JPH07184819A

JPH07184819A - 食器洗浄機

Info

Publication number: JPH07184819A
Application number: JP33658093A
Authority: JP
Inventors: Toshimitsu Mizuno; 利光水野; Takashi Ogawa; 隆小川
Original assignee: Rinnai Corp
Current assignee: Rinnai Corp
Priority date: 1993-12-28
Filing date: 1993-12-28
Publication date: 1995-07-25
Anticipated expiration: 2013-03-18
Also published as: JP2729462B2

Abstract

(57)【要約】【目的】洗浄室(2) 内に収容された被洗浄物をノズル
から噴出する温水により洗浄し、湿潤空気を排気通路
(5) から外部に排出させるようにした食器洗浄機におい
て、洗浄動作の際に排気通路(5) に生じる結露水が床面
に滴下して該床面を濡らしてしまう不都合を防止するこ
と。【構成】柔軟で弾性変形可能な合成樹脂で形成された
外周枠体を具備する排気フィルター(9) を、排気通路
(5) の下流端に形成された排出口(52)近傍の上流側に圧
入装着し、排気通路(5) の断面の少なくとも下半部が前
記外周枠体に対して密着するようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、排気通路を具備する形
式の食器洗浄機に関するものである。

【０００２】

【従来技術及びその課題】食器洗浄機として、図７に示
すように、洗浄室(2) 内に収容した食器類(M) をノズル
からの噴出水によって洗浄する形式のものがあり、この
ものは、ケーシング(1) 内に形成した前方開放の洗浄室
(2) 内に、洗浄水噴出用のノズルが配設され、この洗浄
室(2) の前方開放部を扉(3) によって閉塞した構成とな
っている。そして、洗浄室(2) の底部には洗浄水貯留用
の貯留部(23)が形成されている。又、洗浄室(2) の底壁
裏面には、貯留部(23)内の洗浄水を所定温度に昇温して
洗浄力を高めるためのヒータ(20)が添設されている。更
に、洗浄動作の終了後に食器類(M) を乾燥させる際に洗
浄室(2) 内の湿潤空気を外部に排出するために、天井壁
(2b)とケーシング(1) の天板(1a)との間に排気通路(5)
が設けられている。

【０００３】この形式の洗浄機では、洗浄室(2) 内に食
器類(M) を収容し、扉(3) を閉じた状態で洗浄動作を実
行させると、貯留部(23)に貯留され且つ、ヒータ(20)に
より所定温度に昇温された温水がノズルから洗浄水とし
て噴出されて食器類(M) が洗浄される。しかしながら、
このものでは、洗浄動作の際に結露水が床面に滴下し易
く該床面を濡らすという問題があった。

【０００４】この洗浄機は、上記したように、温水がノ
ズルから噴出されて洗浄動作が実行される形式である。
このため、洗浄動作時には、洗浄室(2) 内に蒸気が発生
し、該蒸気が排気通路(5) から外部に排出される。この
とき、蒸気が排気通路(5) の構成壁に接触すると該接触
部分に結露水が発生し、特に排出口(52)の近傍に発生し
た結露水が排気通路(5) を伝って排出口(52)から床面に
滴下し易くなるのである。

【０００５】本発明は、このような、『洗浄室(2) 内に
収容された被洗浄物をノズルから噴出する温水により洗
浄し、湿潤空気を排気通路(5) から外部に排出させるよ
うにした食器洗浄機』において、洗浄動作の際に排気通
路(5) に生じる結露水が床面に滴下して該床面を濡らし
てしまう不都合を防止することをその課題とする。

【０００６】

【技術的手段】上記課題を解決するために講じた本発明
の技術的手段は、『柔軟で弾性変形可能な合成樹脂で形
成された外周枠体(9a)を具備する排気フィルター(9)
を、排気通路(5) の下流端に形成された排出口(52)近傍
の上流側に圧入装着し、排気通路(5) の断面の少なくと
も下半部が前記外周枠体(9a)に対して密着するようにし
た』とである。

【０００７】

【作用】本発明の上記技術的手段は、次のように作用す
る。排気フィルター(9) を排出口(52)から排気通路(5)
内に挿入すると、該排気フィルター(9) の各部が弾性変
形して排気通路(5) 内に圧入されると共に、該排気フィ
ルター(9) の外周縁部の少なくとも下半部と排気通路
(5) のそれとの接触部は水密状態に維持される。

