JPH07178518A - ロングノズル着脱装置及びその操作方法 - Google Patents

ロングノズル着脱装置及びその操作方法

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JPH07178518A
JPH07178518A JP5328599A JP32859993A JPH07178518A JP H07178518 A JPH07178518 A JP H07178518A JP 5328599 A JP5328599 A JP 5328599A JP 32859993 A JP32859993 A JP 32859993A JP H07178518 A JPH07178518 A JP H07178518A
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JP
Japan
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long nozzle
nozzle
ladle
long
axis
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5328599A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Kondou
祐充 近藤
Michitaro Usui
道太郎 臼井
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication of JPH07178518A publication Critical patent/JPH07178518A/ja
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  • Casting Support Devices, Ladles, And Melt Control Thereby (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ロングノズルとレードルノズルの間から溶融金
属が漏れることがないロングノズル着脱装置及びその操
作方法を提供する。 【構成】昇降自在に配設された伸縮アーム30と、該伸
縮アーム30に対して水平方向に移動自在に配設された
ロングノズル把持部32と、前記伸縮アーム30を昇降
させるための第1の駆動手段と、前記ロングノズル把持
部32を水平方向に移動させるための第2の駆動手段と
を有する。前記ロングノズルの上昇が停止したことを検
出するための第1の検出手段と、前記ロングノズルの水
平方向の移動量を検出するための第2の検出手段とを有
する。ロングノズル把持部32を上昇させ、ロングノズ
ル48の停止後にロングノズル48を水平方向に移動さ
せることによって、ロングノズル48の完全装着状態と
不完全装着状態とを判定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロングノズル着脱装置
及びその操作方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、連続鋳造装置においては、レード
ルの溶融金属(湯)を一旦(いったん)タンデッシに収
容し、該タンデッシからロータリバルブを介して所定量
だけ鋳型に供給するようになっている。この場合、前記
溶融金属が空気に触れると品質が劣化してしまうので、
前記レードルの底部とタンデッシの間をロングノズルに
よって接続し、該ロングノズルを介してレードルの溶融
金属をタンデッシに供給するようにしている。
【0003】そして、前記ロングノズルはレードルを交
換するたびに着脱される。そのため、前記レードルの底
部にパイプ状のレードルノズルが突出して配設され、該
レードルノズルに対して前記ロングノズルを着脱するこ
とができるようになっている。図2は従来のロングノズ
ル着脱装置の概略図、図3は従来のロングノズル着脱装
置による第1の装着状態図、図4は従来のロングノズル
着脱装置による第2の装着状態図、図5は従来のロング
ノズル着脱装置による第3の装着状態図である。
【0004】図において、11は溶融金属を収容するレ
ードル、12は該レードル11の溶融金属を一旦収容す
るタンデッシ、13は前記レードル11の溶融金属をタ
ンデッシ12に供給するためのロングノズル、15は前
記レードル11の底部に突出して配設されたパイプ状の
レードルノズルである。そして、前記ロングノズル13
の上端には、前記レードルノズル15を挿入するための
挿入口16が形成されている。
【0005】また、21は前記ロングノズル13を前記
レードルノズル15に対して着脱するためのマニピュレ
ータであり、該マニピュレータ21は油圧シリンダ22
aなどのアクチュエータを有するマニピュレータ本体2
2、該マニピュレータ本体22に対して摺動(しゅうど
う)しながら昇降させられる旋回軸23、該旋回軸23
の先端に固定されたアーム支持部24、該アーム支持部
24に支持され、オペレータによって手動で矢印B方向
に伸縮させられる伸縮アーム25、該伸縮アーム25の
先端に固定された手首部26、及び前記アーム支持部2
4の後端に固定されたハンドル部24aから成る。な
お、この場合、前記手首部26はロングノズル13の把
持機能のみを有する。
【0006】また、前記マニピュレータ本体22は円筒
座標系において作動させられ、前記油圧シリンダ22a
を作動させることによって前記旋回軸23を矢印A方向
