JPH07181525A - 電気光学レンズ装置 - Google Patents

電気光学レンズ装置

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Publication number
JPH07181525A
JPH07181525A JP32353493A JP32353493A JPH07181525A JP H07181525 A JPH07181525 A JP H07181525A JP 32353493 A JP32353493 A JP 32353493A JP 32353493 A JP32353493 A JP 32353493A JP H07181525 A JPH07181525 A JP H07181525A
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JP
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electro
lens
light beam
optical
optical lens
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JP32353493A
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English (en)
Inventor
Takashi Shibakuchi
孝 芝口
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光利用効率を損なうことなく、焦点距離可変
のレンズ作用を持たせること。 【構成】 直線偏光した光ビーム7を第1方向xに収束
させる第1レンズと、この第1レンズから射出される光
ビーム7のビームウエスト位置又はその近傍位置に配置
させた電気光学媒体4とこの電気光学媒体4の光ビーム
透過方向に沿って対向する両面に形成されて電圧印加に
より光ビームを第2方向yに収束又は発散させるレンズ
作用を付与する所定の大きさ及び形状の電極対5とこれ
らの電極対5に電圧を印加する駆動電源6とを有する電
気光学レンズ2と、この電気光学レンズ2から射出され
る光ビーム7を前記第1方向xに収束させる第2レンズ
とにより構成し、電気光学レンズ2に対する光ビーム7
の入射位置Paを第1方向xについてこの電気光学レン
ズ2の散乱損失の大きい中心位置からずらして設定し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ走査光学系、レ
ーザ走査画像記録機器等に利用される焦点距離可変の電
気光学レンズ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気光学レンズとして
は、例えば特開平1−230017号公報に示されるよ
うなものがある。これは、電気光学媒体、例えばPLZ
Tの対向する両面に帯状の細長い電極対を形成し、入射
ビームを帯状電極の方向に沿って入射させるものであ
り、この際、帯状電極対間に駆動電圧を印加すると電極
対間に屈折率分布が生じレンズ作用が発揮されるという
ものである。よって、電極対の大きさ及び形状を適切に
定めることにより、ビームの収束方向をある一定方向に
決めることができ、1次元レンズ作用を持たせることが
できる。つまり、シリンドリカルレンズと同等の作用を
持つものである。また、このような1次元レンズ作用を
持たせて2つの電気光学レンズを互いに直交する方向に
レンズ作用を持つように同一光軸上に配設すれば2次元
レンズ作用を持たせることができる。
【0003】このような電気光学レンズ装置によれば、
印加する電圧を可変することにより、焦点位置を電気的
に制御し得るものであり、ビームウエスト位置を高速で
可変する用途への応用が考えられる。例えば、レーザビ
ームを用いた画像記録機器等への応用である。このよう
な用途においては、電気光学レンズの収差を極力小さく
しなければならず、上記公報方式の電気光学レンズで
は、未だ、充分な収束性能を持っているとはいえないも
のである。
【0004】このような欠点を解消し、充分な収束性能
を持たせた電気光学レンズ装置として特開平2−222
922号公報に示されるものがある。これは、各々1次
元のレンズ作用を持ち収束方向を直交させた第1,2電
気光学レンズを各々入射ビームのビームウエスト位置に
配設させたものである。まず、固定レンズ(シリンドリ
カルレンズ)で第1電気光学レンズのビーム収束方向と
直交する方向に入射ビームを絞り込んで入射させ、この
第1電気光学レンズからの出射ビームをシリンドリカル
レンズで平行ビームに整形する。ついで、この平行ビー
ムを固定レンズ(シリンドリカルレンズ)で絞り込んで
第2電気光学レンズに入射させ、この第2電気光学レン
ズからの出射ビームをシリンドリカルレンズで平行ビー
ムに整形する。ここに、これらの第1,2電気光学レン
ズの電極対に電圧を印加し、互いに直交する方向の収束
パワーを変化させることにより焦点距離を独立して可変
し得るものとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開平2−22292
2号公報に示されるものは、要は、1次元の電気光学レ
ンズの収差の小さい領域(収束性能のよい領域)のみを
利用しようとするものであり、このために、電気光学レ
ンズを入射ビームのビームウエスト位置に配設させると
ともに固定レンズで入射ビームを絞り込んでこの電気光
学レンズの中心部に入射させるようにしたものである。
