JPH07183063A - 防水コネクタに接続した電線の吸水防止構造 - Google Patents

防水コネクタに接続した電線の吸水防止構造

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JPH07183063A
JPH07183063A JP5324127A JP32412793A JPH07183063A JP H07183063 A JPH07183063 A JP H07183063A JP 5324127 A JP5324127 A JP 5324127A JP 32412793 A JP32412793 A JP 32412793A JP H07183063 A JPH07183063 A JP H07183063A
Authority
JP
Japan
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water
connector
air inlet
waterproof connector
outlet portion
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5324127A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Kawamura
孝雄 河村
Kenzou Kawahata
謙三 河畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水コネクタに接続した電線から該防水コネ
クタ内に吸水されるのを確実に防止する。 【構成】 電線の中間部に、水が浸入しない部位で被覆
を皮剥ぎして芯線を露出させてなる空気出入り部を設け
て、コネクタ内の負圧による吸引(吸水)力を、コネク
タ内と電線の空気出入り部との間だけに作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防水コネクタと接続し
た電線の吸水防止構造に関し、自動車のエンジンルーム
内等に配置される防水コネクタに一端が接続され、他端
には水のかかりやすい位置で車体に固定されるアース端
子が接続された電線において、水のかかりやすいアース
端子からの浸水が防水コネクタ内に吸水されるのを防止
するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のエンジンルーム等は、水が浸入
しやすい箇所であることから、ワイヤハーネス(電線)
を接続するために、密閉構造の防水コネクタを用いる必
要がある。
【0003】図4及び図5に示すように、上記防水コネ
クタ1内には、例えば、アース電線2の一端部2aがシ
ール4を介して水密に挿入され、該一端部2aに圧着し
た端子3aがコネクタの端子収容室内に収容される。該
アース電線2の他端部2bに圧着したアース端子3b
は、ボディ等にボルトで固定されている。また、防水コ
ネクタ1には電装品等に接続する電線5も接続される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記防水コネクタをエ
ンジンルーム内に配置した場合、エンジンルーム内はエ
ンジンの作動中には温度が上昇し、エンジンの停止時に
は温度が下降する。これに伴って、密閉構造の防水コネ
クタ1内の空気は、温度の上昇時に膨張して、コネクタ
1内の一端部2aから電線2の被覆と各芯線との間の隙
間、及び各芯線の隙間を通って、他端部2bから外部へ
排出されるから、温度の下降時には、コネクタ1内に負
圧が発生して、水aが他端部2bから電線2の被覆と各
芯線との間の隙間、及び各芯線の隙間を通って、一端部
2aからコネクタ1内へ吸水されることがある。このよ
うに、被水位置に端子3bが露出していた場合、あるい
は、被水位置を電線が通過して該被水位置で浸水が発生
した場合、上記防水コネクタの温度変化に伴う吸水作用
で、防水コネクタ1の内部に浸水が発生し、コネクタ1
内の接続部がリークして誤作動や腐食の原因となってい
た。
【0005】本発明は上記問題を解消するためになされ
たもので、接続した電線からコネクタ内に吸水されるの
を確実に防止できる防水コネクタと接続した電線の吸水
防止構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、防水コネクタ内に一端部を接続すると共
に、他端部あるいは通過部分が被水部位にある電線か
ら、該防水コネクタ内に吸水されるのを防止する構造で
あって、上記電線の防水コネクタ接続部と被水部位との
間の中間部で且つ水が浸入しない部位で、上記電線の被
覆を皮剥ぎして芯線を露出させてなる空気出入り部を設
けていることを特徴とする防水コネクタと接続した電線
の吸水防止構造を提供するものである。上記空気出入り
部は、シール性の無い絶縁テープで覆っても良い。ま
た、上記空気出入り部と防水コネクタとの間には水が浸
水する被水部位がないことは言うまでもない。
【0007】上記空気出入り部を設ける電線は、被水位
置の車体パネル等に固定するアース端子を電線先端に接
続している場合には好適に用いられることは言うまでも
ないが、電装品に接続する電線であっても、被水位置を
通過し、該被水位置で浸水が発生する恐れがある電線に
も適用できる。
【0008】
【作用】本発明によれば、電線の中間部で且つ水が浸入
しない部位で被覆を皮剥ぎして芯線を露出させてなる空
気出入り部を設けるため、コネクタ内の負圧で電線の被
覆と各芯線の間の隙間、及び各芯線の隙間にコネクタ側
への吸引(吸水)力が発生しても、この吸引(吸水)力
は、コネクタ内と電線の空気出入り部との間だけに作用
するにすぎず、コネクタ外の空気が空気出入り部から吸
引されてコネクタ内に放出され、コネクタ内の負圧が減
少する。したがって、電線の空気出入り部とアース端子
等を圧着した端部あるいは被水通過部分との間には、吸
引(吸水)力が発生しないので、電線の各隙間からコネ
クタ内へ吸水されるのが確実に防止できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例により詳細に説