に昇降させることができるようになっているとともに、
オペレータによって手動で矢印C方向に回転させること
ができるようになっている。前記構成のロングノズル着
脱装置において、オペレータは前記マニピュレータ21
を操作し、ロングノズル13をレードルノズル15の近
傍に手動で搬送した後、目視しながらインチングなどに
よって心合せを行い、前記挿入口16に前記レードルノ
ズル15を挿入するようにしている。
【0007】この場合、ロングノズル13を前記レード
ルノズル15に装着する瞬間に、オペレータは手首部2
6を前後左右に振り、ロングノズル13とレードルノズ
ル15の間の引っ掛かりなどによってロングノズル13
が不完全装着状態になることがないようにしている。と
ころが、前記ロングノズル13の装着作業を行うために
は熟練を要し、作業が煩わしいだけでなく、コストが高
くなってしまう。
【0008】そこで、前記マニピュレータ21の操作の
一部を自動化したロングノズル着脱装置が提供されてい
る。この場合、オペレータは前記マニピュレータ21を
操作し、ロングノズル13をレードルノズル15の近傍
に自動的に搬送した後、目視しながらインチングなどに
よって心合せを行い、前記挿入口16に前記レードルノ
ズル15を挿入するようにしている。
【0009】ところが、前記レードル11自体が図示し
ないレードルクレーンによって設置されるので、レード
ル11の位置決め精度が低く、最大±100〔mm〕程
度の心ずれが発生することもある。したがって、前記マ
ニピュレータ21を操作し、ロングノズル13を待機位
置からレードルノズル15の近傍に自動的に搬送した場
合に前記心ずれが残ってしまう。
【0010】また、前記マニピュレータ21は空間内で
3自由度の移動が可能ではあるが、結局、前記心ずれが
残ってしまうのでロングノズル13の位置決め精度を高
くする必要がない。したがって、そのままの位置でロン
グノズル13をレードルノズル15に装着することが困
難になるので、心合せが十分であるかどうかをオペレー
タが目視によって判断し、十分でない場合は目視しなが
らインチングなどによって再度心合せを行うようにして
いる。
【0011】そこで、オペレータが行うマニピュレータ
21の操作を自動化するために伸縮アーム25の位置決
め精度を高くし、前記ロングノズル13をレードルノズ
ル15の近傍まで自動的に搬送した時点において図示し
ないカメラを使用した位置検出器によってレードルノズ
ル15の位置を正確に検出し、検出結果に基づいて再度
心合せを行うようにしている。
【0012】ところが、この場合も伸縮アーム25のア
ーム長が4〔m〕程度であることなどから、マニピュレ
ータ21の機械的なガタが拡大されるだけでなく前記位
置検出器による測定誤差も生じ、図3に示すように、前
記ロングノズル13の中心軸bとレードルノズル15の
中心軸cの心ずれεを0にすることができず、最大 ε=±15〜20〔mm〕 の範囲に及んでしまう。
【0013】そして、この状態においてマニピュレータ
21の旋回軸23及び伸縮アーム25を図示しないクラ
ッチによって駆動系から遮断し、前記伸縮アーム25の
解放状態においてロングノズル13をレードルノズル1
5に装着した場合、図4に示すように、ロングノズル1
3の中心軸bがトラニオン軸aを中心としてレードルノ
ズル15の中心軸cに対して角度θ(3〜5〔°〕)だ
け傾斜してしまう。一方、溶融金属の漏れなどを考慮す
ると、前記角度θを理想的には0〔°〕に、最大でも1
〔°〕以内にしなければならない。
【0014】また、前記レードル11は空に近い状態に
なると、図5に示すように、5〔°〕程度傾けることに
よって、収容された溶融金属を最後まで流し出すことが
できるようになっている。この時、前記レードル11と
共にロングノズル13も傾斜するように自由度を持たせ
なければならないので、トラニオン軸aにおいてロング
ノズル13を支持する必要がある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のロングノズル着脱装置においては、前記条件の中で
ロングノズル13をレードルノズル15に正確に装着す
るために、前記ロングノズル13の中心軸bとレードル
ノズル15の中心軸cの心ずれεをほぼ ε=±2〔mm〕 の範囲に収めるように心合せを行うことが必要である
が、伸縮アーム25のアーム長が4〔m〕程度であるこ
となどから、マニピュレータ21の機械的なガタが拡大
されるだけでなく前記位置検出器による測定誤差も生じ
てしまう。
【0016】したがって、マニピュレータ21の位置決
め精度を追求するだけでは正確な心合せを行うことがで
きず、ロングノズル13とレードルノズル15が2点で
接触してしまい、溶融金属が空気に触れたり、溶融金属
がロングノズル13とレードルノズル15の間から漏れ
たりする。そこで、マニピュレータ21にロングノズル
13を揺動させるための図示しない手首機構を配設し、
該手首機構によってロングノズル13を把持し、揺動さ
せながらレードルノズル15に装着することが考えられ
る。
【0017】ところが、ロングノズル13を揺動させな
がらレードルノズル15に装着した場合でも、何らかの
原因でロングノズル13とレードルノズル15の間に引
っ掛かりが発生して隙間(すきま)が形成されると、該
隙間を介して溶融金属が漏れてしまう。本発明は、前記
従来のロングノズル着脱装置の問題点を解決して、ロン
グノズルとレードルノズルの間から溶融金属が漏れるこ
とがないロングノズル着脱装置及びその操作方法を提供
することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のロ
ングノズル着脱装置においては、昇降自在に配設された
伸縮アームと、該伸縮アームに対して水平方向に移動自
在に配設され、ロングノズルを把持するロングノズル把
持部と、前記伸縮アームを昇降させるための第1の駆動
手段と、前記ロングノズル把持部を水平方向に移動させ
るための第2の駆動手段とを有する。
【0019】そして、前記ロングノズルの上昇が停止し
たことを検出するための第1の検出手段と、前記ロング
ノズルの水平方向の移動量を検出するための第2の検出
手段とを有する。本発明のロングノズル着脱装置の操作
方法においては、伸縮アームの先端において把持された
ロングノズルを上昇させて自動装着を行う。そして、該
ロングノズルの上昇が停止したことを検出すると、前記
ロングノズルを上昇させるための押上力を零にし、その
後、前記ロングノズルを水平方向に移動させ、該ロング
ノズルの水平方向の移動量を検出し、該ロングノズルが
水平方向に移動したかどうかによってロングノズルの完
全装着状態と不完全装着状態とを判定する。
【0020】
【作用】本発明によれば、前記のようにロングノズル着
脱装置においては、昇降自在に配設された伸縮アーム
と、該伸縮アームに対して水平方向に移動自在に配設さ
れ、ロングノズルを把持するロングノズル把持部と、前
記伸縮アームを昇降させるための第1の駆動手段と、前
記ロングノズル把持部を水平方向に移動させるための第
2の駆動手段とを有する。
【0021】この場合、第1の駆動手段によって、伸縮
アームを介してロングノズル把持部を上昇させ、ロング
ノズルがレードルノズルに接触すると、続いて、第2の
駆動手段によってロングノズルを水平方向に移動させて
心合せを行いながら自動装着を終了する。そして、前記
ロングノズルの上昇が停止したことを検出するための第
1の検出手段と、前記ロングノズルの水平方向の移動量
を検出するための第2の検出手段とを有する。
【0022】したがって、ロングノズルの上昇が停止し
たことが第1の検出手段によって検出された後、ロング
ノズルを水平方向に移動させ、第2の検出手段によって
ロングノズルの水平方向の移動量を検出することができ
る。本発明のロングノズル着脱装置の操作方法において
は、伸縮アームの先端において把持されたロングノズル
を上昇させ、自動装着を行う。該自動装着が終了する
と、ロングノズルの上昇が停止するので、それを検出し
て前記ロングノズルを上昇させるための押上力を零にし
た後、前記ロングノズルを水平方向に移動させる。
【0023】この時、ロングノズルの挿入口の表面に異
物が付着していてロングノズルが異物に乗り上げていた
り、ロングノズルの先端部の表面と挿入口の表面の間に
異物が挟み込まれていたりすると、レードルノズルの先
端部の表面と挿入口の表面の間に隙間が形成される。こ
の場合、前記ロングノズルを水平方向に移動させ、該ロ
ングノズルの水平方向の移動量を検出し、ロングノズル
が水平方向に移動したかどうかによってロングノズルの
完全装着状態と不完全装着状態とを判定することができ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
ロングノズル着脱装置の平面図、図6は本発明の実施例
におけるロングノズル着脱装置の縦断面図、図7は本発
明の実施例におけるロングノズル着脱装置の概略図、図
8は本発明の実施例におけるロングノズル着脱装置の動
作説明図、図9はロングノズルの状態図、図10はロン
グノズルの他の状態図である。図9及び10の(a)は
レードルノズル15とロングノズル48の接触状態を示
す垂直方向断面図、(b)はレードルノズル15とロン
グノズル48の接触状態を示す水平方向断面図である。
なお、図9の(a)は図9の(b)の要部G−G断面図
である。
【0025】図7において、11は溶融金属を収容する
レードル、12は該レードル11の溶融金属を一旦収容
するタンデッシ、15は前記レードル11の底部に突出
して形成されたパイプ状のレードルノズル、48は前記
レードル11の溶融金属をタンデッシ12に供給するた
めのロングノズルである。そして、該ロングノズル48
の上端には、前記レードルノズル15を挿入するための
図示しない挿入口が形成されている。
【0026】また、21は前記ロングノズル48を前記
レードルノズル15に対して着脱するためのマニピュレ
ータであり、該マニピュレータ21は第1の駆動手段と
してのマニピュレータ本体22、該マニピュレータ本体
22に対して摺動する旋回軸23、該旋回軸23の先端
に固定されたアーム支持部24、該アーム支持部24に
支持されて矢印B方向に昇降自在に配設された伸縮アー
ム30、及び該伸縮アーム30に対して水平方向に移動
自在に配設され、ロングノズルを把持するロングノズル
把持部32から成る。
【0027】前記伸縮アーム30は、第2の駆動手段と
して、前記ロングノズル把持部32に隣接して配設され
た従動機構部27、該従動機構部27とアーム支持部2
4の間に配設された力伝達機構部28、及びアーム支持
部24より後方(図における右方)に配設された精密機
器取付部29を有する。また、前記マニピュレータ本体
22は図示しない油圧装置や電動機などによって円筒座
標系において作動させられ、前記旋回軸23を矢印A方
向に昇降させることができるようになっているととも
に、矢印C方向に回転させることができるようになって
いる。
【0028】なお、20はレードルノズル15とロング
ノズル48の間の心ずれを測定するために2台配設され
