JPH07179183A - 自動車用フューエルフィラーリッドおよびその成形装置 - Google Patents

自動車用フューエルフィラーリッドおよびその成形装置

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JPH07179183A
JPH07179183A JP32568393A JP32568393A JPH07179183A JP H07179183 A JPH07179183 A JP H07179183A JP 32568393 A JP32568393 A JP 32568393A JP 32568393 A JP32568393 A JP 32568393A JP H07179183 A JPH07179183 A JP H07179183A
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JP
Japan
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rib
hinge
holder
lid
product
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JP32568393A
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Inventor
Nobutoshi Shimizu
伸敏 清水
Toshio Takahashi
俊雄 高橋
Hidenori Miyazono
英徳 宮園
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3005Body finishings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Superstructure Of Vehicle (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒンジとの組付作業性を良くし、充分な剛性
をもたせながら重量を軽減する。 【構成】 リッド本体1aの全周に中空部7をもつフラ
ンジリブ2を一体に形成する。リッド本体1aの裏面に
は、連設リブ4bとホルダリブ4aとで略T字をなすヒ
ンジホルダ4をフランジリブ2に連続するように形成す
る。ホルダリブ4aには中空部7に連続するヒンジピン
挿入孔8を貫通形成する。ヒンジピン挿入孔8にヒンジ
ピン9のフック部9aを係合させるとともに中間部9b
をクランプ部5に係合させ、フィラーリッド1にヒンジ
3を組み付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車における樹脂製
のフューエルフィラーリッドとその成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のフューエルフィラーリッド(以
下、単にフィラーリッドという)として樹脂製のものが
一部において採用されている。例えば図6,7に示すよ
うに、樹脂製のフィラーリッド1はその裏面側において
クランク状に曲折形成されたヒンジピン51を介して金
属製のヒンジ52に連結され、図9に示すようにそのヒ
ンジ52そのものをボルト,ナット53,54によりリ
アフェンダパネル55に固定することで車体側のリッド
開口部56に開閉可能に装着される。
【0003】そして、前記フィラーリッド1とヒンジ5
2とを連結するにあたっては、フィラーリッドの裏面に
予めトンネル部57や位置決め用の突起部58を一体に
形成しておき、ヒンジピン51の両端のフック部51a
をトンネル部57に係止させるとともに、ヒンジピン5
1全体を突起部58で位置決めした上で、図8に示すよ
うにヒンジピン挿入溝59を有するヒンジホルダ60を
接着剤61を介してフィラーリッド1の裏面に固定する
ようにしている(類似のものとして例えば実開昭63−
180326号公報に記載されたものがある)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
造においては、ヒンジピン51を規制するヒンジホルダ
60を接着剤61を介してフィラーリッド1に接着する
ようにしているため、部品点数および組付工数が多く、
組付作業性の向上が図れない。
【0005】また、フィラーリッド1の周縁部には剛性
の向上を目的としてそのほぼ全長にわたりフランジリブ
62が突出形成されているものの、図9に示すようにリ
アフェンダパネル55との干渉を防ぐ上でそのフランジ
リブ62の突出長さhにもおのずと制約がある。そのた
め、フィラーリッド1の周縁部の剛性が必ずしも充分で
なく、それを補うためにフィラーリッド1そのものの板
厚tを大きくする必要があることから、フィラーリッド
