JPH07185239A - 濾過材及びフィルタ - Google Patents

濾過材及びフィルタ

Info

Publication number
JPH07185239A
JPH07185239A JP5347008A JP34700893A JPH07185239A JP H07185239 A JPH07185239 A JP H07185239A JP 5347008 A JP5347008 A JP 5347008A JP 34700893 A JP34700893 A JP 34700893A JP H07185239 A JPH07185239 A JP H07185239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
support layer
layer
fiber diameter
filtration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5347008A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Oshitari
義彦 忍足
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OSHIDARI KENKYUSHO KK
Oshitari Laboratory Inc
Original Assignee
OSHIDARI KENKYUSHO KK
Oshitari Laboratory Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OSHIDARI KENKYUSHO KK, Oshitari Laboratory Inc filed Critical OSHIDARI KENKYUSHO KK
Priority to JP5347008A priority Critical patent/JPH07185239A/ja
Publication of JPH07185239A publication Critical patent/JPH07185239A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた濾過精度を有し、かつ、単位体積当た
りの濾過面積が大きく長寿命であり、製造が容易なフィ
ルタを提供すること。 【構成】 繊維径が5μm以上の有機繊維から構成され
た多孔性の支持層の一面に繊維径が1μm以下の超微細
繊維を含む濾過層を形成した濾材の濾過層側表面のみ
に、隆起を断続的に一定間隔で形成した濾過材及び該濾
過材を隆起が山側にあるように折り曲げて形成したフィ
ルタ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液体の濾過に用いるのに
適した濾過材及び該濾過材を菊花形等に折り曲げて形成
したフィルタに関する。
【0002】
【発明の背景】放電加工で使用される加工液、IC生産
における基板のウエハの切断、研磨、エッチング等の工
程で使用される超純水は、これら加工工程中に発生した
微粒子等を、フィルタを用いて除去し再利用されてい
る。
【0003】従来、これらフィルタには、フェノール樹
脂、エポキシ樹脂等の合成樹脂を含浸して処理し、引っ
張り強度、折り曲げ強度を与えたセルローズ繊維を主原
料とする濾紙を、菊花状等に折り曲げ、単位体積当たり
の濾過面積を大きくし、濾過面で多量の微粒子が捕集で
きるように構成されたものが使用されている。
【0004】しかしながら、これらフィルタにおいて
は、隣接する濾紙が濾過液の圧力によって接触し、濾過
液が透過しなくなるのを避けるために、隣接する濾紙を
ある程度以上は近接させることができないので、濾紙を
菊花状等に折り曲げ、単位体積当たりの濾過面積を大き
くしようとしても単位体積当たりの濾過面積の拡大には
限度があった。
【0005】また、合成樹脂を含浸して処理した濾材
は、強度を有しているが、全体が固くなるため伸びに対
する耐性がなくなり、濾紙を菊花状等に折り曲げる際
に、山側の表面が引き伸ばされ、亀裂が生じるという事
故がしばしば発生する。また、菊花状等に折り曲げる際
に亀裂が生じない場合であっても、曲げ部分の強度が弱
くなり、運転中に濾過された微粒子が濾紙に詰まり濾過
圧力が次第に上昇してくると曲げ部分において濾紙が破
損するという事故が発生する危険があるので、曲げ部分
の曲率半径を極端に小さくすることはできず、隣接する
濾紙間に間隙を小さくして濾過面積の拡大を図ることは
この点からも限度があった。
