JPH07181534A - 紫外レーザ装置 - Google Patents

紫外レーザ装置

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JPH07181534A
JPH07181534A JP6277352A JP27735294A JPH07181534A JP H07181534 A JPH07181534 A JP H07181534A JP 6277352 A JP6277352 A JP 6277352A JP 27735294 A JP27735294 A JP 27735294A JP H07181534 A JPH07181534 A JP H07181534A
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laser device
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    • H01S3/00Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
    • H01S3/10Controlling the intensity, frequency, phase, polarisation or direction of the emitted radiation, e.g. switching, gating, modulating or demodulating
    • H01S3/106Controlling the intensity, frequency, phase, polarisation or direction of the emitted radiation, e.g. switching, gating, modulating or demodulating by controlling devices placed within the cavity
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Abstract

(57)【要約】 【目的】反射損失を少なくし、かつ非線形光学素子の温
度上昇による位相整合の乱れを容易に調整できる波長変
換効率の高い紫外レーザ装置を提供する。 【構成】レーザ光軸上に第2高調波発生素子などの非線
形光学素子を配置して周波数変換されたレーザ光を出力
するレーザ装置において、非線形光学素子のレーザ光入
出射面をシリンドリカルレンズ状の凸面とし、かつ両凸
面の曲率中心軸が一致するような形状にするとともにそ
の曲率中心軸がレーザ光軸に直交するように構成した。
さらに、上記曲率中心軸を回転軸として非線形光学素子
を回転可能にすることにより、位相整合角の最適制御を
行えるようにした。レーザ光入出射面の曲率中心軸が回
転軸と一致しているので非線形光学素子を回転してもレ
ーザ光源の基本波の光軸ズレを生じないので基本波レー
ザ出力の低下を抑制できる。また、非線形光学素子に微
小回転角変動を与えて第2高調波出力光などの出力レー
ザ光の変化を検出して上記位相整合角を自動的に制御す
ることにより、非線形光学素子の波長変換効率が常に最
大に保てるようにする機構も付加できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紫外レーザ装置に関
し、特に非線形光学素子により波長変更を行って紫外線
レーザ光を出力する固体紫外レーザ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】緑−青レーザ装置、紫外レーザ装置は、
第二高調波発生素子(以下SHG素子と記す)などの非
線形光学素子を利用して波長変換を行うものが一般的で
あり、従来より多くの提案がなされてきている。以下
に、この種2倍波固体レーザについての2、3の従来例
について説明する。
【0003】図7に示すよものは、応用物理 第61巻
第9号(1992)pp.931−934「連続発振イ
オンレーザの高効率周波数逓倍」にて提案された固体レ
ーザ装置の例であって、このレーザ発振器は、Arレー
ザ管101と、反射ミラー102と、出力ミラー103
と、集光レンズ104と、SHG素子としてのβほう酸
バリウム結晶(β−BaB2O4:以下、BBO結晶と
記す)105と、一対のシリンドリカルレンズ106と
により構成されている。
【0004】この2倍波固体レーザ装置において、光共
振器は、反射ミラー102と出力ミラー103の間で形
成され、利得はArレーザ管101により供給される。
