JPH07179099A - かき動かし部材を用いた粉粒体重合層による模様入り成形体の成形方法 - Google Patents

かき動かし部材を用いた粉粒体重合層による模様入り成形体の成形方法

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JPH07179099A JP5344765A JP34476593A JPH07179099A JP H07179099 A JPH07179099 A JP H07179099A JP 5344765 A JP5344765 A JP 5344765A JP 34476593 A JP34476593 A JP 34476593A JP H07179099 A JPH07179099 A JP H07179099A
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    • B44F5/00Designs characterised by irregular areas, e.g. mottled patterns

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンクリート成形体その他各種の成形体の表
面の一部又は全面に表される模様を所定の厚さの粉粒体
の層で表現する。 【構成】 基準面12上に少なくとも2層の異なるドラ
イな粉粒体層を重合し、基準面上の所定位置に位置させ
たかき動かし部材21を表現する模様に応じ動かして、
重合層の少なくとも下層11をかき動かし、かき動かし
て出来た凹部に上層10の粉粒体を崩落させて下層の下
面に模様を表現し、そのままか、上層の上面を平らに均
すか、若しくは上層上に裏打ち層を重ね、一体に固め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、かき動かし部材を用
いた模様入りコンクリート成形体、模様入り人造石成形
体、模様入りセラミックス成形体の燒結用素地、模様入
りセラミックス成形体、金属成形体、厚塗り塗装成形
体、プラスチック成形体、成形食品など、模様入り成形
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば舗装ブロックの表面の一部に横断
歩道、一時停止等の交通標識の模様を表現したり、表面
全面に模様を表現する場合、従来はペイント等の塗料で
画くか、象嵌によるしか方法がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、舗装ブロック
の表面の一部や全面に画かれた模様は、その上を歩く人
の履物の底や、その上を走る自動車などの車輪で擦ら
れ、短期間のうちに磨滅してしまうので頻繁に画き直す
ことが必要で、それに非常に手数を要する。又、象嵌に
よる方法は製造に手数を要し、コストが非常に嵩む。そ
こで本発明は、かき動かし部材を用い、前述した各種成
形体の表面の一部又は全面に表われる模様を、所定の厚
さの模様層により金太郎飴式に表現することを目的に開
発したのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の模様入り成形
体の成形方法は、基準面上に少なくとも2層の異なるド
ライな粉粒体層を重合し、基準面上の所定位置に位置さ
せたかき動かし部材を表現する模様に応じ動かして、重
合層の少なくとも下層をかき動かし、かき動かして出来
た凹部に上層の粉粒体を崩落させて下層の下面に模様を
表現し、そのままか、上層の上面を平らに均すか、若し
くは上層上に裏打ち層を重ね、一体に固めることを特徴
とする。請求項2の模様入り成形体の成形方法は、基準
面上に少なくとも2層の異なるドライな粉粒体層を重合
し、基準面上の所定位置に位置させたかき動かし部材を
表現する模様に応じ動かして、重合層の少なくとも下層
をかき動かすとともに吸引除去し、かき動かすとともに
吸引除去して出来た凹部に上層の粉粒体を崩落させて下
層の下面に模様を表現し、そのままか、上層の上面を平
らに均すか若しくは上層上に裏打ち層を重ね、一体に固
めることを特徴とする。
【0005】
【実施例】本発明によるかき動かし部材を用いた模様入
り成形体の成形方法は、様々な形のかき動かし部材を用
いることと、かき動かし方により、様々な模様の表現が
可能であり、図示の例に限らないが、説明の便宜上、図
1〜49の例について説明する。図1は矢印の模様が入
った成形体の例、図6は一筆書き模様が入った成形体の
例、図12はドット状に英文字Bの模様が入った成形体
の例、図17は円形の模様が入った成形体の例、図2
1,22は楕円形の模様が入った成形体の例、図24は
稲妻模様が入った成形体の例を示す。尚、基準面上で基
準面に接するよう層着する下層の粉粒体、及びその上に
層着する上層の粉粒体は、絶乾から水、油、潤滑結合
剤、溶剤、硬化剤、可塑剤の1種以上を含んでいても、
水、油、潤滑結合剤、溶剤、硬化剤、可塑剤のいずれか
で練り混ぜられて居らず、容易にほぐして供給出来るド
ライなものを使用する。
【0006】図1は、上下2層の異なるドライな粉粒体
層の、表面となった下層11に上層10の粉粒体により
矢印模様を表現した成形体を示し、矢印の一方aは同じ
幅の太い線で、矢印の他方bは細い線から太い線に変化
する線で表現してある。この成形体を請求項1の方法で
成形するには、図2イの薄板の小片21に細い棒22が
付いたかき動かし部材20を用い、上下に重合した複数
の粉粒体層の内、基準面に接した下層11の粉粒体を小
片21でかき動かして模様を表現するが、この際、細い
棒22は、上層中を小片と一体に移動するが粉粒体をか
き動かさない。こうして下層をかき動かして生じた凹部
に、上層の粉粒体を崩落させて模様を表現して成形す
る。これを図3、4によりさらに詳しく説明すると、ま
ず、基準面12上にドライな粉粒体で下層11を層着
し、さらにその上に異なる粉粒体で上層10を層着して
2層とし、図3のAの位置にかき動かし部材を挿入して
部材の下端を基準面に押し当てると、かき動かし部材の
小片21は下層の高さより僅かに高いところまで達し、
細い棒22が上層を通り粉粒体層から上に突き出た形と
なり、この状態から、45度上方のB1の方向に真っ直
ぐかき動かして行く。この場合、かき動かし部材の小片
21の面は進行方向に対して斜めになっているので、か
き動かし部材が進むにつれ、図4イのように小片21の
右縁は先行して下層11の粉粒体を垂直に切り、小片の
面はかき動かされる下層の粉粒体を左方に押しやって左
縁の外に山状に盛り上げ、その上に上層10の粉粒体が
乗った形になり、かき動かし部材の進行方向の後方には
下層の粉粒体がかき動かされた凹部が生じ、かき動かさ
れなかった上層10の粉粒体が崩落して凹部に図4ロの
ように基準面まで入り、模様を形成して行く。ついで、
図3のAの位置にかき動かし部材を再度挿入して45度
下方のB2の方向にカーブを描きながらかき動かして行
く。この場合、かき動かし部材の進行方向に対する角度
は、平行の状態から徐々に角度を増して行く。こうする
と、前述のように小片の面で下層の粉粒体が一方向にか
き動かされ、下層にはAの位置近くの細い部分からB2
に近づくにつれ太くなった凹部が形成されるので、この
凹部に上層の粉粒体が崩落して入り、下層の下面に図1
の模様が表現される。従って、そのままか、あるいは上
面の凹凸を均すか(上面に生じている凹部を同じ上層の
粉粒体で埋めて上面を平にする場合を含む。)、さらに
は、必要に応じ上層の上に裏打ち層を重ね、一体に固め
る。尚、図3では、薄板の小片21に細い棒が付いたか
き動かし部材20を用い、進行方向に対して小片の角度
を斜めにすることにより表現する線の太さを変えたが、
線の太さの表現は、これに限定されず、かき動かし部材
の形状や素材、基準面に対するかき動かし部材の当接角
度等を変えることにより様々な太さの表現が出来る。
又、説明の都合上、図3のAの位置にかき動かし部材を
再度挿入して下方のB2の方向へ進めたが、B1〜A〜
B2のように進めてもよい。さらに、薄板の小片を進行
方向に対し角度を付けずに平行に進めると何も表現され
ないので、これを利用してかき動かし部材を所定の位置
に移動させてもよく、仮に、Aの位置からB3の位置ま
でかき動かし部材を進行方向に対し角度を付けずに進め
たとすると、かき動かし部材が薄板であるために材料は
かき動かされず、何も表現されずB3の位置に移動出来
る。又、図2ロのように高さが下層と上層とを合わせた
層厚より高い薄い板23をかき動かし部材を用いて同じ
ように操作すると、図5イのように、下層11と上層1
0の粉粒体はともに一方向にかき動かされて盛り上がり
ながら凹部を形成するので、振動を加えるか、適当な方
法で上層をかき寄せるかすると、上層の粉粒体は崩落し
て凹部を埋め、模様を表現する(図5ロ)。このよう
に、かき動かし部材の形状や素材、基準面に対するかき
動かし部材の当接角度等を変えることにより様々な太さ
の模様が表現が出来、下層11と上層10をともにかき
動した場合は、振動を加えるか、適当な方法で上層をか
き寄せるかすると、上層の粉粒体は上部から凹部に崩落
して凹部を埋めるので、かき動し部材に振動を加える
か、かき動し部材の近傍もしくはかき動し部材に直接、
かき寄せるための補助部材を設けると効率がよい。かき
動かし部材の粉粒体をかき動かす部分の高さは、層着し
た下層11の粉粒体の層の厚さと同じか、それより少し
高いものを用いるが、支持棒22つきのものを用い、下
層をかき動かし上層をかき動かさない場合は、かき動か
す部分の高さが下層の粉粒体の層の厚さより少し高いも
のを用いると綺麗に模様が表現出来るので、好ましく、
小片だけの場合と支持棒つきの場合のいずれの場合も、
棒の部分等を含めた全体の高さは、層着した下層と上層
を合わせた全体の厚さと同じか高いものを用いるが、少
し高いものが扱い易く、好ましい。尚、かき動かすこと
には、かき分けること、かき押すこと、かき取ること等
を含む。
【0007】図6は、一筆書き模様を有する成形体で、
模様は同じ幅の線で一筆で表現され、裏側に異なる材料
の裏打ち層13を有する。この成形体を請求項1の方法
で成形するには、図8イのU形小片24が軸25に対し
自由回転可能に取り付けられたかき動かし部材20を用
い、基準面上にドライな粉粒体の下層11を層着し、そ
の上の模様を表現する部分に異なる粉粒体の上層10を
層着して部分的に2層とし(図7イ)、2層とした部分
の図6のAの位置にかき動かし部材を挿入して部材の下
端を基準面に押し当てると、U形小片24は下層11の
高さより僅かに高いところまで達し、軸25が上層から
上に突き出た形になる。U形小片のU形部を先頭にして
かき動かし部材を模様の線の通りに移動させると、U形
小片は軸を中心に回動しながら進み、小片24のU形部
により図9イのように、下層の粉粒体だけがかき動かさ
れて両側に盛り上がり、その上に上層材料が乗った形に
なり、かき動かし部材の進行方向の後方には凹部が出
来、かき動かされずに残っている上層の粉粒体が凹部に
崩落して図9ロのように入り、下層の下面に図6の同じ
幅の線の模様が表現される。従って、そのままか、ある
いは上面の凹凸を均すか、さらには、必要に応じ上層の
上に裏打ち層13を重ね、一体に固める。又、U形小片
の高さを、下層に上層を加えた全層厚よりも高くした図
8ロのかき動かし部材を用い、同じように操作すると、
図10イのように、小片のU形部は下層と上層の粉粒体
をともにかき動かし、両側に盛上げて凹部を形成するの
でかき動かした後、振動を加えるか、適当な方法で上層
をかき寄せるかすると、上層の粉粒体は崩落して凹部に
入り(図10ロ)、同じ一筆書き模様が下層の下面に表
現される。図9、図10等いずれの場合も、かき動かし
部材20には、図11イ、11ロ等のようなU形小片と
同様に回動するかき寄せ部材26を一体に取り付けたも
のを用いてもよく、例えば、図7ロのように下層の上に
上層を重合してこのかき動かし部材を用いると、かき動
かした量に対応した量をかき寄せて部材がかき寄せて凹
部に入れるので、かき動かし、かき寄せ、かき均す運動
を連続して行うことが可能になり、効率がよい。尚、交
点を表現する場合で、かき動かす量が多く、すでにかき
動かし済みの部分を更にかき動かす場合においては、き
れいに表現するために、交点となる部分を始点として前
後、両方へかき動かして表現しても良く、例えば図6で
イの交点から、ロとハの方向へ夫々かき動かし、ロ、ハ
の部で反対方向よりかき動かした線と重ねれば良い。
又、図41のような、端止めピースをかき動かし済みの
交点となる部分に挿入して、その部分を保護し、残りの
部分をかき動かすようにすると良い。この例では、表現
する線を同じ太さで表現したが、線の太さの表現は、こ
れに限定されず、かき動かし部材の形状や素材、基準面
に対するかき動かし部材の当接角度等を変えることによ
り様々な太さに表現が出来る。
【0008】図12の成形体は、表面の白い層にドット
状に英文字Bを表現し、裏側に異なる赤及び青の材料層
を一層づつ有し、全体は白、赤、青の順で3層構造の成
形体になっており、表面のドット模様は交互に裏側の赤
の層の粉粒体と、青の層の粉粒体で表現してある。この
成形体を請求項1の方法で成形するには、基準面上にド
ライな粉粒体による白の下層11と、赤の中間層14
と、青の上層15を重合し、図13イと図14イのかき
動かし部材で下層をかき動かす。図13イ、図14イの
かき動かし部材は共に筒状で、基準面に下端を当接して
白の下層11中を移動する部分に半円筒形のかき動かし
面27を有し、その背後は開放している。図13イのか
き動かし部材20Aは赤の中間層14中を移動する部分
にかき動かし面27と同方向の切欠き28を有し、切欠
き28の上は青の上層をかき動かすようになっている。
従って、このかき動かし部材の下端を基準面に当接し、
かき動かし面27を進行方向に向けて重合層中を移動さ
せると、図13ロに示すように、白の下層11と青の上
層15の粉粒体を両側にかき動かして凹部を形成し、同
時に切欠き28から筒内に流れ込む中間層の赤の粉粒体
がかき動かし面27の背後の開放部から白の下層11中
に生じた凹部に入り、白の下層の下面に赤の線模様を表
現する。又、図14イのかき動かし部材20Bは、青の
上層15中を移動する部分にかき動かし面27と同方向
の切欠き29を有し、切欠き29の下からかき動かし面
27までの間は赤の中間層もかき動かすようになってい
る。従って、このかき動かし部材の下端を基準面に当接
し、かき動かし面27を進行方向に向けて重合層中を移
動させると、図14ロに示すように、白の下層11と赤
の中間層14の粉粒体を両側にかき動かして凹部を形成
し、同時に切欠き29から筒内に流れ込む上層の青の粉
粒体がかき動かし面27の背後の開放部から白の下層1
1中に生じた凹部に入り、白の下層の下面に青の線模様
を表現する。図12の成形体では、まずA1の位置に図
13イのかき動かし部材20Aを挿入し、B1の方向に
直線状の赤のドット模様を描いて行き、ついで、A2の
位置に図14イのかき動かし部材20Bを挿入し、B2
の方向に直線状の青ドット模様を描いて行く。このよう
にして赤、青交互にA3−B3からA14−B14まで
のドット模様を描いて行くと、全体としBの文字が表現
される。模様の表現が完了したら、そのままか、あるい
は上面の凹凸を均すか、さらには、必要に応じ上層15
の上に裏打ち層を重ね、一体に固める。尚、図13イ、
14イではかき動かし部材を保持するのに必要な部分は
図面から省略してある。図12では、筒状のかき動かし
部材20A,20Bを直線状に動かしてドットを表現し
たが、かき動かし方はこれに限定されず、大きな振幅で
かき動かしてドットを表現しても、円を描く様に動かし
てドットを表現しても、中心から渦巻き状に円を描く様
に動かしてドットを表現しても良い。これらの場合、ド
ットの大きさは、動かす量によって決まってくる。又、
図15イの様な、B文字に対応する本数のかき動かし部
材20Aと20Bを支持体30に一体に取付けたものを
用いてもよく、この場合は模様を一気に表現出来、支持
体ごと振動させると、下層に生じた凹部に効率よく中間
層や上層の赤や青の粉粒体を一気に崩落して入れること
が出来る。尚、図15ロ,ハの場合は、支持体30に対
し7×7のドット状に配置されたかき動かし部材の内使
用しないかき動かし部材を支持体内の上部ホルダー31
に引き上げ格納する仕組みになっており、この様に、使
用しないかき動かし部材をはね上げたり、引き上げたり
