JPH0718117Y2 - 電磁継電器 - Google Patents

電磁継電器

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JPH0718117Y2
JPH0718117Y2 JP1988039024U JP3902488U JPH0718117Y2 JP H0718117 Y2 JPH0718117 Y2 JP H0718117Y2 JP 1988039024 U JP1988039024 U JP 1988039024U JP 3902488 U JP3902488 U JP 3902488U JP H0718117 Y2 JPH0718117 Y2 JP H0718117Y2
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清文 中山
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株式会社三ツ葉電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電磁継電器に係り、特に、接点の開閉によっ
て電気回路を制御するに好適な電磁継電器に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの種の電磁継電器としては、第11図に示されて
いるように、円筒状のコイル1を用いたもの、あるい
は、第12図い示されているように、偏平角筒状のコイル
2を用いたものがある。
ここで、これらの電磁継電器における必要な吸引力を一
定とすると、各ポール3、4の断面積は一定となり、必
要な起磁力は一定で良いことになるので、コイル1、2
の大きさは、厚さT1=T2、長さL1=L2とし、断面積S1
S2とすれば良いこととなる。そこで、S1=π×r2、S2
a×bより、S1=S2、かつ、a<b、を満足するa、b
の寸法を設定すると、辺aの寸法が偏平したポールとな
る。例えばa=r、とすると、コイル1の外形は2×T1
+2×rとなり、コイル2の外形は2×T2+rとなり、
rだけコイル2の方を偏平なものとすることができる。
このため、コイル1よりもコイル2を用いれば薄形化を
図ることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、第12図に示されている従来の電磁継電器におい
ては、コイルの長辺側に可動接点の支点が設けられてい
るため、ヨーク5の材料の厚さ分だけ薄形化することが
困難になる。さらに、可動ブロック6のばね材のスパン
が短くなった分だけばね定数が増大し、これに伴って部
品の組み立てに精度の向上が要求される等の不具合が発
生する。
本考案の目的は、偏平角筒状コイルの短辺側を可動支点
として接点を開閉することができる電磁継電器を提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案に係る電磁継電器は、平板状のベースと、スプー
ルの両端に一対のフランジがそれぞれ突設されたボビン
と、前記スプールに巻装された電磁コイルと、前記スプ
ールの筒孔に挿通された鉄心と、この鉄心の両端に連結
されてフランジ外側に位置された一対のヨークと、一端
を中心に回動自在に支持されて前記電磁コイルの励消磁
により可動接点を固定接点に対して開閉させる可動接点
部材と、前記ボビンの外方を被覆するカバーとを備えて
いる電磁継電器において、 前記鉄心(45)の断面、前記スプール(48)の断面およ
び前記両フランジ(49)、(50)の外形は、前記ベース
(10)の固定面(10a)に直交する方向が短片側となる
長方形形状に形成されており、 前記可動接点部材はスプリング材が用いられて矩形の平
板形状に形成されたコンタクトスプリング(61)によっ
て形成されており、このコンタクトスプリング(61)は
前記スプール(48)の短辺側外方において平板主面が前
記両フランジ(49)、(50)の短辺となるように配置さ
れているとともに、その前記回動中心側端が一方のヨー
ク(44)側に弾性変形するように支持されており、 さらに、このコンタクトスプリング(61)の前記スプー
ル(48)側主面には平板形状のアーマチュア(64)が固
着されており、このアーマチュア(64)のスプール(4
8)側主面が一対のヨーク(43、44)に対向配置されて
いることを特徴とする。
〔作用〕
前記した手段によれば、可動接点部材としての平板形状
のコンタクトスプリング(61)の平板主面がフランジ部
の短辺と平行に配置され、このコンタクトスプリング
(61)のスプール(48)側主面に平板形状のアーマチュ
