JPH07181683A - 色材シート - Google Patents

色材シート

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Publication number
JPH07181683A
JPH07181683A JP32845193A JP32845193A JPH07181683A JP H07181683 A JPH07181683 A JP H07181683A JP 32845193 A JP32845193 A JP 32845193A JP 32845193 A JP32845193 A JP 32845193A JP H07181683 A JPH07181683 A JP H07181683A
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image
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coloring material
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JP32845193A
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Inventor
Toshiyoshi Urano
年由 浦野
Hideki Nagasaka
秀樹 長坂
Masaaki Tsuchiyama
正明 土山
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 少なくとも感光性層を有する感光性シートを
画像露光して画像様に粘着部分と非粘着部分とを形成さ
せ、前記画像が形成された感光層を、少なくとも色材と
有機高分子物質を含有する色材層を支持体上に設けた色
材シートの色材層と面対面で積層し、感光性シートから
色材シートを剥離することによって、色材層を感光層の
粘着部分に選択的に付着させて、色材層または感光層に
色材画像を形成する方法に用いられる色材シートであっ
て、前記色材層がピバリン酸ビニル単位を65重量%以
上含有する共重合体を含有する有機高分子物質を含有す
ることを特徴とする。 【効果】 本発明の色材シートによれば、高温経時安定
性に優れ、高温経時処理された色材シートを用いても、
色材シート上に好適に色材画像を形成し、さらに形成さ
れた色材画像を受像シート上へ好適に転写することが可
能である

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成に使用する色材
シートに関する。詳しくは、色校正に適した高品質な転
写画像が常に得られる経時保存安定性に優れた色材シー
トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷工業分野においては、印
刷物の仕上がり、色調などを印刷前に確認する手段とし
て、校正印刷またはプリプレスプルーフが利用されてい
る。特に、プリプレスプルーフは、インキを使わずに印
刷物の仕上がりが予想できる利点がある。
【0003】近年、レーザー装置とコンピューター画像
形成技術の発展に伴ない、銀塩フィルムを用いず、画像
のデジタルデーターをコンピューターで作製し、色分解
されたデジタル画像信号にて制御された光による直接露
光により、画像(プリプレスプルーフ)を得る画像形成
方法が開発されつつある。斯かる画像形成方法は、現像
工程が不要であるため、工程の短縮化、省力化、低コス
ト化を図ったダイレクト製版を可能とする。
【0004】上記の画像形成方法として、例えば、特開
昭63−41847号公報には、受像シート上に光重合
性粘着層を積層した感光性シートを用い、光重合性粘着
層の上に画像形成する方法が開示されている。すなわ
ち、先ず、感光性シートを画像露光した後、非感光性の
色材シートと接触させ、次いで、感光性シートから色材
シートを剥離することにより、光重合性粘着層上の画像
状粘着部分に選択的に色材シートを付着させて光重合性
粘着層上に画像形成する。
【0005】また、本発明者らは先に光重合性粘着層を
利用した画像形成方法であって光重合性粘着層中に含有
される増感色素により画像が影響されることのない新規
な画像形成方法(特願平4−250130号、同4−2
90436号、同5−1159号)、さらに、これら画
像形成法に用いられる、特定以上の剥離強度を有するエ
マルジョン状態の有機高分子物質を含有した色材層を設
けた、色材画像形成性と色材画像の受像シートへの転写
性に優れた色材シートを提供した(特願平5−1627
39号)。
【0006】斯かる画像形成方法及び色材シートは、増
感色素による画像の着色がなくて色再現性に優れ、しか
も、高感度で着色画像を与えるため、実用的なダイレク
ト製版を可能にする方法として期待される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらに使用
する色材シートは、保存安定性の面からは十分なものと
はいえなかった。即ち、長期保存、あるいは高温時での
