JPH07184030A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07184030A
JPH07184030A JP5324221A JP32422193A JPH07184030A JP H07184030 A JPH07184030 A JP H07184030A JP 5324221 A JP5324221 A JP 5324221A JP 32422193 A JP32422193 A JP 32422193A JP H07184030 A JPH07184030 A JP H07184030A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画質を劣化させずに付加情報を加えて2値化
画像を形成する。 【構成】 モード信号gが“H”レベルであるときに
は、形成される画像の低濃度領域において、2画素連続
して2値化出力が“H”となるパターンが表れて付加情
報を表すデータの開始が示される。また、モード信号が
“L”レベルであるときには、制御信号fのレベルによ
って付加情報を表す。そして、形成される画像の低濃度
領域において、制御信号fが“L”レベルである場合に
は黒画素の間隔が奇数になるように、一方、制御信号f
が“H”レベルである場合には黒画素の間隔が偶数にな
るように2値化出力を制御する。即ち、黒画素の間隔が
奇数時には“0”を、偶数時には“1”を表すことによ
って、付加情報が表現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置に関し、特
に、例えば、複写機などの疑似中間調処理された2値化
信号によって画像を生成する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりフルカラー複写機を使用して複
写された出力画像からその複写装置の特定が容易に行え
るよう、画像信号の2値化出力に特定のパターンなどの
情報を付加する機能をもった複写機があり、この機能を
用いて複写不許可画像を複写したものの追求調査が行わ
れてきた。
【0003】図12は従来のフルカラー複写機に設けら
れていた上記機能の構成を示すブロック図である。図1
2において、121は入力される多値画像信号を2値デ
ータに変換する2値化回路、122は2値化回路121
より出力された2値化信号の“H”レベルの画素位置を
移動させることにより2値化信号の“H”レベルの間隔
を制御して情報の付加を行う情報付加回路である。
【0004】この情報付加は、図13に示すように、2
値化処理された出力信号の“H”レベルをつぎの画素位
置に移動させることによって、“H”レベルの信号間隔
を偶数または奇数に制御し、これにより“0”または
“1”の情報を表すことができるように行われる。ま
た、このような情報の付加を行なう領域は情報付加によ
る画像の劣化が目立ちにくいよう周辺画素の濃度を検出
して比較的低濃度な領域が選択される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、2値化処理において最適位置に配置された2値
化信号“H”レベルの位置を情報付加処理のために移動
させるために、2値化信号の配置が乱されてしまい、そ
の情報付加領域が画像劣化が目立ちにくいように考慮さ
れた低濃度領域であっても、やはり画質劣化を生じてし
まうという欠点があった。
【0006】また、周辺画素の濃度に依存して入力画像
信号を2値化処理する時の閾値を動的に決定している場
合、従来は2値化処理時の周辺濃度の検出と情報付加時
の周辺濃度の検出とを独立に行っていたために、類似構
成の回路が2個必要となり、回路規模が大きくなるとい
う問題点もあった。
【0007】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、画質劣化を生じさせずに入力画像に付加情報を加え
て画像形成することが可能な画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像形成装置は、以下のような構成からな
る。即ち、多値画像データに所定の付加情報を加え2値
化処理して、擬似中間調の画像形成を行う画像処理装置
であって、前記多値画像データを入力する第1入力手段
と、前記付加情報を入力する第2入力手段と、前記多値
画像データが表す画素の周辺画素の濃度値を考慮して、
前記入力多値画像データと前記付加情報とに基づいて2
値化を実行する2値化手段と、前記2値化手段によって
2値化された2値化データを格納する記憶手段と、前記
記憶手段によって格納された2値化データに基づいて、
次に入力される多値画像データの2値化を制御するフィ
ードバック制御手段とを有し、前記フィードバック制御
手段は、前記付加情報を表現するために、形成される画
像上の所定の方向に関して、比較的低濃度の領域に黒画
素が偶数あるいは奇数画素間隔で並ぶように、特定画素
を黒画素あるいは白画素とすることによって、2値化デ
ータを生成するように制御することを特徴とする画像形
成装置を備える。
【0009】また他の発明によれば、多値画像データに
所定の付加情報を加え2値化処理して、擬似中間調の画
像形成を行う画像形成装置であって、前記多値画像デー
タを入力する第1入力手段と、前記付加情報を入力する
第2入力手段と、前記多値画像データが表す画素の周辺
画素の濃度値を考慮して、前記入力多値画像データと前
