JPH07178955A - パウダージェット画像形成装置における印字ヘッド - Google Patents

パウダージェット画像形成装置における印字ヘッド

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JPH07178955A
JPH07178955A JP23517794A JP23517794A JPH07178955A JP H07178955 A JPH07178955 A JP H07178955A JP 23517794 A JP23517794 A JP 23517794A JP 23517794 A JP23517794 A JP 23517794A JP H07178955 A JPH07178955 A JP H07178955A
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JP
Japan
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electrode
toner
slits
metal plate
print head
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Application number
JP23517794A
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English (en)
Inventor
Takahiko Kimura
登彦 木村
Osamu Takemura
理 竹村
Junji Fujii
淳史 藤井
Hideki Sugimura
英樹 杉村
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、各第1電極とトナー供給
ローラ外面との距離が異なることによって、各第1電極
付近における現像剤供給用電界が変動するのを防止で
き、画像濃度ムラの発生を防止できるパウダージェット
画像形成装置における印字ヘッドを提供することにあ
る。 【構成】 パウダージェット画像形成装置における印字
ヘッドにおいて、第1電極21と現像剤供給ローラ1と
の間に、絶縁層20表面に平行に、複数の開口31と架
橋電極部とが形成されたグリッド電極30が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パウダージェット画
像形成装置における印字ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、図7に示すようなパウダー
ジェット画像形成装置を既に開発している。このパウダ
ージェット画像形成装置は、所定の極性、たとえば負極
性に帯電されたトナーの通過を制御する印字ヘッド2
と、トナーを印字ヘッド2に供給するためのトナー供給
ローラ1と、記録紙Pを印字ヘッド2がわに導くための
記録紙搬送ローラ3と、記録紙Pに転写されたトナーを
記録紙Pに定着させるための定着ローラ4とを備えてい
る。
【0003】印字ヘッド2は、図8および図9に示すよ
うに、絶縁基板20と、絶縁基板20のトナー供給ロー
ラ1がわの表面に形成された複数の第1電極21と、絶
縁基板20の記録紙搬送ローラ3がわの表面に形成され
た複数の第2電極22とを備えている。複数の第1電極
21および複数の第2電極22によって、マトリクス状
電極が構成されている。各第1電極21と各第2電極2
2との各交点位置には、印字ヘッド2を貫通するトナー
通過孔23が開けられている。
【0004】各第1電極21には、オン電圧(たとえば
−100V)およびオフ電圧(たとえば+300V)と
が選択的に印加される。各第2電極22には、オン電圧
(たとえば0V)およびオフ電圧(たとえば−200
V)とが選択的に印加される。図4は、各第1電極21
の印加電圧V1−0〜V1−7の変化を示している。図
4に示すように、各第1電極21はダイミックスキャン
制御され、所定単位時間間隔で印加電圧が順次オンされ
る。そして、第1電極21および第2電極22の両方の
印加電圧がオン電圧のときのみ、それらの交点にあるト
ナー挿通孔23をトナーが通過しドット印字が行われ
