JP4716600B2 - 弁当販売方法、弁当販売店舗システム及び弁当容器 - Google Patents

弁当販売方法、弁当販売店舗システム及び弁当容器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は持ち帰り弁当の販売方法及び販売店舗システム、並びにこれに好適に用いることができる弁当容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の外食産業の発展は著しく、種々の形態で食品が提供されるようになっている。その一つの形態として、コンビニエンスストアや食料品店で販売される持ち帰り用の弁当がある。
【0003】
従来、一般的な持ち帰り用の弁当は、所定形状に成形された弁当容器に主食である米飯と複数の副食とを盛り合わせた状態で提供されている。この種の弁当は種々の食品がバランス良く含まれており、多くの味を楽しめるので人気がある。このような弁当に用いられる容器は複数の空間に仕切られており、主食である米飯及び副食のメインとなる肉、魚、フライ物等や、煮物、サラダ、漬物等が上記各仕切り空間内に収納されている。そして、上記弁当はその外周を透明なラップ材で密閉され状態で、所定の陳列ケースに配列されて販売に供される。ここでの陳列ケースは弁当容器内の食品が劣化するのを抑制するために一般に冷蔵機能を有しており、所定の冷蔵温度で弁当を保存できるようになっている。
【0004】
また、コンビニエンスストア等の弁当販売店舗では電子レンジが常設され、顧客が上記弁当を購入した際には温かい弁当を食すことができるように加熱サービスがされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように多種類の食品が同一容器に盛り合わせた状態で提供される弁当の場合には、上記陳列ケースで保存する際に最も痛み易い食品に合わせて品質管理を行うことが必要となる。すなわち、弁当容器内に収納されている食品は各々に保存可能時間が異なるものであるが、盛り合わせた状態の弁当では最も痛み易い食品を基準に上記保存可能時間を設定することが必要となる。よって、保存可能時間内であり食しても問題のない食品までも同時に廃棄しなければならないという無駄を発生させる。
【0006】
また、それほど低い温度で保存しなくてもよい食品まで含めて冷蔵保存することになるので、陳列ケースの収納スペースを大きく取る必要があると共に冷却コストもアップしてしまう。
【0007】
また、前述したように顧客が購入した弁当を電子レンジで加熱すると、本来低温で食することが望ましいサラダ類や漬物等までも同時に加熱されてしまうので、食味を悪くするという問題もある。
【0008】
さらに、最近の顧客は好きな物を好きなだけ食したいという要求があるが、上記のような盛り合わせ状態の弁当ではこの要求に対応することができない。
【0009】
したがって、本発明は上述した従来の複数の問題を解決すべくなされたものであり、その目的は弁当管理上の無駄を省き、顧客が好きなものを好きなだけ購入できる弁当販売方法を提供する。また、このような弁当販売方法を実現できる弁当販売店舗システム及びこの販売方法で好適に用いることができる弁当容器について提供することも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は請求項1に記載の如く、弁当を構成する食品毎に、予め価格を設定した小分け容器に収納した状態で弁当販売用の陳列ケースに陳列し、前記小分け容器の形状に対応した形状を有する複数の受け部を備えたトレーを用いて弁当を販売する弁当販売方法、によって達成することができる。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、トレーの受け部に小分け容器が嵌り込むので、顧客はトレー上に小分け容器を確実に保持でき、その購入個数を容易に確認することもできる。
【0012】
なお、ここでの上記トレーの受け部は、少なくとも上記小分け容器を受入れ、その小分け容器をトレー上に保持できる機能を果たすものであればよい。この受け部として、上部にのみ開口を有する凹部形状のものでもよいし、上下に開放した開口を有する筒状のものでもよい。
【0013】
また、請求項2に記載の如く、請求項1に記載の弁当販売方法において、前記小分け容器が前記トレーの全ての前記受け部を満したセット状態で弁当を販売する形式を採用してもよい。
