JPH0718509B2 - 合成樹脂被覆管の製造方法 - Google Patents

合成樹脂被覆管の製造方法

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JPH0718509B2
JPH0718509B2 JP2091747A JP9174790A JPH0718509B2 JP H0718509 B2 JPH0718509 B2 JP H0718509B2 JP 2091747 A JP2091747 A JP 2091747A JP 9174790 A JP9174790 A JP 9174790A JP H0718509 B2 JPH0718509 B2 JP H0718509B2
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resin
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和総 森口
和博 尾崎
光雄 梶原
幹夫 一柳
育男 関口
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、食品用展圧ローラー、一般ベルトコンベヤ用
ローラー等のローラー素材や、事務機器のトラバースカ
ムシャフト等に用いて好適の合成樹脂被覆管を連続的に
製造する方法に関するものである。
(従来の技術及びその問題点) 上記の展圧ローラーやコンベヤの受けローラー等は、負
荷によるたわみが極力少ないことが必要であり、またそ
の表面は耐摩耗性で特に食品用では食品が付着しない非
付着性のものであることが要求される。従来は、これら
の管としては、金属管や、ポリアセタール樹脂パイプが
用いられているが、それぞれ一長一短があり、未だ満足
し得るものではなかった。
(発明の課題) 本発明は、外力によるたわみ量が小さくかつ表面が耐摩
耗性及び非付着性にすぐれ、かつ全体が軽量である樹脂
被覆管を連続的に製造する方法を提供することをその課
題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明によれば、非磁性ないし弱磁性の金属管又
は繊維強化樹脂管を内管として用い、この内管を、中央
部にその内管の横断面形状に対応する形状に形成された
つば部を有し、つば部の両側にその内管内部へ挿入させ
る挿入部を有する磁性体材料からなる継手部材を介して
順次直管状に保持しながら金型の一端に送り込み、かつ
外面に別に押出し機により金型内に圧入された結晶性樹
脂を被着させて外管を形成し、一連の二重管として連続
的に金型から取り出すとともに、予め基台に設けられた
一定順序で作動する継手部材検知機構、二重管の移動距
離測定機構及び二重管切断機構を介して、この二重管を
継手部材の前方位置、継手部材の後方位置および切断機
構の位置から所要長さ後方位置で順次切断して、所要長
さの合成樹脂被覆管を得ることを特徴とする合成樹脂被
覆管の製造方法が提供される。
(発明の実施例) この発明の方法を実施する装置の一例を図面について説
明すると、第1図において、1は内管であって、一端に
継手部材2を挿入して順次仮接続させながら連続的に金
型3内を、図の右方に向って押送されるようになってい
る。
この金型3内には単軸ルーダーよりなる押出し機4を介
して溶融状態の結晶性樹脂が上記内管1を均一に取りま
くように圧入され、金型から冷却槽(図示されず)へ押
出されて固化し、内管1を囲む外管5となり、こうして
供給された内管1は、内外管よりなる二重管6に形成さ
れる。
前記継手部材2は、中央部にその内管の横断面形状に対
応する形状に形成されたつば部を有し、つば部の両側に
その内管内部へ挿入される挿入部を有するもので、内管
1の材質と異なる強磁性金属で作られ、通常は鉄製であ
る,この継手部材2…について、断面が円輪状の内管に
適応される継手部材の実施例を第2図に示す。第2図に
明らかなように、継手部材2は、対向する内管1,1の先
端に容易に挿入できるように両端をやや小径とした短管
部分7の中央部を取りまいて円輪状のつば8が周設さ
れ、このつば8を介して短管部分7の両端が前後の内管
1,1内の均等に挿入されるようになっている。なお、管
状としたのは重量を軽くして挿入作業を容易とするため
である。
次に、金型3の前方には基台に固定して円板状のカッタ
ーよりなる切断機構9、継手部材の存在を検知する検知
機構10、回転輪よりなる移動距離測定機構11が配設さ
れ、前記内管1と外管5よりなる二重管6の進行に応じ
て順次作動するようになっている。すなわち、この二重
管6が図の右方に移動して、その継手部材2が検知機構