等して必要なかき動かし部材のみを用いてもよい。
【0009】又、別のかき動かし部材として図16イの
ような、下層11に対応した高さの太い下部32の上端
に細い支持軸33を植立し、この支持軸に上下動可能に
筒34を取付けたものを使用し、筒34を上昇位置に保
ち、下部32で下層11、筒34で上層10をかき動か
して凹部を形成すると同時に、軸33によってかき動か
されない中間層14の赤の粉粒体を下層の凹部に崩落し
て入れたり(図16ロ参照)、筒34を下部32上に重
ね、下部32と筒34で下層と中間層をかき動かして凹
部を形成すると同時に、軸33によりかき動かされない
上層の青の粉粒体を下層の凹部に崩落して入れ(図16
ハ参照)、下層の下面に赤や青の線模様を表現すること
ができる。
【0010】図17は、ドーナッツ状の同じ幅のリング
模様を表現した成形体で、この成形体を請求項1の方法
で成形するには、図2イ、2ロの薄板の小片か、図18
の弧状に湾曲した湾曲小片35をかき動かし部材として
用い、基準面とした型枠底板上に異なるドライな粉粒体
の2層を層着し、図1の方法に準じて下層の粉粒体を環
状にかき動かすが、初めと終わりを綺麗に一致させるた
めに、図41のような端止めピース50を先に粉粒体層
中に挿入しておき、そこからスタートするとよい。つま
り、下層中で図19のように、一方の端が端止めピース
50に当接したAの位置にかき動かし部材20を挿入
し、一方の端を端止めピースに沿ってA’の位置まで回
動させ、後は、B’の位置まで一気にかき動かし、次い
で、B’の位置からBの位置まで一方の端を端止めピー
スに沿って回動し、これにより生じた環状の凹部に上層
の粉粒体を崩落させて入れるか、または、図20イのよ
うな端止めピース50がついた全層厚とほぼ同じか、そ
れよりも高い環状の補助ガイド51を、先に、配置して
粉粒体を層着するか、層着後に挿入しておき、補助ガイ
ドの円弧と同じように湾曲した図18の湾曲小片35を
かき動かし部材として用い、図20ロのように、はじめ
に、かき動かし部材を下層中でガイドに沿い、且つ一方
の端が端止めピース50に当接したAの位置に挿入し、
もう一方の端をガイドに当てたまま、一方の端を端止め
ピースに沿ってA’の位置まで動かし、後は、ガイドに
沿ってB’の位置までガイドへの当接角度を変えずに一
気に動かし、次いで、B’の位置からBの位置まで一方
の端を端止めピースに沿って動かし、こうして生じた下
層中の凹部に上層の粉粒体を崩落させて入れ、最後に、
かき動かし部材と補助ガイドを粉粒体層より取り除く。
こうしてリング模様の入ったドライな粉粒体層が出来た
ら、そのままか、あるいは上面の凹凸を均すか、さらに
は、必要に応じ上層上に裏打ち層を重ね、一体に固め
る。補助ガイド51を用いると人手等によっても容易に
きれいな円形が描け、その他の模様でも同様に容易に表
現出来る。尚、図4のように、層着した複数の粉粒体層
の内、基準面に接した下層をかき動かして模様を表現し
たが、図5のように、下層と上層とを合わせた層厚のか
き動かし部材を用い全層をかき動かして模様を表現して
もよい。
【0011】図21,22は、楕円形の模様を表現した
成形体で、この成形体を成形するには、図23の帯状の
板材を楕円形に曲げたかき動かし部材20を用い、後は
基準面上の異なるドライな粉粒体の下層に模様を表現す
る図4,図5等の方法に準じて成形すれば良く、かき動
かし部材の高さは、下層のみをかき動かす高さでも、上
下両層をかき動かす高さでもよく、図21では挿入した
かき動かし部材を楕円の長軸方向に往復移動させて(矢
印A)下層に凹部を形成し、図22では楕円の中心に取
り付けられた軸36を中心にして角度にして5度程度回
転移動させて(矢印B)下層に凹部を形成し、それぞれ
の凹部に上層の粉粒体を崩落させて入れ、下層に模様の
入った粉粒体層とし、これを固めることは前述の各例と
同じである。
【0012】図24は、稲妻模様を表現した成形体で、
この成形体を成形するには、図25イの同じ稲妻形の2
枚組のジグザグに曲げた帯板37,37のかき動かし部
材20を用い、基準面上に層着したドライな粉粒体の上
下2層に対し図4,図5等の方法に準じて模様を表現す
れば良く、かき動かし部材の高さは、下層のみをかき動
かす高さでも、上下両層をかき動かす高さでもよく、図
25ロのように基準面上のドライな粉粒体の層の中に挿
入して2枚の部材を引き離すように動かし、部材の移動
で生じた下層の凹部に上層の模様材料を崩落させて入れ
ることで下層に模様を表現したのち固めて成形する。
【0013】図1の矢印模様を表現した成形体を、請求
項2の方法で成形するには、図26,図27に示すよう
に、上層10の下の下層11の厚さとほぼ同じ高さの薄
板小片21に吸引装置40の円筒状の吸引口41が一体
となったものをかき動かし部材20として用い、必要に
応じ吸引口の近くに細い通気管42を設けて置き、基準
面の型枠底板上の重合したドライな2種類の粉粒体によ
る上層10と下層11中の、図3のAの位置に小片21
を挿入して部材の下端を基準面に押し当てると、かき動
かし部材の小片は下層の高さとほぼ同じ高さに位置し、
同じく吸引口41がその位置にくるようになり、吸引口
は上層を突き抜けて層外へ伸び(図27イ参照)、さら
に吸引装置とは接続管と結ばれており、この状態でかき
動かし部材を45度上方のB1の方向に真っ直ぐにかき
動かして行く。この場合、かき動かし部材の進行方向に
対する角度(本例では45°)を同じに保っておく。か
き動かし部材が進むにつれ、下層の粉粒体は片側が垂直
に切られ、もう一方の側は、かき動かされた余剰の粉粒
体が吸引口41、接続管43を経て吸引装置40に吸引
除去され、請求項1の場合と異なり、山状に盛り上がら
ずに、反対側とほぼ同様の形状が形成され、かき動かし
部材の進行方向の後方には凹部が生じ、小片が下を通過
した上層の粉粒体は崩落して図27ロのように生じた凹
部を充填する。ついで、請求項1の場合と同様に、図3
Aの位置に小片21を再度挿入して45度下方のB2の
方向にカーブを描きながらかき動かして同様に凹部を形
成し、この凹部に上層の粉粒体を崩落充填することで下
層11の下面に模様が表現されるので、そのままか、あ
るいは上面の凹凸を均すか、さらには、必要に応じ裏打
ち層を上層の上に重ね、一体に固める。尚、かき動かし
部材と吸引口の形状との組み合わせは、この例に限定さ
れず、様々な形状や組み合わせのもの等を用いることが
出来、任意である。又、かき動かすことには、かき分け
ること、かき押すこと、かき取る等を含む。
【0014】図28は、図6の成形体と同じように一筆
書き模様を表現した成形体で、模様は同じ巾の線で一筆
で表現しているが、始点Aの形状が図6の場合と異な
る。この成形体を請求項2の方法で成形するには、図2
9,図30に示すように、ドライな粉粒体による上層の
下の下層の厚さより高さが僅かに高いU形小片24が吸
引口41の下端部を軸として回転可能に取り付けられた
図29のかき動かし部材20を用い、必要に応じ吸引口
の近くに吹き出し管42を設けて置き、基準面の型枠底
板上に重合した2種類の異なるドライな粉粒体の上層1
0と下層11の図28のAの位置にU形小片24を挿入
して下端を基準面に押し当て、基準面から上に離れた吸
引口41でその位置の下層の粉粒体を吸引除去し、Bの
方向に螺旋様の模様を描いて行く。この場合、U形小片
のU形部を常に進行方向に向かせ、線を同じ幅で描く。
かき動かし部材が進むにつれ、図30イのように下層の
粉粒体は両側にかき動かされて両側に山状に盛り上が
り、かき動かし部材の進行方向の後方には凹部が生じ、
同時にかき動かされなかった上層の粉粒体が崩落して図
30ロのように凹部に入り、下層の下面に模様が表現さ
れる。従って、そのままか、あるいは上面の凹凸を均す
か、さらには、必要に応じ裏打ち層を重ね、一体に固め
る。AからBに至る間、吸引口41で吸引を続けると、
基準面に激しい凹凸があるもの用いた場合でも、かき動
かさなかった材料を綺麗に取り除いてシャープな模様を
表現することが出来、図28に示したように、始点Aと
終点Bとは同じように丸い端部となり、綺麗に仕上が
る。この点が、請求項1の方法で行った図6の場合と異
なる。尚、この例では、表現する線を同じ太さで表現し
たが、線の太さの表現は、これに限定されず、かき動か
し部材の形状や素材、基準面に対するかき動かし部材の
当接角度等を変えることにより様々な太さに表現が出来
る。尚、かき動かす速度と吸引除去の強さは、必要な速
度、強さにバランスさせて置く。
【0015】図12の成形体を請求項2の方法で成形す
るには、図31の棒38の上部に吸引装置40の吸引口
41が一体となったものをかき動かし部材20として用
い、基準面上にドライな粉粒体で白の下層11、赤の中
間層14、青の上層15を重合し、請求項1の場合と同
じように、まず、図12のA1の位置に図32のように
棒38を挿入し、B1の方向に移動させると同時に、吸
引装置40を働かせておくと、上層の青色の粉粒体は吸
引除去され、白の下層11と赤の中間層14とがかき動
かされ(図32イ)、かき動かし部材の進行方向後方に
は凹部が生じ、振動を加えたり、かき寄せたりすると、
白の下層に生じた凹部に中間層の赤の粉粒体が崩落し
て、下層の下面に赤のドット模様を表現して行く(図3
2ロ)。ついで、A2の位置に棒を挿入し、B2の方向
に移動させる。このとき吸引装置40を止めておくと、
下層、中間層、上層の粉粒体は全てかき動かされ(図3
3イ)、かき動かし部材の進行方向後方には凹部が生
じ、振動を加えたり、かき寄せたりすると、上層の青色
粉粒体が崩落して、下層に生じた凹部を埋め、青のドッ
ト模様を下層の下面に表現する(図33ロ)。このよう
にして赤、青交互にA3−B3からA14−B14まで
のドット模様を表現すると全体としてBの文字が表われ
る。次にそのままか、あるいは上面の凹凸を均すか、必
要に応じ裏打ち層を上層の上に重ね、一体に固める。
尚、かき動かし部材には、板等の支持部材に複数取り付
けたもの等を用いてもよく、各種の補助部材や補助具を
併用することにより、様々な表現方法や崩落充填方法等
をとることができる。図12では、直線状に動かしてド
ットを表現したが、かき動かし方はこれに限定されず、
大きな振幅でかき動かしてドットを表現しても、円を描
く様に動かしてドットを表現しても、中心から渦巻き状
に円を描く様に動かしてドットを表現しても良い。これ
らの場合、ドットの大きさは、動かす量によって決まっ
てくる。
【0016】図34は、毛筆で一の字の模様を表現した
成形体で、表層の白地の中に黒色の一の文字が入り、裏
面は黒色の層で成形され、裏面の材料と文字の黒色材料
は同じ粉粒体を用いて成形してある。この成形体を請求
項2の方法で成形するには、図35のような対称形の2
つの流線形の小片39(高さは後述の下層11より少し
高いか、又は下層と上層10の合計高さより少し高いも
のとする。)を夫々回転可能な吸引口41の下端部に取
り付け、各吸引口は、支持体44にそれぞれ別々に、横
移動可能に取り付け、2つの流線形の小片は、離した
り、近付けたり出来て、近付けた位置では2つの流線形
の小片が抱き合わさり合掌した形なる仕組みで、支持体
には、別に個別に上下動可能な吸引管45を7つ取り付
け、吸引口及び吸引管と吸引装置との間にはそれぞれ個
別に開閉可能なゲートを設けたかき動かし・吸引除去ヘ
ッドを用い、図36,図37に示すように先ず、基準面
上に白の粉粒体の下層11と、黒の粉粒体の上層10を
層着し、基準面上の所定の描き初めの位置A−A’に合
掌状態の流線形小片39,39を挿入し、その状態で挿
入部分の粉粒体(下層の粉粒体だけでも、上下両層の粉
粒体でもよい。)を小片を取付けた吸引口41,41よ
り吸引除去する。これにより合掌した小片39,39の
外にある上層の黒の粉粒体が吸引除去された凹部中に崩
落し、模様の輪郭を形成する。次に、該吸引口からの吸
引を止め、流線形小片をA−A’の合掌状態から、2つ
別々に離し、且つ、それぞれ吸引口41,41を回転さ
せてかき動かす角度を表現する輪郭に合わせて変えて、
図46のB−B’,C−C’へかき動かし、かき動かし
た跡の輪郭沿いに上層の黒の粉粒体を崩落させる。そし
て、そのすぐ後から、同じ支持体に取り付けられた吸引
管45を必要に応じ下げて、かき動かした一の字の輪郭
部を除く内側の上下の層の粉粒体を吸引して取り除き凹
部を形成する(図37イ,ロ)。この場合、図35の7
つの吸引管45のうち必要な管を基準面近くまで下げて
吸引すると良い。次いで、図37ハのように吸引除去し
た凹部に上層の黒の粉粒体と同じ粉粒体10´を充填す
ると、一の字を下層の下面に表現出来るので、そのまま
か、上面の凹凸を掻き均すか、あるいは、上層の上に裏
打ち層を重ね一体に固める。尚、かき動かし部材の形状
や、吸引口の形状、あるいは、かき動かす手順や、吸引
除去する手順は、これに限定されず、様々な形状や手順
などにより、毛筆などの筆記体の他、その他の高度の模
様を表現することが出来る。
【0017】図38は、表面の白地の中に鳥の翼の端部
の模様を黒色と黄色で表現した成形体で、裏面は黒色の
層で成形され、裏面の材料と翼の端部の黒色材料は同じ
粉粒体を用いて成形し、一部に上下に貫通した黄色の層
が入っている。この成形体を請求項2の方法で成形する
には、基準面上に白の粉粒体の下層11と黒の粉粒体の
上層10を層着し、図39の支持体44に7つの吸引管
45をそれぞれ個別に上下動可能な方法でライン状に並
んで取り付け、この7つの吸引管のそれぞれの脇に沿い
7つの軸22を回転可能・上げ下げ可能に取り付け、各
軸の下端には下層11の高さより僅かに高いかき動かし
部材の方形の小片21(イ、ロ…ヘ、ト)を取り付け、
小片は軸の上下に伴い吸引管の下端の上又は下に移動
し、小片が吸引管の下に位置した場合に小片は軸の回転
に伴い回転可能な状態になり、吸引管と吸引装置の間で
それぞれ個別に開閉が可能なゲートが付いているかき動
かし・吸引除去ヘッドを用いる。先ず、図38の基準面
上の所定の描き初めの位置(A−A’)にかき動かし・
吸引除去ヘッドの全部の小片を吸引口の下方に下げてヘ
ッドの進行方向と平行の状態で基準面まで挿入し、かき
動かし・吸引除去ヘッドをA−A´からC−C´に向か
って進めながら徐々に小片を回わしたり、進行方向と平
行な状態に戻したりして図1の場合と同様にかき動かし
て生じた下層の凹部中に上層の黒の粉粒体を崩落させて
点状の黒の模様を表現する。小片イに付いてはヘッドの
進行開始と同時に徐々に回し、角度にしておよそ10°
まで来たら平行状態に戻して最初の小さな点模様甲を表
現し、少ししてから再び徐々に小片を回わして角度にし
ておよそ30°まで来たら平行状態に戻して次の点模様
乙を表現し、それから少しして再び徐々に小片を回わし
て角度にしておよそ45°まで来て少し進んだら、小片
を吸引管の下端より上に上げて次の模様丙を表現し、同
時に、小片イの脇の吸引管を下げて粉粒体層に挿入し、
そこから吸引管のゲートを開けて吸引を開始する。これ
によりかき動かし・吸引除去ヘッドの進行につれ上下2
層の粉粒体は吸引除去されて凹部が生じるので生じた凹
部に適当な方法で黄色の粉粒体を充填して模様を表現す
る。ロの小片は、イの小片が最初のかき動かしで角度お
よそ10°まで来たところで下げ、そこを描き初めの位
置とし、イの小片と同じ動作をして模様甲、乙、丙を表
現し、それからロの小片の脇の吸引管を下げて上下両層
の粉粒体を吸引除去して凹部を形成し、そこに黄色の粉
粒体を充填する。こうして、全部の小片イ、ロ…ヘ、ト
を少し宛遅らせて下層の粉粒体中に挿入し、徐々に回し
たり、平行な状態に戻したりして甲、乙、丙の模様を全
体にずらして表現すると同時に、各吸引管を少し宛遅ら
せて下げ、上下両層の粉粒体を吸引して凹部を形成し、
その凹部に黄色の粉粒体を充填するのである。黄色の粉
粒体の充填は最後に同時に行ってもよい。この模様の表
現のしかたをB−B’の位置での断面、図40で説明す
ると、小片イとロの位置では、吸引管45が下がって粉
粒体を吸引除去し、ハの小片はおよそ45°の角度でか
き動かし、ニの小片はヘッドの進行方向と平行の状態で
かき動かさずに真っ直ぐに進み、ホの小片はおよそ30
°の角度でかき動かし、への小片はヘッドの進行方向と
平行の状態でかき動かさずに真っ直ぐに進み、トの小片
はおよそ10°の角度でかき動かしている状態となる。
こうして、翼のたん端部を表現した模様層が出来上がっ
たら、そのままか、上面の凹凸を掻き均すか、あるい