る。
【0005】記録紙Pは、記録紙搬送ローラ3によっ
て、第1電極21と直角方向にかつ第1電極21のダイ
ナミックスキャンによる制御が進む方向(図8に矢印A
で示す方向)に搬送される。記録紙搬送ローラ3には、
+500Vの電圧が印加されている。トナー供給ローラ
1は接地されており、その表面電位は0Vである。
【0006】印字ヘッド2には、印字ヘッド2に超音波
振動を与えて、トナー挿通孔23にトナーが目詰まりす
るのを防止するための超音波振動子5が取り付けられて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、トナー供給
ローラ1から印字ヘッド2へのトナーの供給は、トナー
供給ローラ1の電位とオフ電圧時の第1電極21の電位
との差によって生じる電界(トナー供給用電界)の作用
により行われる。ところが、トナー供給ローラ1の外面
は曲面であるため、印字が行われる際、印字ヘッド2の
各第1電極21とトナー供給ローラ1外面との距離が異
なる。このため、各第1電極21付近におけるトナー供
給用電界が異なる。したがって、上記パウダージェット
画像形成装置では、画像濃度ムラが発生するという問題
がある。
【0008】また、トナーとキャリアとからなる現像剤
を用いた場合、鉄系微粒子であるキャリアが現像剤挿通
孔に入り込むことによって第1電極と第2電極とが短絡
したり、キャリアが現像剤挿通孔を通って記録紙に衝突
して記録紙上のトナーを拡散したりするといった問題が
ある。
【0009】この発明の目的は、各第1電極とトナー供
給ローラ外面との距離が異なることによって、各第1電
極付近における現像剤供給用電界が変動するのを防止で
き、画像濃度ムラの発生を防止できるパウダージェット
画像形成装置における印字ヘッドを提供することにあ
る。
【0010】この発明の他の目的は、鉄系微粒子である
キャリアが現像剤挿通孔に入り込むことによって第1電
極と第2電極とが短絡したり、キャリアが現像剤挿通孔
を通って記録紙に衝突して記録紙上のトナーを拡散した
りするといったことを回避できるパウダージェット画像
形成装置における印字ヘッドを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明によるパウダー
ジェット画像形成装置における印字ヘッドは、絶縁層の
現像剤供給ローラがわ表面に形成された複数本の第1電
極と、絶縁層の記録紙搬送部がわ表面に形成された複数
本の第2電極とによってマトリクス状電極が形成されて
おり、第1電極と第2電極との各交点に現像剤挿通孔が
開けられているパウダージェット画像形成装置における
印字ヘッドにおいて、第1電極と現像剤供給ローラとの
間に、絶縁層表面と平行に、複数の開口と架橋電極部と
が形成されたグリッド電極が設けられていることを特徴
とする。
【0012】上記グリッド電極の形状としては、格子状
のものの他、互いに平行な複数のスリットが1列状に形
成された形状のものも含まれる。上記グリッド電極とし
ては、少なくとも各現像剤挿通孔に対向する位置に電極
部を有するものを用いることが好ましい。
【0013】現像剤として、キャリアとトナーとからな
る2成分現像剤が用いられている場合には、グリット電
極の各開口の形状および大きさは、トナーを通過させる
が、キャリアを通過させないように形成されていること
が好ましい。グリット電極の各開口が、たとえば、所定
の方向にのびたスリットである場合には、各スリットの
幅が、トナーの粒径より大きくかつキャリアの粒径より
小さいことが好ましい。
【0014】また、グリッド電極の開口が形成される領
域の面積に対する、全開口部の総面積の比率は、30%
以上で70%以下であることが好ましい。
【0015】グリッド電極は、たとえば、次のようにし
て製造される。まず、金属板を両面からエッチング加工
して、所定幅を有する複数のスリットを金属板に形成す
る(第1ステップ)。次に、スリットが形成された金属
板の全表面に、電解メッキまたは無電解メッキにより金
属層を形成する(第2ステップ)。これにより、スリッ
ト幅が上記第1ステップで形成されたスリットの幅より
小さな複数の微小スリットを有するグリッド電極が製造
される。