波長変換は、光共振器内に配置されたSHG素子105
にて行われ、出力ミラー103より紫外光を出射し、出
力を得る。波長変換効率は、レーザ電場密度の2乗に比
例するため、集光レンズ104にて集光し変換効率を上
げている。また、このレーザ装置では、BBO結晶10
5の角度位相整合許容幅(波長変換効率が半分になるレ
ーザの入射角のずれ)が図の水平方向(Arレーザの偏
向方向)と垂直方向を比較した場合BBO結晶105の
光学軸を水平方向にして設置する第1種位相整合では、
水平方向の角度位相整合許容幅の方が垂直方向の角度位
相整合許容幅よりも大きいため、レーザビームをシリン
ドリカルレンズ106によって高め、変換効率を向上さ
せている。
【0005】図8は、特開平1−172932号公報に
て提案されたレーザ装置の概略構成図である。このレー
ザ装置は、レーザダイオード201と、導波路形非線形
光学素子202と、導波路203とから構成され、非線
形光学素子202は、曲率の変化する凸シリドリカルレ
ンズ状に加工された出射端面208を持つ。
【0006】このレーザ装置では、レーザダイオード2
01から出射された基本波は、導波路形非線形光学素子
202の中心部である導波路203に入射する。基本波
は、導波路203を伝播し、非線形光学効果によって基
本波の一部が高調波204、205に波長変換される。
高調波204、205は、チェレンコフ放射角をもって
広がっていくため、このままでは平行光線は得られな
い。そこで、この従来例では、出射端面208を曲率の
変化する凸シリンドリカルに加工して、出射端面208
を離れる高調波が平行光に変換された高調波206、2
07になるようにしている。
【0007】図9は、特開平2−237191号公報に
て提案されたレーザ装置の概略構成図である。このレー
ザ装置では、マウント基板305上にレーザダイオード
301と、分布屈折率レンズ302と、非線形光学素子
303が搭載されている。非線形光学素子303の表面
には、光波を集中させるための光導波路304が形成さ
れている。レーザダイオード301より出射した基本波
は、非線形光学素子と一体的に形成された分布屈折率レ
ンズ302に入射され、該レンズにより集光された後、
非線形光学素子303の表面に設けられた光導波路30
4に導かれる。これにより、基本波は効率よく第2高調
波に変換され、端面より第2高調波306が出射され
る。
【0008】図10(a)、図10(b)は、特開平3
−148888号公報にて提案されたレーザ装置の概略
構成図とそこに用いられている非線形光学素子の斜視図
である。この従来例で用いられる非線形光学素子は、非
線形光学結晶403と、入射面側に設けられた反射膜4
04と、その出射面側に設けられた、基本波を反射し第
2高調波を透過させる2ω反射防止膜405を備えてお
り、反射膜404にはレーザ光の入射部となるスリット
406が開けられている。このスリットは非線形光学結
晶403の曲率の中心を結ぶ線よりずらして開けられて
いる。
【0009】レーザ発振器401から出射された波長ω
のレーザ光は、集光レンズ402にて集光され、スリッ
ト406から非線形光学結晶403へ入射し、この非線
形光学結晶403内にて、レーザ光ωの一部が第2高調
波に波長変換され、また変換されなかったレーザ光ωは
非線形光学結晶403の両端面にコートされている反射
膜404および2ω反射防止膜の間を多重反射して波長
変換される。そなため、効率のよい波長変換が可能であ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した図7の従来例
では、2つのシリンドリカルレンズ間にSHG素子を配
置するものであったため、実使用中における振動、衝
撃、環境温度変化によりSHG素子の位相整合角に対し
て基本波の実入射角にずれが生じ易くかつその調整が困
難であり、そのため波長変換効率が低下してしまうとい
う問題点があった。特に、紫外光用の代表的SHG素子
であるBBO結晶では、僅か0.1度のずれにて波長変
換効率が半減してしまうため、図7の従来例のように多
くの光学部品を配置して調整を行うものでは、簡単に発
振を見失ってしまうという問題点があった。
【0011】さらに、図7の例では、シリンドリカルレ
ンズとSHG素子との間での反射損失が大きく高効率の
波長変換が困難であった。
【0012】これに対し、図8、図9に示したような光
導波路型波長変換素子では、基本波が光導波路内を反射
しながら伝播する過程で最適角度を見い出すので、上述
の入射角度ずれによる波長変換効率の低下は起こらず、
また、光学部品を非線形光学結晶と一体化したことによ
