JPH07184704A - 繊維強化熱可塑性樹脂製の安全靴用先芯及びその製造方法 - Google Patents

繊維強化熱可塑性樹脂製の安全靴用先芯及びその製造方法

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JPH07184704A
JPH07184704A JP5337987A JP33798793A JPH07184704A JP H07184704 A JPH07184704 A JP H07184704A JP 5337987 A JP5337987 A JP 5337987A JP 33798793 A JP33798793 A JP 33798793A JP H07184704 A JPH07184704 A JP H07184704A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量でありながらJIS T8101革靴安全
靴L種の規格に適合する物性強度を有する安全靴用先
芯、及び、その製造方法を提供すること。 【構成】下記A〜Dの要件を満たすシート状材料を成形
した安全靴用先芯。 A.上記シート状材料が強化繊維及び熱可塑性樹脂から
なり、 B.上記シート状材料中の強化繊維の体積含有率が30
%乃至80%であり、 C.上記強化繊維が実質的に無撚であり且つその平均繊
維長が10mm乃至50mmであり、 D.上記強化繊維が上記熱可塑性樹脂中に均一に分散さ
れている 並びに、強化繊維の総本数の少なくとも70%が熱可塑
性樹脂により濡らされた状態のテープ状材料からシート
状材料を作製する工程を含む前記安全靴用先芯の製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化熱可塑性樹脂
複合材料を成形して得られる力学的に優れた安全靴用先
芯、並びにその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】安全靴用先芯は靴の甲から靴の先にかけ
ての強度と剛性を向上させるもので、重量物の落下等に
対する足の保護のため重要視されている。従来、その材
料としては鋼製のものが実用化されていたが、靴の重量
が大きくなるため、着用者の作業性が悪く、繊維強化樹
脂複合材料による軽量化等が行なわれてきた。
【0003】繊維強化樹脂複合材料には樹脂として熱硬
化性樹脂を用いた複合材料と熱可塑性樹脂を用いた複合
材料があるが、前者の繊維強化熱硬化性樹脂複合材料製
の安全靴用先芯の場合は脆性で、マトリックスにクラッ
クが入り易く、重量物が落下した場合などに本来の衝撃
強度が発現できない等の危険がある。これに対し後者の
繊維強化熱可塑性樹脂複合材料製の安全靴用先芯の場合
はマトリックスにクラックが入り難いため、上記の危険
を回避でき、本来の衝撃強度を充分に発現することが可
能である。
【0004】これら繊維強化樹脂複合材料製の安全靴用
先芯としては、ガラス繊維等の強化繊維を織物、組物、
編物、不織布などにしたものを、熱硬化性樹脂や熱可塑
性樹脂と複合した繊維強化樹脂複合材料を、プレス成形
などによって成形した安全靴用先芯などが提案されてい
る。例えば、実開昭59−162003にはガラス繊維
長繊維を熱可塑性樹脂マトリックスで複合した基材で加
熱、加圧成形した安全靴の先芯において、先芯の甲部先
端に外方に突出して薄肉部を形成した複合強化樹脂製安
全靴先芯、実開昭62−64304には先芯部が長繊維
強化樹脂からなる安全靴、実開昭62−73706には
炭素繊維叉は炭素繊維を含む繊維強化材と樹脂とからな
る繊維強化樹脂を成形してなる炭素繊維強化樹脂製靴用
先芯が提案されている。
【0005】しかし、これら従来の繊維強化樹脂複合材
料製の安全靴用先芯の強度はJIST8101に規定さ
れる革靴安全靴L種の規格を満たすことができず、その
強度が不十分であった。
【0006】このため、特開平05−147146に
は、12mm乃至100mm程度の強化繊維をランダム
に配したもので強化した熱可塑性樹脂シ−トと織物など
の強化繊維で補強した熱可塑性樹脂シ−トとをサンドイ
ッチ構造にした成形用シートを加熱、加圧成形して作製
した安全靴用先芯が提案されているが、積層に手間が掛
かり、高い成形圧力が必要とされ、また織物などを使用
するためコスト高となる等の問題がある。