【0014】
請求項2に記載の発明の場合、所定のトレーを準備し、このトレーの受け部の全てが小分け容器で満たされているセット状態の弁当価格を予め定めておけば、弁当販売店舗の従業員は弁当価格を容易に把握できる。
【0015】
また、請求項3に記載の如く、請求項2に記載の弁当販売方法において、前記セット状態での弁当価格が所定価格となるように前記トレーの前記受け部が設定されている構成とすることができる。
【0016】
請求項3に記載の発明のように、セット状態の弁当価格が所定価格となるようにトレーの受け部を設定しておけば、異なる食品の組合せで構成された弁当であっても、弁当販売店舗の従業員はトレーにより弁当価格を把握できるので迅速な対応が可能となる。そして、弁当販売店舗側で所定価格が異なるトレーを複数種類、準備しておけば、顧客は自己の予算に応じたトレーを選択してから弁当を購入することができるので便利である。
【0017】
また、請求項4に記載の如く、請求項2又は3に記載の弁当販売方法において、前記小分け容器の全てを同一形状に構成してもよい。
【0018】
請求項4に記載の発明のように小分け容器を同一形状に統一すれば、容器の製造コストを抑制することができる。この場合には、小分け容器1つの売価は1つに統一されることになるので、ばら売りの際にも従業員は容易に弁当価格を把握することができる。
【0019】
このように、小分け容器を同一形状に統一した場合には、上記所定価格に対応するようにトレーの受け部の設定数が定められる。
【0020】
また、請求項5に記載の如く、請求項2又は3に記載の弁当販売方法において、前記小分け容器の形状を収納している食品に対応して異なる構成としてもよい。
【0021】
多種の食品を顧客が自由に選択できるバイキング方式の場合に、小分け容器に収納されている食品の売価を1つに統一することが困難な場合も想定される。請求項5に記載の発明にれば、中に収納している食品に応じて小分け容器の形状を変更するので、食品の材料費に応じて小分け容器の設定価格を行うことができる。
【0022】
なお、ここで小分け容器の形状が異なる場合としては、同じ形、例えば正方形の大・小、即ち相似形の場合も含まれる。
【0023】
また、請求項6に記載の如く、請求項2から5のいずれかに記載の弁当販売方法において、前記トレーは、前記受け部の設定数及び前記受け部の形状の組合せが異なる複数種類が準備され、弁当価格毎に異なる色又形状とした構成を採用してもよい。
【0024】
上記のようにトレーの受け部は、そのときに用いる小分け容器に応じて設定数を変更して、また受け部の形状の組合せを変更することで販売しようとする弁当価格が異なるものとなる。この場合に、請求項6に記載の発明のように、同一の弁当価格毎にトレーの色を統一したり、トレーの形を統一しておけば、弁当販売店舗の従業員や顧客はトレーの色或いは形を確認するだけで弁当価格を知ることができるので好ましい。
【0025】
さらに、上記目的は、請求項7に記載の如く、弁当を構成する食品毎に、予め価格を設定した小分け容器に収納した状態で陳列する陳列部と、前記小分け容器の形状に対応した形状を有する複数の受け部を有するトレーとを備えた弁当販売店舗システムによっても達成される。
【0026】
請求項7に記載の発明では、弁当を構成する食品が小分け容器に収納されて陳列部に陳列されている。顧客はバイキング方式で所望の食品を選択して小分け容器を取り、その小分け容器を上記トレーの受け部に嵌め込みながら購入する。したがって、顧客は所望の食品を確認しながら、しかも確実に小分け容器をトレー上に保持しながら購入でき、その個数を容易に確認することもできる。
【0027】
また、弁当販売店舗側は小分けにされた食品毎に保存管理を行えばよいので、従来のように1つの容器に複数の食品が盛り合わされていた場合と比較して、無駄を省くことができる。また、陳列ケース等となる陳列部の冷却コストやスペースの有効利用を図ることもできる。
【0028】
また、請求項8に記載の如く、請求項7に記載の弁当販売店舗システムにおいて、前記小分け容器が前記トレーの全ての前記受け部を満たしたセット状態での弁当価格が、所定価格となるように前記受け部が設定されていることとすることができる。
【0029】