は、裏打ち層を上に重ね一体に固める。尚、かき動かし
部材の形状や、吸引管の形状、あるいは、かき動かす手
順や、吸引除去する手順は、これに限定されず、様々な
形状や手順などにより、模様を表現することが可能であ
る。
【0018】いずれの場合においても、どのかき動かし
部材を用い、どの様に模様を表現するかは、任意であ
り、基準面の素材や他の補助具との組み合わせにより、
上述の例に限らず、様々な模様を表現できる。尚、かき
動かすことには、かき分けること、かき押すこと、書き
取ること等を含んでおり、これらの運動の組み合わせ等
により、さらに様々な表現が出来る。かき動かし部材に
は、様々な形状や素材あるいは組み合わせのものを用い
ることが出来、かき動かし部材の材料としては、金属、
セラミックス、プラスチック、ゴム、紙、木、不織布、
編織布等で、粉粒体をかき動かせる硬さがあればどの様
なものでもよく、基準面とかき動かし部材との間は、互
いに密着可能な材料の組み合わせとすることがハッキリ
区劃された模様を表現する上で望ましい。かき動かし部
材の高さは、少なくとも下層の粉粒体の層厚と同じか、
それより高いものを用いるが、細い支持材等を含めた全
体の高さは上下2層の厚さより少し高いものが扱い易
く、好ましい。かき動かし部材の形状としては、図2や
図31のような単純なものに、角型、円弧型、V字型、
U字型、図42の中に例示したスカート付き型、船首型
等があげられ、筒状のものとして、図13,14のよう
な円筒形、図23のような楕円筒形、図43のような三
角筒形、角筒形、星形筒等があげられ、加えて、図1
3,14等のように切り欠きを付けたもの等があげられ
る。かき動かし部材をラインドット状やマトリックスド
ット状にした場合、かき動かし部材を折り畳めるように
したり、図15ロ,ハのように引き上げられるようにす
る等すると、必要なかき動かし部材だけを用いることが
出来る。例えば、図15イの様な、表現する模様に対応
する本数のかき動かし部材が支持体上で一体となったか
き動かし部材を用いた場合、模様を一気に表現出来、か
き動かし部材を支持体ごと振動させた場合には、生じた
凹部に上層の粉粒体を効率がよく一気に崩落充填出来る
ので生産性が高く好ましい。
【0019】下層をかき動かし上層をかき動かさずに下
層の凹部に上層の粉粒体を崩落充填する場合と、下層と
上層をともにかき動かし、下層の凹部に上層の粉粒体を
崩落充填する場合のいずれにおいても、上層の異なる粉
粒体を下層に生じた凹部に崩落充填するために、上層を
かき寄せるか、振動を加えるか等して崩落充填するとよ
く、下層と上層をともにかき動かして下層の凹部に上層
の粉粒体を崩落充填する場合においては、図11のよう
に、かき動かし部材の近傍もしくはかき動かし部材と一
体にかき寄せ部材を取り付けることが好ましい。例え
ば、図7ロのように下層の上面全体に上層を層着して、
かき寄せ部材つきのかき動かし部材を用いると、かき動
かした量に対応した量をかき寄せて、下層の凹部に崩落
充填し、かき動かし、かき寄せ、かき均す運動を連続し
て行うことが可能で、効率がよい。尚、かき寄せ部材の
形状は、例示のものに限定されず、様々な形状のものを
用いることが出来る。同様に、かき動かし部材や、これ
を支持する支持体に振動装置を付けるとよく、かき動か
し部材に振動を加えることにより、かき動かし部材の移
動につれて材料の崩落が進み、崩落充填が効率良く出来
て好ましい。その他、いずれの場合も、必要に応じ、か
き動かし部材には、各種の補助部材、補助具、補助装置
等を取り付けるとよい。いずれの場合も、かき動かし部
材の進行方向に対する角度を変えることにより様々な太
さの線模様が表現が出来、さらに、基準面に対するかき
動かし部材の当接角度等を変えることにより様々な太さ
の線模様の表現が出来る。
【0020】また、かき動かし部材を可変式にしておく
とよく、例えば、図44のように幅等の形状を変えられ
ようにしたり、図45のように後方開放部の形状を変え
られるようにしたり、さらには、図46,図47イ〜ニ
のように2枚の板が近付いたり、離れたり且つ向きが変
えられるようにしておくとよい。尚、かき動かし部材や
その支持体、請求項2の場合の吸引口やその支持体に形
状記憶合金や形状記憶プラスチックを用いて、温度を変
えることにより変形させる可変式としてもよい。さら
に、図48イのような筒形で、下層の高さのかき動かし
部材を使用し、これを上下2層の粉粒体層のA点に挿入
してB点に移動させ、これによりA点で筒のなかに入っ
た下層の粉粒体をそのままB点へ運んで凹部を形成し、
この凹部に上層のドライな粉粒体を崩落充填して図47
ロ,47ハ,47ニのように筒の外側後方に模様を表現
するもの等があげられるが、これに限らずその他の様々
な形状や機構のものを用いることが出来る。
【0021】又、1個、ライン状、マトリックスドット
状等のかき動かし部材を用いた場合は、コンピューター
から直接模様を表現することが出来、生産性を高くする
ことが可能で、自由に模様を変更出来るので望ましく、
かき動かし角度、かき動かし速度をコントロールするこ
と等により、様々な複雑且つ高度な模様の表現が可能と
なる。
【0022】さらに、かき動かす際の始点や交点や終点
に図41のような端止めピース50を配置し、端止めピ
ースに習いながらかき動かすのをスタートしたり、終了
したりして、模様の表現が終了してから取り除くと、始
点や交点や終点がきれいに表現出来る。いずれの場合に
おいても、端止めピースを併用し、端止めピースの形状
を変えること等により、始点や交点や終点を様々な形状
に表現出来、始点や交点や、終点を保護したりして、綺
麗に仕上がるので好ましく、装置に組み込み、かき動か
し部材の近傍に上げ下げ可能に取り付けて置くと、必要
な時に下ろして使用出来るので好ましい。
【0023】基準面としては、型枠底板、シート、ベル
ト、板などどの様なものでもよく、複動式等のプレス底
板を基準面としてもよいし、基準面としてコンベア上に
載せた型枠底板をもちいてもよく、さらには、ベルトコ
ンベア上などエンドレスのものを基準面としても良い、
又、粉体層をそのままもしくは反転しボードやシート等
を基準面として上に該粉体層を載せてもよい。基準面の
材料としては、どの様なものでもよいが、材料をガラ
ス、セラミックス、プラスチック、金属、等の滑りやす
い材質のものにした場合、かき動かし部材により粉粒体
を残すことなく綺麗にかき動かしることが出来るので好
ましい。又、基準面の材料として、ゴム、スポンジ、
紙、不織布、編織布等で若干の嵩高性や弾性を有するも
のを用いると、かき動かし部材を押し当てた際に、しっ
かりと区劃出来、嵩高の高さ分だけ、基準面とかき動か
し部材との間で、高さ方向の遊びを取ることが可能とな
り、かき動かし部材の高さ方向の位置決めが楽になる。
結果として、かき動かし部材により、粉粒体はよりしっ
かりとかき動かされるのでシャープな線が画ける。同様
に、かき動かし部材の一部または全部にスプリングやゴ
ム等の弾性体を用いて基準面に押し当てても、かき動か
し部材の基準面との当たり面に糸や紐状等の弾性材料を
取り付ける等してもよい。尚、この場合も、基準面の材
料を滑りやすい材質のものにしておくことが、かき動か
し部材により粉粒体を残すことなく綺麗にかき動かすこ
とが出来る点で好ましい。さらに、基準面に不織布、編
織布、紙等で通気性や通液性さらには吸液性のものを用
いると、脱気を助け、余剰の液を取り除くので、成型体
の強度や均一性を確保する上で望ましい。
【0024】いずれの場合においても、ドライな粉粒体
を層着する方法は、スキージータイプの層着方法、スラ
イド式の供給槽による方法、スリット型ノズルを有する
供給槽による方法、ロータリーフィダーによる方法、、
あるいは、セル密集体や林立体を利用した方法など、様
々な方法を用いることが出来る。2層以上を層着する方
法としては、基準面に接する下層は、前述のスキージー
タイプの層着方法、スライド式の供給槽による方法、ス
リット型ノズルを有する供給槽による方法、ロータリー
フィダーによる方法、、あるいは、セル密集体や林立体
を利用した方法などの方法で層着すると良く、2層目以
上の上層は、部分層着あるいは全面層着のいずれの方法
でもよい。また、部分層着の場合は、あらかじめ部分層
着しても、かき動かす直前に部分層着してもよく、かき
動かし部材の近傍もしくは一体に粉粒体の供給口を設
け、かき動かす直前に部分層着すると、簡単な装置とす
ることが可能で、連続的に層着出来、自動化し易く、生
産性も高いので好ましい。又、部分層着の場合は、必要
な部分に必要なカラーが供給出来、カラーや材質等の変
更が可能なので好ましい。さらに、下層と上層をともに
全面層着した場合は、高速でかき動かすことが可能とな
り、層着後の表現の自由度が高く、生産も高くなるので
好ましい。
【0025】いずれの場合においても、かき動かすの
は、人手によっても良いし、各種ロボットや各種位置決
め装置等の機械装置によってもよく、装置には必要に応
じ各種の補助具、補助部材、補助装置等を取り付けると
よい。いずれの場合においても、複動プレス等の下のプ
レス板を基準面型枠底板として用い、プレス板上に模様
を表現後一体に加圧成形してもよい。さらには、大きく
複数個分一体に成形して固めた後、一個毎にカットして
もよい。又、コンベア上などに、エンドレスの連続した
状態で2層以上の粉粒体層を層着しながら、下層にかき
動かし部材で凹部を形成し、且つ、形成された凹部に上
層の粉粒体を崩落させて充填して模様を表現してもよ
い。図48,50は上記のための成形装置である。上
層、下層形成用の2種の粉粒体は2つのホッパー46,
47から平行なシュート48´,49´で重なるように
基準面となる無端コンベアの上面に供給される。かき動
かし部材20は下層用のシュートの下端部上で下層の粉
粒体をかき動かして凹部を生じさせ、生じた凹部に、同
時に上層用のシュートから供給された上層の粉粒体を崩
落させて充填する。これによって模様入りの連続した帯
状のドライな成形体が成形でき、適当な長さに切断して
固め、固まったあと必要な大きさに細分すればよい。
【0026】請求項2の方法では、かき動かされ余剰と
なった粉粒体は、直ぐに吸引除去され、綺麗に仕上がる
ので好ましく、かき動かす量が多い場合、交点等に於い
て余剰となった粉粒体が邪魔にならずに済むので望まし
く、基準面に凹凸の激しいもの用いた場合でも、かき動
かし出来なかった材料を綺麗に取り除くことが出来、シ
ャープな模様を表現することが出来るので好ましい。
又、図28に示したように、始点の形状や終点の形状を
整えることができるので、望ましい。さらに、図34の
ように、毛筆による筆記と同様の表現をした場合や、図
38のようにドット等により徐々に別の色に変化して行
き、100%別の色に変化し、1つの模様が大面積とな
った場合、崩落により充填済となった模様の輪郭部分を
除いた中心部を吸引により全面的に取り除くことによ
り、複雑な輪郭をもつ模様を綺麗に、且つ、容易に表現
出来る。これらの場合、図35の例の他、図39のよう
に、ライン状に複数のかき動かし部材と吸引管が並んだ
もの、図51イのように、環状に複数のかき動かし部材
20が並び、その中に1つ以上の吸引口41を有するも
の、図51ロのように支持体44にマトリックス状に複
数のかき動かし部材20と吸引口41が並んだもの等様
々なかき動かし部材と吸引口の組み合わせのものを用い
ることが出来る。又、必要に応じ、吸引能力を上げるた
め図26,29に示すように通気管(吹き出し管)42
を吸引口の傍に設け、通気したり吹き飛ばしながら吸引
してもよい。このように、複数のかき動かし部材と通気
管、吸引管を組み合わせて用いると、毛筆などの筆記体
の他、様々な高度の模様を表現することが出来るので、
好ましい。
【0027】いずれの場合も、粉粒体の崩落の程度を加
減し、粉粒体の流動性を押さえるために、層着した粉粒
体を軽く加圧して、軽く締め固めるか、粉粒体の粒度分
布を変えて崩落の程度を加減するか、粉粒体に僅かに湿
りけを持たせて崩落の程度を加減するなどすると良く、
粉粒体を適当な方法で処理し、粉粒体の崩落の程度を加
減し、粉粒体の流動性を管理してかき動かし模様を表現
すると、さらに綺麗な表現が出来て好ましい。
【0028】いずれの場合も、上層の粉粒体を下層の凹
部に崩落させると上層の上面には凹部が生じる。この凹
部を無くして上層の上面を平らに均すため上層の凹部に
粉粒体を充填してもよい。充填する粉粒体は、どの様な
ものでもよく、下層と同じ粉粒体を充填しても、上層と
同じ粉粒体を充填しても、あるいは、上層や下層の粉粒
体と異なる粉粒体を充填してもよく、表現する模様に応
じ選択すれば良い。
【0029】コンクリート成形体を製造するためのドラ
イな粉粒体とは、セメント粉、又はレジンの単体、或い
はそれらの混合体、更にはそれらに顔料や細骨材を加え
た混合物を主成分とするものである。又、裏打ち層用の
材料は、セメント粉、又はレジンの単体、或いはそれら
の混合体、更にはそれらに細骨材を加えた混合物を主成
分とし、必要に応じ顔料や、粗骨材と各種繊維のどちら
か一方又は双方を含む混合物で、粉粒体と同じくドライ
なものであってもよいし、水などで練り混ぜられた生コ
ンクリートのようなウェットのものであってもよい。
尚、粉粒体、裏打ち材料のどちらにも必要に応じ木片を
骨材又は細骨材として用いたり、みかげ石や大理石の砕
石や砕粉、鉱滓、光を反射する粒、シラスバルーン等の
無機質中空体、陶磁器の砕粒や砕粉、ニューセラミック
スの粒や粉、金属その他の鉱物質の粉や粒その他の物質
を混合したり、凝結硬化促進剤、防水剤、膨張剤その他
の混和剤を混合することもある。又、前述の各種繊維と
は、金属繊維、炭素繊維、合成繊維、グラスファイバー
等である。そして、型枠内などで各材料を一体に固める
には、型枠等に全部の材料を入れてからそのままか或い
は水などを必要量加えるが、ウェットな裏打ち材料を併
用するときは、裏打ち材料から滲出する水分を考慮して
加水量を少なくする。又、他の裏打ち材料、例えば、金
属、木、セメント、ガラス、陶磁器などのボード類或い
は紙、不織布、編織布などのシート類等を用い一体に固
めても良い。又、アスファルト等熱溶融性材料を用い模
様入りアスファルトコンクリート等を作ることもでき
る。
【0030】人造石成形体を製造するための粉粒体及び
裏打ち材料は、岩石粒、陶磁器粒、ニューセラミックス
粒、ガラス粒、プラスチックス粒、木片、金属粒等の粒
体の一種又は二種以上からなり、必要により顔料を含む
混合骨材と、上記骨材を結合するために添加する硬化剤
であって、硬化剤はセメント粉と水、セメント粉とレジ
ンと水、若しくはレジンと水や溶剤、又はこれらと岩
石、陶磁器、ニューセラミックス、ガラス、プラスチッ
クスの一種又は二種以上からなる粉を主成分とし、必要
により顔料や着色剤を含む練り混ぜられたもので、必要
に応じ各種の粉又は粒や各種繊維、各種混和剤や各種添
加剤を混合することもある。尚、上記各種の粉又は粒と
は、鉱滓やフライアッシュ、光を反射する粒その他の物
質、各種繊維とは、金属繊維、炭素繊維、合成繊維、グ
ラスファイバー等、各種混和剤や各種添加剤とは、収縮
防止剤、凝結硬化促進剤、遅延剤、防水剤、膨張剤、減
水剤、流動化剤等である。又、混合骨材には、硬化剤と
の付着性を良くするため、必要に応じ水、溶剤、表面処
理剤等を散布したり、これらに浸漬しても良い。そし
て、型枠内などで各材料を一体に固めるには、型枠等に
全部の材料を入れてから真空吸引、遠心力などで骨材間
に硬化剤を行き渡らせても良いし、裏打ち材料には、予
め骨材と硬化剤とを混合したものを用いても良い。又、
他の裏打ち材料、例えば、金属、木、セメント、ガラ
ス、陶磁器などのボード類或いは紙、不織布、編織布、
プラスチックスなどのシート類等に層着し、一体に固め
てもよい。
【0031】セラミックス成形体の燒結用素地及びセラ
ミックス成形体を製造するためのドライな粉粒体とは、
粘土、岩石や硝子の粉又は粒、ニューセラミックスの粉
又は粒、ファインセラミックスの粉又は粒、粉釉の一種
又は二種以上、若しくはこれらと顔料、着色剤との混合
物を主成分とし、絶乾から水や潤滑結合剤を含んでいて
も水や潤滑結合剤で練り混ぜられて居らず、容易にほぐ
して供給できるものである。又、裏打ち材料とは、粘
土、岩石や硝子の粉又は粒、ニューセラミックスの粉又
は粒、ファインセラミックスの粉又は粒の一種又は二種
以上、若しくはこれらと顔料や着色剤との混合物を主成
分とし、仕上がりにおいて上記粉粒体とは色、艶、肌合