【０００８】従って、洗浄動作の際に排気通路(5) の構
成壁に結露水が生成されても、これが上記排気フィルタ
ー(9) の外周縁部の少なくとも下半部分で遮断されるこ
ととなり、該結露水が排気通路(5) の下流端の排出口(5
2)側に移動しないこととなる。尚、洗浄室(2) 内の湿潤
空気が排気通路(5) を介して排出されるときには、該湿
潤空気が排気フィルター(9) のフィルターの通気部を通
過して排出口(52)側に流れる。

【０００９】

【効果】本発明は、上記構成であるから、次の特有の効
果を有する。排気通路(5) に接触して生成された結露水
及びフィルターの通気部に生じた結露水は、排気フィル
ター(9) の外周縁部の少なくとも下半部分と排気通路
(5) との接触部で遮断されて排出口(52)側に移動しない
から、結露水が上記排出口(52)から滴下する不都合がな
い。

【００１０】又、一般的に、食器洗浄機は、食器保管庫
としても使用されることもあるが、このものでは、排気
フィルター(9) を具備させていることにより、当該使用
状態において、ゴミ等が排気通路(5) から洗浄室(2) 内
に侵入する不都合はない。

【００１１】

【実施例】次に、上記した本発明の実施例を図面に従っ
て詳述する。図１〜図６に示す実施例は、システムキッ
チンのカウンター(K) の下方の空間に設置される食器洗
浄機に本発明を実施したものであり、このものは、ケー
シング(1) 内に前方に開放する洗浄室(2) を形成し、こ
の前方開放部を上下に開閉する扉(3) によって閉塞した
ものである。そして、前記洗浄室(2) 内の上下にラック
(4)(4)が収容されており、これらラック(4)(4)の下方に
は、洗浄室(2) の底部の貯留部(23)内に貯留された洗浄
水を噴出するノズルアーム (6)(6) が各別に配設されて
いる。又、乾燥用空気を供給するために、洗浄室(2) の
後方空間に給気装置(8) を収容すると共に洗浄室(2) の
上方空間に排気通路(5) を配設している。更に、洗浄室
(2) の底部の下方の空間に、濾過容器(7) を介して、洗
浄水を吸引する洗浄ポンプ(62)や洗浄後の汚れた洗浄水
を排出するための排水ポンプ(75)等を収容している。

【００１２】以下、前記各部について詳述する。洗浄室
(2) は、図１に示すように、前方開放の略正方形横断面
の箱体に構成されている。そして、この開放端の下辺は
洗浄室(2) の底壁(21)よりも所定の高さだけ高く設定さ
れており、これにより洗浄室(2) の底部には一定深さの
洗浄水貯留用の貯留部(23)が形成される。洗浄室(2) の
中央上方と中央下方には、多数の洗浄水噴出用のノズル
を具備させたノズルアーム (6)(6) が配設されており、
下方のノズルアーム (6)は洗浄室(2) の底壁(21)から突
出させた支持体(P) によって回動自在に支持され、上方
のノズルアーム(6) は洗浄室(2) の後壁(27)から突出さ
せた支持腕(61)に配設した支持体(P) によって回動自在
に支持され、何れもそのノズル配設部が上方を向く姿勢
に設定されている。

【００１３】そして、底壁(21)を貫通して突出する洗浄
ポンプ(62)の吐出口が下方のノズルアーム (6)に接続さ
れ、この接続部に接続した連絡回路(60)を介して上方の
ノズルアーム(6) と前記洗浄ポンプ(62)の吐出口とが連
通接続されている。これにより、洗浄ポンプ(62)から前
記経路でノズルアーム (6)(6) に供給される洗浄水がそ
の上面に配列した多数のノズルから噴出され、各ノズル
アームは、この噴出力の反力によって旋回駆動される。

【００１４】食器類(M) を収容するためのラック(4)(4)
は、上記各ノズルアーム (6)(6) の上方に配備されてい
る。そして、前記各ラック(4)(4)の下端側壁からは支持
ローラ(40)(40)が外側に突出してこれらが前記レール
(R) に移動自在に載置されており、これにより、各ラッ
ク(4)(4)は洗浄室(2) の両側壁に添設したレール(R) に
引き出し自在に支持されている。

