JPH07181437A - 光制御素子 - Google Patents

光制御素子

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JPH07181437A
JPH07181437A JP32702093A JP32702093A JPH07181437A JP H07181437 A JPH07181437 A JP H07181437A JP 32702093 A JP32702093 A JP 32702093A JP 32702093 A JP32702093 A JP 32702093A JP H07181437 A JPH07181437 A JP H07181437A
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conductor
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traveling wave
optical
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JP32702093A
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Kazuto Noguchi
一人 野口
Hiroshi Miyazawa
弘 宮澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光制御素子の広帯域化。 【構成】 シールド導体504の曲率がLiNbO3
板501の反りによる曲率と等しくなるように、例えば
シールド導体504を、その基板505の底面をzカッ
トLiNbO3 基板501と同一の曲率を付けて研摩し
た後、シールド導体となるべき金属膜を蒸着法で形成す
る。このシールド導体504を進行波電極503と光導
波路とが相互作用する領域の近傍で、LiNbO3 基板
501に設置することにより、オーバーレイの厚みをそ
の長手方向に沿って広帯域化に最適な値にほぼ一定に保
つことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光波の変調や光路切り替
え等を行う光制御素子に係り、特に、動作速度が極めて
速い光制御素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光変調素子に比較して光変調帯域
を大幅に広帯域化したマッハツェンダ形のTi拡散Li
NbO3 (リチウムナイオベート)光変調器として、図
1及び図2に示されるシールド系速度整合形の光変調器
がある(河野他:ElectronicsLetters,vol.25,PP.1382-
1383,1989;特開昭64−48021号公報)。図1に
は同光変調器の平面から見た構造が示され、図2には図
1のAA′線に沿う横断面構造が示されている。図1及
び図2に示される光変調器では、電気光学効果を有する
zカットLiNbO3 基板101にTi熱拡散によりマ
ッハツェンダ型光導波路102が形成されている。この
基板101上には、厚さDなるSiO2 バッファ層10
3が形成され、更にそのバッファ層103の上に、中心
導体(中心電極)104及びアース導体(アース電極)
105から構成されたコプレーナウェーブガイド(CP
W)形の進行波電極が形成されている。抵抗106は前
記CPW形電極104,105間に接続された終端抵
抗、線路107は変調用マイクロ波信号をこれらのCP
W形電極104,105に供給するための変調用マイク
ロ波信号給電線(給電用同軸線)である。更に、光導波
路102とCPW形電極104,105とが相互作用す
る領域の近傍に、オーバーレイ108を介してシールド
導体109が配置されている。
【0003】図1及び図2に示された光変調器の製造に
際し、シールド導体109は、シールド導体の基板11
0にシールド導体となる金属を蒸着して形成する。そし
て、このように形成したシールド導体109を、光導波
路102とバッファ層103及び進行波電極104,1
05とを配置した基板101にかぶせることにより、光
変調器を形成する。
【0004】この光変調器の動作として、給電線107
から駆動電力として変調用マイクロ波信号が供給される
と、進行波電極の中心導体104とアース導体105と
の間に電界が加わる。LiNbO3 基板101は電気光
学効果を有するので、この電界により屈折率変化が生じ
