JPH0718445U - 樹脂充填電子部品保護ケース - Google Patents
樹脂充填電子部品保護ケースInfo
- Publication number
- JPH0718445U JPH0718445U JP4748293U JP4748293U JPH0718445U JP H0718445 U JPH0718445 U JP H0718445U JP 4748293 U JP4748293 U JP 4748293U JP 4748293 U JP4748293 U JP 4748293U JP H0718445 U JPH0718445 U JP H0718445U
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- Japan
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- resin
- electronic component
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 充填材の内部応力および全体の製造コストを
低減させ得る樹脂充填電子部品保護ケースを提供する。 【構成】 電子部品等を装着した基板をケースの内部空
間に収容し,かつこの内部空間に樹脂材料からなる充填
材を充填してなる樹脂充填電子部品保護ケースにおい
て,少なくともケース内周面の一部に多孔質弾性材料か
らなる緩衝部材を設ける。
低減させ得る樹脂充填電子部品保護ケースを提供する。 【構成】 電子部品等を装着した基板をケースの内部空
間に収容し,かつこの内部空間に樹脂材料からなる充填
材を充填してなる樹脂充填電子部品保護ケースにおい
て,少なくともケース内周面の一部に多孔質弾性材料か
らなる緩衝部材を設ける。
Description
【0001】
本考案は,半導体,抵抗,コンデンサ等の電子部品その他の固体装置を装着し た基板をケースの内部空間に収容し,かつこの内部空間に樹脂材料を充填してな る樹脂充填電子部品保護ケースに関するものであり,特に充填した樹脂材料の内 部応力に起因して発生する電子部品および/またはケースの損傷を防止する構造 に関するものである。
【0002】
従来から半導体,抵抗,コンデンサ等の電子部品その他の固体装置からなる電 子回路を実装する場合には,例えばプリント配線を施した基板上に上記電子部品 等を半田付等によって装着してユニットとして使用することが多用されている。 そしてこれらの電子部品等を保護するために,上記基板組立体をケース内に収容 し,樹脂材料を充填した樹脂充填電子部品保護ケースが使用されている。
【0003】 図2は従来の樹脂充填電子部品保護ケースの例を示す要部縦断面図である。図 2において1はケース,2はカバーであり,例えば熱可塑性樹脂により各々有底 中空円筒状およびキャップ状に形成する。3は基板であり,電子部品4を例えば 半田付によって固着保持する。次に5は充填材であり,ケース1およびカバー2 の内部空間に充填されるものである。すなわち電子部品4を装着した基板3をケ ース1内に収容し,例えば接着剤を介してケース1の開口部にカバー2を固着し た後,熱硬化性樹脂をカバー2の開口部から注入して充填材5を形成する。
【0004】 上記の構成により,例えば外部の湿気,非所望な外力による電子部品4の機能 劣化および損傷を防止し,所定の機能を発揮するようにしている。
【0005】
しかしながら,上記従来の構成のものにおいては,ケース1およびカバー2の 構成材料と充填材5の構成材料が異なるため,外部雰囲気の温度変化,および充 填材5の熱硬化時の際の熱変形量が相違することに起因して,充填材5内に矢印 にて示すような内部応力が発生する。
【0006】 このような内部応力が発生すると,ケース1とカバー2との接合部が剥離した り,ケース1の底部にクラック6を発生することとなり,保護ケースとしての耐 水性を低下させ,電子部品4の機能をも低下させるという問題点がある。また電 子部品4自体または電子部品4を基板3に固定するための半田部7にクラックを 発生させることともなり,電気的接続が確保されず,信頼性が低下するという問 題点もある。
【0007】 上記充填材5内の内部応力を緩和するために,電子部品4および半田部7にシ リコン樹脂等を塗布する手段もあるが,塗布作業が煩雑であると共に,塗布した シリコン樹脂等の乾燥に余剰の時間と工数が必要となるため,生産性を阻害する と共に製造コストを高騰させるという問題点もある。
【0008】 本考案は,上記従来技術に存在する問題点を解決し,充填材の内部応力を減少 させ得ると共に,製造コストを低減させ得る樹脂充填電子部品保護ケースを提供 することを目的とする。
【0009】
上記目的を達成するために,本考案においては,電子部品等を装着した基板を ケースの内部空間に収容し,かつこの内部空間に樹脂材料からなる充填材を充填 してなる樹脂充填電子部品保護ケースにおいて, 少なくともケース内周面の一部に多孔質弾性材料からなる緩衝部材を設ける, という技術的手段を採用した。
【0010】
上記の構成により,充填材に熱変形が発生しても,ケース内周面に設けられた 緩衝部材が上記熱変形を吸収するため,充填材に発生する応力が大幅に低減され ,若しくは応力の発生を防止できるのである。
【0011】
