JPH07186236A - 押出装置、ペレット収容バケット、ペレット収容バケット送り込み装置およびペレット乾燥装置 - Google Patents

押出装置、ペレット収容バケット、ペレット収容バケット送り込み装置およびペレット乾燥装置

Info

Publication number
JPH07186236A
JPH07186236A JP5328900A JP32890093A JPH07186236A JP H07186236 A JPH07186236 A JP H07186236A JP 5328900 A JP5328900 A JP 5328900A JP 32890093 A JP32890093 A JP 32890093A JP H07186236 A JPH07186236 A JP H07186236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
pellet
pellets
water
storage bucket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5328900A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Hamaya
邦雄 濱屋
Makoto Mizutani
誠 水谷
Saburo Shimizu
三郎 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANABE PLAST KIKAI KK
Kashima Polymers Corp
Original Assignee
TANABE PLAST KIKAI KK
Kashima Polymers Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TANABE PLAST KIKAI KK, Kashima Polymers Corp filed Critical TANABE PLAST KIKAI KK
Priority to JP5328900A priority Critical patent/JPH07186236A/ja
Publication of JPH07186236A publication Critical patent/JPH07186236A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/285Feeding the extrusion material to the extruder
    • B29C48/287Raw material pre-treatment while feeding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/285Feeding the extrusion material to the extruder
    • B29C48/288Feeding the extrusion material to the extruder in solid form, e.g. powder or granules
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/04Particle-shaped

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、原料供給口に投入された原料を混
練押出する押出装置本体と、(1) 原料投入、(2) 吸引清
掃機による原料投入口の清掃、(3) 置換原料投入、およ
び(4) 吸引清掃機による原料投入口の清掃の順序にした
がって、異なる原料を原料投入口に自動供給する原料自
動供給装置とを備えてなることを特徴とし、さらにベン
ト排出物収容容器、カッター装置、ペレット飛散防止フ
ード、ペレット受筐体、ペレット収容バケット、ペレッ
ト受筐体、ペレット収容バケット送り込み装置、ペレッ
ト風乾装置を備えることができる。 【効果】 複数種の原料を連続的に自動的に混練処理を
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は押出装置、ペレット収
容バケット、ペレット収容バケット送り込み装置および
ペレット乾燥装置に関し、更に詳しく言うと、複数種の
原料を所定の手順に従って自動的に混練押出することが
でき、しかも複数種の原料を使用するにも拘らず、他の
原料による汚染を生じることなく混練押出することので
きる第1番目の押出装置、第1番目の押出装置の有する
優れた機能を有することに加えて、ベント管から排出さ
れて固化した溶融排出物を簡単に取り出すことのできる
第2の押出装置、前記第1の押出装置または第2の押出
装置が有する優れた機能に加えて、押出により形成され
たペレットが装置周辺に飛散することのない、作業環境
をクリーンな状態に維持することのできる第3の押出装
置、前記第3の押出装置が有する優れた機能に加えて、
得られたペレットをペレット収容バケットに効率良く収
集することのできる第4の押出装置、前記第4の押出装
置の有する機能に加えて、押出により形成されたペレッ
トおよび水が装置周辺に飛散することのない、作業環境
をクリーンな状態に維持することのできる第5の押出装
置、前記第5の押出装置の有する優れた機能に加えて、
ペレット収容バケットに収集されたペレットを効率良く
風乾することのできる第6の押出装置、前記押出装置等
で形成されたペレットを収集するのに適したペレット収
容バケット、前記押出装置等で形成されたペレットを効
率良く自動的に収集することができるように、ペレット
収容バケットを自動的に所定の部位に送り出すことので
きるペレット収容バケット送り込み装置、ペレット収容
バケット内に収集したペレットを効率的に乾燥させるこ
とのできるペレット乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、射出成形機、押出成形機あるいはペレタイザー等の
押出装置を用いて複数種の原料を押し出す場合は、次の
ような操作が手作業で行われていた。
【0003】すなわち、押出成形機の原料投入口内に所
定の一種の原料を投入し、所定の第1回目の押出操作を
行う。その押出操作が行われた後に、原料投入口に付着
あるいは残留する前記所定の一種の原料残渣を除去する
清掃操作を行い、次いで、清浄にされた原料投入口内に
置換用原料を投入してその置換用原料を押し出す。置換
用原料の押出操作が終了すると、再び原料投入口に付着
あるいは残留する置換用原料を除去する。清浄になった
原料投入口に所定の第2の原料を投入し、その第2の原
料の押出操作を行う。第2の原料の押出操作が終了する
と、第1回目の押出操作におけるのと同様にして原料投
入口に付着あるいは残留する前記第2の原料を除去清掃
する。
【0004】2種以上の原料を1基の押出装置を用いて
混練操作をするには、基本的には前述した操作手順に従
って押出操作を行う。
【0005】しかしながら、従来の押出機を用いて複数
の原料を順次に混練押出するには、押出機に投入される
べき原料毎に、成形機における成形シリンダー内を清浄
に維持するために、原料投入口の清掃操作、成形シリン
ダー内の置換用原料による清掃操作を一々手作業で行わ
ねばならないので、非常に煩雑であった。特に大量の複
数種の原料を同一の押出装置で順次に押し出さねばなら
ないときには、操作者に煩雑な操作と長時間労働を強い
ることになり、極めて不便であった。
【0006】また、従来の押出装置によりペレットを製
造する場合、押出装置から排出されるペレットが装置の
周辺に飛散して装置周辺がペレットだらけになって作業
環境が悪化すると言う問題もある。
【0007】この発明は前記事情に基づいて完成された
ものである。
【0008】この発明の第1の目的は、複数の原料を順
次に自動的に混練押出することができ、しかも成形シリ
ンダー内および原料投入口を自動的に清掃することので
きる押出装置を提供することにある。
【0009】この発明の第2の目的は、前記第1の目的
を達成することができることに加えて、成形シリンダー
内からベント管に溢流した溶融混練物が固化してなる固
化物を容易に除去することのできる押出装置を提供する
ことにある。
【0010】この発明の第3の目的は、前記第1の目的
または前記第2の目的を達成することに加えて、ペレッ
トを装置周辺に飛散させることがなくて作業環境をクリ
ーンな状態に維持しつつ、効率的に収集することのでき
る押出装置を提供することにある。
【0011】この発明の第4の目的は、前記第3の目的
を達成することに加えて、ペレット収容バケットを自動
的に所定の部位に設置することができる押出装置を提供
することにある。
【0012】この発明の第5の目的は、前記第3の目的
を達成することに加えて、ペレットを自動的に風乾する
ことができ、原料投入から風乾ペレットの製造までの工
程を全自動で行うことのできる押出装置を提供すること
にある。
【0013】この発明の第6の目的は、押出装置で形成
され、水とともに排出されるペレットを水切り良く収集
することのできるペレット収容バケットを提供すること
にある。
【0014】この発明の第7の目的は、積み重ねられた
ペレット収容バケット全体から1基づつペレット収容バ
ケットを自動的に取り出し、取り出したペレット収容バ
ケットを、水とともに排出されるペレットを受けること
のできる所定の部位に自動搬送することのできるペレッ
ト収容バケット送り込み装置を提供することにある。
【0015】この発明の第8の目的は、ペレット収容バ
ケット内に収容され、濡れた状態のペレットを効率良く
自動的に風乾させることのできるペレット乾燥装置を提
供することにある。
【0016】
【前記課題を解決するための手段】前記課題を解決する
ための請求項1に記載の発明は、原料供給口からシリン
ダー内に供給された原料を、加熱されたシリンダー内で
混練スクリューにより加熱混練し、シリンダーの先端部
に設けられた押出口から混練物を吐出する押出装置本体
と、置換原料を原料供給口に供給する置換原料供給手
段、原料を原料投入口に供給する複数の原料供給手段お
よび原料投入口内を吸引清掃する吸引清掃装置を備え、
(1) 原料供給手段から原料投入口への原料投入および原
料の溶融押出、(2) 置換原料供給手段から原料投入口へ
の置換原料投入および置換原料の溶融押出、ならびに
(3) 吸引清掃装置による原料投入口の清掃、の順序にし
たがって、異なる原料を原料投入口に自動供給する原料
自動供給装置とを備えてなることを特徴とする押出装置
であり、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載
された押出装置において、前記シリンダーに連通して設
けられたベント管に、底面に開閉蓋を有する末広がり状
の溜り部を有するベント排出物収容器を備えてなること
を特徴とする押出装置であり、請求項3に記載の発明
は、前記請求項1または2に記載された押出装置におい
て、前記押出口から吐出された混練物を切断する回転切
断刃と切断された溶融ペレットを前記回転切断刃の回転
領域外に導伴させる水を噴出する水噴出孔と固化したペ
レットを前記水と共に排出する排出口とを備えてなるカ
ッター装置と、このカッター装置における排出口に設け
られ、先すぼまり形状を有してなるペレット飛散防止フ
ードと、このペレット飛散防止フードから排出されるペ
レットを受け、傾斜面となった底面を流れる水により前
記ペレットを流下し、前記底面の下流側に設けた流出口
からペレットを流し出すペレット受筐体と、このペレッ
ト受筐体における流出口の下方に配置され、ペレットが
流通不可能で、水の流通可能な水透過部を底面に備えて
なるペレット収容バケットとを有することを特徴とする
押出装置であり、請求項4に記載の発明は、前記請求項
3に記載の押出装置において、ペレットを収集したペレ
ット収容バケットを前記流出口の下方以外の位置に退避
させ、新たなペレット収容バケットを前記流出口の下方
に送り込むペレット収容バケット送り込み装置を有する
ことを特徴とする押出装置であり、請求項5に記載の発
