JPH071792U

JPH071792U - 自動販売機用加熱式即席カレーライス

Info

Publication number: JPH071792U
Application number: JP036441U
Authority: JP
Inventors: 郁郎喜多見
Original assignee: 株式会社日研殖産
Priority date: 1993-06-08
Filing date: 1993-06-08
Publication date: 1995-01-13

Abstract

(57)【要約】【目的】各種のレトルト式のカレールウと即席米飯と
をセットにして提供し、そのまま加熱することで供食で
き、自動販売機による無人販売も可能にする。【構成】即席米飯１を密封状態で収納した食器となる
収納容器２と、調理済みであるレトルト式のカレールウ
５を収納した缶容器６とをセットにして組み合わせる。
収納容器２は即席米飯１量に比しやや大きい容量がある
ものとし、温めたカレールウ５をそのまま収納容器２内
の即席米飯１に掛けられるようにする。また、缶容器６
に代えレトルトパック袋とすることもでき、更に、ユニ
ット容器内で分離形成した米飯収納凹部、ルウ収納凹部
内夫々に即席米飯１、カレールウ５を収納する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、適宜な加熱手段によって加熱されることで直ちに供食可能で、しかも、長期保存でき、特に、自動販売機による無人販売に好適な自動販売機用加熱式即席カレーライスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、炊飯した米飯を真空パックし、熱湯に浸漬して加熱することで、あるいは電子レンジの電磁誘導作用により加熱することで供食可能にした即席米飯が提案されている。この即席米飯は、長期保存に耐えるばかりでなく、加熱するだけで簡単に供食できるから、極めて便利である。

【０００３】一方、食生活上、一般的には米飯のみを供食することはなく、おかず、漬物、汁物等の副食品、更にはカレールウと共に供食されるから、即席米飯のみを購入することなく、各種の副食品等も併せて購入されることが多い。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、即席米飯の加熱は簡単に行なえても、副食品は別に調理したり、味付けその他に手間が掛かったりし、取扱いが面倒である。また、例えば日常的、大衆的なカレーライスとするとき、そのレトルト式のカレールウは別個に販売されているから、これの購入は煩わしいものである。そればかりでなく、供食するに際し、即席米飯とレトルト式のカレールウとを夫々別個に加熱しなければならず、また、加熱後に、別に用意された食器に盛り付けなければ供食できないから、いずれにしても面倒であった。

【０００５】そこで、この考案は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、各種のレトルト式のカレールウと即席米飯とをセットにして自動販売機による無人販売で加熱、提供するものとしてそのまま供食でき、しかも、場所、時期等を問わずに簡単に供食が可能で、長期に亙る保存に適し、取扱い性にも優れる加熱式即席カレーライスを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上述した目的を達成するため、この考案にあっては、即席米飯１を密封状態で収納し、電磁誘導加熱に耐える食器となる収納容器２と、調理済みであるレトルト式のカレールウ５を収納した缶容器６あるいはレトルトパック袋８とをセットにして組み合わせたことを特徴とする。

【０００７】また、電磁誘導加熱に耐え、食器となるユニット容器１１内で分離形成した米飯収納凹部１２に即席米飯１を、ルウ収納凹部１３内にカレールウ５を夫々収納し、密封したことを特徴とする。

【０００８】収納容器２、ユニット容器１１の米飯収納凹部１２は、収納する即席米飯１量に比し大きな容量を有するものとして構成できる。

【０００９】

【作用】

この考案に係る自動販売機用加熱式即席カレーライスにあっては、通常は冷蔵された状態で保管されていても、加熱されることで、収納容器２あるいはユニット容器１１の米飯収納凹部１２内に収納された即席米飯１、缶容器６、レトルトパック袋８あるいはユニット容器１１のルウ収納凹部１３内に収納されたカレールウ５夫々は温められ、開封後は、カレールウ５を即席米飯１にそのまま掛けて供食させられる。

【００１０】マイクロ波による誘電加熱は、電子レンジによる加熱を可能にさせ、この加熱手段２２を備えた自動販売機２０による無人販売を可能にさせる。

【００１１】即席米飯１を収納した収納容器２と、カレールウ５を収納した缶容器６、レトルトパック袋８とを別個にしてセットにすることで、各種の異なる具、味付けのカレールウ５との組み合わせを自由にさせる。

【００１２】また、ユニット容器１１内で分離させて、米飯収納凹部１２内に即席米飯１を、ルウ収納凹部１３内にカレールウ５を夫々収納することで、それらを一体的に管理、販売させる。

【００１３】収納する即席米飯１量に比し大きな容量を有する収納容器２、ユニット容器１１の米飯収納凹部１２夫々はそのまま食器となり、カレールウ５を掛けさせた即席米飯１をその容器のままで供食可能にさせる。

