JPH07180944A

JPH07180944A - 冷凍冷蔵庫

Info

Publication number: JPH07180944A
Application number: JP32731093A
Authority: JP
Inventors: Takao Kojima; 隆夫小嶋; Takayuki Namiki; 孝行並木; Minoru Tenmyo; 稔天明; Koji Kashima; 弘次鹿島
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1993-12-24
Filing date: 1993-12-24
Publication date: 1995-07-18

Abstract

(57)【要約】【目的】冷凍室及び冷蔵室への熱の侵入を防止しつつ更
に凝縮パイプの位置規制を行うことにより、冷却効率の
低下及び結露の発生防止能力の向上を図る。【構成】凝縮パイプの位置を規制することにより冷却室
側へズレが生じないため、冷却効率を高め、結露の発生
を防止能力の向上を図ることができるというものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、冷凍冷蔵庫の仕切板の
構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の冷凍冷蔵庫について説明する。従
来、冷凍室と冷蔵室等の２区画以上の複数個の部屋を持
つ冷凍冷蔵庫では、各部屋を分割するために、仕切りを
設置している。この仕切りは、両側の庫内壁面を樹脂で
できた部分と、その間の発砲スチロールなどの材料でで
きた断熱部分で構成されている。仕切り部分の冷蔵庫前
面側には、「コ」の字形の断面をした鉄製の仕切板がは
め込まれている。仕切板の裏面には熱源となるクリーン
パイプが配置してあり庫内からの伝熱による仕切板表面
の露付きを防止している。また仕切板は冷蔵庫キャビネ
ット本体のフランジ面と同一平面上にあり、この面で扉
ガスケットを受け外気と庫内の冷気との遮蔽機構を構成
している。

【０００３】ところで、上述したごとき仕切りの構成に
よると仕切板内側の加熱装置の熱が仕切板を伝熱により
仕切板端面まで伝わる。仕切板端面は、上述のように仕
切りの部分一枚を隔てて庫内冷気と接触しているため、
庫内冷気を加熱してしまい、結果的に冷蔵庫の冷却効率
を劣化させてしまう。

【０００４】これに対し、実開平５−１０９７５号の冷
凍冷蔵庫に、冷凍室と冷蔵室を区画する仕切壁の前面に
鉄板を埋設した樹脂板が取り付けられており、そして、
この鉄板は、樹脂板の表面及び裏面に露出しており、仕
切壁に敷設した凝縮パイプに接触するとともに、開閉扉
の閉成時、その内周面に設けたドアパッキンのパッキン
マグネットが吸着するという構成が示されており、結露
防止パイプの熱をドアパッキンに伝えて結露の発生を防
止する一方、その熱が冷凍室及び冷蔵室へ侵入するのを
防止するというものがある。

【０００５】しかし、上述した冷凍冷蔵庫は、凝縮パイ
プの位置をしっかりと固定されていないため、凝縮パイ
プがずれる虞があり、これにより、結露防止を行いたい
ドアパッキンといった目的の箇所に熱が伝わりにくくな
るため十分な結露防止を行えないという問題点があっ
た。さらに、目的の箇所に熱が伝わらない分、冷蔵室及
び冷蔵室内といった他の箇所に熱が侵入するため冷却効
率が低下するという問題点があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
冷凍冷蔵庫では、凝縮パイプの位置がずれる虞があり、
これにより、十分な結露防止が行えず、さらに冷却効率
が低下するという欠点があった。

【０００７】そこで、本発明は上記欠点を除去し、冷凍
室及び冷蔵室への熱の侵入を防止しつつ更に凝縮パイプ
の位置規制を行うことにより、冷却効率の低下及び結露
の発生防止能力の向上を図ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、圧縮機，凝縮器，凝縮パイプ，キャピラ
リチューブ，蒸発器からなる冷凍サイクルと、被冷却物
を冷却する複数の冷却室と冷却室との間に設けられ前記
凝縮パイプを有する仕切板と、前記冷却室に前記被冷却
物を出し入れ可能にするための冷却室扉に設けた着磁手
段と、この着磁手段と着磁可能で且つ前記凝縮パイプと
密着する密着部と前記凝縮パイプを支持する支持部とを
兼用した着磁性部材とを具備している。