記付加情報とに基づいて2値化を実行する2値化手段
と、前記2値化手段によって2値化された2値化データ
を格納する記憶手段と、前記記憶手段によって格納され
た2値化データに基づいて、次に入力される多値画像デ
ータの2値化を制御するフィードバック制御手段とを有
し、前記フィードバック制御手段は、前記付加情報を表
現するために、形成される画像上の所定の方向に関し
て、所定のパターンが形成されるように、特定画素を黒
画素あるいは白画素とすることによって、2値化データ
を生成するように制御することを特徴とする画像形成装
置を備える。
【0010】
【作用】以上の構成により本発明は、付加情報を表現す
るために、形成される画像上の所定の方向に関して、比
較的低濃度の領域に黒画素が偶数あるいは奇数画素間隔
で並ぶように、特定画素を黒画素あるいは白画素とする
ことによって、2値化データが生成されるよう動作す
る。
【0011】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。
【0012】<第1実施例> [装置全体構成の説明(図1)]図1は本発明の代表的
な実施例であるバブルジェット型のプリンタを内蔵した
複写機の構成を示すブロック図であり、図1の(a)は
装置の全体構成概略を、図1の(b)は本実施例の特徴
的な部分である信号処理部の構成を示す。
【0013】まず、図1(a)において、100は画像
原稿を読み取るスキャナ部、101はスキャナ部から入
力された画像信号を多値デジタル画像信号(画像信号)
に変換するなどの公知の信号処理を行う信号前処理部、
102は画像信号に付加情報を加えるなどの信号処理を
行う信号処理部、103は信号処理部102からの出力
をバッファリングしてプリンタ部への出力制御を行うプ
リンタコントローラ、104はバブルジェット型のプリ
ンタ部である。
【0014】また、図1(b)において、1は注目画素
の濃度(多値データ)と後述する誤差算出部から出力さ
れる2値化誤差の値とを加算する加算回路、2は加算回
路1の出力信号aと後述する周辺濃度演算部4の出力信
号bが入力される演算回路、3は演算回路2の出力信号
cを入力して2値化誤差を算出しその結果を出力信号i
として加算回路1にフィードバックする誤差算出部、4
は過去の2値化情報から注目画素周辺領域の平均濃度を
算出する周辺濃度演算部、5は演算回路2の出力信号d
と後述する禁止領域判別部6の出力信号eを用い、付加
情報を示す制御信号fと情報付加モードを示すモード信
号gとに従って、2値化処理を行い2値化信号hを出力
する2値化判定部である。
【0015】また、6は過去の2値化データmを参照し
て注目画素に情報の付加を行うか否かの判定を行い判定
出力eを2値化判定部5に出力する禁止領域判定部、7
は2値化判定部5から出力される2値化信号hと誤差演
算部3からの出力信号jとを格納するメモリである。ま
た、メモリ7より読み出した信号k,l,mは各々、誤
差算出部3、周辺濃度演算部4、禁止領域判定部6にフ
ィードバック入力される。
【0016】[印字ヘッドの動作説明(図2)]図2
は、バブルジェット型のプリンタ部104における印字
ヘッド201の動きと記録紙200上への画像形成との
関係を示す図である。図2において、Hは印字ヘッド2
01の移動方向を、Vは記録紙200の搬送方向を表し
ている。また、印字ヘッド201は2値化出力信号hに
従ってV方向に128個のインクを吐出させるノズルを
有しており一度にV方向に最大128画素分のドットを
形成することができる。本実施例では、2値化出力信号
hが“H”レベルの時に、印字ヘッドのノズルが駆動さ
れインクが吐出する。
【0017】この印字ヘッドによる画像形成シーケンス
は、次のとおりである。即ち、まず印字ヘッド201が
図2に示すスタート1の位置におかれ、V方向に最大1
28画素分のドット形成を行なう。次に、H方向に1画
素分だけ印字ヘッド201が走査され次の128画素分
のドット形成を行なう。この動作を続けて行い、H方向
に次々にドット形成を行う。そして、印字ヘッド201
が図2に示すエンド1の位置に達し、エンド1における
128画素分のドット形成を終了すると、128画素
分、即ち、印字ヘッド201の有効長分だけ記録紙が搬
送され、これと同時に、印字ヘッド201は図2の記録
紙200の左端に戻る。この結果、印字ヘッド201は
スタート2の位置におかれることになる。そして、上述
のプロセスを繰り返し、V方向に128画素単位でのド
ット形成が行われる。このようなプロセスを印字ヘッド
201が記録紙200の右下端に達するまで、或は、プ
リンタコントローラ103によって指示されるまで繰り
返し、記録紙200に画像形成を行う。
【0018】[信号処理部102の動作説明(図3〜図
4)]次に上記構成の信号処理部102の動作について
詳細に説明する。
【0019】まず、スキャナ部100より2値化を行お
うとする注目画素の多値データが加算回路1に入力され
る。次に、加算回路1は、注目画素の多値データを誤差
算出部3から出力されるすでに2値化された画素より生
じた2値化誤差iと加算し、その加算結果aを演算回路
2に入力する。また、演算回路2は、メモリ7より読み
出された注目画素周辺の2値化信号lに基づいて周辺濃
度演算部4が算出した周辺領域の平均濃度bを入力す
る。
【0020】図3は周辺濃度演算部4で参照する周辺領
域を定義する図である。図3に示すように、周辺濃度演