明は、前記請求項3または請求項4に記載の押出装置に
おいて、前記ペレット受筐体における流出口の下方であ
って前記ペレット収容バケットを配置するのに十分な空
間を設けて配置された、不要ペレットおよび水の排出装
置を備え、この排出装置は、ペレットが流通不可能で、
水の流通可能なペレット受け止め部材を、前記流出口か
らのペレットの流し出し方向に対して斜めに配置してな
ることを特徴とする押出装置であり、請求項6に記載の
発明は、前記請求項3〜5のいずれかに記載の押出装置
において、ペレットの捕集された前記ペレット収容バケ
ット内のペレットを乾燥するペレット風乾装置を有する
ことを特徴とする押出装置であり、請求項7に記載の発
明は、ペレットの収容可能な筐体であり、ペレットは流
通不可能で、水の流通可能な水透過部を有す前記筐体の
底面と、水透過部を囲繞するように前記底面に設けられ
た水切り部とを有することを特徴とするペレット収容バ
ケットであり、請求項8に記載の発明は、積み重ねた複
数のペレット収容バケット全体を、最下段のペレット収
容バケットを保持することにより、保持することのでき
る保持部材と、この保持部材を昇降させる保持部材昇降
手段と、前記保持部材によるペレット収容バケットの保
持動作およびその動作を解除する解除動作を行う保持部
材駆動手段と、積み重ねた複数のペレット収容バケット
から取り出された1基のペレット収容バケットを所定の
部位に搬送する搬送手段とを備えてなることを特徴とす
るペレット収容バケット送り込み装置であり、請求項9
に記載の発明は、ペレットの収容可能な筐体であり、そ
の筐体の上方開口部において外側に広がる鍔部とその鍔
部の上面に前記上方開口部を囲繞するように突出形成さ
れた突起部とペレットは流通不可能で、気流の通過可能
な気流通過部を有する底面とを有してなるペレット収容
バケットと、前記筐体の上方開口部に対応するように形
成された下方開口部とその下方開口部において外側に広
がり、かつ前記鍔部に対応するように形成されたフラン
ジ部とこのフランジ部の下面に張設された柔軟性部材と
を備えたフードとこのフード内に設けられ、前記フード
の内壁面に向かう方向に吹き出す気流吹き出し口を備え
た気流吹き出し部とを有してなる乾燥フードとを備え、
前記筐体の鍔部を前記柔軟性部材に圧接することにより
前記乾燥フードとペレット収容バケットとで閉鎖空間を
形成し、前記気流吹き出し部から気流を吹き出すことに
より、ペレット収容バケット内のペレットを乾燥するよ
うに形成されてなることを特徴とするペレット乾燥装置
である。
【0017】
【作用】請求項1に記載の押出装置においては、先ず混
練押し出ししようとする原料を供給する原料供給手段を
原料投入口の上方に位置させる。原料供給手段から原料
投入口内に原料を投入する。原料投入口内に投入された
原料は、シリンダー内に供給され、加熱されたシリンダ
ー内で混練スクリューにより加熱混練されて、シリンダ
ーの先端部に設けられた押し出し口から混練物が吐出さ
れる。
【0018】第1番目の原料が混練処理された後に、置
換原料供給手段から原料投入口に置換原料が投入され
る。投入された置換原料は、第1番目の原料が混練処理
されたのと同様にして混練され、押し出し口から置換原
料の混練物が吐出される。この置換原料が混練処理され
ることにより、シリンダー内に残留する前記第1番目の
原料が除去される。
【0019】この置換原料が混練処理された後に、原料
投入口が吸引清掃装置により吸引清掃され、原料投入口
の内壁に付着する置換原料が除去される。
【0020】吸引清掃装置により原料投入口が清掃され
た後に、第2の原料を供給する原料供給手段が原料投入
口内に第2の原料を投入する。以後第1の原料が処理さ
れたのと同様にして第2の原料が混練処理される。
【0021】このように、請求項1に記載の構成の付着
粉体清掃装置においては、(1) 原料供給手段から原料投
入口への原料投入および原料の溶融押出、(2) 置換原料
供給手段から原料投入口への置換原料投入および置換原
料の溶融押出、ならびに(3)吸引清掃装置による原料投
入口の清掃の順序に従って、異なる各種の原料が混練処
理される。しかも、次の原料を混練処理する前に、前回
処理した原料を原料投入口の内壁から除去しているの
で、前回の原料による汚染なくして次の原料の混練処理
が自動的に行われる。
【0022】なお、要すれば、(1) 原料供給手段から原
料投入口への原料投入および原料の溶融押出と(2) 置換
原料供給手段から原料投入口への置換原料投入および置
換原料の溶融押出との間に、吸引清掃装置による原料投
入口の清掃をする工程を介在させても良い。
【0023】前記請求項2に記載の押出装置において
は、前記請求項1に記載の押出装置と同様にして複数種
類の混練処理物を自動的に得ることができることに加え
て、混練処理中に、発生するガス成分と共にベント管に
溢流してくる溶融混練物をベント排出物収容器における
溜り部に貯留することができる。
【0024】ベント排出物収容器にはヒータなどが特に
設けられていないので、このベント排出物収容器内で溶
融混練物が固化する。この溜り部は末広がり状の形状を
有しているので、固化した混練物も末広がり形状をな
す。そこで、この溜り部の底面に設けられた開閉蓋を開
くと、末広がり状に固化した混練物が落下する。すなわ
ち、固化した混練物をベント排出物収容器から容易に取
り出すことができる。
【0025】前記請求項3に記載の押出装置において
は、前記請求項1または請求項2に記載の押出装置と同
様にして複数種類の混練処理物を自動的に得ることがで
きることに加えて、次のようにしてペレットを飛散させ
ることなく効率的に収集することができる。
【0026】すなわち、前記押出口から吐出された溶融
混練物を回転切断刃で切断して溶融ペレットを得ると共
に水噴出孔から噴出する水によって溶融ペレットを冷却
して固化したペレットにし、同時に前記回転切断刃の回
転領域外にこのペレットを導伴させ、前記水と共にペレ
ットを排出口からカッター装置外に排出する。この場
合、水噴出孔から噴出する水により迅速に溶融ペレット
が冷却されるので、ペレット同士の融着凝集が防止され
て、互いに分離したペレットが得られる。
【0027】このカッター装置の前記排出口にはペレッ
ト飛散防止フードが設けられている。前記排出口から勢
い良く落下するペレットは、先すぼまり形状のペレット
飛散防止フードの内面で跳ね返り、先すぼまり形状に絞
り込まれた排出開口部からペレットが水と共にペレット
受筐体に落下する。したがってペレット飛散防止フード
内で跳ね返ることによりその運動量を減じたペレットが
ペレット受筐体に落下するので、ペレットがペレット受
筐体の底面で跳ね返ってペレット受筐体外に飛散するの
が防止される。
【0028】ペレット受筐体内に落下したペレットは、
ペレット受筐体における傾斜面となっている底面を水と
共に下流に流れ、下流側に設けられた流出口から排出さ
れる。このペレット受筐体では、底面を水が流れている
ので、ペレット受筐体の底面を移動するペレットは、移
動中にペレット受筐体外に飛散することがない。
【0029】ペレット受筐体の前記流出口の下方には、
ペレット収容バケットが配置されている。前記流出口か
ら排出されたペレットは水とともに前記ペレット収容バ
ケット中に落下する。ペレット収容バケット内には水透
過部が設けられているので、水はペレット収容バケット
の外に排出され、ペレットが内部に残留する。
【0030】このようにして、カッター装置で切断され
て得られたペレットがペレット収容バケットに自動的に
収集される。しかもこの収集中にペレットが装置外に飛
散することもない。
【0031】請求項4に記載の押出装置は、前記請求項
3に記載の押出装置の構成に加えて、ペレット収容バケ
ット送り込み装置を有する。
【0032】したがって、ある特定の原料を混練して得
られたペレットをペレット収容バケットに収集した後に
次の原料を混練して得られるペレットを収集するため
に、ある特定の原料によるペレットを収集したペレット
収容バケットを前記流出口の下方以外の位置に退避さ
せ、新たなペレット収容バケットを前記流出口の下方に
送り込むので、手作業でペレット収容バケットを入れ替
える手間暇が省略される。
【0033】前記請求項5に記載の押出装置において
は、請求項3または請求項4に記載の押出装置の構成に
加えて、前記ペレット受筐体における流出口の下方であ
って前記ペレット収容バケットを配置するのに十分な空
間を設けて配置された、不要ペレットおよび水の排出装
置を備える。
【0034】この排出装置は、例えば置換原料を溶融吐
出することにより排出されるペレットや次の原料を溶融
吐出する場合にペレットを吐出し初めてから一定時間の
間に排出されるペレットを不要ペレットとしてこれを受
けるのに好都合である。
【0035】この排出装置内には、ペレットが流通不可
能で、水の流通可能なペレット受け止め部材を、前記流
出口からのペレットの流し出し方向に対して斜めに配置
している。したがって、不要ペレットおよび水の飛散を
より一層良く防止することができる。つまり、ペレット
受筐体の流出口から不要ペレットが水と共にペレット受
け止め部材上に落下する。ペレット受け止め部材に落下
した水はこれを素通りする。落下したペレットはペレッ
ト受け止め部材上で跳ね返るとしても、このペレット受
け止め部材は落下方向に対して斜めに配置されているの
で、排出装置の外に跳ね出すことがない。不要ペレット
と共に落下する水も、このペレット受け止め部材上に落
下することによりその運動量を減少させる。このペレッ
ト受け止め部材により、水の跳ね返りが効果的に防止さ
れ、ペレット受け止め部材の周辺を水びたしになること
が防止される。
【0036】前記請求項6に記載の押出装置は、ペレッ
ト風乾装置を有するので、ペレット収容バケットに収集
されたペレットを自動的に風乾することができる。
【0037】前記請求項7に記載のペレット収容バケッ
トは、底面に設けられた水透過部を囲繞するように水切
り部を設けているので、水透過部を透過した水は底面の
全体に渡ってこれを濡らすことがなく、水切り部で囲繞
された範囲内で底面が濡れることになる。この水透過部
の面積に対応する開口部を有し、ペレット収容バケット
の水透過部から流出する水を受ける受水機構たとえば受
水溝、受水パンあるいは前記排出装置などがペレット収
容バケットの下方に設けられているときには、前記水切
り部があることにより、受水機構の周囲を水びたしに濡
らすことなく、良好に排水することができる。
【0038】前記請求項8に記載のペレット収容バケッ
ト送り込み装置においては、先ず、積み重ねた複数のペ
レット収容バケットにおける最下段のペレット収容バケ
ットを保持部材で保持することにより、積み重ねた複数
のペレット収容バケット全体を保持する。次いで、保持
部材駆動手段を駆動することにより保持手段を下降させ
て最下段のペレット収容バケットを搬送手段に載置す
る。次いで保持部材駆動手段を駆動することにより、保
持部材による最下段のペレット収容バケットの保持を解
放し、下から2段目のペレット収容バケットを保持手段
で保持する。この下から2段目のペレット収容バケット
を保持するために、保持部材は、保持部材駆動手段の駆
動により、最下段のペレット収容バケットから2段目の
ペレット収容バケットにまで上昇する。下から2段目の
ペレット収容バケットを保持した保持部材は、保持部材
駆動手段の駆動により上昇して初期位置に戻る。その結
果、搬送手段には1基のペレット収容バケットが残され
る。搬送手段によりペレット収容バケットが所定の部位
に搬送される。
【0039】このペレット収容バケット送り込み装置に
より、積み重ねられたペレット収容バケットが1基づつ
取り出されて所定の部位に設置される。
【0040】請求項9に記載のペレット乾燥装置におい
ては、ペレット収容バケットの上方開口部と乾燥フード
における下方開口部とを合わせるように、鍔部をフラン
ジ部の下面に向かって突合する。このとき、フランジ部
の下面に柔軟性部材が張設されているので、鍔部に突出
形成されている突起部が前記柔軟性部材内に埋没し、鍔
部は前記柔軟性部材に圧着される。鍔部と柔軟性部材と
