JPH07178714A - セメントモルタル成形品の成形装置およびその成形方法 - Google Patents

セメントモルタル成形品の成形装置およびその成形方法

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JPH07178714A
JPH07178714A JP32721893A JP32721893A JPH07178714A JP H07178714 A JPH07178714 A JP H07178714A JP 32721893 A JP32721893 A JP 32721893A JP 32721893 A JP32721893 A JP 32721893A JP H07178714 A JPH07178714 A JP H07178714A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はセメントモルタル成形品の成形装置
およびその成形方法に関し、建築資材等に使用するセメ
ントモルタル成形品を加圧成形するのに最適であり、搾
水や脱気を短時間に効率的に行うのを目的とする。 【構成】 脱水布6等を成形面に有する上型1および下
型14と、その何れかの外周に摺動可能に設けた型枠1
5とで囲まれる成形空間部18の内圧力を、成形面に臨
む通孔9,9′を通じて大気圧から負圧に調整しなが
ら、センサーSにて検知して原料Gに対する加圧力を制
御し、搾水等をし、離型を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はセメントモルタル成形品
の成形装置およびその成形方法に関し、例えば建築資材
に使用する屋根瓦、外壁パネル、内壁パネルや土木資材
に使用するセメントモルタル成形品を加圧成形するのに
最適に使用される。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根瓦、建築の外壁パネル、内壁
パネル等のセメントモルタル成形品を圧縮成形し、搾水
する場合の成形装置には、例えば図4に示すものがあっ
た。すなわち、真空ポンプP′等の吸引手段に接続され
た複数の搾水孔9″を下型14に対向する上型1の下面
の成形面1aに設け、且つプレス用の第1のシリンダ2
によって下型14に対して上下方向に移動可能に設けら
れるとともに移送用の第2のシリンダ10によって水平
方向に移動可能に設けた上型1と、前記下型14の外周
に型枠用の第3のシリンダ16にて摺動可能に設けた型
枠15とで金型を形成し、第4のシリンダ20によって
移動可能になる原料投入板19を設けた構造である。
【0003】そしてセメントモルタル成形品を加圧成形
するのには、先ずシリンダ20を駆動して原料投入板1
9を可動することにより、前記下型14と、前記型枠1
5とで囲まれる成形空間部18内にセメントモルタルの
原料Gを投入する。次いでプレス用のシリンダ2を駆動
することにより上型1を下型14に対して下方向に移動
し、成形空間部18内に投入された原料Gを加圧、成形
する。この際、吸引手段によって下型14と、型枠15
と、上型1とで囲まれる成形空間部18内を吸引し、減
圧することにより真空状態にしながら原料Gを加圧し、
搾水孔9″を通じて搾水をし、加圧成形品としてのセメ
ントモルタル成形品A′を成形する。
【0004】その後、プレス用の第1のシリンダ2を駆
動することにより下型14に対して上型1を上昇し、次
いでシリンダ16を駆動して型枠15を下型14に対し
て降下する。そして、移送用のシリンダ10を駆動する
ことにより、吸引手段によってセメントモルタル成形品
A′は上型1に吸引された状態で水平方向に移送され、
その後受台12に載置されることにより、セメントモル
タル成形品A′の運搬と離型とが行われる。
【0005】図5に示すものは上型1の下方の成形面1
aに凹凸部1bを設けることにより、上型1と下型14
との加圧により成形されるセメントモルタル成形品A′
が、表面にタイル模様等の複雑な模様を形成した建築資
材としての外壁パネル等を加圧成形する場合である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図4に示
す上記従来のセメントモルタル成形品の成形装置におい
てセメントモルタル成形品A′を加圧成形する場合に、
上型1と、下型14と、型枠15とで囲まれる成形空間
部18内は、プレス用のシリンダ2による原料Gへの加
圧の進行状態にかかわらず、上型1と、下型14とによ
って原料Gを加圧し、成形する当初から離型に到るま
で、一様に吸引手段により減圧して高真空にされること