る。その結果、マッハツェンダ形光導波路102を各々
伝搬する光間に位相のずれが生じる。この位相ずれが2
mπ(mは整数)ラジアンになった場合、マッハツェン
ダ形光導波路102の合波部で導波モードが励振され、
光はON(オン)状態になる。一方、位相ずれが(2m
+1)πラジアンになった場合、マッハツェンダ形光導
波路102の合波部で高次モードを励振し、光はOFF
(オフ)状態になる。
【0005】従って、この光調器の場合は、中心導体1
04及びアース導体105が進行波電極として構成され
ているので、この進行波電極を伝搬する変調用マイクロ
波信号と光導波路102を伝搬する光との間に速度差が
なければ、理想的には光変調帯域の制限はないはずであ
る。
【0006】しかし、実際には、マイクロ波伝搬損失の
他に、マイクロ波信号と光との速度差によって光変調帯
域が制限されている。マイクロ波信号に対する進行波電
極のマイクロ波実効屈折率をnm とし、光に対する光導
波路102の実効屈折率をn0 とすると、3dB光変調
帯域Δfは1/(nm −n0 )に比例する(但し、この
比例関係の式では、マイクロ波の伝搬損失を無視してい
る。)。従って、光変調帯域Δfを拡大するためにはマ
イクロ波と光の実効屈折率を近づけること、即ち、マイ
クロ波と光の速度を整合させることが不可欠である。
【0007】そのために、図1及び図2に示された光変
調器では、バッファ層103の厚みDを厚くし、且つ、
シールド導体109を用いてマイクロ波と光の実効屈折
率を近づけて、速度の整合をとっている。例えば、中心
導体104の幅Wが8μm、中心導体104とアース導
体105とのギャップGが15μm、SiO2 バッファ
層103の厚みDが1.2μm、オーバーレイ108の
厚み(高さ)Hが4.3μmの場合において、マイクロ
波と光の速度の完全整合をとることが可能である。な
お、図2中のTは電極104,105の厚みを示してい
る。図4に、オーバーレイ108の高さHに対する
m 、zm (特性インピーダンス)、Δfの計算結果を
示す。図からも判るように、光変調帯域Δfは上述の如
く速度整合がとれた状態で最大となる。なお、図中のL
は相互作用長(電極長)を示している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の光
変調器では、特性インピーダンスzm を60Ωに近づけ
て外部駆動回路とのインピーダンス整合をとってマイク
ロ波の伝搬損失を防ぐためには、SiO2 バッファ層1
03の厚みDを1.2μmと厚くする必要がある。Si
2 バッファ層103はプラズマ化学気相堆積法(CV
D)等で製作するのであるが、LiNbO3 基板101
との密着性を高めたり、膜を緻密化する等の目的から、
通常、基板101を300℃に加熱して作製したり、作
製後に400℃程度でアニーリングを行う。しかし、S
iO2 の熱膨張係数は0.48×10-6/℃、LiNb
3 の熱膨張係数は0.154×10-4/℃と大きく異
なる。そのため、実際に出来上った光変調器は図1のB
B′線に沿う断面構造を表わす図3に示すように、素子
の中央部が凸に反っている。一例として、基板101の
厚みを0.5mm、長さを40mm、幅を10mmとし
た通常の光変調器の場合、中央部は端部に比べて20μ
m程度盛り上がる。一方、シールド導体109は加工し
た基板110上に金属薄膜を設けているため、反りは殆
どない。従って、シールド導体109を進行波電極上に
設置した場合、図3に示すように、シールド導体109
はその中央部でのみ基板101と接した形状となる。1
11はアース導体105とシールド導体109のギャッ
プを示す。そのためオーバーレイ108の高さ(厚み)
は、中央部で薄く、端部で厚くなってしまう。
【0009】このようにオーバーレイ108の高さが不
均一になって最適値より薄く、あるいは厚くなると、図
4から判るように、光とマイクロ波の速度整合や、外部
駆動回路とのインピーダンス整合がとれない。更に、オ
ーバーレイ108の厚みが1μm以下と極端に薄くなる
と、マイクロ波の伝搬損失αが増大する。同様に、オー
バーレイ108の厚みが最適値より厚くなると、nm
びzm が増加するので、速度整合やインピーダンス整合
がとれない。つまり、オーバーレイ108の厚みを一定
に保つことができないと、平均的なnm をn0 と一致さ
せることができたとしても、マイクロ波の伝搬損失が大
きくなり、光変調帯域Δfの値は図4で示す極大値より
も小さくなってしまう。