保存の場合に転写性に影響がでる場合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、従来のバインダ
ー樹脂に特定の重合体成分を共重合することにより、転
写性等の特性を低下させずに色材層の耐熱性を向上させ
ることができることを見出し、本発明に到達した。
【0009】即ち、本発明の目的は従来の色材シートの
感度転写性等の性能を維持しつつ、保存時等における安
定性、特に高温時の保存安定性にも優れた色材シートを
提供することである。しかして、かかる本発明の目的
は、少なくとも感光性層を有する感光性シートを画像露
光して画像様に粘着部分と非粘着部分とを形成させ、前
記画像が形成された感光層を、少なくとも色材と有機高
分子物質を含有する色材層を支持体上に設けた色材シー
トの色材層と面対面で積層し、感光性シートから色材シ
ートを剥離することによって、色材層を感光層の粘着部
分に選択的に付着させて、色材層または感光層に色材画
像を形成する方法に用いられる色材シートにおいて、前
記色材層がピバリン酸ビニル単位を65重量%以上含有
する共重合体を含有する有機高分子物質を含有すること
を特徴とする色材シートによって容易に達成される。
【0010】以下、本発明について詳細に説明する。ま
ず、感光性シートについて説明する。感光性シートの構
成及び組成は、画像様に粘着性部と非粘着性部とを形成
しうる限り、特に限定されるものではないが、一般に支
持体上に感光性層が設けられた構成が用いられる。ここ
では、画像部と非画像部が粘着性の強弱によって区別さ
れることが重要であって、画像部が粘着性部であるか、
非粘着性部であるかは場合に応じて選択すれば良い。例
えば、支持体上に、感光性層として粘着性と光重合性を
有し、露光により光重合すると共に粘着性が低下する組
成物を含有する光重合性粘着層を設けた感光性シートを
用いると、露光部に対応して、画像再現性に優れた画像
様粘着性部を形成可能となるので特に好適である。
【0011】支持体としては、例えば、上質紙、アート
紙、剥離紙などの紙類、アルミニウム等の金属や合金の
シート、ポリエチレンテレフタレート等のポリマーシー
ト等が挙げられる。なかでも、加圧、圧熱処理時の寸法
安定性に優れるポリエチレンテレフタレートが好まし
い。また支持体表面には、感光層の色材シートへの転写
を防ぐため、コロナ放電処理、ウレタンポリマーなどの
各種ポリマー接着層の塗設、アルミニウム蒸着処理など
の表面処理を適宜行ってもよい。
【0012】支持体の厚さは、通常1μm〜10mm、
好ましくは5μm〜1mmの範囲である。感光層とし
て、光重合性粘着層を形成する場合には、粘着性および
光重合性を有し、露光により重合すると共に粘着性が低
下する組成物が含有されるが、このような組成物として
は、増感色素および活性剤より成る光重合開始系とエチ
レン性不飽和二重結合を少なくとも1個含有する付加重
合可能な化合物(以下、エチレン性化合物と略す)とを
含有する。光重合性組成物中のエチレン性化合物は、紫
外または可視のレーザー光などの光に感応して硬化する
ことにより、光重合性粘着層の露光部分の粘着性を適度
に低下させることが出来る。また、光重合性組成物中に
更に有機高分子物質を添加して粘着性の調整を行っても
よい。
【0013】上記の光重合開始系は、光源の光波長に合
わせ適宜選択して用いられるが、例えば、特開平2−6
9号公報に記載のテトラヒドロキノリン系増感剤と活性
剤(2,2−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,
5,5′−テトラフェニルビイミダゾール、2−メルカ
プトベンズチアゾール等)とから成る光重合開始系は好
適である。
【0014】上記のエチレン性化合物および有機高分子
物質としては、例えば、特開平2−69号、特開昭51
−150322号、特開昭55−26597号および特
開昭55−26596号の各公報に記載のものから適宜
選択することが出来る。エチレン性化合物としては、例
えば不飽和カルボン酸、脂肪族ポリヒドロキシ化合物と
不飽和カルボン酸とのエステル;芳香族ポリヒドロキシ
化合物と不飽和カルボン酸とのエステル;不飽和カルボ
ン酸と多価カルボン酸および前述の脂肪族ポリヒドロキ
シ化合物、芳香族ポリヒドロキシ化合物等の多価ヒドロ
キシ化合物とのエステル化反応により得られるエステル
等があげられる。なかでも低粘度のエチレン性化合物が
好ましく、粘度1,000cps(25℃)以下のエチ
レン性化合物が特に好ましい。エチレン性化合物の粘度
が高すぎると光重合性粘着層の粘着性が低下し、色材層
の粘着部分への転写不良を生じることがある。好ましい
エチレン性化合物としては、例えば、エチレングリコー
ルジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリ
メチロールエタントリアクリレート等があげられる。
【0015】代表的な有機高分子物質としては、(メ
タ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル
共重合体、イタコン酸共重合体、部分エステル化マレイ
ン酸共重合体、セルロース変性物、ポリエチレンオキサ
