JPH07186059A - オープンエンドレンチ - Google Patents

オープンエンドレンチ

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Publication number
JPH07186059A
JPH07186059A JP34859893A JP34859893A JPH07186059A JP H07186059 A JPH07186059 A JP H07186059A JP 34859893 A JP34859893 A JP 34859893A JP 34859893 A JP34859893 A JP 34859893A JP H07186059 A JPH07186059 A JP H07186059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
nut
hole
socket
gear
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP34859893A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehisa Wakamori
武久 若森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP34859893A priority Critical patent/JPH07186059A/ja
Publication of JPH07186059A publication Critical patent/JPH07186059A/ja
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ナット或いはボルト頭部を締め付
けるためのオープンエンドレンチに関する。 【構成】 開口部hを有するソケット孔5aに隣接する
ローラガイド孔7を設け、このローラガイド孔7にロー
ラ8を収容するとともに、ソケット孔5a内に挿入され
るナットNとローラガイド孔7のガイド面7aとの間に
ローラ8を入り込ませる。そしてナットNとガイド面7
aの間隔は先端側を狭め、ガイド面7aとローラ8の接
触点B、及びナットNとローラ8の接触点A、及びロー
ラの中心点Cの各点から求められる摩擦角βを、ナット
Nの径に拘らず一定になるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナット或いはボルト頭
部を締め付けるためのオープンエンドレンチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車のタイロッドの長さ
を調整するようなオープンエンドレンチとして、特開平
1−295766号のようなものが知られている。この
オープンエンドレンチはソケットの複数のローラを設
け、カム機構によってこれらローラをナットに係止させ
ることで、異径のナットでも対応出来るようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにカ
ム機構によってローラを係合させるような方式では、カ
ム面の形状が複雑なため加工に手間取るという不具合が
あった。また、装置構成も複雑になっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は簡易な構成でナット或いはボルト頭部(以
下、ナット等という。)を締め付けることの出来るオー
プンエンドレンチを提供することを目的とし、一部が開
口するソケット孔に隣接し一端側がソケット孔に開口す
るローラガイド孔を設け、このローラガイド孔にローラ
を収容した。そして、ソケット孔内に挿入されるナット
等とローラガイド孔のガイド面との間にローラを入り込
ませて一方向側に回転させる時にだけナット等を拘束し
得るようにするとともに、ローラガイド孔のガイド面と
ローラの接触点、及びナット等とローラの接触点、及び
前記ローラの中心点、の各点から求められる摩擦角を、
ナット等の径に拘らず常に一定になるようにした。
【0005】
【作用】ローラをローラガイド孔のガイド面とナット等
の間に入り込ませ、ガイド面とローラを接触させると同
時にローラとナット等を接触させて回転させることで、
ローラを介してナット等にトルクを伝達するが、ナット
等の径に拘らず一定の摩擦角が得られるようにすること
で、適用範囲の広いオープンエンドレンチが簡易に構成
出来る。
【0006】この際、摩擦角とは、ローラガイド孔のガ
イド面とローラの接触点からローラ中心に向かう線と、
ローラガイド孔のガイド面とローラの接触点からナット
等とローラの接触点を結ぶ線のなす角度をいう。
【0007】
【実施例】本発明のオープンエンドレンチの実施例につ
いて添付した図面に基づき説明する。図1はオープンエ
ンドレンチの全体図、図2は正面図である。
【0008】本発明のオープンエンドレンチは、例えば
自動車のブレーキパイプの取付部のナットを締め付ける
ような作業用のレンチとして構成され、図1に示すよう
に、レンチ本体1に取り付けられる駆動ギア2と、この
駆動ギヤ2に噛合する被動ギヤ3と、この被動ギヤ3に
噛合する一対のアイドルギヤ4、4と、これらアイドル
ギヤ4に噛合するソケットギヤ5を備えている。
【0009】そして、このソケットギヤ5は、本体1に
対して回転自在に保持されており、中央部にナット等を