たカメラである。次に、前記伸縮アーム30及びロング
ノズル把持部32の詳細について説明する。図1及び6
において、30は伸縮アーム、32はロングノズル把持
部である。該ロングノズル把持部32はロングノズル4
8を把持し、x軸方向、y軸方向及びθy 軸方向におい
て3自由度を有する。そして、前記伸縮アーム30は、
前述したように前記ロングノズル把持部32に隣接して
配設された従動機構部27、該従動機構部27とアーム
支持部24(図7)の間に配設された力伝達機構部2
8、及びアーム支持部24より後方(図における左方)
に配設された精密機器取付部29から成る。
【0029】また、34は伸縮アームケース、33は該
伸縮アームケース34内に配設され、先端が前記伸縮ア
ームケース34から突出した従動ケースであり、いずれ
も四角筒状の断面を有している。前記従動ケース33
は、伸縮アームケース34に対してx軸方向及びy軸方
向に移動自在に配設され支持される。そのため、前記伸
縮アームケース34の底面に支持具37が配設される。
該支持具37は、x軸リニアローラウェイ37a、リニ
アローラベース37b及びy軸リニアローラウェイ37
cから成り、x軸リニアローラウェイ37a及びy軸リ
ニアローラウェイ37cは井桁(いげた)状に組まれ、
前記リニアローラベース37bがx軸リニアローラウェ
イ37a及びy軸リニアローラウェイ37cに沿って摺
動することができるようになっている。
【0030】ところで、前記ロングノズル把持部32は
平面図において「コ」の字状のレバー45を有し、該レ
バー45は前記従動ケース33に取り付けられ、両側の
腕部のそれぞれにロングノズル48を把持するための切
欠45aが形成される。すなわち、ロングノズル48は
上端が円形の形状を有し、上端に取付金具48aが取り
付けられ、該取付金具48aの両側に係止ピン49が突
出して形成される。そして、該係止ピン49を前記切欠
45aに係止させることによって、前記レバー45はロ
ングノズル48をθy 軸方向に揺動自在に支持すること
ができる。
【0031】また、前記ロングノズル48は、レバー4
5と共に水平方向すなわちx軸方向及びy軸方向に移動
させられるようになっている。そのため、前記伸縮アー
ムケース34の底面には、x軸方向に前記従動ケース3
3を移動させるためのx軸駆動部材40、及びy軸方向
に前記従動ケース33を移動させるためのy軸駆動部材
41が配設される。
【0032】前記x軸駆動部材40は、前記伸縮アーム
ケース34の底面に固定されたブラケット40a、該ブ
ラケット40aに固定され、油圧又は空気圧によって作
動させられるx軸駆動用シリンダ40b、該x軸駆動用
シリンダ40bのロッドの先端にロードセル40cを介
して固定されたシャフト40d、前記x軸駆動用シリン
ダ40bに供給される油又は空気の量を制御するサーボ
弁40e、及び前記ブラケット40aとシャフト40d
の間に配設され、ロングノズル48のx軸方向の位置及
び移動量を検出する第2の検出手段としてのポテンショ
メータ40fから成る。なお、前記サーボ弁40eのほ
かに比例電磁弁を使用することもできる。
【0033】そして、前記シャフト40dはx軸方向に
延び、先端にローラフォロア42が配設され、該ローラ
フォロア42を介して前記シャフト40dと前記従動ケ
ース33が連結される。前記ローラフォロア42は、前
記シャフト40dの先端に回転自在に配設されたローラ
42a、及び前記従動ケース33の後方(図における左
方)に突出する突出片33aの後端に形成され、y軸方
向に延びて前記ローラ42aを収容する長溝42bから
成る。
【0034】一方、y軸駆動部材41は、前記伸縮アー
ムケース34の底面に固定されたブラケット41a、該
ブラケット41aに固定され、油圧又は空気圧によって
作動させられるy軸駆動用シリンダ41b、該y軸駆動
用シリンダ41bのロッドの先端にロードセル41cを
介して固定されたシャフト41d、前記y軸駆動用シリ
ンダ41bに供給される油又は空気の量を制御するサー
ボ弁41e、及び前記ブラケット41aとシャフト41
dの間に配設され、ロングノズル48のy軸方向の位置
及び移動量を検出する第2の検出手段としてのポテンシ
ョメータ41fから成る。なお、前記サーボ弁41eの
ほかに比例電磁弁を使用することもできる。
【0035】そして、前記シャフト41dはx軸方向に
延び、先端に方向変換部材44及びローラフォロア43
が配設され、該方向変換部材44及びローラフォロア4
3を介して前記シャフト41dと前記従動ケース33が
連結される。前記方向変換部材44は、前記シャフト4
1dの先端と連結されたロッド44a、及び該ロッド4
4aの先端と連結され、前記伸縮アームケース34に対
して揺動自在に支持された「L」の字状のレバー44b
から成る。さらに、該レバー44bと前記従動ケース3
3の間に前記ローラフォロア43が配設される。該ロー
ラフォロア43は、方向変換部材44の先端に回転自在
に配設されたローラ43a、及び前記従動ケース33か
ら後方に突出する突出片33aの後端に形成され、x軸
方向に延びて前記ローラ43aを収容する長溝43bか
ら成る。
【0036】したがって、前記x軸駆動用シリンダ40
bに対して油又は空気を給排すると、ロッドが進退し
て、ロードセル40c及びシャフト40dを介して力を
伝達して従動ケース33をx軸方向に移動させ、ロング
ノズル48をx軸方向の任意の位置に設定することがで
きる。この間、前記従動ケース33はx軸方向に移動す
るが、前記ローラフォロア43がその動きを吸収するの
で、前記シャフト41dは停止した状態のままとなる。