イド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、
可溶性ナイロン、塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン
共重合体、スチレン共重合体、酢酸ビニル共重合体、ポ
リアミド、ポリウレタン、ポリビニルブチラール、ポリ
エステルなどが挙げられる。
【0016】なかでも、重量平均分子量(Mw)が1
0,000以上の有機高分子物質を使用すると、本発明
の色材シートとの組合わせにおいて、一段と確実かつ鮮
明に必要な画像部分のみを色材シート上に転写すること
ができて好適である。光重合開始系の使用量は、エチレ
ン性化合物100重量部に対して0.1〜100重量
部、好ましくは0.2〜50部の範囲である。有機高分
子物質の使用量は、エチレン性化合物100重量部に対
して1〜500重量部、好ましくは10〜300重量部
の範囲である。有機高分子物質の含有量が多すぎると、
粘着性が低下し色材層の粘着層への転写が不十分となる
ことがある。
【0017】光重合性粘着層の厚さは、通常0.1〜1
00μm、好ましくは0.2〜70μm、更に好ましく
は0.3〜50μmの範囲である。厚さが0.1μm以
下の場合には、光重合性粘着性層の保存安定性が不十分
となることがあり、50μm以上の場合には、感度の低
下を生じることがある。
【0018】上記の有機高分子物質の具体例としては、
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間を金属
イオンで架橋したアイオノマー樹脂、エチレン−エチル
アクリレート共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、アク
リル酸エステルと酢酸ビニルとの共重合体などのアクリ
ル酸エステル共重合体、酢酸ビニル共重合体などが挙げ
られ、これらの中では、ポリプロピレン樹脂、エチルア
クリレート含有量5〜50重量%のエチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
が特に好ましい。
【0019】また、感光性シートの層構成は上記に限定
されるものではなく、例えば特願平5−011959号
において提案したように、支持体と光重合性粘着層にさ
らに粘着層を設けてポジ画像を形成してもよい。また、
光重合性粘着層を設けた感光性シートに画像露光する際
に使用される光源としては特に限定はされないが、例え
ば下記に示す光源を用いることができる。
【0020】レーザー光源としては、好ましくは紫外か
ら可視線波長に発光スペクトルを有するものの中から選
択して使用することが出来る。例えばYAGレーザー、
半導体レーザー、アルゴンイオンレーザー、He−Ne
レーザー、He−Cdレーザー等を挙げることができ、
特に、安定性、寿命、価格の点で、アルゴンイオンレー
ザーや半導体レーザーが優れている。また、レーザー以
外の光源としては、高圧水銀灯、ナトリウムランプ、キ
セノンランプ、タングステンランプ等を用いることが出
来る。
【0021】次に、色材シートについて説明する。色材
シートは、少なくとも支持体の上に色材層を積層して構
成される。支持体は、前述の感光性シートの支持体と同
様の材質を用いることができる。また、その厚さも同様
の範囲から選択される。
【0022】支持体には、熱軟化層を設けるのが好まし
い。熱軟化層は、その上に形成される色材画像を後述す
る受像シート上に圧熱転写する際、受像シート表面の凹
凸に追従して変形しながら色材画像を受像シートに押し
当てる作用を有し、色材色画像と受像シートとの密着性
を高めて転写性を向上させる効果を発揮する。また、熱
軟化層を有する色材シートを用いた場合、受像シート上
に転写された色材画像表面は、受像シート表面の凹凸と
同様の形状を有するため、受像シートと同等の光沢(質
感)を有し、過度の光沢が抑えられて一層印刷物に近い
転写画像が得られる。
【0023】熱軟化層は、圧熱転写の際、色材色画像と
共に受像シート側へ移行しない材料から構成され、その
材料としては、軟化点が約70℃以下の有機高分子物質
を用いるのが一般的であって、60℃以下の有機高分子
物質を用いることが好ましい。斯かる有機高分子物質と
しては、J.BRANDRUP,E.H.IMMERG
UT「Polymer Handbook」secon
d edition(John Wiley & So
ns 出版)に記載の有機高分子物質などが挙げられ
る。
【0024】上記の有機高分子物質の具体例としては、
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間を金属
イオンで架橋したアイオノマー樹脂、エチレン−エチル
アクリレート共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル
共重合体;ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合
体、ポリスチレン、スチレンと無水マレイン酸の如きス