の圧着と突起部が柔軟性部材内に埋没することとによっ
て、ペレット収容バケットと乾燥フードとで閉鎖空間が
形成される。
【0041】次いで、気流吹き出し部の気流吹き出し口
からフードの内壁面に向かう方向に気流を吹き出す。気
流吹き出し口からペレット収容バケットの底面に向かっ
て気流を吹き出さないので、ペレット収容バケット内に
収容されているペレットが飛び跳ね、撹乱されることが
防止される。吹き出された気流はペレット収容バケット
の気流通過部から排気されて行く。この気流の吹き出し
を所定時間継続することによりペレット収容バケット内
に収容されたペレットが乾燥する。
【0042】
【実施例】次にこの発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0043】−押出装置− この発明の一実施例である押出装置は、押出装置本体1
と、ベント排出物収容装置2と、原料自動供給装置3
と、カッター装置4と、ペレット飛散防止フード5、ペ
レット収容装置6と、ペレット収容バケット供給装置7
と、ペレット風乾装置8と、本乾燥装置9とを有する。
【0044】この押出装置は、複数種の原料を原料毎に
順次に混練押出し、混練溶融物をカッター装置4で切断
すると同時に冷却して固形のペレットを形成し、形成さ
れたペレットを乾燥し、複数種の原料による乾燥ペレッ
トを自動的に、しかも運転開始の起動後は無人状態で製
造することができる。
【0045】以下、この押出装置について、主要な構成
装置毎に順を追って説明する。
【0046】−押出装置本体− 押出装置本体1は、図1および図2に示すように、内部
に混練スクリュー(図示せず。)を備えたシリンダー
(図示せず。)と、このシリンダーの内部を加熱するシ
リンダー加熱装置(図示せず。)と、前記混練スクリュ
ーを回転させるスクリュー駆動装置(図示せず。)と、
前記シリンダー内部に連通することによってこのシリン
ダー内に原料を供給することができ、前記シリンダーの
前記スクリュー駆動装置側に設けられた原料投入口10
と、前記シリンダーの先端部に設けられた押出口(図示
せず。)と、押出口に連通する溶融物流通路を備え、吐
出口から溶融物を吐出することのできるダイ11を有す
る。
【0047】前記ダイ11は、図3に示すように、スク
リューの軸線方向に直交する平面であるカッティング面
12に4個の吐出口13が、前記軸線を中心とする十字
方向における前記軸線から互いにそれぞれ等距離になる
位置に設けられている。
【0048】この実施例においては、押出装置本体1は
前記構成を有する。もっとも、この発明においては、ス
クリュー駆動装置により回転可能な混練スクリュー、こ
の混練スクリューを収容するシリンダー、シリンダー内
部を加熱するシリンダー加熱装置、シリンダー内に原料
を供給することのできる原料投入口を備えてなる構成を
有する装置を押出装置本体と称する。このような押出装
置本体として、射出成形機における可塑化装置など公知
の装置をそのまま採用することができる。
【0049】このような構成を有する押出装置本体1に
より押出処理ないし混練処理を行うことのできる原料と
しては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブ
テン−1、ポリスチレン、耐衝撃性ポリスチレン樹脂、
ポリメチルメタクリレート樹脂、ABS、ポリ塩化ビニ
ル樹脂などの汎用プラスチック樹脂、ポリカーボネー
ト、ナイロン、ポリアセタール、ポリブチレンテレフタ
レート、変性ポリフェニレンエーテルなどのエンジニア
リングプラスチック、ポリフェニレンスルフィド、LC
P、ポリスルホン、ウルテムのようなスーパーエンジニ
アリングプラスチックなどを挙げることができる。ま
た、原料としては、ポリマーないし樹脂単体に限らず、
樹脂と顔料とその他適宜の添加剤とを含有する樹脂組成
物であっても良い。
【0050】また、原料としては、互いに色の異なる着
色剤と同種のポリマーとを含有する複数の着色ポリマー
を挙げることもできる。
【0051】−ベント排出物収容装置− 前記ベント排出物収容装置2は、図1および図2に示す
ように、前記シリンダーの長手方向中間部に、前記シリ
ンダーの長手方向に直交する方向にほぼ水平に突出する
ように設けられたベント管14と、そのベント管14の
外周に設けられたベント管加熱装置(図示せず。)と、
ベント管14の先端部近傍の下部に接続されたベント排
出物収容器15とを備えてなる。
【0052】前記ベント管14およびベント管加熱装置
は、従来の射出成形機、押出成形機、混練機等に使用さ
れているところの、混練に際してシリンダー内で発生す
るガスを解放することができるように構成されたベント
装置と実質的に同じ構成を有する。
【0053】前記ベント排出物収容器15は、この実施
例では、実質的に円錐形をなし、前記ベント管14に連
絡する円錐容器16とその底面に設けられた開閉蓋17
とを備える。このベント排出物収容器15は、加熱装置
が設けられていず、したがって、シリンダー内部で発生
するガスと共に溢流してきた溶融物が前記ベント管14
から円錐容器16内に流れ込むと、その内部で溶融物が
固化し、貯留される。
【0054】この円錐容器16は溶融物の固化したもの
の溜り部を形成する。前記開閉蓋17を解放すると、溶
融物の固化したものがこの円錐容器16からその重力に
従って落下する。この溜り部は円錐形をなすので、溶融
物の固化したものが落下する際に、なんらの引っかかり
もなく、溶融物の固化したものの落下は極めて円滑に、
かつ容易に行われる。
【0055】なお、この実施例においては、溜り部が円
錐容器16として説明されているが、この発明において
は、ベント管14から溢流してきた溶融物の固化したも
のを、開閉蓋17を解放することにより、溜り部の下方
開口部から円滑に落下させることができるように末広が
り形状を有していれば、溜り部はどのような形状をして
いても良い。溜り部の形状としては、前記円錐形に限ら
ず、例えば、四角錘形、五角錘形、半球状など様々の形
状を適宜に採用することができる。
【0056】−原料自動供給装置− 原料自動供給装置3は、図1および図2に示すように、
回転可能に支持されたターンテーブル18を有し、その
ターンテーブル18には複数のホッパー19と置換原料
供給管19aと吸引清掃ノズル20が環状に列設され
る。
【0057】ターンテーブル18は、図示しない駆動装
置によって任意の角度に時計方向の回転および反時計方
向の回転のいずれの回動もすることができるようになっ
ている。もっとも、このターンテーブル18を時計方向
の回転および反時計方向の回転のいずれか一方にのみ回
転することができるようにすることもできるのである
が、装置設計上において好ましいのは時計方向の回転お
よび反時計方向の回転のいずれの回動も任意の角度です
ることができるように構成されたターンテーブル18で
ある。
【0058】ターンテーブル18と前記押出装置本体1
との位置関係としては、ターンテーブル18における任
意のホッパー19、置換原料供給管19aおよび吸引清
掃ノズル20がターンテーブル18の回転あるいは回動
によって前記押出装置本体1における原料投入口10の
直上に位置することができるようになっている限り特に
制限がない。
【0059】この実施例では、ターンテーブル18に1
0基のホッパー19、1本の置換原料供給管19a、お
よび1基の吸引清掃ノズル20が設けられる。なお、ホ
ッパー19の数はこの実施例における数に限定されるも
のではなく、適宜に決定される。この実施例において
は、前記10基のホッパー10が原料供給手段であり、
1本の置換原料供給管19aが置換原料供給手段であ
る。もっとも、この発明においては、原料供給手段は、
原料投入口10内に原料を投入するように構成された装
置または手段である限り、この実施例に示される構成ま
たは構造に限定されない。また、この発明においては、
置換原料供給手段は、原料投入口10内に置換原料を投
入するように構成された装置または手段である限り、こ
の実施例に示される構成または構造に限定さず、原料供
給手段と同様の構成を有していても良い。
【0060】10基のホッパー19は種類の異なる原料
たとえばポリマーが装填され、10基のホッパー19は
いずれも同じ形状、すなわち円筒形のホッパー本体21
とそのホッパー本体21の下部に設けられた逆円錐形の
漏斗部22とを有し、図4に示すように、その漏斗部2
2の下部に設けられた開閉板23とを有する。
【0061】また、置換原料が装填される置換原料供給
管19aは、その中間部が前記ターンテーブル18に支
持された管体であり、図5に示すように、その下端部近
傍には、ボール弁22aが設けられる。またこの置換原
料供給管19aの他端は、たとえば図示しない輸送管を
介して別の場所に設置された置換原料貯留槽に結合され
ている。前記ボール弁22aが開状態にしておくと、前
記置換原料貯留槽から置換原料が適宜の駆動力により搬
送されて来て、この置換原料供給管19aの下端開口部
から、原料投入口10内に置換原料を投入落下させるこ
とができ、前記ボール弁22aを回転して管路を閉鎖状
態にすることにより原料投入口10内への置換原料の投
入落下を停止することができるようになっている。
【0062】押出装置本体1における原料投入口10と
その原料投入口10の上方に位置するホッパー19との
中間位置には、前記開閉板23を含む開閉装置24が配
置される。
【0063】この開閉装置24は、図4に示されるよう
に、前記ホッパー19における漏斗部22の下部に結合
される円筒管25に装着された開閉板23と、この開閉
板23を水平に移動させて円筒管25内を流通不可能に
遮断し、また流通可能にする開閉操作機構26とを有す
る。
【0064】この開閉板23は、略長方形の板であり、
その板の長手方向におけるその両端にはその板の厚みよ
りも大きな厚みを有するストッパ部27が設けられ、ま
たその開閉板23の一端寄りには流通穴28が開設され
てなる。この開閉板23は、前記円筒管25の軸線方向
に対して直交する方向にスライドして、円筒管25を流
通可能に、また流通不可能にすることができるようにな
っている。開閉板23に設けられているこのストッパ部
27は、開閉板23が円筒管25から引き出される方向
にスライドし、あるいは円筒管25に押し込む方向にス
ライドするときに、開閉板23が円筒管25から完全に
脱落することがないようにする機能、および開閉操作機
構26によりこの開閉板23が引き出されるときの係止
部材となり、しかも開閉操作機構26によりこの開閉板
23が押し込まれるときの被押圧部材となる機能を有す
る。この機能を有する限り、このストッパ部27の構造
に特に制限がない。
【0065】開閉操作機構26は、ホッパー19におけ
る円筒管25に装着された開閉板23の長手方向を更に
延長した位置に配置され、前記開閉板23におけるスト
ッパ部27を押圧する押圧面29およびその押圧面29
に隣接する上下支持面30とを有する押圧部31と、前
記上下支持面30それぞれに回動可能に支持された一対
の支持体32と、前記支持体32の先端部にその支持体
32に対して直角方向に延在し、しかも支持体32の先
端部から互いに向きあうように延在する把持片33と、
前記支持体32の後端部に前記把持片33とは反対側の
方向に延在するガイドローラ支持体34と、ガイドロー
ラ支持体34の先端部に回転可能に支持されたガイドロ
ーラ35と、前記一対の支持体32を互いに引き付ける
ように付勢する付勢手段たとえばコイル36と、前記ガ
イドローラ35が転動し、ガイドローラ35の転動によ
り前記把持片33が互いに離れたり、また近接したりす
ることができるように仕組まれたローラ案内部37と、
前記押圧部31における前記押圧面29とは反対側に接
続された駆動軸38と、その駆動軸38を前後進させる
駆動機構たとえばエアーシリンダー(図示せず。)とを
有して構成される。
【0066】そして、前記開閉操作機構26は、図示し
ないエアシリンダーの駆動により駆動軸38を前進さ
せ、これにより押圧部31を前進させ、押圧部31の前
進により開閉板23のストッパ部27に当接し、押圧部
31の前進によりガイドローラ35がローラ案内部37
