JPH0718279A - コールクリーニング方法 - Google Patents

コールクリーニング方法

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JPH0718279A
JPH0718279A JP16215593A JP16215593A JPH0718279A JP H0718279 A JPH0718279 A JP H0718279A JP 16215593 A JP16215593 A JP 16215593A JP 16215593 A JP16215593 A JP 16215593A JP H0718279 A JPH0718279 A JP H0718279A
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JP
Japan
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coal
desulfurizing agent
cleaning method
desulfurization
wet
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Pending
Application number
JP16215593A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Matsuo
和芳 松尾
Yutaka Tsukui
裕 津久井
Toshio Yamaki
俊男 八巻
Yoshihiko Kawachi
良彦 河地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 灰分および硫黄分を多く含んだ石炭であって
も少ない脱硫剤添加量および簡易な設備で燃焼時に高い
脱硫率が得られる石炭とすることができるコールクリー
ニング法を提供する。 【構成】 原料炭Aを平均粒径80μmに粉砕した後、
浮選法、重液サイクロン法等の湿式コールクリーニング
法またはこれらの組み合わせによって不燃分を残渣炭D
として除去し、その後、脱硫剤Bとしてコールクリーニ
ングで得られた微粉炭に残存したS分に対するモル比が
1.2になるようにCa(OH)2 を添加して攪拌翼周
速15m/secで攪拌混合したのち、脱水して製品炭
Cとする。 【効果】 コールクリーニング法を複雑なものとするこ
となく、少ない脱硫剤添加量および簡易な設備の追加で
脱硫性能が向上した製品炭を得ることができ、高価な排
煙脱硫装置が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コールクリーニング方
法に係り、特に少ない脱硫剤使用量および簡易な設備
で、高い脱硫率が得られる石炭を製造することができる
コールクリーニング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、不燃分(以下、灰分という)
および硫黄分の多い石炭をクリーニングするコールクリ
ーニング方法としては、例えば湿式の油添選択造粒法、
浮選法(フローティング法)、重液サイクロン法等が知
られている。しかしながらこのような従来方法は、いず
れも灰分、およびパイライト、硫酸塩等の無機硫黄分の
みの除去が可能であり、一部の無機硫黄と有機硫黄分を
除去することはできなかった。従って上記従来方法によ
って得られた石炭を燃焼した場合、多量の硫黄酸化物
(以下、SOxという)が発生し、排ガス処理装置とし
て高価な排煙脱硫装置が必要であった。
【0003】一方、有機硫黄分の除去を目的とした、重
液サイクロン法によって得られた製品炭にフライアッシ
ュ等をバインダとして脱硫剤を混合した後、粒状の成形
炭とする方法が提案されているが、この方法は脱硫剤の
石炭粒子への分散が不十分なために、脱硫性能が低く、
また製造コストが高くなるという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の問題点を解決し、灰分および硫黄分を多く含
んだ石炭であっても、少ない脱硫剤の使用および簡易な
設備で燃焼時に高い脱硫率が得られる石炭にすることが
でき、高価な排煙脱硫設備を不要とするコールクリーニ
ング方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、原料炭を粉砕
した後、例えば湿式コールクリーニング法によって石炭
中の灰分およびパイライト等の無機硫黄分を除去し、得
られた微粉炭スラリに湿式のまま脱硫剤を高分散、付着
させたのち脱水することにより、石炭中に残留する有機
硫黄分および一部の無機硫黄分に起因して燃焼時に発生
するSOxの脱硫性能を向上させようとするものであ
る。
【0006】すなわち、本発明は、原料炭を粉砕した
後、該原料炭に含まれる不燃分を除去し、次いで不燃分
が除去された微粉炭を湿式で脱硫剤とともに高剪断力下