により原料Gから真空吸引孔5を通じて搾水を行うもの
である。従って原料Gに水分が充分な量、含まれている
加圧成形当初においては、一度に多量に吸引手段によっ
て搾水が行われるが、ある程度の原料Gへの加圧が進行
すると、それ以上、搾水は緩慢になり、その搾水量も少
量になる。しかもプレス用のシリンダ2は、上型1と下
型14との加圧当初から加圧終わりまで、一様に高圧力
で運転されることになり、不経済になっていた。
【0007】また図4に示す上記成形装置は、セメント
モルタル成形品A′が上型1と下型14とにより加圧成
形されると、上型1と下型14との成形面1a,14a
にセメントモルタルが付着し易いので、離型時にセメン
トモルタル成形品A′が上型1または下型14から容易
且つ確実に離型されない。従ってセメントモルタル成形
品A′は、綺麗な仕上がり面に形成されず、成形が困難
であった。
【0008】しかも、上型1と下型14とによる加圧時
に、原料G中に含まれる空気が、セメントモルタル成形
品A′内に残留するので、セメントモルタル成形品A′
は構造的に脆弱であり、もろくカケ易いとともに綺麗な
仕上面に製品は成形されなかった。特にセメントモルタ
ル成形品A′の表面に形成される模様が、建築資材に使
用される外壁パネルのように、タイル模様等の複雑で緻
密な模様である場合には、加圧時にセメントモルタル成
形品A′の表面の凹凸部の内部に空気が残存し易くな
り、タイル模様となるべき、表面の凹凸面が離型する際
に、残留空気によりもろくカケたりして綺麗は仕上がり
面のセメントモルタル成形品A′を成形することはでき
なかった。
【0009】そこで本発明は、原料の搾水の実情を考慮
して、その進行状況に伴って加圧を行うようになして全
体的に搾水時間や脱気時間を短縮化し、経済的で効率的
な加圧成形を行い、またセメントモルタル成形品の離型
が容易且つ確実に行えるとともに内部に空気が残存せず
に綺麗な仕上がり面にて構造堅牢に形成され、製品の歩
留りを良くすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、一方が他方に対向して移動可能に設けた上
型および下型と、該上型または下型の何れかの外周に摺
動可能に設けた型枠とで金型を形成し、前記上型または
下型の成形面の少なくとも何れか一方に複数の通孔を設
け、該通孔が吸引手段に接続されたセメントモルタル成
形品の成形装置において、前記通孔を臨む上型または下
型の少なくとも何れかの成形面に通水・通気手段を設
け、前記上型と、前記下型と、前記型枠とで囲まれる成
形空間部の内圧力を前記通孔を介して大気圧から負圧に
調整した状態で検知手段にて検知し、前記上型と下型と
による原料に対する負圧力を制御しながら加圧成形する
という手段を採用した。
【0011】また本発明は、上型または下型の一方を他
方に対して移動し、その後前記上型または下型の何れか
の外周に設けた型枠を摺動させることによりセメントモ
ルタル成形品を加圧成形する方法にして、加圧成形時
に、前記上型と、前記下型と、前記型枠とで囲まれる成
形空間部の内圧力を少なくとも前記上型または下型の成
形面の何れかに設けた通孔を介して減圧し、調整しなが
ら検知し、前記上型と前記下型とによる原料に対する負
圧力を制御しながら加圧成形するという手段を採用し
た。
【0012】
【作用】上型と下型とによる原料の加圧成形時に、上型
と、下型と、上型または下型の何れか一方に摺動可能な
型枠とで囲まれる成形空間部の内圧力を少なくとも上型
または下型の成形面の何れかに設けた通孔を介して減圧
し、調整しながら検知手段により検知し、上型と下型と
による原料に対する加圧力を高低制御して加圧成形す
る。
【0013】
【実施例】以下、図1乃至図3に従って本発明の一実施
例を説明する。1は上型であり、この上型1は高圧のプ
レス用のシリンダ2内を昇降自在になるピストン3の下
端に設けた上型取付板4の下面に取付けられる。
【0014】5は第1の真空吸引孔であり、この真空吸
引孔5は上型1内に内部が連通するように設けられ、真
空ポンプP1 のような吸引手段に接続される。
【0015】6は上型1の下面に設けた第1の通水・通
気手段であり、この通水・通気手段6は加圧、吸引時に
原料Gとしてのセメントモルタルが流れ出すのを防止す
るためと、離型時にセメントモルタル成形品Aが容易且
つ確実に上型1または下型14に付着することなく円滑
に離型するためとから、脱水布7と、この脱水布7に重
合される金網8とによって形成される。そしてこの通水
・通気手段6は、上型1の下面の成形面1aに有した多
数の第1の通孔9を介して前記真空吸引孔5に連通さ
れ、前記吸引手段により吸引される。