【0006】単位体積当たりの濾過面積を大きくする為
に様々の工夫が為されている。例えば、襞折りした濾紙
の配列を特殊なものとし、フィルタ内の空隙部分を少な
くして多数の濾紙を装填することが提案されているが、
これらフィルタにおいては、襞折りした濾紙の配列を特
殊なものとしなければならないため、製造時の作業性が
悪くコストが高くなり、しかも、このような手段による
だけでは単位体積当たりの濾過面積を大きくすることに
は限度があった。
【0007】また、濾紙に使用されるセルローズ繊維は
その線径が太いため、濾過精度はせいぜい5〜10μm
であった。濾過精度をあげるには濾紙密度をあげなけれ
ばならないが、濾紙密度をあげると通水抵抗が増加して
しまうので、濾紙密度をあげて濾過精度を向上させるこ
とは実用的ではない。現状では濾過精度をあげる為に厚
い濾紙を用いているが、濾紙を厚くすると、曲げ部分に
おいての亀裂の発生、曲げ部分における濾紙の破損を避
ける為に、曲げ部分の曲率半径を大きくとらねばなら
ず、単位体積当たりの濾過面積を大きくすることはでき
い。
【0008】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、優れた濾過精
度を有し、かつ、単位体積当たりの濾過面積が大きく長
寿命であり、製造が容易なフィルタを提供することにあ
る。
【0009】
【発明の構成】本発明の上記目的は、 (1)繊維径が5μm以上の有機繊維から構成された多
孔性の支持層の一面に繊維径が1μm以下の超微細繊維
を含む濾過層を形成した濾材の濾過層側表面のみに、隆
起を断続的に一定間隔で形成したことを特徴とする濾過
材。 (2)繊維径が5μm以上の有機繊維から構成された多
孔性の支持層の一面に繊維径が1μm以下の超微細繊維
を含む濾過層を形成した濾材が、繊維径が5μm以上の
有機繊維から構成された多孔性の支持層と繊維径が1μ
m以下の超微細繊維を含む濾過層とを漉き合わせて形成
されたものであることを特徴とする上記(1)記載の濾
過材。 (3)隆起が合成樹脂系ホットメルト剤により形成され
ていることを特徴とする上記(1)又は(2)記載の濾
過材 (4)上記(1)〜(3)記載の濾過材を隆起が山側に
あるように折り曲げて形成したことを特徴とするフィル
タ。 (5)支持層が接触あるいは近接するように折り曲げら
れていることを特徴とする上記(4)記載のフィルタ。 (6)菊花形状に折り曲げたことを特徴とする上記
(4)又は(5)記載のフィルタ。 によって達成される。
【0010】以下、本発明を図面に従って詳細に説明す
る。
【0011】図1及び図2において、1は本発明の濾材
を表わす。濾材1は支持層2の一面に濾過層3が形成さ
れており、濾材1の表面には、隆起4が断続的に一定間
隔で設けられており、濾過材5が形成されている。
【0012】本発明において、支持層2は繊維径が5μ
m以上の有機繊維から構成され、多孔性で通水性を有し
ており、また、濾過層3は繊維径が1μm以下の超微細
繊維を用いて形成されている。
【0013】本発明の濾過層3を構成する繊維径が1μ
m以下の超微細繊維は、例えば、以下に示す方法で得る
ことができる。 合成高分子溶液を該高分子の貧溶媒中に剪断力をか
けながら流下させ、繊維状フィブリルを沈殿させる方法
(特公昭35−11851号公報)。 合成モノマーを重合させがら剪断をかけ繊維状フィ
ブリルを析出させる方法(持公昭47−21898号公
報)。 二種以上の非相溶性高分子を混合し、溶融押し出
し、又は紡糸し、切断後機械的な手段で繊維状にフイブ
リル化する方法(特公昭35−9651号公報)。 二種以上の非相溶性高分子を混合し、溶融押し出
し、又は紡糸し、切断後溶剤に浸漬して一方の高分子を
溶解し、繊維状にフィブリル化する方法(米国特許第
3,382,305号明細書)。 合成高分子をその溶媒の沸点以上で、且高圧側から
低圧側ヘ爆発的に噴出させた後、繊維状にフィブリル化
する方法(特公昭36−16460号公報)。 ポリエステル系高分子に該ポリエステルに非相溶の
アルカリ可溶成分をブレンドし、成形後アルカリにより
減量後叩解し、繊維状にフィブリル化する方法(特公昭
56−315号公報)。 ケプラー繊維等の高結晶性.高配向性繊維を適当な
繊維長に切断後、水中に分散させ、ホモジナイザー、叩
解機等を用いてフィブリル化する方法(特公昭56−1
00801号公報、特公昭59−92011号公報)。
【0014】これら超微細繊維は、市販されており、例
えば、ケプラー繊維を均質化装置でフィブリル化した繊
維、MFC−400(ダイセル社製)を挙げることがで
きる。