を転動する結果、把持片33が互いに近接し、互いに近
接する把持片33により開閉板23のストッパ部27を
把持し、さらに押圧部31の前進により前記ストッパ部
27を前進させることにより、開閉板23が例えば円筒
管25に押し込まれて円筒管25内を開放するように動
作し、逆の動作が行われることにより開閉板23が円筒
管25から引き抜かれるようにスライドして円筒管25
内を閉鎖する。
【0067】なお、この実施例においては開閉操作機構
26は、前述のような構成を採用しているが、この発明
においては、開閉操作機構26は、ホッパー19から原
料を原料投入口10に落とし込む落下口を開閉すること
ができる機能を有する機構であれば特に制限がなく、こ
のような機能を実現するために公知の各種の部材を用い
て組み立てることができる。また、この開閉操作機構2
6は、ホッパー19における円筒管25内を開閉する開
閉板23を前後進可能とする機能を有する限り公知の各
種の部材を用いて組み立てることができる。
【0068】前記吸引清掃ノズル20は吸引清掃装置の
一部である。換言すると、この吸引清掃装置39は、図
6に示すように、吸引清掃ノズル20、この吸引清掃ノ
ズル20の先端部におけるエアー吸引部40からエアー
を吸引するエアー吸引装置と、前記エアー吸引部40よ
りもわずかに上方に設けられたエアー噴出部41から噴
出するエアーを送気するエアー噴出装置とを有する。
【0069】前記吸引清掃ノズル20は、前記ターンテ
ーブル18上に立設された支持体32(図示せず。)に
支持されたエアーシリンダー42の駆動扞43の先端部
に結合された結合部材44に垂直に結合され、ターンテ
ーブル18に開設された挿通穴内に挿通された管状体の
ノズル本体45と、このノズル本体45の下方先端部に
設けられたエアー吸引部40と、このノズル本体45に
おけるそのエアー吸引部40よりもわずかに上方の位置
に設けられたエアー噴出部41と、このエアー噴出部4
1から噴出するエアーを送気するエアー送気管46と、
前記ノズル本体45の後端部に結合された排気管47と
を有する。
【0070】前記エアー吸引部40は、図7にも示すよ
うに、前記ノズル本体45の軸線に沿う方向および軸線
に対する直交する方向にエアーを吸引することのできる
ように形成された多数の吸引口48を有する。前記エア
ー噴出部41は、エアー送気管から送気されたエアー
を、前記ノズル本体45の軸線に対して直交する方向に
噴出することのできるように形成された多数の噴出口4
9を有する。
【0071】図7に示すように、この吸引清掃ノズル2
0は、前記エアーシリンダー42を駆動することによ
り、ノズル本体45を原料投入口10内に挿入し、エア
ー送気管46および排気管47からエアーを送気および
排気することによりエアー噴出部41からエアーを噴出
し、かつエアー吸引部40からエアーを吸引する。そう
すると、原料投入口10の内壁に付着する原料が前記噴
出エアーにより吹き飛ばされ、吹き飛ばされた原料およ
び原料投入管の内壁に付着する原料がエアー吸引部40
の吸引口48からノズル本体45内に吸引され、これに
よって原料投入口10の内壁から原料の付着残留物が除
去され、清掃される。
【0072】ノズル本体45は、前記エアーの噴出およ
びエアーの吸引をしながら、原料投入口10内で一回の
下降および上昇をさせるだけでも良く、原料の付着残留
物をさらに完全に除去清掃するときには下降および上昇
を何回か適宜の回数繰り返しても良い。
【0073】複数のホッパー19と吸引清掃ノズル20
が環状に列設された原料自動供給装置3は、基本的に
は、(1) 原料を収容し、供給するホッパー19(以下に
おいて、このホッパー19を原料供給ホッパー19と称
することがある。)から押出装置本体1における原料投
入口10内に原料を供給する操作、(2) 吸引清掃ノズル
20によって原料投入口10内に付着する残留物を除去
して原料投入口10内を清掃する操作、(3) 置換原料を
収容し、これを供給する置換原料供給管19aから前記
原料投入口10内に原料を供給する操作、および(3) 吸
引清掃ノズル20によって原料投入口10内に付着する
残留物を除去して原料投入口10内を清掃する操作の順
序を繰り返すことができるように、図示しない制御装置
により動作制御される。なお、場合によっては前記(2)
の清掃工程を省略しても良い。
【0074】この動作制御は、押出装置本体1に関連し
て見ると、(1) 原料を収容し、供給する原料供給ホッパ
ー19から押出装置本体1における原料投入口10内に
原料を供給し、混練押出する操作、(2) 吸引清掃ノズル
20によって原料投入口10内に付着する残留物を除去
して原料投入口10内を清掃する操作、(3) 置換原料を
収容し、これを供給する置換原料供給管19aから前記
原料投入口10内に原料を供給し、混練押出する操作、
および(3) 吸引清掃ノズル20によって原料投入口10
内に付着する残留物を除去して原料投入口10内を清掃
する操作を繰り返して、複数種の原料を1基の押出装置
本体1で処理するための制御である。
【0075】前記(1) の操作、(2) の操作、(3) の操作
および(4) の操作で前記原料自動供給装置3を駆動する
ときの具体的動作を説明すると以下のようである。
【0076】まず、制御装置から出力される駆動制御信
号によりターンテーブル18を所定の角度をもって水平
回転させることにより、所定の原料供給ホッパー19を
原料投入口10の上方に位置させる。次いで、制御装置
から駆動制御信号を出力することにより開閉装置24を
駆動してその原料供給ホッパー19における開閉板23
を操作し、原料供給ホッパー19内の原料(これを第1
番の原料と称することがある。)を原料投入口10内に
投入落下させる。
【0077】なお、所定量の原料を全て押出処理あるい
は混練処理したかは、例えばスクリューを回転させる駆
動装置例えばモータに設置したトルク検出器からの検出
信号の変化により検知することができる。トルク検出器
によりモータのトルクが所定の範囲内の値にあるときに
はスクリューに大きな回転トルクが混練物によってかか
っているのであるから、そのときには未だ原料の全量が
押出処理ないし混練処理中であり、回転トルクが所定の
範囲を外れるとスクリューにトルクがかかっていないの
であるから、そのときは原料の押出処理ないし混練処理
が完了したことが検知される。また、トルク検出器を設
ける代わりに、原料投入口10内に光電検出器を設置し
ても良い。
【0078】その後、制御装置からの駆動制御信号によ
りターンテーブル18を再び回転させて吸引ノズル本体
45を原料投入口10の上方に位置させる。次いで、制
御装置からの制御信号によりエアーシリンダー42等を
動作させてノズル本体45を原料投入口10内で下降上
昇を一回ないし適宜の回数行い、ノズル本体45が上昇
下降の動作を行う間に、エアー噴出部41から原料投入
口10の内壁に向かってエアーを噴出させて原料投入口
10の内壁に付着する原料残留物を吹き飛ばし、エアー
吸引部40からエアーを吸引することにより前記吹き飛
ばされた原料残留物および原料投入口10の内壁に付着
する原料残留物を吸引する。
【0079】吸引清掃装置39により原料投入口10内
を清掃した後に、制御装置からの駆動制御信号によりタ
ーンテーブル18を再び回転させて置換原料供給管19
aを、原料投入口10の上方に位置させる。次いで、制
御装置から駆動制御信号を出力することにより開閉装置
24を駆動してその置換原料供給管19aにおけるボー
ル弁22aを操作し、置換原料供給管19a内の置換原
料を原料投入口10内に投入落下させる。
【0080】第1番の原料を押出処理あるいは混練処理
したのと同様にして、所定量の置換原料を全て押出処理
あるいは混練処理を完遂する。
【0081】その後、制御装置からの駆動制御信号によ
りターンテーブル18を再び回転させて吸引ノズル本体
45を原料投入口10の上方に位置させる。次いで、制
御装置からの制御信号によりエアーシリンダー42等を
動作させてノズル本体45を原料投入口10内で下降上
昇を一回あるいは適宜の回数行い、ノズル本体45が上
昇下降の動作を行う間に、エアー噴出部41から原料投
入口10の内壁に向かってエアーを噴出させて原料投入
口10の内壁に付着する置換原料残留物を吹き飛ばし、
エアー吸引部40からエアーを吸引することにより前記
吹き飛ばされた置換原料残留物および原料投入口10の
内壁に付着する置換原料残留物を吸引する。この動作
は、基本的には、前記第1番の原料を押出処理あるいは
混練処理をした後に吸引清掃装置39により原料投入口
10内を清掃したのと同様の内容である。
【0082】以上の操作からなる第1番の原料の押出処
理あるいは混練処理、原料投入口10内の清掃処理、置
換原料の押出処理あるいは混練処理および原料投入口1
0内の清掃処理からなる順序の操作と同様の操作でもっ
て第2番の原料以後の原料を押出処理あるいは混練処理
をする。
【0083】前記順序に従って原料自動供給装置3を自
動操作するための制御装置は、コンピュータを使用する
ことにより、あるいはシーケンサープログラマーを使用
することにより構成することができる。
【0084】−カッター装置− カッター装置4は、前記押出装置本体1におけるダイ1
1のカッティング面12に臨んでカッティング面12上
を回転するカッター50を、カッターホルダー51に設
けてなり、前記カッターホルダー51の回転軸を中心と
する円の半径方向に向かって水を噴出させる水噴出孔5
2をカッターホルダー51に設け、この水噴出孔52か
ら噴出する水の流れを囲繞するすくい面53を有するカ
ッター50を前記カッターホルダー51に設けてなる構
成を有する。
【0085】さらに具体的に説明すると、図8および図
9に示すように、カッター装置4はカッター50とカッ
ターホルダー51とを備える。
【0086】前記カッターホルダー51は、ダイ11に
おける吐出口を開口するカッティング面12に臨んで配
置され、そのカッティング面12に相対向する正面が、
四角形の四隅を円弧状に切り欠き成形してなる形状に成
形される。そのカッターホルダー51の前記カッティン
グ面12に相対向する正面には、その中心軸線を共有す
る中心軸線を有するところの、正面がほぼ四角形になっ
ている、突出部54を有する。
【0087】したがって、この突出部54に対して外側
に延在する部分は鍔状体を形成することになる。この鍔
状体の正面には、前記突出部54の4つの側面から鍔状
体の外側縁へと連続する断面半円形の凹状溝55がそれ
ぞれ4個穿設されている。また、前記突出部54の各側
面には、図8に示すように、前記鍔状体の正面よりも前
方にわずかに離れて形成された水噴出孔52が、前記凹
状溝55に臨む位置に、それぞれ開設されている。この
水噴出孔52は、この突出部54の内部において一本の
水供給路56に連続している。
【0088】図8および図9に示すように、前記鍔状体
には、その正面において、一端が前記突出部54の側面
に接すると共に他端が前記鍔状体の外側縁にほぼ一致す
ると共に、前記凹状溝55に覆い被さるようなすくい面
53を有するカッター50が、4個装着されている。こ
のカッター50のすくい面53は前記凹状溝55の半円
形に連続する弧状面である。
【0089】また、このカッター50の刃先の位置は、
前記突出部54の鍔状体の正面からの高さよりもわずか
に高く、設定されている。
【0090】このカッターホルダー51は、図1および
図2に示すモータ57により、その中心軸線を中心にし
て、図8において反時計法に従って回転可能に構成され
ている。また、カッターホルダー51は、ハウジング5
8内に収容されていて、前記水噴出孔52から噴出する
水がハウジング58の内壁59に当たり、この内壁59
に沿って水が、下方に開口する水排出口60からハウジ
ング58外に落下するようになっている。
【0091】この実施例における前記構成のカッター装
置4は以下のような作用を有する。すなわち、カッター
ホルダー51が、図7における反時計法に従って回転す
る。回転と同時に、前記水噴出孔52から水が噴出す
る。噴出する水は、カッターホルダー51の回転力と噴
出圧力とによって、図9に示すように、カッター50の
