JPH07182733A - テープガイド装置 - Google Patents
テープガイド装置Info
- Publication number
- JPH07182733A JPH07182733A JP5325599A JP32559993A JPH07182733A JP H07182733 A JPH07182733 A JP H07182733A JP 5325599 A JP5325599 A JP 5325599A JP 32559993 A JP32559993 A JP 32559993A JP H07182733 A JPH07182733 A JP H07182733A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tape
- fulcrum shaft
- metal plate
- tilt angle
- angle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】この発明は、小形・軽量化の促進を図ると共
に、設計を含む製作の簡略化を図り得るようにすること
にある。 【構成】支点軸１２を金属板１０に対して倒れ角θを持
たせてアウトサート成形して，この支点軸１２にピンチ
レバー１３を介してピンチローラ１４を倒れ角θを持た
せて配設するように構成し、所期の目的を達成したもの
である。
に、設計を含む製作の簡略化を図り得るようにすること
にある。 【構成】支点軸１２を金属板１０に対して倒れ角θを持
たせてアウトサート成形して，この支点軸１２にピンチ
レバー１３を介してピンチローラ１４を倒れ角θを持た
せて配設するように構成し、所期の目的を達成したもの
である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばビデオテープ
レコーダ（ＶＴＲ）等の磁気記録再生装置に係り、特
に、テープローディングされた磁気テープを走行案内す
るテープガイド装置に関する。
レコーダ（ＶＴＲ）等の磁気記録再生装置に係り、特
に、テープローディングされた磁気テープを走行案内す
るテープガイド装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、磁気記録再生装置のシャーシとし
ては、図４に示すように金属板１上の所定の位置にテー
プカセットのリールハブが装着される一対のリール軸部
２ａ，２ｂが立設され、このリール軸部２ａ，２ｂに対
応してシリンダ取付部材２ｃが螺子止めにより金属板上
に螺着される。このシリンダ取付部材は、強度及び精度
的な要求が厳しいことで、金属材料を用いて切削加工さ
れて形成され、その上部には、図示しない回転ヘッドの
搭載される回転シリンダをテープパス上に金属板１に対
して所定の取付角を持たせて設置される。
ては、図４に示すように金属板１上の所定の位置にテー
プカセットのリールハブが装着される一対のリール軸部
２ａ，２ｂが立設され、このリール軸部２ａ，２ｂに対
応してシリンダ取付部材２ｃが螺子止めにより金属板上
に螺着される。このシリンダ取付部材は、強度及び精度
的な要求が厳しいことで、金属材料を用いて切削加工さ
れて形成され、その上部には、図示しない回転ヘッドの
搭載される回転シリンダをテープパス上に金属板１に対
して所定の取付角を持たせて設置される。
【０００３】また、金属板１上には、磁気テープをシリ
ンダ取付部材２ｃに取付けられて位置決めされた回転シ
リンダに装架するテープローディング系、テープローデ
ィングされた磁気テープを走行案内するテープ案内機構
を含むテープ駆動系及びモード制御系等を構成する複数
の搭載部品３…が設置される。
ンダ取付部材２ｃに取付けられて位置決めされた回転シ
リンダに装架するテープローディング系、テープローデ
ィングされた磁気テープを走行案内するテープ案内機構
を含むテープ駆動系及びモード制御系等を構成する複数
の搭載部品３…が設置される。
【０００４】ところで、このようシャーシにあっては、
その搭載部品３…の設置精度に応じて、そのテープロー
ディング系、テープ駆動系及びモード制御系等の精度が
決定されることで、ＶＴＲ等の磁気記録再生装置を製作
するうえにおいて、その設置精度が大きく影響を与え
る。そのため、このような搭載部品３…は、そのテープ
