JPH0718274Y2 - 農用軌道 - Google Patents

農用軌道

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JPH0718274Y2
JPH0718274Y2 JP14346088U JP14346088U JPH0718274Y2 JP H0718274 Y2 JPH0718274 Y2 JP H0718274Y2 JP 14346088 U JP14346088 U JP 14346088U JP 14346088 U JP14346088 U JP 14346088U JP H0718274 Y2 JPH0718274 Y2 JP H0718274Y2
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agricultural
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shaped groove
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毅 涌田
長谷川  満
和夫 大島
芳樹 馬庭
嘉博 松末
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は主として西瓜や南瓜、あるいはさつま芋等の蔓
が成長して圃場を覆う農作物を運搬するための運搬車案
内用の農用軌道に関する。
〔従来の技術と問題点〕
例えば西瓜の場合を例にとって説明すれば、苗の植付け
前の畦造り時には溝が形成されており、この溝を利用し
て苗等を運搬する運搬車を移動させて効率よく農作業を
することができる。しかし、苗が成長するにつれて蔓が
圃場の全面を覆うことになり、そのために作業者がこの
圃場を歩くのにも不便な状態となり、西瓜を収穫する時
には圃場は全面的に太い蔓や葉によって深く覆われてお
り、この状態になるともはや運搬車を使用することがで
きない。
前記のように運搬車が使用できない状態において重量の
ある西瓜を収穫して圃場より搬出する作業はかなりの重
労働であり、場合によっては収穫物である西瓜自体や蔓
等を損傷することがしばしばある上に、搬出作業が著し
く非能率であり、特に人手の少ない農家では収穫の時期
に合った搬出を行うことが困難となる。
また、苗が小さい時には小鳥や小動物等の外敵から守る
と共に夜間の低温より守る必要があるが、従来は畦の上
にU形の支柱を植立し、この支柱で農用フイルムを支持
させ、その両縁に覆土して風でフイルムが飛ばないよう
にしている。しかし、このような農用フイルムによる畦
面の被覆作業は煩雑である上にフイルムの確実な固定が
困難であり、しばしば風によってめくられて飛ばされる
ことがあった。
更に、使用済みのフイルムを畦面より除去する際には覆
土を排除しなければならず、その作業は煩雑であり、ま
た、一度使用したフイルムは覆土によって汚れているの
で、再使用することは実質的にできない。
本考案は、前記従来の技術の問題点を解消するために得
られたものであって、蔓が運搬車が通過する部分に繁茂
することを防止し、この蔓が圃場の一面に育った場合で
も重量のある収穫物を運搬する運搬車を移動することが
できる軌道を提供することを第1の目的とする。
別の目的は、苗を外敵や低温から保護するシートを畦上
に容易に張り、また、容易に取外すことができる軌道を
提供することを第2の目的とする。
更にまた別の目的は、畦の崩れを防止できる軌道を提供
することを第3の目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するための本考案は、U字溝部2と、こ
のU字溝部2の開口部近傍の両外表面の長手方向に沿
い、横方向に延長された庇部3からなり、この庇部3の
上面にはシート状物7の端部を着脱自在に固定する係止
部4を設けた農用軌道である。
前記U字溝部2は圃場に農作物運搬軌道を据え付ける基
礎部を形成すると共に、その内部に運搬車15の車輪15a
を案内するレール部分でもある。
前記U字溝部2の開口端の近傍の両外表面に横方向に張
出して形成した庇部3は、手として蔓を外方に曲げて軌
道1上に成長して覆うことを防止するためのものであ
り、一種の蔓返し部分である。
また、実施例に示すように庇部3は断面をJ形に曲げ、
その先端のU形の部分で係止部4を形成している。この
係止部4は農業用フイルム等のシート状物7の縁部に固