すくい面53とそのすくい面53に連続する凹状溝55
の半円形とに、水膜61を形成し、この水膜61は遠心
力によって遠心方向に流出する。
【0092】図示しないダイ11のカッティング面12
に開設された吐出口13から、原料の溶融物が押し出さ
れる。押し出された原料溶融物は、回転するカッター5
0の刃先によりペレットに切断される。このペレットは
前記凹状溝55とカッター50のすくい面53とに囲繞
された空間に直ちに飛び込み、カッター50が回転して
いるので、カッター50のすくい面53あるいは凹状溝
55の壁に当たり、水膜61に捕足される。水膜61に
ペレットが捕足されると、水によりペレットが直ちに冷
却される。水は冷却水として作用する。水膜61の遠心
方向への噴出流により、ペレットが、水膜61と共に搬
送されたカッターホルダー51外に飛ばされ、ハウジン
グ58の内壁59に当たり、ハウジング58に設けた水
排出口60から水と共にペレットが排出される。水はペ
レット搬送作用を有する。
【0093】このカッター装置4によると、カッターホ
ルダー51の鍔状体の平面に凹状溝55を形成し、この
凹状溝55に覆い被さるように形成されたすくい面53
を有するカッター50が装着されていることにより、カ
ッターホルダー51の回転と水噴出圧力とで、水噴出孔
52から噴出する水がカッター50のすくい面53と凹
状溝55の弧状面とに水膜61を形成し、水がカッター
50の刃先からカッティング面12へと溢流することが
ない。
【0094】したがって、加熱されたダイ11のごく近
傍で水を噴出するにも拘らず、吐出口13に水が接触す
ることによるダイ11の温度低下あるいはダイ11のカ
ッティング面12からダイ11内部に向かう温度勾配の
発生が防止される。すなわち、ダイ11およびこのカッ
ター装置4によると、均一に加熱されたダイ11から、
吐出口13の詰まりや吐出口13内に原料固形分の付着
が発生することがなく、形状の整ったペレットが形成さ
れる。
【0095】カッター50で切断されて生じたペレット
は、切断された後に直ちに水膜61により冷却されるの
で、ペレット同士が付着し合う所謂ブロッキング現象の
発生もなく、各ペレットは互いに分離独立している。
【0096】−ペレット飛散防止フード− ペレット飛散防止フード5は前記カッター装置4におけ
るカッターホルダー51の下端に開口する水排出口60
に装着される。
【0097】このペレット飛散防止フード5は、図3お
よび図8に示すように、前記ダイ11のカッティング面
12における合わせ面とカッターホルダー51のハウジ
ング58における合わせ面とを重ね合わせたときに形成
されるカッター収容空間の下方に開口する水排出口60
に、その水排出口60を囲繞するように下方に延在する
直方体胴部62と、その下端縁で先すぼまり形状すなわ
ち逆四角錐台形状であって下方に第1排出開口部63を
有する逆円錐台部64とを有する。
【0098】前記カッターホルダー51の回転と水噴出
圧力とでカッター50の回転軸を中心とする遠心方向に
放出されたペレットは前記カッター収容空間の内壁5
9、場合により前記直方体胴部62の内壁62aおよび
逆円錐台部64の内壁64aとに衝突し、あるいは衝突
を繰り返すことによりその運動量を減少させて、前記第
1排出開口部63から水と共にペレットがペレット収容
装置6に排出され、落下する。
【0099】なお、この発明におけるペレット飛散防止
フード5は前記構成に限らず、カッター装置4における
水排出口60から水とともに排出されるペレットの落下
の際の運動量を減少させることによりペレットの飛散を
防止することのできる構成であれば種々の設計変更をす
ることができるのは言うまでもない。
【0100】−ペレット収容装置− ペレット収容装置6は、ペレット受筐体とペレット収容
バケットとを有する。
【0101】前記ペレット受筐体65は、図8、図1
1、図12および図13に示すように、前記ペレット飛
散防止フード5の第1排出開口部63が臨む位置から押
出装置本体1におけるスクリューあるいはシリンダーの
軸線に沿って延在し、かつ前記第1排出開口部63が臨
む位置から下方に傾斜する底面66と、その底面66か
ら縦方向に、底面66の周囲を囲繞するようにそれぞれ
立ち上がる一対の長手方向側面67、押出装置本体1に
近い短手方向側面68、および押出装置本体1に遠い位
置にある短手方向側面69と、前記底面66における、
押出装置本体1に遠い位置にある短手方向側面69側に
開設された第2排出開口部70とを有する。
【0102】また、このペレット受筐体65における、
押出装置本体1に近い短手方向側面68には横長の水流
出口71が形成され、この水流出口71には第1水導入
管72が接続される。そして、この第1水導入管72か
ら導入された水がこの水流出口71から水流となって流
出し、その流出圧力にもよるのであるが、押出装置本体
1に近い短手方向側面68における、前記水流出口71
から底面66に向かう壁面を伝い流れ、あるいは場合に
よっては前記水流出口71から底面66に向かって水流
瀑布を形成する。
【0103】このペレット受筐体65における、一対の
長手方向側面67と、押出装置本体1に遠い位置にある
短手方向側面69の上端近傍の壁面には、押出装置本体
1に近い短手方向側面8に向かう端部が閉塞された管体
73が壁面に沿って張り渡され、この管体73には内壁
面に向かって水流が噴出可能とする多数の水噴出口74
が開設され、しかもこの管体73には第2水導入管75
が結合される。外部に設けたポンプによりこの第2水導
入管75を介して管体73内に水を圧入すると、前記水
噴出口74から内壁に向かって水流が噴出するようにな
っている。
【0104】上記構成の、第1水導入管72、押出装置
本体1に近い短手方向側面68における水流出口71、
前記管体73および第2水導入管75は、ペレット受筐
体65の前記押出装置本体1に近い短手方向側面69、
一対の長手方向側面67および前記押出装置本体1に遠
い位置にある短手方向側面69に水流を形成し、またペ
レット受筐体65の底面66に水流を形成することによ
り、前記第1排出開口部63から排出落下するペレット
が、ペレット受筐体65の底面66で跳ね返り、跳躍し
てペレット受筐体65外に飛散すること、ペレット受筐
体65の内壁面に付着すること等を防止する。したがっ
て、前記管体73および第2水導入管75ならびに水噴
出口74および第1水導入管72は、ペレット飛散防止
装置を構成している。
【0105】このペレット飛散防止装置は、前記水排出
口60から水と共に排出されるペレットが前記ペレット
受筐体65の底面66で跳ね返り、あるいは跳躍してペ
レット受筐体65外に飛散することおよびペレット受筐
体65の内壁面にペレットが付着するのを防止すること
ができる限り前記構成に限定されるものではない。
【0106】例えば、前記構成の代わりに、ペレット受
筐体65の内壁面の上端近傍に四面を一巡し、内壁面に
向かって水を噴出する水噴出孔を備えたパイプとこのパ
イプ内に水を圧入する水供給装置とでペレット飛散防止
装置を構成することもできる。
【0107】ペレット収容バケット78は、図13およ
び図14に示すように、ペレットが流通不可能で、水の
流通可能な水透過部79を備えた底部80と、底部80
の面積よりも大きく開口する上部開口部81と、したが
って底部80から外側に広がるように延在する周壁面部
82と、前記上部開口部81において外側に延在する鍔
部83と、その鍔部83の上面に前記上部開口部81を
囲繞するように突出形成された突起部84と、底部80
において前記水透過部79を囲繞するように前記底部8
0に下方に突出して設けられた水切り部85とを有す
る。また、このペレット収容バケット78の底部80に
は、後述する搬送チェーンが当接する保護板86が設け
られる。
【0108】前記水透過部79は、ペレットの大きさよ
りも小さな目を有する網状体を、底部80に開設した長
方形の開口穴に張設してなる。また、周壁面部は、底部
80から上方に向かって、底部80に平行な断面の面積
が順次に大きくなるように、傾斜している。したがっ
て、このペレット収容バケット78は、その上部開口部
81に他のペレット収容バケット78の底部80を挿入
するようにして、複数のペレット収容バケット78を重
ねて積み上げることができる。
【0109】この底部80に設けられた水切り部85
は、水透過部79を通過することにより水透過部79に
残留する水が水透過部79以外の底部80に広がり、底
部80に広がった水がさらに他の部位例えば、後述する
搬送チェーンを濡らしたり、あるいはこのペレット収容
バケット78を設置する床面等を水びたしにすることを
防止することを目的に設けられる。
【0110】この水切り部85においては、水透過部7
9を通過することにより残留する水が水切り部85に案
内され、水切り部85から下方に水が滴り落ちる。した
がって、水透過部79に残留する水が水透過部79を除
く底部80やその他の部位を水浸しにすることがない。
【0111】鍔部83の主要な機能は、後述するペレッ
ト収容バケット供給装置7における機能および後述する
ペレット風乾装置における機能を達成するものである。
これらの機能は後述される。
【0112】前記構成のペレット収容バケット78は、
前記排出装置76における下方開口部の下であって、ペ
レット収容バケット供給装置7における搬送チェーンの
上に保護板86が存在するように配置される。そして、
前記排出装置76における下方排出管76bから水と共
にペレットがこのペレット収容バケット78の中に流し
こまれる。水は前記水透過部79から下方に流れ去り、
ペレットがペレット収容バケット78内に残留する。
【0113】なお、この発明においては、ペレット収容
バケット78は、水は流通可能であるがペレットは流通
不可能であるという機能を有する限り前記ペレット収容
バケット78の構成に限られず、例えば、ペレットは流
通不可能で水は流通可能であり、自己形状保持性を有す
る部材例えば適当な機械的強度および剛性を有するネッ
トでボックス状に形成されてなる構成、あるいは、直方
体の各辺を形成するように構成されたフレームと上方が
開口するように各面に張設された網状体とからなる構成
であっても良い。
【0114】図15に示すように、前記ペレット受筐体
65における第2排出開口部70の下方であって、ペレ
ット収容バケット78を収容するに足る空間を設けた下
方には、この第2排出開口部70から排出される水およ
び不要ペレットを受け、しかも外部に不要ペレットおよ
び水が飛散するのを防止するようにした排出装置76が
設けられる。
【0115】この排出装置76は、前記第2排出開口部
70に臨む円筒体76aとこの円筒体76aの下部に接
続され、下方排出管76bを有する漏斗体部76cとで
形成され、この円筒体76a内には、前記第2排出開口
部70の下方において、第2排出開口部70の軸線に対
して斜めに配置されたネット部材77が配置される。こ
のネット部材77は、第2排出開口部70から水と共に
落下する不要ペレットを一端受けてその運動量を減少さ
せることにより、ペレットが飛びはねてこの排出装置7
6から不要ペレットが飛散することを防止する。このネ
ット部材77は、この発明における不要ペレット受部材
である。
【0116】−ペレット収容バケット供給装置− ペレット収容バケット供給装置7は、図15および図1
6に示すように、積み重ねた複数のペレット収容バケッ
ト78(これをペレット収容バケット集積体78aと称
することがある。)における最下段のペレット収容バケ
ット78を保持する保持機構87と、その保持機構87
を昇降させる保持機構昇降手段88と、ペレット収容バ
ケット集積体78aから取り出された1基のペレット収
容バケット78を前記排出装置76の真下の位置に搬送
する第1搬送手段89と前記保持機構87、保持機構昇
降手段88および第1搬送手段89の駆動を制御する駆
動制御装置(図示せず。)とを有する。
【0117】さらに詳述すると、図16に示すように、
保持機構昇降手段88は、ペレット収容バケット78を
間に介在させるに十分な間隔をもって相対向して立設さ
れた一対の支持手段90例えばフレームの上方にそれぞ