1の重量が大きくなって好ましくない。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、組付作業性を改善してコストの低減を図る
とともに、重量を軽減しながらその剛性の向上が図れる
ようにしたフィラーリッドの構造とそのフィラーリッド
の成形装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
車体側のリッド開口部にヒンジを介して開閉可能に装着
される樹脂製の自動車用フィラーリッドの構造であっ
て、リッド本体の周縁部全周に裏面側に突出する厚肉の
フランジリブを一体に形成するとともに、このフランジ
リブにはその長手方向全周に沿って中空部を形成し、前
記リッド本体の裏面のヒンジ結合部には、連接リブとホ
ルダリブとで略T字状をなすヒンジホルダをその連接リ
ブが前記フランジリブと連続するように一体に形成する
とともに、前記ヒンジホルダのホルダリブには、ヒンジ
とフィラーリッドとを連結するためのヒンジピンが挿入
されるヒンジピン挿入孔を、前記中空部に連続するよう
にそのホルダリブの長手方向に沿って貫通形成したこと
を特徴としている。
【0008】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の自動車用フィラーリッドを中空射出成形法により成形
する装置であって、対となるコアブロックおよびキャビ
ティブロックの成形面同士により形成されるとともに、
ホルダリブの長手方向両端部に連続して同時成形されて
ヒンジピン挿入孔を閉塞する非製品部領域を含む形状に
形成されたキャビティと、前記コアブロックおよびキャ
ブティブロックのうちいずれか一方のブロックの成形面
に形成されて、リッド本体に対する非製品部領域の連接
面積がそのリッド本体に対するホルダリブの連接面積よ
りも小さくなるように狭めて切離容易部を形成するとと
もに、その非製品部領域に対してアンダーカットの関係
となるアンダーカット成形部と、前記アンダーカット成
形部が形成された一方のブロックにスライド可能に設け
られて、型開き後にフィラーリッドを突き出すと同時に
前記非製品部領域を切離容易部をもってリッド本体から
切り離すエジェクタピンと、前記エジェクタピンが設け
られた一方のブロックにそのエジェクタピンと同方向に
スライド可能に設けられて、エジェクタピンによる製品
突き出し動作に先立って前記ホルダリブから非製品部領
域を切断して切り離すことによりヒンジピン挿入孔の両
端を解放するカッタとを備えたことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明によると、ヒンジピン挿入
孔をもつ比較的長目のヒンジホルダがリッド本体の裏面
に一体に形成されていることにより、このヒンジホルダ
とヒンジとの位置合わせを行った上でヒンジピンを挿入
するだけでなく、従来のようにヒンジホルダを接着によ
り固定する必要がなくなる。
【0010】また、請求項2記載の発明によると、ガス
の注入によって成形品の一部に中空部を形成する中空射
出成形法を基本とした成形装置であることから、ヒンジ
ホルダのヒンジピン挿入孔は一旦はその両端が閉塞した
状態に成形される。そこで、ヒンジピン挿入孔の両端を
閉塞している非製品部領域を予め切離容易な形状に成形
し、その成形サイクル内で非製品部領域をカッタで切断
した上でエジェクタピンの動きを利用してその非製品部
領域を切り離して除去する。これにより、通常の成形サ
イクル内で、両端が解放されたヒンジピン挿入孔をヒン
ジホルダに貫通形成することができる。
【0011】
【実施例】図1は本発明のフィラーリッドの一実施例を
示す図で、フィラーリッド1はその矩形状のリッド本体
1aの周縁部全周に沿って裏面側に突出する厚肉のフラ
ンジリブ2が一体に突出形成されているとともに、リッ
ド本体1aの裏面のうち後述するヒンジ3との結合部と
なる部分にはヒンジホルダ4が一体に突出形成されてい
て、さらにそのヒンジホルダ4の上下両端部に近接して
クリップ部5が一体に突出形成されている。前記ヒンジ
ホルダ4は、ヒンジリブ4aとこれに直交する連設リブ
4bとにより略T字状のものとして形成され、その連設
リブ4bがフランジリブ2と連続している。
【0012】そして、前記フランジリブ2の内部にはそ
の全長にわたって中空部7が形成されており、この中空
部7はヒンジホルダ4の連設リブ4bからホルダリブ4
aまで連続して形成されている。そして、ホルダリブ4
aまで延びた中空部7はそのホルダリブ4aの両端面で
外部に開口するように解放されていて、これによりホル
ダリブ4aにはヒンジピン挿入孔8が貫通形成されてい
る。
【0013】このように構成されたフィラーリッド1に
ヒンジ3を組み付けるにあたっては、ヒンジ3の上下両
端部に曲折形成されたフランジ部3aをヒンジホルダ4
のホルダリブ4aの両端面に合致させた上で、予め略矩
