JPH0717864Y2 - ディスクブレーキ装置 - Google Patents

ディスクブレーキ装置

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JPH0717864Y2
JPH0717864Y2 JP1989063306U JP6330689U JPH0717864Y2 JP H0717864 Y2 JPH0717864 Y2 JP H0717864Y2 JP 1989063306 U JP1989063306 U JP 1989063306U JP 6330689 U JP6330689 U JP 6330689U JP H0717864 Y2 JPH0717864 Y2 JP H0717864Y2
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JP
Japan
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disc
groove
brake
disc brake
brake disc
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JP1989063306U
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JPH032930U (ja
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光成 小林
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、四輪車、二輪車その他に装備されるディスク
ブレーキ装置に関するものである。
(従来の技術) 自動車用のディスクブレーキ装置の従来技術を、第9図
について説明する。1は一対のディスクブレーキパッド
で、ディスクブレーキパッド1は、図示を省略した車輪
と共に回転するブレーキディスク2を、両側から摩擦面
3によって挟み込むことによって制動するものである。
このため、ディスクブレーキパッド1は長手方向をブレ
ーキディスク2の回転方向に沿って配置することによ
り、制動効率を良好にしている。4はブレーキディスク
2に刻設された溝で、この溝4は、ディスクブレーキパ
ッド1のほぼ中央部に、ブレーキディスク2の半径方向
に沿わせて配置してある。なお、第9図中、キャリパの
図示は省略している。
このように構成されたディスクブレーキ装置1は、図示
を省略したブレーキのペダルの踏み込みに基いて、ブレ
ーキディスク2を両側から挟み込み制動を行なう。この
とき、摩擦面3には摩擦熱と、ディスクブレーキパッド
1の粉体(以下、摩耗粉という)とが発生する。そし
て、摩擦熱は溝4に放散されることによって、ディスク
ブレーキパッド1の温度上昇が抑制される。他方、摩擦
面3に発生した摩耗粉は、摩擦面3に付着、またはブレ
ーキディスク2の遠心力によって外側に飛散し、このよ
うな摩耗粉はブレーキディスク2の回転と溝4の開口縁
5とによって掻き落される。なお、6はディスクブレー
キパッド1の裏金を示している。
(考案が解決しようとする課題) ところで、このように掻き落とされた摩耗粉は、ブレー
キディスク2の遠心力によって外側に飛散する。そし
て、飛散した摩耗粉のほとんどは摩擦面3に付着し、一
部は溝4内に流入するが、溝4はブレーキディスク2の
半径方向に沿って配置してあり、ディスクブレーキパッ
ド1は、それ自身がブレーキディスク2およびクラッチ
ディスク(図示省略)のようには回転するものではな
く、その回転時に発生する遠心力を活用できないので、
溝4内に流入している摩耗粉をディスクブレーキパッド
1外に排除できない。これにより溝4内の摩耗粉は、そ
の状態で滞留され、ブレーキディスク2の動作風などの
外力がディスクブレーキパッド1に対して加えられた場
合、その一部は飛散して摩擦面3に付着することにな
る。すなわち従来から、溝4は制動時に生じる摩耗粉を
開口縁5によって掻き落とすことはできるものの、掻き
落とした摩耗粉を溝4内からディスクブレーキパッド1
外に排除することは、きわめて困難であった。このよう
に摩耗粉がディスクブレーキパッド1または摩擦面3に
付着したまま、ブレーキディスク2をディスクブレーキ
パッド1によって挟みこんだ場合、制動時にブレーキ鳴
りの現象を生じるという問題があった。