算部4は、注目画素(図中、“*”で示す)に関して、
既に2値化された周辺12画素の領域について平均濃度
を図示した重み係数により算出し、これを演算回路2に
出力する。なお、図3に示した重み係数は入力多値信号
が0から31までの値を取る場合(5ビットデータ)の
例を示したものでありが、その他の値をとることもでき
る。また、図3において、V、Hの方向は各々、図2に
示した印字ヘッド201の走査方向に対応したものであ
る。
【0021】演算回路2は、加算回路1からの出力信号
aと周辺濃度演算部4からの出力信号bに対して、c=
a−bの演算を行い、その演算結果cを誤差算出部3に
出力するとともに、c≧0ならば“L”レベルを、c<
0ならば“H”レベルを演算結果cの制御信号dとして
2値化判定部5に出力する。
【0022】本実施例における2値化手法は、周辺領域
の平均濃度を閾値として注目画素の2値化を行い、ここ
で生じた誤差をこれ以後2値化が行われる周辺画素に振
り分けることにより平均濃度を保存しながら入力多値デ
ータの2値化を行うものである。図3に示すe1及びe
2は各々、注目画素に関して発生した誤差cより次のよ
うに演算され、V方向につぎに2値化される画素に加算
される誤差を、H方向への印字ヘッドの移動によって次
のラインの2値化される画素に加算される誤差を示して
いる。
【0023】e1=c/2、 e2=c−e1 誤差算出部3は、演算された誤差e2をメモリ7に信号
jとして書き込むとともに、前のラインの2値化時に発
生した誤差e2′をメモリ7より信号kとして読み出
し、この値と前述した誤差e1との加算値i(i=e1
+e2′)を加算回路1に出力する。即ち、加算回路1
にて注目画素の多値データに加算される誤差は、1つ前
の画素より発生した誤差e1と前ラインの画素より発生
した誤差e2′の和となる。
【0024】禁止領域判定部6は、メモリ7より注目画
素周辺のすでに2値化が行われた領域の2値化データを
読み出し、注目画素周辺の濃度の検出を行っている。図
4は禁止領域判定部6が参照する周辺領域を示す図であ
る。図4において、V、Hの方向は各々、図2に示した
印字ヘッド201の走査方向に対応したものである。こ
こでは、注目画素の周辺5画素の2値化データを参照
し、この領域に“H”レベルの2値化データがない場合
に“L”レベルの信号を出力し、“H”レベルの2値化
データがあった場合には“H”レベルの信号を出力す
る。このようにして求められた禁止領域判定部6より出
力される信号eは、注目画素周辺領域の濃度が所定値よ
り低いか否かを示している。
【0025】[2値化判定部5の動作説明(図5〜図
7)]次に、2値化判定部5の動作について説明する。
【0026】図5は2値化判定部5の詳細な構成を示す
回路図である。図5では、図1で説明したと同じ信号に
は同一符号が付してある。また、図5において、10は
付加情報を示す制御信号fと後述するカウンタを構成す
るフリップフロップ(以下、F.F.という)18の出
力信号を入力する排他論理和ゲート(以下、EXORゲ
ートという)、11はEXORゲート10の出力と禁止
領域判定部6の出力信号eとANDゲート23の出力信
号を入力するORゲート、12は演算回路2の出力信号
dをインバータ28により反転した信号とORゲート1
1の出力信号を入力するANDゲート、13はANDゲ
ート12の出力信号とANDゲート14の出力信号を入
力するORゲート、14は禁止領域判定部6の出力信号
eをインバータ27により反転した信号とモード信号g
とANDゲート23の出力信号とを入力するANDゲー
トである。
【0027】図5が示しているように、ORゲート13
の出力信号が2値化出力信号hとなり、プリンタコント
ローラ103に出力されるとともに、メモリ7にも出力
されて記憶される。
【0028】また、15はモード信号gと2値化出力信
号hを入力する排他NORゲート(以下、EXNORゲ
ートという)、16と20はEXORゲート、17と2
1はANDゲート、18と22とはF.F.、19はA
NDゲート、24と25はNANDゲート、26はF.
F.である。さらに、tは図1で説明した入力多値デー
タに同期したクロック信号tである。ここで、16〜2
2によってF.F.18と22のQ出力をカウンタ出力
とする2ビットカウンタを構成しており、EXNORゲ
ート15の出力信号が“H”レベル時、クロック信号t
に同期してカウントアップの動作を行なう。
【0029】また、F.F.26とNANDゲート24
と25とはモード信号gが“H”レベル時には2値化出
力信号hが連続して“H”レベル時、NANDゲート2
4の入力が2つとも“H”レベルになることにより、
“L”レベルを出力する。そして、ANDゲート17と
21を介して、次のクロック信号tのタイミングで前述
した2ビットカウンタ出力であるF.F.18と22の
Q出力を“L”レベルに設定する。一方、モード信号g
が“L”レベル時には2値化出力信号hが“H”の時、
NANDゲート24の出力信号が“L”レベルとなり、
カウンタ出力であるF.F.18と22のQ出力を
“L”レベルに設定する。なお、ANDゲート23はカ
ウンタ出力であるF.F.18と22がともに“H”レ
ベル時に“H”をORゲート11とANDゲート14に
出力する。
【0030】次に、モード信号gが“H”レベルの場
合、2値化判定部5の詳細な動作について説明する。既
に述べたように、2値化判定部5には演算回路2から演
算結果を示す信号dが反転されて、ANDゲート12に