そして、前記ポテンショメータ40fによってロングノ
ズル48のx軸方向の位置及び移動量を検出することが
でき、ロードセル40cによってロングノズル48の負
荷により発生する圧縮力及び引張力も検出することがで
きる。
【0037】また、前記y軸駆動用シリンダ41bに対
して油又は空気を給排すると、ロッドが進退して、ロー
ドセル41c、シャフト41d、ロッド44a及びレバ
ー44bを介して力を伝達して従動ケース33をy軸方
向に移動させ、ロングノズル48をy軸方向の任意の位
置に設定することができる。この間、前記従動ケース3
3はy軸方向に移動するが、前記ローラフォロア42が
その動きを吸収するので、前記シャフト40dは停止し
た状態のままとなる。そして、前記ポテンショメータ4
1fによってロングノズル48のy軸方向の位置及び移
動量を検出することができ、ロードセル41cによって
ロングノズル48の負荷により発生する圧縮力及び引張
力も検出することができる。
【0038】このように、前記従動ケース33をx軸方
向及びy軸方向に移動させて前記ロングノズル48を任
意の位置に設定することができる。例えば、図8に示す
ように、シャフト40dを矢印D方向に移動させること
によって従動ケース33をx軸方向にΔxだけ移動させ
ることができ、シャフト41dを矢印E方向に移動させ
ることによって従動ケース33をy軸方向にΔyだけ移
動させることができる。
【0039】なお、前記シャフト40d,41dが進退
する際に発生する摩擦力をできる限り小さくするととも
に、シャフト40d,41dの座屈が発生するのを防止
するために、シャフト40d,41dの軸方向に沿って
複数箇所にリニアベアリング51が配設される。また、
52は前記伸縮アームケース34の前端と従動ケース3
3の間を密封するためのカバーである。
【0040】そして、前記従動ケース33をx軸方向及
びy軸方向に移動させる際に、前記ロングノズル48が
レードルノズル15に当たってθy 軸方向に傾斜するこ
とがないようにθy 軸ロック手段46が配設される。該
θy 軸ロック手段46は、前記従動ケース33に固定さ
れ、油圧又は空気圧によって作動させられるθy 軸ロッ
ク用シリンダ46a、及び該θy 軸ロック用シリンダ4
6aのロッドの先端に固定されたシャフト46bから成
る。
【0041】一方、前記ロングノズル48の前記取付金
具48aには、シャフト46bと対向する位置にブラケ
ット94が取り付けられ、該ブラケット94にシャフト
46bに対応する係止穴94aが形成される。したがっ
て、前記θy 軸ロック用シリンダ46aに対して油又は
空気を給排することによってシャフト46bを進退さ
せ、該シャフト46bの先端を係止穴94aに対して係
脱させることができる。そして、図9及び10に示すよ
うに、前記シャフト46bの先端を係止穴94aに係合
させることによって、ロングノズル48をロックするこ
とができる。また、シャフト46bの先端を係止穴94
aから後退させることによって、ロングノズル48を解
放することができる。この場合、ロングノズル48をレ
バー45に対してθy 軸回りに揺動させることができ
る。
【0042】次に、前記構成のロングノズル着脱装置の
動作について説明する。前記ロングノズル48をレード
ルノズル15に装着する場合、まず、図示しないレード
ルクレーンを使用して自動で前記レードル11を搬送
し、設定位置に設置する。しかし、この時点におけるレ
ードル11の位置決め精度が低いので基準位置に対し最
大±100〔mm〕程度の心ずれが発生することがあ
る。そして、前記レードル11に取り付けられたレード
ルノズル15も同程度の心ずれεが発生していることに
なる。
【0043】次に、レードル11が設置されたのを確認
したオペレータは前記マニピュレータ21による自動装
着のための図示しない「装着」スイッチを押す。したが
って、マニピュレータ21はあらかじめ決められたシー
ケンスに従い、図7に示すように、旋回軸23を矢印A
方向に昇降させたり、矢印C方向に回転させたり、ま
た、伸縮アーム30を矢印B方向に伸縮させたりして、
ロングノズル把持部32を待機位置から前記基準位置に
搬送する。この時点で、ロングノズル48の中心軸bと
レードルノズル15の中心軸cの心ずれεは±100
〔mm〕程度になっている。ここで、2台のカメラ20
を使用し画像3次元計測法によって前記心ずれεを計測
してマニピュレータ21にフィードバックし、再度ロン
グノズル把持部32を近づけて心ずれεを減小させる。
しかし、マニピュレータ21の機械的なガタや測定誤差
があるので、ロングノズル48の中心軸bとレードルノ
ズル15の中心軸cの心ずれεは最大15〜20〔m
m〕程度残ってしまう。
【0044】この状態で、ロングノズル48をレードル
ノズル15に装着すると、ロングノズル48の中心軸b
が図4に示すようにトラニオン軸aを中心としてレード
ルノズル15の中心軸cに対して角度θ(3〜5
〔°〕)だけ傾斜してしまう。そこで、前記θy 軸ロッ
ク用シリンダ46aに油又は空気を供給することによっ
てシャフト46bを前進させ、該シャフト46bの先端
を係止穴94aに係合させることによって、ロングノズ
ル48をロックする。
【0045】続いて、ロングノズル把持部32を前記マ
ニピュレータ21によって上昇させ、図9に示すように
ロングノズル48のレードルノズル15への接触を開始
させる。この場合、ロングノズル把持部32によるロン
グノズル48の押上力をFA とし、ロングノズル48及
びレードルノズル15の接触点PA における接触面の方