【0006】ところが、この種の電気光学レンズにおい
てはその収束性能のよい領域を使用すると、その基材で
あるPLZT電気光学セラミックス特有の散乱現象が生
ずることから、この部分を通過する光のビームパワーが
減少してしまう。この結果、光利用効率が悪くなってし
まう。
【0007】また、電気光学レンズは電圧を印加してい
ない場合に発生する自然散乱の他に、電圧印加時に生ず
る電圧依存性の散乱を生ずるものであり、このような散
乱光が有効ビームに悪影響を及ぼすこともある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、直線偏光した光ビームを第1方向に収束させる第1
レンズと、この第1レンズから射出される光ビームのビ
ームウエスト位置又はその近傍位置に配置させた電気光
学媒体とこの電気光学媒体の光ビーム透過方向に沿って
対向する両面に形成されて電圧印加により光ビームを前
記第1方向と直交する第2方向に収束又は発散させるレ
ンズ作用を付与する所定の大きさ及び形状の電極対とこ
れらの電極対に電圧を印加する駆動電源とを有する電気
光学レンズと、この電気光学レンズから射出される光ビ
ームを前記第1方向に収束させる第2レンズとにより構
成し、前記電気光学レンズに対する光ビームの入射位置
を前記第1方向についてこの電気光学レンズの中心位置
からずらして設定した。
【0009】請求項2記載の発明では、直線偏光した光
ビームを第1方向に収束させる第1レンズと、この第1
レンズから射出される光ビームのビームウエスト位置又
はその近傍位置に配置させた電気光学媒体とこの電気光
学媒体の光ビーム透過方向に沿って対向する両面に形成
されて電圧印加により光ビームを前記第1方向と直交す
る第2方向に収束又は発散させるレンズ作用を付与する
所定の大きさ及び形状の電極対とこれらの電極対に電圧
を印加する駆動電源とを有する電気光学レンズと、この
電気光学レンズから射出される光ビームを前記第1方向
に収束させる第2レンズと、前記電気光学レンズ以降の
光路上に配設されて散乱光を遮断するアパーチャとによ
り構成した。
【0010】また、請求項3記載の発明では、直線偏光
した光ビームを第1方向に収束させる第1レンズと、こ
の第1レンズから射出される光ビームのビームウエスト
位置又はその近傍位置に配置させた第1電気光学媒体と
この第1電気光学媒体の光ビーム透過方向に沿って対向
する両面に形成されて電圧印加により光ビームを前記第
1方向と直交する第2方向に収束又は発散させるレンズ
作用を付与する所定の大きさ及び形状の第1電極対とこ
れらの第1電極対に電圧を印加する第1駆動電源とを有
する第1電気光学レンズと、この第1電気光学レンズか
ら射出される光ビームを前記第1方向に収束させる第2
レンズと、この第2レンズから射出される光ビームの偏
光方向を90°回転させる1/2波長板と、この1/2
波長板から射出される光ビームを前記第2方向に収束さ
せる第3レンズと、この第3レンズから射出される光ビ
ームのビームウエスト位置又はその近傍位置に配置させ
た第2電気光学媒体とこの第2電気光学媒体の光ビーム
透過方向に沿って対向する両面に形成されて電圧印加に
より光ビームを前記第1方向に収束又は発散させるレン
ズ作用を付与する所定の大きさ及び形状の第2電極対と
これらの第2電極対に電圧を印加する第2駆動電源とを
有する第2電気光学レンズと、この第2電気光学レンズ
から射出される光ビームを前記第2方向に収束させる第
4レンズとにより構成し、前記第1電気光学レンズに対
する光ビームの入射位置を前記第1方向についてこの第
1電気光学レンズの中心位置からずらして設定するとと
もに、前記第2電気光学レンズに対する光ビームの入射
位置を前記第2方向についてこの第2電気光学レンズの
中心位置からずらして設定した。
【0011】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明の構成に加え、第1,2電気光学レンズ間の光路上
に散乱光を遮断する第1アパーチャを配設し、前記第2
電気光学レンズ以降の光路上に散乱光を遮断する第2ア
パーチャを配設した。
【0012】請求項5記載の発明では、直線偏光した光
ビームを第1方向に収束させる第1レンズと、この第1
レンズから射出される光ビームのビームウエスト位置又
はその近傍位置に配置させた第1電気光学媒体とこの第
1電気光学媒体の光ビーム透過方向に沿って対向する両
面に形成されて電圧印加により光ビームを前記第1方向
と直交する第2方向に収束又は発散させるレンズ作用を
付与する所定の大きさ及び形状の第1電極対とこれらの
第1電極対に電圧を印加する第1駆動電源とを有する第
1電気光学レンズと、この第1電気光学レンズから射出
される光ビームを前記第1方向に収束させる第2レンズ
と、この第2レンズから射出される光ビームを前記第2
方向に収束させる第3レンズと、この第3レンズから射
出される光ビームのビームウエスト位置又はその近傍位
置に配置させた第2電気光学媒体とこの第2電気光学媒
体の光ビーム透過方向に沿って対向する両面に形成され
て電圧印加により光ビームを前記第1方向に収束又は発
散させるレンズ作用を付与する所定の大きさ及び形状の
第2電極対とこれらの第2電極対に電圧を印加する第2
駆動電源とを有する第2電気光学レンズと、この第2電
気光学レンズから射出される光ビームを前記第2方向に
収束させる第4レンズと、第1,2電気光学レンズ間の
光路上に配設されて散乱光を遮断する第1アパーチャ
と、前記第2電気光学レンズ以降の光路上に配設されて