請求項8に記載の発明によると、弁当販売店舗が所定のトレーを準備し、このトレーの受け部の全てが小分け容器で満たされているセット状態での弁当価格を予め所定価格となるように定めておけば、弁当販売店舗の従業員及び顧客は弁当価格を容易に把握できる。
【0030】
また、請求項9に記載の如く、請求項7又8に記載の弁当販売店舗システムにおいて、前記小分け容器の全てを同一形状とした構成を採用してもよい。
【0031】
請求項9に記載の発明のように、小分け容器を同一形状に統一すれば、容器の製造コストを抑制することができ、その売価も1つとなる。よって、ばら売りの際にも従業員は容易に弁当価格を把握することができる。
【0032】
また、請求項10に記載の如く、請求項7又8に記載の弁当販売店舗システムにおいて、前記小分け容器の形状を収納している食品に対応して異なるものとした構成を採用してもよい。
【0033】
請求項10に記載の発明ように、中に収納している食品に応じて小分け容器の形状を変更すれば、食品の材料費に応じて小分け容器の価格を設定することができる。
【0034】
また、請求項11に記載の如く、請求項7から9のいずれかに記載の弁当販売店舗システムにおいて、前記トレーは、前記受け部の設定数及び前記受け部の形状の組合せが異なる複数種類が準備され、弁当価格毎に異なる色又形状とされている構成を採用してもよい。
【0035】
請求項11記載の発明のように、同一の弁当価格毎にトレーの色を統一したり、トレーの形を統一しておけば、トレーの色或いは形を確認するだけで弁当価格を知ることができる。
【0036】
さらに、上記目的は、請求項12に記載の如く、弁当を構成する食品毎に収納して弁当販売用の陳列ケースに陳列される小分け容器と、前記小分け容器の形状に対応した形状を有する複数の受け部を有するトレーとで構成された弁当容器によっても達成される。
【0037】
請求項12に記載された発明による弁当容器は、所定の食品を収納した状態で陳列ケースに陳列されていた小分け容器と、この小分け容器を保持する受け部を有したトレーとにより構成されることになる。実際の弁当販売店舗の場合には、顧客が空のトレーを持ち、バイキング形式で所望の食品を収納している小分け容器を選択して、トレー上の受け部に嵌め込みながら購入すると本弁当容器の形態となり、オリジナルの持ち帰り弁当となる。
【0038】
すなわち、本発明の場合には弁当販売店内で用いたトレーが、顧客が弁当を購入した後はそのまま弁当容器の構成部となる。よって、弁当購入後の顧客はそのまま持ち帰ることができるので、極めて便利である。
【0039】
また、請求項13に記載の如く、請求項12に記載の弁当容器において、前記小分け容器が前記トレーの全ての前記受け部を満たしたセット状態での弁当価格が、所定価格となるように設定されていることとしてもよい。
【0040】
請求項13に記載の発明によると、弁当販売店舗が所定のトレーを準備し、このトレーの受け部の全てが小分け容器で満たされているセット状態の弁当価格を予め所定価格として定めておけば、弁当販売店舗の従業員及び顧客は弁当価格を容易に把握できる。
【0041】
また、請求項14に記載の如く、請求項12又13に記載の弁当容器において、前記小分け容器の全てを同一形状とした構成を採用してもよい。
【0042】
請求項14に記載の発明のように小分け容器を同一形状に統一すれば、弁当容器の製造コストを抑制することができる。
【0043】
また、請求項15に記載の如く、請求項12又13に記載の弁当容器において、前記小分け容器の形状を収納している食品に対応して異なるものとした構成を採用してもよい。
【0044】
請求項15に記載の発明のように中に収納している食品に応じて小分け容器の形状を変更すれば、食品の材料費に応じて小分け容器の価格を設定することができる。また、異なる食品が収納されていることを顧客が容易に把握できる。
【0045】
また、請求項16に記載の如く、請求項13から15のいずれかに記載の弁当容器において、前記トレーは、前記受け部の設定数及び前記受け部の形状の組合せが異なる複数種類が準備され、弁当価格毎に異なる色又形状とされている構成を採用してもよい。
【0046】
請求項16に記載の発明のように同一の弁当価格毎にトレーの色を統一したり、トレーの形を統一しておけば、トレーの色或いは形を確認するだけで弁当価格を知ることができる。
【0047】