【0007】このように、低い成形圧力で容易に成形で
き、軽量、かつ、安全靴の規格(JIS T8101革
靴安全靴L種)に適合した強度を有する安全靴用先芯、
並びにその製造方法は、未だ得られていないのが実状で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、強化繊
維及び熱可塑性樹脂からなる複合材料を成形して得ら
れ、安全靴の規格に適合した強度を有すると共に低い成
形圧力で容易に成形することが可能な安全靴用先芯を得
るために、複合材料の組成及びその成形方法について鋭
意検討した結果、複合材料を2段階(テープ状材料、シ
ート状材料)に分けて作成することとし、まず第1段階
で熱可塑性樹脂による強化繊維の濡れの程度をある値以
上としたテープ状材料を作製し、次にこのテープ状材料
を用いてシート状とした複合材料を作製することによ
り、その後このシート状材料を成形して安全靴用先芯を
製造する場合に、低い成形圧力で成形しても、強化繊維
が熱可塑性樹脂中に均一に分散し、その結果極めて優れ
た強度を有した安全靴用先芯が得られることを見い出し
た。
【0009】本発明者らは、かかる知見に基づき更に重
ねて検討した結果、本発明を完成するに至ったものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記A〜Dの要件を満たすシート状材料を成形してなるこ
とを特徴とする安全靴用先芯、 A.上記シート状材料が強化繊維及び熱可塑性樹脂から
なり、 B.上記シート状材料中の強化繊維の体積含有率が30
%乃至80%であり、 C.上記強化繊維が実質的に無撚であり且つその平均繊
維長が10mm乃至50mmであり、 D.上記強化繊維が上記熱可塑性樹脂中に均一に分散さ
れている 並びに、強化繊維の総本数の少なくとも70%が熱可塑
性樹脂により濡らされた状態のテープ状材料からシート
状材料を作製する工程と該シート状材料をプレス成形す
る工程とからなることを特徴とする上記の安全靴用先芯
の製造方法を提供するものである。
【0011】本発明の安全靴用先芯の成形材料として用
いられるシート状材料中の熱可塑性樹脂の素材として
は、ナイロン6、ナイロン12、ナイロン66等に代表
されるポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタレ−トや
ポリブチレンテレフタレ−トなどのポリエステル樹脂、
ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系
樹脂、ポリエ−テルエ−テルケトン樹脂、ポリフェニレ
ンサルファイド樹脂、ポリエ−テルイミド樹脂、ポリカ
−ボネ−ト樹脂などが挙げられるが、特にこれらに限定
されるものではなく、また、これらの熱可塑性樹脂を2
種以上併用して用いてもよい。なお、熱可塑性樹脂の素
材は安全靴の用途に応じて選択するのが好ましく、例え
ば、物性及び価格の観点からポリオレフィン系樹脂等、
吸湿性が必要な場合はナイロン12等を選択するのが好
ましい。
【0012】本発明の安全靴用先芯の成形材料として用
いられるシート状材料中の強化繊維の素材としては、ガ
ラス繊維、炭素繊維などの無機繊維、アラミド繊維、ポ
リエチレン繊維などの有機繊維、更に、ボロン繊維、ア
ルミナ繊維などの金属繊維などがあるが、特に、これら
に限定されるものではなく、また、これらの強化繊維を
2種以上併用して用いてもよい。なお、強化繊維の素材
は安全靴の用途に応じて適宜選択するのが好ましく、例
えば、非磁性が必要な場合には炭素繊維等、静電性が必
要な場合は金属繊維等を用いるのが好ましいが、通常は
性能及びコストの点からガラス繊維等を用いるのが好ま
しい。
【0013】本発明の安全靴用先芯の成形材料として用
いられるシート状材料中の強化繊維は、実質的に無撚で
あることが必要である。強化繊維に撚がある場合、安全
靴用先芯の強度及び弾性率が低下するため好ましくな
い。
【0014】本発明の安全靴用先芯の成形材料として用
いられるシート状材料中の強化繊維の長さは、10mm
乃至50mmであることが必要である。強化繊維の長さ
が10mmより短い場合は強化繊維による安全靴用先芯
の強化効率が低下し、50mmより長い場合は強化繊維
を熱可塑性樹脂中に均一に分散させることが困難となる
ためである。また、強化繊維の長さは15mm乃至45
mmであればより好ましい。