い等を異にするもので、粉粒体と同じくドライなもので
も、水や潤滑結合剤で練り混ぜたウェットなものでもよ
い。尚、粉粒体、裏打ち材料のどちらにも必要に応じシ
ラスバルーン等の無機質中空体、陶磁器の砕粒や砕粉、
金属その他の鉱物質の粉や粒等の物質を混合したり、各
種の発泡剤、流動防止剤、清澄剤、潤滑剤、結合剤、密
着促進剤その他の添加剤を混合することもある。そし
て、型枠内などで各材料を一体に固めるには、型枠等に
全部の材料を入れてからそのまま若しくは必要量の水や
潤滑結合剤を加え、可塑性を与え、加圧した上で脱型
し、これを素地として、燒結するか、又は耐火物セッタ
ー等の型枠に全部の材料を入れてから加熱して溶融又は
融着し、一体とした上で、脱型する。或いは、金属板、
硝子板、陶磁器、セラミックス板等の上に模様材料を層
着し、加熱して溶融又は融着し、板ごと一体とする。こ
れらの方法により、模様入り琺瑯や、ステンドグラス、
結晶性硝子成形体等ができる。
【0032】厚塗り塗装成形体を製造するためのドライ
な粉粒体とは各種の粉体塗料であり、又、裏打ち材料と
は、金属、木、セメント、セラミックスなどのボード類
或いはその他の形状のもの等である。各種の粉体塗料と
しては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル〜
ポリエステルハイブリッド樹脂、フッソ樹脂その他の樹
脂に顔料や着色剤を加えたもの等が挙げられる。そし
て、各材料を一体に固めるには、裏打ち材料のボード類
等の上に模様材料を層着し、加熱して、溶融、融着、焼
き付けし、ボード類等と一体とする。一体とする際に必
要に応じ加圧しても良い。この方法により厚塗り塗装ボ
ード等が出来る。
【0033】プラスチック成形体を製造するためのドラ
イな粉粒体とは各種のプラスチックの粉又は粒、若しく
はこれらと顔料、着色剤との混合物を主成分とし、可塑
剤や溶剤等を含んでいても可塑剤や溶剤等で練り混ぜら
れて居らず、容易にほぐして供給できるものを用い、裏
打ち材料としては、上記ドライなものの他ウェットな可
塑剤や溶剤等で練り混ぜられたものを用いる。各種のプ
ラスチックの粉又は粒としては、ポリエチレン、ナイロ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アセタール、
ポリスチレン、エポキシ、塩化ビニル、天然ゴム、合成
ゴム、ABS、PPO、EVA、フッソ樹脂やその他の
熱可塑性、熱硬化性樹脂が挙げられる。尚、粉粒体、裏
打ち材料のどちらにも必要に応じ発泡剤、酸化防止剤、
熱安定剤、架橋剤その他各種の添加剤、又、無機材料等
の各種の粉や粒を加える。そして、各材料を一体に固め
るには、必要により加圧しながら、加熱して溶融又は融
着し、一体とする。この方法により一体化し模様入り発
泡スチロールの成形体や模様入りのプラスチック浴槽、
床タイル等を製造することができる。この場合更に他の
材料、例えば、金属、木、セメント、セラミックスなど
のボード類或いは紙、不織布、編織布、プラスチックな
どのシート類等に層着し、一体としても良い。
【0034】菓子その他の成形食品を製造するためのド
ライな粉粒体は小麦、米、馬鈴薯、小豆、トウモロコ
シ、砂糖の粉又は粒の一種又は二種以上、若しくはこれ
らと、調味料、香辛料との混合物を主成分とし、油や水
を含んでいても油や水で練り混ぜられて居らず、容易に
ほぐして供給できるものを用い、裏打ち材料としては上
記ドライなものの他ウェットな油や水で練り混ぜられた
ものを用いる。尚、粉粒体、裏打ち材料のどちらにも必
要に応じ膨張剤その他の添加物を加える。そして、型枠
内などで各材料を一体に固めるには、型枠等に全部の材
料を入れてからそのまま若しくは必要量の油や水等で、
可塑性をあたえ、加圧した上で脱型し、これを素地とし
て、焼き上げるか、又は、型枠に全部の材料を入れて一
体として焼き上げる。この方法により各種の模様入り焼
き菓子等が製造できる。又、前述の食品材料の他、チョ
コレート等熱溶融性材料の粉や粒を用い、加熱して溶
融、又は融着し、模様入りチョコレート等を作ることも
できる。
【0035】そして、本発明に用いる粉粒体は、例示の
ものに限定されず、成形体に応じて異なる材料を用いれ
ばよく、材質又は色、艶、肌合い等異なる仕上がりのも
のを組合せて使用することにより様々な模様入り成形体
ができる。例えば、材料を鋳物砂や金属粉にすると、鋳
型の成形や模様入りの焼結金属ができる。いずれの成形
体を成形する場合でも、基準面に供給する際に振動を加
えると粉粒体の移動がスムーズになる。又、模様の境界
をブラシや、櫛、エアジェット、水ジェットなどでかき
乱し、模様をぼかすことができる。
【0036】更に、成形する際、基準面や模様層上等
に、不織布その他の吸水性や吸油性のマットを敷くこと
により材料中の余剰な水、油、潤滑結合剤、可塑剤、溶
剤を該マットで吸収したり、材料の一部の余剰の水、
油、潤滑結合剤、可塑剤、溶剤を、それが不足する他の
部分に補給することができ、成形体の全体の水、油、潤
滑結合剤、可塑剤、溶剤を均一にする。又、このことに
よって、表面の水(助剤):セメント(レジン)比は小
さくなるので成形体の強度を向上することができる。更
に、通気性のマットを加圧成形する際に用いると、脱気
を助け緻密な成形体ができる。又、固める際に、模様層
と裏打ち層の一方若しくは双方を、振動したり、加圧す
ると密実になり強度を向上させることができる。更に、
模様層と裏打ち層の間や、層中に各種の長繊維や短繊維
を入れたり、ワイヤーメッシュや鉄筋等を入れて補強す
ることもでき、裏打ち層としては、抄造法や押出し成形
法による成形体や、各種ボードやシート等を用いること
により建築用パネルやボード、壁シート、タイルなど様
々な用途の成形体に対応出来る。又、基準面を既設の例
えばコンクリート成形物上として、その上に模様層を重
ね、既設の物と一体に固めることもできる。
【0037】
【発明の効果】本発明により、模様を構成する消えてし
まいそうな細い線から太い線まで、自由に表現できるよ
うになった。例えば、筆記体のサインなどの場合、従来
の方法では細い線が難しく、ぎこちないものになってし
まうが、本発明によれば、繊細な自然な表現が出来る。
従って、サイン等を容易に入れることが出来、毛筆等に
よる筆記と同様の表現も可能で、さらに、一筆書きの模
様等を綺麗に表現出来るようになり、又、葉の葉脈の様
な徐々に細くなって行くようなものを表現出来るように
なった。技術的な表現すれば、この方法で、粉粒体の粒
径に近い最小幅で線を表現出来るようになった。地図入
りの舗装ブロックや文字入りの標識ブロック等の生産
は、手数と費用を要したが、この方法により、容易に製
造できるので、一品生産してもコストを下げることが可
能となった。別の効果としては、地となる部分の材料と
模様となる部分の材料の双方を先に基準面上に層着して
供給済のために、表現する模様1つ1つが小面積の場
合、模様宛充填する必要がなく、大幅に充填等の手数が
省け、生産性が高い、生じた凹部への崩落充填も振動を
加えるか、もしくは、上層の粉粒体をかき寄せるだけで
良く、非常に容易で、表現する模様1つ1つが大面積の
場合も、模様を表現する上で一番大切な輪郭部分が崩落
により充填済なので、残りの凹部に粉粒体を充填するだ
けでよく、生産性が高く複雑な表現が可能である。部分
層着した場合は、カラーや材料の変更が容易で、かき動
かす部分にだけ、形に捕らわれず適当に上層を層着する
だけでよく、生産性が高い。全面層着した場合は、かき
動かしが自由にでき、充填等の手数が省け、生産性が高
い。図13ニのかき動かし部材を用いた場合等のように
振動を加えて生じた凹部に一気に崩落充填して模様を表
現した場合には、更に生産性が高くなる。さらに別の効
果として、層着する際に、ランダム混合層着をした上で
かき動かすと、複雑な地模様の中に、模様を表現でき
る。さらに、2層以上をランダム混合層着した場合にお
いては、複雑な地模様の中に崩落より複雑に混ざり合っ
た模様を表現出来る。又、遠心コンクリートの場合にお
いて、先に複数層を層着し、後からかき動かして模様を
表現するだけなので、高速で回転していても容易に模様
を表現出来るようになったり、この方法で円柱等に容易
に模様が表現できるようになった。又、コンピューター
から直接模様を表現することが出来、生産性が高く、自
由に模様を変更出来、かき動かし角度、かき動かし速度
等をコントロールすることにより、様々な複雑且つ高度
な表現の模様入り成形体を製造することが可能となっ
た。この成形方法により、模様層が表面の一部又は全面
に露出して模様を表現するコンクリート成形体、人造石
成形体、セラミックス成形体の燒結用素地やセラミック
ス成形体、金属成形体、厚塗り塗装成形体、プラスチッ
ク成形体、菓子その他の成形食品等を容易に製造するこ
とができ、模様層は表面が磨滅しても、表現された模様
は消失したり、見苦しくなることはない。そして、模様
層はドライな模様材料同士の組み合わせで形成するた
め、各材料が崩落し、隙間なくギッシリと供給でき、模
様層同志の境界が細密に表現でき、模様は非常に鮮明で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形した成形体の1例の斜視図である。
【図2】イはかき動かし部材の第1例の斜視図である。
ロはかき動かし部材の第2例の斜視図である。
【図3】図1の成形体を成形するためのかき動かし部材
の動かしかたを示す平面図である。
【図4】イは図2イのかき動かし部材による図3の凹部
形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒体が崩
落した状態の断面図である。
【図5】イは図2ロのかき動かし部材による図3の凹部
形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒体が崩
落した状態の断面図である。
【図6】成形した成形体の第2例の斜視図である。
【図7】イは下層の上面の一部の上に上層を設けた断面
図である。ロは下層の上面全体の上に上層を設けた断面
図である。
【図8】イはかき動かし部材の第3例の斜視図である。
ロはかき動かし部材の第4例の斜視図である。
【図9】イは図8イのかき動かし部材による図6の凹部
形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒体が崩
落した状態の断面図である。
【図10】イは図8ロのかき動かし部材による図6の凹
部形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒体が
崩落した状態の断面図である。
【図11】イはかき動かし部材の第5例の斜視図であ
る。ロはかき動かし部材の第6例の斜視図である。
【図12】成形した成形体の第3例の斜視図である。
【図13】イはかき動かし部材の第7例の斜視図であ
る。ロは図13イのかき動かし部材によるかき動かし状
態の断面図である。
【図14】イはかき動かし部材の第8例の斜視図であ
る。ロは図14イのかき動かし部材によるかき動かし状
態の断面図である。
【図15】イはかき動かし部材の第9例の斜視図であ
る。ロはかき動かし部材の第10例の斜視図である。ハ
は図15ロのかき動かし部材の側面図である。
【図16】イはかき動かし部材の第11例の斜視図であ
る。ロは図16イのかき動かし部材による第1例のかき
動かし状態の断面図である。ハは図16イのかき動かし
部材による第2例のかき動かし状態の断面図である。
【図17】成形した成形体の第4例の斜視図である。
【図18】かき動かし部材の第12例の斜視図である。
【図19】図17の成形体の模様の表現方法を示す説明
図である。
【図20】イは図17の成形体に模様を表現するための
補助ガイドの斜視図である。ロは図20イの補助ガイド
を使用した模様の表現方法を示す説明図である。
【図21】成形した成形体の第5例の斜視図である。
【図22】成形した成形体の第6例の斜視図である。
【図23】図21や図22の成形体に模様を表現するか
き動かし部材の第13例の斜視図である。
【図24】成形した成形体の第7例の斜視図である。
【図25】イは図24の成形体に模様を表現するかき動
かし部材の第14例の斜視図である。ロは図25イのか
き動かし部材による模様の表現方法の説明図である。
【図26】吸引口付きかき動かし部材の第1例の斜視図
である。
【図27】イは図26の吸引口付きかき動かし部材によ
る凹部形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒
体が崩落した状態の断面図である。
【図28】成形した成形体の第8例の斜視図である。
【図29】吸引口付きかき動かし部材の第2例の斜視図
である。
【図30】イは図29の吸引口付きかき動かし部材によ
る凹部形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒
体が崩落した状態の断面図である。
【図31】吸引口付きかき動かし部材の第3例の斜視図
である。
【図32】イは図31の吸引口付きかき動かし部材によ
る凹部形成状態の断面図である。ロは凹部に中間層の粉
粒体が崩落した状態の断面図である。
【図33】イは図31の吸引口付きかき動かし部材によ
る凹部形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒
体が崩落した状態の断面図である。
【図34】成形した成形体の第9例の斜視図である。
【図35】図34の成形体に模様を表現するかき動かし
・吸引除去ヘッドの斜視図である。
【図36】図35のヘッドのかき動かし用小片の動かし
かたの説明図である。
【図37】イは図35のヘッドのかき動かし用小片が粉
粒体をかき動かしている状態の断面図である。ロは吸引
管が模様の輪郭内の粉粒体を吸引除去し、凹部を形成し
ている状態の断面図である。ハは凹部に粉粒体を充填し
た状態の断面図である。
【図38】成形した成形体の第10例の斜視図である。
【図39】図38の成形体の模様を表現するかき動かし
・吸引除去ヘッドの斜視図である。
【図40】図39のかき動かし・吸引除去ヘッドが図3
8のB−B´線上で模様を表現している状態の断面図で
ある。
【図41】端止めピースの斜視図である。
【図42】かき動かし部材の4例の斜視図である。
【図43】かき動かし部材の3例の斜視図である。
【図44】可動式かき動かし部材の斜視図である。
【図45】可動式かき動かし部材の2例の斜視図であ
る。
【図46】可動式かき動かし部材の斜視図である。
【図47】イは可動式かき動かし部材の可動状態の平面
図である。ロは同上の斜視図である。ハは別の可動式か
き動かし部材の可動状態の平面図である。ニは同上の斜
視図である。
【図48】イは三角筒形かき動かし部材の斜視図であ
る。ロは上記部材を動かしている状態の平面図である。
ハは同上のY−Y線での断面図である。ニは表現された
模様の平面図である。
【図49】模様入り成形体の連続成形装置の断面図であ
る。
【図50】図49の要部の斜視図である。
【図51】イは吸引口付きかき動かし部材の斜視図であ
る。イ´は同上の要部の平面図である。ロは他の吸引口
付きかき動かし部材の斜視図である。ロ´は同上の要部
の平面図である。
【符号の説明】
10 ドライな粉粒体の上層 11 ドライな粉粒体の下層 12 基準面 13 裏打ち層 14 ドライな粉粒体の中間層 20 かき動かし部材 20A かき動かし部材 20B かき動かし部材 21 小片 22 細い棒 23 薄い板 24 U形小片 25 軸 26 かき寄せ部材 27 かき動かし面 28 切欠き 29 切欠き 30 支持体 31 ホルダー 32 かき動かし部材の太い下部 33 支持軸 34 筒 35 湾曲小片 36 軸 37 ジグザグ形帯板 38 棒 39 流線形小片 40 吸引装置 41 吸引口 42 通気管(吹き出し管) 43 接続管 44 支持体 45 吸引管 46 ホッパー 47 ホッパー 48 シュート 49 シュート 50 端止めピース 51 補助ガイド
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 かき動かし部材を用いた粉粒体重合層
による模様入り成形体の成形方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、かき動かし部材を用
いた模様入りコンクリート成形体、模様入り人造石成形
体、模様入りセラミックス成形体の焼結用素地、模様入