チレン共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル酸エステルと酢酸
ビニルの如きアクリル酸エステル共重合体;ポリメタア
クリル酸エステル、メタアクリル酸メチルと酢酸ビニ
ル、メタアクリル酸メチルとアクリル酸の如きメタアク
リル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレンと
酢酸ビニルの如き酢酸ビニル共重合体;ビニルブチラー
ル樹脂、ナイロン、共重合ナイロン、N−アルコキシメ
チル化ナイロンの如きポリアミド樹脂;合成ゴム、石油
樹脂、塩化ゴム、ポリエチレングリコール、ポリビニル
アルコールハイドロジンフタレート、セルロース誘導
体、セルロースアセテートフタレート、セルロースアセ
テートサクシネート、シェラック、ワックス等であり、
好ましくは、ポリプロピレン樹脂、5〜50重量%のエ
チルアクリレートを含有するエチレン−エチルアクリレ
ート共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂等を
挙げることが出来る。
【0025】なかでもエチレン−酢酸ビニル共重合体、
アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニ
ル共重合体が、とりわけエチレン−酢酸ビニル共重合体
が特に好ましい。酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル共重
合率は、一般には5〜60重量%、好ましくは7〜40
重量%の範囲から選択される。酢酸ビニルの共重合率が
5重量%以下の場合には、受像シート、特に紙への転写
性が低下する。また、共重合率が60重量%以上の場合
には、受像シートと重ね合わせて圧熱処理を行った際、
非画像部の上に受像シートが転写することがある。
【0026】熱軟化層の厚さは、通常1〜100μm、
好ましくは5〜50μmの範囲である。支持体に熱軟化
層を設ける方法としては、例えば、有機高分子物質を溶
剤に溶解して支持体上に塗布したのち乾燥する方法、押
出機により支持体上に有機高分子物質をフィルム状に押
し出してラミネートする方法(押し出しラミネート法)
等を採用することが出来る。
【0027】熱軟化層の上には、色材画像の受像シート
への転写性を向上させるため、離型層を設けてもよい。
熱軟化層に設けられた離型層は、色材画像と共に受像シ
ートへ転写される。離型層の材料としては、例えば、シ
リコーン樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミン、スチレン−
無水マレイン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリビニルア
ルコール、ポリ酢酸ビニル及びそれらの共重合体、更に
は、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース等を挙げるこ
とが出来る。
【0028】離型層の厚さは、通常0.1〜100μ
m、好ましくは0.2〜50μmの範囲である。色材層
は、少なくとも色材および有機高分子物質を含有し、該
有機高分子物質は少なくともピバリン酸ビニル単位を6
5重量%以上含有する共重合体を含有する。
【0029】着色材料としては、染顔料が用いられる。
色校正の用途の場合は、イエロー、マゼンタ、シアノ、
ブラックと一致した色調の染顔料が必要となるが、この
他、金属粉、白色顔料、蛍光顔料なども用いることが出
来る。染顔料の具体例としては、ビクトリアピュアブル
ー(42595)、オーラミンO(41000)、カチ
ロンブリリアントフラビン(ベーシック13)、ローダ
ミン6GCP(45160)、ローダミンB(4517
0)、サフラニンOK70:100(50240)、エ
リオグラウシンX(42080)、ファーストブラック
HB(26150)、No.120/リオノールイエロ
ー(21090)、リオノールイエローGRO(210
90)、シムラーファーストイエロー8GF(2110
5)、ベンジジンイエロー4T−564D(2109
5)、シムラーファーストレッド4015(1235
5)、リオノールレッド7B4401(15850)、
ファーストゲンブルーTGR−L(74160)、リオ
ノールブルーSM(26150)、三菱カーボンブラッ
クMA−100、三菱カーボンブラック#40等が挙げ
られる(上記の( )内の数字は、カラーインデックス
(C.I.)を意味する)。
【0030】有機高分子中に、ピバリン酸ビニル単位を
65重量%以上含有する共重合体を含有することにより
高温条件下での安定性が得られる。該有機高分子物質
は、ピバリン酸ビニル単位を65重量%以上含有する共
重合体が主成分であれば、他の有機高分子物質を1種ま
たはそれ以上含有してもよい。
【0031】ピバリン酸ビニル単位を65重量%以上含
有する共重合体における共重合体の構成単位としては、
従来公知の成分が可能であって、特に限定はされない
が、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メ