【0016】また、グリッド電極は、たとえば、次のよ
うにして製造される。まず、金属板を片面からエッチン
グ加工して、所定幅を有する複数のスリットを金属板に
形成する(第1ステップ)。次に、スリットが形成され
た金属板を非金属板に載せて接着した後、スリットが形
成された金属板の全表面に、電解メッキまたは無電解メ
ッキにより金属層を形成する(第2ステップ)。そし
て、金属層が形成された金属板から非金属板を剥がす
(第3ステップ)。これにより、スリット幅が上記第1
ステップで形成されたスリットの幅より小さな複数の微
小スリットを有するグリッド電極が製造される。
【0017】
【作用】第1電極と現像剤供給ローラとの間に、絶縁層
表面と平行に、グリッド電極が設けられているので、各
第1電極とグリッド電極との距離が一定となる。このた
め、グリッド電極に所定の電圧を印加することにより、
各第1電極とグリッド電極との間に、現像剤を第1電極
に供給するための電界を均一に発生させることができ
る。この結果、画像濃度ムラの発生が防止される。
【0018】また、グリッド電極に形成された各開口の
形状および大きさが、トナーを通過させるが、キャリア
を通過させないように形成されている場合には、キャリ
アが印字ヘッドの現像剤挿通孔に入り込むのを防止でき
る。このため、キャリアが現像剤挿通孔に入り込みこと
によって第1電極と第2電極とが短絡したり、キャリア
が現像剤挿通孔を通って記録紙に衝突して記録紙上のト
ナーを拡散したりするといったことが回避される。
【0019】
【実施例】以下、図1〜図6を参照して、この発明の実
施例について説明する。
【0020】図1および図2は、印字ヘッド200を示
している。図1および図2において、図8および図9と
同じものには同じ符号を付けている。現像剤としては、
トナーとキャリアとからなる2成分系のものが用いられ
ている。また、この例では、トナーは、負極性に帯電さ
れているものとする。
【0021】この印字ヘッド200では、従来の印字ヘ
ッド2(図8参照)と同様に、絶縁基板20と、絶縁基
板20のトナー供給ローラ1がわの表面に形成された複
数の第1電極21と、絶縁基板20の記録紙搬送ローラ
3がわの表面に形成された複数の第2電極22とを備え
ている。複数の第1電極21および複数の第2電極22
によって、マトリクス状電極が構成されている。各第1
電極21と各第2電極22との各交点位置には、印字ヘ
ッド2を貫通するトナー通過孔23が開けられている。
【0022】各第1電極21には、オン電圧(たとえば
−100V)およびオフ電圧(たとえば+300V)と
が選択的に印加される。各第2電極22には、オン電圧
(たとえば0V)およびオフ電圧(たとえば−200
V)とが選択的に印加される。図4は、各第1電極21
の印加電圧V1−0〜V1−7の変化を示している。図
4に示すように、各第1電極21はダイミックスキャン
制御され、所定単位時間間隔で印加電圧が順次オンされ
る。そして、第1電極21および第2電極22の両方の
印加電圧がオン電圧のときのみ、それらの交点にあるト
ナー挿通孔23をトナーが通過しドット印字が行われ
る。
【0023】この印字ヘッド200では、従来の印字ヘ
ッド2と異なり、図1および図2に示すように、第1電
極21と現像剤供給ローラ1との間に、絶縁基板20表
面と平行に、矩形板状のグリッド電極30が設けられて
いる。グリッド電極30は、矩形板状であり、絶縁基板
20のトナー供給ローラ1がわ表面における隣合う第2
電極22の間部分に対応する位置に、第2電極22と平
行なスリット31がそれぞれ形成されている。そして、
グリッド電極30におけるスリット31の間の架橋電極
部は、トナー挿通孔23に対向する位置に配されてい
る。
【0024】全第1電極21の左端部および右端部上に
は、記録紙の搬送方向(図1に矢印Aで示す方向)に延
びたスペーサ32がそれぞれ形成されており、両スペー
サ32上にグリッド電極30の両端部が載せられて固定
されている。グリッド電極30の厚さは、0.05〜
2.00mm程度が好ましい。グリッド電極30の厚さ
が0.05〜2.00mmより薄いと強度不足となり、
0.05〜2.00mmより厚いと加工性が悪くなる。
第1電極21とグリッド電極30との間の距離は、0.