【0015】濾過層3に用いる繊維径が1μm以下の超
微細繊維の繊維長は特に限定されるものではない。繊維
径が1μm以下の超微細繊維としてフィブリル化された
有機繊維を用いる場合、フィブリル化して製造された繊
維をそのまま用いることができる。
【0016】濾過層3には、上記繊維径が1μm以下の
超微細繊維と共に繊維径が1μm以上の他の有機繊維を
配合することが好ましく、強度を考慮すると、他の有機
繊維としては、繊維径が1〜5μmの極細有機繊維及び
繊維径が5μm以上の有機繊維を共に用いることが好ま
しい。
【0017】濾過層3における繊維径が1μm以下の超
微細繊維の配合量は、濾過精度及び強度を考慮すると5
〜40重量%が適当であり、好ましくは5〜30重量%
である。5重量%末満では濾材の平均空隙径が大きくな
り十分な捕集効率が得られず、また40重量%を越える
と濾過抵抗が大きくなり好ましくない。
【0018】濾過層3は、例えば、上記超微細繊維及び
上記他の有機繊維を混合して抄紙することによって形成
することができる。
【0019】超微細繊維と共に用いる他の有機繊維とし
て、繊維径が1〜5μmの極細有機繊維及び繊維径が5
μm以上の有機繊維を用いる場合、繊維径が1〜5μm
の極細有機繊維としては、例えば、ポリエステル繊維、
PVA繊維、アクリル繊維等が挙げられ、繊維径5μm
以上の有機繊維としては、ポリオレフィン、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリアクリルアミド、ビニロン等の
合成繊維、パルプ、リンター、リント、及びその誘導体
等が挙げられる。
【0020】上記繊維径が1〜5μmの極細有機繊維及
び繊維径が5μm以上の有機繊維の繊維長は特に限定さ
れるものではなが、実用的には、繊維径が1〜5μmの
極細有機繊維にあっては、平均繊維長が1〜5mmのも
のが、また、繊維径が5μm以上の有機繊維にあって
は、平均繊維長が3mm以上のものが用いられる。
【0021】濾過層3を抄紙により形成する場合、繊維
径が1〜5μmの極細有機繊維の配合量は5〜70重量
%が適当であり、好ましくは10〜60重量%である。
5重量%末満では、抄紙にあたり繊維径が1μm以下に
フィブリル化された有機繊維がワイヤーから流失し十分
な濾過効率を有する濾材が得られず、また、湿紙のワイ
ヤーからの剥がれが悪い等の製造上の問題を生じる。ま
た、70重量%を越えると濾過抵抗が大きくなってしま
う。また、繊維径が5μm以上の有機繊維の配合量は2
0〜70重量%が適当である。20重量%末満では濾材
の表面強度が弱く、加工性の点で問題があり、70重量
%を越えるとシートの平均空隙径が大きくなり、濾過性
能が悪くなる。
【0022】濾過層3にはバインダーを用いることがで
きる。バインダーとしては皮膜を形成し難いものが好ま
しい。また、バインダーは、濾過層3が柔軟性を保つ程
度に用いることが好ましい。
【0023】バインダーを用いる場合、濾過層3に用い
る上記繊維径が5μm以上の有機繊維の一部または全部
を繊維状有機バインダーとすることによりバインダーと
しての機能を果たさせることが好ましい。繊維状有機バ
インダーとは、バインダーとして働く有機材料を繊維状
にしたものであり、例えば、繊維内部が高融点のポリマ
ーであり、外皮が低融点でありバインダーとしての機能
を有するポリマーで構成されている芯鞘タイプの複合繊
維を挙げることができる。
【0024】これら繊維状有機バインダーは、加熱によ
り溶融し、濾過層3のバインダーとして機能する。
【0025】繊維状有機バインダーの配合量は全繊維量
の20〜60重量%が適当であり、好ましくは30〜5
0重量%であるが、濾過層3の伸びを害する程用いては
ならない。
【0026】本発明の濾過層3の坪量は5〜50g/m
2が適当であり、好ましくは10〜30g/m2である。
5g/m2未満ではピンホール等を生じる場合があり信
頼性の点で問題があり、50g/m2を越えると濾過抵
抗が上昇する。また、本発明の濾材1は、濾材1表面の
濾過層3において濾過するものであることから、濾過層
3の坪量を増やしても濾過精度を向上させるという効果
はあまり期待できず、コスト面が増大するだけである。
【0027】濾過層3の平均空隙径は、濾過する液体に
よっても異なるが、1〜10μmが適当でり、好ましく
は2〜8μmである。平均空隙径が1μm未満では濾過
抵抗が大きくなり、液の濾過性が悪くなり実用上好まし
くない。また、平均空隙径が10μmを越えると除去す
べき微細粒子が濾材1の内部に入り、濾材1の目詰まり
を生じ寿命が短くなる。
