JPH0717967U - エアポンプ - Google Patents

エアポンプ

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JPH0717967U
JPH0717967U JP4630293U JP4630293U JPH0717967U JP H0717967 U JPH0717967 U JP H0717967U JP 4630293 U JP4630293 U JP 4630293U JP 4630293 U JP4630293 U JP 4630293U JP H0717967 U JPH0717967 U JP H0717967U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】シリンダ部1と基台部2とを一体に形成し、ま
たこの基台部2は中空状のものであり、また上記のシリ
ンダ部1の下端部にこのシリンダ部1内と基台部2内と
を区画する底壁部20を一体に形成した合成樹脂製のエ
アポンプ。 【効果】シリンダ部1と基台部2とを一体に形成したの
で、強度が高く堅牢である。また、シリンダ部1の内周
面を形成するコア金型と基台部2の内面を形成する底部
金型を対向させて配置した金型でこれらシリンダ部1と
基台部2を一体に射出成型することができ、製造が容易
で金型の構造も簡単になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば自転車、自動車等のタイヤに空気を充填する手動形のエア ポンプに関する。さらに特定すれば、本考案は合成樹脂材料で一体に形成された エアポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、たとえば自転車や自動車等のタイヤに空気を充填する手動形のエア ポンプは、基台部から上方にシリンダ部が突設され、このシリンダ部にピストン 部が摺動自在に嵌合した構造となっている。従来は、このようなエアポンプは金 属材料で形成されていたが、このようなエアポンプは重量が重く、また腐蝕等が 生じて耐久性が低く、また組み立て等も面倒でコストが高くなる。
【0003】 このような不具合を解消するために、最近ではこのエアポンプを合成樹脂材料 で形成することがなされている。このような合成樹脂製のエアポンプは、軽量で あるとともに耐蝕性があり、また製造が容易であるとともに外観も良好である等 の利点がある。しかし、合成樹脂材料は金属材料より機械的な強度が低く、単に 金属製のエアポンプの各部品の材料を合成樹脂材料に置き換えただけでは強度、 剛性が不足する。
【0004】 従来の合成樹脂製のエアポンプは、シリンダ部と基台部とを別々成型し、この 後にこれらを結合して組み立てられていた。しかし、この基台部はポンプ作動の 際に地面に載置されて荷重を受ける部分であり、またシリンダ部はポンプ作動の 際に曲げ荷重を受ける。このため、従来の合成樹脂製のエアポンプはこの基台部 とシリンダ部との接合部の強度が十分でないという不具合があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は以上の事情に基づいてなされたもので、基台部とシリンダ部とを合成 樹脂材料で一体に形成し、機械的な強度を向上させるとともに、このような一体 の基台部とシリンダ部とを射出成型等で容易に製造できる構造のエアポンプを提 供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案は、基台部を中空状とし、この基台部と上記のシリンダ部とを合成樹脂 材料で一体に成型し、また上記のシリンダ部の下端部にはこのシリンダ部内と上 記の基台部内とを区画する底壁部を一体に形成したものである。
【0007】 また、本考案の実施例によれば、この基台部からは水平方向にペダル部が一体 に突設され、またこの基台部には上記のシリンダ部内に連通するホース接続口部 が一体に形成される。そして、これらペダル部とホース接続口部とは、上記の基 台部の周方向に互いに180°離間する位置に配置されている。
【0008】
【作用】