駆動系のブレーキ部材取付用フックやモード制御系の支
持部等の強度、精度の要求の比較的低い設置部品３ａが
ポリ・オキシ・メチレン（ＰＯＭ）等の熱可塑性樹脂で
アウトサート成形して設置される。そして、上記回転シ
リンダを固定するシリンダ取付部材２ｃ、上記磁気テー
プを回転シリンダに対して高精度に規制するテープガイ
ドポスト、上記リール軸部２ａ，２ｂ等の強度及び精度
的に要求の強い設置部品３ｂは、例えば金属材料等を用
いて切削加工して製作して、その加工品が螺子４やカシ
メ等の取付手段を用いて金属板１上に設置する方法が採
られている。
その搭載部品３…の設置精度に応じて、そのテープロー
ディング系、テープ駆動系及びモード制御系等の精度が
決定されることで、ＶＴＲ等の磁気記録再生装置を製作
するうえにおいて、その設置精度が大きく影響を与え
る。そのため、このような搭載部品３…は、そのテープ
駆動系のブレーキ部材取付用フックやモード制御系の支
持部等の強度、精度の要求の比較的低い設置部品３ａが
ポリ・オキシ・メチレン（ＰＯＭ）等の熱可塑性樹脂で
アウトサート成形して設置される。そして、上記回転シ
リンダを固定するシリンダ取付部材２ｃ、上記磁気テー
プを回転シリンダに対して高精度に規制するテープガイ
ドポスト、上記リール軸部２ａ，２ｂ等の強度及び精度
的に要求の強い設置部品３ｂは、例えば金属材料等を用
いて切削加工して製作して、その加工品が螺子４やカシ
メ等の取付手段を用いて金属板１上に設置する方法が採
られている。
【０００５】しかしながら、上記シャーシでは、テープ
ローディング系、テープ駆動系等を構成するための部品
点数が非常に多くなり、その部品管理が非常に面倒であ
ると共に、その製作工数が多く、その組立作業を含む製
作が非常に面倒であるという問題を有する。また、金属
材料を比較的多く用い、しかも螺子止めやカシメ作業が
必要となるため、重量が重くなると共に、小形化の促進
を困難とするという問題を有する。
ローディング系、テープ駆動系等を構成するための部品
点数が非常に多くなり、その部品管理が非常に面倒であ
ると共に、その製作工数が多く、その組立作業を含む製
作が非常に面倒であるという問題を有する。また、金属
材料を比較的多く用い、しかも螺子止めやカシメ作業が
必要となるため、重量が重くなると共に、小形化の促進
を困難とするという問題を有する。
【０００６】そこで、このような強度及び精度的に要求
の厳しい設置部品３ｂを収縮率が低く、金型転写性の高
い熱可塑性樹脂材料を用いて金属板上にアウトサート成
形することにより、上記の不具合点を改善することが考
えられている。この場合、単に、特性的に優れた熱可塑
性樹脂材料を用いて搭載部品をアウトサート成形すれば
よいものでなく、他の構成部品に対して悪影響を及ぼし
たりすることく、信頼性の高いアウトサート成形を実現
すると共に、高精度な組立を容易に実現することが要求
される。
の厳しい設置部品３ｂを収縮率が低く、金型転写性の高
い熱可塑性樹脂材料を用いて金属板上にアウトサート成
形することにより、上記の不具合点を改善することが考
えられている。この場合、単に、特性的に優れた熱可塑
性樹脂材料を用いて搭載部品をアウトサート成形すれば
よいものでなく、他の構成部品に対して悪影響を及ぼし
たりすることく、信頼性の高いアウトサート成形を実現
すると共に、高精度な組立を容易に実現することが要求
される。
【０００７】このような対象としては，図５に示すテー
プパス上に配設されてテープの走行案内を行うピンチロ
ーラ５等のテープガイド装置がある．このピンチローラ
５は、図４に示すように磁気テープをキャプスタン６に
一定のくせを与えながら圧接してテープ走行を案内す
る。
プパス上に配設されてテープの走行案内を行うピンチロ
ーラ５等のテープガイド装置がある．このピンチローラ
５は、図４に示すように磁気テープをキャプスタン６に
一定のくせを与えながら圧接してテープ走行を案内す
る。
【０００８】そこで、従来、このようなピンチローラ５
を配設する手段としては、支点軸７をカシメ等出金属板
面に略直交させて立設して、この支点軸７に倒れ角θに
対応した傾斜部８ａを形成したピンチレバー８を用いて
ピンチローラ５を所定の倒れ角θを持たせて配設する。
を配設する手段としては、支点軸７をカシメ等出金属板
面に略直交させて立設して、この支点軸７に倒れ角θに