明する。図1及び図2に示すように、防水コネクタ8の
ハウジング8Aには、アース電線2用の円筒状スリーブ
部8aと、電装品等に接続する電線5用の円筒状スリー
ブ部8bとが設けられている。
【0010】上記スリーブ部8aには、アース電線2の
一端部2aがシール4を介して水密に貫通されて、圧着
端子3aがワイヤハーネスW/Hの電線Wに接続され、
該アース電線2の他端部2bの圧着端子3bはボディ等
にボルトで固定されている。
【0011】上記アース電線2の中間部には、水が浸入
しない部位で被覆2dを所定の長さlで皮剥ぎしてなる
空気出入り部2cを設ける。該空気出入り部2cは、ア
ース電線2に設けるのであれば、芯線が露出した状態で
も差し支えないが、空気の出入りが可能なシール性(気
密性)の無い絶縁テープで覆っても良い。
【0012】上記アース電線2は、上記電線5や他の電
線とともに、ワイヤハーネスW/Hとして結束する。
【0013】上記構成とすると、上記防水コネクタ8が
エンジンルーム内に配置されている場合、エンジンの作
動中にはエンジンルーム内の温度が上昇する。これに伴
って、密閉構造の防水コネクタ8内の空気は、温度の上
昇時に膨張して、アース電線2の一端部2aから被覆と
各芯線の間の隙間、及び各芯線の隙間を通って、空気出
入り部2cから外部へ排出される。
【0014】一方、エンジンの停止時にはエンジンルー
ム内の温度が下降する。これに伴って、密閉構造の防水
コネクタ8内に負圧が発生する。例えば、常温(20
℃)の気圧を1kg/平方cmとした場合、100℃で
の気圧は1.27kg/平方cmとなるから、防水コネ
クタ8の内外の気圧差は、0.27kg/平方cmとな
り、これが負圧となる。この負圧により、防水コネクタ
8内への吸引(吸水)力が発生する。
【0015】このとき、上記空気出入り部2cが無けれ
ば、従来と同様に、水aが他端部2bからアース電線2
の被覆と各芯線の間の隙間、及び各芯線の隙間を通っ
て、一端部2aから防水コネクタ8内に吸水されるが、
アース電線2の中間部で、水が浸入しない部位に空気出
入り部2cが有ることから、防水コネクタ8内への吸引
(吸水)力は、防水コネクタ8とアース電線2の空気出
入り部2cとの間に作用するにすぎず、防水コネクタ8
外の空気が空気出入り部2cから吸引されて防水コネク
タ8内に放出され、防水コネクタ8内の負圧が減少す
る。
【0016】したがって、アース電線2の空気出入り部
2cと他端部2bとの間には吸引(吸水)力が発生しな
くなるので、アース電線2の各隙間から防水コネクタ8
内へ吸水されるのが確実に防止できることになる。
【0017】上記防水コネクタ8内にリークが発生する
可能性についてテストを行った。図3に示すように、防
水コネクタ8の電線2の他端部2bを水道水の水槽12
に漬け、完全にシーリングした防水コネクタ8を、約9
5℃の温水槽13と、約20℃の冷水槽14とに、それ
ぞれ20分間ずつ8サイクルで漬けて、防水コネクタ8
の極間に流れるリーク電流を測定した。
【0018】電線2のサンプルは、防水コネクタ8の後
端から100mmの部位で、長さlが2mmで被覆2d
を皮剥ぎしたサンプルAと、長さlが5mmで被覆2d
を皮剥ぎしたサンプルBと、被覆2dを皮剥ぎしないサ
ンプルCの3種類である。測定の結果を下記の表1に示
す。
【0019】
【表1】
【0020】表1に示したように、サンプルCは、1サ
イクルの冷水浸漬後、330秒でリークが発生したのに
対して、サンプルA,Bは、8サイクルまでリークが発
生しなかった。
【0021】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の防水コネクタと接続した電線の吸水防止構造は、電線
の中間部に、水が浸入しない部位で被覆を皮剥ぎして芯
線を露出させてなる空気出入り部を設けたから、コネク
タ内の負圧による吸引(吸水)力は、コネクタ内と電線
の空気出入り部との間だけに作用するにすぎず、電線の
空気出入り部と他端部との間には、吸引(吸水)力が発
生しないので、電線の各隙間からコネクタ内へ吸水され
るのが確実に防止でき、コネクタ内の接続部がリークし
なくなり、誤作動や腐食の原因が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の防水コネクタとアース電線の斜視図
である。
【図2】 図1の側面断面図である。
【図3】 リークテスト設備の説明図である。
【図4】 従来の防水コネクタとアース電線の斜視図で
ある。
【図5】 図4の側面断面図である。
【符号の説明】 2 アース電線 2a 一端部 2b 他端部 2c 空気出入り部 2d 被覆 8 防水コネクタ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水コネクタ内に一端部を接続すると共
    に、他端部あるいは通過部分が被水部位にある電線か
    ら、上記防水コネクタ内に吸水されるのを防止する構造
    であって、 上記電線の防水コネクタ接続部と被水部位との間の中間
    部で且つ水が浸入しない部位で、上記電線の被覆を皮剥
    ぎして芯線を露出させてなる空気出入り部を設けている
    ことを特徴とする防水コネクタと接続した電線の吸水防
    止構造。
  2. 【請求項2】 上記空気出入り部は、シール性の無い絶
    縁テープで覆われていることを特徴とする請求項1に記
    載の電線の吸水防止構造。
JP5324127A 1993-12-22 1993-12-22 防水コネクタに接続した電線の吸水防止構造 Withdrawn JPH07183063A (ja)

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JP5324127A Withdrawn JPH07183063A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 防水コネクタに接続した電線の吸水防止構造

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Effective date: 20010306