【0010】本発明は上述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は特性インピーダンスの低下、ある
いはマイクロ波伝搬損失の増加を招くことなく、マイク
ロ波と光との速度整合を完全にとれる広帯域な光制御素
子を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光制御素子は、少なくとも1本の光導波路
を備えた電気光学効果を有する基板と、前記基板の上に
形成されたバッファ層と、前記バッファ層の上に配置さ
れた進行波電極と、前記光導波路と前記進行波電極とが
相互作用する領域の近傍にオーバーレイを介し配置され
たシールド導体とを備えた光制御素子において、前記基
板と前記シールド導体とが同一の曲率を有することを特
徴とする。また、本発明の光制御素子は、前記シールド
導体の背面に薄膜が設けられていることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明では、光導波路,バッファ層及び進行波
電極を有する基板と、シールド導体とが同一の曲率を有
するため、オーバーレイの厚み(高さ)が均一に一定と
なる。これにより、進行波電極を伝搬するマイクロ波の
実効屈折率が光導波路を伝搬する光の実効屈折率に近づ
くように、且つ、進行波電極の特性インピーダンスが外
部回路の特性インピーダンスに近づくように、進行波電
極の厚み、バッファ層の厚み、オーバーレイの厚みを定
めることができるので、特性インピーダンスが下がると
か、あるいはマイクロ波の伝搬損失が増加するというこ
とがなくなり、しかも、マイクロ波と光の速度を完全に
整合させることができる。また、シールド導体の背面に
薄膜が存在することにより、薄膜の厚み調整等によっ
て、基板とシールド導体の曲率を容易に同一にすること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明をその実施例と
共に詳細に説明する。
【0014】図5には、本発明の光制御素子の第一実施
例に係るマッハツェンダ形光変調素子の図1のBB′線
断面に相当する縦断面構造が示されている。本実施例の
光制御素子の平面から見た構造は図1と同じである。即
ち図5において、図1に示された光変調器と同様に、電
気光学効果を有するzカットLiNbO3 基板501に
Ti熱拡散によりマッハツェンダ型光導波路が形成され
ている。この基板501上には、SiO2 バッファ層5
02が形成され、更にそのバッファ層502の上に、中
心導体(中心電極)及びアース導体(アース電極)から
構成されたコプレーナウェーブガイド(CPW)形の進
行波電極503が形成されている。更に、光導波路とC
PW形進行波電極503とが相互作用する領域の近傍
に、オーバーレイを介してシールド導体504が配置さ
れている。なお、進行波電極503の中心導体とアース
導体間には終端抵抗が接続され、進行波電極503には
外部駆動回路から給電用同軸線等により変調用マイクロ
波信号が供給される。
【0015】上記シールド導体504は、その基板50
5の底面をzカットLiNbO3 基板501と同一の曲
率を付けて研摩した後、シールド導体となるべき金属膜
を蒸着法で形成してある。これにより、シールド導体5
04の曲率はLiNbO3 基板501の反りによる曲率
と等しくなり、このシールド導体504を進行波電極5
03と光導波路とが相互作用する領域の近傍で、LiN
bO3 基板501に設置した際、オーバーレイの厚みを
その長手方向に沿ってほぼ一定に保つことができる。
【0016】従って、進行波電極503を伝搬するマイ
クロ波の実効屈折率が光導波路を伝搬する光の実効屈折
率に近づくように、且つ、進行波電極503の特性イン
ピーダンスが外部回路の特性インピーダンスに近づくよ
うに、進行波電極503の厚み、バッファ層502の厚
み、オーバーレイの均一な厚みを定めることができるの
で、特性インピーダンスが下がるとか、あるいはマイク
ロ波の伝搬損失が増加するということがなくなり、しか
も、マイクロ波と光の速度を完全に整合させることがで
きる。例えば、中心導体の幅が8μm、進行波電極50
3の中心導体とアース導体とのギャップが15μm、S
iO2 バッファ層502の厚みが1.2μm、オーバー
レイの厚み(高さ)Hが4.3μm均一の場合におい
て、マイクロ波と光の速度の完全整合をとることが可能
であり、光変調帯域の極大値をとることが可能である。