入力される。
【0031】さて、禁止領域判定部6より出力される信
号eが“H”レベルであれば、ORゲート11の出力信
号は“H”レベルとなり、ANDゲート12の出力には
インバータ28の出力信号レベルがそのまま反映され出
力される。まず、ANDゲート12の出力信号が“H”
レベルのとき、ORゲート13の出力も“H”レベルと
なり、2値化出力として“H”レベルが出力される。即
ち、演算回路2の出力信号cがc≧0の場合には2値化
出力が“H”レベルとなるわけである。一方、演算回路
2の出力信号cがc<0の場合、ANDゲート12の出
力信号は“L”レベルとなるので、ANDゲート14の
出力信号が“H”の時にORゲート13の出力である2
値化出力信号hは“H”に、ANDゲート14の出力信
号が“L”の時に“L”となる。
【0032】ANDゲート14の出力信号は、禁止領域
判定部6の出力信号eが“L”の時、即ち、図4に示し
た領域の2値化出力信号に“H”レベルが存在せず、か
つ、ANDゲート23の出力信号が“H”レベルの時に
“H”となり、ANDゲート12の出力に関わらず、2
値化出力信号hが強制的に“H”レベルとなる。これ
は、カウンタ出力であるF.F.18と22がともに
“H”レベル時、即ち、2値化出力信号hの連続しない
“H”レベルを3回カウントした時である。この時の2
値化出力信号hの様子を図6に示す。
【0033】ここでは、2値化出力hの“H”レベルを
計数するカウンタとして2ビットカウンタを使用してい
るため、2値化出力信号hの連続しない“H”レベルを
2つをはさんで“H”レベルが2つ連続するように出力
制御されているが、カウンタのカウント数を変えること
により、2値化出力信号hの連続しない“H”レベルの
何個おきに2値化出力信号hの連続する“H”レベルを
出力するかは任意に設定できることは明らかである。
【0034】このようにANDゲート12の出力が
“L”レベルであっても、ANDゲート14の出力によ
り強制的に2値化出力信号が“H”レベルとなる。この
2値化出力信号はメモリ7に記憶され、後から入力され
る画像信号に対応する画素を2値化する際に用いられ
る。即ち、周辺濃度演算部4はこれをメモリ7より読み
出して2値化の閾値を定めるので入力画素の濃度を保存
した2値化が行われる。
【0035】また、禁止領域判定部6の出力信号eが周
辺領域に2値化出力の“H”レベルが存在しないことを
表している場合(信号eが“L”レベルの場合)、即
ち、比較的定濃度領域に対してのみ、2値化出力信号が
“H”とされるので2値化出力の乱れはほとんど生じな
い。
【0036】次に、2値化判定部5に入力されるモード
信号gが“L”レベルである場合について説明する。
【0037】このときANDアンドゲート14の出力は
“L”レベルとなり、ANDゲート12の出力信号がそ
のまま2値化出力信号hの値に反映される。また、16
〜22によって構成される2ビットカウンタによるカウ
ントアップ動作は、EXNORゲート15に“L”レベ
ルのモード信号gと2値化出力信号hとが入力されるた
めに、2値化出力信号hが“L”レベルであるときに行
なわれる。そして、NAND24、ANDゲート17と
21とにより2値化出力信号hが“H”レベル時にカウ
ンタ出力であるF.F.18と22の出力は“L”レベ
ルになる。
【0038】また、EXORゲート10はF.F.18
からの出力と制御信号fとを入力するので、F.F.1
8の出力と制御信号fのレベルがともに“H”或は
“L”のときEXORゲート10の出力は“L”レベル
となる。さらにこのとき、禁止領域判定部6の出力信号
eが“L”レベルであれば、ORゲート11の出力信号
は“L”レベルとなり、ANDゲート12の出力信号を
強制的に“L”レベルとすることになる。
【0039】即ち、制御信号fのレベルに従って、2値
化出力信号hの“H”レベルの間隔が偶数または奇数に
制御されることになる。この様子を図7に示す。
【0040】制御信号fが“L”レベルのとき、2値化
出力信号hの“H”レベルの間隔が偶数(0,2,4,
…)のとき、即ち、F.F.18の出力が“L”の時、
2値化出力信号hは強制的に“L”レベルとなって、そ
の結果、画素の並びは図7(a)に示すようになる。こ
れに対して、制御信号fが“H”レベルのとき、2値化
出力信号hの“H”レベルの間隔が奇数(1,3,5,
…)のとき2値化出力は強制的に“L”レベルとなっ
て、その結果、画素の並びは図7(b)に示すようにな
る。ただし、2値化出力信号hがORゲート11の出力
信号により強制的に“L”レベルとされるのは、前述の
ように、禁止領域判定部6の出力信号eが“L”レベル
である場合に限られるので、この制御は画像濃度が比較
的低濃度領域に対してのみ実行される。従って、2値化
出力の乱れはほとんど生じない。
【0041】この2値化出力信号はモード信号gが
“H”レベルである場合と同様にメモリ7に記憶され、
後から入力される画像信号に対応する画素を2値化する
際に用いられる。即ち、周辺濃度演算部4はこれをメモ
リ7より読み出して2値化の閾値を定めるので入力画素
の濃度を保存した2値化が行われる。
【0042】さて、インバータ28の出力レベルが
“H”レベルにもかかわらず、ORゲート11の出力信
号が“L”レベルとなって、強制的にANDゲート12
の出力が“L”レベルとなる場合、次の画素の2値化を
行う際には、F.F.18の出力はその値が変化する。
従って、制御信号fのレベルを変化させなければEXO