2〜1.5mm程度である。また、グリッド電極30の
スリットが形成される領域の面積に対する、全スリット
の総面積の比率が、30以上で70%以下にされてい
る。
【0025】また、グリッド電極30に形成された各ス
リット31の幅は、2成分系現像剤のトナーの粒径より
大きくかつキャリアの粒径より小さく形成されている。
たとえば、このパウダージェット画像形成装置に用いら
れる2成分系現像剤のトナーの粒径(中心粒径)が10
μm程度であり、キャリアの粒径(中心粒径)が50μ
m程度あるとすると、この例では、グリッド電極30に
形成された各スリット31の幅は、30μmに形成され
ている。
【0026】グリッド電極30には、たとえば、トナー
供給ローラ1の電位より大きくかつ第1電極21のオフ
電圧(+300V)より小さな電圧が印加される。グリ
ッド電極30の印加電圧としては、+100〜+200
Vが好ましい。
【0027】上記印字ヘッド200を用いたパウダージ
ェット画像形成装置では、トナー供給ローラ1の電位と
グリット電極30の電位との差によって、トナー供給ロ
ーラ1とグリット電極30との間に第1のトナー供給用
電界が生じる。また、グリット電極30の電位と、オフ
電圧が印加されたときの第1電極21の電位との差によ
って、グリット電極30と第1電極21との間に第2の
トナー供給用電界が生じる。
【0028】上記第1のトナー供給用電界によって、ト
ナー供給ローラ1がわからグリット電極30がわにトナ
ーが供給される。そして、上記第2のトナー供給用電界
によって、グリット電極3がわから、第1電極21がわ
にトナーが供給される。第1電極21がわに供給された
トナーは、第1電極21と第2電極22とにオン電圧が
印加されたときに、第1電極21と第2電極22との電
位差によって、トナー挿通孔23を通過して記録紙上に
転写される。
【0029】上記印字ヘッド200では、図3に示すよ
うに、各第1電極21とグリッド電極30との距離が一
定となる。このため、グリッド電極30に所定の電圧を
印加することにより、各第1電極21とグリッド電極3
0との間に、トナーを第1電極21に供給するための電
界を均一に発生させることができる。この結果、画像濃
度ムラの発生が防止される。
【0030】また、グリッド電極30に形成された各ス
リット31の幅は、2成分系現像剤のトナーの粒径より
大きくかつキャリアの粒径より小さく形成されているの
で、キャリアが印字ヘッドのトナー挿通孔23に入り込
むのを防止できる。このため、キャリアがトナー挿通孔
23に入り込みことによって第1電極21と第2電極2
2とが短絡したり、キャリアがトナー挿通孔23を通っ
て記録紙に衝突して記録紙上のトナーを拡散したりする
といったことが回避される。
【0031】上記実施例では、グリッド電極30におけ
るスリット31の間の架橋電極部は、図2に示すように
トナー挿通孔23に対向する位置に配されている。この
ため、グリッド電極30におけるスリット31を通過し
たトナーは、第1電極21のトナー挿通孔23以外の部
分に供給される。そして、第1電極21のダイナミック
スキャンに基づく、第1電極21とグリッド電極30と
の間の電界の変化および超音波振動による拡散により、
第1電極21のトナー挿通孔23以外の部分に供給され
たトナーが、トナー挿通孔23付近に供給され、印字が
必要な時にトナー挿通孔23を通過する。
【0032】グリッド電極30におけるスリット31の
間の架橋電極部がトナー挿通孔23に対向する位置に配
されているので、トナー供給ローラ1からトナーがスリ
ット31を素通りして、トナー挿通孔23に送られると
いったことが防止される。このため、トナーの通過が許
可されていない状態において、トナーがトナー挿通孔2
3を通過するといったことが防止され、画像乱れ(かぶ
り)の発生が防止される。
【0033】また、グリッド電極30のスリット31が
形成される領域の面積に対する、全スリット31の総面
積の比率(以下、スリット開口率という)が、30以上
で70%以下にされているのは、次の理由による。すな
わち、スリット開口率が、30%未満であると、トナー
供給ローラ1からスリット31を介して第1電極21側
に供給されるトナー量が少なくなりすぎ、充分な印字濃
度が得られなくなる。一方、スリット開口率が、70%
を越えると、架橋電極部が少なくなり、第1電極21と
グリット電極30との間の電界を一定にするといったグ