図1は本考案の実施例を示す要部縦断面図であり,同一部分は前記図2と同一 の参照符号で示す。図2において,8,9は各々緩衝部材であり,例えば独立気 泡型のシリコンスポンジのような多孔質弾性材料によって形成し,各々ケース1 およびカバー2の内周面に例えば接着剤によって固着する。
【0012】 上記の構成により,充填材5に熱に起因する変形が発生したとしても,電子部 品4および半田部7と対向するケース1内周面に設けられた緩衝部材8によって ,上記熱変形が吸収されるため,充填材5には内部応力が発生しないか,または 内部応力が大幅に低減される。従って電子部品4の損傷,半田部7におけるクラ ックの発生,更にはケース1底部におけるクラックの発生を防止できるのである 。
【0013】 またカバー2の内周面に設けられた緩衝部材9は,充填材5の上下方向の熱変 形を吸収し得るから,カバー2を非所望に押上げることがなく,ケース1とカバ ー2との接合部の接合状態を確保することができるのである。
【0014】 本考案におけるケース1の横断面形状は,円形,四辺形,多角形等の任意の形 状を選定できる。またケース1およびカバー2の内周面に設けるべき緩衝部材8 ,9は,各々ケース1およびカバー2の内周面の全面に設けなくてもよく,分割 した状態で配設してもよい。要するに電子部品4とケース1若しくはカバー2の 内周面との間隔その他を勘案して形状寸法の選定を行えばよい。更に緩衝部材8 ,9のケース1およびカバー2内周面への位置決め固着手段としては,接着剤の 使用以外に,例えば上記内周面の一部に突設した係止部材,挟着部材等によって もよい。
【0015】
本考案は,以上記述のような構成および作用であるから,下記の効果を奏し得 る。
【0016】 (1) 充填材の熱変形量を吸収し得るため,充填材に発生する内部応力を解消す るか若しくは大幅に低減することができる。 (2) 電子部品等および半田部における損傷若しくはクラックの発生を防止する ことができ,信頼性を大幅に向上させ得る。
【0017】 (3) ケースとカバーとの間の接合状態を充分に確保できるため,耐水性を向上 できる。 (4) 充填材の容積が低減されるため,軽量化が図れると共に,組立時間および 組立工数が低減され,生産性の向上,製造コストの低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す要部縦断面図である。
【図2】従来の樹脂充填電子部品保護ケースの例を示す
要部縦断面図である。
要部縦断面図である。
1 ケース 2 カバー 4 電子部品 5 充填材 8,9 緩衝部材
Claims (1)
- 【請求項1】 電子部品等を装着した基板をケースの内
部空間に収容し,かつこの内部空間に樹脂材料からなる
充填材を充填してなる樹脂充填電子部品保護ケースにお
いて, 少なくともケース内周面の一部に多孔質弾性材料からな
る緩衝部材を設けたことを特徴とする樹脂充填電子部品
保護ケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4748293U JPH0718445U (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 樹脂充填電子部品保護ケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4748293U JPH0718445U (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 樹脂充填電子部品保護ケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718445U true JPH0718445U (ja) | 1995-03-31 |
Family
ID=12776355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4748293U Pending JPH0718445U (ja) | 1993-09-01 | 1993-09-01 | 樹脂充填電子部品保護ケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718445U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200137676A (ko) * | 2019-05-31 | 2020-12-09 | 주식회사 디오티 | 무선통신기반 유지관리 소외 교량의 안전성 평가시스템 |
KR20200137677A (ko) * | 2019-05-31 | 2020-12-09 | 주식회사 디오티 | 구조물의 상시 진동을 이용한 무선 통신 기반 모듈형 동특성 분석 시스템 |
-
1993
- 1993-09-01 JP JP4748293U patent/JPH0718445U/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200137676A (ko) * | 2019-05-31 | 2020-12-09 | 주식회사 디오티 | 무선통신기반 유지관리 소외 교량의 안전성 평가시스템 |
KR20200137677A (ko) * | 2019-05-31 | 2020-12-09 | 주식회사 디오티 | 구조물의 상시 진동을 이용한 무선 통신 기반 모듈형 동특성 분석 시스템 |
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