このようなエアポンプは、ポンプ作動の際に大きな荷重を受ける基台部とシリ ンダ部とを一体に形成したので、これらの接合部の機械的な強度が高く、合成樹 脂製でありながら全体として極めて堅牢な製品が提供できる。また、上記の基台 部は中空状をなし、また上記のシリンダ部の下端部にはこのシリンダ内と基台部 内とを区画する底壁部を一体に形成したので、シリンダ部の内周面を形成するコ ア金型と、基台部の内面を形成する底部金型とを間隙をもって対向するように配 置すれば、このような一体化されたシリンダ部、基台部、底壁部を射出成型で簡 単に一体的に製造することができ、また金型の構造も簡単となる。
【0009】 また、本考案の実施例によれば、上記のペダル部とホース接続口部とは、上記 の基台部の周方向に互いに180°離間する位置に配置されている。したがって 、この製品を射出成型で製造する際に、その金型に上記のペダル部とホース接続 口部の方向が金型の分割面と直交するように配置してキヤビテイを形成すれば、 一つの金型により多数のキヤビテイを形成することができ、一つの金型で製品を より多数個取りすることができ、製造コストが低減される。
【0010】
【実施例】
以下、図を参照して本考案の実施例を説明する。まず、図1ないし図7を参照 して本考案の方法で製造する合成樹脂製のエアポンプの構造を説明する。このエ アポンプは、自転車、自動車等のタイヤに空気を圧入するための手動形のポンプ である。
【0011】 図1および図2にはこのエアポンプの全体を示し、紙面の都合で図1には下半 分、図2には上半分の部分を示してある。図中の1はシリンダ部であって、細長 い筒状をなしている。また、このシリンダ部1の下部には、基台部2が形成され 、この基台部2の側方にはペダル部3が突設されている。また、このペダル部3 と反対、すなわち周方向に180°離間した位置には、ホース接続口部6が形成 されており、このホース接続口部6には合成ゴム製のエアホース7が接続され、 このエアホース7の先端部には図示しない口金が取り付けられている。そして、 上記のシリンダ部1、基台部2、ペダル部3、ホース接続口部6は、それぞれ合 成樹脂材料で一体的に射出成型されている。
【0012】 また、上記のシリンダ部1内には、ピストン部4が摺動自在に挿入されている 。このピストン部4は、ピストンロッド部10とこの上端部に形成されたハンド ル部12とを備え、このピストンロッド部10の下端部にはピストン11が取り 付けられ、このピストン11は上記のシリンダ部1内に気密をもって摺動自在に 嵌合している。なお、このピストンロッド部10とハンドル部12とは合成樹脂 材料で一体に射出成型されたものである。また、上記のシリンダ部1の上端部に は抜止部材8が螺合されており、このピストン部4の抜け止めをなしている。ま た、この抜止部材8には、上記のエアホース7を弾性的に保持するホース保持部 9が一体的に形成されている。
【0013】 このようなエアポンプは、上記の基台部2を地面に載置し、ペダル部3を足で 踏んで安定させ、上記のハンドル部12を持って手でピストン部4を上下に往復 させて使用する。このようなポンプ作動の際に、このエアポンプに荷重が作用す る部分、すなわちシリンダ部1、基台部2、ペダル部3、ホース接続口部6等は 一体に射出成型したものであり、これらの間には嵌合部その他の接続部分がない ので、強度が高い。
【0014】 次に、このエアポンプの各部の構成を説明する。図3ないし図5には基台部2 に部分を示す。この基台部2は、略円錐台形の中空の形状をなし、その上端部に は上記のシリンダ部1が上方に一体的に突設され、また下端部には略水平方向に 上記のペダル部3が一体に突設されている。また、このペダル部3に対して周方 向に180°離間した位置の上端部には、上記のホース接続口部6が略水平方向 に向けて一体に設けられている。そして、上記のシリンダ部1の下端部には、底 壁部20が一体に形成され、この底壁部20によってこのシリンダ部1の下端部 は閉塞されている。そして、このシリンダ部1の下端部内は上記のホース接続口 部6に連通している。
【0015】 また、この基台部2の内周面には補強リブ部23が一体に形成され、また外周 面にも環状の補強リブ部24が一体に形成されている。また、この実施例では、 上記の底壁部20の中央部の上面および下面には、後述するような金型を用いて このエアポンプの射出成型をした際に形成されるコア金型成型部21および嵌合 移動金型成型部22が形成されている。そして、この実施例では、この底壁部2 0には孔が形成されておらず、したがってこの底壁部20を成型後に加工する必 要がなく、製造工程がより簡単になる。