【0016】10は前記上型取付板4にピストン11が
接続された移送用のシリンダであり、このシリンダ10
が駆動すると、上型1は略水平方向に移動自在になり、
加圧成形後のセメントモルタル成形品Aを吸着しなが
ら、受台12まで移動する。そしてこの受台12は受台
用のシリンダ13によって昇降自在になる。
【0017】14は前記上型1の下方に設けられた下型
であり、この下型14の上面の成形面14aには多数の
第2の通孔9′を介して第2の真空吸引孔5′に連通さ
れ、真空ポンプP2 のような吸引手段により吸引され
る。6′は前記通水・通気手段6と同様構造の第2の通
水・通気手段であり、この通水・通気手段6′は通孔
9′が臨まれる前記下型14の上面の成形面14aに取
付けられる。
【0018】15は下型14の外周に摺動自在に設けた
型枠であり、この型枠15は型枠用のシリンダ16内に
昇降自在に設けた型枠用のピストン17によって昇降自
在になる。
【0019】18は前記上型1と、前記下型14と、前
記型枠15とで囲まれる成形空間部であり、この成形空
間部18内に原料Gが投入されることにより、原料Gは
上型1と下型14とで加圧成形されてセメントモルタル
成形品Aが形成される。
【0020】19は原料投入板であり、この原料投入板
19はシリンダ20によって駆動され、前記成形空間部
18内へ原料Gとしてのセメントモルタルを投入するた
めのものである。
【0021】前記原料Gとしては、例えば屋根瓦、建築
資材としての外壁パネル、内壁パネル、土木資材として
のブロックや基礎等の成形物を形成するためのセメント
モルタルがあげられる。
【0022】21はシリンダ2のピストン3を昇降動作
させるための油圧回路であり、この油圧回路21はオイ
ルタンク22から前記シリンダ2の入力側2a1 に接続
される通路23に設けたパイロット弁24と、またオイ
ルタンク22からシリンダ2の出力側2bに接続される
通路25に設けた逆止弁26とにより形成される。この
油圧回路21はさらに前記シリンダ2の入力側2a2
前記出力側2bとに接続される通路27,28に設けた
切換弁29と、該切換弁29に接続されたポンプP
3 と、ポンプP3 を駆動するためのモータMとから形成
される。30は前記切換弁29と前記ポンプP3 に接続
されたオイルタンクである。
【0023】Sは上型1と、下型14と、該下型14の
外周に摺動可能に設けた型枠15とに囲まれた成形空間
部18内の内圧力を検知するための検知手段としてのセ
ンサーであり、このセンサーSは搾水の進行状況に応じ
てプレス用のシリンダ2によるセメントモルタル成形品
Aに対する加圧力を制御するために、例えばセンサーS
からの信号によりモータMを駆動してポンプP3 を回動
し、前記切換弁29、通路27を経てオイルタンク30
から前記シリンダ2の入力側2a1 に油を送込むことに
より油圧をかけてセメントモルタル成形品Aに加圧力を
かけるようになっている。またセンサーSとしては圧力
センサーが使用される。
【0024】本発明の一実施例は以上の構成からなり、
以下関連発明である方法発明の一例を作用とともに工程
順に説明する。先ず第1工程として下型14に対してそ
の外周の型枠15を上昇させた状態で、シリンダ20を
駆動することにより、原料Gとしてのセメントモルタル
を下型14と型枠15とによる凹部内に投入する。
【0025】次いでパイロット弁24が開かれてオイル
タンク22から油をプレス用のシリンダ2の入力側2a
1 に移送することにより、シリンダ2を駆動して上型1
を下型14に対して降下し、上型1と、下型14と、該
下型14の外周に摺動可能に設けた型枠15とにより原
料Gが圧縮されるような成形空間部18を形成する。
【0026】而して真空ポンプP1 ,P2 を駆動し、上
型1の下面および下型14の上面に設けた第1、第2の
通水・通気手段6,6′の脱水布7と金網8、さらには
上型1の下面および下型14の上面に設けた通孔9,
9′とを通じて加圧時に原料Gから押出される水分は、
真空ポンプP1 ,P2 によって上下から真空吸引孔5,
5′により吸引されて搾水が行われる。
【0027】このような搾水とともに原料G中に含まれ
る空気も上型1と下型14との成形面1a,14aに設
けた通孔9,9′を通して吸引手段による吸引により搾
り取られ、原料G中に空気が残存するのが防止される。
従ってセメントモルタル成形品Aの表面にタイル模様等
の如き凹凸部を有する複雑な模様や緻密な模様を形成す
る場合に構造的に堅牢になり、表面が綺麗に仕上がる。
【0028】しかも通孔9,9′を臨む上型1と下型1
4との成形面1a,14aには脱水布7を有する第1お