タ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト等の(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル
酸、アクリロニトリル、スチレン、塩化ビニル、酢酸ビ
ニル、安息香酸ビニル、のビニルエステル;ブタジエン
等があげられ、好適なものとしては、酢酸ビニルなどの
カルボン酸ビニルを挙げることができる。共重合割合と
しては、その目的に応じて選択可能であるが、特に高温
安定性が求められる場合には90〜100重量%のピバ
リン酸ビニル単位と、0〜10重量%の酢酸ビニル単位
を含有する共重合体が好ましく、画質、転写性を特に要
求される場合には70〜95重量%のピバリン酸ビニル
単位と30〜5重量%の酢酸ビニル単位からなる共重合
体が好ましい。特に好ましい範囲としては10〜25重
量%の酢酸ビニル単位と75〜90重量%のピバリン酸
ビニル単位である。
【0032】共重合体中のピバリン酸ビニル単位が65
重量%未満の場合には高温時の経時変化を起こす場合が
ある。また、酢酸ビニル等の接着性に優れたカルボン酸
ビニル成分が30重量%を越えると同様に高温時の経時
変化を起こす場合がある。ピバリン酸ビニル単位を65
重量%以上含有する共重合体の他に添加される有機高分
子物質としては、特に限定はされないが、例えば、エチ
レン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間を金属イオ
ンで架橋したアイオノマー樹脂、エチレン−エチルアク
リレート共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化
ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル共重
合体;ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合体、
ポリスチレン、スチレンと無水マレイン酸の如きスチレ
ン共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、アクリル酸エステルと酢酸ビニ
ルの如きアクリル酸エステル共重合体;ポリメタアクリ
ル酸エステル、メタアクリル酸メチルと酢酸ビニル、メ
タアクリル酸メチルとアクリル酸の如きメタアクリル酸
エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレンと酢酸ビ
ニルの如き酢酸ビニル共重合体;ビニルブチラール樹
脂、ナイロン、共重合ナイロン、N−アルコキシメチル
化ナイロンの如きポリアミド樹脂;合成ゴム、石油樹
脂、塩化ゴム、ポリエチレングリコール、ポリビニルア
ルコールハイドロジンフタレート、セルロース誘導体、
セルロースアセテートフタレート、セルロースアセテー
トサクシネート、シェラック、ワックス等を挙げること
が出来る。
【0033】中でもエチレン−酢酸ビニル共重合体、ア
クリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体等の酢酸ビニル
共重合体が、とりわけエチレン−酢酸ビニル共重合体が
好ましい。また、色材層は、微小分割状態の有機高分子
物質を含有すると塗膜性が高く、転写の際に必要な接着
性を生じさせる作用を有するので好適である。
【0034】微小分割状態の有機高分子物質とは、一般
に水に不溶な分散性有機高分子物質を、水に分散させた
エマルジョン状分散液を塗布・乾燥して形成されたもの
である。また、該微小分割状態の有機高分子物質のガラ
ス転位点(以下、Tgと略す)は20〜100℃の範囲
であることが一般的で、30〜80℃の範囲であること
が好ましい。Tgが20℃以下の場合には、色材層のべ
とつき、画質の低下を生じることがあり、100℃以上
の場合には、受像シートへの転写性の低下を生じること
がある。前記Tgを有する微小分割状態の有機高分子物
質を使用すると、色材シート上に形成された色材画像の
受像シート上への圧熱転写時に、受像シート上へ転写さ
れた色材画像の透明性が向上し、色再現性に一層優れた
画像を得ることができる。
【0035】また、微小分割状態の有機高分子物質のM
wは、一般に5万〜500万の範囲から選択され、好ま
しくは10万〜100万の範囲であって、更に好ましく
は20万〜50万の範囲である。さらに色材層中には、
その他の添加物、例えば親水性の低い支持体(b1 )を
選択した際、該支持体への塗布性を高めることを目的と
して、高分子量のポリエチレンオキサイド、ポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸、カルボキシメチルセルロ
ース等の増粘材;グリセリン、オキシエチル化アルキル
フェノール、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、
ポリオキシエチレン高級アルコールエーテル、ポリエチ
レングリコール、ポリオキシエチレンアルキルフェニル
エーテル硫酸ナトリウム塩、アセチレングリコール等の
湿潤材等を適宜添加してもよい。