形C字状に曲折形成されたヒンジピン9の両端のフック
部9aを撓ませながら交互にホルダリブ4aの両端面の
ヒンジピン挿入孔8に係合させる。そして、ヒンジピン
9の振れを防止するためにそのヒンジピン9の中間部9
bをクリップ5に圧入・嵌合させて固定する。
【0014】こうして、ヒンジ3が組み付けられたフィ
ラーリッド1は、図7と同様にそのヒンジ3自体をボル
ト,ナットを用いてリアフェンダパネル55に固定する
ことにより、車体側のリッド開口部に開閉可能に装着さ
れる。
【0015】なお、上記のヒンジピン9は上下に二分割
されたものを用いてもよい。
【0016】図2,3は本発明のフィラーリッド1とヒ
ンジとの他の結合構造を示したもので、ヒンジホルダ4
のホルダリブ34aを図1の(A)のものよりも短く形
成し、ヒンジ33の両端のフランジ部33aをホルダリ
ブ34aの両端面に合致させた上でヒンジピン39をヒ
ンジピン挿入孔8に挿入して、スナップリング40によ
り抜け止めを施したものである。
【0017】ここで、前記ホルダリブ34aのヒンジピ
ン挿入孔8にヒンジピン39を挿入する際に、そのヒン
ジピン39がフィラーリッド1の周縁部のフランジリブ
2と干渉しないように、そのフランジリブ2の内壁面と
ホルダリブ34aの一端面とのなす距離S1をヒンジピ
ン39の全長S2よりもわずかの大きく設定してある。
また、前記ホルダリブ34aの長さが短くなったことに
伴うヒンジ33との間の結合強度を不足を、ヒンジ33
に膨出形成したビード部35によって補うようにしてあ
る。
【0018】図4,5は図1に示したフィラーリッド1
を中空射出成形法によって成形するための射出成形金型
の構造を示している。ただし、図4では上下対称である
射出成形型の上半部のみ描いて下半部は図示を省略して
いる。この射出成形金型はコアブロック(可動型)11
とキャビティブロック(固定型)12とで構成されてお
り、それら両者を型締めすることで双方の成形面11
a,12a同士の間にフィラーリッド1形状のキャビテ
ィ(製品部空間)13が形成される。そして、キャビテ
ィ13に対して樹脂材料を射出・充填するためのゲート
位置は図1の(A)に符号14で示す位置に設定されて
いる。なお、このゲート14は、後述するようにキャビ
ティ13にガスを導入するための通路も兼ねている。
【0019】前記キャビティ13を形成するコアブロッ
ク11側の成形面11aには、ホルダリブ4aの長手方
向両端面に連続する所定長さeの非製品部領域15を同
時に一体成形するべく、この非製品部領域15の形状を
含んでいる。これは、中空射出成形法の特殊性として図
1に示したような両端面が解放されたヒンジピン挿入孔
8をもつホルダリブ4aをいきなり成形することができ
ないためで、ホルダリブ4aの両端面に予め非製品部領
域15を一体に延設成形した上で、後からその非製品部
領域15を切断,除去することでヒンジピン挿入孔8の
両端を解放させるためである。
【0020】前記キャビティ13のうち非製品部領域1
5の根元部に相当する部分には、図5にも示すように型
開き方向に対してアンダーカットの関係となるウエッジ
状のアンダーカット成形部16が形成されている。これ
は、射出成形を行った場合に、リッド本体1aに対する
ホルダリブ4aの連設面積よりも同じリッド本体1aに
対する非製品部領域15の連設面積の方が小さくなるよ
うに、その非製品部領域15の根元部がくびれた形状に
成形されることを意味する。
【0021】また、前記コアブロック11には複数のエ
ジェクタピン17がスライド可能に設けられているほ
か、このエジェクタピン17と同方向にスライド可能な
スライドコア18が設けられている。このスライドコア
18には、外部からの通電によって発熱するカッタブレ
ード19が固定支持されており、後述するようにこのカ
ッタブレード19を押し込むことによって、ホルダリブ
4aの両端面から非製品部領域15を溶断するようにな
っている。
【0022】このように構成された射出成形金型を用い
て上記のフィラーリッド1を成形するにあたっては、図
4に示すようにコアブロック11とキャビティブロック
12を型締めした上で、図1の(A)に示したゲート1
4を介してキャビティ13内に樹脂材料を射出する。射
出が完了したならば、その直後に前記ゲート14を通し
てキャビティ13内に窒素ガスに代表されるような不活
性ガスを導入する。
【0023】この不活性ガスは、キャビティ13内の樹
脂材料のうち相対的に通流抵抗の小さい部分、すなわち
相対的に冷却固化が遅れ気味の厚肉部の中心部を通流す
るという性質があることから、上記の不活性ガスはフラ
ンジリブ2の長手方向全長にわたって通流するととも
に、そのフランジリブ2に連続する連設リブ4bからホ
ルダリブ4aの両端の非製品部領域15にまで拡がるこ
とになる。
【0024】そして、不活性ガスはキャビティ13内の