【0028】最大空隙径は特に限定されないが、均質性
の点で最大空隙径は平均空隙径の2倍以下が好ましい。
【0029】本発明の支持層2を構成する繊維径が5μ
m以上の有機繊維としては、ポリオレフィン、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリアクリルアミド、ビニロン等の
合成繊維のほか、パルプ、リンター、リント、及びその
誘導体等が挙げられる。これらの有機繊維は各々単独、
又はこれらを混合して使用でき、また、ポリエステル
系、ポリオレフィン系、塩ビ酢酸ビニル系等の繊維状有
機バインダーを混合してもよい。
【0030】上記繊維径が5μm以上の有機繊維の繊維
長は特に限定されるものではなが、実用的には、平均繊
維長が3mm以上のものが用いられる。
【0031】本発明の支持層2には、本発明所期の機能
を阻害しない範囲で、繊維径が5μm以下の有機繊維を
混入してもよい。
【0032】本発明の支持層2は、例えば、上記繊維径
が5μm以上の有機繊維を抄紙することによって形成す
ることができる。
【0033】液体の濾過性からすると、繊維径は7μm
以上であることが好ましい。繊維径の上限は特に限定し
ないが、支持層2を抄紙により形成する場合の抄紙性等
を考慮すると繊維径は50μm以下が好ましい。また、
支持層2は、濾過された液が大きな抵抗を受けずに支持
体中を通過することができる厚さを有することが好まし
いが、あまり厚くすると襞折り加工性が悪くなり、コス
ト面からも好ましくない。
【0034】本発明の支持層2の坪量は30〜150g
/m2が適当である。
【0035】本発明の支持層2及び濾過層3を抄紙によ
り形成する場合、抄紙には、一般紙や湿式不織布を製造
するための抄紙機、例えば長網抄紙機、円網抄紙機、傾
斜ワイヤー式抄紙機等を用いることができる。
【0036】支持層2の一面に濾過層3を設けた濾材1
は、支持層2の一面に濾過層3を漉き合わせて形成する
ことができる。支持層2の一面に濾過層3を漉き合わせ
るには、抄紙機を2機組合せたコンビネーションマシン
を用いればよい。抄紙機の組合せは同一タイプの抄紙機
の組合せ、異種の抄紙機の組合せどちらでも可能であ
る。
【0037】本発明の支持層2には、強度を上げる目的
で各種バインダーを付与することが可能である。バイン
ダーとしては皮膜を形成し難いものが好ましい。用いる
ことができるバインダーとしては、例えば、アクリル
系、酢酸ビニル系、エポキシ系、合成ゴム系、塩化ビニ
リデン系等のラテックス、フェノール樹脂等の熱硬化性
樹脂、ポリビニルアルコールを挙げることができる。こ
れらバインダーは単独で用いても、また、2種類以上を
併用してもよい。また、バインダーは、支持層2が、濾
過時に掛けられる圧力下においても通水性を保ち、ま
た、柔軟性を保つ程度に用いることが好ましい。
【0038】また、支持層2及び濾過層3には、必要に
応じ液体濾過器用フィルター素材の特性を阻害しない範
囲で撥水剤、分散剤、歩留り向上剤、染料等の添加剤を
配合することができる。
【0039】上記支持層2の一面に濾過層3を形成した
濾材1は、例えば、特開平3−12208号公報、特開
平4−313313号公報に記載されており、本発明に
おいては、上記公報に記載の濾材を用いることができ
る。
【0040】隆起4は濾材1の濾過層3側に設けられて
おり、濾過材5を折り曲げてフィルタを形成した場合
に、隣接する濾過層3の間に間隙を形成する。該間隙に
は濾過層3の表面に濾過された粒子が堆積する。
【0041】隆起4は合成樹脂で形成されることが好ま
しい。合成樹脂としては、例えば、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体系、ポリオレフィン系、ゴム系、ポリアミド
系の合成樹脂を用いることができる。隆起4は、例え
ば、合成樹脂系ホットメルト接着剤を加熱溶融し、並列
したノズルから断続的に吐出すると共に、並列したノズ
ルの下を濾材1を移動させることによって形成すること
ができる。
【0042】図1及び図2においては、隆起4は周期的
間隔をあけて設けられているが、隆起4は必ずしも周期
的間隔を開けて設けなければならないものではなく、隣
接する濾過層3の間に間隙を形成することができればそ
の配置は任意である。
【0043】図1及び図2において、6は山折れ線を、
7は谷折れ線を示す。本発明のフィルタは、濾過材5は
山折れ線6及び谷折れ線7で図3に示すように折り曲げ
ることにより形成される。
【0044】図3において、矢印Bで示される方向から
流入した液体は濾材1の濾過層3で微細粒子が除かれ、