リッド電極30の効果が薄れ、画像むらが解消されなく
なる。
【0034】上記実施例では、グリッド電極としては、
互いに平行なスリットが形成された形状のものが用いら
れているが、碁盤状に複数の矩形の開口があけられた格
子状のものを用いてもよい。
【0035】以下、厚さ20μm〜50μmのステンレ
ス等の金属薄板から、最終的に幅30μmのスリット3
1が形成されたグリッド電極30を製造する方法につい
て、説明する。この製造方法には、2つの方法がある。
【0036】(1)第1方法
【0037】図5は、第1方法を示している。まず、図
5(a)に示すような厚さ20μm〜50μmのステン
レス等の金属薄板300を両面からエッチング加工し
て、スリット幅dが50〜100μm程度のスリット3
01を形成する(図5(b))。
【0038】次に、スリット301が形成された金属薄
板300の全表面に、無電解メッキによりNi等の金属
層302を形成する。これにより、スリット幅Dが30
μmのスリット31を形成する(図5(c))。
【0039】第1方法のより具体的な例について、図5
を参照して、説明する。まず、厚さ30μmのステンレ
ス板(SUS304)300を、両面から化学エッチン
グ処理し、幅dが70μmのスリット301を形成す
る。次に、スリット301が形成されたステンレス板3
00の全表面に、無電解メッキにより厚さ20μmのN
i層102を形成する。これにより、スリット幅Dが3
0μmのスリット31を有し、厚さHが70μmのグリ
ッド電極30が得られる。この具体例では、スリット3
1におけるトナーが供給される上方の開口の幅が、スリ
ット31の最小幅より大きくなるので、トナーを第1電
極21がわに多く供給できる。
【0040】(2)第2方法
【0041】図6は、第2方法を示している。まず、図
6(a)に示すような厚さ20μm〜50μmのステン
レス等の金属薄板400を上面からエッチング加工し
て、スリット幅dが80〜130μm程度のスリット4
01を形成する(図6(b))。
【0042】次に、スリット401が形成された金属薄
板400をガラス板等の非金属板500に載せて接着し
た後、非金属板500上の金属薄板400の表面に、無
電解メッキによりNi等の金属層402を形成する(図
6(c))。
【0043】この後、非金属板500を金属板400か
ら外す。これにより、これにより、スリット幅dが30
μmのスリット31を有するグリッド電極30が得られ
る(図6(d))。
【0044】第2方法のより具体的な例について、図6
を参照して説明する。まず、厚さ30μmのステンレス
板(SUS304)400を、上面から化学エッチング
処理し、幅dが110μmのスリット401を形成す
る。次に、スリット401が形成されたステンレス板4
00をガラス板500に載せ、エポキシ系接着剤により
接着する。次に、ガラス板500上のステンレス板40
0の表面に、無電解メッキにより厚さ40μmのNi層
402を形成する。
【0045】この後、ガラス板500をステンレス板4
00から外す。これにより、これにより、スリット幅D
が30μmのスリット31を有し、厚さHが70μmの
グリッド電極30が得られる。この具体例では、スリッ
ト31の最小幅は30μmであるが、上方のトナーが供
給される開口の幅は110μ程度となるので、トナーを
第1電極21がわにより多く供給できる。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、各第1電極とトナー
供給ローラ外面との距離が異なることによって、各第1
電極付近における現像剤供給用電界が変動するのを防止
でき、画像濃度ムラの発生を防止できる。
【0047】また、グリット電極の各開口の形状および
大きさが、トナーを通過させるが、キャリアを通過させ
ないように形成されている場合には、キャリアが現像剤
挿通孔に入り込みことによって第1電極と第2電極とが
短絡したり、キャリアが現像剤挿通孔を通って記録紙に
衝突して記録紙上のトナーを拡散したりするといったこ
とが回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】印字ヘッドを示す平面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】トナー供給ローラと印字ヘッドとの関係を示す