ア(64)がそれぞれのフランジ(49、50)の外側に位置
した一対のヨーク(43、44)に対向配置されているとと
もに、その回動中心側端が一方のヨーク(44)側に配置
されていることにより、可動接点部材(61)は電磁コイ
ル(66)の短辺の厚さ内において配置可能となるととも
に、それぞれが平板形状としてコイル短辺と平行に配置
され、かつ、その回動方向がコイル短辺方向となるの
で、電磁継電器として薄形となり、その幅寸法を小さく
抑制することができる。
そして、可動接点部材としてのコンタクトスプリング
(61)のスパンを長く取れるとともに、磁気回路を構成
するアーマチュア(64)のスパンも電磁コイル(66)の
フランジ(49、50)外側の一対のヨーク(43、44)に対
向配置することにより、長く取ることが可能となり、可
動接点部材(61)を回動させる際の電磁コイル(66)の
励磁時のヨーク(43、44)とアーマチュア(64)との吸
引力が小さくなる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例である電磁継電器を示す分解
斜視図、第2図はその組立状態を示す平面図、第3図は
正面図、第4図は側面図、第5図はベースの平面図、第
6図はベースの側面図、第7図はベースの底面図、第8
図は第5図のVIII−VIII線の断面図、第9図は第5図の
IX−IX線の断面図、第10図は第5図のX−X線の断面図
である。
本実施例において、本考案に係る電磁継電器は、合成樹
脂によりそれぞれ一体成形されたベース10とカバー11と
を備えている。ベース10は略長方形の平板形状に形成さ
れており、ベース10の一主面(以下、上面とする。)に
おける略中央部には、コア12等が入り込むための穴13が
略相似形状に形成されており、この内周に固定部10bが
形成されている。ベース10の長辺一側壁には固定用の突
起14が外向きに突設されており、突起14には固定用の透
孔15が厚さ方向に開設されている。さらに、ベース10の
両長辺側壁にはカバー11の係止爪16、17を装着するため
の溝18、19がそれぞれ略中央部に配されて厚さ方向に延
在するように没設されている。ベース10の短辺一側壁上
部にはターミナル部材20支持用の突起21が垂直上向きに
突設されている。
ベース10の外周縁近傍には複数の孔22、23、24、25、26
がベース10の固定面10aに対して直交する方向(上下方
向)に延在するように開設されている。第1孔22には第
1ターミナル部材27のラグ28が挿入され、第2孔23には
第2ターミナル部材29の第1ラグ30が挿入され、第3孔
24には第2ターミナル部材29の第2ラグ31が挿入され
る。また、第4孔25には第3ターミナル部材32のラグ33
が挿入され、第5孔26には第4ターミナル部材20のラグ
34が挿入される。そして、各ラグ30、31、33、34はそれ
ぞれの孔に挿入された後、先端が略90度曲げ加工され、
ベース10に固定される。
各ターミナル部材20、27、29、32にはそれぞれ電気接続
用の孔35、36、37、38が開設されており、第1ターミナ
ル部材27にはコア12固定用の孔39、40が開設されてい
る。また、第2ターミナル部材29の第1ラグ30の先端側
には固定接点41が外向きに突出するように配されて固着
されている(第1図においては内向きになっているが、
前述のラグ30の曲げ加工の後、接点41が固着され、第2
図に示す通り外向きとなる)。第3ターミナル部材32の
ラグ33の先端にはコイルの一方の端末が接続され、第4
ターミナル部材20の突起42にはコイルの他方の端末が接
続されるようになっている。
コア12は一対のヨーク43、44と鉄心45とを備えており、
各ヨーク43、44の中央部にヨーク45の両端が一体的に形
成されることにより、H形状のコア12が形成されてお
り、板材を略C形状に打ち抜いた後曲げ加工を施して製
作されている。ヨーク43の上部側壁には溝46が切設され
ており、ヨーク43の支持部47は第1ターミナル部材27に
開設されている固定用孔39に挿入され、支持部47の先端
側がポンチ等により開かれた状態でターミナル部材27に
固定される。鉄心45はその断面形状が略長方形形状に形
成されており、その短辺がベース10の固定面10aと直交
するようになっている。この鉄心45の外周には断面形状
がコ字状のスプール48が装着されている。スプール48の
両端にはその外形が略長方形形状のフランジ49、50が一
体的に形成されている。そして、スプール48、フランジ
49、50によってボビン51が構成されている。各フランジ