りセラミックス成形体、金属成形体、厚塗り塗装成形
体、プラスチック成形体、成形食品など、模様入り成形
体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば舗装ブロックの表面の一部に横断
歩道、一時停止等の交通標識の模様を表現したり、表面
全面に模様を表現する場合、従来はペイント等の塗料で
画くか、象嵌によるしか方法がなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、舗装ブロック
の表面の一部や全面に画かれた模様は、その上を歩く人
の履物の底や、その上を走る自動車などの車輪で擦ら
れ、短期間のうちに磨滅してしまうので頻繁に画き直す
ことが必要で、それに非常に手数を要する。又、象嵌に
よる方法は製造に手数を要し、コストが非常に嵩む。そ
こで本発明は、かき動かし部材を用い、前述した各種成
形体の表面の一部又は全面に表われる模様を、所定の厚
さの模様層により金太郎飴式に表現することを目的に開
発したのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の模様入り成形
体の成形方法は、基準面上に少なくとも2層の異なるド
ライな粉粒体層を重合し、基準面上の所定位置に位置さ
せたかき動かし部材を表現する模様に応じ動かして、重
合層の少なくとも下層をかき動かし、かき動かして出来
た凹部に上層の粉粒体を崩落させて下層の下面に模様を
表現し、そのままか、上層の上面を平らに均すか、若し
くは上層上に裏打ち層を重ね、一体に固めることを特徴
とする。請求項2の模様入り成形体の成形方法は、基準
面上に少なくとも2層の異なるドライな粉粒体層を重合
し、基準面上の所定位置に位置させたかき動かし部材を
表現する模様に応じ動かして、重合層の少なくとも下層
をかき動かすとともに吸引除去し、かき動かすとともに
吸引除去して出来た凹部に上層の粉粒体を崩落させて下
層の下面に模様を表現し、そのままか、上層の上面を平
らに均すか若しくは上層上に裏打ち層を重ね、一体に固
めることを特徴とする。
【0005】
【実施例】本発明によるかき動かし部材を用いた模様入
り成形体の成形方法は、様々な形のかき動かし部材を用
いることと、かき動かし方により、様々な模様の表現が
可能であり、図示の例に限らないが、説明の便宜上、図
1〜49の例について説明する。図1は矢印の模様が入
った成形体の例、図6は一筆書き模様が入った成形体の
例、図12はドット状に英文字Bの模様が入った成形体
の例、図17は円形の模様が入った成形体の例、図2
1,22は楕円形の模様が入った成形体の例、図24は
稲妻模様が入った成形体の例を示す。尚、基準面上で基
準面に接するよう層着する下層の粉粒体、及びその上に
層着する上層の粉粒体は、絶乾から水、油、潤滑結合
剤、溶剤、硬化剤、可塑剤の1種以上を含んでいても、
水、油、潤滑結合剤、溶剤、硬化剤、可塑剤のいずれか
で練り混ぜられて居らず、容易にほぐして供給出来るド
ライなものを使用する。
【0006】図1は、上下2層の異なるドライな粉粒体
層の、表面となった下層11に上層10の粉粒体により
矢印模様を表現した成形体を示し、矢印の一方aは同じ
幅の太い線で、矢印の他方bは細い線から太い線に変化
する線で表現してある。この成形体を請求項1の方法で
成形するには、図2イの薄板の小片21に細い棒22が
付いたかき動かし部材20を用い、上下に重合した複数
の粉粒体層の内、基準面に接した下層11の粉粒体を小
片21でかき動かして模様を表現するが、この際、細い
棒22は、上層中を小片と一体に移動するが粉粒体をか
き動かさない。こうして下層をかき動かして生じた凹部
に、上層の粉粒体を崩落させて模様を表現して成形す
る。これを図3、4によりさらに詳しく説明すると、ま
ず、基準面12上にドライな粉粒体で下層11を層着
し、さらにその上に異なる粉粒体で上層10を層着して
2層とし、図3のAの位置にかき動かし部材を挿入して
部材の下端を基準面に押し当てると、かき動かし部材の
小片21は下層の高さより僅かに高いところまで達し、
細い棒22が上層を通り粉粒体層から上に突き出た形と
なり、この状態から、45度上方のB1の方向に真っ直
ぐかき動かして行く。この場合、かき動かし部材の小片
21の面は進行方向に対して斜めになっているので、か
き動かし部材が進むにつれ、図4イのように小片21の
右縁は先行して下層11の粉粒体を垂直に切り、小片の
面はかき動かされる下層の粉粒体を左方に押しやって左
縁の外に山状に盛り上げ、その上に上層10の粉粒体が
乗った形になり、かき動かし部材の進行方向の後方には
下層の粉粒体がかき動かされた凹部が生じ、かき動かさ
れなかった上層10の粉粒体が崩落して凹部に図4ロの
ように基準面まで入り、模様を形成して行く。ついで、
図3のAの位置にかき動かし部材を再度挿入して45度
下方のB2の方向にカーブを描きながらかき動かして行
く。この場合、かき動かし部材の進行方向に対する角度
は、平行の状態から徐々に角度を増して行く。こうする
と、前述のように小片の面で下層の粉粒体が一方向にか
き動かされ、下層にはAの位置近くの細い部分からB2
に近づくにつれ太くなった凹部が形成されるので、この
凹部に上層の粉粒体が崩落して入り、下層の下面に図1
の模様が表現される。従って、そのままか、あるいは上
面の凹凸を均すか(上面に生じている凹部を同じ上層の
粉粒体で埋めて上面を平にする場合を含む。)、さらに
は、必要に応じ上層の上に裏打ち層を重ね、一体に固め
る。尚、図3では、薄板の小片21に細い棒が付いたか
き動かし部材20を用い、進行方向に対して小片の角度
を斜めにすることにより表現する線の太さを変えたが、
線の太さの表現は、これに限定されず、かき動かし部材
の形状や素材、基準面に対するかき動かし部材の当接角
度等を変えることにより様々な太さの表現が出来る。
又、説明の都合上、図3のAの位置にかき動かし部材を
再度挿入して下方のB2の方向へ進めたが、B1〜A〜
B2のように進めてもよい。さらに、薄板の小片を進行
方向に対し角度を付けずに平行に進めると何も表現され
ないので、これを利用してかき動かし部材を所定の位置
に移動させてもよく、仮に、Aの位置からB3の位置ま
でかき動かし部材を進行方向に対し角度を付けずに進め
たとすると、かき動かし部材が薄板であるために材料は
かき動かされず、何も表現されずB3の位置に移動出来
る。又、図2ロのように高さが下層と上層とを合わせた
層厚より高い薄い板23をかき動かし部材を用いて同じ
ように操作すると、図5イのように、下層11と上層1
0の粉粒体はともに一方向にかき動かされて盛り上がり
ながら凹部を形成するので、振動を加えるか、適当な方
法で上層をかき寄せるかすると、上層の粉粒体は崩落し
て凹部を埋め、模様を表現する(図5ロ)。このよう
に、かき動かし部材の形状や素材、基準面に対するかき
動かし部材の当接角度等を変えることにより様々な太さ
の模様が表現が出来、下層11と上層10をともにかき
動した場合は、振動を加えるか、適当な方法で上層をか
き寄せるかすると、上層の粉粒体は上部から凹部に崩落
して凹部を埋めるので、かき動し部材に振動を加える
か、かき動し部材の近傍もしくはかき動し部材に直接、
かき寄せるための補助部材を設けると効率がよい。かき
動かし部材の粉粒体をかき動かす部分の高さは、層着し
た下層11の粉粒体の層の厚さと同じか、それより少し
高いものを用いるが、支持棒22つきのものを用い、下
層をかき動かし上層をかき動かさない場合は、かき動か
す部分の高さが下層の粉粒体の層の厚さより少し高いも
のを用いると綺麗に模様が表現出来るので、好ましく、
小片だけの場合と支持棒つきの場合のいずれの場合も、
棒の部分等を含めた全体の高さは、層着した下層と上層
を合わせた全体の厚さと同じか高いものを用いるが、少
し高いものが扱い易く、好ましい。尚、かき動かすこと
には、かき分けること、かき押すこと、かき取ること等
を含む。
【0007】図6は、一筆書き模様を有する成形体で、
模様は同じ幅の線で一筆で表現され、裏側に異なる材料
の裏打ち層13を有する。この成形体を請求項1の方法
で成形するには、図8イのU形小片24が軸25に対し
自由回転可能に取り付けられたかき動かし部材20を用
い、基準面上にドライな粉粒体の下層11を層着し、そ
の上の模様を表現する部分に異なる粉粒体の上層10を
層着して部分的に2層とし(図7イ)、2層とした部分
の図6のAの位置にかき動かし部材を挿入して部材の下
端を基準面に押し当てると、U形小片24は下層11の
高さより僅かに高いところまで達し、軸25が上層から
上に突き出た形になる。U形小片のU形部を先頭にして
かき動かし部材を模様の線の通りに移動させると、U形
小片は軸を中心に回動しながら進み、小片24のU形部
により図9イのように、下層の粉粒体だけがかき動かさ
れて両側に盛り上がり、その上に上層材料が乗った形に
なり、かき動かし部材の進行方向の後方には凹部が出
来、かき動かされずに残っている上層の粉粒体が凹部に
崩落して図9ロのように入り、下層の下面に図6の同じ
幅の線の模様が表現される。従って、そのままか、ある
いは上面の凹凸を均すか、さらには、必要に応じ上層の
上に裏打ち層13を重ね、一体に固める。又、U形小片
の高さを、下層に上層を加えた全層厚よりも高くした図
8ロのかき動かし部材を用い、同じように操作すると、
図10イのように、小片のU形部は下層と上層の粉粒体
をともにかき動かし、両側に盛上げて凹部を形成するの
でかき動かした後、振動を加えるか、適当な方法で上層
をかき寄せるかすると、上層の粉粒体は崩落して凹部に
入り(図10ロ)、同じ一筆書き模様が下層の下面に表
現される。図9、図10等いずれの場合も、かき動かし
部材20には、図11イ、11ロ等のようなU形小片と
同様に回動するかき寄せ部材26を一体に取り付けたも
のを用いてもよく、例えば、図7ロのように下層の上に
上層を重合してこのかき動かし部材を用いると、かき動
かした量に対応した量をかき寄せて部材がかき寄せて凹
部に入れるので、かき動かし、かき寄せ、かき均す運動
を連続して行うことが可能になり、効率がよい。尚、交
点を表現する場合で、かき動かす量が多く、すでにかき
動かし済みの部分を更にかき動かす場合においては、き
れいに表現するために、交点となる部分を始点として前
後、両方へかき動かして表現しても良く、例えば図6で
イの交点から、ロとハの方向へ夫々かき動かし、ロ、ハ
の部で反対方向よりかき動かした線と重ねれば良い。
又、図41のような、端止めピースをかき動かし済みの
交点となる部分に挿入して、その部分を保護し、残りの
部分をかき動かすようにすると良い。この例では、表現
する線を同じ太さで表現したが、線の太さの表現は、こ
れに限定されず、かき動かし部材の形状や素材、基準面
に対するかき動かし部材の当接角度等を変えることによ
り様々な太さに表現が出来る。
【0008】図12の成形体は、表面の白い層にドット
状に英文字Bを表現し、裏側に異なる赤及び青の材料層
を一層づつ有し、全体は白、赤、青の順で3層構造の成
形体になっており、表面のドット模様は交互に裏側の赤
の層の粉粒体と、青の層の粉粒体で表現してある。この
成形体を請求項1の方法で成形するには、基準面上にド
ライな粉粒体による白の下層11と、赤の中間層14
と、青の上層15を重合し、図13イと図14イのかき
動かし部材で下層をかき動かす。図13イ、図14イの
かき動かし部材は共に筒状で、基準面に下端を当接して
白の下層11中を移動する部分に半円筒形のかき動かし
面27を有し、その背後は開放している。図13イのか
き動かし部材20Aは赤の中間層14中を移動する部分
にかき動かし面27と同方向の切欠き28を有し、切欠
き28の上は青の上層をかき動かすようになっている。
従って、このかき動かし部材の下端を基準面に当接し、
かき動かし面27を進行方向に向けて重合層中を移動さ
せると、図13ロに示すように、白の下層11と青の上
層15の粉粒体を両側にかき動かして凹部を形成し、同
時に切欠き28から筒内に流れ込む中間層の赤の粉粒体
がかき動かし面27の背後の開放部から白の下層11中
に生じた凹部に入り、白の下層の下面に赤の線模様を表
現する。又、図14イのかき動かし部材20Bは、青の
上層15中を移動する部分にかき動かし面27と同方向
の切欠き29を有し、切欠き29の下からかき動かし面
27までの間は赤の中間層もかき動かすようになってい
る。従って、このかき動かし部材の下端を基準面に当接
し、かき動かし面27を進行方向に向けて重合層中を移
動させると、図14ロに示すように、白の下層11と赤
の中間層14の粉粒体を両側にかき動かして凹部を形成
し、同時に切欠き29から筒内に流れ込む上層の青の粉
粒体がかき動かし面27の背後の開放部から白の下層1
1中に生じた凹部に入り、白の下層の下面に青の線模様
を表現する。図12の成形体では、まずA1の位置に図
13イのかき動かし部材20Aを挿入し、B1の方向に
直線状の赤のドット模様を描いて行き、ついで、A2の
位置に図14イのかき動かし部材20Bを挿入し、B2
の方向に直線状の青ドット模様を描いて行く。このよう
にして赤、青交互にA3−B3からA14−B14まで
のドット模様を描いて行くと、全体としBの文字が表現
される。模様の表現が完了したら、そのままか、あるい
は上面の凹凸を均すか、さらには、必要に応じ上層15
の上に裏打ち層を重ね、一体に固める。尚、図13イ、
14イではかき動かし部材を保持するのに必要な部分は
図面から省略してある。図12では、筒状のかき動かし
部材20A,20Bを直線状に動かしてドットを表現し
たが、かき動かし方はこれに限定されず、大きな振幅で
かき動かしてドットを表現しても、円を描く様に動かし
てドットを表現しても、中心から渦巻き状に円を描く様
に動かしてドットを表現しても良い。これらの場合、ド
ットの大きさは、動かす量によって決まってくる。又、
図15イの様な、B文字に対応する本数のかき動かし部
材20Aと20Bを支持体30に一体に取付けたものを
用いてもよく、この場合は模様を一気に表現出来、支持
体ごと振動させると、下層に生じた凹部に効率よく中間
層や上層の赤や青の粉粒体を一気に崩落して入れること
が出来る。尚、図15ロ,ハの場合は、支持体30に対
し7×7のドット状に配置されたかき動かし部材の内使
用しないかき動かし部材を支持体内の上部ホルダー31
に引き上げ格納する仕組みになっており、この様に、使
用しないかき動かし部材をはね上げたり、引き上げたり
等して必要なかき動かし部材のみを用いてもよい。
【0009】又、別のかき動かし部材として図16イの
ような、下層11に対応した高さの太い下部32の上端
に細い支持軸33を植立し、この支持軸に上下動可能に
筒34を取付けたものを使用し、筒34を上昇位置に保
ち、下部32で下層11、筒34で上層10をかき動か
して凹部を形成すると同時に、軸33によってかき動か
されない中間層14の赤の粉粒体を下層の凹部に崩落し
て入れたり(図16ロ参照)、筒34を下部32上に重
ね、下部32と筒34で下層と中間層をかき動かして凹
部を形成すると同時に、軸33によりかき動かされない
上層の青の粉粒体を下層の凹部に崩落して入れ(図16
ハ参照)、下層の下面に赤や青の線模様を表現すること
ができる。
【0010】図17は、ドーナッツ状の同じ幅のリング
模様を表現した成形体で、この成形体を請求項1の方法
で成形するには、図2イ、2ロの薄板の小片か、図18
の弧状に湾曲した湾曲小片35をかき動かし部材として
用い、基準面とした型枠底板上に異なるドライな粉粒体
の2層を層着し、図1の方法に準じて下層の粉粒体を環
状にかき動かすが、初めと終わりを綺麗に一致させるた
めに、図41のような端止めピース50を先に粉粒体層
中に挿入しておき、そこからスタートするとよい。つま
り、下層中で図19のように、一方の端が端止めピース
50に当接したAの位置にかき動かし部材20を挿入
し、一方の端を端止めピースに沿ってA’の位置まで回
動させ、後は、B’の位置まで一気にかき動かし、次い
で、B’の位置からBの位置まで一方の端を端止めピー
スに沿って回動し、これにより生じた環状の凹部に上層
の粉粒体を崩落させて入れるか、または、図20イのよ
うな端止めピース50がついた全層厚とほぼ同じか、そ
れよりも高い環状の補助ガイド51を、先に、配置して
粉粒体を層着するか、層着後に挿入しておき、補助ガイ
ドの円弧と同じように湾曲した図18の湾曲小片35を
かき動かし部材として用い、図20ロのように、はじめ