り部品間での反射による効率低下の問題も回避されてい
る。しかし、得られた第二高調波のビーム径はガウシア
ン形となっていないので、レーザビームを集光した時、
小さくビームを絞ることができず、短波長化の利点であ
る集光ビーム径の縮小という利点が損なわれている。さ
らに、図10の従来例では、基本波が多重反射されてい
るため、第2高調波が散乱光となってしまい集光が困難
であるという問題点があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明によれば、レー
ザ光軸上に第2高調波発生素子などの非線形光学素子を
配置して周波数変換されたレーザ光を出力するレーザ装
置において、非線形光学素子のレーザ光入出射面をシリ
ンドリカルレンズ状の凸面とし、かつ両凸面の曲率中心
軸が一致するような形状にするとともにその曲率中心軸
がレーザ光軸に直交するように構成した。
【0014】また本願発明によれば、上記曲率中心軸を
回転軸として非線形光学素子を回転可能にすることによ
り、位相整合角の最適制御を行えるようにした。レーザ
光入出射面の局率中心軸が回転軸と一致しているので非
線形光学素子を回転してもレーザ光源の基本波の光軸ズ
レを生じないので基本波レーザ出力の低下を抑制でき
る。
【0015】さらに本願発明によれば、非線形光学素子
に微小回転角変動を与えて第2高調波出力光などの出力
レーザ光の変化を検出して上記位相整合角を自動的に制
御することにより、非線形光学素子の波長変換効率が常
に最大に保てるようにする機構も付加できる。
【0016】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0017】図1(a)は、本発明の第1の実施例の全
体構成図であり、図1(b)、(c)、(d)は、その
中のSHG素子5についての説明図である。また、図2
は、第1の実施例の出力安定化部の説明図であり、図3
は、出力安定化部の動作説明図である。
【0018】本実施例の紫外レーザ装置は、基本波発
振部、波長変換部、および出力安定化部から構成さ
れている。
【0019】基本波発振部は、Arレーザ管1と、光共
振器を構成する反射ミラー2および出力ミラー3と、エ
タロン4から構成され、波長変換部はSHG素子5によ
り構成され、出力安定化部は、SHG素子5を保持する
テーブル11と、テーブル11を駆動する電歪素子6お
よび金属棒7と、金属棒7を加熱または冷却するベルチ
ェ効果素子8と、モニタ光を分岐するためのビームスプ
リッタ9と、出力光モニタするための受光素子10を含
んで構成される。
【0020】基本波発振部において、利得はArレーザ
管1によって与え、その出力光を反射ミラー2、出力ミ
ラー3間で反射させて波長514nmでのレーザ発振を
行わせている。そして、そのレーザ光軸上にエタロン4
を配置して、単一縦モード化を実現している。
【0021】波長変換部であるSHG素子5は、基本波
発振部の光共振器内に設置されており、514nmの基
本波を257nmの第2高調波に変換している。本発明
において、SHG素子5は、特徴的形状に加工されてい
る。すなわち、図1(b)、(c)に示されるように、
SHG素子5は円柱の中心線の上下を平行にカットした
形状になされている。したがって、SHG素子5に対す
る基本波ωの入射面はシリンドリカルレンズ状になって
おり、かつ両曲面の曲率中心は一致している。基本波ω
は、この曲率中心を通るよう光軸調整する。その様子を
図1(b)に示す。このように調整した場合、SHG素
子5の位相整合を行う際、中心軸OXを中心としてSH
G素子5を回転させてもレーザ光の光軸は常に保存され
るため、光軸に左右される基本波ωの出力は低下しな
い。位相整合は、図1(d)に示すように、基本波ωの
常光屈折率と、第2高調波2ωの異常光屈折率が一致し
た角度θにて行われる。BBO結晶の場合のこの角度は
46度である。この角度調整は図1(c)に示すθzx
方向およびθzy方向の2方向に対して行わなければな
らない。しかし、上記の形状のBBOを用いる場合に
は、θzx方向については、光が絞られていないため、
そして光学系が単一部品によって構成されたことにより
狂いが生じにくい構成となっているため、最初の設置時
に調整を行えば実使用時における調整は省略することが
できる。これに対し、θzy方向の調整は、本来θzx
方向に対して余裕を持っているが、光が絞られたことに
より角度をもって入射することになり角度の余裕は少な
い。よって環境温度によるレーザ光軸ずれを考慮する
と、間断なく角度調整が行われた方がレーザ出力安定性
の点で好ましい。