散乱光を遮断する第2アパーチャとにより構成した。
【0013】請求項6記載の発明では、請求項5記載の
発明の構成に関し、第1,2電気光学レンズを同一構造
として90°方向を異ならせて配設するとともに、これ
らの第1,2電気光学レンズ間に1/2波長板を配設し
た。
【0014】
【作用】請求項1,3記載の発明においては、電気光学
レンズに対する光ビームの入射位置を中心位置からずら
して設定し、電気光学結晶特有の散乱現象を抑制するよ
うにしたので、ビームパワーの減少を避けて光の利用効
率を高めることができる。この際、基本的に、電気光学
レンズを入射ビームのビームウエスト位置又はその近傍
位置に配設させているので、極めて収差の小さい領域の
みを利用するものとなり、一層高性能なレンズ作用が得
られる。
【0015】請求項2,4及び5記載の発明において
は、電気光学レンズ以降の光路上に散乱光を遮断するア
パーチャを配設しているので、散乱光による悪影響を軽
減できる。
【0016】請求項6記載の発明においては、第1,2
電気光学レンズ間の光軸上には1/2波長板を介在させ
て偏光方向を90°回転させるようにしているので、レ
ンズ作用方向が直交するこれらの第1,2電気光学レン
ズに対する光ビームの偏光方向も直交する方向となり、
結局、第1,2電気光学レンズとしては同一構造の電気
光学レンズを方向を異ならせて配設するだけでよく、電
気光学レンズ特有の収差が生じやすいといった問題も回
避される。
【0017】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1ないし図3に基
づいて説明する。本実施例の電気光学レンズ装置は、請
求項1記載の発明に相当し、光軸(z軸方向)上に、シ
リンドリカルレンズ(第1レンズ)1、電気光学レンズ
2及びシリンドリカルレンズ(第2レンズ)3を順に配
設させて構成されている。
【0018】ここに、電気光学レンズ2は、例えばPL
ZT電気光学セラミックス、具体的には2次電気光学効
果を有する(Pa,La)(Zr,Ti)O3 電気光学セ
ラミックスによる矩形状の電気光学媒体4の光ビーム透
過方向に沿って対向するy軸方向の両面に光軸方向にス
トライプ状とした電極対5を形成し、この電極対5間に
駆動電源6によって印加電圧Vを選択的に印加するよう
に構成されている。これにより、光ビームをy軸方向
(第2方向)に収束させるレンズ作用を持つものとされ
ている。
【0019】また、前記シリンドリカルレンズ1は、P
で示すようにy軸方向に直線偏光した光ビーム7をx方
向(第1方向)に収束させてそのビームウエスト位置
(又は、その近傍位置)前記電気光学レンズ2に入射さ
せるものである。より詳細には、図1に示すように、電
気光学レンズ2の電極対5間なるレンズ作用領域に対し
て収差が小さくなるような扁平なビーム形状で光ビーム
7を入射させるためのものである。前記シリンドリカル
レンズ3は電気光学レンズ2からの出射ビームに対して
x軸方向の収束作用を示してビーム整形するためのもの
である。
【0020】このような基本的構成において、y軸方向
に直線偏光した光ビーム7はシリンドリカルレンズ1に
よってx軸方向に収束され、図1に示したように、レン
ズ作用領域に収差が小さくなるようなビーム形状とされ
て電気光学レンズ2に入射する。そこで、駆動電源6に
よって電極対5間に電圧Vを印加すると光ビーム7をy
軸方向に収束させるレンズ作用が生ずる。このような電
気光学レンズ2からの出射ビームはシリンドリカルレン
ズ3によりビーム整形されて最終出力となる。電極対5
間に電圧Vが印加されていない状態では、光ビーム7は
y軸方向の収束作用を受けることなく電気光学媒体4を
透過する。
【0021】ここに、電気光学媒体4として2次電気光
学効果を有する(Pa,La)(Zr,Ti)O3 電気光
学セラミックスを用いた場合の電気光学レンズ2の動作
について詳細に説明する。まず、電気光学レンズ2の電
極対5に電圧が印加されていない場合には、光ビーム7
は電気光学媒体4で何らの変化も受けずに透過してその
まま出射する。一方、電極対5に電圧Vを印加すると、
電気光学媒体4中の電極対5で挾まれた領域に、電極付
近で強く中央付近で弱くなる電界分布が生ずる。この結
果、2次電気光学効果により電気光学媒体4中には屈折
率分布が生ずる。この結果、例えば、図2において、電
界の方向をy軸方向、光ビーム7の入射方向をz軸方
向、入射する光ビーム7の偏光方向をy軸方向とする
と、y軸方向の屈折率分布ny は、近似的に、 ny ≒n0 {1−(1/2)n0 233y 2} …………(1) となる。ただし、n0 はV=0での(Pa,La)(Z
r,Ti)O3 電気光学セラミックスの屈折率、R33
2次電気光学係数である。
【0022】(1)式より、電界Ey による屈折率変化
Δny は、 Δny =−(1/2)n0 333y 2 …………………(2) となり、電界強度の2乗に比例することが分かる。そし
て、電界の強い箇所では屈折率が小さくなり、光収束作
用がy軸方向に生ずるものとなる。
【0023】このような基本的構成において、例えば電
気光学レンズ2の焦点距離を15cmとして動作させた場
合の収束ビーム径(実測値/理論値)と収束ビームパワ
ー(相対値)との入射ビーム位置(x座標)依存性を測
定したところ、図3に示すような結果が得られたもので
ある。図において、横軸はx座標であり、原点は電気光
学レンズ2の中心(電極対5の幅方向中心)位置にとっ
ている。図示した特性によれば、収束性能は電気光学レ
ンズ2に対する光ビーム7の入射位置が原点位置(中心