向と押上力FA が働く方向の成す角をαとしたとき、前
記接触面に働く垂直抗力Nは、 N=FA sinα であるから、水平方向の力FB は、 FB =N cosα=FA sinα cosα となる。なお、この場合、静的条件とし摩擦は無視す
る。
【0046】この水平方向の力FB は、レバー45を介
して従動ケース33に加わる。そして、該従動ケース3
3に加わった力FB のx軸方向分力FBxはシャフト40
dを介してロードセル40cに伝達され、y軸方向分力
Byはシャフト41dを介してロードセル41cに伝達
される。また、ロードセル40c,41cによって圧縮
力及び引張力を検出し、それらが0になるようにx軸駆
動部材40及びy軸駆動部材41を駆動し、これを繰り
返すことによって心ずれεを0にすることができる。
【0047】前記ロードセル40c,41cによって検
出した圧縮力及び引張力が0になった時、図10に示す
ように正確な心合わせが行われる。そこで、シャフト4
6bの先端を係止穴94aから後退させることによって
ロングノズル48を解放する。そして、オペレータは目
視によってロングノズル48のレードルノズル15への
装着を確認する。
【0048】ところで、ロングノズル48とレードルノ
ズル15の隙間から溶融金属が漏れることがないよう
に、前記ロングノズル48の挿入口16(図3参照)の
表面とレードルノズル15の先端部の表面を常に良好な
状態に維持する必要がある。そのため、通常、レードル
ノズル15はレードル11を1回使用するたび、すなわ
ち、鋳込みを1回行うたびに取り替えて新品又はそれに
準ずるものを使用するようにしている。したがって、レ
ードルノズル15の先端部の表面は常に滑らかな状態に
される。
【0049】ところが、ロングノズル48は数回の鋳込
みを行う間連続して使用されるので、挿入口16の表面
は1回の鋳込みごとにスプラッシなどによって荒れてし
まう。そこで、1回の鋳込みが終了してレードルノズル
15が交換される間に、挿入口16はグラインダなどに
よって自動的に研削(洗浄)され、表面は再び滑らかに
される。
【0050】このように、前記ロングノズル48の挿入
口16の表面とレードルノズル15の先端部の表面が常
に良好な状態に維持されるので、理論的にはロングノズ
ル48をレードルノズル15に完全に装着することがで
きる。ところが、前記レードルノズル15の交換時間は
数分であってわずかであり、前記ロングノズル48の挿
入口16を研削しても表面が滑らかにならないことがあ
る。
【0051】さらに、ロングノズル48のレードルノズ
ル15への装着時に何らかの原因でロングノズル48と
レードルノズル15の間に異物が進入して引っ掛かりが
発生してしまうこともある。この場合、ロングノズル4
8とレードルノズル15の間に隙間が形成され、該隙間
を介して溶融金属が漏れてしまう。この場合、オペレー
タは目視によってロングノズル48のレードルノズル1
5への装着を確認しているが、装着部分から5〜10
〔m〕離れた遠方からの確認であり、従来の技術におい
て示したように手動でマニピュレータ21を操作し、ロ
ングノズル48のレードルノズル15への当たりを直接
感じながら作業するものではないので、ロングノズル4
8とレードルノズル15の間にわずかな隙間が形成され
た場合、それを検出することができない。
【0052】そこで、ロングノズル48のレードルノズ
ル15への完全装着状態と不完全装着状態とを判定する
ための装着状態判定手段について説明する。ここで、ロ
ングノズル48のレードルノズル15への完全装着状態
は図10に示すように、レードルノズル15の先端部が
円周方向の全体においてロングノズル48の挿入口16
に当接した状態をいう。
【0053】次に、ロングノズル48の不完全装着状態
は図11から16までに示すように2種類に分けられ
る。図11はロングノズルの第1の不完全装着状態を示
す装着開始状態図、図12はロングノズルの第1の不完
全装着状態を示す装着終了状態図、図13はロングノズ
ルの第1の不完全装着状態を示す要部拡大図、図14は
ロングノズルの第2の不完全装着状態を示す装着開始状
態図、図15はロングノズルの第2の不完全装着状態を
示す装着終了状態図、図16はロングノズルの第2の不
完全装着状態を示す要部拡大図である。図11の(a)
は縦断面図、(b)は図11の(a)のH−H断面図、
図12の(a)は縦断面図、(b)は図12の(a)の
I−I断面図、図14の(a)は縦断面図、(b)は図
14の(a)のJ−J断面図、図15の(a)は縦断面
図、(b)は図15の(a)のK−K断面図である。
【0054】前記ロングノズル48を上昇させてレード
ルノズル15に装着しようとする場合、図11に示すよ
うに、挿入口16の表面におけるロングノズル48とレ
ードルノズル15の接触点PA の近傍に異物96が付着
していると、ロングノズル48のレードルノズル15へ
の装着が終了した時に、図12に示すようにレードルノ
ズル15が異物96に乗り上げてしまう。
【0055】また、前記ロングノズル48を上昇させて
レードルノズル15に装着しようとする場合、図14に
示すように、挿入口16の表面におけるロングノズル4
8とレードルノズル15の接触点PA から離れた部分に
異物96が付着していると、ロングノズル48のレード
ルノズル15への装着が終了した時に、図15に示すよ
うにレードルノズル15の先端部の表面と挿入口16の
表面の間に異物96が挟み込まれてしまう。
【0056】なお、図13及び16において、細い矢印
はロングノズル48の先端部の表面が挿入口16の表面