【００１４】

【実施例】

以下、図面を参照してこの考案の一実施例を説明するに、第１実施例を示す図１における符号１は炊飯後に真空パック化された即席米飯であり、この即席米飯１は、それ自体によって即席米飯１を供食可能にさせる食器となるほぼボックス状の収納容器２内に、開口部を覆う剥離可能なシール片３によって密封状態で収納されている。収納容器２内に収納される即席米飯１量は、収納容器２の容量の例えばほぼ１／２乃至２／３程度のものとし、後述するカレールウ５を収納容器２内で即席米飯１に掛けられるように配慮する。収納容器２自体は、マイクロ波による電磁誘電加熱作用によっても溶融せず、原形状が維持されるやや硬質の素材、例えばアルミニウム箔、硬質性合成樹脂等によって形成される。

【００１５】また、この収納容器２に収納した即席米飯１とは別容器にしてあるも、この即席米飯１とセットとなる調理済みであるレトルト式のカレールウ５が用意されており、このカレールウ５は、缶容器６内に収納されている。この缶容器６は、収納容器２と同様にマイクロ波による電磁誘電加熱作用によっても溶融しないような、例えば金属性素材によって形成され、上部蓋部に付設してあるプル突起７によって、上部蓋部を除去して大きく開口されるようにして開缶可能に形成されている。

【００１６】図２に示された第２実施例にあっては、収納容器２に即席米飯１を収納したのは同様であるも、カレールウ５は気密性素材によって形成された袋状のレトルトパック袋８内に収納されている。このレトルトパック袋８自体も、マイクロ波による電磁誘電加熱作用によっても溶融されないように配慮され、また、容易に破断開封できるように、破断用の切り込み９が形成されている。

【００１７】図３、図４に示された第３実施例において、即席米飯１とカレールウ３とを一容器内に分離収納したものである。すなわち、即席米飯１を収納する米飯収納凹部１２と、カレールウ５を収納するルウ収納凹部１３とを適当な間隔を隔てて分割配置した一体状のユニット容器１１を形成し、このユニット容器１１の開口部全域を剥離可能なシール蓋１４によって密封状態で覆ったものである。

【００１８】このユニット容器１１における米飯収納凹部１２は、前述の第１、第２実施例と同様に、これ自体の容量の例えば１／２乃至２／３の収納量で即席米飯１を収納してあり、米飯収納凹部１２を食器とすることによってカレーライスを直接に供食可能なようにしてある。

【００１９】また、このユニット容器１１には、福神漬等の漬物を収納する漬物収納凹部１５、スプーンを収納するスプーン収納凹部１６等が所定位置に形成されることもある。

【００２０】なお、いずれの実施例においても、カレールウ５は、その粘り気の度合いはやや低くして収納容器２内、米飯収納凹部１２内夫々の即席米飯１に簡単に掛けられるようにし、また、その具の食材内容は各種の肉、野菜その他のものを使用し、辛味、甘味についても従来同様に種々なものとすることができ、供食者の選択を可能にしておくとよい。

【００２１】また、図５には、この考案即席カレーライスを無人販売する自動販売機２０の一例が示されており、この自動販売機２０は、密封状態の即席米飯１、カレールウ５をセットとして収納するよう、例えば所定の低温に維持設定される冷蔵設備２１、マイクロ波による電磁誘電加熱作用を発揮する電子レンジ等の加熱手段２２等を有し、また、加熱手段２２に連繋接続された取出口２３を備えており、通貨の投入によって自動的に販売されるようにしたものである。なお、冷蔵設備２１中に冷蔵させて密封状態の即席米飯１、カレールウ５を収納するに際し、第１、第２の実施例にあっては収納容器２と缶容器６あるいはレトルトパック袋８とがセットになるよう組み合わされるものであり、第３実施例にあってはユニット容器１１夫々によって収納保持される。なお、図中符号２５は、カレーライスと共に供食される各種の副食品であり、必要があれば、冷蔵状態で保管されていても、加熱手段２２によって加熱された後に取出口２３から取り出されるようにしてある。

【００２２】ここで、自動販売機２０の冷蔵設備２１内に冷蔵保管されていたこの考案即席カレーライスは、通貨の投入によって、搬出路を経て加熱手段２２に搬出され、加熱処理が施された後、取出口２３から取り出されるものとし、このとき、収納容器２、ユニット容器１１の米飯収納凹部１２夫々は、加熱に先立ち、細かいピンホールが開穿されるようにしてあることで、内部に発生する水蒸気その他を排出させられるようにしてある。

【００２３】この自動販売機２０の販売方式によって、この考案即席カレーライスを人手を煩わせずに無人販売でき、しかも、販売時には加熱された温かい状態のものを直ちに提供できるから、購買者は、常時、美味しい状態のものを供食することができる。