【0022】次に、第2高調波出力の安定化について説
明する。テーブル11には突起11aが設けらており、
この突起11aは、図2(b)に示すように、電歪素子
6および金属棒7に接着剤により結合されている。基本
的には、電歪素子6の伸縮によりテーブルの回転角変化
を与え、金属棒7がその回転部 値を決める。したがっ
てこれらの部材の伸縮に応じて図2(b)の上下方向に
移動せしめられる。これにより、テーブル11は、微小
角度回転する。このとき、テーブル11の回転中心をS
HG素子の円柱の中心OXと一致させれば、SHG素子
5の角度調整を行うことが可能となる。受光素子で第2
高調波出力をモニターして駆動部をフィードバック制御
することによりSHG素子の位相整合をとることができ
るようになる。金属棒7としては18−8スランレス剛
などの剛性があり、熱膨張係数の高い金属が好ましい。
【0023】図2(c)は、テーブル11の駆動系電気
回路のブロック図であり、図3はその動作説明図であ
る。変調器12は、図3(a)に示す変調出力にて電歪
素子6を駆動する。これにより電歪素子6は図3(a)
の信号に追随して伸縮し、SHG素子5の第2高調波出
力を例えば図3(b)に示すように変化させる。この変
化は受光素子10によって検出され、受光素子10の出
力信号は位相敏感検出器(以下、PSDと記す)13に
入力されている。PSD13にはまた変調器12の出力
が入力されている。PSD13は、受光素子10と変調
器12との出力信号から第2高調波2ωの微分出力を算
出し、これにより温度制御電源14を制御してペルチェ
効果素子8を発熱または吸熱させる。
【0024】以上の回路動作は定性的には以下のように
行われる。電歪素子6がSHG素子5への基本波ωの入
射角を初期値より微小量(0.001度程度)増大させ
たとき、第2高調波2ωの出力増大が検出された場合に
は、金属棒7をベルチェ効果素子8にて加熱して膨張さ
せる。よってSHG素子5の回転基準位置が増大し基本
波ωの入射角をさらに増大させる。この動作を繰り返す
ことにより第2高調波2ωの出力を極大値へ近付ける。
極大値を越えるとPSD13からの微分信号が反転し、
ペルチュ高架素子を冷却し、金属棒を収縮させてSHG
素子5の基本波ωの入射角を減少させ、再び第2高調波
2ωの出力を増大させる方向へ制御する。この動作を5
00Hz程度の周期で絶えず繰り返すことにより、第2
高調波2ωの出力は周囲温度変化に関係なく極大値をと
り続けることになり、結果的に位相整合条件が満たされ
ることになる。SPD13を用いたレーザ出力安定化の
基本的制御回路は米国特許第3.555.453号明細
書に開示されているように周知事項なので詳細説明は省
く。
【0025】以上のように構成された紫外レーザ装置で
は、SHG素子自体がレンズ作用を有するように形成さ
れたことにより、部品点数が削減されまた光学部品間で
の光損失が抑止されている。そして、基本波を円柱の中
心を通るように設定することにより、BBOが円柱の中
心を回転しても基本波を屈折することなく入射しかつ光
軸が変化することはないので、安定した動作が可能とな
り位相整合条件を満たすことが容易となる。一方、θz
x方向の調整については、単一の光学部品にて波長変換
を行うことによりまた入射光を絞らずに導入しているこ
とにより、この方向の角度調整を行わなくても、安定し
た出力の紫外レーザを得ることができる。
【0026】図4は、本発明の第2の実施例を示す概略
構成図である。反射ミラー2、出力ミラー3およびAr
レーザ管1によって基本波ωを発振させ、前記出力ミラ
ー3より波長514nmの基本波ωを出射させる。出射
された基本波ωは、外部に設置された反射ミラー15a
に入射される。入射した基本波ωは出力ミラー16およ
びもう一枚の反射ミラー15bの合計3枚のミラーによ
ってリング状に進行させられる。SHG素子5は、この
リング状ミラーの光軸状に配置され、基本波ωを波長2
57の第2高調波2ωに波長変換する。SHG素子5に
て波長変換された第2高調波2ωの出力はビームスプリ
ッタ9にて分割され、第2高調波2ωの出力の一部は受
光素子10によって検知される。SHG素子5はステー
ジ5に載せられており、先の実施例の場合と同様に、角
度調整が行われ位相整合がとられる。
【0027】本実施例では、基本波発進部を波長変換部
と分離したことおよび波長変換部において光の進行方向
が一方向に限定されたことにより先の実施例の場合より
もノイズの低い紫外レーザ光を得ることができる。
【0028】図5は、本発明の第3の実施例を示す概略
構成図である。本実施例の第2の実施例と相違する点
は、基本波ωがレーザダイオードによって励起される固