対応した傾斜部８ａを形成したピンチレバー８を用いて
ピンチローラ５を所定の倒れ角θを持たせて配設する。
【０００９】ところが，上記手段では、ピンチレバー８
を支点軸７との関係から所定の傾斜角を持たせて形成し
なければならないために、上述した小形・軽量化が困難
であるうえに、倒れ角の高精度な設定が困難で、その設
計を含む製作が非常に面倒であるという問題を有する。
を支点軸７との関係から所定の傾斜角を持たせて形成し
なければならないために、上述した小形・軽量化が困難
であるうえに、倒れ角の高精度な設定が困難で、その設
計を含む製作が非常に面倒であるという問題を有する。
【００１０】なお、上記テープガイド装置としては、そ
の他、テープパスの巻取側に配設され、テープカセット
に所定の姿勢で磁気テープを走行案内する。このテープ
姿勢制御ポストにおいても、略同様に支点軸をカシメ等
で金属板面に略直交させて立設し、この支点軸に対して
テープ姿勢制御ポストを作動レバーを介して所定の倒れ
角を持たせて配設することで、同様の問題を有する。
の他、テープパスの巻取側に配設され、テープカセット
に所定の姿勢で磁気テープを走行案内する。このテープ
姿勢制御ポストにおいても、略同様に支点軸をカシメ等
で金属板面に略直交させて立設し、この支点軸に対して
テープ姿勢制御ポストを作動レバーを介して所定の倒れ
角を持たせて配設することで、同様の問題を有する。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のテープガイド装置では、その設計を含む製作が非常
に面倒であると共に、小形・軽量化の促進が困難である
という問題を有する。この発明は、上記の事情に鑑みて
なされたもので、簡易な構成で、小形・軽量化の促進を
図り得、且つ、設計を含む製作の簡略化を図り得るよう
にしたテープガイド装置を提供することを目的とする。
来のテープガイド装置では、その設計を含む製作が非常
に面倒であると共に、小形・軽量化の促進が困難である
という問題を有する。この発明は、上記の事情に鑑みて
なされたもので、簡易な構成で、小形・軽量化の促進を
図り得、且つ、設計を含む製作の簡略化を図り得るよう
にしたテープガイド装置を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】この発明は，金属板に所
定の倒れ角を有してアウトサート成形されて立設された
支点軸と、この支点軸に回動自在に支持され，テープロ
ーディングされた磁気テープに前記支点軸の倒れ角に対
応した傾斜角を持って当接してテープ走行を案内する作
動部材とを備えてテープガイド装置を構成したものであ
る。
定の倒れ角を有してアウトサート成形されて立設された
支点軸と、この支点軸に回動自在に支持され，テープロ
ーディングされた磁気テープに前記支点軸の倒れ角に対
応した傾斜角を持って当接してテープ走行を案内する作
動部材とを備えてテープガイド装置を構成したものであ
る。
【００１３】
【作用】上記構成によれば、作動部材は、支点軸の倒れ
角に対応して磁気テープに対する倒れ角が設定され，磁
気テープに対して所定の傾斜角を持って当接されること
により、所望のくせを与えてテープ走行を案内する。従
って、支点軸のアウトサート成形による小形・軽量化の
促進と共に、作動部材の設計を含む製作の簡略化が図れ
る。
角に対応して磁気テープに対する倒れ角が設定され，磁
気テープに対して所定の傾斜角を持って当接されること
により、所望のくせを与えてテープ走行を案内する。従
って、支点軸のアウトサート成形による小形・軽量化の
促進と共に、作動部材の設計を含む製作の簡略化が図れ
る。
【００１４】
【実施例】以下、この発明の実施例について、図面を参
照して詳細に説明する。図１はこの発明の一実施例に係
るテープガイド装置を示すもので、金属板１０のテープ
パス上には，キャプスタン１１が回転自在に配設され、
図示しない駆動モータにより回転駆動される。そして、
金属板１０には，ピンチローラ配設用の支点軸１２がキ
ャプスタン１１に対応して金属板面と略直交する方向に
対してθの倒れ角を有して立設される。この支点軸１２
には、ピンチレバー１３の一端部の嵌合部１３ａが回動
自在に支持され、このピンチレバー１３は、例え金属材
料で形成され、その他端部には、ピンチローラ１４が回