そして、請求項17に記載の如く、請求項12から16のいずれかに記載の弁当容器において、前記トレーには把持部が形成されているのが望ましい。
【0048】
請求項17に記載の発明によると、トレーに把持部が形成されているので弁当容器を持ち易くすることができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の複数の実施例を順に説明する。
【0050】
[第1実施例]
図1は弁当販売店舗内のシステム構成例を示した図であり、図2は弁当販売店舗内に配置される、弁当を構成する食品陳列用の陳列ケースの一例を示した図であり、図3は弁当販売店舗内で使用されるトレーの一例を示した図である。
【0051】
図1で、弁当販売店舗は弁当を構成する食品である米飯等の主食及び複数種の副食毎に収納した小分け容器を陳列する陳列ケース1と、顧客が弁当を購入する際に使用する後述するトレーを積載しておくトレー積載台2と、顧客が購入した弁当の価格を精算する清算カウンタ3とを備えている。
【0052】
本実施例の弁当販売店舗では、バイキング形式で顧客が好きな物を好きなだけ購入できるようにするため、主食となる米飯や複数種の副食の各々を収容した小分け容器が陳列ケース1内の棚に陳列されている。
【0053】
上記陳列ケース1の一例を示したのが図2である。図2において、陳列ケース1は、白飯や色飯等の主食を保存する米飯ケース1Aと、肉、魚、フライ物等や煮物、サラダ、漬物等の種々の副食を保存するチルドケース1Bとで構成されている。各ケースには棚が設けられ、食品の種類毎に所定位置に配置保存されている。
【0054】
図2では、図示を省略しているが、上記陳列ケース1は所定の冷蔵機能を有しており、予め設定された温度で棚上の食品を保存できるようになっている。ただし、チルドケース1Bは米飯ケース1Aと比較して低温となるような設定であることが好ましい。このように構成することで、米飯ケース1Aを過度に冷却することがなくなるので冷却コストを抑制することもできる。
【0055】
また、図2では副食を1つのチルドケース1Bに陳列していた場合を例示しているが、チルドケースを複数に分割して温度差を設けてもよい。すなわち、より低温が好ましいサシミ、サラダ類等の食材と、それほど低温とする必要のない食材を分けて保存してもよい。このように構成することで、効果的な冷却保存と不要な冷却を抑制して冷却コストの低減を図るすることもできる。
【0056】
また、図2には各食品を収納する小分け容器は示されていないが、本第1実施例は全ての食品を同一形状の小分け容器に収納した場合の例である。
【0057】
図3には、本第1実施例で用いることができるトレー20と、前記陳列ケース1に用いられる前述の小分け容器10が示されている。図3のトレー20には、小分け容器10の受け部として6つの仕切り空間21が設けられている。この仕切り空間21は、上記小分け容器10の形状に対応して形成されている。すなわち、トレー20には小分け容器10がちょうど嵌り込む仕切り空間21が6つ設けられている。
【0058】
図3では6つの仕切り空間21を有するトレー20が一例として示されているが、仕切り空間21の数を複数種設定した異なるトレー20を予め準備しておくことで、顧客が好みのトレー20を選択して弁当を購入することができるようになる。例えば、弁当販売店舗では仕切り空間21が4、6、9個設けられた3種類のトレー20を準備しとおく。そして、小分け容器10に収納された食品全てを例えば80円とすると、4つの仕切り空間21を有するトレー20の場合は弁当価格320円、6つの仕切り空間21を有するトレー20の場合は弁当価格480円、9つの仕切り空間21を有するトレー20の場合は弁当価格720円となる。すなわち、複数種のトレー20を用意して、そのトレー20毎に所定価格を設定できる。
【0059】
もちろん、弁当販売店舗としてばら売りも行うが、顧客がトレー20を用いて弁当を購入しようとしている場合はトレーの種類を確認するだけで、その顧客がいくらの弁当を購入しようとしているかを迅速に判断できる。よって、図1で示した清算カウンタ3で弁当価格に応じた料金を徴収する従業員は迅速な対応を行うことができる。
【0060】
また、顧客もバイキング形式で自己の好みに応じて好きなものを好きなだけ購入することができ、自己が選択したトレー20の種類に応じて弁当価格を予め知ることができるので便利である。
【0061】