【０００９】

【作用】このように構成されたものにおいては、凝縮パ
イプの位置を規制することにより冷却室側へズレが生じ
ないため、冷却効率を高め、結露の発生を防止能力の向
上を図ることができるというものである。

【００１０】

【実施例】本発明の実施例を図１乃至図１０を参照し、
詳細に説明する。図１は本発明の一実施例にかかる冷凍
サイクル図である。図に示すように本発明の冷凍サイク
ルは圧縮機１，蒸発パイプ３，ワイヤコンデンサ５，凝
縮パイプのクリーンパイプ７，ドライヤ９，差圧弁１
１，キャピラリチューブ１３，蒸発器１５によって構成
されている。

【００１１】上記構成を用いて動作を説明すると、圧縮
機１によって圧縮され高温，高圧となった冷媒は蒸発パ
イプ３を通り、ワイヤコンデンサ５，クリーンパイプ７
に流れ放熱することにより凝縮する。このクリーンパイ
プ７は冷凍冷蔵庫１７の庫内と庫外との温度差により露
が発生する図中Ａに示す扉と扉の間となる部分に設けら
れており、このクリーンパイプ７内を流れる高温の冷媒
により結露を防止している。そして放熱した冷媒はキャ
ピラリチューブ１３を通り減圧する。減圧し低温低圧と
なった冷媒は蒸発器１５に流れ、熱を奪い蒸発し、圧縮
機１に戻ってくる。

【００１２】また図２は、図１に示す矢印Ｂ方向から見
たＡ付近の拡大断面図である。図に示すように、本発明
の冷凍冷蔵庫１７の冷凍室１９及び冷蔵室２１には、ユ
ーザが食品等を出し入れするために開閉自在な冷凍室扉
２３及び冷蔵室扉２５が設けられている。そして室内温
度の異なる冷凍室１９と冷蔵室２１は仕切板２７により
仕切られている。この仕切板２７は、外形をプラスチッ
ク２９で形成し、このプラスチック２９の内部に発泡ス
チロール３１を有し、断熱性を高め、冷凍室１９及び冷
蔵室２１内の目的温度を維持している。

【００１３】そして、この仕切板２７の扉側に、露付き
を防止するために、上述したクリーンパイプ７を導いて
いる。更に、冷凍室扉２３及び冷蔵室扉２５には冷凍室
及び冷蔵室内温度が外気温度の影響を受けないように塩
化ビニル性のガスケット３３ａ，３３ｂを有し、このガ
スケット３３ａ，３３ｂ内に密閉性を高める手段として
着磁性を有するマグネット３５ａ，３５ｂが設けられて
おり、冷凍室扉１９，冷蔵室扉２１の閉成時、ガスケッ
ト３３ａ，３３ｂと着時可能な部材として鉄板３７が着
磁可能な位置に仕切板２７とネジ（図示せず）により固
定され設けられている。そして、図３に示すように、こ
の鉄板３７は、仕切板２７にクリーンパイプ７の設置幅
Ｃ−Ｃ’と同一か少し小さめの内幅Ｄ−Ｄ’に折り曲げ
られた形状で構成されており、ΔＴだけ間隔が小さくな
っているため鉄板３７の内側とクリーンパイプ７が密着
し、更に、鉄板３７によりクリーンパイプ７の位置を規
制する構成となっている。

【００１４】そして、鉄板３７の折曲部３７ａ，３７ｂ
は、冷凍室１９及び冷蔵室２１から離れた位置に設けら
れているため、支持部３８ａ，３８ｂが仕切板２７のプ
ラスチック２９と、プラスチック２９内で断熱性の高い
発泡スチロール３１を介する構成となる。

【００１５】上記構成により、本発明の冷凍冷蔵庫１７
は、冷凍室１９側または冷蔵室２１といった方向へのク
リーンパイプ７のズレを防止することができるため、冷
凍室１９及び冷蔵室２１内に余分な熱が伝わらなくな
り、冷却負荷の低減を図ることができる。