10の直下に達すると、検知機構10を介して切断機構9で
あるカッターが回転しながら下降して二重管6の図にお
いてa−a位置に当たる部分を切断し、次いで継手部材
2の後端が検知機構10の直下を通過すると、再びカッタ
ーが下降して二重管6のb−b位置に当たる部分を切断
し、こうして二重管6は、継手部材2を挟むa−a、b
−b位置間が切除される。すると、同時に移動距離測定
機構11の回転輪が下降して移動している二重管6に接
し、回転が始まる。そして、この回転輪の回転が一定数
に達すると再びカッターが下降して、二重管6のc−c
位置に当たる部分を切断し、所要長さの樹脂被覆管が得
られる。これらの各機構9,10,11は予め一定順序で作動
するシーケンス制御装置として構成されており、こうし
て金型3に順次送り込まれた内管1は、外管5を付成さ
れて二重管6となり、次いで継手部材2を含む短管部分
が除去されたのち、所要長さに切断されて樹脂被覆管と
なるのであって、この作業は自動的に連続して行われ
る。なお、上記継手部材2を含む短管部分は廃棄される
部分であるから、その長さは通常100〜150mm程度に止め
るのがよく、そのために継手部材の長さは50〜100mm程
度とするのがよい。また、この継手部材2の検知機構10
は、継手部材2を強磁性体である鉄製にしておけば磁気
誘導を利用して最も簡単な装置ですませることができ
る。
本発明で用いる内管としては、非磁性ないし弱磁性の金
属管や、繊維強化樹脂管が用いられる。外力によるたわ
み量の少なく、全体が軽量である合成樹脂被覆管を得る
には、比重が5.0以下、好ましくは3.0以下で弾性率が20
00kg/mm2以上の内管が用いられる。このような内管の例
としては、例えば、アルミニウムや、アルミニウム合金
(例えば、ジュラルミン)、マグネシウム合金、チタン
合金等の軽金属で形成された管や、炭素繊維やガラス繊
維等の有機又は無機系の繊維で強化された樹脂管等が挙
げられる。内管の断面形状は円形に限らず、楕円形や、
多角形であることもできる。また、内管の外面にはロレ
ット加工等を施して凸凹を形成することができる。これ
により内管が外管から抜けることや外管内で回転するの
を防止することができる。
結晶性樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂、ポリアセ
タール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
エーテルエーテルテルケトン樹脂、ポリエーテルケトン
樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等が挙げられ
る。このような結晶性樹脂は、前記内管の表面を被覆
し、耐摩耗性及び非付着性の表面を形成する。なかで
も、ポリアセタール樹脂は、耐摩耗性及び非付着性にす
ぐれ、本発明において好ましく用いられる。内管表面に
被覆された結晶性樹脂の被覆層の厚さは、2mm以上にす
るのがよく、それより薄いと製造時の冷却や切断時に被
覆層に割れが生じるようになる。
(実施例) 図に示した装置により以下に示す実験を行った。
実施例1 アルミ合金パイプ(内径=30mm、外径=50mnm)の外層
に、金型をセットした単軸ルーダー(押出し機)を用
い、ポリアセタールを以下のようにして被覆し、アルミ
合金とポリアセタールからなる複合パイプを連続して作
製した。
まず、アルミ合金パイプ(1本の長さが4mのものを図2
に示した構造の鉄製のジョイントで結合し連続長とし
た)を押し込み機を使用して金型内に導入した。これと
同時に温度を190-210℃の範囲で調整したルーダーから
溶融したポリアセタールを金型内のアルミ合金パイプ外
周に均一に供給しながらかつ連続して引取りながら(速
度=150mm/min)金型先端に設置した冷却水槽に案内し
た。これによりポリアセタールは冷却されアルミ合金パ
イプ外周に密着固化した内層がアルミ合金パイプ、外層
がポリアセタールからなる複合パイプが形成された。さ
らに、この複合パイプは、連続的に、継手部材検知機構
(磁気センサー)と、二重管の移動距離測定機構(距離
センサー)を備えた切断機に送られて所定長さに切断さ
れた。切断機は、まずジョイント部の前方と後方を切断
し、ジョイント部を含む長さ150mmの短管を除去した
後、二重管が所定距離だけ右方向に走行した各時点で二
重管を切断するようにプログラムしたマイクロコンピュ
ータで操作された。すなわち、磁気センサーでジョイン
ト部の金属の有無を感知することで切断の指令がおこな
われ、次いで、二重管が一定距離走行したことを検知す