49、50はその短辺側がベース10の固定面10aと直交する
方向に配置されており、フランジ49、50の一方の短辺側
には切り欠き52、53が開設されている。この切り欠き5
2、53および前記コ字状のスプール48の開かれた部分を
通して、前記鉄心45がスプール48の筒孔(図示せず)内
に嵌入されている。
ヨーク44にはスプリングステー54が固定されてベース10
に立設されている。スプリングステー54の支持部55が第
1ターミナル部材27の固定用孔40内に挿入され、支持部
55の先端がポンチ等により開かれた状態でターミナル部
材27に固定される。このスプリングステー54には複数の
孔58、59、60が開設されており、孔58、60にヨーク側壁
の突起が挿入され、スプリングステー54がヨーク44へ連
結されるようになっている。
さらに、スプリングステー54には打出された突起56、57
が設けられており、可動接点部材としてのコンタクトス
プリング61に開設された孔61a、61bに、突起56、57を挿
入した後、その先端を潰すことによって、スプリングス
テー54とコンタクトスプリング61が固着される。このコ
ンタクトスプリング61の先端には可動接点62が固着され
ており、可動接点62が固定接点41と相対向するように、
コンタクトスプリング61が配置されている。そして、こ
のコンタクトスプリング61には取付孔61cが開設され、
この孔61cに短辺形状のアーマチュア64の打出し形成さ
れた突起63が挿入された後、突起63の先端を潰すことに
よって、コンタクトスプリング61とアーマチュア64が固
着されている。このアーマチュア64の一端には突起65が
膨出形成されており、アーマチュア64がコンタクトスプ
リング61に固着されて、コンタクトスプリング61がスプ
リングステー54に固着されると、アーマチュアの一端64
aがヨーク44の側壁に当接され、突起65側の一端がヨー
ク43の側壁に近接配置される。すなわち、コンタクトス
プリング61はスプール48の外方に巻装される偏平角筒状
の電磁コイル66の短辺側を揺動するようになっている。
なお、コア12とベース10の固定は、前述のヨーク43の支
持部47およびスプリングステー54の支持部55を第1のタ
ーミナルラグ27へ固定する際に、ヨーク43、44、スプリ
ングステー54とターミナル部材27とでベース10の固定部
10bを挟持することによって行われる。
次に作用を説明する。
ターミナル部材20、32に電力が供給され電磁コイル66が
励磁されると、電磁コイル66の電磁力によってアーマチ
ュア64がヨーク43側に吸引され、突起65が溝46内に吸着
される。これにより、磁気閉回路が形成される。そし
て、アーマチュア64の吸引に伴って、コンタクトスプリ
ング61の先端が揺動し、可動接点62が固定接点41に圧接
され、ターミナル部材27、ターミナル部材29を接続する
電気回路が形成される。
一方、ターミナル部材20、32への電力の供給が遮断され
電磁コイル66が消磁されると、コンタクトスプリング61
のばね力によって可動接点62およびアーマチュア64が元
の位置に復帰し、ターミナル部材27、29を接続とする電
気回路が遮断される。
このように、本実施例においては、電磁コイル66の短辺
側を可動接点として構成したため、薄形化を図ることが
できる。さらに、可動接点部材としてのコンタクトスプ
リング61のスパンを長く取れるとともに、磁気回路を構
成するアーマチュア64のスパンも電磁コイル66のフラン
ジ49、50外側の一対のヨーク43、44に対向配置すること
で長く取ることが可能となる。したがって、可動接点部
材61を回動させる際の電磁コイル66の励磁時のヨーク4
3、44とアーマチュア64との吸引力を小さく設定するこ
とができ、電磁コイル66の小型化や、ばね設計の自由度
が向上する。
また、前記実施例によれば、コア12としてヨーク43、44
と鉄心45とを板材を打ち抜き、曲げ加工により一体に構
成したため、部品点数および組み付け工数の低減を図る
ことができる。
さらに、ベース10にコア12等が入り込む穴13を設けたの
で、ターミナルを固定すべくベース10を肉厚としても、
その厚さが継電器の厚さに影響を及ぼすことがない。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、可動接点部材と
してのコンタクトスプリングは電磁コイルの短辺の厚さ
内において配置可能となるとともに、コンタクトスプリ
ングやアーマチュアが平板形状として電磁コイル短辺と
平行に配置され、かつ、その回動方向がコイル短辺方向
になるので、電磁継電器としての厚さをきわめて薄形に