に、かき動かし部材を下層中でガイドに沿い、且つ一方
の端が端止めピース50に当接したAの位置に挿入し、
もう一方の端をガイドに当てたまま、一方の端を端止め
ピースに沿ってA’の位置まで動かし、後は、ガイドに
沿ってB’の位置までガイドへの当接角度を変えずに一
気に動かし、次いで、B’の位置からBの位置まで一方
の端を端止めピースに沿って動かし、こうして生じた下
層中の凹部に上層の粉粒体を崩落させて入れ、最後に、
かき動かし部材と補助ガイドを粉粒体層より取り除く。
こうしてリング模様の入ったドライな粉粒体層が出来た
ら、そのままか、あるいは上面の凹凸を均すか、さらに
は、必要に応じ上層上に裏打ち層を重ね、一体に固め
る。補助ガイド51を用いると人手等によっても容易に
きれいな円形が描け、その他の模様でも同様に容易に表
現出来る。尚、図4のように、層着した複数の粉粒体層
の内、基準面に接した下層をかき動かして模様を表現し
たが、図5のように、下層と上層とを合わせた層厚のか
き動かし部材を用い全層をかき動かして模様を表現して
もよい。
【0011】図21,22は、楕円形の模様を表現した
成形体で、この成形体を成形するには、図23の帯状の
板材を楕円形に曲げたかき動かし部材20を用い、後は
基準面上の異なるドライな粉粒体の下層に模様を表現す
る図4,図5等の方法に準じて成形すれば良く、かき動
かし部材の高さは、下層のみをかき動かす高さでも、上
下両層をかき動かす高さでもよく、図21では挿入した
かき動かし部材を楕円の長軸方向に往復移動させて(矢
印A)下層に凹部を形成し、図22では楕円の中心に取
り付けられた軸36を中心にして角度にして5度程度回
転移動させて(矢印B)下層に凹部を形成し、それぞれ
の凹部に上層の粉粒体を崩落させて入れ、下層に模様の
入った粉粒体層とし、これを固めることは前述の各例と
同じである。
【0012】図24は、稲妻模様を表現した成形体で、
この成形体を成形するには、図25イの同じ稲妻形の2
枚組のジグザグに曲げた帯板37,37のかき動かし部
材20を用い、基準面上に層着したドライな粉粒体の上
下2層に対し図4,図5等の方法に準じて模様を表現す
れば良く、かき動かし部材の高さは、下層のみをかき動
かす高さでも、上下両層をかき動かす高さでもよく、図
25ロのように基準面上のドライな粉粒体の層の中に挿
入して2枚の部材を引き離すように動かし、部材の移動
で生じた下層の凹部に上層の模様材料を崩落させて入れ
ることで下層に模様を表現したのち固めて成形する。
【0013】図1の矢印模様を表現した成形体を、請求
項2の方法で成形するには、図26,図27に示すよう
に、上層10の下の下層11の厚さとほぼ同じ高さの薄
板小片21に吸引装置40の円筒状の吸引口41が一体
となったものをかき動かし部材20として用い、必要に
応じ吸引口の近くに細い通気管42を設けて置き、基準
面の型枠底板上の重合したドライな2種類の粉粒体によ
る上層10と下層11中の、図3のAの位置に小片21
を挿入して部材の下端を基準面に押し当てると、かき動
かし部材の小片は下層の高さとほぼ同じ高さに位置し、
同じく吸引口41がその位置にくるようになり、吸引口
は上層を突き抜けて層外へ伸び(図27イ参照)、さら
に吸引装置とは接続管と結ばれており、この状態でかき
動かし部材を45度上方のB1の方向に真っ直ぐにかき
動かして行く。この場合、かき動かし部材の進行方向に
対する角度(本例では45°)を同じに保っておく。か
き動かし部材が進むにつれ、下層の粉粒体は片側が垂直
に切られ、もう一方の側は、かき動かされた余剰の粉粒
体が吸引口41、接続管43を経て吸引装置40に吸引
除去され、請求項1の場合と異なり、山状に盛り上がら
ずに、反対側とほぼ同様の形状が形成され、かき動かし
部材の進行方向の後方には凹部が生じ、小片が下を通過
した上層の粉粒体は崩落して図27ロのように生じた凹
部を充填する。ついで、請求項1の場合と同様に、図3
Aの位置に小片21を再度挿入して45度下方のB2の
方向にカーブを描きながらかき動かして同様に凹部を形
成し、この凹部に上層の粉粒体を崩落充填することで下
層11の下面に模様が表現されるので、そのままか、あ
るいは上面の凹凸を均すか、さらには、必要に応じ裏打
ち層を上層の上に重ね、一体に固める。尚、かき動かし
部材と吸引口の形状との組み合わせは、この例に限定さ
れず、様々な形状や組み合わせのもの等を用いることが
出来、任意である。又、かき動かすことには、かき分け
ること、かき押すこと、かき取る等を含む。
【0014】図28は、図6の成形体と同じように一筆
書き模様を表現した成形体で、模様は同じ巾の線で一筆
で表現しているが、始点Aの形状が図6の場合と異な
る。この成形体を請求項2の方法で成形するには、図2
9,図30に示すように、ドライな粉粒体による上層の
下の下層の厚さより高さが僅かに高いU形小片24が吸
引口41の下端部を軸として回転可能に取り付けられた
図29のかき動かし部材20を用い、必要に応じ吸引口
の近くに吹き出し管42を設けて置き、基準面の型枠底
板上に重合した2種類の異なるドライな粉粒体の上層1
0と下層11の図28のAの位置にU形小片24を挿入
して下端を基準面に押し当て、基準面から上に離れた吸
引口41でその位置の下層の粉粒体を吸引除去し、Bの
方向に螺旋様の模様を描いて行く。この場合、U形小片
のU形部を常に進行方向に向かせ、線を同じ幅で描く。
かき動かし部材が進むにつれ、図30イのように下層の
粉粒体は両側にかき動かされて両側に山状に盛り上が
り、かき動かし部材の進行方向の後方には凹部が生じ、
同時にかき動かされなかった上層の粉粒体が崩落して図
30ロのように凹部に入り、下層の下面に模様が表現さ
れる。従って、そのままか、あるいは上面の凹凸を均す
か、さらには、必要に応じ裏打ち層を重ね、一体に固め
る。AからBに至る間、吸引口41で吸引を続けると、
基準面に激しい凹凸があるもの用いた場合でも、かき動
かさなかった材料を綺麗に取り除いてシャープな模様を
表現することが出来、図28に示したように、始点Aと
終点Bとは同じように丸い端部となり、綺麗に仕上が
る。この点が、請求項1の方法で行った図6の場合と異
なる。尚、この例では、表現する線を同じ太さで表現し
たが、線の太さの表現は、これに限定されず、かき動か
し部材の形状や素材、基準面に対するかき動かし部材の
当接角度等を変えることにより様々な太さに表現が出来
る。尚、かき動かす速度と吸引除去の強さは、必要な速
度、強さにバランスさせて置く。
【0015】図12の成形体を請求項2の方法で成形す
るには、図31の棒38の上部に吸引装置40の吸引口
41が一体となったものをかき動かし部材20として用
い、基準面上にドライな粉粒体で白の下層11、赤の中
間層14、青の上層15を重合し、請求項1の場合と同
じように、まず、図12のA1の位置に図32のように
棒38を挿入し、B1の方向に移動させると同時に、吸
引装置40を働かせておくと、上層の青色の粉粒体は吸
引除去され、白の下層11と赤の中間層14とがかき動
かされ(図32イ)、かき動かし部材の進行方向後方に
は凹部が生じ、振動を加えたり、かき寄せたりすると、
白の下層に生じた凹部に中間層の赤の粉粒体が崩落し
て、下層の下面に赤のドット模様を表現して行く(図3
2ロ)。ついで、A2の位置に棒を挿入し、B2の方向
に移動させる。このとき吸引装置40を止めておくと、
下層、中間層、上層の粉粒体は全てかき動かされ(図3
3イ)、かき動かし部材の進行方向後方には凹部が生
じ、振動を加えたり、かき寄せたりすると、上層の青色
粉粒体が崩落して、下層に生じた凹部を埋め、青のドッ
ト模様を下層の下面に表現する(図33ロ)。このよう
にして赤、青交互にA3−B3からA14−B14まで
のドット模様を表現すると全体としてBの文字が表われ
る。次にそのままか、あるいは上面の凹凸を均すか、必
要に応じ裏打ち層を上層の上に重ね、一体に固める。
尚、かき動かし部材には、板等の支持部材に複数取り付
けたもの等を用いてもよく、各種の補助部材や補助具を
併用することにより、様々な表現方法や崩落充填方法等
をとることができる。図12では、直線状に動かしてド
ットを表現したが、かき動かし方はこれに限定されず、
大きな振幅でかき動かしてドットを表現しても、円を描
く様に動かしてドットを表現しても、中心から渦巻き状
に円を描く様に動かしてドットを表現しても良い。これ
らの場合、ドットの大きさは、動かす量によって決まっ
てくる。
【0016】図34は、毛筆で一の字の模様を表現した
成形体で、表層の白地の中に黒色の一の文字が入り、裏
面は黒色の層で成形され、裏面の材料と文字の黒色材料
は同じ粉粒体を用いて成形してある。この成形体を請求
項2の方法で成形するには、図35のような対称形の2
つの流線形の小片39(高さは後述の下層11より少し
高いか、又は下層と上層10の合計高さより少し高いも
のとする。)を夫々回転可能な吸引口41の下端部に取
り付け、各吸引口は、支持体44にそれぞれ別々に、横
移動可能に取り付け、2つの流線形の小片は、離した
り、近付けたり出来て、近付けた位置では2つの流線形
の小片が抱き合わさり合掌した形なる仕組みで、支持体
には、別に個別に上下動可能な吸引管45を7つ取り付
け、吸引口及び吸引管と吸引装置との間にはそれぞれ個
別に開閉可能なゲートを設けたかき動かし・吸引除去ヘ
ッドを用い、図36,図37に示すように先ず、基準面
上に白の粉粒体の下層11と、黒の粉粒体の上層10を
層着し、基準面上の所定の描き初めの位置A−A’に合
掌状態の流線形小片39,39を挿入し、その状態で挿
入部分の粉粒体(下層の粉粒体だけでも、上下両層の粉
粒体でもよい。)を小片を取付けた吸引口41,41よ
り吸引除去する。これにより合掌した小片39,39の
外にある上層の黒の粉粒体が吸引除去された凹部中に崩
落し、模様の輪郭を形成する。次に、該吸引口からの吸
引を止め、流線形小片をA−A’の合掌状態から、2つ
別々に離し、且つ、それぞれ吸引口41,41を回転さ
せてかき動かす角度を表現する輪郭に合わせて変えて、
図46のB−B’,C−C’へかき動かし、かき動かし
た跡の輪郭沿いに上層の黒の粉粒体を崩落させる。そし
て、そのすぐ後から、同じ支持体に取り付けられた吸引
管45を必要に応じ下げて、かき動かした一の字の輪郭
部を除く内側の上下の層の粉粒体を吸引して取り除き凹
部を形成する(図37イ,ロ)。この場合、図35の7
つの吸引管45のうち必要な管を基準面近くまで下げて
吸引すると良い。次いで、図37ハのように吸引除去し
た凹部に上層の黒の粉粒体と同じ粉粒体10′を充填す
ると、一の字を下層の下面に表現出来るので、そのまま
か、上面の凹凸を掻き均すか、あるいは、上層の上に裏
打ち層を重ね一体に固める。尚、かき動かし部材の形状
や、吸引口の形状、あるいは、かき動かす手順や、吸引
除去する手順は、これに限定されず、様々な形状や手順
などにより、毛筆などの筆記体の他、その他の高度の模
様を表現することが出来る。
【0017】図38は、表面の白地の中に鳥の翼の端部
の模様を黒色と黄色で表現した成形体で、裏面は黒色の
層で成形され、裏面の材料と翼の端部の黒色材料は同じ
粉粒体を用いて成形し、一部に上下に貫通した黄色の層
が入っている。この成形体を請求項2の方法で成形する
には、基準面上に白の粉粒体の下層11と黒の粉粒体の
上層10を層着し、図39の支持体44に7つの吸引管
45をそれぞれ個別に上下動可能な方法でライン状に並
んで取り付け、この7つの吸引管のそれぞれの脇に沿い
7つの軸22を回転可能・上げ下げ可能に取り付け、各
軸の下端には下層11の高さより僅かに高いかき動かし
部材の方形の小片21(イ、ロ…ヘ、ト)を取り付け、
小片は軸の上下に伴い吸引管の下端の上又は下に移動
し、小片が吸引管の下に位置した場合に小片は軸の回転
に伴い回転可能な状態になり、吸引管と吸引装置の間で
それぞれ個別に開閉が可能なゲートが付いているかき動
かし・吸引除去ヘッドを用いる。先ず、図38の基準面
上の所定の描き初めの位置(A−A’)にかき動かし・
吸引除去ヘッドの全部の小片を吸引口の下方に下げてヘ
ッドの進行方向と平行の状態で基準面まで挿入し、かき
動かし・吸引除去ヘッドをA−A′からC−C′に向か
って進めながら徐々に小片を回わしたり、進行方向と平
行な状態に戻したりして図1の場合と同様にかき動かし
て生じた下層の凹部中に上層の黒の粉粒体を崩落させて
点状の黒の模様を表現する。小片イに付いてはヘッドの
進行開始と同時に徐々に回し、角度にしておよそ10゜
まで来たら平行状態に戻して最初の小さな点模様甲を表
現し、少ししてから再び徐々に小片を回わして角度にし
ておよそ30°まで来たら平行状態に戻して次の点模様
乙を表現し、それから少しして再び徐々に小片を回わし
て角度にしておよそ45°まで来て少し進んだら、小片
を吸引管の下端より上に上げて次の模様丙を表現し、同
時に、小片イの脇の吸引管を下げて粉粒体層に挿入し、
そこから吸引管のゲートを開けて吸引を開始する。これ
によりかき動かし・吸引除去ヘッドの進行につれ上下2
層の粉粒体は吸引除去されて凹部が生じるので生じた凹
部に適当な方法で黄色の粉粒体を充填して模様を表現す
る。ロの小片は、イの小片が最初のかき動かしで角度お
よそ10°まで来たところで下げ、そこを描き初めの位
置とし、イの小片と同じ動作をして模様甲、乙、丙を表
現し、それからロの小片の脇の吸引管を下げて上下両層
の粉粒体を吸引除去して凹部を形成し、そこに黄色の粉
粒体を充填する。こうして、全部の小片イ、ロ…ヘ、ト
を少し宛遅らせて下層の粉粒体中に挿入し、徐々に回し
たり、平行な状態に戻したりして甲、乙、丙の模様を全
体にずらして表現すると同時に、各吸引管を少し宛遅ら
せて下げ、上下両層の粉粒体を吸引して凹部を形成し、
その凹部に黄色の粉粒体を充填するのである。黄色の粉
粒体の充填は最後に同時に行ってもよい。この模様の表
現のしかたをB−B’の位置での断面、図40で説明す
ると、小片イとロの位置では、吸引管45が下がって粉
粒体を吸引除去し、ハの小片はおよそ45°の角度でか
き動かし、ニの小片はヘッドの進行方向と平行の状態で
かき動かさずに真っ直ぐに進み、ホの小片はおよそ30
°の角度でかき動かし、ヘの小片はヘッドの進行方向と
平行の状態でかき動かさずに真っ直ぐに進み、トの小片
はおよそ10゜の角度でかき動かしている状態となる。
こうして、翼のたん端部を表現した模様層が出来上がっ
たら、そのままか、上面の凹凸を掻き均すか、あるい
は、裏打ち層を上に重ね一体に固める。尚、かき動かし
部材の形状や、吸引管の形状、あるいは、かき動かす手
順や、吸引除去する手順は、これに限定されず、様々な
形状や手順などにより、模様を表現することが可能であ
る。
【0018】いずれの場合においても、どのかき動かし
部材を用い、どの様に模様を表現するかは、任意であ
り、基準面の素材や他の補助具との組み合わせにより、
上述の例に限らず、様々な模様を表現できる。尚、かき
動かすことには、かき分けること、かき押すこと、書き
取ること等を含んでおり、これらの運動の組み合わせ等
により、さらに様々な表現が出来る。かき動かし部材に
は、様々な形状や素材あるいは組み合わせのものを用い
ることが出来、かき動かし部材の材料としては、金属、
セラミックス、プラスチック、ゴム、紙、木、不織布、
編織布等で、粉粒体をかき動かせる硬さがあればどの様
なものでもよく、基準面とかき動かし部材との間は、互
いに密着可能な材料の組み合わせとすることがハッキリ
区劃された模様を表現する上で望ましい。かき動かし部
材の高さは、少なくとも下層の粉粒体の層厚と同じか、
それより高いものを用いるが、細い支持材等を含めた全
体の高さは上下2層の厚さより少し高いものが扱い易
く、好ましい。かき動かし部材の形状としては、図2や
図31のような単純なものに、角型、円弧型、V字型、
U字型、図42の中に例示したスカート付き型、船首型
等があげられ、筒状のものとして、図13,14のよう
な円筒形、図23のような楕円筒形、図43のような三
角筒形、角筒形、星形筒等があげられ、加えて、図1
3,14等のように切り欠きを付けたもの等があげられ
る。かき動かし部材をライン状やマトリックス状にした
場合、かき動かし部材を折り畳めるようにしたり、図1
5ロ,ハのように引き上げられるようにする等すると、
必要なかき動かし部材だけを用いることが出来る。例え
ば、図15イの様な、表現する模様に対応する本数のか
き動かし部材が支持体上で一体となったかき動かし部材
を用いた場合、模様を一気に表現出来、かき動かし部材