【0015】本発明の安全靴用先芯の成形材料として用
いられるシート状材料中の強化繊維は熱可塑性樹脂中に
均一に分散されていることが必要である。強化繊維が熱
可塑性樹脂中に均一に分散されていないシート状材料を
用いて安全靴用先芯を成形した場合、該安全靴用先芯中
の強化繊維も遍在することとなり、強化繊維の少ない部
分は強度が不十分となり、また、強化繊維の多い部分は
強度は高いが逆に弾力性が低いため割れを生じ易くなる
ためである。なお、強化繊維が熱可塑性樹脂中に均一に
分散されている状態とは、強化繊維の分布状態に斑がな
く、且つ、強化繊維に方向性がない状態をいう。ここ
で、強化繊維の分布状態に斑がないとは、例えばシート
状材料を2〜3gの大きさに5箇所以上切りとり、JI
S K7052に従って計測した体積含有率の最大値と
最小値の差が3%以内であることをいう。但し、上記の
評価方法は強化繊維の種類によって異なるので特に限定
されるものではなく、上記と実質的に同様な分布状態で
あればよい。また、強化繊維に方向性がない状態とは、
シート状材料を目視により観察したと場合に、殆どの強
化繊維の長手方向が互いに非平行に存在することをい
う。さらに、強化繊維が熱可塑性樹脂中に均一に分散さ
れている状態を得る方法としては、例えば、まず強化繊
維及び熱可塑性樹脂からなるテープ状材料を作製し、該
テープ状材料を箱のような空間内で空気等によって飛翔
させたり、液状流体内で撹拌させた後に、堆積させる方
法等が挙げられるが、均一に分散させる方法は特にこれ
らの方法に限定されるものではない。
【0016】本発明の安全靴用先芯の成形材料として用
いられるシート状材料中の強化繊維の体積含有率は、3
0%乃至80%であることが必要である。体積含有率が
30%未満の場合、目的の物性を得ることが困難であ
り、体積含有率が80%を超える場合、安全靴用先芯の
表層に強化繊維が暴露し易くその外観を損なう可能性が
高いためである。
【0017】本発明の安全靴用先芯の製造方法に用いら
れるテープ状材料中の強化繊維は、その総本数の少なく
とも70%が熱可塑性樹脂により濡らされた状態である
ことが必要である。70%以下の場合、シ−ト状材料を
作製する際に強化繊維の毛羽などにより作業性が損なわ
れたり、強化繊維が暴露して強度の低下を生じたり、シ
−ト状材料から成形品を成形する際に強化繊維に熱可塑
性樹脂を含浸させるために高い成形圧力や長い成形時間
が必要とされるためである。なお、ここでいう濡らされ
た状態とは任意に選択したテ−プ状材料の断面に於いて
強化繊維の周囲の長さの50%以上が樹脂と接触した状
態をいい、テープ状材料中の強化繊維の総本数の少なく
とも70%が熱可塑性樹脂により濡らされた状態である
とは任意に選択したテ−プ状材料の断面に存在する強化
繊維の総本数に対する前記濡らされた状態の強化繊維の
本数が70%以上であることをいう。
【0018】本発明の安全靴用先芯の製造方法において
テープ状材料からシート状材料を作製する方法として
は、例えば前記テ−プ状材料を構成する熱可塑性樹脂の
少なくとも一部を溶融・固化させて一体化させたり、熱
可塑性バインダ−やエラストマ−等でテ−プ状材料の一
部あるいは全部を固着させして一体化させる方法が挙げ
られるが、シート状材料を作製する方法は特にこれらに
限定されるものではない。
【0019】本発明の安全靴用先芯の製造方法において
シ−ト状材料をプレス成形して安全靴用先芯を製造する
方法としては、前記シ−ト状材料を加熱して熱可塑性樹
脂を溶融させプレス成形して安全靴用先芯を得るもので
あれば、特に何等限定されるものではないが、プレス成
形時の成形圧力は5kgf/cm2 〜50kgf/cm
2 の範囲であることが好ましい。成形圧力が上記範囲で
あることが好ましいのは、プレス成形としては、従来の
ホットスタンピング成形、高速圧縮成形などが考えられ
るが、その際、成形圧力が5kgf/cm2 以下の場
合、材料流動が完全に行なわれず、強化繊維の均一分散
が困難となるためであり、また、成形圧力が50kgf
/cm2 を超える場合、材料流動により大量のバリが発
生するためである。なお、強化繊維と樹脂の組み合わせ
等によって、上記範囲で適切な成形圧力を選択すればよ
い。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに何等限定されるものではな