保持するためのソケット孔5aを備えている。そしてこ
のソケット孔5aは、一部が切欠かれた開口部hを介し
て外部に開放されている。
【0010】また、レンチ本体1の先端側にも開口Hが
設けられ、この開口Hとソケットギヤ5の開口部hが一
致したところで、ナット等の挿入、或いはナット等から
の離脱が可能になるようにしている。
【0011】つまり、駆動ギヤ2から被動ギヤ3、アイ
ドルギヤ4を介してソケットギヤ5に回転を伝達してナ
ット等の締結を行なった後、ナット等から側方に離脱す
る際に、必ずしも本体1の開口Hとソケットギヤ5の開
口部hが合致していないため、一致させる必要がある。
【0012】そこで、本案ではソケットギヤ5の開口部
hが本体1の開口Hに一致するまでソケットギヤ5を逆
転させるようにしており、このため、前記被動ギヤ3に
位相合せ駒6を設けている。
【0013】すなわち、駆動ギヤ2からソケットギヤ5
に逆転駆動力を伝達し、この際、位相合せ駒6によって
被動ギヤ3の逆転を規制し、規制された時を開口部hと
開口Hの一致時点にしている。
【0014】従って、この位相合せ駒6は、逆転方向に
ついてのみ所定の箇所で通過が阻止されるようにしてい
る。
【0015】ところで、前記ソケットギヤ5には、ソケ
ット孔5aに隣接してローラガイド孔7を設け、このロ
ーラガイド孔7の一端側をソケット孔5a内に向けて開
口させるとともに、このローラガイド孔7には円柱状の
ローラ8を収容している。
【0016】そして、このローラ8は溝底で支持される
スプリング9によってソケット孔5a側に付勢され、例
えば上端部と下端部をローラガイド孔7から抜け出ない
ように規制されている。
【0017】また、図2に示すように、前記ソケット孔
5aは高さ方向に形状が変化しており、下方に設けられ
たナット径より僅かに大きめの下孔5a1、その上のパ
イプ軸より僅かに大きい中孔5a2、その上の上方に向
けて広がる上孔5a3を備えているが、前記ローラ8は
ナットが挿入される下孔5a1の内方に突出させてい
る。
【0018】そして、このようなソケット孔5aに、図
3に示すようなナットNが挿入されると、ローラ8はス
プリング9を押し縮めてローラガイド孔7の内部に没入
する。
【0019】ところで、本案はローラガイド孔7のガイ
ド面7a(ナットに対向する内壁面)のカーブを適切に
選定することで、ローラ8とナットNの接触点A、及び
ガイド面7aとローラ8の接触点B、及びローラ中心C
の位置関係で求められる摩擦角βを、ナットNの径に拘
らず一定に保持出来るようにしている。
【0020】そこで、摩擦角βを一定に保持するガイド
面7aの求め方について説明する。
【0021】まず、ローラガイド孔7は、基端側(図3
の右方側)のガイド面7aとナットN間の幅を広く、先
端側(図3の左方)のガイド面7aとナットN間の幅を
狭くしており、ソケットギヤ5を図の時計方向に回転さ
せると、ローラ8が幅狭な方向に移動してナットNを拘
束し、反時計方向に回転させるとローラ8が幅広方向に
移動してナットNの拘束が解かれるようにしている。
【0022】そこで、ローラ8がスプリング9で付勢さ
れている状態で時計方向に回転させる場合を考えると、
最終的にナットNを拘束することが出来るのは、ローラ
8とナットの接触点Aが、ナットNの対辺m、nの中点
に一致した時であることが了解される。つまり、この点
がナットNの中心Oに一番近い箇所であり、ローラ8が
これ以上前進することが出来ない箇所である。
【0023】そこで、以上のことを前提にして図4に基
づき説明すると、まず、ソケット孔5aの円形部分に対
辺=10のナットNを内接させ、x軸方向に対頂角を一
致させ、y軸方向に対辺m、nの中点を一致させる。
【0024】この際、本ソケットは対辺=10以下のナ
ットNに適用するため、ソケット孔5aの円形部分を対
辺=10のナットNの外接円にしている。
【0025】そして、この対辺m、nの中点Aに外接す
るローラ8と同径の円rを描く。そして、y軸上にくる
円rの中心Cを通ってy軸と摩擦角βの2倍(2β)の
角度をなす線を引き、円rとの上方の交点をBとする。
ここで摩擦角βは有効なロックが期待出来る摩擦係数の
範囲0.1〜0.3に対応して約6度としている。
【0026】すると、三角形ABCは2等辺三角形であ
るため、角CBAは摩擦角βとなり、このB点で前記ガ
イド面7aが接触すれば、対辺=10の場合の所望の摩
擦角が得られる。また、B点とC点を結ぶ線は延長して
おく。
【0027】次に、今度は対辺=9.8のナットN1
対しても同様の摩擦角βを満足するB1点を求める。
【0028】つまり、前記B点とB1点を滑らかな曲線
で包絡すれば、少なくとも対辺=9.8と対辺=10の
場合は摩擦角βを満足し、その間のナット径であれば概
ね摩擦角βを満足するものと考えられるからである。
【0029】従って、y軸に対して任意の角度θだけ反
時計方向に回転させた状態で且つ下方の2点をソケット
孔5aに接した状態の対辺=9.8のナットN1を描
く。
【0030】ここで、反時計方向に回転させるのは、ナ
ット径が小さくなることによってローラ8は図の左に移
動するためそれに対応させるものであり、角度θは任意
である。この際、厳密にはナットN1の中心はO点に一
致しないが、説明上角度θは中心がO点にあるものと仮
定している。また下方の2点を接しさせるのはナットN
1がローラ8によって下方に押圧されるからである。
【0031】そしてこの場合も同様に、対辺m1、n1