を支持体ごと振動させた場合には、生じた凹部に上層の
粉粒体を効率がよく一気に崩落充填出来るので生産性が
高く好ましい。
【0019】下層をかき動かし上層をかき動かさずに下
層の凹部に上層の粉粒体を崩落充填する場合と、下層と
上層をともにかき動かし、下層の凹部に上層の粉粒体を
崩落充填する場合のいずれにおいても、上層の異なる粉
粒体を下層に生じた凹部に崩落充填するために、上層を
かき寄せるか、振動を加えるか等して崩落充填するとよ
く、下層と上層をともにかき動かして下層の凹部に上層
の粉粒体を崩落充填する場合においては、図11のよう
に、かき動かし部材の近傍もしくはかき動かし部材と一
体にかき寄せ部材を取り付けることが好ましい。例え
ば、図7ロのように下層の上面全体に上層を層着して、
かき寄せ部材つきのかき動かし部材を用いると、かき動
かした量に対応した量をかき寄せて、下層の凹部に崩落
充填し、かき動かし、かき寄せ、かき均す運動を連続し
て行うことが可能で、効率がよい。尚、かき寄せ部材の
形状は、例示のものに限定されず、様々な形状のものを
用いることが出来る。同様に、かき動かし部材や、これ
を支持する支持体に振動装置を付けるとよく、かき動か
し部材に振動を加えることにより、かき動かし部材の移
動につれて材料の崩落が進み、崩落充填が効率良く出来
て好ましい。その他、いずれの場合も、必要に応じ、か
き動かし部材には、各種の補助部材、補助具、補助装置
等を取り付けるとよい。いずれの場合も、かき動かし部
材の進行方向に対する角度を変えることにより様々な太
さの線模様が表現が出来、さらに、基準面に対するかき
動かし部材の当接角度等を変えることにより様々な太さ
の線模様の表現が出来る。
【0020】また、かき動かし部材を可変式にしておく
とよく、例えば、図44のように幅等の形状を変えられ
ようにしたり、図45のように後方開放部の形状を変え
られるようにしたり、さらには、図46,図47イ〜ニ
のように2枚の板が近付いたり、離れたり且つ向きが変
えられるようにしておくとよい。尚、かき動かし部材や
その支持体、請求項2の場合の吸引口やその支持体に形
状記憶合金や形状記憶プラスチックを用いて、温度を変
えることにより変形させる可変式としてもよい。さら
に、図48イのような筒形で、下層の高さのかき動かし
部材を使用し、これを上下2層の粉粒体層のA点に挿入
してB点に移動させ、これによりA点で筒のなかに入っ
た下層の粉粒体をそのままB点へ運んで凹部を形成し、
この凹部に上層のドライな粉粒体を崩落充填して図47
ロ,47ハ,47ニのように筒の外側後方に模様を表現
するもの等があげられるが、これに限らずその他の様々
な形状や機構のものを用いることが出来る。
【0021】又、1個、ライン状、マトリックス状等の
かき動かし部材を用いた場合は、コンピューターから直
接模様を表現することが出来、生産性を高くすることが
可能で、自由に模様を変更出来るので望ましく、かき動
かし角度、かき動かし速度をコントロールすること等に
より、様々な複雑且つ高度な模様の表現が可能となる。
【0022】さらに、かき動かす際の始点や交点や終点
に図41のような端止めピース50を配置し、端止めピ
ースに習いながらかき動かすのをスタートしたり、終了
したりして、模様の表現が終了してから取り除くと、始
点や交点や終点がきれいに表現出来る。いずれの場合に
おいても、端止めピースを併用し、端止めピースの形状
を変えること等により、始点や交点や終点を様々な形状
に表現出来、始点や交点や、終点を保護したりして、綺
麗に仕上がるので好ましく、装置に組み込み、かき動か
し部材の近傍に上げ下げ可能に取り付けて置くと、必要
な時に下ろして使用出来るので好ましい。
【0023】基準面としては、型枠底板、シート、ベル
ト、板などどの様なものでもよく、複動式等のプレス底
板を基準面としてもよいし、基準面としてコンベア上に
載せた型枠底板をもちいてもよく、さらには、ベルトコ
ンベア上などエンドレスのものを基準面としても良い、
又、粉体層をそのままもしくは反転しボードやシート等
を基準面として上に該粉体層を載せてもよい。基準面の
材料としては、どの様なものでもよいが、材料をガラ
ス、セラミックス、プラスチック、金属、等の滑りやす
い材質のものにした場合、かき動かし部材により粉粒体
を残すことなく綺麗にかき動かしることが出来るので好
ましい。又、基準面の材料として、ゴム、スポンジ、
紙、不織布、編織布等で若干の嵩高性や弾性を有するも
のを用いると、かき動かし部材を押し当てた際に、しっ
かりと区劃出来、嵩高の高さ分だけ、基準面とかき動か
し部材との間で、高さ方向の遊びを取ることが可能とな
り、かき動かし部材の高さ方向の位置決めが楽になる。
結果として、かき動かし部材により、粉粒体はよりしっ
かりとかき動かされるのでシャープな線が画ける。同様
に、かき動かし部材の一部または全部にスプリングやゴ
ム等の弾性体を用いて基準面に押し当てても、かき動か
し部材の基準面との当たり面に糸や紐状等の弾性材料を
取り付ける等してもよい。尚、この場合も、基準面の材
料を滑りやすい材質のものにしておくことが、かき動か
し部材により粉粒体を残すことなく綺麗にかき動かすこ
とが出来る点で好ましい。さらに、基準面に不織布、編
織布、紙等で通気性や通液性さらには吸液性のものを用
いると、脱気を助け、余剰の液を取り除くので、成型体
の強度や均一性を確保する上で望ましい。
【0024】いずれの場合においても、ドライな粉粒体
を層着する方法は、スキージータイプの層着方法、スラ
イド式の供給槽による方法、スリット型ノズルを有する
供給槽による方法、ロータリーフィダーによる方法、、
あるいは、セル密集体や林立体を利用した方法など、様
々な方法を用いることが出来る。2層以上を層着する方
法としては、基準面に接する下層は、前述のスキージー
タイプの層着方法、スライド式の供給槽による方法、ス
リット型ノズルを有する供給槽による方法、ロータリー
フィダーによる方法、、あるいは、セル密集体や林立体
を利用した方法などの方法で層着すると良く、2層目以
上の上層は、部分層着あるいは全面層着のいずれの方法
でもよい。また、部分層着の場合は、あらかじめ部分層
着しても、かき動かす直前に部分層着してもよく、かき
動かし部材の近傍もしくは一体に粉粒体の供給口を設
け、かき動かす直前に部分層着すると、簡単な装置とす
ることが可能で、連続的に層着出来、自動化し易く、生
産性も高いので好ましい。又、部分層着の場合は、必要
な部分に必要なカラーが供給出来、カラーや材質等の変
更が可能なので好ましい。さらに、下層と上層をともに
全面層着した場合は、高速でかき動かすことが可能とな
り、層着後の表現の自由度が高く、生産も高くなるので
好ましい。
【0025】いずれの場合においても、かき動かすの
は、人手によっても良いし、各種ロボットや各種位置決
め装置等の機械装置によってもよく、例えば、平行移動
位置決め装置、直角座標位置決め装置、直角座標ロボッ
ト、多関節ロボット、円筒座標ロボット、極座標ロボッ
ト等やその他の機械装置を用いることができる。装置に
は必要に応じ各種の補助具、補助部材、補助装置等を取
り付けるとよい。いずれの場合においても、複動プレス
等の下のプレス板を基準面型枠底板として用い、プレス
板上に模様を表現後一体に加圧成形してもよい。さらに
は、大きく複数個分一体に成形して固めた後、一個毎に
カットしてもよい。又、コンベア上などに、エンドレス
の連続した状態で2層以上の粉粒体層を層着しながら、
下層にかき動かし部材で凹部を形成し、且つ、形成され
た凹部に上層の粉粒体を崩落させて充填して模様を表現
してもよい。図48,50は上記のための成形装置であ
る。上層、下層形成用の2種の粉粒体は2つのホッパー
46,47から平行なシュート48′,49′で重なる
ように基準面となる無端コンベアの上面に供給される。
かき動かし部材20は下層用のシュートの下端部上で下
層の粉粒体をかき動かして凹部を生じさせ、生じた凹部
に、同時に上層用のシュートから供給された上層の粉粒
体を崩落させて充填する。これによって模様入りの連続
した帯状のドライな成形体が成形でき、適当な長さに切
断して固め、固まったあと必要な大きさに細分すればよ
い。
【0026】請求項2の方法では、かき動かされ余剰と
なった粉粒体は、直ぐに吸引除去され、綺麗に仕上がる
ので好ましく、かき動かす量が多い場合、交点等に於い
て余剰となった粉粒体が邪魔にならずに済むので望まし
く、基準面に凹凸の激しいもの用いた場合でも、かき動
かし出来なかった材料を綺麗に取り除くことが出来、シ
ャープな模様を表現することが出来るので好ましい。
又、図28に示したように、始点の形状や終点の形状を
整えることができるので、望ましい。さらに、図34の
ように、毛筆による筆記と同様の表現をした場合や、図
38のようにドット等により徐々に別の色に変化して行
き、100%別の色に変化し、1つの模様が大面積とな
った場合、崩落により充填済となった模様の輪郭部分を
除いた中心部を吸引により全面的に取り除くことによ
り、複雑な輪郭をもつ模様を綺麗に、且つ、容易に表現
出来る。これらの場合、図35の例の他、図39のよう
に、ライン状に複数のかき動かし部材と吸引管が並んだ
もの、図51イのように、環状に複数のかき動かし部材
20が並び、その中に1つ以上の吸引口41を有するも
の、図51ロのように支持体44にマトリックス状に複
数のかき動かし部材20と吸引口41が並んだもの等様
々なかき動かし部材と吸引口の組み合わせのものを用い
ることが出来る。又、必要に応じ、吸引能力を上げるた
め図26,29に示すように通気管(吹き出し管)42
を吸引口の傍に設け、通気したり吹き飛ばしながら吸引
してもよい。このように、複数のかき動かし部材と通気
管、吸引管を組み合わせて用いると、毛筆などの筆記体
の他、様々な高度の模様を表現することが出来るので、
好ましい。
【0027】いずれの場合も、粉粒体の崩落の程度を加
減し、粉粒体の流動性を押さえるために、層着した粉粒
体を軽く加圧して、軽く締め固めるか、粉粒体の粒度分
布を変えて崩落の程度を加減するか、粉粒体に僅かに湿
りけを持たせて崩落の程度を加減するなどすると良く、
粉粒体を適当な方法で処理し、粉粒体の崩落の程度を加
減し、粉粒体の流動性を管理してかき動かし模様を表現
すると、さらに綺麗な表現が出来て好ましい。
【0028】いずれの場合も、上層の粉粒体を下層の凹
部に崩落させると上層の上面には凹部が生じる。この凹
部を無くして上層の上面を平らに均すため上層の凹部に
粉粒体を充填してもよい。充填する粉粒体は、どの様な
ものでもよく、下層と同じ粉粒体を充填しても、上層と
同じ粉粒体を充填しても、あるいは、上層や下層の粉粒
体と異なる粉粒体を充填してもよく、表現する模様に応
じ選択すれば良い。
【0029】コンクリート成形体を製造するためのドラ
イな粉粒体とは、セメント粉、又はレジンの単体、或い
はそれらの混合体、更にはそれらに顔料や細骨材を加え
た混合物を主成分とするものである。又、裏打ち層用の
材料は、セメント粉、又はレジンの単体、或いはそれら
の混合体、更にはそれらに細骨材を加えた混合物を主成
分とし、必要に応じ顔料や、粗骨材と各種繊維のどちら
か一方又は双方を含む混合物で、粉粒体と同じくドライ
なものであってもよいし、水などで練り混ぜられた生コ
ンクリートのようなウェットのものであってもよい。
尚、粉粒体、裏打ち材料のどちらにも必要に応じ木片を
骨材又は細骨材として用いたり、みかげ石や大理石の砕
石や砕粉、鉱滓、光を反射する粒、シラスバルーン等の
無機質中空体、陶磁器の砕粒や砕粉、ニューセラミック
スの粒や粉、金属その他の鉱物質の粉や粒その他の物質
を混合したり、凝結硬化促進剤、防水剤、膨張剤その他
の混和剤を混合することもある。又、前述の各種繊維と
は、金属繊維、炭素繊維、合成繊維、グラスファイバー
等である。そして、型枠内などで各材料を一体に固める
には、型枠等に全部の材料を入れてからそのままか或い
は水などを必要量加えるが、ウェットな裏打ち材料を併
用するときは、裏打ち材料から滲出する水分を考慮して
加水量を少なくする。又、他の裏打ち材料、例えば、金
属、木、セメント、ガラス、陶磁器などのボード類或い
は紙、不織布、編織布などのシート類等を用い一体に固
めても良い。又、アスファルト等熱溶融性材料を用い模
様入りアスファルトコンクリート等を作ることもでき
る。
【0030】人造石成形体を製造するための粉粒体及び
裏打ち材料は、岩石粒、陶磁器粒、ニューセラミックス
粒、ガラス粒、プラスチックス粒、木片、金属粒等の粒
体の一種又は二種以上からなり、必要により顔料を含む
混合骨材と、上記骨材を結合するために添加する硬化剤
であって、硬化剤はセメント粉と水、セメント粉とレジ
ンと水、若しくはレジンと水や溶剤、又はこれらと岩
石、陶磁器、ニューセラミックス、ガラス、プラスチッ
クスの一種又は二種以上からなる粉を主成分とし、必要
により顔料や着色剤を含む練り混ぜられたもので、必要
に応じ各種の粉又は粒や各種繊維、各種混和剤や各種添
加剤を混合することもある。尚、上記各種の粉又は粒と
は、鉱滓やフライアッシュ、光を反射する粒その他の物
質、各種繊維とは、金属繊維、炭素繊維、合成繊維、グ
ラスファイバー等、各種混和剤や各種添加剤とは、収縮
防止剤、凝結硬化促進剤、遅延剤、防水剤、膨張剤、減
水剤、流動化剤等である。又、混合骨材には、硬化剤と
の付着性を良くするため、必要に応じ水、溶剤、表面処
理剤等を散布したり、これらに浸漬しても良い。そし
て、型枠内などで各材料を一体に固めるには、型枠等に
全部の材料を入れてから真空吸引、遠心力などで骨材間
に硬化剤を行き渡らせても良いし、裏打ち材料には、予
め骨材と硬化剤とを混合したものを用いても良い。又、
他の裏打ち材料、例えば、金属、木、セメント、ガラ
ス、陶磁器などのボード類或いは紙、不織布、編織布、
プラスチックスなどのシート類等に層着し、一体に固め
てもよい。
【0031】セラミックス成形体の焼結用素地及びセラ
ミックス成形体を製造するためのドライな粉粒体とは、
粘土、岩石や硝子の粉又は粒、ニューセラミックスの粉
又は粒、ファインセラミックスの粉又は粒、粉釉の一種
又は二種以上、若しくはこれらと顔料、着色剤との混合
物を主成分とし、絶乾から水や潤滑結合剤を含んでいて
も水や潤滑結合剤で練り混ぜられて居らず、容易にほぐ
して供給できるものである。又、裏打ち材料とは、粘
土、岩石や硝子の粉又は粒、ニューセラミックスの粉又
は粒、ファインセラミックスの粉又は粒の一種又は二種
以上、若しくはこれらと顔料や着色剤との混合物を主成
分とし、仕上がりにおいて上記粉粒体とは色、艶、肌合
い等を異にするもので、粉粒体と同じくドライなもので
も、水や潤滑結合剤で練り混ぜたウェットなものでもよ
い。尚、粉粒体、裏打ち材料のどちらにも必要に応じシ
ラスバルーン等の無機質中空体、陶磁器の砕粒や砕粉、
金属その他の鉱物質の粉や粒等の物質を混合したり、各
種の発泡剤、流動防止剤、清澄剤、潤滑剤、結合剤、密
着促進剤その他の添加剤を混合することもある。そし
て、型枠内などで各材料を一体に固めるには、型枠等に
全部の材料を入れてからそのまま若しくは必要量の水や
潤滑結合剤を加え、可塑性を与え、加圧した上で脱型
し、これを素地として、焼結するか、又は耐火物セッタ
ー等の型枠に全部の材料を入れてから加熱して溶融又は
融着し、一体とした上で、脱型する。或いは、金属板、
硝子板、陶磁器、セラミックス板等の上に模様材料を層
着し、加熱して溶融又は融着し、板ごと一体とする。こ
れらの方法により、模様入り琺瑯や、ステンドグラス、
結晶性硝子成形体等ができる。
【0032】金属成形体の焼結用素地製造するためのド
ライな粉粒体とは、各種金属粉又は粒、各種合金の粉又
は粒の一種又は二種以上、若しくはこれらと潤滑剤との
混合物を主成分とし、絶乾から潤滑剤を含んでいても潤
滑剤で練り混ぜられて居らず、容易にほぐして供給でき
るものである。又、裏打ち層材料とは、各種金属粉又は
粒、各種合金の粉又は粒の一種又は二種以上、若しくは
これらと潤滑剤との混合物を主成分とし、ドライなもの
でも、潤滑剤で練り混ぜたウェットなものでよい。尚、
潤滑剤には、ステアリン酸亜鉛等やその他の物質を用
い、ドライな粉粒体及び裏打ち層材料には、結合剤や添
加剤等として各種の物質を加えることもある。そして、
型枠内などで一体に固めるには、型枠等に全部の材料を
入れてから加圧した上で脱型し、これを素地として、焼
結する。あるいは、金属板、硝子板、陶磁器、セラミッ
クス板上などで層着した材料と一体に加圧形成し、板ご