なお、弁当価格が異なる上記トレー20毎に、その色や形状を変えておけば、顧客がいくらの弁当を購入しようとしているかをより迅速に知ることができるのでより好ましい。
【0062】
また、上記トレー20を用いて4個以上のセットで購入した場合には、割引した所定価格とすれば、顧客の購買意欲を促進させることもできる。
【0063】
上記トレー20は、図1で示した店舗内のトレー積載台2に準備されており、顧客は所望のトレー20を持って弁当を購入する準備に入る。すなわち、顧客は図2の陳列ケースから所望の食品を収納している小分け容器10を、図3に示すように、トレー20内の仕切り空間21に嵌め込みながら、トレー20内の仕切り空間21の全てが満たされるまで購入して、所定の弁当価格を清算カウンタ3で支払えばよい。
【0064】
上記小分け容器10は、例えばポリプロピレン等のプラスチック材で形成することができ、周知の成形技術、例えば真空成形によるプラスチック成形品とすることができる。小分け容器10の本体12は、上部が開口した容器であってその開口縁に沿って補強フランジ16が設けたものを採用できる。一方、小分け容器10の蓋体14は前記本体12の上部開口を閉じるように前記補強フランジ16に嵌り込む凹部を備えた構成とすることができる。この蓋体14は顧客が中の食品を確認できるように透明性を持たせて形成することが好ましい。
【0065】
上記トレー20は、上記小分け容器10が嵌め込んだ状態で顧客が簡易に持ち運びできる強度を有していればよく、プラスチック成形品や紙成形品を用いることができる。また、トレー20は小分け容器10を確実に保持できる形態であればよく、上記仕切り空間21は上下に開放された筒状の空間として形成してもよい。仕切り空間21を筒状の空間に形成したときには、小分け容器10の補強フランジ16を利用して、小分け容器10が仕切り空間21にちょうど嵌り込む様にすればよい。
【0066】
以上から明らかなように、本第1実施例によれば、顧客が予め弁当価格を認識しながらトレー20を用いて、好きな物を好きなだけ購入できる。また、顧客が購入した食品は、種類毎に小分けにされた小分け容器10に収納されているので、温めたい食品のみを電子レンジで加熱することができる。よって、顧客は温めた方が美味しい食品は温めて、冷たい方が美味しい食品はそのままとした弁当を楽しむことができる。
【0067】
また、弁当販売店舗の側から見ると、各食品はに小分け容器10に収納されているので、保存可能時間の過ぎた食品のみを廃棄すればよく従来のように保存可能時間内にある食品をまで含めて廃棄するという無駄をなくすことができる。さらに、冷却すべき食品のみを選択的に冷却することも可能となるので、冷却コストの低減を図ることができると共に、陳列ケースの収納スペースを有効に使用することができるようになる。そして、前述したようにトレー20の種類を確認するだけで、顧客が購入しようとしている弁当価格を瞬時に知ることができるので、顧客が好きな食品を任意に選択したとしても弁当の価格を迅速に把握することができる。
【0068】
[第2実施例]
前記第1実施例では、用いる小分け容器10を1つとし各食品の売価を統一した例について示した。本第2実施例では異なる小分け容器を複数用いた場合の例である。
【0069】
バイキング形式をより充実させて、販売する食材をより多種類にした場合には各食品の売価を統一することが困難となる場合も想定される。このような場合には、図4に示すように小分け容器を10A、10B…のように複数の形状で作成し、これに対応してトレー30の仕切り空間31を形成すればよい。図4では2つの小分け容器10A、10Bのみを例示しているが、他に小さめの四角柱、三角柱、小判型の小分け容器10を同様に準備する。
【0070】
本第2実施例の場合には、トレー30に設定する仕切り空間31の形状の組合せと、その設定数に応じて、各トレー30の所定価格が異なることになる。
【0071】
なお、本第2実施例の場合には用いる小分け容器10があまり多くなるとコスト上昇の要因にもなるので、3〜5種まで程度として1種類の小分け容器を異なる食品に共通に用いることが望ましい。例えば、焼きソバと焼きウドンが略同様の単価である場合は小分け容器10Bを共用するようにすればよい。
【0072】