定部材8を重ねたままで押し込んで簡単に固定し、また
取り外すことができる機能を有する部分でもある。
〔作用〕
農用軌道を構成するU溝部の開口部の近傍の両側には横
方向に庇部が突出して形成されているために、蔓がこの
農用軌道を越えて繁茂しようとしても、この庇部によっ
て方向が転換されて農用軌道を乗り越えることができ
ず、U溝部の開口部は常時開口状態に保たれる。
従って、農作物を運搬車によって運搬する際には、圃場
に蔓や葉が茂っていてもU溝部内を運搬車を走行させて
収穫物を運搬することができる。
また、庇部にはシート状物を簡単に着脱することができ
るために、苗の段階で保護し、保温して育成を助長する
ことができる。
〔実施例〕 第1図は本考案の軌道を構成する溝ガイドの斜視図であ
る。
農用軌道1は、通常は硬質塩化ビニルやABS樹脂等の合
成樹脂で一体成形したもの、あるいはFRP製、更にはア
ルミニウム等の金属製のもので、長尺のU字側溝状のも
のであって、U字溝部2と、このU字溝部2の開口部の
近傍の両側に横方向(水平方向)に突出し、長手方向に
延長された庇部3から構成されている。
そしてこの庇部3の端部をU字形に曲げて係止部4が形
成されている。この係止部4は合成樹脂フイルム等の農
業用シート状物7を固定し、必要に応じてこれを取り外
すことができる部分であって、シート状物7の縁部に棒
状物のような固定部材8を巻付けた状態で前記係止部4
に押込み、この係止部4の弾力を利用してシート状物7
の縁部を固定するようになっている。
また、前記農用軌道1のU字溝部2の端部の一方には嵌
合部5が幅dだけ拡開して形成されており、別の農用軌
道1のU字溝部2の拡開されていない端部をこの嵌合部
5に嵌入して連結することができるように構成されてい
る。
そして図1において右側の嵌合部5を形成した農用軌道
1に対して左側の農用軌道1のU字溝部2の端部の両側
に張り出している庇部3を、前記嵌合部5に端部が嵌入
されるのに充分な長さmだけ切除し、両農用軌道1を嵌
合して連結するようになっている。
前記嵌合部はボルト等の固定部材によって固定すること
が可能であるが、この農用軌道1は畦造りの際に形成し
た溝の下部を埋めて据付けられて使用されるのでこの固
定部材は必ずしも必要としない。
庇部3はU字溝部2の開口部の近傍であって横方向(水
平方向)に延長されている。この庇部3の幅Lは、第2
図のように農用軌道1が圃場6に据付けられた場合に十
分な蔓返しが行なえるように圃場6の表面より少なくと
も高さHの位置で、長さLするよようにU字溝部2の上
部より延長されている。なお、前記幅L及び高さHは農
作物の種類や栽培する場所等を考慮して実験的に決定さ
れるものである。
庇部3の先端部に形成された係止部4は、断面がU字形
ないしはJ字形に成形された部分であって、この係止部
4にシート状物7を取り付ける際には、シート状物7の
縁部に合成樹脂のパイプや丸棒等の固定部材8を巻付け
てこの係止部4内に圧入すれば良い。また、このシート
状物7を取外す際には、前記固定部材8を係止部4より
脱出させることによって簡単に外すことができる。
また、U字溝部2の側壁部と底部及び庇部3には水抜き
用の孔9が多数設けられており、この庇部3及びU字溝
部2の内部に雨水が溜らないように配慮している。
第2図は西瓜の苗pを育成中の状態を示す正断面図であ
って、圃場6にシート状物7の幅等を考慮して決定され
た所定の間隔で掘れた畦造りの際に形成された溝10の中
に農用軌道1のU字溝部2の下部を挿入して埋めて自立
させる。そしてこれらの農用軌道1の間の圃場6上に西
瓜の苗や種を植付ける。
苗pの育成中には、この苗pが鳥や動物に荒らされたり
食べられたりすると共に、夜間の低温によって苗が痛む
ことがある。そこでこの問題を解消するために隣合って
配置された農用軌道1の間であって、圃場6より一定の
高さの上方にシート状物7を張って保温と保護を行うこ
とができる。
前記シート状物7は、農業用塩化ビニルフイルムその他
のシート状物7を使用することができる。
このシート状物7を農用軌道1に取り付けける際には、
第2図の如くシート状物7のロール7aの軸7bを農用軌道
1の上縁部に支持させ、この上縁部を転がしながらシー
ト状物7を展開していく。
そして合成樹脂製の丸棒状ないしはパイプ状の固定部材
8をシート状物7の縁部に当てがい、軽く巻付けた後に
このシート状物7と共に係止部4内に圧入することによ
ってシート状物7に適度な張力を与えた状態で簡単に固
定することができる。