中点A1に外接するローラ8径と同径の円r1を描き、そ
の中心C1を通ってy軸の平行線から摩擦角βの2倍
(2β)の線を引き、円r1の上方との交点をB1とす
る。
【0032】また、このB1、C1を結ぶ線を延長し、こ
の延長線と前記B、Cを結ぶ線の延長線との交点をPと
して、このPを中心にして半径PBの円弧gを描けば、
このgが求めるガイド面7aとなる。
【0033】つまり、前記のように、この円弧gは少な
くとも対辺=9.8と対辺=10の場合は摩擦角βを満
足し、その間のナット径でも摩擦角βを概ね満足するも
のと考えることが出来る。
【0034】尚、以上のナット径は一例であることはい
うまでもない。
【0035】そして、このような構成によってある範囲
内のナット径のものであれば、常に一定の摩擦角で拘持
することが出来、トルク伝達を有効ならしめることが出
来る。
【0036】尚、本案のオープンエンドレンチは、一方
向側にのみナット等を回転させることが出来るため、ク
イックレンチとして活用することも出来る。
【0037】
【発明の効果】以上のように、本発明のオープンエンド
レンチは、ナット径に大小があっても一定の摩擦角でト
ルク伝達が出来るようにしたため、有効に回転トルクを
伝達することが出来る。また、構成は極めて簡単であ
り、且つ作業性も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】オープンエンドレンチの全体図
【図2】同正面図
【図3】ソケットギヤの部分拡大図
【図4】摩擦角を一定にする方法の説明図
【符号の説明】
5 ソケットギヤ 5a ソケット孔 7 ローラガイド孔 7a ガイド面 8 ローラ A ローラとナットの接触点 B ローラとガイド面の接触点 C ローラ中心点 N ナット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部が開口するソケット孔を備えたオー
    プンエンドレンチにおいて、前記ソケット孔に隣接し一
    端側が前記ソケット孔に開口するローラガイド孔を設
    け、このローラガイド孔にローラを収容して、ソケット
    孔内に挿入されるナット等とローラガイド孔のガイド面
    との間に該ローラを入り込ませて一方向側に回転させる
    時にだけナット等を拘束し得るようにするとともに、前
    記ローラガイド孔のガイド面とローラの接触点、及び前
    記ナット等とローラの接触点、及び前記ローラの中心
    点、の各点から求められる摩擦角を、ナット等の径に拘
    らず常に一定になるようにしたことを特徴とするオープ
    ンエンドレンチ。
JP34859893A 1993-12-27 1993-12-27 オープンエンドレンチ Withdrawn JPH07186059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34859893A JPH07186059A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 オープンエンドレンチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34859893A JPH07186059A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 オープンエンドレンチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07186059A true JPH07186059A (ja) 1995-07-25

Family

ID=18398088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34859893A Withdrawn JPH07186059A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 オープンエンドレンチ

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JP (1) JPH07186059A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001232575A (ja) * 2000-02-24 2001-08-28 Honda Motor Co Ltd オープンエンドレンチ
CN101870096A (zh) * 2009-04-24 2010-10-27 Ibt控股有限责任公司 带有螺栓啮合部和滚子的扳手
KR200475993Y1 (ko) * 2014-08-25 2015-01-19 석대환 스패너

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001232575A (ja) * 2000-02-24 2001-08-28 Honda Motor Co Ltd オープンエンドレンチ
CN101870096A (zh) * 2009-04-24 2010-10-27 Ibt控股有限责任公司 带有螺栓啮合部和滚子的扳手
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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306