よび第2の通水・通気手段6,6′が設けられているの
で、セメントモルタルが成形空間部18内から流れ出す
のを防止できるとともに後記のように上型1または下型
14からの離型が容易且つ確実になり、セメントモルタ
ル成形品Aはその表面にカケ等がない綺麗な仕上がり面
になる。
【0029】この際、成形空間部18の内圧力は、セメ
ントモルタル成形品Aを形成すべき原料Gに応じて真空
ポンプP1 ,P2 の吸引を大気圧から低真空、さらには
高真空までの範囲において経時に調整されるが、上型1
と下型14とによるプレス用のシリンダ2の油圧による
原料Gへの加圧力も成形空間部18の内圧力の高低の変
化による原料Gからの搾水状況の変化に応じて制御され
る。
【0030】そして、プレス用のシリンダ2の原料Gに
対する加圧力は、成形空間部18内の内圧力が大気圧に
近いか、または低真空であって搾水当初である場合に
は、搾水工程が進行された高真空である場合に較べて高
圧力にて原料Gに圧力をかけることになる。また搾水工
程が進行して成形空間部18内の内圧力が高真空である
場合には、そのピストン3が降下する際の抵抗がなくな
り、ピストン3および上型1等の自重によって上型1は
下型14に向かって自然に降下するので、それほど大き
なプレス用のシリンダ3からの加圧力を加えなくても原
料Gとしてのセメントモルタルを充分に加圧してセメン
トモルタル成形品Aを形成することができる。
【0031】すなわち、上型1と下型14とに接続した
真空ポンプP1 ,P2 を駆動して成形空間部18の内圧
力が真空になり、上型1の下面の通孔9と、下型14の
上面の通孔9′とを通じて搾水が行われる初期の搾水工
程時には、パイロット弁24が開かれてオイルタンク2
2からの油がシリンダ2の入力側2a1 に供給されるこ
とにより、ピストン3が駆動し、上型1が下型14に向
かって移動して原料Gを加圧し、成形がなされる。しか
ながら原料Gからの搾水と、上型1と下型14とによる
原料Gへの加圧がある程度進行すると、シリンダ2のピ
ストン3の自重および大気圧による今までの一定の加圧
力ではもはやそれ以上の原料Gの加圧も進行しなくな
る。それ故、搾水にも時間がかかり、非能率的である。
【0032】従って成形空間部18の内圧力が所定圧に
なると、センサーSがその圧力を検知し、その信号によ
り切換弁29の油圧通路の方向が切換わるので、オイル
タンク30内の油はポンプP3 に吸引され、切換弁29
を介してシリンダ2の入力側2a2 に油が移送されるこ
とにより、ピストン3への加圧力は増強され、原料Gへ
の加圧力が増大されて圧縮が効率的に行われる。そして
上型1と下型14とによって原料Gから水が押出されて
搾水が効率良く行われる。しかもセンサーSによる検知
からのシリンダ2の駆動時間はタイマーによる設定時間
を加減して長短調整できる。
【0033】例えば具体的に屋根瓦をセメントモルタル
を圧縮して成形する場合には、先ず成形材料を下型1に
載せ、プレス用のシリンダ2を駆動し、上型1と型枠5
を接触させて真空ポンプ等の吸引により成形空間部18
の空気を排出すると同時に大気圧により加圧する。そし
て成形空間部18内の内圧力が略2cm/Hg 程度になり、
シリンダ2の圧力によっては搾水がそれ以上、顕著に進
行しなくなる場合には、それをセンサーSによって検知
してモータMを駆動し、ポンプP3 を回動する。そして
切換弁29を介してシリンダ2の入力側2a2 に油圧タ
ンク30から油を移送し、ピストン3にて圧縮力が20
〜100kg/cm2程度に増加され、原料Gとしてのセメン
トモルタルをおよそ3〜20秒程度、加圧して搾水を続
け、セメントモルタル成形品Aとしての屋根瓦を成形す
る。こうして原料Gにセメントモルタルを使用して屋根
瓦を加圧して成形する場合に、図4に示す従来の装置に
較べて搾水工程として全体的におよそ10〜15秒ほど
に時間が短縮される。
【0034】そして原料Gへの所望の加圧と搾水とが行
われると、型枠用のシリンダ16が駆動して型枠15が
下型14から降下し、次いで切換弁29の油圧通路の方
向が切換わることによりポンプP3 にてオイルタンク3
0から油がシリンダ2の出力側2bに供給され、入力側
2a2 からは油が排出されることにより、ピストン3は
上昇し、セメントモルタル成形品Aの離型が行われる。
この際、上型1と下型14との通孔9,9′を臨む成形
面1a,14aには、脱水布7を金網8と重合した通水
・通気手段6,6′が設けられているので、セメントモ
ルタル成形品Aは下型14の通孔9′から圧縮空気を僅
かな量、吹き出す等することもあって下型14に対する
離型が容易且つ確実に行なえる。
【0035】その後、移送用のシリンダ10が縮むこと