また、溝4は中央部のみに形成され、ディスクブレーキ
パッド1の全体にわたって設けているわけではなく、こ
のため摩擦熱の放散はディスクブレーキパッド1の中央
部周辺のみに限定される。このことから、ディスクブレ
ーキパッド1の温度上昇を、全体にわたって抑制するこ
とができず、この摩擦熱によってディスクブレーキパッ
ド1にクラックを発生させたり、ディスクブレーキパッ
ド1の材質を変化させるほか、ブレーキオイル(図示省
略)に悪影響を及ぼす。したがって、制動装置の性能が
低下すると共に、ディスクブレーキパッド1およびブレ
ーキオイルの寿命を短縮させるという問題があった。
そこで、本考案はこの点に鑑みて成されたものであり、
これらの課題を解決することを目的として成されたもの
である。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するための手段として、ディ
スクブレーキパッド1のブレーキディスク2との摩擦面
3に、該ブレーキディスク2の回転方向に沿い、かつ該
ブレーキディスク2の入口側の位置に対して出口側にか
けて半径方向外側に漸次円滑に溝4を刻設し、溝4の断
面積を、ブレーキディスク2の入口側から出口側にかけ
て漸次円滑に減少させた構成としている。
(作用) このような構成としたことにより、溝4は制動時にブレ
ーキディスク2との摩擦熱を回転方向に沿って放熱する
一方、ブレーキディスク2の入口側から、出口側にかけ
て半径方向外側に漸次円滑に刻設されているので、溝4
の開口縁がブレーキディスク2の回転方向に交差する向
きに偏心して摺接し、溝4の開口縁が同心円状に摺接す
ることはなない。
そのため溝4の開口縁がブレーキディスク2の表面を均
等に摺接するので、ブレーキディスク2の同心円状の偏
摩耗が防止されるだけでなく、摩耗粉が溝4の開口縁で
ブレーキディスク2の表面から確実に掻き落とされる。
掻き落とされた摩耗粉は、ブレーキディスク2の遠心力
で回転軸の外側に向かって飛散するが、飛散後に溝4の
内部に取り込まれるので、溝4の外側に飛散することは
ない。またブレーキディスク2の回転に起因するドラグ
(drag)の風が、溝4の風出口側よりも大きい風入口側
から流入して、溝4の刻設は分布により、流速を漸次円
滑に増大させながら風出口側から流出させるので、溝4
内における摩耗粉は、風の流れに沿ってディスクブレー
キパッド1から停滞することなく円滑に排除される。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図ないし第3図につい
て、第9図と同様部材には同一の符号を付して説明す
る。本考案のディスクブレーキ装置にあっては、ディス
クブレーキパッド1の摩擦面3に複数の溝4を、ブレー
キディスク2の回転方向に沿って刻設している。なおブ
レーキディスク2の回転方向は、本実施例において第1
図および第8図中、時計方向に定め、これは自動車の前
進方向であり、後退方向については記載しない。l1〜l3
は各溝4の軸線を示し、m1〜m3はブレーキディスク2の
回転軸(第2図仮想線参照)nを中心とする同心円をそ
れぞれ示している。なお、第2図はディスクブレーキパ
ッド1をキャリパ8に取り付けた状態を示している。
溝4は、各軸線l1〜l3と回転軸nとの距離を、溝4の入
口側から出口側にかけて漸次円滑に増大させ、いいかえ
ればブレーキディスク2の回転方向側を、回転方向の逆
側より外側になるように定めている。また、溝4は深さ
d1,d2を、入口側から出口側にかけて漸次円滑に減少さ
せ(d1>d2…第3図参照)、溝4の断面形状は方形に形
成している。これにより溝4は、断面積が入口側から出
口側にかけて漸次円滑に減少するように分布されること
になる。
また、溝4の断面形状は方形に限定されるものではな
く、第5図ないし第7図は溝4の断面形状を示し、それ
ぞれ半円形、三角形および台形などに形成した場合で、
このように溝4の断面形状を変化させることによって、
ディスクブレーキパッド1の所望冷却性能を得ることが
できる。さらに、上述した溝4の断面積分布を得る他の
実施例としては、断面形状を相似変化させたり、第8図
に示すように溝4の開口部の幅wを、入口側から出口側
にかけて漸次円滑に減少するように設けてもよい(w1
w2)。
このように構成された本考案のディスクブレーキ装置に
あっては、図示を省略したブレーキペダルが踏み込まれ