転自在に支持される。これにより、ピンチローラ１４
は、支点軸１２、ピンチレバー１３を介して倒れ角θ分
だけ傾斜されて金属板１０上に配設され、キャプスタン
１１に対して図示しない磁気テープを倒れ角θに対応し
た傾斜角を持って圧接して所定のくせを与えて安定した
テープ走行を実行する。
照して詳細に説明する。図１はこの発明の一実施例に係
るテープガイド装置を示すもので、金属板１０のテープ
パス上には，キャプスタン１１が回転自在に配設され、
図示しない駆動モータにより回転駆動される。そして、
金属板１０には，ピンチローラ配設用の支点軸１２がキ
ャプスタン１１に対応して金属板面と略直交する方向に
対してθの倒れ角を有して立設される。この支点軸１２
には、ピンチレバー１３の一端部の嵌合部１３ａが回動
自在に支持され、このピンチレバー１３は、例え金属材
料で形成され、その他端部には、ピンチローラ１４が回
転自在に支持される。これにより、ピンチローラ１４
は、支点軸１２、ピンチレバー１３を介して倒れ角θ分
だけ傾斜されて金属板１０上に配設され、キャプスタン
１１に対して図示しない磁気テープを倒れ角θに対応し
た傾斜角を持って圧接して所定のくせを与えて安定した
テープ走行を実行する。
【００１５】上記支点軸１２は、その基部に一対の樹脂
材料注入口１２ａが傾き方向に角度φだけ角度をずらせ
て設けられる。この角度φは，支持軸１２の倒れ角θに
対応して設定される。そして、樹脂材料注入口１２ａに
は、ゲート１２ｂがランナー１２ｃを介して接続され、
このゲート１２ｂには、図示しない成形機の樹脂供給源
が接続される。樹脂材料注入口１２ａには、上記成形機
（図示せず）の樹脂供給源から収縮率が低く、金型転写
性の良い熱可塑性樹脂材料、例えばポリ・フェニリン・
サルファイド（ＰＰＳ）がゲート及びランナーを介して
供給されてアウトサート成形される。この際、樹脂材料
は、ゲート及びランナーを介して樹脂材料注入口に供給
されると、その注入時の樹脂繊維の配向差により角度φ
に応じた倒れ角θを持って金属板１０上に立設される。
材料注入口１２ａが傾き方向に角度φだけ角度をずらせ
て設けられる。この角度φは，支持軸１２の倒れ角θに
対応して設定される。そして、樹脂材料注入口１２ａに
は、ゲート１２ｂがランナー１２ｃを介して接続され、
このゲート１２ｂには、図示しない成形機の樹脂供給源
が接続される。樹脂材料注入口１２ａには、上記成形機
（図示せず）の樹脂供給源から収縮率が低く、金型転写
性の良い熱可塑性樹脂材料、例えばポリ・フェニリン・
サルファイド（ＰＰＳ）がゲート及びランナーを介して
供給されてアウトサート成形される。この際、樹脂材料
は、ゲート及びランナーを介して樹脂材料注入口に供給
されると、その注入時の樹脂繊維の配向差により角度φ
に応じた倒れ角θを持って金属板１０上に立設される。
【００１６】また、上記金属板１０には、その他、例え
ば図２に示すように複数の第１の成形体２１（図中点を
粒子状に記入して示すもので、上記支点軸を含む）及び
第２の成形体２２（図中白抜きで示す）が収縮率の異な
る第１及び第２の熱可塑性樹脂材料を選択的に用いて所
定の位置にアウトサート成形される。これら第１及び第
２の成形体２１，２２としては、テープ案内機構を含む
テープ走行駆動用のテープ駆動系を構成するテープ駆動
部品、カセットに巻装される磁気テープを上記回転シリ
ンダ（図示せず）の周囲に装架するテープローディング
系を構成するテープローディング部品、カセットをテー
プ駆動位置に移送するカセット装填系を構成するカセッ
ト案内部品や、消去ヘッド取付用フック等の取付部品等
の各種機能特性を持つ搭載部材が含まれる。
ば図２に示すように複数の第１の成形体２１（図中点を
粒子状に記入して示すもので、上記支点軸を含む）及び
第２の成形体２２（図中白抜きで示す）が収縮率の異な
る第１及び第２の熱可塑性樹脂材料を選択的に用いて所
定の位置にアウトサート成形される。これら第１及び第
２の成形体２１，２２としては、テープ案内機構を含む
テープ走行駆動用のテープ駆動系を構成するテープ駆動
部品、カセットに巻装される磁気テープを上記回転シリ
ンダ（図示せず）の周囲に装架するテープローディング
系を構成するテープローディング部品、カセットをテー
プ駆動位置に移送するカセット装填系を構成するカセッ