樹脂材料に内圧をかけることにより樹脂材料そのものの
流動性を助けて、特に厚肉部での「ひけ」の発生を防止
する役目をし、最終的には、不活性ガスが通ったガス占
有空間がそのまま成形品内部に残ることによって、フラ
ンジリブ2や連設リブ4bおよびホルダリブ4aの内部
には一本の連続した中空部7が形成されている。ただ
し、中空部7は非製品部領域15内で終わって閉塞され
ているので成形品外部に対して未解放のままである。
【0025】この段階では、本来ホルダリブ4aとなる
べき部分の両端部にはこれを延設するようにして非製品
部領域15が一体に形成されており、なおかつその非製
品部領域15の根元部はアンダーカット成形部16によ
って図5に示すようにくびれた形状の切離容易部20が
成形されている。
【0026】上記のようにして不活性ガスの導入が完了
したならば、型開き動作に先立ってカッタブレード19
を図4に仮想線で示すようにスライドコア18とともに
キャビティ13内に押し込む。このカッタブレード19
が押し込まれるとカッタブレード19自体が加熱されて
いるために、ホルダリブ4aの両端から非製品部領域1
5が溶断される。
【0027】こののち、コアブロック11とキャビティ
ブロック12とを型開きした上で、コアブロック11側
に付帯することとなるフィラーリッド1をエジェクタピ
ン17で突き出す。この時、前記非製品部領域15はカ
ッタブレード19によって予めホルダリブ4aからは切
り離されてはいるものの、アンダーカット成形部16に
よって抱持されているため、フィラーリッド1全体がコ
アブロック11から突き出されるのに対して非製品部領
域15にはコアブロック11側に引き戻されるような力
がはたらく。その結果、非製品部領域15がアンダーカ
ット成形部16によって形成された切離容易部20から
引きちぎられ、最終的には非製品部領域15をコアブロ
ック11側に残してフィラーリッド1のみがエジェクタ
ピン17によって突き出される。
【0028】その結果、非製品部領域15を切断・除去
することによってホルダリブ4a内の中空部7の両端が
解放され、ホルダリブ4aにはその両端が解放されたヒ
ンジピン挿入孔8が貫通形成されることになる。
【0029】このように本実施例によれば、中空射出成
形法によりフランジリブ2の全周にわたって中空部7を
形成することにより、フィラーリッド1の周辺部の剛性
が高くなって、フランジリブ2の突出長さを大きくする
必要がなくなるばかりでなく、リッド本体1aの板厚を
小さくして重量軽減にも貢献できる。
【0030】また、ホルダリブ4aを一般的な射出成形
法で成形しようとすると、ヒンジピン挿入孔8を成形す
るためにスライドコア構造を採用せざるを得ず、しかも
そのヒンジピン挿入孔8に相当するスライドコアの抜き
取りのためのスペースを考慮すると成形できるホルダリ
ブ4aの長さが著しく小さくなってしまうほか、そのホ
ルダリブ成形部が厚肉部となるためにリッド本体1aの
裏面側に「ひけ」が発生しやすい。
【0031】これに対して、本実施例では、不活性ガス
の注入によって中空部7を成形する中空射出成形法を基
本としていることから、成形できるホルダリブ4aの長
さが制約されることもなければ、ガスの加圧効果のため
にそのホルダリブ成形部に「ひけ」が発生することもな
い。
【0032】なお、図4,5に示した射出成形金型の構
造は、図2に示したフィラーリッド1の成形にもそのま
ま適用できることはいうまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように請求項1
記載の発明によれば、リッド本体の全周に中空部を有す
るフランジリブを一体に形成するとともに、リッド本体
の裏面のヒンジ結合部には前記中空部に連続するヒンジ
ピン挿入孔が形成されたヒンジホルダを一体に形成した
ことにより、従来のようなヒンジホルダの接着作業が不
要になって部品点数および組付工数を削減でき、それに
よって組付作業性を改善してコストダウンを図ることが
できる。
【0034】その上、中空状のフランジリブが充分な剛
性を有することから、フランジリブの突出長さを大きく
したり、あるいはリッド本体の板厚を大きくすることな
しにフィラーリッド全体の剛性を大きく確保でき、それ
によってフィラーリッドの重量を軽減できる利点があ
る。
【0035】また、請求項2記載の発明によれば、中空
射出成形法ではホルダリブのヒンジピン挿入孔に相当す
る部分に両端が解放された中空部をいきなり成形するこ
とが困難であることを考慮し、ホルダリブの両端に一体
成形される非製品部領域を切断して中空部たるヒンジピ
ン挿入孔を解放させるカッタと、その非製品部領域をエ
ジェクタピンの動きを利用してフィラーリッドから切り
離す機能とを成形型内に具備させたものである。
【0036】したがって、成形型の成形サイクル内で非
製品部領域の切断とその切り離しを行うことができるた