ると、キャリパ8のピストン(図示省略)が動作して、
ディスクブレーキパッド1を駆動させる。これによりブ
レーキディスク2と摩擦面3とは当接して制動がなさ
れ、同時に摩擦面3には摩擦熱を生じさせるが、溝4は
回転方向に沿って設けてあることから、ディスクブレー
キパッド1の摩擦熱は長手方向、すなわち軸線l1〜l3
沿って放熱される。このため、ディスクブレーキパッド
1は全体にわたって冷却される。
また、上記制動時には、摩擦面3に摩耗粉を発生させる
が、溝4の軸線l1〜l3とブレーキディスク2の回転軸n
との距離の分布、すなわち軸線l1〜l3と同心円m1〜m3
は同軸ではなく、溝4は、ブレーキディスク2の入口側
から、出口側にかけて半径方向外側に漸次円滑に刻設さ
れているので、制動時に溝4の開口縁が回転方向に交差
する向きに偏心して摺接し、溝4の開口縁が同心円状に
摺接することはない。
これにより上記制動に伴って、溝4の開口縁がブレーキ
ディスク2の表面を均等に摺接するので、ブレーキディ
スク2の同心円状の偏摩耗が防止されるだけでなく、摩
耗粉が溝4の開口縁でブレーキディスク2の表面から確
実に掻き落とされるそして掻き落とされた摩耗粉は、ブ
レーキディスク2の遠心力によって外側に飛散するが、
摩耗粉の飛散方向と軸線l1〜l3とは交差していることか
ら、溝4は内部に摩耗粉を取り込むことによって摩耗粉
が飛散することを防止する。このため摩耗粉が摩擦面3
に付着滞留することは防止されると同時に、ブレーキデ
ィスク2の回転に起因するドラグの風が、溝4の風出口
側よりも大きい風入口側から流入して、溝4の刻設は分
布により、流速を漸次円滑に増大させながら風出口側か
ら流出させるので、溝4内における摩耗粉は、風の流れ
に沿ってディスクブレーキパッド1から排除される。
(考案の効果) 本考案は、以上説明したように構成したものであるか
ら、ディスクブレーキパッドを全体にわたって冷却する
ことができ、かつ摩耗粉がドラグの風に乗って溝内を停
滞することなく、摩擦面に付着滞留することは防止され
る。このため、制動装置の性能が向上するのみではな
く、摩耗粉に起因したブレーキ鳴り現象の発生を防止す
る共に、ディスクブレーキパッドおよびブレーキオイル
の寿命を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の構成を示す平面図、第2図
は第1図のものを取り付けた状態を示す斜視図、第3図
は第1図のものの断面図、第4図は第1図に示す溝4の
断面形状を示す断面図、第5図は第4図に示す溝4と異
なる実施例を示す断面図、第6図は第5図に示す溝4と
異なる実施例を示す断面図、第7図は第6図に示す溝4
と異なる実施例を示す断面図、第8図は第1図に示す溝
4とは異なる実施例を示す平面図、第9図は従来のディ
スクブレーキ装置を示す斜視図である。 1……ディスクブレーキパッド 2……ブレーキディスク 3……摩擦面 4……溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクブレーキパッドのブレーキディス
    クとの摩擦面に、該ブレーキディスクの回転方向に沿
    い、かつ該ブレーキディスクの入口側から出口側にかけ
    て半径方向外側に漸次円滑に溝を刻設し、該溝の断面積
    を、前記ブレーキディスクの入口側から出口側にかけて
    漸次円滑に減少させたことを特徴とするディスクブレー
    キ装置。
JP1989063306U 1989-05-31 1989-05-31 ディスクブレーキ装置 Expired - Lifetime JPH0717864Y2 (ja)

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JPH032930U JPH032930U (ja) 1991-01-11
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ID=31593236

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JPS5662426U (ja) * 1979-10-19 1981-05-26
JPS6237636U (ja) * 1985-11-29 1987-03-05

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