JPH0718630Y2 - 展張式ホッパー - Google Patents

展張式ホッパー

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JPH0718630Y2
JPH0718630Y2 JP10459990U JP10459990U JPH0718630Y2 JP H0718630 Y2 JPH0718630 Y2 JP H0718630Y2 JP 10459990 U JP10459990 U JP 10459990U JP 10459990 U JP10459990 U JP 10459990U JP H0718630 Y2 JPH0718630 Y2 JP H0718630Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、展張可能なホッパーに係り、特に、船倉内
にホッパーを有する粉粒体等の輸送用船舶において効果
的な展張式ホッパーに関する。
〔従来の技術〕
粉、粒および塊状の貨物搬送用のコンベア式搬送装置を
備えた船舶の貨物倉や、陸上のサイロ等の容器の底部に
は、貨物ないし貯蔵物(以下、これらを総称して「貨
物」という)の重力により搬送装置にスムースに流れ込
み、容器内に貨物が残留しないように、鋼板やコンクリ
ート等からなるホッパーが強固に取り付けられている。
第10図はそのようなホッパー構造を有する船舶の概略縦
断面図であり、第11図はその船倉の一部の斜視図、第12
図はホッパー構造の拡大縦断面図である。
ホッパー21は、サイドホッパー23と中央ホッパー24の間
にあって、船殻構造の一部として船倉22内に船長方向に
複数固定的に列設されている。各ホッパー21の間には閉
鎖装置付ゲート25が設けられており、貨物積載時には閉
鎖される。貨物払い出し時にはゲート25は開放され、下
方の横方向搬送装置26に落下し、これよりから縦方向搬
送装置27に搬送され、船首の竪方向用搬送装置28まで運
ばれ、そして船外への振り回し式等の搬送装置29により
陸揚げされるようになっている。
ホッパー21、23、24の角度αは、一般に貨物の滑り角度
(安息角)以上を有し、且つ架橋現象(ブリッジ現象又
はアーチング現象ともいう)の発生によって貨物の払い
出しに支障を来たさないように設定されている。
ホッパー21、23、24はかかる貨物の払い出しや搬送にと
って不可欠なものであるが、反面これらのホッパー21、
23、24を設けることにより容器の底部構造をホッパー
状に構築せねばならないので構造が複雑になり、ホッ
パー自身の重量が増加し、ホッパーがデッドスペース
になるので有効内容積が減少する、といった問題を抱え
ている。
船倉内の有効内容積をできるだけ大きくするためにはホ
ッパーを小さくする必要がある。しかしそのためにはホ
ッパー角度を小さくせねばならず、そうすると、貨物が
円滑に滑らず、架橋現象の発生にも波及し、荷役効率が
著しく悪化するおそれがある。
従来よりホッパーの角度αを小さくするため貨物とホッ
パーの間の摩擦力を小さくして滑り易くするように、高
価なステンレスや超高分子状ポリエチレン等の錆にくく
かつ摩擦係数の小さい材料をホッパー面に装着したり
(実開昭57-133493号公報参照)、ホッパーにバイブレ
ータを取り付けて強制的に貨物を滑らせる方法が採られ
ている。
また、実開昭59-183888号公報記載のようにホッパー部
に噴流水管を設け、圧力水をホッパー船底開口部に向か
って噴射させて架橋現象が発生しないようにした案もあ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記実開昭57-133493号公報記載のようにホッパー面に
ポリエチレンを装着する場合には、その装着費用や材料
費が嵩み、且つ建造日数が増加する。特に船舶のように
数多くのホッパーが設けられる場合の装着には煩雑な取
付作業を伴う。また、ホッパーをステンレスで形成する
ことはコストアップに繋がる。
実開昭59-183888号公報記載の場合には噴流水管を設け
るための配管工事が必要となるうえ、ホッパー面から配
管が突出するので却って貨物の円滑な払い出しが阻害さ
れるおそれがある。また、土砂のような貨物であれば問
題ないが、水を嫌うような貨物或いは水と反応して高熱
を出すような貨物の場合には採用できない。
そこで、本考案の目的は、軽量で容積をとらない、積載
時と払出し時とでその形態が変化可能な展張式のホッパ
ーを船倉等の容器内に設けて、上記従来技術の課題を解
決することにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的達成のため、本考案の要旨は、積載した粉粒体
等の貨物を円滑に払い出すために貯蔵又は輸送用容器内
に設けられるホッパーであって、該ホッパーをフレキシ