【0016】 また、この基台部2の内部には、この基台部2の上部分を構成する円筒状部2 aの下端部を延長した形状の延長補強筒部25が一体に突設されている。そして 、上記のペダル部3の両側の側壁28をそれぞれ実質的に延長した形状の連結補 強リブ26が一体に形成され、これらの連結補強リブ26はそれぞれ上記の延長 補強筒部25に一体に連結されている。また、このペダル部3の中央部の補強リ ブ29をそれぞれ延長した形状の第2の連結補強リブ27が一体に形成され、こ れらの連結補強リブ27はそれぞれ上記の延長補強筒部25に一体に連結されて いる。
【0017】 したがって、このペダル部3を踏んだ状態で上記のシリンダ部1および基台部 2に曲げ荷重が作用した場合、このペダル部3にも曲げ荷重が作用するが、この 曲げ荷重は上記の側壁28、補強リブ29の剪断荷重となり、この剪断荷重はこ れらを延長した形状の連結補強リブ26,27に伝達され、さらにこの基台部2 の円筒状部2aを延長した形状の延長補強筒部25に伝達される。したがって、 この曲げ荷重は、上記のリブ状の部材の剪断荷重として上記の延長補強筒部25 に伝達され、かつこの延長補強筒部25は上記の円筒状部2aを実質的に延長し た形状に形成されているので、これらの荷重が伝達される部分の強度および剛性 が高い。
【0018】 また、図6および図7を参照して上記のホース接続口部6にエアホース7を接 続する構造を説明する。このホース接続口部6は、連通孔30を介して上記のシ リンダ部1の下端部内に連通している。また、このホース接続口部6の先端部の 内周面は螺条32が形成されている。また、上記のエアホース7は、合成ゴム等 の弾性材料で形成された肉厚のものである。
【0019】 そして、このエアホース7は図6に示すように接続部材33によってこのホー ス接続口部6に接続されている。この接続部材33は合成樹脂材料で形成され中 心部にホース挿通孔40が形成され、このホース挿通孔40の径はエアホース7 の外径と略等しく、このエアホース7がこのホース挿通孔40に密着して挿通さ れる。また、この接続部材33には、径の大きい摘み部41および螺条部34が 形成され、この螺条部34の外周面には螺条が形成されている。そして、この螺 条部34は、図7に示すように、上記のホース接続口部6の螺条32に螺装され る。
【0020】 また、この螺条部34の端面からはチヤック部35が突設されている。このチ ヤック部34は円筒状をなし、その先端部の外周縁部37は丸みを帯び、また内 周縁部39は比較的鋭い縁に形成されている。また、このチヤック部35には、 軸方向に沿って複数の切り割り36が形成され、このチヤック部35が弾性的に 縮径できるように構成されている。
【0021】 また、上記のホース接続口部6の内面には、密着テーパ部31が形成されてい る。この密着テーパ部31は比較的テーパ角度の小さい円錐形をなし、その大径 側の径は上記のエアホース7の外形よりやや大きく、また小径側の径はこのエア ホース7の外形より小さく形成されている。また、この密着テーパ部31の先端 部側に隣接して当接テーパ部38が形成されている。この当接テーパ部38は、 上記の密着テーパ部よりテーパ角度の大きい円錐形をなしている。
【0022】 したがって、図7に示すように、上記のエアホース7の基端部を上記の接続部 材33のホース挿通孔40内に挿通し、このエアホース7の先端を上記のホース 接続口部6内に挿入し、この接続部材33をこのホース接続口部6の螺条32に 螺装する。この接続部材33の螺進により、上記のチヤック部35の外周縁部3 7が上記の当接テーパ部38に当接し、この接続部材33の螺進によってこのチ ヤック部35が径方向に圧縮される。これにより、このチヤック部35の内周縁 部39がエアホース7に食い込み、このエアホース7はこの接続部材3とともに 螺進してゆく。したがって、このエアホース7の先端は、上記の密着テーパ部3 1内に押し込まれ、このエアホース7が径方向に圧縮されるとともに、その外周 面がこの密着テーパ部31に密着する。これにより、このエアホース7は気密を 維持してこのホース接続口部6に接続される。このような構造は、エアホース7 の端部に接続のための加工を施す必要がなく、組み立てが容易でかつ構造が簡単 である。