部分拡大断面図である。
【図4】各第1電極への印加電圧の変化を示すタイムチ
ャートである。
【図5】グリッド電極の製造方法を示す工程図である。
【図6】グリッド電極の他の製造方法を示す工程図であ
る。
【図7】パウダージェット画像形成装置の概略構成を示
す構成図である。
【図8】従来の印字ヘッドを示す平面図である。
【図9】図8のIX−IX線に沿う断面図である。
【符号の説明】
200 印字ヘッド 20 絶縁層 21 第1電極 22 第2電極 23 トナー挿通孔 30 グリッド電極 31 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉村 英樹 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁層の現像剤供給ローラがわ表面に形
    成された複数本の第1電極と、絶縁層の記録紙搬送部が
    わ表面に形成された複数本の第2電極とによってマトリ
    クス状電極が形成されており、第1電極と第2電極との
    各交点に現像剤挿通孔が開けられているパウダージェッ
    ト画像形成装置における印字ヘッドにおいて、 第1電極と現像剤供給ローラとの間に、絶縁層表面と平
    行に、複数の開口と架橋電極部とが形成されたグリッド
    電極が設けられていることを特徴とするパウダージェッ
    ト画像形成装置における印字ヘッド。
  2. 【請求項2】 グリッド電極は、少なくとも各現像剤挿
    通孔に対向する位置に架橋電極部を有するものである請
    求項1記載のパウダージェット画像形成装置における印
    字ヘッド。
  3. 【請求項3】 現像剤として、キャリアとトナーとから
    なる2成分現像剤が用いられており、各開口の形状およ
    び大きさは、トナーを通過させるが、キャリアを通過さ
    せないように形成されていることを特徴とする請求項1
    および2のいずれかに記載のパウダージェット画像形成
    装置における印字ヘッド。
  4. 【請求項4】 現像剤として、キャリアとトナーとから
    なる2成分現像剤が用いられており、各開口が所定の方
    向にのびたスリットであり、各スリットの幅が、トナー
    の粒径より大きくかつキャリアの粒径より小さいことを
    特徴とする請求項1および2のいずれかに記載のパウダ
    ージェット画像形成装置における印字ヘッド。
  5. 【請求項5】 グリッド電極の開口が形成される領域の
    面積に対する、全開口部の総面積の比率が、30%以上
    で70%以下である請求項1、2、3および4のいずれ
    かに記載のパウダージェット画像形成装置における印字
    ヘッド。
  6. 【請求項6】 金属板を両面からエッチング加工して、
    所定幅を有する複数のスリットを金属板に形成する第1
    ステップ、およびスリットが形成された金属板の全表面
    に、電解メッキまたは無電解メッキにより金属層を形成
    する第2ステップにより、 スリット幅が上記第1ステップで形成されたスリットの
    幅より小さな複数の微小スリットを有するグリッド電極
    が製造される請求項1、2、3、4および5のいずれか
    に記載のパウダージェット画像形成装置における印字ヘ
    ッド。
  7. 【請求項7】 金属板を片面からエッチング加工して、
    所定幅を有する複数のスリットを金属板に形成する第1
    ステップ、 スリットが形成された金属板を非金属板に載せて接着し
    た後、スリットが形成された金属板の全表面に、電解メ
    ッキまたは無電解メッキにより金属層を形成する第2ス
    テップ、および金属層が形成された金属板から非金属板
    を剥がす第3ステップにより、 スリット幅が上記第1ステップで形成されたスリットの
    幅より小さな複数の微小スリットを有するグリッド電極
    が製造される請求項1、2、3、4および5のいずれか
    に記載のパウダージェット画像形成装置における印字ヘ
    ッド。
JP23517794A 1993-11-11 1994-09-29 パウダージェット画像形成装置における印字ヘッド Pending JPH07178955A (ja)

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