【0036】色材層中の着色材料の含有量は、通常1〜
90重量%、好ましくは5〜70重量%の範囲、有機高
分子物質の含有量は、通常1〜98重量%、好ましくは
5〜90重量%の範囲である。また、前記添加材の含有
量は、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.05
〜5重量%の範囲である。
【0037】また、色材シートを積み重ねて保存した際
に、互いに接着することを防止すること、または、色材
シートと受像シートを互いに重ね合わせた際の真空密着
性を高めること等を目的として、色材層の表面および/
または裏面に離型性の薄膜あるいは有機物質または無機
物質の微小隆起等を設けることが好ましい。具体的に
は、ヒドロキシセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス等のセルロース誘導体;ゼラチン誘導体;ポリビニル
アルコールで形成された0.05〜10μm、好ましく
は0.1〜5μmの膜厚の離型層;特願平4−2638
24号に記載の方法に記載された微小隆起などがあげら
れる。
【0038】次に、受像シートについて説明する。受像
シートとしては、最終受像シートであってもよいし、受
像シート上に形成した色材画像を最終受像シートへ圧熱
処理により再度転写する際の中間受像シートであっても
よい。最終受像シートの種類は、例えば、アート紙、コ
ート紙などの各種印刷紙、ポリエステルフィルム等のプ
ラスチックフィルム、アルミニウム等の金属シート等か
ら目的に応じて適宜選択することが出来る。
【0039】中間受像シートも上記と同様に広範囲な種
類から選択できるが、少なくとも、その表面は、色材シ
ート上の色材画像を受け得る性質と共に、転写された色
材画像を次の最終受像シートへ転写し得る性質を併せ持
つ必要がある。従って、中間受像シートの表面性状は、
上記の各転写条件と相関して選定すればよいが、例え
ば、各転写条件がほぼ同等である場合は、色材シート上
の色材層に対する接着性が色材層の支持体に対する接着
性より強いが、色材層の最終受像シート表面に対する接
着性より弱くする必要がある。
【0040】例えば、色材シートの支持体、中間受像シ
ート、最終受像シートが何れも高分子物質で構成されて
いる場合は、それらのガラス転位点が最終受像シート、
中間受像シート、支持体の順に大きくなる様に選択すれ
ばよい。そして、一定条件では、前記の接着性順序が保
持されていなくとも、各転写条件を加味して接着性順序
が保持されていればよく、更には、中間受像シートと最
終受像シートとに接着される色材層は、その表裏の関係
が異なるため、色材層の表面と裏面との構成に差異を設
けて前記の接着性順序を保持してもよい。
【0041】上記の様な中間受像シートの表面性状は、
基材のみで実現してもよく、また、基材と少くとも1つ
の被覆層とで実現してもよい。例えば、前述した通り、
シート状基材に高分子物質の被覆層を設けてもよい。ま
た、斯かる被覆層とは別途に若しくはその上に緩衝層お
よび/または離型層などを設けることも出来る。緩衝層
は、色材画像を受ける際、および、色材画像を最終受像
シートに転写する際、相手の表面が粗面であっても確実
に必要な全画像を授受できる点で有効である。斯かる緩
衝層は、粘弾性を有する材質または転写条件下で適度に
軟化する性質の高分子物質などで構成すればよい。
【0042】また、離型層は、中間受像シートの表面性
状のみでは前記の接着性順序を保持することが困難な場
合などに、接着性順序保持のためにも採用される。斯か
る接着性順序保持は、色材層と離型層表面との接着性
(剥離性)で実現してもよく、また、離型層とその下層
との接着性(剥離性)で実現してもよい。後者の場合、
前記の接着性順序において、中間受像シートの接着性
は、最終受像シートとの比較では中間受像シートの離型
層とその下層との間の接着性を基準とし、また、色材シ
ートの支持体との比較ではこれらの層間の接着性と表面
の接着性との両者を基準として考慮される。
【0043】そして、緩衝層を設けた中間受像シートを
用いた場合は、各色材シート上に緩衝層を設けなくと
も、永久受像シートの凹凸に合わせた色材画像を各色材
シート上に形成することが可能となる。また、各色材シ
ート上に離型層を設けて色材画像を形成する際、4層の
離型層が永久受像シート上に転写されるが、この場合、
離型層を設けた中間受像シートを用いれば、1層の離型
層のみしか永久受像シート上に転写されないため、過度
の光沢が抑えられて一層印刷物に近い画像を形成するこ
とが可能となる。
【0044】以上に、本発明の色材シートを用いた画像
形成方法の一例について図1を用いて説明するが、本発
明はその要旨を超えない限り、以下の画像形成方法に限
定されるものではない。図中、(a)は光重合性粘着層
を有する感光性シート、(a1 )は支持体、(a2 )は
画像様粘着性部、(b)は色材シート、(b1 )は支持
体、(b3 )は色材層、(b2 )は熱軟化層、(c)は
受像シートを示す。
【0045】本発明における画像形成方法を工程順に説
明すると、 (1)感光性シートに画像露光を行って画像様に粘着部