【００１６】図４は、本発明の第２の実施例にかかる冷
凍冷蔵庫の拡大断面図である。図に示すように、鉄板３
７の先端部３９ａ，３９ｂを更にクリーンパイプ７側に
折り曲げることにより、鉄板３７とクリーンパイプ７の
密着面積が増し、更に位置が規制されるため、露付き防
止能力が上昇し、そして、冷却負荷が更に低減する。

【００１７】図５は、本発明の第３の実施例にかかる冷
凍冷蔵庫の拡大断面図である。図に示すように、鉄板３
７のクリーンパイプ支持部３８ａ，３８ｂのクリーンパ
イプ７の外形分だけ内側に補助部４１ａ，４１ｂを有す
る構成となっている。

【００１８】上記構成にすることにより、鉄板３７とク
リーンパイプ７の密着面積が増すため、露付き防止能力
が更に上昇し、そして、冷却負荷が更に低減する。図６
は、本発明の第４の実施例にかかる冷凍冷蔵庫の拡大断
面図である。

【００１９】図の４３ａ，４３ｂに示すように、仕切板
２７のプラスチック２９の扉側の面の形状を鉄板３７の
支持部３８ａ，３８ｂにより包み込むような形状を成し
ている。

【００２０】上記構成にすることにより、位置規制の制
度を高めることにより、露付き防止能力の向上及び冷却
負荷の低減を図るだけでなく、クリーンパイプ７が仕切
板２７のプラスチック２９の外側となるため、製造時、
鉄板３７を設置する前に、クリーンパイプ７を外から確
認できるため、製造性が高まる。

【００２１】図７は、本発明の第５の実施例にかかる冷
凍冷蔵庫の拡大断面図である。図に示すように、クリー
ンパイプ７の両仕切板側にそれぞれに棒状の鉄部材４５
ａ，４５ｂがプラスチック２９に固着されている。つま
り、この鉄部材４５ａ，４５ｂは、支持部３８ａ，３８
ｂとクリーンパイプ７と密着し、上下支持するようにプ
ラスチック２９と固着設置されている。

【００２２】上記構成にすることにより、露付きする付
近のみにクリーンパイプ７の熱を伝えることができるた
め、露付き防止能力を高めることができる。図８は、本
発明の第６の実施例にかかる冷凍冷蔵庫の拡大断面図で
ある。

【００２３】図に示すように、クリーンパイプ７ａ，７
ｂそれぞれに、ガスケット３３ａ，３３ｂと着磁及び伝
熱可能な棒状の鉄部材４７ａ，４７ｂが、クリーンパイ
プ７ａ，７ｂの外径とほぼ同一の略「コ」の字空間を有
する形状で支持されている。

【００２４】上記構成にすることにより、鉄部材４７
ａ，４７ｂとクリーンパイプ７との密着面積が更に増
し、露付きする付近のみに熱を伝え、露付き防止能力を
高めることができる。

【００２５】図９は、第７の実施例にかかる冷凍冷蔵庫
の拡大断面図である。図に示すように、鉄板３７を仕切
板２７の外形となるプラスチック２９形成時に埋設し、
ガスケット３３ａ，３３ｂと鉄板３７との間に、着磁可
能に薄いプラスチック２９ａを有する構成となって上
記構成においても、クリーンパイプ７の位置規制を行う
ことができるため、冷却負荷を低減することができる。

【００２６】第７の実施例では、プラスチックに埋設す
る着磁部材を鉄板３７についてのみ説明したがこれに限
るものではなく、第４及び第５の実施例で説明したよう
な、棒状の鉄部材４５ａ，４５ｂ及び４７ａ，４ｂでも
構わない。

【００２７】図１０は、鉄板３７と仕切板２７の他の固
定方法を示している。図に示すように、折り曲げた鉄板
の支持部３８ａ，３８ｂの側壁には、引っかけ部４９
ａ，４９ｂが設けられている。これに伴い、仕切板２７
の鉄板導入部は、５１ａ，５１ｂに示すように、引っか
け部４９ａ，４９ｂに影響しないよう内側を少し大きく
なっている。このため、鉄板がさし込み可能となり、仕
切板２７の内側と引っかけ部４９ａ，４９ｂにより固定
される。