に当接していてロングノズル48の移動が規制される方
向を、太い矢印はレードルノズル15の先端部の表面と
挿入口16の表面の間に隙間97,98が形成され、ロ
ングノズル48の移動が規制されていない方向を示す。
【0057】そこで、図12及び15に示すようなロン
グノズル48の不完全装着状態を判定するためのロング
ノズル装着装置の操作方法について説明する。前述した
ように、ロングノズル把持部32(図7)を前記マニピ
ュレータ21によって上昇させ、図11又は14に示す
ようにロングノズル48がレードルノズル15に接触す
るので、ロードセル40c,41c(図1)によって圧
縮力及び引張力を検出し、それらが0になるようにx軸
駆動部材40及びy軸駆動部材41を駆動し、これを繰
り返す。
【0058】そして、前記ロードセル40c,41cに
よって検出した圧縮力及び引張力が0になった時、挿入
口16の表面に異物96が付着していない場合には、図
10に示すようにロングノズル48はレードルノズル1
5に完全に装着されるが、挿入口16の表面に異物96
が付着している場合には、図12又は15に示すように
ロングノズル48はレードルノズル15に完全には装着
されていない。
【0059】そこで、前記マニピュレータ本体22に配
設された第1の検出手段としての図示しないポテンショ
メータによってロングノズル48が停止したことを検出
し、マニピュレータ本体22を作動させてレードルノズ
ル15に対するロングノズル48の押上力FA (図9)
を零にする。そして、ロングノズル15を水平方向に移
動させ、順次円周方向へ向けて振るか、円周方向に沿っ
て旋回させる。
【0060】この場合、前記ロングノズル48のレード
ルノズル15への装着が終了した時に、図12に示すよ
うにレードルノズル15が異物96に乗り上げている
と、レードルノズル15の先端部の表面と挿入口16の
表面の間に図13に示すような隙間97が形成される。
したがって、前記x軸駆動用シリンダ40b及びy軸駆
動用シリンダ41bに対して油又は空気を給排して従動
ケース33をx軸方向及びy軸方向に移動させると、前
記レードルノズル15を図13の太い矢印方向に移動さ
せることができる。
【0061】そこで、この移動量をポテンショメータ4
0f,41fによって検出することによって、レードル
ノズル15が異物96に乗り上げたことによるロングノ
ズル48の不完全装着状態を判定することができる。一
方、ロングノズル48のレードルノズル15への装着が
終了した時に、図15に示すようにレードルノズル15
の先端部の表面と挿入口16の表面の間に異物96が挟
み込まれていると、レードルノズル15の先端部の表面
と挿入口16の表面の間に図16に示すような隙間98
が形成される。したがって、前記x軸駆動用シリンダ4
0b及びy軸駆動用シリンダ41bに対して油又は空気
を給排して従動ケース33をx軸方向及びy軸方向に移
動させると、前記レードルノズル15を図16の太い矢
印方向に移動させることができる。
【0062】そこで、この移動量をポテンショメータ4
0f,41fによって検出することによって、異物96
が挟み込まれたことによるロングノズル48の不完全装
着状態を判定することができる。このように、ロングノ
ズル48の不完全装着状態が判定されると、図示しない
警報装置によってアラームが発生させられる。
【0063】なお、図示しない制御装置の不完全装着状
態判定プログラムに従って、前記マニピュレータ本体2
2の作動、x軸駆動用シリンダ40b及びy軸駆動用シ
リンダ41bに対する油又は空気の給排、ロードセル4
0c,41cによる圧縮力及び引張力の検出、並びにポ
テンショメータ40f,41fによるレードルノズル1
5の移動量の検出をシーケンシャルに行うこともでき
る。
【0064】また、ロングノズル48のレードルノズル
15への押上力FA を零にする場合、旋回軸23をわず
かに下降させればよい。該旋回軸23に油圧装置を使用
している場合には、図示しないサーボ弁の圧力を0に近
づけるだけでよい。図17は本発明の実施例におけるロ
ングノズル装着装置の操作方法のフローチャートであ
る。 ステップS1 ロングノズル48(図7)を上昇させ
る。 ステップS2 ロングノズル48をレードルノズル15
に自動装着する。 ステップS3 ロングノズル48が停止する。 ステップS4 ロングノズル48の停止を検出する。 ステップS5 押上力FA (図9)を零にしてロングノ
ズル48をわずかに下降させ停止させる。 ステップS6 ロングノズル48を順次円周方向へ向け
て振る。 ステップS7 ポテンショメータ40f,41f(図
1)によってロングノズル48の移動量を検出する。 ステップS8 ロングノズル48が移動したかどうかを
判断する。ロングノズル48が移動していない場合はス
テップS9に、移動した場合はステップS10に進む。 ステップS9 ロングノズル48の完全装着状態を判定
する。 ステップS10 ロングノズル48の不完全装着状態を
判定する。 ステップS11 アラームを発生させる。 本実施例においては、ロングノズル48の移動量を検出
し、ロングノズル48が移動したかどうかによってロン
グノズル48の完全装着状態と不完全装着状態とを判定
するようにしているが、前記移動量をあらかじめ設定し
た値と比較し、比較結果に基づいてロングノズル48の
完全装着状態と不完全装着状態とを判定することもでき
る。
【0065】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ロングノズル着脱装置においては、昇降自在に配