【0023】 次に、上記のようなエアポンプを合成樹脂材料で一体に射出成型する方法を図 8ないし図16を参照して説明する。上述のように、このエアポンプは、シリン ダ部1、基台部2、ペダル部3、ホース接続口部6が樹脂材料で一体に成型され 、また上記のシリンダ部1の下端部と上記の基台部2との間は底壁部20により 区画されている。したがって、このシリンダ部1は有底筒状をなし、またその長 さは比較的長い。したがって、このシリンダ部1の内周面を形成するコア金型は 片持支持となり、射出成型時の樹脂の圧力によりこのコア金型の先端部がずれや すい。そして、このような不具合を防止するため、図8ないし図10に示すよう な射出成型方法が採用される。
【0024】 すなわち、図8ないし図10中の101は上記のシリンダ部1の内周面を形成 するコア金型、102は上記の基台部2の内面および上記の底壁部20を形成す る底部金型、103,104はこのシリンダ部1、基台部2等の外面を形成する 一対の割り金型、106は上記のホース接続口部6を構成する抜き金型で、この 抜き金型106の外周面には上記の螺条部32を形成する螺条部が形成され、こ の抜き金型は回転しながらその軸方向に抜かれる。
【0025】 上記のコア金型101の先端面の中央部には、嵌合部110が形成されている 。また、上記の底部金型102には、このコア金型101と同軸状に孔120が 形成され、この孔120には円柱状の嵌合移動金型121が摺動自在に密嵌され ている。そして、この嵌合移動金型121の上端面には、嵌合部122が形成さ れている。そして、上記のコア金型101の嵌合部110はこの嵌合移動金型1 21の嵌合部122と嵌合し、このコア金型101の下端部を固定し、その径方 向の振れ止めをなしている。これらの嵌合部110,122の形状は各種のもの が採用されるが、この実施例の場合には、図9に示すようにコア金型101側の 嵌合部110は円形の凹部111とその中央部に突設された凸部112とから構 成され、また上記の嵌合移動金型121側の嵌合部122は、上記の凹部111 に対応した凸部123、および上記の凸部112に対応した凹部124とから構 成されている。また、この嵌合移動金型121は、スプリング(図示せず)等に よって上方に付勢され、またこのスプリングの付勢力に抗して下降した場合の下 降量はストッパ等により所定の距離に規制される。
【0026】 また、このコア金型101の先端部の側方には、略円形のピン嵌合凹部140 が形成され、またこのピン嵌合凹部140にはピン、たとえば上記のホース接続 口部6を形成する抜き金型106の先端部141が嵌合している。そして、この 抜き金型106の先端部141の嵌合によって、このコア金型101の先端部が 側方にずれるのが防止されている。なお、この先端部は断面円形であり、また上 記のピン嵌合凹部140も略円形をなしているので、この先端部141はこのピ ン嵌合凹部140に回転自在に嵌合しており、この抜き金型106が回転して引 き抜かれる際にその回転を妨げることはない。
【0027】 次に、このような金型を使用して射出成型する方法を説明する。まず、上記の 嵌合移動金型121はスプリング等によって上昇され、その上端の嵌合部122 が上記のコア金型101の下端の嵌合部110に嵌合している。この状態では、 上記のコア金型101の下端部は、これらの嵌合部110,122の嵌合により 保持され、径方向に移動不能に保持され、このコア金型101の軸ずれを防止し ている。
【0028】 また、この状態では、上記の抜き金型106の先端部141がこのコア金型1 01の先端部のピン嵌合凹部140に嵌合しているので、このコア金型101の 先端部がずれることはない。
【0029】 そして、この状態で溶融した樹脂材料をこれらの金型の間のキヤビテイ130 に射出する。この樹脂材料は、シリンダ部1の上端およびその他の適宜の箇所に 対応した位置から射出される。そして、この樹脂材料は、コア金型101の外周 面と割金型103,104の内面との間のキヤビテイ130内に上方から順次充 填されてゆく。この場合に、このコア金型101には射出される樹脂材料の圧力 が作用するが、このコア金型101の下端部は上記のように嵌合部110,12 2の嵌合によって保持されており、また上記の抜き金型106の先端部141が ピン嵌合凹部140内に嵌合しているので、このコア金型101の芯合せがずれ ることはない。