ト案内部品や、消去ヘッド取付用フック等の取付部品等
の各種機能特性を持つ搭載部材が含まれる。
【００１７】上記第１の成形体２１は、上記支点軸１２
を含む強度及び精度的に厳しい要求のある搭載部材であ
り、収縮率が低く、金型転写性が高い第１の熱可塑性樹
脂材料、例えばポリ・フェニリン・サルファイド（ＰＰ
Ｓ）でアウトサート成形される。このＰＰＳとしては、
例えば収縮率が０．２〜０．４％（流動方向），０．６
〜０．８％（直角方向）、線膨脹係数が０．７×１０-5
ｃｍ／ｃｍ・°ｃ（流動方向），６．２×１０-5ｃｍ／
ｃｍ・°ｃ（直角方向）、曲げ弾性係数１３×１０-4ｋ
ｇｆ／ｃｍ2 、引張強度１８００ｋｇｆ／ｃｍ2 、熱変
形温度２７０°ｃの機械的特性のものが用いられ、金型
の温度が１５０°ｃでアウトサート成形される。
を含む強度及び精度的に厳しい要求のある搭載部材であ
り、収縮率が低く、金型転写性が高い第１の熱可塑性樹
脂材料、例えばポリ・フェニリン・サルファイド（ＰＰ
Ｓ）でアウトサート成形される。このＰＰＳとしては、
例えば収縮率が０．２〜０．４％（流動方向），０．６
〜０．８％（直角方向）、線膨脹係数が０．７×１０-5
ｃｍ／ｃｍ・°ｃ（流動方向），６．２×１０-5ｃｍ／
ｃｍ・°ｃ（直角方向）、曲げ弾性係数１３×１０-4ｋ
ｇｆ／ｃｍ2 、引張強度１８００ｋｇｆ／ｃｍ2 、熱変
形温度２７０°ｃの機械的特性のものが用いられ、金型
の温度が１５０°ｃでアウトサート成形される。
【００１８】他方、第２の成形体２２は、上記搭載部材
のうち取付フック等の弾性力が要求される部材であり、
強度及び精度的に比較的要求の緩い搭載部材で、上記Ｐ
ＰＳに比して収縮率が高く、金型転写性が低い、例えば
ポリ・オキシ・メチレン（ＰＯＭ）でアウトサート成形
に用いられる。このＰＯＭとしては、例えば収縮率が
１．５〜３．５％、線膨脹係数が１０×１０-5ｃｍ／ｃ
ｍ・°ｃ、曲げ弾性係数２．６×１０4 ｋｇｆ／ｃｍ
2 、引張強度６２０ｋｇｆ／ｃｍ2 、熱変形温度１１°
ｃの機械的特性のものが用いられ、金型の温度が８０°
ｃでアウトサート成形される。
のうち取付フック等の弾性力が要求される部材であり、
強度及び精度的に比較的要求の緩い搭載部材で、上記Ｐ
ＰＳに比して収縮率が高く、金型転写性が低い、例えば
ポリ・オキシ・メチレン（ＰＯＭ）でアウトサート成形
に用いられる。このＰＯＭとしては、例えば収縮率が
１．５〜３．５％、線膨脹係数が１０×１０-5ｃｍ／ｃ
ｍ・°ｃ、曲げ弾性係数２．６×１０4 ｋｇｆ／ｃｍ
2 、引張強度６２０ｋｇｆ／ｃｍ2 、熱変形温度１１°
ｃの機械的特性のものが用いられ、金型の温度が８０°
ｃでアウトサート成形される。
【００１９】なお、金属板１０の第２の成形体２２に
は、上記テープ駆動系、テープローディング系、カセッ
ト装填系の他に、例えば電気回路基板を支持する基板支
持フック等の取付部品が含まれる。
は、上記テープ駆動系、テープローディング系、カセッ
ト装填系の他に、例えば電気回路基板を支持する基板支
持フック等の取付部品が含まれる。
【００２０】そして、上記のように搭載物品のアウトサ
ート成形が完了した金属板は、次の組立工程で、その成
形体に対してテープ駆動系、テープローディング系、カ
セット装填系等の各構成部品が組付けられて磁気記録再
生装置の内部機器が形成される。
ート成形が完了した金属板は、次の組立工程で、その成
形体に対してテープ駆動系、テープローディング系、カ
セット装填系等の各構成部品が組付けられて磁気記録再
生装置の内部機器が形成される。
【００２１】上記構成において、ピンチローラ１４は、
図示しないテープカセットが収容されてカセット装填系
が作動され、次に、テープカセットがテープ駆動系に装
填されてテープローディング系が作動され、テープカセ
ットの磁気テープがテープローディングされると、その
ピンチレバー１３が支点軸１２を中心に回動されてキャ
プスタン１１に磁気テープを介して圧接される。ここ
で、ピンチローラ１４は、磁気テープに対して支点軸１
２の倒れ角θに対応した傾斜角で圧接され、テープ駆動
系が作動されてると、磁気テープに倒れ角θに対応した
所望のくせを与えてテープ走行を行う。
図示しないテープカセットが収容されてカセット装填系
が作動され、次に、テープカセットがテープ駆動系に装