R10の出力信号は“H”レベルとなり、インバータ2
8の出力レベルが2値化出力となる。また、前の画素が
“L”レベルとされていることにより、周辺濃度演算部
4で算出される2値化の閾値はさがっているために、演
算回路2より出力されるcはc≧0となり信号dは
“L”レベルをとる確率が高くなり、その結果、2値化
出力信号hは“H”レベルをとる確率が高くなる。
【0043】[情報付加]次に実際に情報付加をどのよ
うにして行うかについて説明する。
【0044】情報付加は図2に示したV方向の1ライン
で1ビットのデータをあらわすようにし、V方向の同一
ラインに関して、128画素を単位とするドットパター
ンで同一のデータを示すように情報付加が行なわれてい
る。
【0045】付加されるデータはモード信号gが“L”
レベル時の制御信号fのレベルで示され、制御信号fの
レベルに従って、2値化出力の“H”レベルの間隔が奇
数、偶数に制御されることを利用し、2値化出力の
“H”レベルの間隔が奇数ならば“0”を、偶数ならば
“1”の付加データを示すものとしている。このように
して付加されるデータは複写機の機種を特定するための
製造番号、製品コード等の複数ビットで表現されるデー
タとなっており、H方向について複数ラインでこれらの
情報が表現される。また、モード信号gが“H”時には
図6に示すように2画素連続して2値化出力が“H”レ
ベルとなるパターンが規則的に印字パターンにあらわれ
る。これはデータ付加を開始するラインを示す為に使用
される。
【0046】また、付加データはV方向に関して同一ラ
インで同じであるので、禁止領域範囲部6の出力信号e
により情報の付加が禁止された画素があったとしても、
同一ライン上に形成された複数画素のドットパターンに
ついて多数決をとることにより容易に付加情報の判定を
行うことができる。
【0047】従って本実施例に従えば、入力画素の濃度
を保存して2値化を行いながら、低濃度領域に2値化出
力の乱れをほとんど生じさせることなく、複写機の製造
番号や製品コード等の情報を出力画像に付加することが
できる。
【0048】<第2実施例> [信号処理部102の動作説明(図8)]図8は本実施
例に従う信号処理部の構成を示すブロック図である。な
お、図8において、第1実施例で示したと同じ構成要素
や同じ信号には同じ符号を付し、説明を省略する。ここ
では本実施例に特徴的な要素や信号について説明する。
2′は周辺濃度演算部5の出力信号bを入力して演算処
理を行う演算回路、5′は加算回路1の出力信号a、演
算回路2の出力信号c0とc1、禁止領域判定部6の出
力信号e、制御信号f、モード信号gを入力して、信号
d′と2値化信号hを出力する2値化判定部である。ま
た、誤差算出部3は2値化判定部5′の出力信号dを入
力して誤差を算出し、その結果を信号iとして加算回路
1に、また、信号jとしてメモリ7に出力する。
【0049】次に、本実施例に従う信号処理部の特徴的
な動作について詳細に説明する。
【0050】加算回路1は、注目画素の多値データと誤
差算出部3から出力される既に2値化された画素より生
じた2値化誤差の信号iとを加算して2値化判定部5′
に出力する。演算回路2では周辺濃度演算部4からの出
力信号bに対して、注目画素が“1”に2値化された場
合の平均濃度c1と、注目画素が“0”に2値化された
場合の平均濃度c0とを算出し、2値化判定部3に出力
する。
【0051】ここで、注目画素に対する重み係数を
“7”とするなら、c1とc0の値は各々、次のように
なる。
【0052】 c1=b+7×1、 c0=b+7×0=b [2値化判定部5′の動作説明(図9〜図10)]次に
2値化判定部5′の動作について説明する。
【0053】図9は2値化判定部5′の詳細な構成を示
すブロック図である。図9に示す構成要素や信号につい
て、第1実施例と共通のものや図8ですでに説明したも
のには同じ参照符号を付け、ここでの説明は省略する。
【0054】図9において、110と111は、加算回
路1の出力信号aから演算回路2の出力信号c1、c0
各々を減算する減算回路であり、減算回路110はE1
(=a−c1)を、減算回路111はE0(=a−c
0)を出力する。112と113は各々、入力信号E
1、E0の絶対値を出力する絶対値回路、114は2入
力の比較器で|E1|を入力端子Aより、|E0|を入
力端子Bより入力し、A<Bであるとき1を、A≧0で
あるとき0を出力する。また、118はセレクタであ
り、s入力端子にはORゲート13の2値化信号出力h
が入力され、その値が“H”レベルのとき入力端子Aに
入力されているE1信号を、2値化信号出力hの値が
“L”レベルのときB入力端子に入力されているE0信
号を出力端子Yより出力する。この出力が2値化判定部
5′出力信号d′となる。
【0055】120は、EXORゲート10の出力と禁
止領域判定部6の出力信号eとモード信号gとANDゲ
ート23の出力信号とを入力するORゲートである。
【0056】さて、ANDゲート12、及び、ORゲー
ト13は2値化出力信号hを強制的に“L”または
“H”レベルにするゲートとして機能する。以下、その
点について詳細に説明する。
【0057】まず、モード信号gが“H”レベルの場合
について説明する。なお、本実施例における2値化手法
では、注目画素が“H”レベルに2値化された場合と
“L”レベルに2値化された場合について、注目画素を
含んだ領域の平均濃度を算出し、その平均濃度値と2値