【0030】 そして、この樹脂材料がこのコア金型101の下端面の位置まで充填されると 、図10に示すように、その圧力によって上記の嵌合移動金型121がスプリン グ等の付勢力に抗して所定の距離だけ下降する。これによって、上記の嵌合部1 10,122が離れ、これらの間に底壁部20を形成するキヤビテイ131が形 成される。そして、この部分のキヤビイテ131にも樹脂材料が充填され、連続 した孔のない底壁部20が形成される。なお、この状態では、上記の嵌合移動金 型121が下降して嵌合部110,122が離れるが、上記の抜き金型106の 先端部141はコア金型101のピン嵌合凹部140に嵌合しており、また、す でにこのコア金型101の周囲のキヤビテイ130に樹脂材料が充填されている ので、このコア金型101がずれることはない。
【0031】 上記のような金型を使用した場合には、上記のコア金型の先端部を嵌合移動金 型に嵌合保持させたので、樹脂材料の射出成型の際の圧力によってこのコア金型 の先端部がずれるのが防止される。また、樹脂材料の射出圧力によってこの移動 嵌合金型が移動してコア金型との嵌合が外れるので、底壁部にこれらの金型の嵌 合部に相当する部分に孔が形成されることがない。よって、成型後にこの孔を閉 塞する必要がなく、製造工程の簡略化という点でより好ましいものである。
【0032】 なお、この実施例のエアポンプを成型する場合には、図8および図10に示す ような位置に射出成型のゲート142を形成することが好ましい。このゲート1 42の位置は、射出された溶融樹脂がシリンダ部1側および基台部2側の両方に 均等に流れるのに都合の良い位置である。この場合、射出された樹脂は上記のコ ア金型101の先端部側から充填されてゆくので、このコア金型101の先端部 の周囲に十分に樹脂が充填される前に、この射出圧力によって上記の嵌合移動金 型121が下降し、コア金型101の先端部の嵌合保持が解放されてしまう可能 性がある。しかし、上記の実施例では、上記のホース接続口部6を構成する抜き 金型106の先端部141がコア金型101の先端部のピン嵌合凹部140に嵌 合しているので、このコア金型101の先端部がずれることが確実に防止される 。なお、この実施例では、上記のゲート142は上記の抜き金型106と180 °離間した位置に配置されているので、射出された樹脂の圧力によってこのコア 金型101の先端部が抜き金型106により強く嵌合されるので、この樹脂の圧 力によって、この抜き金型106とコア金型101の嵌合が外れることはない。
【0033】 なお、この実施例のエアポンプでは、上記のペダル部3とホース接続口部6と が互いに周方向に180°離間して配置されているので、金型の構成が簡単にな り、また一つの金型でより多数個取りが可能となる。
【0034】 すなわち、図10には、金型の構成の概略を示す。このように、ペダル部3と ホース接続口部6の方向を、割金型103,104の分割面Pと直交する方向に 配置してキヤビテイを構成すれば、各キヤビテイの配置間隔が狭くてすみ、より 多数のキヤビテイを形成することができる。また、この場合には、上記のホース 接続口部6を構成する抜き金型106の抜き方向が、割金型103,104の割 り方向と同じ方向になるので、金型の構造がより簡単になる。
【0035】 なお、この金型の構成は上記の図10のものには限定されず、たとえば図11 または図12に示すように、ペダル部3とホース接続口部6の方向を金型の分割 面Pと同じ方向になるようにキヤビテイを形成してもよい。
【0036】 また、本考案のエアポンプは、ホース接続口部から90°の方向に基台部から 両側に一対のペダル部を突設し、両足でこれらのペダル部を踏んで固定するよう に構成してもよい。このようにすれば、ポイプ作動の際にこのエアポンプをより 安定して固定することができる。
【0037】 このような一対のペダル部を備えた場合の金型の構成の複数の例を図14ない し図16にそれぞれ示す。なお、これらの図中で3aは一対のペダル部、6はホ ース接続口部である。
【0038】 また、図17にはホース接続口部の構造の相違する別の実施例のエアポンプを 示す。このものは、ホース接続口部206の外周面に螺条部232が形成され、 この螺条部232にキヤップ241が螺装されている。そして、このホース接続 口部206の先端部の外周面にエアホース7が嵌合されており、上記のキヤップ 241を締め付けることによりこのエアホース7を外側から締め付けるように構 成されている。