填されてテープローディング系が作動され、テープカセ
ットの磁気テープがテープローディングされると、その
ピンチレバー１３が支点軸１２を中心に回動されてキャ
プスタン１１に磁気テープを介して圧接される。ここ
で、ピンチローラ１４は、磁気テープに対して支点軸１
２の倒れ角θに対応した傾斜角で圧接され、テープ駆動
系が作動されてると、磁気テープに倒れ角θに対応した
所望のくせを与えてテープ走行を行う。
【００２２】このように、上記テープガイド装置は、支
点軸１２を金属板１０に対して倒れ角θを持たせてアウ
トサート成形して，この支点軸１２にピンチレバー１３
を介してピンチローラ１４を倒れ角θを持たせて配設す
るように構成した。
点軸１２を金属板１０に対して倒れ角θを持たせてアウ
トサート成形して，この支点軸１２にピンチレバー１３
を介してピンチローラ１４を倒れ角θを持たせて配設す
るように構成した。
【００２３】これによれば、ピンチローラ１４は、支点
軸１２の倒れ角θに対応して磁気テープに対する倒れ角
θが設定されることにより、従来のようにピンチレバー
１３を倒れ角θに応じて傾斜させて形成することがなく
なるために、その設計を含む製作の簡略化が図れると共
に、その支点軸１２のアウトサート成形による小形・軽
量化の促進が図れる。
軸１２の倒れ角θに対応して磁気テープに対する倒れ角
θが設定されることにより、従来のようにピンチレバー
１３を倒れ角θに応じて傾斜させて形成することがなく
なるために、その設計を含む製作の簡略化が図れると共
に、その支点軸１２のアウトサート成形による小形・軽
量化の促進が図れる。
【００２４】なお、上記実施例では、ピンチローラ１４
に適用した場合で説明したが、これに限ることなく、例
えばテープパスの巻取側に配設され、テープ走行される
磁気テープを所定の姿勢に制御してテープカセットの巻
取リールに案内する図３に示すテープ姿勢制御ポスト１
５に適用しても良い。即ち、金属板１０ａに支点軸１６
を同様に倒れ角θを持たせてアウトサート成形して、こ
の支点軸１６に作動レバー１７の一端に形成した嵌合部
１７ａを嵌合させて取付ける。ここで、作動レバー１７
は、その他端に形成されたテープ姿勢制御ポスト１５が
倒れ角θに配設され、テープローディングに連動して回
動制御されて、テープローディング完了状態で、そのテ
ープ姿勢制御ポスト１５を磁気テープに当接され、テー
プ走行に伴って磁気テープをテープカセットの巻取リー
ルに案内する。
に適用した場合で説明したが、これに限ることなく、例
えばテープパスの巻取側に配設され、テープ走行される
磁気テープを所定の姿勢に制御してテープカセットの巻
取リールに案内する図３に示すテープ姿勢制御ポスト１
５に適用しても良い。即ち、金属板１０ａに支点軸１６
を同様に倒れ角θを持たせてアウトサート成形して、こ
の支点軸１６に作動レバー１７の一端に形成した嵌合部
１７ａを嵌合させて取付ける。ここで、作動レバー１７
は、その他端に形成されたテープ姿勢制御ポスト１５が
倒れ角θに配設され、テープローディングに連動して回
動制御されて、テープローディング完了状態で、そのテ
ープ姿勢制御ポスト１５を磁気テープに当接され、テー
プ走行に伴って磁気テープをテープカセットの巻取リー
ルに案内する。
【００２５】上記支点軸１６は、同様に、その基部に一
対の樹脂材料注入口１６ａが傾き方向に角度φだけ角度
をずらせて設けられる。この角度φは，支持軸１６の倒
れ角θに対応して設定される。そして、樹脂材料注入口
１６ａには、図示しない成形機の樹脂供給源からの樹脂
材料がゲート１６ｂ及びランナー１６ｃを介して供給さ
れる。この際、樹脂材料は、樹脂材料注入口１６ａの配
置角度により、その注入時の樹脂繊維の配向差により角
度φに応じた倒れ角θを持って金属板１０上に立設され
る。なお，樹脂材料としては、収縮率が低く、金型転写
性の良い熱可塑性樹脂材料、例えばポリ・フェニリン・
サルファイド（ＰＰＳ）が用いられる。
対の樹脂材料注入口１６ａが傾き方向に角度φだけ角度
をずらせて設けられる。この角度φは，支持軸１６の倒
れ角θに対応して設定される。そして、樹脂材料注入口
１６ａには、図示しない成形機の樹脂供給源からの樹脂
材料がゲート１６ｂ及びランナー１６ｃを介して供給さ
れる。この際、樹脂材料は、樹脂材料注入口１６ａの配
置角度により、その注入時の樹脂繊維の配向差により角