清浄にされた濾液は矢印Cで示される方向に排出され
る。除かれた微細粒子は濾過層3上に堆積する。
【0045】本発明においては、支持層2は繊維径が5
μm以上の有機繊維から構成され、濾過圧下において通
水性を有している為、図4に示すように、隣接する支持
層2同士が接触していても濾過された液体は支持層2を
通過して流出することができるので、隣接する支持層2
は、接触して、あるいは、近接して配置することがで
き、フィルタをコンパクトにすることができる。また、
フィルタの容積が同一であれば、濾過面積を大きくとる
ことができる。
【0046】図5に示すように、本発明の濾過材5は菊
花形状に折り曲げて本発明のフィルタを構成するのが好
ましい。
【0047】図5において、8は菊花形状に折り曲げた
本発明のフィルタを示す。菊花形状に折り曲げたフィル
タ8は、点線9及び10で示されるように環状に形成さ
れている。
【0048】図6は、菊花形状に折り曲げて形成した本
発明のフィルタ8を用いたフィルタエレメントであり、
菊花形状に折り曲げたフィルタ8は、パンチングメタル
で形成された外筒11、パンチングメタルで形成された
内筒12及び上下2枚の端板13により形成された空間
に設置される。また、菊花形状に折り曲げたフィルタ8
の両端は、上下2枚の端板13に接着されており、この
間から液体が洩れないようになっている。
【0049】菊花形状に折り曲げて形成したフィルタを
用いたフィルタエレメントは周知であり、本発明の菊花
形状に折り曲げて形成したフィルタはこれら周知のフィ
ルタエレメントに用いることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明の濾過材及びフィルタは、濾過層
に設けられた隆起により濾過された微粒子が堆積する空
間が確保でき、また、支持層が繊維径が5μm以上の有
機繊維から構成され通水性がよく、上流側に加わる圧力
により隣接する支持体が密着しても通水性が確保できる
為、濾材は剛性を有する必要はなく、折り曲げ部分の曲
率半径を小さくすることができる。。更に、濾過材を近
接して配置することができるので、濾過材を高密度で設
置することができ、単位体積当りの濾過面積を大きくと
ることができる。また、濾過抵抗も小さく、低い圧力で
運転することができる。
【0051】濾過層に設けられた隆起により開口面の状
態を均一にすることができるので、濾過材を通過する濾
過液の流速は安定し、濾過材の表面を有効に使用できる
ため、除去された微細粒子の保持量も大きい。
【0052】本発明の濾過材及びフィルタは、隆起の形
成及び濾過材の襞折りが連続しできるので、製造時の作
業性に優れ、安価にフィルタを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾過材の平面図である。
【図2】図1のA−A線の断面図である。
【図3】本発明の濾過材を折り曲げて形成した本発明の
フィルタの部分斜視図である。
【図4】本発明の濾過材を折り曲げて形成した本発明の
フィルタの説明図である。
【図5】本発明の濾過材を菊花形状に折り曲げて形成し
た本発明のフィルタの説明図である。
【図6】本発明の濾過材を菊花形状に折り曲げて形成し
た本発明のフィルタを用いたフィルタエレメントの斜視
図である。
【符号の説明】
1 濾材 2 濾材の支持層 3 濾材の濾過層 4 帯状バンド 5 濾過材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維径が5μm以上の有機繊維から構成
    された多孔性の支持層の一面に繊維径が1μm以下の超
    微細繊維を含む濾過層を形成した濾材の濾過層側表面の
    みに、隆起を断続的に一定間隔で形成したことを特徴と
    する濾過材。
  2. 【請求項2】 繊維径が5μm以上の有機繊維から構成
    された多孔性の支持層の一面に繊維径が1μm以下の超
    微細繊維を含む濾過層を形成した濾材が、繊維径が5μ
    m以上の有機繊維から構成された多孔性の支持層と繊維
    径が1μm以下の超微細繊維を含む濾過層とを漉き合わ
    せて形成されたものであることを特徴とする請求項1記
    載の濾過材。
  3. 【請求項3】 隆起が合成樹脂系ホットメルト剤により
    形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の
    濾過材
  4. 【請求項4】 請求項1〜3記載の濾過材を隆起が山側
    にあるように折り曲げて形成したことを特徴とするフィ
    ルタ。