分と非粘着部分を形成させる。(図1(1))。 (2)画像様の粘着性部を有する感光性シート(a)の
画像様粘着性部(a2 )と色材シート(b)の色材層
(b3 )とを重ね合わせて加圧または圧熱処理を施す
(図1(2))。
【0046】(3)感光性シート(a)を剥離すること
により、画像様粘着性部(a2 )に色材層(b3 )を転
写し、非粘着性部に対応する画像を色材シート(b)に
残存させ、色材シート(b)の色材層(b3 )側に色材
画像を形成する(図1(3))。 (4)受像シート(c)と色材シート(b)の色材画像
形成面とを重ね合わせて加熱加圧することにより、色材
シート(b)上の粘着性部に対応する画像を受像シート
(c)に転写する(図1(4))。 (5)受像シート(c)から色材シート(b)を剥離す
る(図1(5))。 これによって、受像シート(c)に色材画像を転写する
ことができる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限
りこれらの実施例に限定されるものではない。
【0048】合成例1(共重合体−1の合成) 下記モノマー混合液3重量部、界面活性剤(Newco
l 516;日本乳化剤(株)製)0.6重量部、水3
0重量部を窒素雰囲気下で攪拌し、エマルジョン溶液を
作製した。次いで、過硫酸カリウム0.009重量部お
よび亜硫酸ナトリウム0.009重量部をエマルジョン
溶液に添加し、70℃で30分加熱し、続いて下記モノ
マー混合液12重量部、過硫酸カリウム0.081重量
部を含有する水溶液2重量部および亜硫酸ナトリウム
0.081重量部を含有する水溶液2重量部を70℃、
2時間で滴下し、さらに70℃、2時間攪拌を行ないエ
マルジョンポリマーを得た。得られたエマルジョンポリ
マーをメタノールで凝集沈殿、洗浄して共重合体−1を
作製した。
【0049】共重合体−1の分子量を、共重合体中のカ
ルボン酸をメチルエステル化した後、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィー(以下、GPCと略す、溶媒:
テトラヒドロフラン、カラム:東洋曹達(株)製TSK
gel GMHXL 2本)にて測定したところMw
=800,000であった。
【0050】
【表1】 <モノマー混合液> モル比 メチルメタアクリレート(MMA) 25 iso−ブチルメタアクリレート(iso−BMA) 30 メタアクリル酸(MAA) 20 iso−ブチルアクリル酸(iso−BA) 15 4−ヒドロキシブチルアクリレート(4HBA) 5
【0051】合成例2(色材層中のエマルジョン状有機
高分子物質) 表−1記載のモノマー混合液3重量部、界面活性剤(N
ewcol 516;日本乳化剤(株)製)0.6重量
部、水30重量部を窒素雰囲気下で攪拌し、エマルジョ
ン溶液を作製した。次いで、過硫酸カリウム0.009
重量部および亜硫酸ナトリウム0.009重量部をエマ
ルジョン溶液に添加し、70℃で30分加熱し、続いて
下記モノマー混合液12重量部、過硫酸カリウム0.0
81重量部を含有する水溶液2重量部および亜硫酸ナト
リウム0.081重量部を含有する水溶液2重量部を7
0℃、2時間で滴下、さらに70℃、2時間攪拌した後
滴下、室温に戻してエマルジョン状有機高分子物質を得
た。 実施例1〜6,比較例1〜7
【0052】<感光性シートの作製>75μmのアルミ
ニウム蒸着ポリエチレンテレフタレート(以下、PET
シートと略す)の上に、下記表に示す組成の光重合性粘
着層用塗布液を乾燥膜厚が6μmとなる様に塗布して乾
燥し、その上に、厚さ20μmのポリプロピレンフィル
ムを設け、室温下、5kg/cm2 、50cm/分の加
圧ロール処理を行って作成した。
【0053】
【表2】 光重合性粘着層塗布液 塗布溶剤 :メチルエチルケトン/テトラハイドロフラン (4:1重量比) 50重量部 エチレン性化合物:トリメチロールプロパントリアクリレート 7重量部 高分子有機物質 :共重合体−1 3重量部 活性剤(1) :2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5, 5′−テトラフェニルビイミダゾール 2重量部 活性剤(2) :2−メルカプトベンズチアゾール 0.5重量部 増感色素 :以下の化学式に記載の化合物 0.1重量部
【0054】
【化1】
【0055】<色材シートの作製>色材シート(b)
は、75μmのPETシートの上に、表−1に記載の2
0μmの熱軟化層を押し出しラミネート法により設けた
後、その上、各色材毎に分散処理して調液した下記表に
示す色材層用塗布液を乾燥膜厚が2μmとなる様に塗布
して乾燥することにより作成した。次に、作製した各色
材シートを、55℃の高温条件に5日間放置し、高温経
時劣化処理を施した。
【0056】