めに後工程で二次加工を施す必要がなくなり、加工工数
の削減とコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフューエルフィラーリッドの一実施例
を示す図で、(A)は分解斜視図、(B)はヒンジが組
み付けられた状態の要部正面図、(C)は同図(B)の
c−c線に沿う断面図。
【図2】本発明のフューエルフィラーリッドの他の実施
例を示す分解斜視図。
【図3】図2の要部拡大断面図。
【図4】本発明の成形装置の一実施例を示す要部断面
図。
【図5】図4のd−d線に沿う断面図。
【図6】自動車のフューエルフィラーリッド回りの後部
斜視図。
【図7】従来のフューエルフィラーリッドの一例を示す
斜視図。
【図8】図7のa−a線に沿う断面図。
【図9】図7のb−b線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…フューエルフィラーリッド 1a…リッド本体 2…フランジリブ 3…ヒンジ 4…ヒンジホルダ 4a…ホルダリブ 4b…連設リブ 7…中空部 8…ヒンジピン挿入孔 9…ヒンジピン 11…コアブロック 11a…成形面 12…キャビティブロック 12a…成形面 13…キャビティ 15…非製品部領域 16…アンダーカット成形部 17…エジェクタピン 19…カッタブレード 20…切離容易部 33…ヒンジ 34a…ホルダリブ 39…ヒンジピン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側のリッド開口部にヒンジを介して
    開閉可能に装着される樹脂製の自動車用フューエルフィ
    ラーリッドの構造であって、 リッド本体の周縁部全周に裏面側に突出する厚肉のフラ
    ンジリブを一体に形成するとともに、 このフランジリブにはその長手方向全周に沿って中空部
    を形成し、 前記リッド本体の裏面のヒンジ結合部には、連接リブと
    ホルダリブとで略T字状をなすヒンジホルダをその連接
    リブが前記フランジリブと連続するように一体に形成す
    るとともに、 前記ヒンジホルダのホルダリブには、ヒンジとフューエ
    ルフィラーリッドとを連結するためのヒンジピンが挿入
    されるヒンジピン挿入孔を、前記中空部に連続するよう
    にそのホルダリブの長手方向に沿って貫通形成したこと
    を特徴とする自動車用フューエルフィラーリッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車用フューエルフィ
    ラーリッドを中空射出成形法により成形する装置であっ
    て、 対となるコアブロックおよびキャビティブロックの成形
    面同士により形成されるとともに、ホルダリブの長手方
    向両端部に連続して同時成形されてヒンジピン挿入孔を
    閉塞する非製品部領域を含む形状に形成されたキャビテ
    ィと、 前記コアブロックおよびキャブティブロックのうちいず
    れか一方のブロックの成形面に形成されて、リッド本体
    に対する非製品部領域の連接面積がそのリッド本体に対
    するホルダリブの連接面積よりも小さくなるように狭め
    て切離容易部を形成するとともに、その非製品部領域に
    対してアンダーカットの関係となるアンダーカット成形
    部と、 前記アンダーカット成形部が形成された一方のブロック
    にスライド可能に設けられて、型開き後にフューエルフ
    ィラーリッドを突き出すと同時に前記非製品部領域を切
    離容易部をもってリッド本体から切り離すエジェクタピ
    ンと、 前記エジェクタピンが設けられた一方のブロックにその
    エジェクタピンと同方向にスライド可能に設けられて、
    エジェクタピンによる製品突き出し動作に先立って前記
    ホルダリブから非製品部領域を切断して切り離すことに
    よりヒンジピン挿入孔の両端を解放するカッタ、 とを備えたことを特徴とする自動車用フューエルフィラ
    ーリッドの成形装置。
JP32568393A 1993-12-24 1993-12-24 自動車用フューエルフィラーリッドおよびその成形装置 Pending JPH07179183A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014004893A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Mazda Motor Corp 樹脂製リッド構造
JP2014004894A (ja) * 2012-06-22 2014-01-16 Mazda Motor Corp 樹脂製リッド構造

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