化誤差補正された入力値とを比較して入力値に近い平均
濃度が得られるように2値化出力を決定し、平均濃度と
入力値の差を2値化誤差として周辺画素に振り分けるこ
とにより濃度を保存しながら多値データの2値化を行
う。この様子を図10に示す。
【0058】図10に示す信号レベルaは、図1に示す
加算回路1が出力する注目画素データと誤差算出部3よ
り出力された2値化誤差とを加算した結果である出力信
号aに対応する信号レベルをあらわす。また、c1とc
0とは各々、演算回路2より出力される注目画素が
“1”に2値化された場合の平均濃度c1と、注目画素
が“0”に2値化された場合の平均濃度c0のレベルを
あらわす。さらに、E1とE0とは各々、発生する2値
化誤差を示し、これは図9に示す減算器110と110
とに対応する。そして、上述のように、|E1|<|E
0|である場合、比較器114の出力は“H”レベルと
なって、ANDゲート12に入力される。一方、モード
信号gは“H”レベルなので、ORゲート120の出力
信号は“H”レベルとなる。従って、この場合、AND
ゲート12の出力は“H”レベルとなり、その結果、O
Rゲート13の出力である2値化出力信号hも“H”レ
ベルとなる。
【0059】さて、2値化出力信号hはセレクタ118
のセレクト端子に入力され、セレクタ118を制御して
いる。それで、2値化出力信号hが“H”レベルの場
合、E1信号が出力d′となり、これが2値化誤差とし
て誤差算出部3に入力される。これに対して、|E1|
≧|E0|である場合、比較器114の出力は“L”と
なり、その結果、ANDゲート12の出力信号は“L”
レベルとなる。この場合、ORゲート13の出力信号で
ある2値化出力信号hはANDゲート14の出力が
“H”の時に“H”、“L”の時“L”となる。AND
ゲート14の出力信号は禁止領域判定部6の出力信号e
が“L”で、かつ、ANDゲート23の出力信号か
“H”レベルの時に“H”となる。そして、このとき2
値化出力信号hが強制的に“H”レベルとなる。
【0060】禁止領域判定部6より出力される信号e
は、既に説明したように、注目画素周辺領域の濃度が所
定値より低いか否かを示す信号である。従って、AND
ゲート14の出力信号が“H”レベルとなるのは、禁止
領域判定部6より出力される信号eが“L”レベルの時
すなわち注目画素周辺領域の濃度が所定値より低く、か
つ、ANDゲート23の出力が“H”レベルである時で
ある。一方、ANDゲート23の出力が“H”レベルと
なるのは、カウンタ出力であるF.F.18と22がと
もに“H”レベル時、即ち、2値化出力信号hの連続し
ない“H”レベルを3回カウントした時である。
【0061】このようにして、ANDゲート14の出力
信号が“H”レベルとなると、2値化出力信号hが強制
的に“H”レベルとなり、セレクタ118の出力(2値
化誤差信号d′)はE1信号となる。この時の2値化出
力信号hの様子は図6に示すように、第1実施例と同様
である。従って、この点では、第1実施例と同様に周辺
領域に2値化出力の“H”レベルが存在しない場合、即
ち、比較的低濃度領域に対してのみ、2値化出力信号が
“H”となるので2値化出力の乱れはほとんど生じな
い。
【0062】さて、2値化出力信号hによりセレクタ1
18によって選択され誤差算出部3に入力される2値化
誤差信号d′は、図3に示すように、e1、e2として
周辺画素に振り分けられる。ここで、 e1=d/2、 e2=d−e1 である。なお、e1、e2の意味は第1実施例と同じで
ある。
【0063】以上説明したように、2値化出力信号hが
ANDゲート14の出力により強制的に“H”レベルと
されるのは、禁止領域判定部6の出力信号eが“L”レ
ベルとなる場合に限られる。従って、このような制御は
画像の比較的低濃度領域に対してのみ実行されるので、
結果として2値化出力の乱れはほとんど生じない。ま
た、2値化出力信号hはメモリ7に記憶されて後から入
力される画素を2値化する際には周辺濃度演算部5によ
り用いられ、その値によって次の2値化出力値が決めら
れるので、全体として入力画素の濃度を保存した2値化
がおこなわれることになる。
【0064】さらに、比較器114の出力レベルが
“L”レベルであるにもかかわらず2値化出力信号hを
強制的に“H”レベルとした場合には、2値化誤差出力
d′はE1となる。この場合、図10(b)に示すよう
に、|E1|≧|E0|、かつ、マイナスの誤差信号と
なる。この画素に続いて、2値化が行われる画素に関し
ては、F.F.18、22の出力が変化することによ
り、ANDゲート23の出力信号は“L”レベル、AN
Dゲート25の出力信号も“L”レベルとなるので、比
較器14の出力レベルがそのまま2値化出力信号hとな
る。この時、前画素より分配される誤差信号e1が比較
的大きなマイナスの値であり、さらに前画素の2値化出
力信号hが“H”レベルとなっているので、周辺濃度演
算部4で算出される周辺領域の平均濃度bはより高い値
をもち、演算回路2から出力c1、c0の値も高い値を
もつ。従って、|E0|>|E1|となる確立が高くな
り2値化出力信号hは“L”レベルをとる確立が高くな
る。
【0065】次に、モード信号gが“L”レベル時につ
いて説明する。この時、ANDゲート14の出力は
“L”レベルとなるので、ANDゲート16の出力信号
がそのまま2値化出力信号hとなる。また、前述の2ビ
ットのカウンタには、EXNORゲート15を介して2