【表3】 エマルジョン状の有機高分子物質:表−1に示す組成の30%エマルジョン分散 液 5.2重量部 増粘剤 :ポリエチレンオキサイド(Mw=200万、 アルドリッチ製)1%水溶液 1.5重量部 湿潤剤(界面活性剤):エマルゲン810(花王(株)製) 0.05重量部 <顔料> イエローシート :顔料分散液(WS Yellow;東洋インキ(株)製) 固形分19.8重量% 0.71重量部 シアンシート :顔料分散液(Ryudye−W Sky Blue FFG ;大日本インキ(株)製)固形分22.5重量% 0.63重量部 マジエンタシート:顔料分散液(Ryudye−W Brilliant Pi ntFFB;大日本インキ(株)製)固形分32.2重量% 0.44重量部 ブラックシート :顔料分散液(Ryudye−W Black RC ;大日本インキ(株)製)固形分42.3重量% 0.33重量部
【0057】作製された感光性シートを円周800m
m、幅500mmの回転ドラムにテープで固定し、さら
に真空密着させた。続いて、このドラムを回転させ、ビ
ーム径7μmに絞ったレーザービーム(アルゴンイオン
レーザー488nm)により、5μmピッチで走査画像
露光を行った。露光したシートをドラムからはずし、カ
バーシートを剥離した後、光重合性粘着層と、色材層が
接するようにイエローシートを室温5kg/cm2 、5
0cm/分で加圧処理を施した後感光性シートを剥離し
て、色材シート上に画像を形成させた。
【0058】次に、該色材シート上に受像シートとして
アート紙をラミネートし、5kg/cm2 、140℃、
50cm/分で圧熱転写処理を施し、画像をアート紙上
に転写した。この操作をシアンシート、マジェンタンシ
ートおよびブラックシートを用いてくり返し、アート紙
上に転写し、多色カラー画像を形成した。次に、本発明
の画像形成材料の評価を以下のように行った。シアンシ
ートを用い、色材画像が得られる最小のレーザー露光量
により感度の評価を行った。また、アート紙上に転写し
た画像より、高温経時劣化の評価を行った。結果を表−
1を示す。
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】 表−1中、高温経時劣化はそれぞれ
【0061】
【表6】A:15μm幅以下の細線が再現された。 B:15〜25μm幅以下の細線が再現された。 C:25〜50μm幅以下の細線が再現された。 D:50μm幅の細線が再現されなかった。 であることを示す。
【0062】実施例7 受像シートとして0.3mmの常法により砂目立てかつ
陽極酸化されたアルミニウムシートを用いた以外は実施
例2と同様にしてシアンについて画像形成を行った。シ
アン画像が形成されたアルミニウムシートを印刷機(S
AN−OFFSET220E,SAN PRINTIN
G MACHIENES MFG.Co.LTD.)に
かけて印刷を行ったところ、良好な印刷物が得られた。
【0063】
【発明の効果】本発明の色材シートによれば、高温経時
安定性に優れ、高温経時処理された色材シートを用いて
も、色材シート上に好適に色材画像を形成し、さらに形
成された色材画像を受像シート上へ好適に転写すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色材シートを用いた画像形成方法の一
例を示す模式図である。
【符号の説明】
a 感光性シート b 色材シート c 受像シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも感光性層を有する感光性シー
    トを画像露光して画像様に粘着部分と非粘着部分とを形
    成させ、 前記画像が形成された感光層を、少なくとも色材と有機
    高分子物質を含有する色材層を支持体上に設けた色材シ
    ートの色材層と面対面で積層し、 感光性シートから色材シートを剥離することによって、
    色材層を感光層の粘着部分に選択的に付着させて、色材
    層または感光層に色材画像を形成する方法に用いられる
    色材シートにおいて、 前記色材層がピバリン酸ビニル単位を65重量%以上含
    有する共重合体を含有する有機高分子物質を含有するこ
    とを特徴とする色材シート。
  2. 【請求項2】 前記色材層が70〜95重量%のピバリ
    ン酸ビニル単位と30〜5重量%の酢酸ビニル単位を含
    有する共重合体を含有する有機高分子物質を含有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の色材シート。
  3. 【請求項3】 前記色材層が、微少分割状態の前記有機
    高分子物質を含有することを特徴とする請求項1または
    2記載の色材シート。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6168899B1 (en) 1994-12-27 2001-01-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Multiple color proof temporary supports, photopolymerizable materials and pigmented transfer materials

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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