れ固定されたエアーシリンダー91と、それらエアーシ
リンダー91それぞれにおける、上下動可能な昇降駆動
ロッド92とを有する。その昇降駆動ロッド92の先端
部に、他方の昇降駆動ロッド92に向かい合うように、
保持機構87が設けられる。
【0118】一対の保持機構87それぞれは、相互に向
き合うように配置され、前記昇降駆動ロッド92に結合
された支持板93に装着されたエアーシリンダー94
と、そのエアーシリンダー94によって前後進可能な前
後進駆動ロッド95と、その前後進駆動ロッド95の先
端部に結合された係合部材96とを備えてなる。
【0119】第1搬送手段89は、前記ペレット収容バ
ケット78の底部80に設けられた一対の保護板86が
当接可能な間隔で設けられた一対の第1搬送チェーン9
7、換言するとペレット収容バケット78を載置すると
前記一対の保護板86が前記一対の第1搬送チェーン9
7の上に当接することができるように所定の間隔を設け
て配置された一対の第1搬送チェーン97と、それら一
対の第1搬送チェーン97を駆動する駆動輪97aおよ
び従動輪97bとを備える。
【0120】なお、前記第1搬送チェーン97は、ペレ
ット収容バケット集積体78aから取り出したペレット
収容バケット78を前記ペレット受筐体65の第2排出
開口部70の真下にまで搬送することができるように、
所定の搬送長さを有する。
【0121】前記保持機構昇降手段88におけるエアー
シリンダー91、保持機構87におけるエアーシリンダ
ー94および第1搬送手段89における駆動輪97aを
駆動するタイミングおよびそれらの駆動は駆動制御装置
により、例えば次のような好ましい手順により制御され
る。
【0122】すなわち、たとえば、初期状態として、第
1搬送手段89の上方において、ペレット収容バケット
集積体78aにおける最下段のペレット収容バケット7
8の鍔部83の下面を保持機構87における係合部材に
より、持ち上げ状態となって支持されている。駆動制御
装置による制御駆動信号により、前記ペレット収容バケ
ット集積体78aにおける最下段のペレット収容バケッ
ト78の底部80における保護板86が第1搬送チェー
ン97に当接するところまで、昇降駆動ロッド92が下
降する。この昇降駆動ロッド92がさらにわずかに下降
することにより、前記係合部材96が最下段のペレット
収容バケット78の鍔部83の下面より離れる。
【0123】このとき、ペレット収容バケット集積体7
8aは、一対の前記係合部材96により持ち上げ状態と
なった支持状態から、一対の第1搬送チェーン97上に
前記保護板86を介して載置された状態になっている。
次いで、前後進駆動ロッド95が後退し、これによって
係合部材96が、最下段のペレット収容バケット78の
鍔部83から退避した状態になっている。
【0124】この状態で昇降駆動ロッド92がエアーシ
リンダー91内に引き込まれるように動作し、すなわち
この昇降駆動ロッド92が上昇し、前記係合部材96が
最下段のペレット収容バケット78の鍔部83と下から
2段目のペレット収容バケット78の鍔部83との間の
所定位置になったところで、前記昇降駆動ロッド92の
上昇が停止する。
【0125】次いで、保持機構87におけるエアーシリ
ンダー94の前後進駆動ロッド95が前進し、これによ
って前記係合部材96の先端部がペレット収容バケット
集積体78aにおける下から2段目のペレット収容バケ
ット78の鍔部83の下側に配置される。その後に、前
記昇降駆動ロッド92が上昇することにより下から2段
目のペレット収容バケット78の鍔部83を前記係合部
材96が係合し、これら一対の係合部材96により、2
段目以降のペレット収容バケット78を積層してなるペ
レット収容バケット集積体78aを、持ち上げ状態で持
ち上げる。
【0126】このペレット収容バケット集積体78aが
上昇して初期の位置に戻ったところで、前記昇降駆動ロ
ッド92の上昇が停止する。その結果、第1搬送チェー
ン97上には1基のペレット収容バケット78が取り残
され、載置されている。
【0127】なお、ここで説明したペレット収容バケッ
ト78における鍔部83は、ペレット収容バケット集積
体78aを持ち上げ状態で保持するために前記係合部材
96によって係合されるために有用であり、またその機
能を発揮する。
【0128】この発明におけるペレット収容バケット供
給装置は、複数のペレット収容バケットから1基のペレ
ット収容バケットを取り出し、そのペレット収容バケッ
トを少なくともペレット飛散防止ガイドの第2排出開口
部の下方に移動し、配置することができる機能を有する
限りその構成に特に制限がある訳ではない。
【0129】前述した構成のペレット収容バケット供給
装置7の代わりに、例えば第1搬送チェーン97の代わ
りに搬送ベルトを使用した構成のペレット収容バケット
供給装置7を挙げることができる。
【0130】−ペレット風乾装置− この発明の一実施例である押出装置においては、前記ペ
レット収集バケット供給装置7によってペレット受筐体
65の第2排出開口部70の下方に配置されていて、押
出装置本体1により製造されたペレットを収容したペレ
ット収容バケット78がペレット風乾装置8に搬送され
る。
【0131】この実施例におけるペレット風乾装置8
は、図15および図17に示されるように、ペレット収
容バケット78を昇降させるバケット昇降装置(図示せ
ず。)と、ペレット収容バケット78の上部開口部81
に対応するように形成された下部開口部98、その下部
開口部98において外側に広がり、かつペレット収容バ
ケット78における鍔部83に対応するように形成され
たフランジ部99、およびこのフランジ部99の下面に
張設された柔軟性部材100を備えてなるフード10
1、並びにこのフード101内に設けられ、このフード
101の真下以外の方向に向かって吹き出す気流吹き出
し口102を備えてなる気流吹き出し部103を有して
なる乾燥フード104と、図16に示すように、乾燥フ
ード104のフランジ部99に設けられた緩衝支持部材
105とを備える。
【0132】前記フード101における下部開口部98
の大きさは、ペレット収容バケット78の上部開口部8
1の大きさと実質的に同じである。したがって、このフ
ード101の下部開口部98とペレット収容バケット7
8の上部開口部81とを一致させて両者を接合すると、
フード101とペレット収容バケット78とによって一
つの閉鎖された内部空間が形成される。
【0133】前記フランジ部99に張設された柔軟性部
材100は、フード101の下部開口部98とペレット
収容バケット78の上部開口部81とを合わせて両者を
接合するときに、フランジ部99に張設された柔軟性部
材100および鍔部83よりなる接合部位から、気流吹
き出し口102より吹き出る気流が漏洩することを防止
する。また、フード101の下部開口部98とペレット
収容バケット78の上部開口部81とを合わせて両者を
接合するときに、ペレット収容バケット78における突
起部84が前記柔軟性部材100中にめり込んで、これ
によってもフランジ部99に張設された柔軟性部材10
0および鍔部83よりなる接合部位から、気流吹き出し
口102より吹き出る気流が漏洩することを防止する。
したがって、かかる気流漏洩防止機能を満たす限り、柔
軟性部材100の具体的素材には特に制限がなく、公知
の素材を適宜に使用することができる。この実施例にお
いては、前記柔軟性部材100としてスポンジが選択さ
れている。
【0134】気流吹き出し口102はフード101の真
下以外の方向に気流を吹き出すことのできる気流吹き出
し口102を備えていれば良く、この実施例において
は、図17に示すように、フード101の側面内壁に向
かって気流を吹き出すように気流吹き出し口102が開
設されている。この気流吹き出し部103は、図示しな
送気装置から送風される気流を気流吹き出し部103に
供給するパイプ106に接続される。
【0135】緩衝支持部材105は、図示しないバケッ
ト昇降装置によりペレット収容バケット78を上昇さ
せ、その上部開口部81における鍔部83をフード10
1における柔軟性部材100に当接させたときに、乾燥
フード104がペレット収容バケット78の上昇により
わずかに上昇しつつペレット収容バケット78を受け止
めることのできるように、フード101を懸垂支持する
機能を有する。
【0136】この緩衝支持部材105は、この実施例に
おいては、支持基盤107に設けられた挿通穴に挿通さ
れ、前記挿通穴を挿通不可能とするストッパ108を有
し、先端部で前記フード101のフランジ部99に結合
された複数の支持棒109と、この支持棒109に倦回
され、前記フード101を下方に付勢する付勢部材例え
ばコイルスプリング110とを有する。このような緩衝
支持部材105を用いると、このフード101は、前記
支持棒109により、かつ前記コイルスプリング110
により下方に付勢された状態で、懸垂支持される。そし
て、図示しないバケット昇降装置により上昇されたペレ
ット収容バケット78が乾燥フード104に当接する
と、乾燥フード104が前記コイルスプリング110の
付勢力に抗して若干上方に上昇して、前記当接の際の衝
撃を緩和し、ペレット収容バケット78の上昇が停止し
た後には、コイルスプリング110による付勢力によっ
て乾燥フード104が下方に付勢されることにより鍔部
83と前記フード101のフランジ部99に張設された
柔軟性部材100との密着性が高められる。また、ペレ
ット収容バケット78における突起部84が柔軟性部材
100にめり込むことにより、前記鍔部83と前記フー
ド101のフランジ部99に張設された柔軟性部材10
0との密着性が高められる。
【0137】第2搬送手段111は、前記第1搬送手段
と基本的に同じ構成を有するのであり、例えば、前記ペ
レット収容バケット78をその保護板86を介して載置
するのに十分な間隔をもって配置された一対の第2搬送
チェーン112と、この第2搬送チェーン112を掛け
渡し、かつこれを駆動する駆動輪112aおよび従動輪
112bとを有する。
【0138】このペレット風乾装置8は、次のように動
作する。
【0139】前記第1搬送手段89により第2搬送手段
111に送り込まれて来たところの、濡れたペレットを
収容したペレット収容バケット78は、この第2搬送手
段111により更に搬送されて前記乾燥フード104の
真下に配置される。
【0140】図示しない昇降装置が駆動して、ペレット
収容バケット78が上方に持ち上げられる。持ち上げら
れたペレット収容バケット78は、その上部開口部81
とフード101における下部開口部98とが合わさるよ
うにして、乾燥フード104に接合する。接合すると、
ペレット収容バケット78における鍔部83が下部開口
部98における柔軟性部材100に密着すると共に、突
起部84が柔軟性部材100にめり込み、これによって
乾燥フード104とペレット収容バケット78とが、気
流の漏洩することのないように接合する。
【0141】次いで、図示しない送気装置を駆動して気
流吹き出し口102から気流を吹き出す。この気流は、
ペレット収容バケット78内に収容されているペレット
に直接に吹きつけられないので、ペレットが気流で飛散
することが防止される。吹き出した気流は、ペレット収
容バケット78内のペレットを乾燥しつつ、水透過部7
9から外部に抜けて行く。気流の吹き出しを所定時間継
続することにより、ペレットが風乾される。風乾後に、
気流吹き出し口102からの気流吹き出しを停止し、図
示しない昇降装置を駆動して、ペレット収容バケット7
8を降ろし、第2搬送手段111に安置する。
【0142】−本乾燥装置− この発明の一実施例である押出装置は、前述のようにし
てペレット収容バケット78内のペレットを風乾し終わ
ると、乾燥ペレットを収容したペレット収容バケット7
8を第3搬送手段(図示せず。)によって本乾燥装置9
内に収容し、ペレットを乾燥する。
【0143】この第3搬送手段は、前記第2搬送手段1
11上に安置されているペレット収容バケット78を本
乾燥装置9内に送り込む機能を有する限り特にその構成
に制限はないのであるが、本乾燥装置9においてペレッ
ト収容バケット78をどのような配列をもって収容する