位置,x=0)にある場合に最もよくなるが、収束ビー
ムパワーは逆に最小になってしまい、光利用効率の悪い
ものとなってしまう。このような現象は、電気光学レン
ズ2内での散乱・損失によるものと考えられ、この現象
を避けることは困難である。
【0024】しかして、本実施例では、前述したような
基本的構成において、シリンドリカルレンズ1から射出
される光ビーム7の電気光学レンズ2に対する入射位置
を、その原点(中心)位置ではなく、図1中に実線(又
は仮想線)で示すように、原点位置から+x軸方向(又
は、−x軸方向)に僅かにずれた位置Paに設定したも
のである。つまり、電気光学レンズ2において収束性能
の比較的よい領域を使用しつつ、原点位置から外れた位
置に入射させることにより散乱現象を軽減してビームパ
ワーの低減を避けることができるようにしたものであ
る。よって、電気光学レンズ2の原点位置に入射させる
場合に比して、収束性能は多少悪くなるが、実使用上で
要求される収束性能を満足し得る範囲で使用すれば何ら
問題のないものである。
【0025】よって、光の利用効率を損なうことなく、
電気光学レンズ2を用いた焦点距離可変のレンズ装置を
提供できる。
【0026】つづいて、本発明の第二の実施例を図4及
び図5により説明する。前記実施例で示した部分と同一
部分は同一符号を用いて示す(以下の実施例でも同様と
する)。本実施例は、請求項2記載の発明に相当し、電
気光学レンズ2以降の光路上、ここでは電気光学レンズ
2・シリンドリカルレンズ3間に散乱光を遮断するため
のアパーチャ8を設けたものである。
【0027】即ち、電気光学レンズ2を用いたレンズ装
置において、光ビーム7の散乱は、電気光学レンズ2が
動作していないとき(V=0)に発生する自然散乱に加
え、電気光学レンズ2が動作するとき(V≠0)にその
印加電圧に応じて散乱光が増加する、所謂、電圧依存性
を持つ散乱がある。このような散乱光が本来の光ビーム
7の有効ビーム内に入り込むと悪影響を及ぼすものとな
る。このような点を考慮し、本実施例では電気光学レン
ズ2の直後に有効ビームのみを通過させる開口部8aを
形成したアパーチャ8を設け、電気光学レンズ2によっ
て生ずる散乱光が光ビーム7の有効ビーム内に入り込ま
ないように遮断させるようにしたものである。
【0028】ここに、本実施例では電気光学レンズ2を
ビームウエスト位置又はその近傍位置に配設させている
ので、アパーチャ8に形成する開口部8aもその位置で
のビーム断面形状に合致するような扁平形状(x軸方向
に扁平)として形成され、最も効果的に散乱光を遮断し
得るように構成されている。なお、前記実施例のように
電気光学レンズ2に対する光ビーム7の入射位置を原点
位置からずらしている場合であれば、それに併せて、ア
パーチャ8の開口部8aの位置もx軸方向にずらして設
定すればよい。
【0029】さらには、このようなアパーチャ8を設け
る位置としては、電気光学レンズ2直後に配設させた上
述した例に限らず、電気光学レンズ2以降の光路上のど
の位置に配設させてもよい。
【0030】本発明の第三の実施例を図6及び図7に基
づいて説明する。本実施例の電気光学レンズ装置は、前
述した第一の実施例構成を利用しつつ、2次元電気光学
レンズ装置として構成したもので、請求項3記載の発明
に相当するものである。即ち、前述した実施例の電気光
学レンズ2を第1電気光学レンズとするとともに、シリ
ンドリカルレンズ3以降の光路上に、1/2波長板9、
シリンドリカルレンズ(第3レンズ)10、電気光学レ
ンズ(第2電気光学レンズ)11及びシリンドリカルレ
ンズ(第4レンズ)12を順に配設させて構成されてい
る。
【0031】ここに、第2電気光学レンズとなる電気光
学レンズ11は、構造的には、電気光学レンズ2と全く
同一とされその配設方向をx−y軸方向で入替えた(9
0°方向を異ならせた)ものとされている。即ち、矩形
状の電気光学媒体(第2電気光学媒体)13の光ビーム
透過方向に沿って対向するx軸方向の両面に光軸方向に
ストライプ状とした電極対(第2電極対)14を形成
し、この電極対14間に駆動電源15によって印加電圧
2 (本実施例では、駆動電源6側の印加電圧をV1
する)を選択的に印加するように構成されている。これ
により、電気光学レンズ11は光ビーム7をx軸方向
(第2方向)に収束させるレンズ作用を持つものとされ
ている。
【0032】シリンドリカルレンズ1,3は前述した実
施例で前述したとおりである。1/2波長板9は光ビー
ム7の偏光方向を90°回転(y軸方向→x軸方向)さ
せるためのものである。シリンドリカルレンズ10は、
1/2波長板9によりx軸方向の直線偏光に変換された
光ビーム7をy方向に収束させてそのビームウエスト位
置(又は、その近傍位置)に配設させた前記電気光学レ
ンズ11に入射させるものである。より詳細には、図7
(b)に示すように、電気光学レンズ11の電極対14
間なるレンズ作用領域に対して収差が小さくなるような
扁平なビーム形状で光ビーム7を入射させるためのもの
である。シリンドリカルレンズ12は電気光学レンズ1
1からの出射ビームに対してy軸方向の収束作用を示し
てビーム整形するためのものである。
【0033】このような構成において、y軸方向に直線
偏光した光ビーム7はシリンドリカルレンズ1によって
x軸方向に収束され、図7(a)に示したように、レン
ズ作用領域に収差が小さくなるようなビーム形状とされ
て電気光学レンズ2に入射する。ここで、駆動電源6に
よって電極対5間に電圧V1 を印加すると光ビーム7を
y軸方向に収束させるレンズ作用が生ずる。このような