構成することができるとともに、電磁継電器の幅寸法も
小さく抑制することができる。そして、可動接点部材と
してのコンタクトスプリングや、アーマチュアのスパン
を長く取れるので、ヨークとアーマチュアの吸引力を小
さく設定することができ、電磁コイルの小型化や、ばね
設計の自由度が向上する等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例である電磁継電器を示す分解
斜視図、第2図は組立状態を示す平面図、第3図は正面
図、第4図は側面図、第5図はベースの平面図、第6図
はベースの側面図、第7図はベースの底面図、第8図は
第5図のVIII−VIII線の断面図、第9図は第5図のIX−
IX線の断面図、第10図は第5図のX−X線の断面図、第
11図は従来例を示す要部の分解斜視図、第12図は他の従
来例を示す要部の分解斜視図である。 10…ベース、11…カバー、12…コア、20、27、29、32…
ターミナル部材、43、44…ヨーク、45…鉄心、48…スプ
ール、49、50…フランジ、51…ボビン、54…スプリング
ステー、61…コンタクトスプリング、62…可動接点、64
…アーマチュア。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板形状のベースと、スプールの両端に一
    対のフランジがそれぞれ突設されたボビンと、前記スプ
    ールに巻装された電磁コイルと、前記スプールの筒孔に
    挿通された鉄心と、この鉄心の両端に連結されてフラン
    ジ外側に位置された一対のヨークと、一端を中心に回動
    自在に支持されて前記電磁コイルの励消磁により可動接
    点を固定接点に対して開閉させる可動接点部材と、前記
    ボビンの外方を被覆するカバーとを備えている電磁継電
    器において、 前記鉄心(45)の断面、前記スプール(48)の断面およ
    び前記両フランジ(49)、(50)の外形は、前記ベース
    (10)の固定面(10a)に直交する方向が短辺側となる
    長方形形状に形成されており、 前記可動接点部材はスプリング材が用いられて矩形の平
    板形状に形成されたコンタクトスプリング(61)によっ
    て形成されており、このコンタクトスプリング(61)は
    前記スプール(48)の短辺側外方において平板主面が前
    記両フランジ(49)、(50)の短辺と平行になるように
    配置されているとともに、その前記回動中心側端が一方
    のヨーク(44)側に弾性変形するように支持されてお
    り、 さらに、このコンタクトスプリング(61)の前記スプー
    ル(48)側主面には平板形状のアーマチュア(64)が固
    着されており、このアーマチュア(64)のスプール(4
    8)側主面が一対のヨーク(43、44)に対向配置されて
    いることを特徴とする電磁継電器。
JP1988039024U 1988-03-23 1988-03-23 電磁継電器 Expired - Lifetime JPH0718117Y2 (ja)

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JP1988039024U JPH0718117Y2 (ja) 1988-03-23 1988-03-23 電磁継電器

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Publication Number Publication Date
JPH01142132U JPH01142132U (ja) 1989-09-28
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ID=31265552

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS576211A (en) * 1980-06-11 1982-01-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd Combusting device
JPS62167346U (ja) * 1986-04-12 1987-10-23

Also Published As

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JPH01142132U (ja) 1989-09-28

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