ブルなシートからなる展張体で形成し、該展張体は貨物
を容器内に積載する時には折り畳まれ、貨物を容器外に
払い出す際には展張してホッパーを形成すべき展張手段
を備えたことを特徴とする展張式ホッパーにある。
〔作用〕
上記構成においては、従来の固定式ホッパーが占める空
間を貨物のための内容積に転化でき、船倉等容器の有効
内容積の増大作用を発揮する。
展張体内に、展張手段の一つである圧搾空気管を介して
所定圧の空気を充填することによりホッパー形成する。
展張体の収縮(折り畳み)、展張動作の繰り返しにより
展張体を振動させるとアーチング現象の防止作用を奏す
る。
また、船舶の場合には航走中は展張式ホッパーを折り畳
んで貨物を搭載しているので、その分貨物の重心が下が
り、船体スタビリティの向上作用を果たす。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説明する。
本考案はホッパー構造を有する輸送用ないし貯蔵用容器
一般に適用できるものであるが、便宜上ホッパー構造を
必要とする船舶の場合について説明する。
第1図は本考案にかかる展張ホッパー(展張体)1、
3、4を装備した船倉2内の一部の斜視図である。
第2図はホッパー1、3、4のうち、展張体1について
の例示であり、図(a)は展張体1が展張して形態変化
してホッパーを形成した状態(これを「展張ホッパー」
という)の縦断面図、図(b)は展張体1が折り畳まれ
た(収縮した)時の状態図である。
展張ホッパーを形成すべき展張体1は、上述した従来の
船倉と同様に中央ホッパー4とサイドホッパー3の間に
挟まれて、船長方向に複数列設されている。各展張体1
の間には閉鎖付ゲート5が設けられており、貨物積み込
み時にはゲート5は閉鎖されている。貨物払い出し時に
はゲート5が開放されて、ゲートの下方に配置されてい
るコンベア搬送装置5Aに払い出されるようになってい
る。
展張体1の材料は、従来の鋼製ホッパーに代えてビニー
ルやナイロン等の合成製品、ゴムや帆布等のフレキシブ
ルなシートであり、展張体1が膨張ないし展張した時に
は第2図(a)の如く略正立三角形状断面を呈してホッ
パーを形成するようになっている。
第2図の展張体1は断面が連続した袋状(筒体状)のも
のに形成されており、その底面が船体6に取り付けられ
ている。この取付は、接着剤によって船体6に貼着して
もよいし、図のように固着金具(気密等に必要ならばパ
ッキンを介装する)7で固定してもよい。もっとも、展
張体1内を気密にする場合には接着した方がよい。
各展張体1には、圧搾空気管8が接続されており、所定
圧(つまり、ホッパー上に積載される重量を考慮した圧
の)空気を供給充填することにより展張体1が第2図
(a)の如く膨らんでホッパーを形成するようになって
いる。一方、空気を抜いた場合には第2図(b)の如
く、船体6上に折り畳まれたような状態に収縮して、そ
の嵩張りが殆どなくなって平坦状になるようになってい
る。
従って、第2図(b)の状態では船倉内容積を固定式ホ
ッパーの如く大きく減少することなく、貨物を船倉2内
に積載することができる。つまり、第12図に示すような
従来の固定式ホッパーのホッパー(三角状)部分のデッ
ドスペースを積載容積に転化することができる。
第1図の船倉2内にある展張体1、3、4を第2図
(b)のように収縮させた(折り畳んだ)状態で輸送物
たる貨物を搭載する。そして、払い出し時には閉鎖付ゲ
ート5を開放する一方、展張体1、3、4に圧搾空気管
8を介して所定圧の空気を入れて、第2図(a)の如く
展張して、ホッパーに形態変化させ、かつ、展張時の振
動にて残留した貨物をゲート開口部から払い出すもので
ある。
第3図〜第6図は展張体の変化例である。
第3図における展張体1は、それ自身は袋(筒体)状に
はなっておらず、両端部を船体6面に固着することによ
って袋状にしている。左側の図は膨らんだ状態のもの
で、右側の図は収縮して折り畳まれた状態図である。
第4図における展張体1は中央に立設された仕切板9に
よって分割されたような恰好になっており、左の展張体
1の端部はこの仕切板9と船体6面に取り付けられたも
のであり、右の展張体1は袋状断面に形成されたもので
ある。この例は、第2図、第3図の展張体1の中央に補
強材を立設したようなものであり、また、船側と船底の
交点部に該当し、空気を抜いた時には中央の仕切板9も
しくは船側に沿うように収縮する。この例でも船内容積
は殆ど減少しない。
第5図の実施例ではトライアングル状の骨材10が展張体
1の内部に設けられており、この骨材10の両端部が船体
6に起倒可能に枢着10aされている。展張体1と骨材10
の間に紐やリング等の固縛又は連結具11が設けられてお
り、空気を入れた時には展張体1が膨らむに連れて骨材
10が倒れた状態(右図)から起き上がり左図の如くホッ
パーを形成するものである。