電気光学レンズ2からの出射ビームはシリンドリカルレ
ンズ3によりx軸方向に平行化された後、1/2波長板
9で偏光方向が90°回転されてx軸方向の直線偏光と
なり、シリンドリカルレンズ10によるビーム変換を受
ける。ここに、シリンドリカルレンズ10によってy軸
方向に収束されて、図7(b)に示したように、レンズ
作用領域に収差が小さくなるようなビーム形状とされて
電気光学レンズ11に入射する。ここで、駆動電源15
によって電極対14間に電圧V2 を印加すると光ビーム
7をx軸方向に収束させるレンズ作用が生ずる。このよ
うな電気光学レンズ11からの出射ビームはシリンドリ
カルレンズ12によりビーム整形されて最終出力とな
る。
【0034】よって、電気光学レンズ2,11を駆動電
源6,15により独立して駆動制御することにより、y
軸及びx軸方向の焦点距離を独立して可変し得る2次元
電気光学レンズ装置となる。
【0035】本実施例では、このような基本的な2次元
電気光学レンズ装置において、前述した第一の実施例と
同様に、電気光学レンズ2に関しては散乱損失の大きな
原点位置(中心位置)を避けて図7(a)に示すように
原点位置からx軸方向(又は、−x軸方向)にずらした
位置をシリンドリカルレンズ1から射出される光ビーム
7の入射位置として設定するとともに、電気光学レンズ
11に関しても散乱損失の大きなy軸方向の原点位置
(中心位置)を避けて図7(b)に示すように原点位置
からy軸方向(又は、−y軸方向)にずらした位置Pb
をシリンドリカルレンズ9から射出される光ビーム7の
入射位置として設定したものである。
【0036】よって、本実施例によれば、第一の実施例
に準じて、電気光学レンズ2部分での光損失が少ないと
ともに電気光学レンズ11部分でも光損失の少ないレン
ズ機能を確保できる。
【0037】ついで、本発明の第四の実施例を図8によ
り説明する。本実施例は、前記第三の実施例のような2
次元電気光学レンズ装置を基本としつつ、第二の実施例
のように、散乱光を遮断するためのアパーチャ8,16
を設けたもので、請求項4,5及び6記載の発明に相当
する。即ち、開口部8aを有するアパーチャ8は前述し
た場合と同様に、例えば、電気光学レンズ2直後の光路
上に配設されている。また、アパーチャ16も開口部8
aと同様な開口部16aを有するもので、電気光学レン
ズ11直後の光路上に配設される。ここに、開口部16
aの方向は開口部8aと90°異なる方向、即ち、y軸
方向に扁平な形状とすることでこの位置でのビーム断面
形状に合致するように形成されている。実際には、アパ
ーチャ8,16としては全く同一形状のものを用意して
その設置個所により90°回転させて使用するようにす
ればよい。
【0038】よって、本実施例によれば、電気光学レン
ズ2に起因する散乱光はアパーチャ8により光ビーム7
の有効ビーム内に悪影響を及ぼさないように遮断でき、
電気光学レンズ11に起因する散乱光はアパーチャ16
により光ビーム7の有効ビーム内に悪影響を及ぼさない
ように遮断でき、良好なる2次元レンズ作用を発揮させ
ることができる。
【0039】なお、前記実施例のように電気光学レンズ
2,11に対する光ビーム7の入射位置を原点位置から
ずらしている場合であれば、それに併せて、アパーチャ
8,16の開口部8a,16aの位置も各々x軸方向,
y軸方向にずらして設定すればよい。さらには、このよ
うなアパーチャ8,16を設ける位置としては、電気光
学レンズ2,11直後に配設させた上述した例に限ら
ず、アパーチャ8に関しては電気光学レンズ2,11間
の光路上、アパーチャ16に関しては電気光学レンズ1
1以降の光路上のどの位置に配設させてもよい。
【0040】つづいて、本発明の第五の実施例を図9及
び図10により説明する。本実施例は、請求項2記載の
発明に相当するものであるが、第二の実施例(図4)で
説明した実施例の電気光学レンズ2に代えてx軸方向に
収束作用を示す電気光学レンズ17を用いたものであ
る。即ち、この電気光学レンズ17は電気光学レンズ2
における電極対5に代えて、電気光学媒体4のy軸方向
の両面に2本ずつストライプ状に離間形成した電極によ
る電極対18を設けて駆動電源6に接続したものであ
る。
【0041】このような基本的構成において、y軸方向
に直線偏光した光ビーム7はシリンドリカルレンズ1に
よってy軸方向に収束され、2本ずつのストライプ状電
極による電極対18間の収差が小さな領域に扁平ビーム
形状とされて電気光学レンズ17に入射する。ここで、
駆動電源6によって電極対18間に電圧Vを印加すると
光ビーム7をx軸方向に収束させるレンズ作用が生ず
る。このような電気光学レンズ17からの出射ビームは
シリンドリカルレンズ3によってビーム変換を受け、y
軸方向に収束されるビーム整形を受けて最終出力とな
る。
【0042】即ち、本実施例の場合、電気光学レンズ1
7直後では光ビーム7の断面形状がy軸方向に扁平なビ
ーム形状となっているので、本実施例では図10に示す
ようにy軸方向に扁平とした開口部19aを形成したア
パーチャ19を電気光学レンズ17直後の光路上に配設
させて、散乱光の有効ビーム内への影響をなくすように
構成されている。
【0043】なお、本実施例に関しても、例えば電気光
学レンズ17に対する光ビーム7の入射位置を原点位置
からずらしている場合であれば、それに併せて、アパー
チャ19の開口部19aの位置もx軸方向にずらして設
定すればよい。さらには、このようなアパーチャ19を
設ける位置としては、電気光学レンズ17直後に配設さ
せた上述した例に限らず、電気光学レンズ17以降の光