値化出力信号hが入力されるので、2値化出力信号hが
“L”レベル時の画素についてカウントアップ動作が行
われ、NANDゲート24と25、ANDゲート17と
21により2値化出力信号hが“H”レベル時にカウン
タ出力であるF.F.18、22の出力は“L”レベル
に設定される。
【0066】また、EXORゲート10は、F.F.1
8の出力と制御信号fとを入力するので、F.F.18
の出力と制御信号fのレベルがともに“H”或は“L”
のとき、EXORゲート10の出力は“L”レベルとな
る。この時、禁止領域判定部6の出力信号eが“L”レ
ベルであれば、ORゲート120の信号は“L”レベル
となり、ANDゲート12の出力信号を強制的に“L”
レベルとする。
【0067】即ち、制御信号fのレベルに従って、図7
に示すように、2値化出力信号hの“H”レベルの間隔
が偶数または奇数に制御される。ただし、2値化出力信
号hがORゲート120の出力により強制的に“L”レ
ベルとされるのは、前述したように、禁止領域判定部6
の出力信号eが“L”レベルになる場合に限られるの
で、この制御は比較的低濃度領域に対してのみ実行さ
れ、その結果、画像上に2値化出力の乱れはほとんど生
じない。
【0068】また、2値化出力信号hはメモリ7に記憶
されて後から入力される画素を2値化する際には周辺濃
度演算部5により用いられ、その値によって次の2値化
出力値が決められるので、全体として入力画素の濃度を
保存した2値化がおこなわれることになる。
【0069】さらに、比較器114の出力レベルが
“H”レベルであるにもかかわらず強制的に“L”レベ
ルとした場合、出力2値化誤差信号d′はE0となる。
この場合の2値化誤差信号d′は、図10(a)に示す
ように、|E0|>|E1|、かつ、プラスの誤差信号
となる。この画素に続いて2値化が行われる画素に関し
ては、F.F.18の出力が変化するので、EXOR1
0の出力信号は“H”レベルとなり、ORゲート120
の出力信号も“H”レベルとなる。従って、比較器11
4の出力レベルがそのまま2値化出力信号hとなる。一
方、前画素より分配される誤差信号e1が比較的大きな
プラスの値であり、さらに前画素の2値化出力が“L”
レベルであるので、周辺濃度演算部4で算出される周辺
領域の平均濃度bは低い値をとる。このため、演算回路
2から出力c1、c0の値もより低い値をとることにな
り、|E1|<|E0|である確立が高くなる。従っ
て、2値化出力信号hは“H”レベルをとる確立が高く
なる。
【0070】従って本実施例に従えば、入力画素の濃度
を保存して2値化を行いながら、低濃度領域に2値化出
力の乱れをほとんど生じさせることなく、例えば複写機
の製造番号や製品コード等の情報を出力画像に付加する
ことができる。
【0071】なお、本実施例で説明した2値化手法以外
の2値化手法を本発明に適用できることは言うまでもな
い。例えば、2値化手法に誤差拡散法を用いても良い。
誤差拡散法では注目画素の入力データをすでに2値化さ
れた画素より発生した2値化誤差にて補正した後、所定
閾値で2値化を行う。
【0072】図11は誤差拡散法による2値化を説明す
る図である。図11では、注目画素の入力データが0か
ら31までをとり(5ビットデータ)、2値化の閾値を
16とし、誤差補正された入力データレベルをaとして
いる。図11(a)に示すように、入力データレベルa
が閾値より大きい場合、2値化データは“H”レベルを
とり、その2値化により発生する2値化誤差はE1とな
る。また、図11(b)に示すように、入力データレベ
ルaは閾値より小さい場合、2値化データは“L”レベ
ルをとり、その2値化により発生する2値化誤差はE0
となる。このような2値化に対して、本実施例で説明し
たのと同様に、制御信号f、モード信号g、禁止領域判
定部よりの信号eとにより2値化出力を入力データレベ
ルaの値にかからわず“H”レベルあるいは“L”レベ
ルに制御する。この場合、発生する2値化誤差E1、E
0の誤差補正は本実施例で説明したと同様に、出力2値
信号に応じて、発生した誤差を周辺領域の画素に分配し
て、全体として2値化出力に乱れが生じないようにする
ことができる。
【0073】また、この他の2値化手法を本発明に適用
できることは言うまでもない。
【0074】なお第1〜第2実施例の禁止領域判定部で
用いる注目画素周辺の2値化データを検出する領域はこ
れに限定されるものではなく、さらにモード信号gのレ
ベルにより切り替えて2値化出力信号hを強制的に
“H”レベルとするように制御する場合、と2値化出力
信号hを強制的に“L”レベルとするように制御をする
場合で、注目画素周辺の2値化データを検出する領域に
異なったものを使用してもよい。
【0075】また、図3に示した注目画素周辺の濃度検
出領域に含まれる領域を禁止領域判定部6における注目
画素周辺領域の濃度検出領域として用いることにより演
算回路の共用したりメモリに格納する2値化出力信号を
共有するように構成して回路規模の大幅に縮小するよう
に装置を構成することもできる。さらに、2値化出力へ
のデータ付加は、V方向の同一ラインに同一データとす
ることだけではなく、V方向同一ライン内で2値化出力
信号hの“H”レベルの間隔を奇数にする場合と偶数に
する場合を混在させるように、データ付加を行ってもよ
い。
【0076】また、孤立した2値出力“H”レベルが所
定の画素間隔毎に表れる場合に、2値出力“H”レベル
を強制的に発生させて“H”レベルが連続するパターン