で攪拌して前記脱硫剤を微粉炭に高分散、付着させた
後、脱水することを特徴とする。
【0007】
【作用】原料炭を粉砕した後、例えば浮選法、重液サイ
クロン法等の湿式コールクリーニング法によって灰分を
除去した微粉炭スラリに脱硫剤を添加して高剪断力で攪
拌することにより、前記脱硫剤が石炭粒子表面に均一に
分散して付着するので、この脱硫剤が付着した石炭粒子
を脱水することにより、表面に脱硫剤が均一に分散した
石炭粒子が得られる。このようにして得られた石炭粒子
を燃焼すると、表面に高分散、付着した脱硫剤による脱
硫効果が発揮されるので、少量の脱硫剤で燃焼排ガスの
脱硫性能が向上する。
【0008】本発明において、原料炭中の灰分を除去す
る方法としては例えば浮選法、重液サイクロン法等の湿
式コールクリーニング法またはこれらの組合わせが用い
られる。浮選法とは、一般的な浮選法、すなわち疎水性
の強い石炭分を気泡に付着させて浮かし、親水性の鉱物
質を沈めて分離する方法および浮選の効率やパイライト
の除去率を向上するために油性物質を用いる方法をい
う。また重液サイクロン法とは、一般的な微粒子、マグ
ネタイト等を水中に均一に分散させた模擬重液を用いて
サイクロンによって石炭分と鉱物質を比重分離、選別す
る方法およびそれに準ずる方法をいう。
【0009】本発明において原料炭は平均粒径30〜2
00μmに粉砕されることが好ましい。脱硫剤として
は、例えばカルシウム(Ca)、ナトリウム(Na)、
マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)、カリウム
(K)、鉄(Fe)等の金属化合物が単独または複数混
合されて使用される。Ca塩としては、例えばCa(O
H)2 、CaO、CaCO3 が好適に使用される。脱硫
剤の粒子径は、その種類によって異なるが、例えば平均
粒径0.01〜20μmであることが好ましいが水溶性
のものも適用できる。
【0010】また脱硫剤の添加量は触媒により異なる
が、湿式コールクリーニングによって得られた微粉炭に
残存するS分に対するモル比が0.5〜5.0、好まし
くは1.0〜2.0である。本発明においては、原料炭
の種類によって界面活性剤またはアルカリ剤等の添加剤
を併用することが好ましい。例えば褐炭に脱硫剤として
Ca(OH)2 を分散、付着させる場合は、前記脱硫剤
が褐炭中のカルボキシル基(−COOH)にイオン交換
付着するので添加剤を必要としないが、原料炭として瀝
青炭を用い、該瀝青炭にCa(OH)2 を分散、付着さ
せる場合は、界面活性剤を例えば0.01〜0.2重量
%添加することが好ましい。また、瀝青炭に脱硫剤とし
てFe(OH)3 を分散、付着する場合は、例えばアン
モニア(NH3 )等のアルカリ剤を、例えば前記脱硫剤
中のFe分に対するNH3 のモル比が3〜5以上となる
ようにNH3 化合物を添加することが好ましい。
【0011】本発明において、微粉炭スラリと脱硫剤を
混合する方法としては、例えば攪拌混合槽による方法が
あげられる。攪拌翼周速は3〜30m/sec、好まし
くは6〜25m/secである。高い剪断力で攪拌する
ことにより、脱硫剤を石炭粒子表面に均一に分散するこ
とができ、また、処理時間を短縮することができる。攪
拌翼周速が3m/sec以下であると脱硫剤が均一に分
散されない。また30m/sec以上にしても分散効果
はそれほど変化しない。
【0012】本発明において、脱硫剤が付着した石炭粒
子の脱水装置としては、例えば濾過機または遠心分離機
が使用される。
【0013】
【実施例】次に本発明を実施例によってさらに詳細に説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す装置系統図で
ある。この装置は、原料炭を粉砕する粉砕機1と、該粉
砕機1の後流に順次設けられた湿式コールクリーニング
設備2、攪拌混合槽3および脱水乾燥機4とから主とし
て構成されている。
【0014】このような構成の装置により、原料炭A
は、粉砕機1に導入されて、例えば平均粒径30〜20
0μmに粉砕された後、湿式コールクリーニング設備2
に導入され、例えば浮選法、重液サイクロン法等の湿式
コールクリーニング法またはこれらの組み合わせによっ
て石炭に含有する灰分が残渣炭Dとして除去される。灰
分が除去された微粉炭は微粉炭−水スラリのまま後流の
攪拌混合槽3に流入し、ここで別途供給される、例えば
平均粒径0.01〜20μmの脱硫剤Bと、例えば剪断
速度3〜30m/secで攪拌混合され、微粉炭表面に
前記脱硫剤が付着する。脱硫剤が付着した微粉炭は後流
の脱水乾燥機4に導入され、脱水乾燥されて製品炭Cと
なる。
【0015】本実施例によれば、浮選法、重液サイクロ
ン法等の湿式コールクリーニング法における製品炭の脱
水、乾燥工程前に、前記製品炭表面に脱硫剤を分散、付
着する工程を行うにより、全工程を複雑なものとするこ
となく、少量の脱硫剤の添加および簡易な設備の追加で