【００２４】次に、この考案即席カレーライスの使用の一例を説明すると、通常は冷蔵しておいて、加熱手段２２の電子レンジによるマイクロ波の電磁誘電作用等によって加熱した後開封し、収納容器２内、米飯収納凹部１２内に収納されている即席米飯１上に温められたカレールウ５を掛け、供食する。

【００２５】

【考案の効果】

この考案は以上のように構成されており、これがため、場所、時期等を問わずに、自動販売機２０によって加熱、提供されるから、そのまま開封することでカレーライスを簡単に供食でき、しかも、収納容器２あるいは米飯収納凹部１２内には即席米飯１を、缶容器６、レトルトパック袋８あるいはルウ収納凹部１３内にカレールウ５を収容しておくことで長期に亙る保存に適するばかりでなく、取扱い性にも優れるものである。

【００２６】これは、この考案において、加熱可能な収納容器２、ユニット容器１１の米飯収納凹部１２内に即席米飯１を、また、収納容器２とセットとなる缶容器６あるいはレトルトパック袋８内、ユニット容器１１のルウ収納凹部１３内にカレールウ５を夫々収納したからであり、冷蔵状態にある即席米飯１、カレールウ５夫々を加熱することで温められた状態で供食でき、しかも、収納容器２あるいはユニット容器１１の米飯収納凹部１２、缶容器６、レトルトパック袋８、ユニット容器１１のルウ収納凹部１３夫々への密封形態のものであるから、取扱いも簡便なものである。

【００２７】また、即席米飯１、カレールウ５夫々は、マイクロ波による電磁誘電加熱によって加熱されるものとしてあるから、例えば電子レンジによる加熱手段２２を備えた自動販売機２０内に収納して販売するのである。しかも、この自動販売機２０によって販売するものとしてあるから、収納容器２内に収納した即席米飯１と、缶容器６あるいはレトルトパック袋８内に収納したカレールウ５とをセットにして、また、ユニット容器１１における米飯収納凹部１２に即席米飯１を、ルウ収納凹部１３内にカレールウ５を夫々収納することで共に同時に販売可能であり、同時供食するこれら１，５を簡単に購入でき、例えば大学、高等専門学校等の学生街、コンビニエンスストア、駅売店、スーパーマーケット等に設置された自動販売機２０によって簡単に販売できるものである。

【００２８】また、即席米飯１を収納する収納容器２、ユニット容器１１の米飯収納凹部１２は、収納した即席米飯１量に比し大きな容量を有するものとしてあるから、これ２，１２の内部の即席米飯１にカレールウ５を掛けて、収納容器２、ユニット容器１１自体を食器としてそのまま利用でき、便利である。

【００２９】しかも、即席米飯１、カレールウ５夫々は、密封状態で収納保存されているから、外気には全く触れず、風味、味覚を損なうことがなく、長期保存に十分耐えられ、従来から提供されている各種のレトルト食品と同様に、一般消費者の味覚を十分に満足させることができる。特に、即席米飯１、カレールウ５夫々を、従来では別個に購入しなければならず、時間と手間とがかかったのに比し、加熱後に開封するのみで温かいカレーライスを供食できることは、場所を選ばず、食事をする機会が増大し、極めて便利なものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例における一部切欠斜視図である。

【図２】第２実施例における一部切欠斜視図である。

【図３】第３実施例における一部切欠斜視図である。

【図４】同じく縦断面図である。

【図５】無人販売形態とする自動販売機の斜視図であ
る。

【符号の説明】

１即席米飯２収納容器３シール片５カレールウ６缶容器７プル突起８レトルトパ
ック袋９切り込み１１ユニット容器１２米飯収納
凹部１３ルウ収納凹部１４シール蓋１５漬物収納凹部１６スプーン
収納凹部２０自動販売機２１冷蔵設備２２加熱手段２３取出口２５副食品

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】即席米飯を密封状態で収納し、電磁誘導
加熱に耐える食器となる収納容器と、調理済みであるレ
トルト式のカレールウを収納した缶容器とをセットにし
て組み合わせたことを特徴とする自動販売機用加熱式即
席カレーライス。
【請求項２】即席米飯を密封状態で収納し、電磁誘導
加熱に耐える食器となる収納容器と、調理済みであるレ
トルト式のカレールウを収納したレトルトパック袋とを
セットにして組み合わせたことを特徴とする自動販売機
用加熱式即席カレーライス。
【請求項３】電磁誘導加熱に耐え、食器となるユニッ
ト容器内で分離形成した米飯収納凹部に即席米飯を、ル
ウ収納凹部内に調理済みであるレトルト式のカレールウ
を夫々収納し、密封したことを特徴とする自動販売機用
加熱式即席カレーライス。
【請求項４】収納容器、ユニット容器の米飯収納凹部
は、収納する即席米飯量に比し大きな容量を有するもの
としてある請求項１乃至３のいずれか記載の自動販売機
用加熱式即席カレーライス。