かによりこの第3搬送手段の構造が規制される。
【0144】例えば本乾燥装置9内で縦方向に一列に配
列された複数の棚それぞれにペレット収容バケット78
を載置するのであれば、次のような構成の第3搬送手段
を挙げることができる。
【0145】すなわち、この第3搬送手段は、第2搬送
手段111上に配置されているペレット収容バケット7
8を第2搬送手段111外に送り出すことのできる、例
えば第1押出棒(図示せず。)とその第1押出棒を回動
する駆動装置(図示せず。)と、前記第1押出棒により
押し出されたペレット収容バケット78を本乾燥装置9
における所定の棚の高さにまで押し上げることのできる
リフト装置(図示せず。)と、このリフト装置により所
定の高さにまで高められたペレット収容バケット78を
本乾燥装置9内の棚(図示せず。)の上に押し込む第2
押出棒(図示せず。)とを有する。なお、前記リフト装
置によりペレット収容バケット78をどのくらいの高さ
にまで高めるかは、リフト装置を制御するリフト制御装
置により決定される。
【0146】本乾燥装置9は、前記第3搬送手段側で横
方向にスライドして開閉する第1開閉扉(図示せ
ず。)、縦方向に一列に配列された複数の載置棚(図示
せず。)、前記第3搬送手段とは反対側で例えば観音開
きに開閉する第1開閉扉(図示せず)、並びに前記複数
の載置棚間に熱風を送り込むヒータ(図示せず。)およ
び送風器(図示せず。)を備える。
【0147】このような第3搬送手段および本乾燥装置
9が用いられるときには、前記ペレット風乾装置8によ
り乾燥されたペレットを収容し、第2搬送手段111上
に載置されたペレット収容バケット78が、前記第1押
出棒によりリフト装置に押し出される。次いでリフト装
置が駆動して所定の高さにまでこのペレット収容バケッ
ト78が高められる。この高められたペレット収容バケ
ット78の位置は、本乾燥装置9内の所定の棚と同じ高
さにある。第2押出棒が駆動することによりペレット収
容バケット78がリフト装置から本乾燥装置9内の棚に
押し込まれる。第1開閉扉および第2開閉扉を閉鎖す
る。本乾燥装置9を駆動することによりヒータで熱せら
れた熱風を送風器により棚間に送り込んで、ペレット収
容バケット78内のペレットを所定時間をかけて乾燥す
る。
【0148】なお、前記第1開閉扉は、前記リフト装置
の動きを阻害しないように設計されることが望ましく、
そのためには、例えば横方向にスライドして開閉する扉
機構を採用するのが好ましい。また、第2開閉扉は、観
音開きの可能な扉機構であるに限らず、どのような扉機
構であっても。
【0149】
【効果】この発明によると、以下のような技術的効果を
奏することができる。
【0150】押出装置本体と原料自動供給装置とを有す
る押出装置(1) によると、複数種類の原料をそれぞれ異
なるホッパーに収容しておき、この押出装置の運転を開
始すると、自動的に、原料毎に押出処理あるいは混練処
理を行い、特定の原料の押出処理あるいは混練処理をし
た後に次の原料の押出処理あるいは混練処理をする間
に、置換原料の押出処理あるいは混練処理および原料供
給口内の清掃を行うので、各原料の押出処理あるいは混
練処理に際して直前の原料による汚染を発生することが
なく、しかも異なる原料を次々と順次に押出処理あるい
は混練処理することができる。
【0151】ベント排出物収容器を備えた押出装置本体
と原料自動供給装置を有する押出装置(2) によると、前
記押出装置(1) と同じ技術的効果が奏されることに加え
て、押出装置本体による押出処理あるいは混練処理を行
っている最中にベント管に溢流する溶融物をベント排出
物容器内に固化状態で溜めることができ、しかもベント
排出物収容器内の固化物をベント排出物収容器から容易
に取り出すことができる。
【0152】押出装置本体、原料自動供給装置、カッタ
ー装置、ペレット飛散防止フード、ペレット受筐体およ
びペレット収容バケットを備えた押出装置(3) による
と、前記押出装置(1) による技術的効果を奏することに
加えて、製造されたペレットを装置の周囲に飛散させる
ことなくペレット収容バケットに収集することができ、
しかもこの押出装置(3) がさらにベント排出物容器を備
えていると、前記押出装置(2) における技術的効果を奏
することができる。
【0153】前記押出装置(3) において更にペレット収
容バケット送り込み装置が組み込まれてなる押出装置
(4) によると、原料毎にペレット収容バケットがペレッ
ト受筐体における流出口の下方に自動的に配置されるの
で、原料が変わる毎に所定の位置にペレット収容バケッ
トを一々配置する煩雑な作業をなくすることができる。
【0154】押出装置(3) および押出装置(4) において
更に排出装置を備えた押出装置(5)は前記押出装置(3)
および押出装置(4) が奏する技術的効果を有することに
加えて、置換原料を押出処理あるいは混練処理すること
により製造される不要ペレットおよび水が装置の周囲に
飛散するのを防止することができるという技術的効果を
更に奏することができる。
【0155】押出装置(3) 、押出装置(4) および押出装
置(5) においてペレット風乾装置を有するので、押出装
置(3) 、押出装置(4) および押出装置(5) が奏する技術
的効果の外に、原料の投入からペレットの乾燥までを自
動化することができ、しかも風乾したペレットを自動的
に得ることができるという技術的効果を奏することがで
きる。
【0156】この発明によると、ペレット収容バケット
は、底面に設けられた水透過部および水透過部を囲繞す
るように水切り部を有するので、水と共にペレットをこ
のペレット収容バケット内に入れると、水切り良く水透
過部から水を排出することができる。このペレット収容
バケットをこの発明の押出装置に適用すると、ペレット
収容バケットの下方に排液口を設けることにより周囲を
水びたしにすることなく、ペレット収容バケット内にペ
レットを収容することができる。
【0157】この発明によると、ペレット収容バケット
送り込み装置は、ペレット収容バケットを所定の部署に
自動搬送することができる。このペレット収容バケット
送り込み装置をこの発明の押出装置に組み込むことによ
り、ペレット収容バケットを押出装置の所定の箇所に自
動的に送り込むことができる。
【0158】この発明によると、ペレット風乾装置は、
濡れたペレットをペレット収容バケットに収容した状態
で風乾し、最終的にこのペレットを自動乾燥することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例である押出装置を示
す概略平面説明図である。
【図2】図2はこの発明の一実施例である押出装置を示
す概略側面説明図である。
【図3】図3はこの発明の一実施例である押出装置にお
けるダイ、ペレット飛散防止フードおよびペレット収容
装置を示す概略一部断面説明図である。
【図4】図4はこの発明の一実施例である押出装置にお
けるホッパーに設けられた開閉板の開閉操作機構を示す
概略説明図である。
【図5】図5は置換原料を原料投入口内に供給するため
の、ボール弁を備えてなる置換原料供給管の一部を示す
概略断面説明図である。
【図6】図6はこの発明の一実施例である押出装置にお
ける吸引ノズルを示す概略説明図である。
【図7】図7はこの発明の一実施例である押出装置にお
ける吸引ノズルの作用を示す概略説明図である。
【図8】図8はこの発明の一実施例である押出装置にお
けるカッター装置、ペレット飛散防止フードおよびペレ
ット収容装置を示す概略一部断面説明図である。
【図9】図9はこの発明の一実施例である押出装置にお
けるカッター装置中のカッターを示す概略側面図であ
る。
【図10】図10はこの発明の一実施例である押出装置
におけるカッター装置の作用を示す概略側面図である。
【図11】図11はこの発明の一実施例である押出装置
におけるカッター装置の下方に配置されているペレット
収容装置、ペレット受筐体およびペレット収容バケット
の配置状態を示す概略説明図である。
【図12】図12はこの発明の一実施例である押出装置
におけるペレット収容装置の一部を示す一部平面説明図
である。
【図13】図13はこの発明の一実施例である押出装置
に使用されるペレット収容バケットを示す概略側面図で
ある。
【図14】図14はこの発明の一実施例である押出装置
に使用されるペレット収容バケットの底面を示す概略底
面図である。
【図15】図15はこの発明の一実施例である押出装置
におけるペレット収容バケット送り込み装置、ペレット
風乾装置および本乾燥装置の配置状態を示す概略説明図
である。
【図16】図16はこの発明の一実施例である押出装置
におけるペレット収容バケット送り込み装置を示す概略
説明図である。
【図17】図17はこの発明の一実施例である押出装置
におけるペレット風乾装置を示す概略一部切欠説明図で
ある。
【符号の説明】
1・・・押出装置本体、2・・・ベント排出物収容装
置、3・・・原料自動供給装置、4・・・カッター装
置、5・・・ペレット飛散防止フード、5・・・ペレッ
ト収容装置、6・・・ペレット収容装置、7・・・ペレ
ット収容バケット供給装置、8・・・ペレット風乾装
置、9・・・本乾燥装置、10・・・原料供給口、11
・・・ダイ、12・・・カッティング面、13・・・吐
出口、14・・・ベント管、15・・・ベント排出物収
容器、16・・・円錐容器、17・・・開閉蓋、18・
・・ターンテーブル、19・・・ホッパー、19a・・
・置換原料供給管、20・・・吸引清掃ノズル、21・
・・ホッパー本体、22・・・漏斗部、22a・・・ボ
ール弁、23・・・開閉板、24・・・開閉装置、25
・・・円筒管、26・・・開閉操作機構、27・・・ス
トッパ部、28・・・流通穴、29・・・押圧面、30
・・・上下支持面、31・・・押圧部、32・・・支持
体、33・・・把持片、34・・・ガイドローラ支持
体、35・・・ガイドローラ、36・・・コイル、37
・・・ローラ案内部、38・・・駆動軸、39・・・吸
引清掃装置、40・・・エアー吸引部、41・・・エア
ー噴出部、42・・・エアーシリンダー、43・・・駆
動扞、44・・・結合部材、45・・・ノズル本体、4
6・・・エアー送気管、47・・・排気管、48・・・
吸引口、49・・・噴出口、50・・・カッター。51
・・・カッターホルダー、52・・・水噴出孔、53・
・・すくい面、54・・・突出部、55・・・凹状溝、
56・・・水供給路、57・・・モータ、58・・・ハ
ウジング、59・・・内壁、60・・・水排出口、61
・・・水膜、62・・・直方体胴部、62a・・・内
壁、63・・・第1排出開口部、64・・・逆円錐台
部、64a・・・内壁、65・・・ペレット受筐体、6
6・・・底面、67・・・長手方向側面、68・・・短
手方向側面、69・・・短手方向側面、70・・・第2
排出開口部、71・・・水流出口、72・・・第1水導
入管、73・・・管体、74・・・水噴出口、75・・
・第2水導入管、76・・・排出装置、76a・・・四
角筒体、76b・・・下方排出管、77・・・ネット部
材、78・・・ペレット収容バケット、78a・・・ペ
レット収容バケット集積体、79・・・水透過部、80
・・・底部、81・・・上部開口部、82・・・鍔部、
84・・・突起部、85・・・水切り部、86・・・保
護板、87・・・保持機構、88・・・保持機構昇降手
段、89・・・第1搬送手段、90・・・支持手段、9
1・・・エアーシリンダー、92・・・昇降駆動ロッ
ド、93・・・支持板、94・・・エアーシリンダー、
95・・・前後進駆動ロッド、96・・・係合部材、9
7・・・第1搬送チェーン、97a・・・駆動輪、97
b・・・従動輪、98・・・下部開口部、99・・・フ
ランジ部、100・・・柔軟性部材、101・・・フー
ド、102・・・気流吹き出し口、103・・・気流吹
き出し部、104・・・乾燥フード、105・・・緩衝
支持部材、106・・・パイプ、107・・・支持基
盤、108・・・ストッパ、109・・・支持棒、11
0・・・コイルスプリング、111・・・第2搬送手
段、112・・・第2搬送チェーン、112a・・・駆