【0017】図6には、本発明の光制御素子の第二実施
例に係るマッハツェンダ形光変調素子の図1のBB′線
断面に相当する縦断面構造が示されている。本実施例の
光制御素子の平面から見た構造も図1と同じである。即
ち図6において、図1に示された光変調器と同様に、電
気光学効果を有するzカットLiNbO3 基板601に
Ti熱拡散によりマッハツェンダ型光導波路が形成され
ている。この基板601上には、厚さDなるSiO2
ッファ層602が形成され、更にそのSiO2 バッファ
層602の上に、中心導体(中心電極)及びアース導体
(アース電極)から構成されたコプレーナウェーブガイ
ド(CPW)形の進行波電極603が形成されている。
更に、光導波路とCPW形進行波電極603とが相互作
用する領域の近傍に、オーバーレイを介してシールド導
体604が配置されている。なお、進行波電極603の
中心導体とアース導体間には終端抵抗が接続され、進行
波電極603には外部駆動回路から給電用同軸線等によ
り変調用マイクロ波信号が供給される。
【0018】上記シールド導体604は、その基板60
5の底面にシールド導体となるべき金属膜を蒸着法で形
成してあるが、シールド導体604の背面側で基板60
5に薄膜606を形成し、またアニーリング等の加熱処
理を施してある。そして、この薄膜606の材質及び厚
さ等の調整により、薄膜606がシールド導体604及
びその基板605を、LiNbO3 基板601と同じ曲
率半径で反らせている。例えば、薄膜606をバッファ
層602と等しい材質(SiO2)及び厚さD(1.2
μm)とする。これにより、シールド導体604の曲率
はLiNbO3 基板601の反りによる曲率と等しくな
り、このシールド導体604を進行波電極603と光導
波路とが相互作用する領域の近傍で、LiNbO3 基板
601に設置した際、オーバーレイの厚みをその長手方
向に沿ってほぼ一定に保つことができる。
【0019】従って、進行波電極603を伝搬するマイ
クロ波の実効屈折率が光導波路を伝搬する光の実効屈折
率に近づくように、且つ、進行波電極603の特性イン
ピーダンスが外部回路の特性インピーダンスに近づくよ
うに、進行波電極603の厚み、バッファ層602の厚
みD、オーバーレイの均一な厚みを定めることができる
ので、特性インピーダンスが下がるとか、あるいはマイ
クロ波の伝搬損失が増加するということがなくなり、し
かも、マイクロ波と光の速度を完全に整合させることが
できる。例えば、中心導体の幅が8μm、進行波電極6
03の中心導体とアース導体とのギャップが15μm、
SiO2 バッファ層602の厚みDが1.2μm、Si
2 薄膜606の厚みが1.2μm、オーバーレイの厚
み(高さ)Hが4.3μm均一の場合において、マイク
ロ波と光の速度の完全整合をとることが可能であり、光
変調帯域の極大値をとることが可能である。
【0020】上記第一及び第二いずれの実施例でも、光
導波路とバッファ層502,602、進行波電極50
3,603を配置したLiNbO3 基板501,601
上に、これと異なる基板505,605にシールド導体
となる金属を蒸着して形成したシールド導体504,6
04を重ねて形成した、シールド型光制御素子の特性改
善を目的として、シールド導体504,604と進行波
電極503,603のアース導体との間にあるオーバー
レイの厚みを光導波路に沿って均一にするため、シール
ド導体の基板505,605の曲率を、バッファ層50
2,602の形成により反ってしまったLiNbO3
板501,601の曲率と同一にして、シールド導体5
04,604とアース導体の間にあるオーバーレイの厚
みを光導波路に沿って均一にすると、マイクロ波の実効
屈折率と光の実効屈折率が整合し、広帯域光変調が可能
になる。即ち、光変調素子を形成する基板501,60
1と、シールド導体504,604とが同一の曲率を有
するような構造にし、また進行波電極503,603を
伝搬するマイクロ波の実効屈折率が光導波路を伝搬する
光の実効屈折率に近づくように、かつ進行波電極50
3,603の特性インピーダンスが外部回路の特性イン
ピーダンスに近づくように、進行波電極503,603
の厚み、バッファ層502,602の厚み、オーバーレ
イの均一な厚みを定めることができるので、特性インピ
ーダンスが下がるとか、あるいはマイクロ波の伝搬損失
が増加するということはなくなり、かつマイクロ波と光
の速度を完全に整合させることができる。この光変調素
子の動作として、給電線から駆動電力として変調用マイ