  5. 【請求項5】 支持層が接触あるいは近接するように折
    り曲げられていることを特徴とする請求項4記載のフィ
    ルタ。
  6. 【請求項6】 菊花形状に折り曲げたことを特徴とする
    請求項4又は5記載のフィルタ。
JP5347008A 1993-12-27 1993-12-27 濾過材及びフィルタ Pending JPH07185239A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5347008A JPH07185239A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 濾過材及びフィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5347008A JPH07185239A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 濾過材及びフィルタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07185239A true JPH07185239A (ja) 1995-07-25

Family

ID=18387299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5347008A Pending JPH07185239A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 濾過材及びフィルタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07185239A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183389A (ja) * 2004-10-06 2011-09-22 Research Foundation Of State Univ Of New York 高流量かつ低付着の濾過媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011183389A (ja) * 2004-10-06 2011-09-22 Research Foundation Of State Univ Of New York 高流量かつ低付着の濾過媒体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5288402A (en) Liquid filter medium including a fibrillated filtering layer and an organic fiber support
JP4706275B2 (ja) フィルターおよびフィルターエレメント
JP6695420B2 (ja) 液体フィルター用ろ材および液体フィルター
KR20010032375A (ko) 여과요소
DE102009026276A1 (de) Verbundfiltermedium
JP2006503696A (ja) 静電気消滅の改善をした流体によるからみ合い処理をした濾材及び方法
KR100875842B1 (ko) 필터 카트리지
WO2018221063A1 (ja) 不織布フィルター
JP2002085918A (ja) 液体濾過用フィルター濾材及びその製造方法
JP3305372B2 (ja) 液体濾過用フィルター濾材
JPH07185239A (ja) 濾過材及びフィルタ
US5028465A (en) Hydroentangled composite filter element
JP3293180B2 (ja) 液体フィルター
JP4839709B2 (ja) フィルターおよびその製造方法
JP2001321620A (ja) 筒状フィルタ
JP2633355B2 (ja) 液体濾過用フィルター濾材
JP3436178B2 (ja) フィルターカートリッジ
JP3784354B2 (ja) 液体濾過用濾材
JP3421846B2 (ja) コンクリート又は石材のスラッジを含む懸濁液の濾過方法
JP2008136896A (ja) フィルターおよびフィルターエレメント
JP2001321622A (ja) フィルターカートリッジ
JP2023082521A (ja) 液体フィルタ用濾材
JP2023132659A (ja) 液体フィルタ用濾材
JPH052715U (ja) カートリツジフイルター
JP2001300224A (ja) フィルターカートリッジ