第6図は第5図の逆の構成で、展張体1の外側に骨材10
を配置したものである。他の構成は第5図のものと同じ
である。第5図と第6図の骨材10は展張体1の幅方向
(船幅方向)に一定の間隔をおいて設けられているもの
である。この骨材10は、展張体1の補強を兼ねるもので
あり、ホッパーを形成した時に三角形状のホッパーの形
を保持する役割を果たす。
第7図〜第9図は展張体1をホッパー形状にするための
展張手段を示す。
展張手段は、貨物倉の構造、ホッパーの大きさや角度、
積載される貨物の種類等を勘案して選定される。また、
展張力(空気充填型の場合には展張体の内圧)はホッパ
ー上の乗っている貨物の自重を上回るように設定され
る。
第一の手段は、前述したように展張体1に圧搾空気管8
を接続して、これより圧搾空気を展張体1内に供給充填
することにより展張体1をホッパー形状に展張するもの
である(第2図参照)。圧搾空気は、船舶の場合には船
体雑用の圧搾空気ラインが元々あるのでそれを利用すれ
ばよい。
第二の手段は、第7図及び第8図に示すようにシリンダ
機構を設けて、シリンダ12の伸長動作により展張体1の
中央部を押し上げてホッパー形状に形成するものであ
る。第7図のものは、テレスコピック型のシリンダ12を
展張体1の外に固定配置してロッド伸長部12aを展張体
1内に突入させた例であり、第8図のものは、展張体1
と船体6間にシリンダを起倒自在に内蔵した例である。
なお、ロッドと展張体との接着面積を減じて展張体の破
損を防止するようにロッド先端部には皿状の押体12bが
設けてある。
第三の手段は、第9図に示すように甲板13から索14で展
張体1の頂部を引き上げることにより、展張体1をホッ
パー形状にするものである。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案の展張ホッパーを採用した場合に
は、次のような効果が得られる。
(a)従来の固定式鋼製ホッパーが占める空間を積載用
の内容積に転化でき、その分船倉等の容器の有効内容積
を増大することができる。
(b)展張式ホッパーの形状は、展張の際の振動や展張
と折り畳みを繰り返すことにより、残留積載物をホッパ
ー面から容易に払い落とすことができるためホッパーに
貨物が付着することがなく、固定式鋼製ホッパーに比し
てホッパーの角度を小さくすることができる。
また、アーチング現象が発生した時にはホッパー自体を
振動させることにより、貯蔵物または輸送物に荷崩れを
起こさせて容易にアーチング現象を解消することができ
る。従って、従来のようにホッパー部分にアーチング解
消用のバイブレータや噴流水管等の装置を取り付ける必
要がない。
(c)また、航走中は展張式ホッパーを折り畳んで貨物
を搭載しているので、貨物の重心が下がる分船体重心が
降下するからそれだけ船体復原力(船体スタビリティ)
が向上する。
(d)船体を通常の船舶の二重底の如く、簡単な船殻構
造とすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる展張式ホッパー(展張体)を装
備した船倉内の一部の斜視図、第2図(a)は展張体が
展張してホッパーを形成した状態の縦断面図、第2図
(b)は展張体が折り畳まれた(収縮した)時の状態図
である。 第3図〜第6図は展張ホッパーの変形実施例示すもの
で、左側は展張した状態図、右側の図は折り畳まれた状
態図を示す。 第7図〜第9図は展張手段の説明図である。 第10図は従来のホッパー構造を有する船舶の概略縦断面
図、第11図は同船倉内の一部の斜視図、第12図は同ホッ
パー部分の拡大断面図である。 1……展張体(展張ホッパー)、2……船倉、5……ゲ
ート、6……船体、8……圧搾空気管、9……仕切板、
10……骨材、12……シリンダ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】積載した粉粒体等の貨物を円滑に払い出す
    ために貯蔵又は輸送用容器内に設けられるホッパーであ
    って、該ホッパーをフレキシブルなシートからなる展張
    体で形成し、該展張体は貨物を容器内に積載する時には
    折り畳まれ、貨物を容器外に払い出す際には展張してホ
    ッパーを形成すべき展張手段を備えたことを特徴とする
    展張式ホッパー。
JP10459990U 1990-10-03 1990-10-03 展張式ホッパー Expired - Lifetime JPH0718630Y2 (ja)

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JPH0460894U JPH0460894U (ja) 1992-05-25
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