クロ波信号が供給されると、進行波電極503,603
の中心導体とアース導体との間に電界が加わる。LiN
bO3 基板501,601は電気光学効果を有するの
で、この電界により屈折率変化が生じる。その結果、マ
ッハツェンダ形光導波路を各々伝搬する光間に位相のず
れが生じる。この位相ずれが2mπ(mは整数)ラジア
ンになった場合、マッハツェンダ形光導波路の合波部で
導波モードが励振され、光はON(オン)状態になる。
一方、位相ずれが(2m+1)πラジアンになった場
合、マッハツェンダ形光導波路の合波部で高次モードを
励振し、光はOFF(オフ)状態になる。
【0021】上記各実施例の説明では、シールド導体の
基板505,605の厚さは均一であったが、この基板
505,605の一部分の厚さを掘り下げにより少なく
して基板501,601と同じ曲率を持たせるようにし
ても良い。また、以上の実施例では、zカットLiNb
3 基板501,601を用いたが、これの代りにxカ
ットLiNbO3 基板を用いても良いし、電気光学効果
を有する他の基板を用いても良い。更に、バッファ層5
02,602、あるいはシールド導体背面に配置する薄
膜606は、上記各実施例ではSiO2 薄膜を用いた
が、基板501,601とシールド導体504,604
とが同じ曲率半径を持つように、その材質,厚さ,製造
方法を適宜定めても良い。また更に、進行波電極50
3,603としては、上述したコプレーナウェーブガイ
ド(CPW)形に限らず、非対称コプレーナストリップ
線路や対称コプレーナストリップ線路など、その他のマ
イクロ波電極を用いても良いことは明白であり、上記の
実施例において進行波電極の種類を入れ替えても良いこ
とは言うまでもない。なお、本発明は光変調素子に限ら
ず、光路切り替え用等各種の光制御素子に適用すること
ができ、光導波路も1本、2本あるいはそれ以上でも良
い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光制御素子を形成する基板と、シールド導体とが平行に
なるような構造にし、また進行波電極を伝搬するマイク
ロ波の実効屈折率が光導波路を伝搬する光の実効屈折率
に近づくように、かつ進行波電極の特性インピーダンス
が外部回路の特性インピーダンスに近づくように、進行
波電極の厚み、バッファ層の厚み、オーバーレイの均一
な厚みを定めることができるので、特性インピーダンス
が下がるとか、あるいはマイクロ波の伝搬損失が増加す
るということはなくなり、かつマイクロ波と光の速度を
完全に整合させることができる。従って、本発明によれ
ば、マイクロ波と光との完全な速度整合を実現できると
共に、特性インピーダンスを外部回路と整合する例えば
60Ωに近くすることが可能で、またマイクロ波の伝搬
損失を小さく押さえることができ、従って広帯域光変調
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のシールド形光変調器の平面図。
【図2】従来のシールド形光変調器の横断面図。
【図3】従来のシールド形光変調器の縦断面図。
【図4】シールド形光変調器におけるマイクロ波実効屈
折率nm 、特性インピーダンスzm 、3dB光変調帯域
Δfに対するオーバーレイの厚みの影響を説明する図。
【図5】本発明の第一の実施例を示す縦断面図。
【図6】本発明の第二の実施例を示す縦断面図。
【符号の説明】
501,601 zカットLiNbO3 基板 502,602 SiO2 バッファ層 503,603 進行波電極 504,604 シールド導体 505,605 シールド導体の基板 606 SiO2 薄膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1本の光導波路を備えた電気
    光学効果を有する基板と、前記基板の上に形成されたバ
    ッファ層と、前記バッファ層の上に配置された進行波電
    極と、前記光導波路と前記進行波電極とが相互作用する
    領域の近傍にオーバーレイを介し配置されたシールド導
    体とを備えた光制御素子において、 前記基板と前記シールド導体とが同一の曲率を有するこ
    とを特徴とする光制御素子。
  2. 【請求項2】 前記シールド導体の背面に薄膜が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の光制御素子。
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