となるようにした場合の強制的に付加した“H”レベル
の信号については、これ以降の2値化処理における周辺
濃度算出時に参照しないようにしても良い。これによっ
て、ある程度濃度値が高い領域において、“H”レベル
のパターンが2つ連続した場合に、その周辺領域におい
て“L”レベルのパターンが発生しやすくなるというこ
とを防止できる。
【0077】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明はシステム或は装置に
プログラムを供給することによって達成される場合にも
適用できることは言うまでもない。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、付
加情報を表現するために、形成される画像上の所定の方
向に関して、比較的低濃度の領域に黒画素が偶数あるい
は奇数画素間隔で並ぶように、特定画素を黒画素あるい
は白画素とすることによって、2値化データが生成され
るので、特定画素のみの変更で付加情報を表現でき、全
体として2値化出力にほとんど乱れが生じず、即ち、画
質劣化を起こすことなく付加情報を2値化画像に加える
ことができるという効果がある。
【0079】また他の発明のよれば、入力多値画像デー
タの2値化を制御するフィードバック手段を用い、特定
画素を黒画素あるいは白画素にして所定のパターンを形
成するので、画像の2値化と同時に情報を付加できると
ともに、2値化処理後に情報を付加する場合に比べ、回
路規模を簡素化できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるバブルジェット
型のプリンタを内蔵した複写機の構成を示すブロック図
である。
【図2】バブルジェット型のプリンタ部104における
印字ヘッド201の動きと記録紙200上への画像形成
との関係を示す図である。
【図3】周辺濃度演算部4で参照する周辺領域を定義す
る図である。
【図4】禁止領域判定部6が参照する周辺領域を示す図
である。
【図5】2値化判定部5の詳細な構成を示す回路図であ
る。
【図6】2値化出力信号hの出力例を示す図である。
【図7】制御信号fのレベルに従って、2値化出力信号
hの“H”レベルの間隔が偶数または奇数に制御される
様子を示す図である。
【図8】第2実施例に従う信号処理部の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】2値化判定部5′の詳細な構成を示すブロック
図である。
【図10】平均濃度と入力値の差を2値化誤差として周
辺画素に振り分けることにより濃度を保存しながら多値
データの2値化を行う様子を示す図である。
【図11】誤差拡散法による2値化を説明する図であ
る。
【図12】従来例に従う情報付加の手順を示すブロック
図である。
【図13】従来例に従う2値化処理された出力信号の画
素位置移動の様子を示す図である。
【符号の説明】
1 加算回路 2 演算回路 3 誤差算出部 4 周辺濃度演算部 5 2値化判定部 6 禁止領域判定部 7 メモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多値画像データに所定の付加情報を加え
    2値化処理して、擬似中間調の画像形成を行う画像形成
    装置であって、 前記多値画像データを入力する第1入力手段と、 前記付加情報を入力する第2入力手段と、 前記多値画像データが表す画素の周辺画素の濃度値を考
    慮して、前記入力多値画像データと前記付加情報とに基
    づいて2値化を実行する2値化手段と、 前記2値化手段によって2値化された2値化データを格
    納する記憶手段と、 前記記憶手段によって格納された2値化データに基づい
    て、次に入力される多値画像データの2値化を制御する
    フィードバック制御手段とを有し、 前記フィードバック制御手段は、前記付加情報を表現す
    るために、形成される画像上の所定の方向に関して、比
    較的低濃度の領域に黒画素が偶数あるいは奇数画素間隔
    で並ぶように、特定画素を黒画素あるいは白画素とする
    ことによって、2値化データを生成するように制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 多値画像データに所定の付加情報を加え
    2値化処理して、擬似中間調の画像形成を行う画像形成
    装置であって、 前記多値画像データを入力する第1入力手段と、 前記付加情報を入力する第2入力手段と、 前記多値画像データが表す画素の周辺画素の濃度値を考
    慮して、前記入力多値画像データと前記付加情報とに基
    づいて2値化を実行する2値化手段と、 前記2値化手段によって2値化された2値化データを格
    納する記憶手段と、 前記記憶手段によって格納された2値化データに基づい
    て、次に入力される多値画像データの2値化を制御する
    フィードバック制御手段とを有し、 前記フィードバック制御手段は、前記付加情報を表現す
    るために、形成される画像上の所定の方向に関して、所
    定のパターンが形成されるように、特定画素を黒画素あ
    るいは白画素とすることによって、2値化データを生成
    するように制御することを特徴とする画像形成装置。
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