路上のどの位置に配設させてもよい。
【0044】本発明の第六の実施例を図11及び図12
により説明する。本実施例の電気光学レンズ装置は、前
述した第五の実施例構成を利用しつつ、2次元電気光学
レンズ装置として構成したもので、第四の実施例と同様
に請求項4,5及び6記載の発明に相当する。具体的に
は、前記第五の実施例における電気光学レンズ17を第
1電気光学レンズとし、アパーチャ19を第1アパーチ
ャとするとともに、シリンドリカルレンズ3以降の光路
上に、1/2波長板9、シリンドリカルレンズ10を順
次配設し、さらに、電気光学レンズ(第2電気光学レン
ズ)20、アパーチャ21、シリンドリカルレンズ12
を順次配設させたものである。
【0045】ここに、第2電気光学レンズとなる電気光
学レンズ20は、構造的には、電気光学レンズ17と全
く同一とされその配設方向をx−y軸方向で入替えた
(90°方向を異ならせた)ものとされている。即ち、
矩形状の電気光学媒体(第2電気光学媒体)13の電極
対14に代えて、電気光学媒体13のx軸方向の両面に
2本ずつストライプ状に離間形成した電極による電極対
(第2電極対)22を設けて駆動電源(第2駆動電源)
15に接続したものである。これにより、電気光学レン
ズ20はy軸方向に収束性を示すものとされている。よ
って、この電気光学レンズ20直後に配設させるアパー
チャ21の開口部21aは図12(b)に示すようにそ
の位置でのビーム断面形状に合致するようにy軸方向に
扁平とした形状とされている。
【0046】本実施例による場合も、第四の実施例の場
合と同様の効果が得られる。
【0047】なお、本実施例による場合も、電気光学レ
ンズ17,20に対する光ビーム7の入射位置を原点位
置からずらしている場合であれば、それに併せて、アパ
ーチャ19,21の開口部19a,211の位置も各々
x軸方向,y軸方向にずらして設定すればよい。さらに
は、このようなアパーチャ19,21を設ける位置とし
ては、電気光学レンズ17,20直後に配設させた上述
した例に限らず、アパーチャ19に関しては電気光学レ
ンズ17,20間の光路上、アパーチャ20に関しては
電気光学レンズ20以降の光路上のどの位置に配設させ
てもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、直線偏光
した光ビームを第1方向に収束させる第1レンズと、こ
の第1レンズから射出される光ビームのビームウエスト
位置又はその近傍位置に配置させた電気光学媒体とこの
電気光学媒体の光ビーム透過方向に沿って対向する両面
に形成されて電圧印加により光ビームを前記第1方向と
直交する第2方向に収束又は発散させるレンズ作用を付
与する所定の大きさ及び形状の電極対とこれらの電極対
に電圧を印加する駆動電源とを有する電気光学レンズ
と、この電気光学レンズから射出される光ビームを前記
第1方向に収束させる第2レンズとにより1次元構造で
構成し、前記電気光学レンズに対する光ビームの入射位
置を前記第1方向についてこの電気光学レンズの中心位
置からずらして設定し、また、請求項3記載の発明によ
れば、直線偏光した光ビームを第1方向に収束させる第
1レンズと、この第1レンズから射出される光ビームの
ビームウエスト位置又はその近傍位置に配置させた第1
電気光学媒体とこの第1電気光学媒体の光ビーム透過方
向に沿って対向する両面に形成されて電圧印加により光
ビームを前記第1方向と直交する第2方向に収束又は発
散させるレンズ作用を付与する所定の大きさ及び形状の
第1電極対とこれらの第1電極対に電圧を印加する第1
駆動電源とを有する第1電気光学レンズと、この第1電
気光学レンズから射出される光ビームを前記第1方向に
収束させる第2レンズと、この第2レンズから射出され
る光ビームの偏光方向を90°回転させる1/2波長板
と、この1/2波長板から射出される光ビームを前記第
2方向に収束させる第3レンズと、この第3レンズから
射出される光ビームのビームウエスト位置又はその近傍
位置に配置させた第2電気光学媒体とこの第2電気光学
媒体の光ビーム透過方向に沿って対向する両面に形成さ
れて電圧印加により光ビームを前記第1方向に収束又は
発散させるレンズ作用を付与する所定の大きさ及び形状
の第2電極対とこれらの第2電極対に電圧を印加する第
2駆動電源とを有する第2電気光学レンズと、この第2
電気光学レンズから射出される光ビームを前記第2方向
に収束させる第4レンズとにより2次元構造で構成し、
前記第1電気光学レンズに対する光ビームの入射位置を
前記第1方向についてこの第1電気光学レンズの中心位
置からずらして設定するとともに、前記第2電気光学レ
ンズに対する光ビームの入射位置を前記第2方向につい
てこの第2電気光学レンズの中心位置からずらして設定
したので、電気光学結晶特有の散乱現象を抑制すること
ができ、ビームパワーの減少を避けて光の利用効率を高
めることができ、この際、基本的には、電気光学レンズ
を入射ビームのビームウエスト位置又はその近傍位置に
配設させているので、極めて収差の小さい領域のみを利
用するものとなり、一層高性能なレンズ作用を得ること
ができる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、直線偏光し
た光ビームを第1方向に収束させる第1レンズと、この
第1レンズから射出される光ビームのビームウエスト位
置又はその近傍位置に配置させた電気光学媒体とこの電
気光学媒体の光ビーム透過方向に沿って対向する両面に
形成されて電圧印加により光ビームを前記第1方向と直