度φに応じた倒れ角θを持って金属板１０上に立設され
る。なお，樹脂材料としては、収縮率が低く、金型転写
性の良い熱可塑性樹脂材料、例えばポリ・フェニリン・
サルファイド（ＰＰＳ）が用いられる。
【００２６】また，上記各実施例では、樹脂材料注入口
１２ａ，１６ａを変位させて支点軸１２，１６を所定の
倒れ角に設定するように構成した場合で説明したが、こ
れに限ることなく、例えば支持軸の肉厚を可変設定、い
わゆる偏肉させることにより、所望の倒れ角を持たせて
アウトサート成形して立設するように構成することも可
能である。
１２ａ，１６ａを変位させて支点軸１２，１６を所定の
倒れ角に設定するように構成した場合で説明したが、こ
れに限ることなく、例えば支持軸の肉厚を可変設定、い
わゆる偏肉させることにより、所望の倒れ角を持たせて
アウトサート成形して立設するように構成することも可
能である。
【００２７】さらに、上記実施例では、ピンチローラ１
４及びテープ姿勢制御ポスト１５を所定の倒れ角で配設
するように構成した場合で説明したが、これに限ること
なく、テープパス上に所定の傾斜角で配設されるテープ
ガイドポストに適用しても良い。よって、この発明は、
上記実施例に限ることなく、その他、この発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることは勿論の
ことである。
４及びテープ姿勢制御ポスト１５を所定の倒れ角で配設
するように構成した場合で説明したが、これに限ること
なく、テープパス上に所定の傾斜角で配設されるテープ
ガイドポストに適用しても良い。よって、この発明は、
上記実施例に限ることなく、その他、この発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることは勿論の
ことである。
【００２８】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、簡易な構成で、小形・軽量化の促進を図り得、且
つ、設計を含む製作の簡略化を図り得るようにしたテー
プガイド装置を提供することができる。
ば、簡易な構成で、小形・軽量化の促進を図り得、且
つ、設計を含む製作の簡略化を図り得るようにしたテー
プガイド装置を提供することができる。
【図１】この発明の一実施例に係るテープガイド装置を
示した図。
示した図。
【図２】この発明の適用される磁気記録再生装置用シャ
ーシを示した示し図。
ーシを示した示し図。
【図３】この発明の他の実施例を示した図。
【図４】従来の磁気記録再生装置用シャーシを示した示
し図。
し図。
【図５】従来のテープガイド装置を示した図。
１０…金属板。 １１…キャプスタン。 １２，１６…支点軸。 １２ａ，１６ａ…樹脂材料注入口。 １２ｂ，１６ｂ…ゲート。 １２ｃ，１６ｃ…ランナー。 １３…ピンチレバー。 １３ａ…嵌合部。 １４…ピンチローラ。 １５…テープ姿勢制御ポスト。 １７…作動レバー。
Claims (4)
- 【請求項１】 金属板に所定の倒れ角を有してアウトサ
ート成形されて立設された支点軸と、 この支点軸に回動自在に支持され，テープローディング
された磁気テープに前記支点軸の倒れ角に対応した傾斜
角を持って当接してテープ走行を案内する作動部材とを
具備したテープガイド装置。 - 【請求項２】 前記支点軸は、アウトサート成形時に樹
脂材料が注入される樹脂材料注入口を前記倒れ角に対応
して配置して前記金属板に所定の倒れ角を有して立設し
たことを特徴とする請求項１記載のテープガイド装置。 - 【請求項３】 前記作動部材は、前記磁気テープをキャ
プスタンに圧接して走行案内するピンチローラが回転自
在に設けられてなることを特徴とする請求項１又は請求
項２記載のテープガイド装置。 - 【請求項４】 前記作動部材は、前記磁気テープの走行
姿勢を設定するテープガイドポストが設けられてなるこ
とを特徴する請求項１又は請求項２記載のテープガイド