により上型1にセメントモルタル成形品Aは吸着された
ままで受台12まで水平方向に搬送され、離型が終わ
る。この際、真空ポンプP2 の駆動は停止されて下型1
4によるセメントモルタル成形品Aへの吸引は止み、上
型1によるセメントモルタル成形品Aによる吸着と運搬
とが速やかに行われるようになっている。
【0036】上記実施例においては上型1が下型14に
向かって移動する形式のものを代表的な実施例として説
明したが、反対に下型14が上型1に対して移動するも
のでも良い。また上記実施例とは異なり下型14に対し
て型枠15が上下動するものに代えて上型1に対して型
枠15が上下動するもので金型を形成してもよい。さら
には上型1と下型14との成形面の双方に多数の通孔
9,9′および通水・通気手段6,6′を設ける必要は
なく、上型1または下型14の何れか一方の成形面に通
孔と通水・通気手段とを設けるものであっても本発明の
範囲である。
【0037】なお上記実施例においては上型1と下型1
4との加圧により真空吸引孔5,5に連通する通孔から
搾水する場合を説明したが、必ずしも通孔9,9′は搾
水することに使用するのに限らず、加圧成形後にセメン
トモルタル成形品Aを吸着し、搬送する場合に使用する
こともできる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、原料に対する搾
水の進行状況に伴って原料に対する上型と下型とによる
加圧成形力を制御して全体的に搾水時間や脱気時間を短
縮化できるとともにプレス用のシリンダを搾水状況等に
応じて駆動し、制御できるので、経済的で効率的な加圧
成形が行なえる。
【0039】またセメントモルタル成形品の離型が容易
且つ確実に行なえるとともに内部に空気が残留せずに綺
麗な仕上がり面にて構造堅牢なセメントモルタル成形品
が形成され、製品の歩留りは良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同じくセメントモルタル成形品を移送する場合
の断面図である。
【図3】同じくセメントモルタル成形品を受台上に載置
した状態を示す断面図である。
【図4】従来のセメントモルタル成形品の成形装置の一
例を示す断面図である。
【図5】同じく表面に凹凸部を有するセメントモルタル
成形品を成形する場合の一例を示す説明的な断面図であ
る。
【符号の説明】
1 上型 1a 成形面 2 シリンダ 3 ピストン 5 真空吸引孔 5′ 真空吸引孔 6 通水・通気手段 6′ 通水・通気手段 9 通孔 9′ 通孔 14 下型 15 型枠 18 成形空間部 A セメントモルタル成形品 G 原料 P1 真空ポンプ P2 真空ポンプ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方が他方に対して対向して移動可能に
    設けた上型および下型と、該上型または下型の何れかの
    外周に摺動可能に設けた型枠とで金型を形成し、前記上
    型または下型の成形面の少なくとも何れか一方に複数の
    通孔を設け、該通孔が吸引手段に接続されたセメントモ
    ルタル成形品の成形装置において、前記通孔を臨む上型
    または下型の少なくとも何れかの成形面に通水・通気手
    段を設け、前記上型と、前記下型と、前記型枠とで囲ま
    れる成形空間部の内圧力を前記通孔を介して大気圧から
    負圧に調整した状態で検知手段にて検知し、前記上型と
    下型とによる原料に対する負圧力を制御しながら加圧成
    形することを特徴としたセメントモルタル成形品の成形
    装置。
  2. 【請求項2】 前記成形空間部の内圧力を、大気圧から
    高真空まで経時に減圧し、調整しながら、前記上型と下
    型とによる負圧力を制御することを特徴とした請求項1
    に記載のセメントモルタル成形品の成形装置。
  3. 【請求項3】 上型または下型の一方を他方に対して移
    動し、その後前記上型または下型の何れかの外周に設け
    た型枠を摺動させることによりセメントモルタル成形品
    を加圧成形する方法にして、加圧成形時に、前記上型
    と、前記下型と、前記型枠とで囲まれる成形空間部の内
    圧力を少なくとも前記上型または下型の成形面の何れか
    に設けた通孔を介して減圧し、調整しながら検知し、前
    記上型と前記下型とによる原料に対する負圧力を制御し
    ながら加圧成形することを特徴としたセメントモルタル
    成形品の成形方法。
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