交する第2方向に収束又は発散させるレンズ作用を付与
する所定の大きさ及び形状の電極対とこれらの電極対に
電圧を印加する駆動電源とを有する電気光学レンズと、
この電気光学レンズから射出される光ビームを前記第1
方向に収束させる第2レンズと、前記電気光学レンズ以
降の光路上に配設されて散乱光を遮断するアパーチャと
により1次元構造で構成し、請求項4記載の発明によれ
ば、請求項3記載の発明の2次元構造の構成に加え、第
1,2電気光学レンズ間の光路上に散乱光を遮断する第
1アパーチャを配設し、前記第2電気光学レンズ以降の
光路上に散乱光を遮断する第2アパーチャを配設し、請
求項5記載の発明によれば、直線偏光した光ビームを第
1方向に収束させる第1レンズと、この第1レンズから
射出される光ビームのビームウエスト位置又はその近傍
位置に配置させた第1電気光学媒体とこの第1電気光学
媒体の光ビーム透過方向に沿って対向する両面に形成さ
れて電圧印加により光ビームを前記第1方向と直交する
第2方向に収束又は発散させるレンズ作用を付与する所
定の大きさ及び形状の第1電極対とこれらの第1電極対
に電圧を印加する第1駆動電源とを有する第1電気光学
レンズと、この第1電気光学レンズから射出される光ビ
ームを前記第1方向に収束させる第2レンズと、この第
2レンズから射出される光ビームを前記第2方向に収束
させる第3レンズと、この第3レンズから射出される光
ビームのビームウエスト位置又はその近傍位置に配置さ
せた第2電気光学媒体とこの第2電気光学媒体の光ビー
ム透過方向に沿って対向する両面に形成されて電圧印加
により光ビームを前記第1方向に収束又は発散させるレ
ンズ作用を付与する所定の大きさ及び形状の第2電極対
とこれらの第2電極対に電圧を印加する第2駆動電源と
を有する第2電気光学レンズと、この第2電気光学レン
ズから射出される光ビームを前記第2方向に収束させる
第4レンズと、第1,2電気光学レンズ間の光路上に配
設されて散乱光を遮断する第1アパーチャと、前記第2
電気光学レンズ以降の光路上に配設されて散乱光を遮断
する第2アパーチャとにより2次元構造に構成したの
で、電気光学レンズの自然散乱、電圧依存性を持つ散乱
に起因する散乱光による光ビームの有効ビームに対する
悪影響を軽減することができる。
【0050】請求項6記載の発明においては、請求項5
記載の発明の構成に関し、第1,2電気光学レンズとを
同一構造として90°方向を異ならせて配設するととも
に、これらの第1,2電気光学レンズ間に1/2波長板
を配設したので、レンズ作用方向が直交するこれらの第
1,2電気光学レンズに対する光ビームの偏光方向も直
交する方向となり、結局、第1,2電気光学レンズとし
ては同一構造の電気光学レンズを方向を異ならせて配設
するだけでよく、電気光学レンズ特有の収差が生じやす
いといった問題も回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す電気光学レンズの
正面図である。
【図2】電気光学レンズ装置構成を示し、(a)は平面
図、(b)はその側面図である。
【図3】入射ビーム位置による収束ビーム径及びビーム
パワー依存性を示す特性図である。
【図4】本発明の第二の実施例の電気光学レンズ装置構
成を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図であ
る。
【図5】そのアパーチャの正面図である。
【図6】本発明の第三の実施例の電気光学レンズ装置構
成を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図であ
る。
【図7】その電気光学レンズの正面図である。
【図8】本発明の第四の実施例の電気光学レンズ装置構
成を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図であ
る。
【図9】本発明の第五の実施例の電気光学レンズ装置構
成を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図であ
る。
【図10】そのアパーチャの正面図である。
【図11】本発明の第六の実施例の電気光学レンズ装置
構成を示し、(a)は平面図、(b)はその側面図であ
る。
【図12】その電気光学レンズの正面図である。
【符号の説明】
1 第1レンズ 2 電気光学レンズ,第1電気光学レンズ 3 第2レンズ 4 電気光学媒体,第1電気光学媒体 5 電極対,第1電極対 6 駆動電源,第1駆動電源 7 光ビーム 8 アパーチャ,第1アパーチャ 9 1/2波長板 10 第3レンズ 11 第2電気光学レンズ 12 第4レンズ 13 第2電気光学媒体 14 第2電極対 15 第2駆動電源 16 第2アパーチャ 17 電気光学レンズ,第1電気光学レンズ 18 電極対,第1電極対 19 アパーチャ,第1アパーチャ 20 第2電気光学レンズ 21 第2アパーチャ 22 第2電極対

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線偏光した光ビームを第1方向に収束
    させる第1レンズと、この第1レンズから射出される光
    ビームのビームウエスト位置又はその近傍位置に配置さ
    せた電気光学媒体とこの電気光学媒体の光ビーム透過方
    向に沿って対向する両面に形成されて電圧印加により光
    ビームを前記第1方向と直交する第2方向に収束又は発
    散させるレンズ作用を付与する所定の大きさ及び形状の
    電極対とこれらの電極対に電圧を印加する駆動電源とを