また、上記トレー30側の仕切り空間31の形状の組合せは多数存在するが、各店舗の顧客の購買傾向を把握してトレー30の仕切り空間31を設計すればよい。例えば、顧客の多くが主食の米飯を購入することが予想できる店舗もある。このような店舗の場合には、米飯用の小分け容器として正方形状の容器10Aを定め、この容器10Aを受入れる仕切り空間31を備えたトレー30を多めに準備する等の配慮をしてトレー30を設計する。
【0073】
[第3実施例]
前述した第1及び第2実施例はトレー20及びトレー30を店内で繰り返して使用する形態であり、顧客が弁当の料金を支払った後は店員がトレーを回収する。
【0074】
次に示す第3実施例は、トレーが弁当容器の一部となり顧客が弁当の料金を支払った後は、そのまま持ち帰る形態である。図5は第3実施例の弁当容器について示した図である。
【0075】
なお、本第3実施例において、前記第1実施例と異なる点はトレー自体が弁当容器の一部となり顧客に持ち帰られる点であるので、図5により弁当容器の特徴点を中心に説明する。
【0076】
図5において、本第3実施例のトレー40は、第2実施例の場合と同様に異なる形状の小分け容器10(図示せず)を受入れる仕切り空間41が形成された場合が例示されている。このトレー40には把持部45、46が取り付けられている。
【0077】
よって、弁当を購入した顧客はこの把持部45、46を持ち、小分け容器10で満たされたトレー40をそのまま持ちか帰ることができるので、便利である。
【0078】
なお、本実施例の場合のトレー40は店舗内でリサイクルせず、弁当容器の一部となって、顧客に持ち帰られることになる。よって、トレー40は後始末にも配慮して、焼却し易い紙成形品等で形成しておくことが望ましい。
【0079】
なお、図5では、異なる形状の小分け容器を受入れる仕切り空間41を形成したトレー40を示したが、図3で示したトレー10のように同一形状の仕切り空間を複数形成してもよいことは言うまでもない。
【0080】
[第4実施例]
第4実施例は前記第3実施例の変形例である。第3実施例では把持部45、46がトレー40に採り付け状態となっているが、本第4実施例では把持部57がトレー50に対して着脱自在にされた例である。
【0081】
本実施例のトレー50は、顧客が小分け容器10で満たされたトレー50を清算カウンタ3に持って行き弁当料金を支払うと店員が把持部55をトレー50に付ける、といった形態で実施される。
【0082】
前述した実施例は弁当販売店舗での弁当販売について説明したがこれに限定されるものではない。例えば、図1に例示した弁当販売のシステム構成はコンビニエンスストアの構成の一部として実現されていてもよい。
【0083】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0084】
【発明の効果】
以上詳述したところから明らかなように、請求項1から6に記載の発明によれば、トレーの受け部に小分け容器が嵌り込むので、顧客はトレー上に小分け容器を確実に保持でき、その購入個数を容易に確認することもできる。特に、所定のトレーを用いこのトレーの受け部の全てが小分け容器で満たされているセット状態の弁当価格を予め定めておけば、顧客及び従業員は弁当価格を容易に把握できる。
【0085】
また、請求項7から11に記載の発明によれば、顧客は所望の食品を確認しながら、しかも確実に小分け容器をトレー上に保持しながら購入でき、その個数を容易に確認することもできる。特に、所定のトレーを用いこのトレーの受け部の全てが小分け容器で満たされているセット状態の弁当価格を予め定めておけば、顧客及び従業員は弁当価格を容易に把握できる。
【0086】
また、弁当販売店舗側は、小分けにされた食品毎に保存管理を行えばよいので、従来のように1つの容器に複数の食品が盛り合わされていた場合と比較して、無駄を省くことができる。
【0087】
また、請求項12から17に記載の発明によれば、弁当販売店内で用いたトレーは、顧客が弁当を購入した後はそのまま弁当容器を構成することになる。よって、弁当購入後の顧客はトレーをそのまま持ち帰ることができるので、極めて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例で弁当販売店舗内のシステム構成例を示した図である。
【図2】第1実施例で弁当販売店舗内に配置される、弁当を構成する食品陳列用の陳列ケースの一例を示した図である。