【0039】 このような構成のホース接続口部206を有するエアポンプは、射出成型の際 にこのホース接続口部206を形成する抜き金型を抜く際に、この抜き金型を回 転させる必要がない。したがって、この抜き金型はコア金型の先端部に回転自在 に嵌合する必要はなく、この抜き金型の先端部のコア金型との嵌合部は、断面が 円形でなくてもよい。
【0040】 なお、本考案は上記の実施例には限定されない。たとえば、基台部、ペダル部 、底壁部、ホース接続口部等の構成は必ずしも上記の実施例のものには限定され ない。
【0041】
【考案の効果】
上述のごとく本考案によれば、基台部とシリンダ部が一体に形成されているの で、これらの部分の間の強度が高く、全体に堅牢なエアポンプが提供できる。ま た、上記の基台部は中空状のもので、上記のシリンダ部の下端部は一体の底壁部 で閉塞された構造をなしているので、シリンダ部の内周面を形成するコア金型の 先端部と、基台部の内面を形成する底部金型とを対向させて配置した構造の金型 でこのシリンダ部と基台部とを一体に射出成型することができ、製造が容易であ るとともに、金型の構造も簡単なものですみ、製造コストを大幅に低減すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エアポンプの実施例の下部分の縦断面図。
【図2】エアポンプの実施例の上部分の縦断面図。
【図3】エアポンプの基台部の縦断面図。
【図4】エアポンプの基台部の正面図。
【図5】エアポンプの基台部の底面図。
【図6】ホース接続部分の接続部材の斜視図。
【図7】ホース接続口部の縦断面図。
【図8】金型の主要部の縦断面図。
【図9】図8の9−9線に沿う断面図。
【図10】金型の主要部の別の状態の縦断面図。
【図11】金型のキヤビテイ配置を示す概略的な平面
図。
【図12】別の例の金型のキヤビテイ配置を示す概略的
な平面図。
【図13】さらに別の例の金型のキヤビテイ配置を示す
概略的な平面図。
【図14】さらに別の例の金型のキヤビテイ配置を示す
概略的な平面図。
【図15】さらに別の例の金型のキヤビテイ配置を示す
概略的な平面図。
【図16】さらに別の例の金型のキヤビテイ配置を示す
概略的な平面図。
【図17】別の実施例のエアポンプの基台部の縦断面
図。
【符号の説明】
1…シリンダ部 2…基台部 3…ペダル部 6…ホース接続口部 20…底壁部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地面に載置される基台部と、この基台部
    から上方に突設されたシリンダ部と、このシリンダ部内
    に摺動自在に嵌合されたピストン部とを備えたエアポン
    プにおいて、 上記の基台部は中空状をなし、この基台部と上記のシリ
    ンダ部とは合成樹脂材料で一体に形成されており、また
    上記のシリンダ部の下端部にはこのシリンダ部内と上記
    の基台部内とを区画する底壁部が一体に形成されている
    ことを特徴とするエアポンプ。
  2. 【請求項2】 前記の基台部にはペダル部が水平方向に
    一体に突設されており、また上記の基台部には上記のシ
    リンダ部内に連通するホース接続口部が一体に形成され
    ており、上記のペダル部とホース接続口部とは上記の基
    台部の周方向に互いに180°離間した位置に配置され
    ていることを特徴とする請求項1のエアポンプ。
JP4630293U 1993-08-25 1993-08-25 エアポンプ Expired - Lifetime JP2500536Y2 (ja)

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JP4630293U JP2500536Y2 (ja) 1993-08-25 1993-08-25 エアポンプ

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JP4630293U JP2500536Y2 (ja) 1993-08-25 1993-08-25 エアポンプ

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JPH0717967U true JPH0717967U (ja) 1995-03-31
JP2500536Y2 JP2500536Y2 (ja) 1996-06-05

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