動輪、112b・・・従動輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 三郎 東京都大田区萩中3丁目13番12号田辺プラ スチックス機械株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料供給口からシリンダー内に供給され
    た原料を、加熱されたシリンダー内で混練スクリューに
    より加熱混練し、シリンダーの先端部に設けられた押出
    口から混練物を吐出する押出装置本体と、 置換原料を原料供給口に供給する置換原料供給手段、原
    料を原料投入口に供給する複数の原料供給手段および原
    料投入口内を吸引清掃する吸引清掃装置を備え、(1) 原
    料供給手段から原料投入口への原料投入および原料の溶
    融押出、(2) 置換原料供給手段から原料投入口への置換
    原料投入および置換原料の溶融押出、ならびに(3) 吸引
    清掃装置による原料投入口の清掃、の順序にしたがっ
    て、異なる原料を原料投入口に自動供給する原料自動供
    給装置とを備えてなることを特徴とする押出装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載された押出装置にお
    いて、 前記シリンダーに連通して設けられたベント管に、底面
    に開閉蓋を有する末広がり状の溜り部を有するベント排
    出物収容器を備えてなることを特徴とする押出装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1または2に記載された押出
    装置において、 前記押出口から吐出された混練物を切断する回転切断刃
    と切断された溶融ペレットを前記回転切断刃の回転領域
    外に導伴させる水を噴出する水噴出孔と固化したペレッ
    トを前記水と共に排出する排出口とを備えてなるカッタ
    ー装置と、 このカッター装置における排出口に設けられ、先すぼま
    り形状を有してなるペレット飛散防止フードと、 このペレット飛散防止フードから排出されるペレットを
    受け、傾斜面となった底面を流れる水により前記ペレッ
    トを流下し、前記底面の下流側に設けた流出口からペレ
    ットを流し出すペレット受筐体と、 このペレット受筐体における流出口の下方に配置され、
    ペレットが流通不可能で、水の流通可能な水透過部を底
    面に備えてなるペレット収容バケットとを有することを
    特徴とする押出装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項3に記載の押出装置におい
    て、 ペレットを収集したペレット収容バケットを前記流出口
    の下方以外の位置に退避させ、新たなペレット収容バケ
    ットを前記流出口の下方に送り込むペレット収容バケッ
    ト送り込み装置を有することを特徴とする押出装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項3または請求項4に記載の押
    出装置において、 前記ペレット受筐体における流出口の下方であって前記
    ペレット収容バケットを配置するのに十分な空間を設け
    て配置された、不要ペレットおよび水の排出装置を備
    え、この排出装置は、ペレットが流通不可能で、水の流
    通可能なペレット受け止め部材を、前記流出口からのペ
    レットの流し出し方向に対して斜めに配置してなること
    を特徴とする押出装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項3〜5のいずれかに記載の押
    出装置において、 ペレットの捕集された前記ペレット収容バケット内のペ
    レットを乾燥するペレット風乾装置を有することを特徴
    とする押出装置。
  7. 【請求項7】 ペレットの収容可能な筐体であり、ペレ
    ットは流通不可能で、水の流通可能な水透過部を有す前
    記筐体の底面と、水透過部を囲繞するように前記底面に
    設けられた水切り部とを有することを特徴とするペレッ
    ト収容バケット。
  8. 【請求項8】 積み重ねた複数のペレット収容バケット
    全体を、最下段のペレット収容バケットを保持すること
    により、保持することのできる保持部材と、この保持部
    材を昇降させる保持部材昇降手段と、前記保持部材によ
    るペレット収容バケットの保持動作およびその動作を解
    除する解除動作を行う保持部材駆動手段と、積み重ねた
    複数のペレット収容バケットから取り出された1基のペ
    レット収容バケットを所定の部位に搬送する搬送手段と
    を備えてなることを特徴とするペレット収容バケット送
    り込み装置。
  9. 【請求項9】 ペレットの収容可能な筐体であり、その
    筐体の上方開口部において外側に広がる鍔部とその鍔部
    の上面に前記上方開口部を囲繞するように突出形成され
    た突起部とペレットは流通不可能で、気流の通過可能な
    気流通過部を有する底面とを有してなるペレット収容バ
    ケットと、 前記筐体の上方開口部に対応するように形成された下方
    開口部とその下方開口部において外側に広がり、かつ前
    記鍔部に対応するように形成されたフランジ部とこのフ
    ランジ部の下面に張設された柔軟性部材とを備えたフー
    ドとこのフード内に設けられ、前記フードの内壁面に向
    かう方向に吹き出す気流吹き出し口を備えた気流吹き出
    し部とを有してなる乾燥フードとを備え、 前記筐体の鍔部を前記柔軟性部材に圧接することにより
    前記乾燥フードとペレット収容バケットとで閉鎖空間を
    形成し、前記気流吹き出し部から気流を吹き出すことに
    より、ペレット収容バケット内のペレットを乾燥するよ
    うに形成されてなることを特徴とするペレット乾燥装
    置。
JP5328900A 1993-12-24 1993-12-24 押出装置、ペレット収容バケット、ペレット収容バケット送り込み装置およびペレット乾燥装置 Withdrawn JPH07186236A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5328900A JPH07186236A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 押出装置、ペレット収容バケット、ペレット収容バケット送り込み装置およびペレット乾燥装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5328900A JPH07186236A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 押出装置、ペレット収容バケット、ペレット収容バケット送り込み装置およびペレット乾燥装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07186236A true JPH07186236A (ja) 1995-07-25

Family

ID=18215351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5328900A Withdrawn JPH07186236A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 押出装置、ペレット収容バケット、ペレット収容バケット送り込み装置およびペレット乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07186236A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002522253A (ja) * 1998-08-03 2002-07-23 ソルヴェイ 押出機をパージする装置
JP2012110924A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Toshiba Mach Co Ltd ペレット供給装置と、ペレット吐出方法
JPWO2020049691A1 (ja) * 2018-09-06 2021-04-01 日本たばこ産業株式会社 押出機の制御方法、及びそれを用いた香味源の製造方法、並びに押出機、及びそれを用いた押出成形システム
CN113146998A (zh) * 2020-12-31 2021-07-23 烟台佳合塑胶科技有限公司 一种塑料颗粒制备用挤出装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002522253A (ja) * 1998-08-03 2002-07-23 ソルヴェイ 押出機をパージする装置
JP2012110924A (ja) * 2010-11-24 2012-06-14 Toshiba Mach Co Ltd ペレット供給装置と、ペレット吐出方法
JPWO2020049691A1 (ja) * 2018-09-06 2021-04-01 日本たばこ産業株式会社 押出機の制御方法、及びそれを用いた香味源の製造方法、並びに押出機、及びそれを用いた押出成形システム
CN113146998A (zh) * 2020-12-31 2021-07-23 烟台佳合塑胶科技有限公司 一种塑料颗粒制备用挤出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2752086C (en) Continuous pelletizing, drying and bagging systems with improved throughput
KR102132782B1 (ko) 용융재 처리 플랜트
RU2010109392A (ru) Способ и устройство для обработки полимерного материала
US8931641B2 (en) Dedusting apparatus with offset discharge
JP6736563B2 (ja) 連続袋詰めプロセスおよびシステム
EP2331044A1 (fr) Machine de tri automatique de gelules
KR101138490B1 (ko) 정제 알약의 원료 혼합을 위한 스피드 믹서
JPH07186236A (ja) 押出装置、ペレット収容バケット、ペレット収容バケット送り込み装置およびペレット乾燥装置
KR102513160B1 (ko) 벌크 재료의 코팅 장치 및 방법
KR102518199B1 (ko) 벌크 재료의 코팅 장치 및 방법
US5868234A (en) Transfer device for transferring solid articles
KR101658220B1 (ko) 순대 제조 장치
CN116394518B (zh) 一种环保型3d打印耗材循环再生利用方法
KR101240298B1 (ko) 사과세척장치
CN214826632U (zh) 一种塑料瓶盖上料装置
CN216857294U (zh) 一种基于催化剂加工的造粒机
JP3927877B2 (ja) リサイクル材料用射出成形機
CN109865586B (zh) 一种化工物料高效分选方法
JP3708207B2 (ja) 固形物材料の粉取り機能を備える固形物材料の捕集装置及び樹脂材料の粉取り機能を備える樹脂材料の捕集供給装置
CN111844622B (zh) 注塑机螺旋式自动上料干燥装置
CN113290773B (zh) 一种注塑机
CN219378022U (zh) 一种塑料原料筛选上料装置
JPWO2019064938A1 (ja) ショット処理装置
CN220051404U (zh) 一种履带式抛丸机
CN219543865U (zh) 一种塑料瓶生产设备

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306