脱硫性能が向上した製品炭を得ることができる。従っ
て、石炭燃焼時に高い脱硫率が得られ、高価な排煙脱硫
装置を必要としない。また、コールクリーニング法によ
って大部分の灰分が除去されるので排ガス処理装置、例
えば集塵機(EP)の負荷を原料炭を直接燃焼する場合
の他の炉内脱硫技術に比較して大幅に軽減することがで
きる。
【0016】次に本発明の具体的実施例を説明する。 実施例1 図1の装置において、粉砕機1として湿式ボールミル
を、湿式コールクリーニング設備2として浮選法による
クリーニング設備を、攪拌混合槽3としてタービン翼を
有する混合槽を、脱水乾燥機4として遠心分離機を用
い、粉砕機1出口原料炭の粒径を平均粒径80μm、湿
式コールクリーニング設備における条件を脱灰率80
%、パイライト除去率80%とし、脱硫剤として0.0
1〜5μmのCa(OH)2 をコールクリーニングで得
られた微粉炭に残存したS分に対するCaモル比が1.
2になるように添加し、攪拌混合槽における攪拌翼周速
を15m/sec、脱水乾燥機における脱水条件を30
00GとしてS分3wt%の瀝青炭のクリーニングを行
った。得られた製品炭を微粉炭燃焼装置により供給量1
00kg/hrで燃焼したところ、脱硫率90%という
高い脱硫率が得られた。
【0017】比較例1 湿式コールクリーニング設備で得られた微粉炭スラリに
脱硫剤を分散、混合しない以外は上記実施例1と同様に
して得られた石炭を同様の条件で燃焼したところ、脱硫
率は40%であった。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、浮選法、重液サイクロ
ン法等の湿式コールクリーニング法によって得られた微
粉炭スラリの脱水工程前に、高剪断力下で前記微粉炭表
面に脱硫剤を高分散、付着させることにより、全コール
クリーニング工程を複雑なものとすることなく、少量の
脱硫剤添加量および簡易な設備の追加で脱硫性能が向上
した微粉炭を得ることができるので高価な排煙脱硫設備
を必要としない。
【0019】これは、本発明が湿式のコールクリーニン
グ法で除去ができない有機硫黄分と一部の残存した無機
イオウを、湿式で微粉炭表面に脱硫剤を高分散、付着さ
せることにより効果的に脱硫でき、他の脱硫方法に比較
して脱硫率が高いこと、およびそのための設備が他の脱
硫方法に比較して簡易、かつ安価なことによるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す装置系統図。
【符号の説明】
1…粉砕機、2…湿式コールクリーニング設備、3…攪
拌混合槽、4…脱水(乾燥)機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河地 良彦 東京都中央区築地5丁目6番4号 三井造 船株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料炭を粉砕した後、該原料炭に含まれ
    る不燃分を除去し、次いで不燃分が除去された微粉炭を
    湿式で脱硫剤とともに高剪断力下で攪拌して前記脱硫剤
    を微粉炭に高分散、付着させた後、脱水することを特徴
    とするコールクリーニング方法。
JP16215593A 1993-06-30 1993-06-30 コールクリーニング方法 Pending JPH0718279A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010500527A (ja) * 2006-08-12 2010-01-07 アクアフュエル リサーチ リミテッド 改善した燃焼特性を有する石炭
JP2015030739A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 三菱重工業株式会社 ボイラ燃料用石炭
CN108686830A (zh) * 2018-04-13 2018-10-23 汤仁良 利用物理方法解离研磨不易选煤,改善其可选性,提高资源利用率的工艺
CN110075781A (zh) * 2019-04-10 2019-08-02 西安交通大学 一种烟气脱硫剂及其制备方法

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JP2010500527A (ja) * 2006-08-12 2010-01-07 アクアフュエル リサーチ リミテッド 改善した燃焼特性を有する石炭
JP2015030739A (ja) * 2013-07-31 2015-02-16 三菱重工業株式会社 ボイラ燃料用石炭
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Effective date: 20031218

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