【００２８】本実施例では、ガスケット３３ａ，３３ｂ
と着磁可能で、クリーンパイプ７からの伝熱が可能であ
る部材として、鉄板３７，或いは棒状の鉄部材４５ａ，
４５ｂ及び４７ａ，４７ｂを用いたが、これに限るもの
ではなく、ステンレス性のものを用いても構わない。ま
た仕切板２７の上下の部屋を冷凍室１９及び冷蔵室２１
についてのみ説明したが、これに限るものではなく、野
菜室や製氷室に接続する仕切板にも応用できる。

【００２９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明では、クリ
ーンパイプの位置を規制することによりずれが生じない
ため、冷却効率を高め、結露の発生を防止能力の向上を
図るという効果を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の冷凍冷蔵庫の概要図である。

【図２】本発明の第１の実施例にかかる冷凍冷蔵庫の拡
大断面図である。

【図３】本発明の一実施例にかかる着磁部材と仕切板の
分解図である。

【図４】本発明の第２の実施例にかかる冷凍冷蔵庫の拡
大断面図である。

【図５】本発明の第３の実施例にかかる冷凍冷蔵庫の拡
大断面図である。

【図６】本発明の第４の実施例にかかる冷凍冷蔵庫の拡
大断面図である。

【図７】本発明の第５の実施例にかかる冷凍冷蔵庫の拡
大断面図である。

【図８】本発明の第６の実施例にかかる冷凍冷蔵庫の拡
大断面図である。

【図９】本発明の第７の実施例にかかる冷凍冷蔵庫の拡
大断面図である。

【図１０】本発明の一実施例にかかる鉄板の引っかけ部
を示した図である。

【符号の説明】

７…クリーンパイプ，１７…冷凍冷蔵庫，１９…冷凍
室，２１…冷蔵室，２３…冷凍室扉，２５…冷蔵室扉，
２７…仕切板，２９…プラスチック，３１…発泡スチロ
ール，３３…ガスケット，３５…マグネット，３７…鉄
板，３８…支持部，３９…先端部，４１…補助部，４５
…鉄部材，４７…コの字状鉄部材，４９…引っかけ部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者鹿島弘次神奈川県横浜市磯子区新杉田町８番地株式会社東芝横浜事業所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】圧縮機，凝縮器，凝縮パイプ，キャピラ
リチューブ，蒸発器からなる冷凍サイクルと、被冷却物を冷却する複数の冷却室と冷却室との間に設け
られ前記凝縮パイプを有する仕切板と、前記冷却室に前記被冷却物を出し入れ可能にするための
冷却室扉に設けた着磁手段と、この着磁手段と着磁可能で且つ前記凝縮パイプと密着す
る密着部と前記凝縮パイプを支持する支持部とを兼用し
た着磁性部材とを具備してなることを特徴とする冷凍冷
蔵庫。
【請求項２】前記着磁性部材は、コの字状に折曲し配
設したことを特徴とする請求項１記載の冷凍冷蔵庫。
【請求項３】前記着磁性部材のコの字の間隔は、前記
凝縮パイプ外幅側の間隔より少し小さくしたことを特徴
とする請求項２記載の冷凍冷蔵庫。
【請求項４】前記着磁性部材の凝縮パイプ支持部先端
部を凝縮パイプ側に曲げたことを特徴とする請求項２記
載の冷凍冷蔵庫。
【請求項５】前記着磁性部材に前記凝縮パイプの内幅
側と密着するように設けた第２の凝縮パイプ支持部を有
することを特徴とする請求項２記載の冷凍冷蔵庫。
【請求項６】前記凝縮パイプを前記仕切板の外側に配
設し前記着磁性部材により前記凝縮パイプを包み込むよ
うに設けたことを特徴とする請求項２記載の冷凍冷蔵
庫。
【請求項７】前記着磁性部材は、前記仕切板と固定す
る固定部を有することを特徴とする請求項２記載の冷凍
冷蔵庫。
【請求項８】前記着磁性部材は、前記凝縮パイプ付近
にのみ設けられていることを特徴とする請求項１記載の
冷凍冷蔵庫。