と焼結する。
【0033】厚塗り塗装成形体を製造するためのドライ
な粉粒体とは各種の粉体塗料であり、又、裏打ち材料と
は、金属、木、セメント、セラミックスなどのボード類
やシート類或いはその他の形状のもの等である。各種の
粉体塗料としては、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
アクリル〜ポリエステルハイブリッド樹脂、フッソ樹脂
その他の樹脂に顔料や着色剤を加えたもの等が挙げられ
る。そして、各材料を一体に固めるには、裏打ち材料の
ボード類やシート類等の上に模様材料を層着し、加熱し
て、溶融、融着、焼き付けし、ボード類やシート類等と
一体とする。一体とする際に必要に応じ加圧しても良
い。この方法により厚塗り塗装ボードやシート等が出来
る。
【0034】プラスチック成形体を製造するためのドラ
イな粉粒体とは各種のプラスチックの粉又は粒、若しく
はこれらと顔料、着色剤との混合物を主成分とし、可塑
剤や溶剤等を含んでいても可塑剤や溶剤等で練り混ぜら
れて居らず、容易にほぐして供給できるものを用い、裏
打ち材料としては、上記ドライなものの他ウェットな可
塑剤や溶剤等で練り混ぜられたものを用いる。各種のプ
ラスチックの粉又は粒としては、ポリエチレン、ナイロ
ン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、アセタール、
ポリスチレン、エポキシ、塩化ビニル、天然ゴム、合成
ゴム、ABS、PPO、EVA、フッソ樹脂やその他の
熱可塑性、熱硬化性樹脂が挙げられる。尚、粉粒体、裏
打ち材料のどちらにも必要に応じ発泡剤、酸化防止剤、
熱安定剤、架橋剤その他各種の添加剤、又、無機材料等
の各種の粉や粒を加える。そして、各材料を一体に固め
るには、必要により加圧しながら、加熱して溶融又は融
着し、一体とする。この方法により一体化し模様入り発
泡スチロールの成形体や模様入りのプラスチック浴槽、
床タイル等を製造することができる。この場合更に他の
材料、例えば、金属、木、セメント、セラミックスなど
のボード類或いは紙、不織布、編織布、プラスチックな
どのシート類等に層着し、一体としても良い。
【0035】菓子その他の成形食品を製造するためのド
ライな粉粒体は小麦、米、馬鈴薯、小豆、トウモロコ
シ、砂糖の粉又は粒の一種又は二種以上、若しくはこれ
らと、調味料、香辛料との混合物を主成分とし、油や水
などを含んでいても油や水などで練り混ぜられて居ら
ず、容易にぼぐして供給できるものを用い、裏打ち材料
としては上記ドライなものの他ウェットな油や水などで
練り混ぜられたものを用いる。尚、粉粒体、裏打ち材料
のどちらにも必要に応じ膨張剤その他の添加物を加え
る。そして、型枠内などで各材料を一体に固めるには、
型枠等に全部の材料を入れてからそのまま若しくは必要
量の油や水等で、可塑性をあたえ、加圧した上で脱型
し、これを素地として、焼き上げるか、又は、型枠に全
部の材料を入れて一体として焼き上げる。この方法によ
り各種の模様入り焼き菓子等が製造できる。又、前述の
食品材料の他、チョコレート等熱溶融性材料の粉や粒を
用い、加熱して溶融、又は融着し、模様入りチョコレー
ト等を作ることもできる。
【0036】そして、本発明に用いる粉粒体は、例示の
ものに限定されず、成形体に応じて異なる材料を用いれ
ばよく、材質又は色、艶、肌合い等異なる仕上がりのも
のを組合せて使用することにより様々な模様入り成形体
ができる。例えば、材料を鋳物砂や金属粉にすると、鋳
型の成形や模様入りの焼結金属ができる。いずれの成形
体を成形する場合でも、基準面に供給する際に振動を加
えると粉粒体の移動がスムーズになる。又、模様の境界
をブラシや、櫛、エアジェット、水ジェットなどでかき
乱し、模様をぼかすことができる。
【0037】更に、成形する際、基準面や模様層上等
に、不織布、紙その他の吸水性や吸油性のマットを敷く
ことにより材料中の余剰な水、油、潤滑結合剤、可塑
剤、溶剤を該マットで吸収したり、材料の一部の余剰の
水、油、潤滑結合剤、可塑剤、溶剤を、それが不足する
他の部分に補給することができ、成形体の全体の水、
油、潤滑結合剤、可塑剤、溶剤を均一にする。又、この
ことによって、表面の水(助剤):セメント(レジン)
比は小さくなるので成形体の強度を向上することができ
る。更に、通気性のマットを加圧成形する際に用いる
と、脱気を助け緻密な成形体ができる。又、固める際
に、模様層と裏打ち層の一方若しくは双方を、振動した
り、加圧すると密実になり強度を向上させることができ
る。更に、模様層と裏打ち層の間や、層中に各種の長繊
維や短繊維を入れたり、ワイヤーメッシュや鉄筋等を入
れて補強することもでき、裏打ち層としては、抄造法や
押出し成形法による成形体や、各種ボードやシート等を
用いることにより建築用パネルやボード、壁シート、タ
イルなど様々な用途の成形体に対応出来る。又、基準面
を既設の例えばコンクリート成形物上として、その上に
模様層を重ね、既設の物と一体に固めることもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明により、模様を構成する消えてし
まいそうな細い線から太い線まで、自由に表現できるよ
うになった。例えば、筆記体のサインなどの場合、従来
の方法では細い線が難しく、ぎこちないものになってし
まうが、本発明によれば、繊細な自然な表現が出来る。
従って、サイン等を容易に入れることが出来、毛筆等に
よる筆記と同様の表現も可能で、さらに、一筆書きの模
様等を綺麗に表現出来るようになり、又、葉の葉脈の様
な徐々に細くなって行くようなものを表現出来るように
なった。技術的な表現すれば、この方法で、粉粒体の粒
径に近い最小幅で線を表現出来るようになった。地図入
りの舗装ブロックや文字入りの標識ブロック等の生産
は、手数と費用を要したが、この方法により、容易に製
造できるので、一品生産してもコストを下げることが可
能となった。別の効果としては、地となる部分の材料と
模様となる部分の材料の双方を先に基準面上に層着して
供給済のために、表現する模様1つ1つが小面積の場
合、模様宛充填する必要がなく、大幅に充填等の手数が
省け、生産性が高い、生じた凹部への崩落充填も振動を
加えるか、もしくは、上層の粉粒体をかき寄せるだけで
良く、非常に容易で、表現する模様1つ1つが大面積の
場合も、模様を表現する上で一番大切な輪郭部分が崩落
により充填済なので、残りの凹部に粉粒体を充填するだ
けでよく、生産性が高く複雑な表現が可能である。部分
層着した場合は、カラーや材料の変更が容易で、かき動
かす部分にだけ、形に捕らわれず適当に上層を層着する
だけでよく、生産性が高い。全面層着した場合は、かき
動かしが自由にでき、充填等の手数が省け、生産性が高
い。図13ニのかき動かし部材を用いた場合等のように
振動を加えて生じた凹部に一気に崩落充填して模様を表
現した場合には、更に生産性が高くなる。さらに別の効
果として、層着する際に、ランダム混合層着をした上で
かき動かすと、複雑な地模様の中に、模様を表現でき
る。さらに、2層以上をランダム混合層着した場合にお
いては、複雑な地模様の中に崩落より複雑に混ざり合っ
た模様を表現出来る。又、遠心コンクリートの場合にお
いて、先に複数層を層着し、後からかき動かして模様を
表現するだけなので、高速で回転していても容易に模様
を表現出来るようになったり、この方法で円柱等に容易
に模様が表現できるようになった。又、コンピューター
から直接模様を表現することが出来、生産性が高く、自
由に模様を変更出来、かき動かし角度、かき動かし速度
等をコントロールすることにより、様々な複雑且つ高度
な表現の模様入り成形体を製造することが可能となっ
た。この成形方法により、模様層が表面の一部又は全面
に露出して模様を表現するコンクリート成形体、人造石
成形体、セラミックス成形体の焼結用素地やセラミック
ス成形体、金属成形体、厚塗り塗装成形体、プラスチッ
ク成形体、菓子その他の成形食品等を容易に製造するこ
とができ、模様層は表面が磨滅しても、表現された模様
は消失したり、見苦しくなることはない。そして、模様
層はドライな模様材料同士の組み合わせで形成するた
め、各材料が崩落し、隙間なくギッシリと供給でき、模
様層同志の境界が細密に表現でき、模様は非常に鮮明で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形した成形体の1例の斜視図である。
【図2】イはかき動かし部材の第1例の斜視図である。
ロはかき動かし部材の第2例の斜視図である。
【図3】図1の成形体を成形するためのかき動かし部材
の動かしかたを示す平面図である。
【図4】イは図2イのかき動かし部材による図3の凹部
形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒体が崩
落した状態の断面図である。
【図5】イは図2ロのかき動かし部材による図3の凹部
形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒体が崩
落した状態の断面図である。
【図6】成形した成形体の第2例の斜視図である。
【図7】イは下層の上面の一部の上に上層を設けた断面
図である。ロは下層の上面全体の上に上層を設けた断面
図である。
【図8】イはかき動かし部材の第3例の斜視図である。
ロはかき動かし部材の第4例の斜視図である。
【図9】イは図8イのかき動かし部材による図6の凹部
形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒体が崩
落した状態の断面図である。
【図10】イは図8ロのかき動かし部材による図6の凹
部形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒体が
崩落した状態の断面図である。
【図11】イはかき動かし部材の第5例の斜視図であ
る。ロはかき動かし部材の第6例の斜視図である。
【図12】成形した成形体の第3例の斜視図である。
【図13】イはかき動かし部材の第7例の斜視図であ
る。ロは図13イのかき動かし部材によるかき動かし状
態の断面図である。
【図14】イはかき動かし部材の第8例の斜視図であ
る。ロは図14イのかき動かし部材によるかき動かし状
態の断面図である。
【図15】イはかき動かし部材の第9例の斜視図であ
る。ロはかき動かし部材の第10例の斜視図である。ハ
は図15ロのかき動かし部材の側面図である。
【図16】イはかき動かし部材の第11例の斜視図であ
る。ロは図16イのかき動かし部材による第1例のかき
動かし状態の断面図である。ハは図16イのかき動かし
部材による第2例のかき動かし状態の断面図である。
【図17】成形した成形体の第4例の斜視図である。
【図18】かき動かし部材の第12例の斜視図である。
【図19】図17の成形体の模様の表現方法を示す説明
図である。
【図20】イは図17の成形体に模様を表現するための
補助ガイドの斜視図である。ロは図20イの補助ガイド
を使用した模様の表現方法を示す説明図である。
【図21】成形した成形体の第5例の斜視図である。
【図22】成形した成形体の第6例の斜視図である。
【図23】図21や図22の成形体に模様を表現するか
き動かし部材の第13例の斜視図である。
【図24】成形した成形体の第7例の斜視図である。
【図25】イは図24の成形体に模様を表現するかき動
かし部材の第14例の斜視図である。ロは図25イのか
き動かし部材による模様の表現方法の説明図である。
【図26】吸引口付きかき動かし部材の第1例の斜視図
である。
【図27】イは図26の吸引口付きかき動かし部材によ
る凹部形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒
体が崩落した状態の断面図である。
【図28】成形した成形体の第8例の斜視図である。
【図29】吸引口付きかき動かし部材の第2例の斜視図
である。
【図30】イは図29の吸引口付きかき動かし部材によ
る凹部形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒
体が崩落した状態の断面図である。
【図31】吸引口付きかき動かし部材の第3例の斜視図
である。
【図32】イは図31の吸引口付きかき動かし部材によ
る凹部形成状態の断面図である。ロは凹部に中間層の粉
粒体が崩落した状態の断面図である。
【図33】イは図31の吸引口付きかき動かし部材によ
る凹部形成状態の断面図である。ロは凹部に上層の粉粒
体が崩落した状態の断面図である。
【図34】成形した成形体の第9例の斜視図である。
【図35】図34の成形体に模様を表現するかき動かし
・吸引除去ヘッドの斜視図である。
【図36】図35のヘッドのかき動かし用小片の動かし
かたの説明図である。
【図37】イは図35のヘッドのかき動かし用小片が粉
粒体をかき動かしている状態の断面図である。ロは吸引
管が模様の輪郭内の粉粒体を吸引除去し、凹部を形成し
ている状態の断面図である。ハは凹部に粉粒体を充填し
た状態の断面図である。
【図38】成形した成形体の第10例の斜視図である。
【図39】図38の成形体の模様を表現するかき動かし
・吸引除去ヘッドの斜視図である。
【図40】図39のかき動かし・吸引除去ヘッドが図3
8のB−B′線上で模様を表現している状態の断面図で
ある。
【図41】端止めピースの斜視図である。
【図42】かき動かし部材の4例の斜視図である。
【図43】かき動かし部材の3例の斜視図である。
【図44】可動式かき動かし部材の斜視図である。
【図45】可動式かき動かし部材の2例の斜視図であ
る。
【図46】可動式かき動かし部材の斜視図である。
【図47】イは可動式かき動かし部材の可動状態の平面
図である。ロは同上の斜視図である。ハは別の可動式か
き動かし部材の可動状態の平面図である。ニは同上の斜
視図である。
【図48】イは三角筒形かき動かし部材の斜視図であ
る。ロは上記部材を動かしている状態の平面図である。
ハは同上のY−Y線での断面図である。ニは表現された
模様の平面図である。
【図49】模様入り成形体の連続成形装置の断面図であ
る。
【図50】図49の要部の斜視図である。
【図51】イは吸引口付きかき動かし部材の斜視図であ
る。イ′は同上の要部の平面図である。ロは他の吸引口
付きかき動かし部材の斜視図である。ロ′は同上の要部
の平面図である。
【符号の説明】 10 ドライな粉粒体の上層 11 ドライな粉粒体の下層 12 基準面 13 裏打ち層 14 ドライな粉粒体の中間層 20 かき動かし部材 20A かき動かし部材 20B かき動かし部材 21 小片 22 細い棒 23 薄い板 24 U形小片 25 軸 26 かき寄せ部材 27 かき動かし面 28 切欠き 29 切欠き 30 支持体 31 ホルダー 32 かき動かし部材の太い下部 33 支持軸 34 筒 35 湾曲小片 36 軸 37 ジグザグ形帯板 38 棒 39 流線形小片 40 吸引装置 41 吸引口 42 通気管(吹き出し管) 43 接続管 44 支持体 45 吸引管 46 ホッパー 47 ホッパー 48 シュート 49 シュート 50 端止めピース 51 補助ガイド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準面上に少なくとも2層の異なるドラ
    イな粉粒体層を重合し、基準面上の所定位置に位置させ
    たかき動かし部材を表現する模様に応じ動かして、重合
    層の少なくとも下層をかき動かし、かき動かして出来た
    凹部に上層の粉粒体を崩落させて下層の下面に模様を表
    現し、そのままか、上層の上面を平らに均すか、若しく
    は上層上に裏打ち層を重ね、一体に固めることを特徴と
    する模様入り成形体の成形方法。
  2. 【請求項2】 基準面上に少なくとも2層の異なるドラ
    イな粉粒体層を重合し、基準面上の所定位置に位置させ
    たかき動かし部材を表現する模様に応じ動かして、重合
    層の少なくとも下層をかき動かすとともに吸引除去し、
    かき動かすとともに吸引除去して出来た凹部に上層の粉
    粒体を崩落させて下層の下面に模様を表現し、そのまま
    か、上層の上面を平らに均すか若しくは上層上に裏打ち
    層を重ね、一体に固めることを特徴とする模様入り成形
    体の成形方法。
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