【００１５】上記濾過容器(7) は洗浄室(2) の底壁(21)
を下方に深く窪ませて形成されており、その上端周縁部
に濾過装置(70)が配置される。そして、濾過容器(7) の
側胴部と上記洗浄ポンプ(62)の吸引口とは連通接続され
ている。従って、ノズルアーム(6)(6)から吐出される洗
浄水は前記濾過装置(70)によって濾過されたものとな
る。又、前記濾過容器(7) の底部には排水口(7a)が形成
され排水ポンプ(75)の吸引口に連通接続されている。そ
して、排水ポンプ(75)の吐出口に接続された排水パイプ
(74)はケーシング(1) の後板(1b)から外部に引き出され
ている。従って、洗浄完了後に排水ポンプ(75)を動作さ
せることにより貯留部(23)内の貯留洗浄水が濾過装置(7
0)で濾過されて外部に排出されることとなる。

【００１６】この実施例では、洗浄水が貯留部(23)内に
貯留され、この貯留洗浄水が上下のノズルアーム (6)
(6) から噴出されて、洗浄動作が実行される。このた
め、洗浄室(2) の後壁(27)上部には、給水管(25)の下流
端に給水口(2a)が開口し、前記給水管(25)を介して供給
される洗浄水の水位が、濾過容器(7) に連通接続した水
位センサ(78)で検知されて前記給水口(2a)から貯留部(2
3)内に所定水位まで供給される。

【００１７】食器洗浄の際には、洗浄室(2) の貯留部(2
3)内に貯留された洗浄水は洗浄ポンプ(62)によって上下
のノズルアーム (6)(6) からこれらの上方のラック(4)
(4)に向けて噴出された後、貯留部(23)内に帰還する
が、このとき、洗浄水の温度が洗浄室(2) の底壁(21)の
表面に添設したヒータ(20)によって制御されて、洗浄効
率を高めるようにしている。

【００１８】洗浄工程の終了後に乾燥工程が実行される
が、この乾燥の為に、洗浄室(2) の壁面とケーシング
(1) の壁面との間に、図１及び図２に示すように、給気
装置(8) を内蔵させると共に、排気通路(5) が配設され
ている。前記給気装置(8) は、ケーシング(1) の前面上
端部に設けた給気口(10)から洗浄室(2) を構成する後壁
(27)下部の開口(81)に至る逆Ｌ字状の給気通路(83)内に
給気ファン(80)を内蔵した構成であり、この給気装置
(8) によって供給される空気がヒータ(20)により加熱さ
れ所定の温度に設定される。

【００１９】他方の排気通路(5) は、ケーシング(1) の
前面上端部に設けた排出口(52)と洗浄室(2) を構成する
天井壁(26)の中央部に形成した流入口(51)とを連通接続
した構成であり、本体前面に向かうに従って高くなるよ
うに傾斜している。そして、図３に示すように、排気通
路(5) 内には、その排出口(52)側から筒体(55)が挿入さ
れており、該筒体(55)内に、排気フィルター(9) が圧入
されるようになっている。又、筒体(55)には、排気フィ
ルター(9) を位置決めするための突起部(550)が設けら
れている。尚、同図の想像線に示すように、前記筒体(5
5)は前記排気通路(5) 内に引き出し自在に挿入されてお
り、これによりシステムキッチンのカウンター(K) の前
端と、排出口(52)との位置関係を調節できるようにして
いる。従って、排出口(52)をカウンター(K) の前方に突
出させると、湿潤空気がカウンター(K) の下面に接触し
てこの部分に結露水が付着するのが防止される。

【００２０】前記排気フィルター(9) は、ポリエステル
・エラストマー樹脂で形成されており、図２〜図５に示
すように、外周枠体(9a)に桟(90)(90)を架設してこれら
の内面側からネット(92)を添設し、前記桟(90)(90)から
把手(91)を連設させた構成である。そして、前記外周枠
体(9a)の断面は、図４に示す如く、外周に凸の山形に形
成されており、その外形は、前記筒体(55)の内周縁（排
出口(52)）の大きさよりも若干大きく形成されている。
従って、排気フィルター(9) を排出口(52)に一致させて
これを押し込むと、同図に示すように、該排気フィルタ
ー(9) の各部が弾性変形して、該排気フィルター(9) が
筒体(55)内に圧入される。即ち、排気フィルター(9) の
外周枠体(9a)部分が、当該部分において排気通路(5) を
水密状態にするのである。このとき、外周枠体(9a)の断
面は、外周に凸の山形に形成されていることから、当該
圧入作業は円滑に実行される。そして、この排気フィル
ター(9) が、筒体(55)に設けた突起部(550) に対接する
と、該筒体(55)内に位置決めされ、これにより排気フィ
ルター(9) の筒体(55)への装着が完了する。本実施例で
は、排気フィルター(9) をポリエステル・エラストマー
樹脂（黒色）で形成したことから、洗浄動作中に比較的
高温の蒸気が該排気フィルター(9) に接触すると、その
色が黒色から白色に変色して、これにより排出口(52)か
ら高温の蒸気が吐出することを使用者に知らしめて注意
を促すこととなる。