【図3】第1実施例で弁当販売店舗内で使用されるトレーの一例を示した図である。
【図4】第2実施例で弁当販売店舗内で使用されるトレーの一例を示した図である。
【図5】第3実施例で持ち帰る形態の弁当容器について示した図である。
【図6】第4実施例で持ち帰る形態の弁当容器について示した図である。
【符号の説明】
1 陳列ケース(陳列部)
1A 米飯ケース
1B チルドケース
2 トレー積載台
3 清算カウンタ
20、30 トレー
40 トレー
45、46 把持部
50 トレー
55 把持部

Claims (17)

  1. 弁当を構成する食品毎に、予め価格を設定した小分け容器に収納した状態で弁当販売用の陳列ケースに陳列し、
    前記小分け容器の形状に対応した形状を有する複数の受け部を備えたトレーを用いて弁当を販売する、ことを特徴とする弁当販売方法。
  2. 請求項1に記載の弁当販売方法において、
    前記小分け容器が前記トレーの全ての前記受け部を満したセット状態で弁当を販売する、ことを特徴とする弁当販売方法。
  3. 請求項2に記載の弁当販売方法において、
    前記セット状態での弁当価格が所定価格となるように前記トレーの前記受け部が設定されている、ことを特徴とする弁当販売方法。
  4. 請求項2又は3に記載の弁当販売方法において、
    前記小分け容器の全てを同一形状とした、ことを特徴とする弁当販売方法。
  5. 請求項2又は3に記載の弁当販売方法において、
    前記小分け容器の形状を収納している食品に対応して異なるものとした、ことを特徴とする弁当販売方法。
  6. 請求項2から5のいずれかに記載の弁当販売方法において、
    前記トレーは、前記受け部の設定数及び前記受け部の形状の組合せが異なる複数種類が準備され、弁当価格毎に異なる色又形状とされている、ことを特徴とする弁当販売方法。
  7. 弁当を構成する食品毎に、予め価格を設定した小分け容器に収納した状態で陳列する陳列部と、前記小分け容器の形状に対応した形状を有する複数の受け部を有するトレーとを、備えたことを特徴とする弁当販売店舗システム。
  8. 請求項7に記載の弁当販売店舗システムにおいて、
    前記小分け容器が前記トレーの全ての前記受け部を満たしたセット状態での弁当価格が、所定価格となるように前記受け部が設定されている、ことを特徴とする弁当販売店舗システム。
  9. 請求項7又8に記載の弁当販売店舗システムにおいて、
    前記小分け容器の全てを同一形状とした、ことを特徴とする弁当販売店舗システム。
  10. 請求項7又8に記載の弁当販売店舗システムにおいて、
    前記小分け容器の形状を収納している食品に対応して異なるものとした、ことを特徴とする弁当販売店舗システム。
  11. 請求項7から9のいずれかに記載の弁当販売店舗システムにおいて、
    前記トレーは、前記受け部の設定数及び前記受け部の形状の組合せが異なる複数種類が準備され、弁当価格毎に異なる色又形状とされている、ことを特徴とする弁当販売店舗システム。
  12. 弁当を構成する食品毎に収納して弁当販売用の陳列ケースに陳列される小分け容器と、前記小分け容器の形状に対応した形状を有する複数の受け部を有するトレーとで構成された、ことを特徴とする弁当容器。
  13. 請求項12に記載の弁当容器において、
    前記小分け容器が前記トレーの全ての前記受け部を満たしたセット状態での弁当価格が、所定価格となるように設定されている、ことを特徴とする弁当容器。
  14. 請求項12又13に記載の弁当容器において、
    前記小分け容器の全てを同一形状とした、ことを特徴とする弁当容器。
  15. 請求項12又13に記載の弁当容器において、
    前記小分け容器の形状を収納している食品に対応して異なるものとした、ことを特徴とする弁当容器。
  16. 請求項13から15のいずれかに記載の弁当容器において、
    前記トレーは、前記受け部の設定数及び前記受け部の形状の組合せが異なる複数種類が準備され、弁当価格毎に異なる色又形状とされている、ことを特徴とする弁当容器。
  17. 請求項12から16のいずれかに記載の弁当容器において、
    前記トレーには把持部が形成されている、ことを特徴とする弁当容器。
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