    有する電気光学レンズと、この電気光学レンズから射出
    される光ビームを前記第1方向に収束させる第2レンズ
    とよりなり、前記電気光学レンズに対する光ビームの入
    射位置を前記第1方向についてこの電気光学レンズの中
    心位置からずらして設定したことを特徴とする電気光学
    レンズ装置。
  2. 【請求項2】 直線偏光した光ビームを第1方向に収束
    させる第1レンズと、この第1レンズから射出される光
    ビームのビームウエスト位置又はその近傍位置に配置さ
    せた電気光学媒体とこの電気光学媒体の光ビーム透過方
    向に沿って対向する両面に形成されて電圧印加により光
    ビームを前記第1方向と直交する第2方向に収束又は発
    散させるレンズ作用を付与する所定の大きさ及び形状の
    電極対とこれらの電極対に電圧を印加する駆動電源とを
    有する電気光学レンズと、この電気光学レンズから射出
    される光ビームを前記第1方向に収束させる第2レンズ
    と、前記電気光学レンズ以降の光路上に配設されて散乱
    光を遮断するアパーチャとよりなることを特徴とする電
    気光学レンズ装置。
  3. 【請求項3】 直線偏光した光ビームを第1方向に収束
    させる第1レンズと、この第1レンズから射出される光
    ビームのビームウエスト位置又はその近傍位置に配置さ
    せた第1電気光学媒体とこの第1電気光学媒体の光ビー
    ム透過方向に沿って対向する両面に形成されて電圧印加
    により光ビームを前記第1方向と直交する第2方向に収
    束又は発散させるレンズ作用を付与する所定の大きさ及
    び形状の第1電極対とこれらの第1電極対に電圧を印加
    する第1駆動電源とを有する第1電気光学レンズと、こ
    の第1電気光学レンズから射出される光ビームを前記第
    1方向に収束させる第2レンズと、この第2レンズから
    射出される光ビームの偏光方向を90°回転させる1/
    2波長板と、この1/2波長板から射出される光ビーム
    を前記第2方向に収束させる第3レンズと、この第3レ
    ンズから射出される光ビームのビームウエスト位置又は
    その近傍位置に配置させた第2電気光学媒体とこの第2
    電気光学媒体の光ビーム透過方向に沿って対向する両面
    に形成されて電圧印加により光ビームを前記第1方向に
    収束又は発散させるレンズ作用を付与する所定の大きさ
    及び形状の第2電極対とこれらの第2電極対に電圧を印
    加する第2駆動電源とを有する第2電気光学レンズと、
    この第2電気光学レンズから射出される光ビームを前記
    第2方向に収束させる第4レンズとよりなり、前記第1
    電気光学レンズに対する光ビームの入射位置を前記第1
    方向についてこの第1電気光学レンズの中心位置からず
    らして設定するとともに、前記第2電気光学レンズに対
    する光ビームの入射位置を前記第2方向についてこの第
    2電気光学レンズの中心位置からずらして設定したこと
    を特徴とする電気光学レンズ装置。
  4. 【請求項4】 第1,2電気光学レンズ間の光路上に散
    乱光を遮断する第1アパーチャを配設し、前記第2電気
    光学レンズ以降の光路上に散乱光を遮断する第2アパー
    チャを配設したことを特徴とする請求項3記載の電気光
    学レンズ装置。
  5. 【請求項5】 直線偏光した光ビームを第1方向に収束
    させる第1レンズと、この第1レンズから射出される光
    ビームのビームウエスト位置又はその近傍位置に配置さ
    せた第1電気光学媒体とこの第1電気光学媒体の光ビー
    ム透過方向に沿って対向する両面に形成されて電圧印加
    により光ビームを前記第1方向と直交する第2方向に収
    束又は発散させるレンズ作用を付与する所定の大きさ及
    び形状の第1電極対とこれらの第1電極対に電圧を印加
    する第1駆動電源とを有する第1電気光学レンズと、こ
    の第1電気光学レンズから射出される光ビームを前記第
    1方向に収束させる第2レンズと、この第2レンズから
    射出される光ビームを前記第2方向に収束させる第3レ
    ンズと、この第3レンズから射出される光ビームのビー
    ムウエスト位置又はその近傍位置に配置させた第2電気
    光学媒体とこの第2電気光学媒体の光ビーム透過方向に
    沿って対向する両面に形成されて電圧印加により光ビー
    ムを前記第1方向に収束又は発散させるレンズ作用を付
    与する所定の大きさ及び形状の第2電極対とこれらの第
    2電極対に電圧を印加する第2駆動電源とを有する第2
    電気光学レンズと、この第2電気光学レンズから射出さ
    れる光ビームを前記第2方向に収束させる第4レンズ
    と、第1,2電気光学レンズとの間の光路上に配設され
    て散乱光を遮断する第1アパーチャと、前記第2電気光
    学レンズ以降の光路上に配設されて散乱光を遮断する第
    2アパーチャとよりなることを特徴とする電気光学レン
    ズ装置。
  6. 【請求項6】 第1,2電気光学レンズを同一構造とし
    て90°方向を異ならせて配設するとともに、これらの
    第1,2電気光学レンズ間に1/2波長板を配設したこ
    とを特徴とする請求項5記載の電気光学レンズ装置。
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