【００２１】従って、ラック(4)(4)内に食器を収容して
このラック(4)(4)を洗浄室(2) 内に挿入し、この状態で
洗浄動作が実行されると、水位センサ(78)による水位検
知によって給水管(25)から所定量の洗浄水が貯留部(23)
内に貯留される。その後、前記貯留洗浄水が洗浄ポンプ
(62)に吸引されて濾過装置(70)を通過し、ノズルアーム
(6)(6) に圧送されて、そのノズルからの噴出洗浄水に
よって洗浄動作が実行される。この洗浄時には、ヒータ
(20)によって貯留部(23)内の洗浄水の温度が所定の温度
に維持される。このとき、洗浄室(2) 内に蒸気が発生
し、該蒸気が排気通路(5) の構成壁や排気フィルター
(9) に接触して結露水を生成するが、排気通路(5) と排
気フィルター(9) の外周枠体(9a)との接触部は水密状態
になっていることから、前記結露水が前記接触部を通過
して外部に漏出することはない。又、排気通路(5) は本
体前面に向かうに従って高くなるように傾斜しているこ
とから、前記結露水が洗浄室(2) 側に流れ込むので、前
記した結露水漏出防止効果は一層顕著となる。

【００２２】前記洗浄動作が完了すると、排水ポンプ(7
5)が作動して貯留部(23)内の貯留水が濾過装置(70)を介
して排水パイプ（74）から排出される。その後、乾燥工
程が実行されて、給気装置(8) が作動し、給気ファン(8
0)によって給気口(10)から吸引された給気が開口(81)か
ら洗浄室(2) 内に供給されると共にヒータ(20)で加熱さ
れて食器類(M) を乾燥した後、排気通路(5) の流入口(5
1)→排気フィルター(9) →排出口(52)と流れて外部に排
出される。

【００２３】尚、上記実施例は以下のように変更が可能
である。．図６に示すように、筒体(55)を、排出口側に向かっ
て拡大するテーパー状に形成すると、排気フィルター
(9) の筒体(55)内への圧入作業が一層し易くなる。．同図に示すように、排気フィルター(9) を位置決め
するために、筒体(55)内に段部(551) を設ける構成とし
ても良い。．筒体(55)を設けることなく、排気フィルター(9) を
排気通路(5) に直接圧入するようにしてもよい。．排気フィルター(9) を、ポリエステル・エラストマ
ー樹脂以外の柔軟で弾性変形可能な材料で形成してもよ
い。．排気フィルター(9) は、その外周枠体(9a)のみを柔
軟で弾性変形可能な樹脂で形成して、それ以外の部分を
弾性変形しない材料で形成する構成としてもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の説明図

【図２】給気口(10)と排出口(52)の説明図

【図３】排気通路(5) の説明図

【図４】排気フィルター(9) の説明図

【図５】排気フィルター(9) の正面図

【図６】筒体(55)の他の例の説明図

【図７】従来例の説明図

【符号の説明】

(2) ・・・洗浄室 (5) ・・・排気通路 (52)・・・排出口 (9) ・・・排気フィルター (9a)・・・外周枠体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗浄室(2) 内に収容された被洗浄物をノ
ズルから噴出する温水により洗浄し、湿潤空気を排気通
路(5) から外部に排出させるようにした食器洗浄機にお
いて、柔軟で弾性変形可能な合成樹脂で形成された外周
枠体(9a)を具備する排気フィルター(9) を、排気通路
(5) の下流端に形成された排出口(52)近傍の上流側に圧
入装着し、排気通路(5) の断面の少なくとも下半部が前
記外周枠体(9a)に対して密着するようにした食器洗浄
機。
【請求項２】排気フィルター(9) の外周枠体(9a)をポ
リエステル・エラストマー樹脂で成形した請求項１に記
載の食器洗浄機。