い。なお、参考例1乃至6で得られたシ−ト状材料の断
面状態、物性、外観を評価した結果は表1に、実施例1
及び比較例1至乃4で得られた安全靴用先芯のガラス繊
維分布状態、静的強度、衝撃強度を評価した結果は表2
に示した。
【0021】各評価については以下の通りに行った。シ
ート状材料の含浸状態は、5枚のシ−ト状材料を用い
て、各シ−ト状材料の角部(4点)と中央部(1点)の
5点について、各点ごとに幅20mm、長さ20mmの
試料を5個づつ計25個採取し、その各試料の断面にお
いて観察される強化繊維の内、周囲長の50%以上が樹
脂と接触した状態にある強化繊維の含有率(%)の平均
値を求め、その平均値が95%以上の場合は○、75〜
95%の場合は△、75%未満の場合は×とした。シー
ト状材料のボイドは、上記と同様に試料を採取し、その
各試料の断面において認められる直径0.1mm以上の
ボイドの個数のシート1枚あたりの平均値を求め、その
平均値が1個以下の場合は○、2〜10個の場合は△と
した。シ−ト状材料の強度及び弾性率は、JIS K
7055に規定される曲げ試験方法(ガラス繊維強化プ
ラスチックの曲げ試験方法)のA法により曲げ強さ、曲
げ弾性率を測定し、その平均値が実施例1で得られたシ
ート状材料の値と同程度の場合は○、半分程度の場合は
△、それ以下の場合は×とした。シ−ト状材料のうき
は、幅250mm、長さ250mmのシ−ト状材料5枚
の表面を目視により観察した場合に、ガラス繊維がシ−
ト状成形材料の表面に暴露していると認められる箇所の
個数を求め、シート状材料1枚あたりの平均値が0個の
場合は○、1〜3個の場合は△、4個以上の場合は×と
した。シート状材料の表面の光沢は、目視によって認め
られる白色蛍光灯(18ワット)の投影状態(鉛直下1
mに設置したシ−ト状成形材料に映る白色蛍光灯の境界
状態)を観察し、実施例1で得られたシート状材料での
観察結果と比較して、同程度の場合は○、少し悪い場合
は△、悪い場合は×とした。シート状材料の分散状態
は、5枚のシート状材料を用いて、各シ−ト状材料の角
部(4点)と中央部(1点)の計5点について、各点ご
とに幅20mm、長さ20mmの試料を5個づつ計25
個採取し、その各試料中のガラス繊維の体積含有率(J
IS K 7052に従う)の最大値と最小値の差
(%)を測定し、さらにシ−ト状成形材料の軟X線写真
より得られるガラス繊維の状態の評価を併せ、総合的に
判断した。上記体積含有率の最大値と最小値の差の測定
値の平均値が3%以内で、且つガラス繊維の状態が良好
な場合は○、それ以外の場合は×とした。
【0022】安全靴用先芯の成形時の手間は、成形材料
の金型への設置を完了するまでの時間と成形材料の取り
扱いを総合的に判断した。安全靴用先芯のガラス繊維の
分布状態は、半球の成形品5個について頂点(1点)と
周囲長を4分割する点(4点)の計5点について幅約1
0mm、長さ約10mmの試料を1個採取し、その試料
中のガラス繊維の体積含有率(JIS K7052に従
う)の最大値と最小値の差(%)を測定し、その差が3
%以内の場合○、3%を超える場合は×とした。安全靴
用先芯の静的強度は、インストロン型万能試験機のロ−
ドセルに半球状(φ12.7mm)の成形品を設置し、
クロスヘッド速度10mm/分で半球状の成形品の頂点
部を押圧し、その時に得られた最大荷重値を測定し、実
施例2で得られた成形品での測定結果と比較して、同程
度の場合は○、少し悪い場合は△、悪い場合は×とし
た。安全靴用先芯の衝撃強度は、ASTM D3029
(方式FB)に準拠した落錘衝撃試験を行ない、その際
に得られた最大衝撃荷重値を測定し、実施例2で得られ
た成形品での測定結果と比較して、同程度の場合は○、
少し悪い場合は△、悪い場合は×とした。
【0023】参考例1.ガラス繊維とポリプロピレン樹
脂とからなる厚さ0.1mm、幅10mmで、ガラス繊
維がポリプロピレン樹脂に70%だけ濡らされた状態の
テ−プ状材料(ガラス繊維の体積含有率45%)を平均
長さ20mmに切断し、これをプレス成形で成形温度2
10℃、成形圧力10kgf/cm2 、加圧時間10分
の条件で厚さ3.5mmのシ−ト状成形材料を作製し
た。
【0024】参考例2.参考例1と同様のテ−プ状材料
を平均長さ5mmに切断し、これを参考例1と同様の条
件でプレス成形を行ない厚さ3.5mmのシ−ト状成形