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5325599A JPH07182733A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | テープガイド装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5325599A JPH07182733A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | テープガイド装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07182733A true JPH07182733A (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=18178684
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5325599A Pending JPH07182733A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | テープガイド装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07182733A (ja) |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP5325599A patent/JPH07182733A/ja active Pending
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH07182733A (ja) | テープガイド装置 | |
| JPS6228992A (ja) | 磁気記録再生装置のシリンダ取付台 | |
| JPH07192360A (ja) | テープガイド装置 | |
| JPH0788881A (ja) | アウトサート成形体 | |
| JP3253191B2 (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| US5975787A (en) | Device for securing a part to a chassis | |
| JPH07182744A (ja) | 磁気記録再生装置のシリンダ取付構造 | |
| JPH04313843A (ja) | テープガイド装置 | |
| JP3305845B2 (ja) | カセット装填装置 | |
| KR200153796Y1 (ko) | 자기 기록 재생 장치 | |
| JP3648262B2 (ja) | 磁気記録再生装置のモータ取付構造 | |
| GB2280777A (en) | Tape loading mechanism with die cast drum base | |
| JPH0798974A (ja) | 磁気記録再生装置用シャーシ及びその製造方法 | |
| JPH0227399Y2 (ja) | ||
| JPH0728629Y2 (ja) | 磁気テープカセット | |
| JPH1153787A (ja) | 磁気記録再生装置 | |
| JPH05242572A (ja) | 回転ヘッド型磁気記録再生装置 | |
| JPH0798975A (ja) | 磁気記録再生装置用シャーシ | |
| JP3218609B2 (ja) | テーププレーヤ | |
| JPH01112502A (ja) | テープ状帯移送記録再生装置 | |
| JPH07182743A (ja) | 磁気記録再生装置のシリンダ取付構造 | |
| JPH0626966Y2 (ja) | 磁気ヘッド支持装置 | |
| JPS6034126Y2 (ja) | 磁気記録テ−プ走行装置のピンチロ−ラレバ−枢支機構 | |
| JPH08263818A (ja) | 記録・再生装置 | |
| JPS6015851A (ja) | 記録又は再生装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040621 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050323 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050412 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20050608 |