第3図は、西瓜Wの収穫状態を示す断面図、第4図は同
斜視図である。
所定の間隔をもって圃場6に敷設された2本の農用軌道
1のU字溝部2内に運搬車15の車輪15aを嵌入して案内
する。車輪15aを支持する脚部15bの上端には受皿15cが
取付けられている。なお、詳細は図示されていないが、
車輪15aの間隔は若干の距離で拡開、縮小できるように
構成されている。
前記のように運搬車15を圃場6上を農用軌道1で案内し
ながら西瓜Wを収穫し、前記受皿15cに載置する。苗p
の育成中に蔓vが伸びるがこの蔓vはU字溝部2に沿っ
て庇部3の下側まで伸び、この庇部3に案内されて庇部
3の延長方向に伸びようとするが、この先端は圃場6の
方に向けて方向転換されて成長することになり、結局、
農用軌道1上には蔓vが伸びないことになる。
また、例えこの溝ガイド1上にまで伸びたとしてもその
本数は僅かであり、実質的に運搬車15を移動させる上で
問題は発生しない。
〔考案の効果〕 前記のように本考案に係る農用軌道は、U字溝部2と、
このU字溝部2の開口部近傍の両外表面の長手方向に沿
い、横方向に延長された庇部3からなり、この庇部3の
上面にはシート状物7の端部を着脱自在に固定する係止
部4を設けて構成されており、次の効果を奏することが
できる。
(1)本考案にかかる農用軌道は蔓がこの軌道の上を越
えて伸びることが防止できるので、収穫物を運搬する運
搬車を簡単に移動させることができる。
(2)本考案に係る断面がU字状の農用軌道は畦造りの
際に継足しながら埋込んでいくので埋設工事が容易であ
る。
(3)畦の横に設置されるので、この畦を保護すると共
に、あたかも従来の溝がU字側溝によって保護されてい
る状態になるので、この溝の崩れもなくスムーズに排水
することができる。
(4)U字溝部の開口端部近傍の両側外表面に横方向に
庇部が延長され、この庇部にシート状物の係止部が設け
られているので、シート状物のロールをこの庇部上を転
がしながら移動し、展開し、固定部材によって固定する
ことができるので、そのシート状物を張る作業が容易で
ある。また、このシート状物は苗が一定の大きさに成長
すると除去されるが、この際には係止部より固定部材を
脱出することによって簡単に取り外すことができる。
また、取り外されたシート状物は従来法のように覆土に
よって汚されていないので、再使用も可能である。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の実施例を示すものであって、第1図は2本
の農用軌道の断面形状を分かり易くするために描いた分
解斜視図、第2図は苗を育成中の状態を示す断面図、第
3図は農作物を収穫中の状態を示す断面図、第4図は同
斜視図である。 1……農用軌道、2……U字溝部 3……庇部、4……係止部 5……拡開部、5a……段部 6……圃場、7……シート状物 8……固定部材、9……孔 10……溝、15……運搬車。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 馬庭 芳樹 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)考案者 松末 嘉博 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】U字溝部(2)と、該U字溝部(2)の開
    口部近傍の両外表面の長手方向に沿い、横方向に延長さ
    れた庇部(3)からなり、該庇部(3)の上面にはシー
    ト状物(7)の端部を着脱自在に固定する係止部(4)
    を設けてなる農用軌道。
JP14346088U 1988-11-04 1988-11-04 農用軌道 Expired - Lifetime JPH0718274Y2 (ja)

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JP14346088U JPH0718274Y2 (ja) 1988-11-04 1988-11-04 農用軌道

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JPH0266801U JPH0266801U (ja) 1990-05-21
JPH0718274Y2 true JPH0718274Y2 (ja) 1995-05-01

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