材料を作製した。
【0025】参考例3.参考例1と同様のテ−プ状材料
を平均長さ60mmに切断し、これを参考例1と同様の
条件でプレス成形を行ない厚さ3.5mmのシ−ト状成
形材料を作製した。
【0026】参考例4.体積含有率が15%であること
以外は参考例1と同様のテ−プ状材料を平均長さ20m
mに切断し、これを参考例1と同様の条件でプレス成形
を行ない厚さ3.5mmのシ−ト状成形材料を作製し
た。
【0027】参考例5.体積含有率が90%であること
以外は参考例1と同様のテ−プ状材料を平均長さ20m
mに切断し、これを参考例1と同様の条件でプレス成形
を行ない厚さ3.5mmのシ−ト状成形材料を作製し
た。
【0028】参考例6.ガラス繊維がポリプロピレン樹
脂に50%だけ濡らされた状態であること以外は参考例
1と同様のテ−プ状材料を平均長さ20mmに切断し、
これを参考例1同様の条件でプレス成形を行ない厚さ
3.5mmのシ−ト状成形材料を作製した。
【0029】実施例1.参考例1に記したガラス繊維と
ポリプロピレン樹脂とからなるシ−ト状成形材料を適当
な大きさに切り出し、遠赤外線ヒ−タで220℃まで加
熱した後、表面温度60℃に設定した型に設置し、成形
圧力10kgf/cm2 で1分間加圧し、安全靴用先芯
を得た。
【0030】比較例1.テ−プ状材料の平均長さが60
mmであること以外は参考例1と同じのガラス繊維とポ
リプロピレン樹脂とからなるシ−ト状成形材料を実施例
1と同一条件で成形し、安全靴用先芯を得た。
【0031】比較例2.テ−プ状材料の平均長さが10
mmであること以外は参考例1と同じのガラス繊維とポ
リプロピレン樹脂とからなるシ−ト状成形材料を実施例
1と同一条件で成形し、安全靴用先芯を得た。
【0032】比較例3.ガラス繊維の平均長さが20m
mのマットに不飽和ポリエステル樹脂を含浸させてから
半硬化状態にした成形材料(ガラス繊維の体積含有率4
5vf%)を表面温度120℃に設定した型に設置し、
成形圧力10kgf/cm2 で20分間加圧し、安全靴
用先芯を得た。
【0033】比較例4.ガラス繊維の綾織物(経糸56
本/吋、緯糸26本/吋)に不飽和ポリエステル樹脂を
含浸させたプリプレグ(ガラス繊維の体積含有率45v
f%)を表面温度120℃に設定した金型に経緯交互に
10層だけ設置し、成形圧力10kgf/cm2 で20
分間加圧し、安全靴用先芯を得た。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【発明の効果】上記で説明したように本発明は、従来の
金属製のものに比べ格段に軽量でありながらJIS T
8101革靴安全靴L種の規格に適合する物性強度を有
し、且つ、熱硬化性樹脂製のものに比べて耐衝撃性に優
れた安全靴用先芯、並びに、低圧、且つ、容易に上記安
全靴用先芯を製造する方法を提供するものである。この
ように、本発明の安全靴用先芯は、容易に作製でき、J
ISの革靴安全靴の規格にも適合した物性強度を有する
ので、製造業、鉱業、運輸業、貨物取扱業、林業等の作
業現場において使用する革靴安全靴に有用であり、また
スポーツやレジャー用の靴等にも適用することが可能で
あり、本発明の効果は大である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:50

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記A〜Dの要件を満たすシート状材料
    を成形してなることを特徴とする安全靴用先芯。 A.上記シート状材料が強化繊維及び熱可塑性樹脂から
    なり、 B.上記シート状材料中の強化繊維の体積含有率が30
    %乃至80%であり、 C.上記強化繊維が実質的に無撚であり且つその平均繊
    維長が10mm乃至50mmであり、 D.上記強化繊維が上記熱可塑性樹脂中に均一に分散さ
    れている
  2. 【請求項2】 強化繊維の総本数の少なくとも70%が
    熱可塑性樹脂により濡らされた状態のテープ状材料から
    シート状材料を作製する工程と該シート状材料をプレス
    成形する工程とからなることを特徴とする請求項1記載
    の安全靴用先芯の製造方法。
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