体レーザにより与えられている点である。すなわち、レ
ーザダイオード17の波長1064nmの励起光を集光
レンズ18にて集光し、固体レーザ媒質19(例えばE
r:YVO4)を励起し、この固体レーザ媒質19の両
面に形成された多層膜を光共振器として可視光の発振を
起こさせる。この可視光を基本波ωとして第2の実施例
の場合と同様の方法により波長変換を行う。
【0029】図6は、本発明の第4の実施例を示す概略
構成図である。先に述べた第3の実施例との相違点は、
SHG素子を光共振器内に設置した点である。
【0030】レーザダイオード17より出射した励起光
を集光レンズ18によって固体レーザ媒質(Er:YV
O4)19へ集光し、これを光励起する。基本波ωの光
共振器は固体レーザ媒質19の励起光入射側端面および
出力ミラー3によって形成される。SHG素子5は、第
1の実施例の場合と同様に、光共振器内に設置されてお
り、同様の方法により角度調整が行われている。
【0031】以上好ましい実施例について説明したが、
本発明はこれら実施例に限定されるものではなく、特許
請求の範囲に記載された本願発明の要旨内において各種
の変更が可能である。例えば、実施例では、固体レーザ
媒質としてEr:YVO4を用いていたが、これに代え
てNd:YAGやNd:YLFなどの他の固体レーザ媒
質を用いることができる。また、SHG素子を載せるテ
ーブルへ微小振動を与える手段として電歪素子に代え磁
歪素子やマータマイクロの撫で知られるステップモータ
内蔵の変位調整器を用いることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、円柱形
状のSHG素子により可視光を波長変換するものである
ので、本発明によれば、波長変換部の部品点数を削減す
ることができるとともに後部品間で起こる光損失を抑止
することができる。また、本発明によればSHG素子の
円柱の中心線を軸として回転させても、基本波ωのSH
G素子に対する入射角は、常に垂直入射が保たれるの
で、基本波ωの屈折によるアライメントずれは起こらな
い。したがって、円柱の中心線を軸とした回転方向の角
度調整は容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の概略構成図とそこに用
いられているSHG素子の説明図。
【図2】本発明の第1の実施例の出力安定化部の構成を
示す図。
【図3】本発明の第1の実施例の出力安定化部の動作説
明図。
【図4】本発明の第2の実施例の概略構成図。
【図5】本発明の第3の実施例の概略構成図。
【図6】本発明の第4の実施例の概略構成図。
【図7】第1の従来例の概略構成図。
【図8】第2の従来例の概略構成図。
【図9】第3の従来例の概略構成図。
【図10】第4の従来例の概略構成図。
【符号の説明】 1,101 Arレーザ管 2,102 反射ミラー 3,103 出力ミラー 4 エタロン 5,105 SHG素子 6 電歪素子 7 金属棒 8 ペルチェ効果素子 9 ビームスプリッタ 10 受光素子 11 ステージ 12 変調器 13 位相敏感検波器(PSD) 14 温度制御電源 15a,15b 反射ミラー 16 出射ミラー 17 レーザダイオード 18 集光レンズ 19 固体レーザ媒質 104 集光レンズ 106 シリンドリカルレンズ 201 レーザダイオード 202 導波路形非線形光学素子 203 導波路 204,205 高調波 206,207 平行光に変換された高調波 208 出射端面 301 レーザダイオード 302 分布屈折率レンズ 303 非線形光学素子 304 光導波路 305 マウント基板 306 第2高調波 401 レーザ発振器 402 集光レンズ 403 非線形光学結晶 404 反射膜 405 2ω反射防止膜 406 スリット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、前記レーザ光源の光軸上
    に配置された円筒状凸面を有する柱状の非線形光学素子
    とを有し、前記非線形光学素子のレーザ光入出射面は前
    記光軸と直交する方向に延在する円筒状凸面を有し、前
    記円筒状凸面はレーザ光入射側の曲率中心軸とレーザ光
    出射側の曲率中心軸とが一致するような形状でかつその
    曲率中心軸がレーザ光軸に直交するように構成されてい
    ることを特徴とするレーザ装置。
  2. 【請求項2】 前記曲率中心軸を回転軸として前記非線
    形光学素子へのレーザ光入射角度を微小回転制御できる
    ようにして前記非線形光学素子の位相整合角を前記光軸