ることで切断の指示が行われる。
このようにして得た複合パイプ(内径=30mm、外径=60
mm)の特性を表−1に示す。
実施例2 実施例1で、アルミ合金パイプのかわりに、炭素繊維強
化樹脂(CFRP)パイプを使用して、CFRPとポリアセター
ルからなる複合パイプを作製した。このパイプ(内径=
43mm、外径=60mm)の特性を表−1に示す。
使用したCFRPパイプは炭素繊維1方向引き揃えプリプレ
グ(厚み=0.19mm)を外径43mmのマンドレルの周方向に
2Ply、軸方向に16Plyさらに周方向に2Plyして、合成樹
脂フィルムで固定して加熱硬化後、脱芯、合成樹脂フィ
ルムを除去、外周を研磨して作製したもので、外径=50
mm、内径=43mm、長さ=3mのものである。このパイプを
実施例1と同様に金属ジョイントで接合して連続長とし
て使用した。
実施例3 実施例1で、アルミ合金パイプのかわりにGFRP(ガラス
繊維強化樹脂)パイプを使用して、GFRPとポリアセター
ルからなる複合パイプを作製した。
使用したGFRPパイプはガラス繊維織布(厚み=0.18mm)
を外径43mmのマンドレルに20Plyし実施例2と同様にし
て作製したもので内径=43mm、外径=50mm、長さ=3mの
ものである。このパイプを実施例1と同様に金属ジョイ
ントで接合して連続長として使用した。
この実施例で得た複合パイプ(内径=43mm、外径=60m
m)の特性を表−1に示す。
比較例1 外径=60mm、内径=39mmのポリアセタールパイプの特性
を表−1に示す。
(パイプの特性試験) 前記で得た各パイプを550mmの長さに切断し、スパン長
=525mmとなるように両端を頂径=41mmのバーで支持
し、中央集中荷重によりパイプの曲りを測定し、弾性率
を求めた。その結果を表−1に示す。
(発明の効果) 以上のように、この発明は非磁性ないし弱磁性の軽金属
や、CFRPやGFRPのような繊維強化樹脂からなる内管1…
を、磁性を有する継手部材…2を介して常に1本の直管
状に保ちながら金型に送り込み、結晶性樹脂により一連
の外管5を付成したのち、周知の金属探知器の原理で外
部から継手部材位置を検知し、その前後間に当る部分を
切断機構9で切断して除去し、さらに、切断機構9の位
置から一定距離後方の位置で切断することにより、連続
的に高強度でかつ表面が耐摩耗性及び非付着性の合成樹
脂被覆管を製造できるものであって、極めて効率的であ
る。
【図面の簡単な説明】 図面はこの発明の方法を実施する装置の一例を示し、第
1図は側面断面図、第2図は継手部材の斜面図である, 1……内管、6……二重管 2……継手部材、7……短管部分 3……金型、8……つば 4……押出し機、9……切断機構 5……外管、10……検知機構 11……移動距離測定機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一柳 幹夫 東京都中央区銀座4丁目11番2号 ソマー ル株式会社内 (72)発明者 関口 育男 東京都中央区銀座4丁目11番2号 ソマー ル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−136799(JP,A) 特開 昭60−210428(JP,A) 実開 昭62−119588(JP,U) 実開 昭60−121580(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性ないし弱磁性の金属管又は繊維強化
    樹脂管を内管として用い、この内管を、中央部にその内
    管の横断面形状に対応する形状に形成されたつば部を有
    し、つば部の両側にその内管内部へ挿入させる挿入部を
    有する磁性体材料からなる継手部材を介して順次直管状
    に保持しながら金型の一端に送り込み、かつ外面に別に
    押出し機により金型内に圧入された結晶性樹脂を被着さ
    せて外管を形成し、一連の二重管として連続的に金型か
    ら取り出すとともに、予め基台に設けられた一定順序で
    作動する継手部材検知機構、二重管の移動距離測定機構
    及び二重管切断機構を介して、この二重管を継手部材の
    前方位置、継手部材の後方位置および切断機構の位置か
    ら所要長さ後方位置で順次切断して、所要長さの合成樹
    脂被覆管を得ることを特徴とする合成樹脂被覆管の製造
    方法。
  2. 【請求項2】該内管が炭素繊維強化樹脂管である請求項
    1の合成樹脂被覆管の製造方法
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