    に一致させる回転角制御手段をさらに有することを特徴
    とする請求項1記載のレーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記回転角制御手段は前記非線形光学素
    子を前記曲率中心が回転軸となるように搭載する回転テ
    ーブルを有し、さらに変動信号により前記テーブルを前
    記回転軸の回りに微小回転角変動を常時与える手段と、
    前記非線形光学素子からの出力光強度が前記微小回転各
    変動により変化することを検出する受光素子と、前記受
    光素子からの出力信号の変化と前記変動信号とから前記
    非線形光学素子の位相整合角と前記光軸とのズレ方向を
    検出する手段により前記出力高強度が最大になる方向に
    前記テーブルの回転角基準を移動する機構を有すること
    を特徴とする請求項2記載のレーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記微小回転角変動を与える手段は前記
    テーブルに結合された圧電素子であることを特徴とする
    請求項3記載のレーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記テーブルの回転角基準を移動する手
    段は前記圧電素子に結合された熱膨張係数の大きな金属
    棒と前記金属棒の温度を制御する手段とを有して構成さ
    れていることを特徴とする請求項4記載のレーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記ズレ方向の検出手段は前記受光素子
    からの出力信号と前記変動信号とを入力とし前記出力信
    号および変動信号の位相検出により微分信号を出力する
    位相敏感検波器で構成されていることを特徴とする請求
    項5記載のレーザ装置。
  7. 【請求項7】 前記レーザ光源がアルゴンレーザであ
    り、前記非線形光学素子がβほう酸バリウム結晶である
    ことを特徴とする請求項1記載のレーザ装置。
  8. 【請求項8】 前記アルゴンレーザのレーザ共振器内に
    エタロンが配置されていることを特徴とする請求項1記
    載のレーザ装置。
  9. 【請求項9】 前記レーザ光源が半導体レーザによって
    励起される固体レーザであることを特徴とする請求項1
    記載のレーザ装置。
  10. 【請求項10】 前記レーザ光源の出力光がリング状に
    配置されたミラー群に入力され、ミラー群のリング光軸
    上に前記非線形光学素子を配置したことを特徴とする請
    求項1記載のレーザ装置。
  11. 【請求項11】 レーザ光源と、前記レーザ光源の光軸
    上に配置された円柱の非線形光学素子とを有し、前記非
    線形光学素子の中心軸が前記光軸と直交する方向に延在
    することを特徴とするレーザ装置。
  12. 【請求項12】 前記中心軸を回転軸として前記非線形
    光学素子へのレーザ光入射角度を微小回転制御できるよ
    うにして前記非線形光学素子の位相整合角を前記光軸に
    一致させる回転角度制御手段をさらに有することを特徴
    とする請求項1記載のレーザ装置。
  13. 【請求項13】 前記レーザ光源がアルゴンレーザであ
    り、前記非線形光学素子がβほう酸バリウム結晶からな
    る第2高調波発生素子であることを特徴とする請求項1
    記載のレーザ装置。
  14. 【請求項14】 レーザ光源と、前記レーザ光源の光軸
    と直交する回転軸を回転ステージと、前記回転ステージ
    に微小回転角を与える手段と、前記ステージ上に搭載さ
    れた円筒状凸面を有する柱状の非線形光学素子とを有
    し、前記非線形光学素子のレーザ光入出射面は前記回転
    軸と平行方向に延在する円筒状凸面を有し、前記円筒状
    凸面はレーザ光入射側の曲率中心軸とレーザ光出射側の
    曲率中心軸とが一致するような形状でかつその曲率中心
    軸が前記回転軸と一致するように形成されており、前記
    レーザ光源の基本波の光軸が前記非線形光学素子の回転
    によっても光軸ずれを生じないように構成されているこ
    とを特徴とするレーザ装置。
JP6277352A 1993-11-11 1994-11-11 紫外レーザ装置 Expired - Lifetime JP2629621B2 (ja)

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