設された伸縮アームと、該伸縮アームに対して水平方向
に移動自在に配設され、ロングノズルを把持するロング
ノズル把持部と、前記伸縮アームを昇降させるための第
1の駆動手段と、前記ロングノズル把持部を水平方向に
移動させるための第2の駆動手段とを有する。
【0067】そして、前記ロングノズルの上昇が停止し
たことを検出するための第1の検出手段と、前記ロング
ノズルの水平方向の移動量を検出するための第2の検出
手段とを有する。したがって、ロングノズル把持部を上
昇させ、ロングノズルの停止後にロングノズルを水平方
向に移動させることによって、ロングノズルの完全装着
状態と不完全装着状態とを判定することができる。
【0068】その結果、レードルノズルの先端部の表面
とロングノズルの挿入口の表面の間に異物が付着し、レ
ードルノズルの先端部の表面とロングノズルの挿入口の
表面の間に隙間が形成された場合に、ロングノズルの不
完全装着状態を判定することができるので、前記隙間を
介して溶融金属が漏れるのを防止することができる。本
発明のロングノズル着脱装置の操作方法においては、伸
縮アームの先端において把持されたロングノズルを上昇
させ、自動装着を行う。該自動装着が終了すると、ロン
グノズルの上昇が停止するので、それを検出して前記ロ
ングノズルを上昇させるための押上力を零にした後、前
記ロングノズルを水平方向に移動させる。
【0069】そして、前記ロングノズルを水平方向に移
動させ、該ロングノズルの水平方向の移動量を検出し、
ロングノズルが水平方向に移動したかどうかによってロ
ングノズルの完全装着状態と不完全装着状態とを判定す
る。その結果、レードルノズルの先端部の表面とロング
ノズルの挿入口の表面の間に異物が付着し、レードルノ
ズルの先端部の表面とロングノズルの挿入口の表面の間
に隙間が形成された場合に、ロングノズルの不完全装着
状態を判定することができるので、前記隙間を介して溶
融金属が漏れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるロングノズル着脱装置
の平面図である。
【図2】従来のロングノズル着脱装置の概略図である。
【図3】従来のロングノズル着脱装置による第1の装着
状態図である。
【図4】従来のロングノズル着脱装置による第2の装着
状態図である。
【図5】従来のロングノズル着脱装置による第3の装着
状態図である。
【図6】本発明の実施例におけるロングノズル着脱装置
の縦断面図である。
【図7】本発明の実施例におけるロングノズル着脱装置
の概略図である。
【図8】本発明の実施例におけるロングノズル着脱装置
の動作説明図である。
【図9】ロングノズルの状態図である。
【図10】ロングノズルの他の状態図である。
【図11】ロングノズルの第1の不完全装着状態を示す
装着開始状態図である。
【図12】ロングノズルの第1の不完全装着状態を示す
装着終了状態図である。
【図13】ロングノズルの第1の不完全装着状態を示す
要部拡大図である。
【図14】ロングノズルの第2の不完全装着状態を示す
装着開始状態図である。
【図15】ロングノズルの第2の不完全装着状態を示す
装着終了状態図である。
【図16】ロングノズルの第2の不完全装着状態を示す
要部拡大図である。
【図17】本発明の実施例におけるロングノズル装着装
置の操作方法のフローチャートである。
【符号の説明】
22 マニピュレータ本体 30 伸縮アーム 32 ロングノズル把持部 40 x軸駆動部材 40f,41f ポテンショメータ 41 y軸駆動部材 48 ロングノズル FA 押上力

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)昇降自在に配設された伸縮アーム
    と、(b)該伸縮アームに対して水平方向に移動自在に
    配設され、ロングノズルを把持するロングノズル把持部
    と、(c)前記伸縮アームを昇降させるための第1の駆
    動手段と、(d)前記ロングノズル把持部を水平方向に
    移動させるための第2の駆動手段と、(e)前記ロング
    ノズルの上昇が停止したことを検出するための第1の検
    出手段と、(f)前記ロングノズルの水平方向の移動量
    を検出するための第2の検出手段とを有することを特徴
    とするロングノズル着脱装置。
  2. 【請求項2】 (a)伸縮アームの先端において把持さ
    れたロングノズルを上昇させ、(b)該ロングノズルの
    上昇が停止したことを検出し、(c)前記ロングノズル
    を上昇させるための押上力を零にした後、前記ロングノ
    ズルを水平方向に移動させ、(d)該ロングノズルの水
    平方向の移動量を検出し、(e)該ロングノズルが水平
    方向に移動したかどうかによってロングノズルの完全装
    着状態と不完全装着状態とを判定することを特徴とする
    ロングノズル着脱装置の操作方法。
JP5328599A 1993-12-24 1993-12-24 ロングノズル着脱装置及びその操作方法 Withdrawn JPH07178518A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007054448A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Yunekusu:Kk センサ保持装置
KR101320306B1 (ko) * 2010-12-27 2013-10-23 주식회사 포스코 쉬라우드노즐 체결용 자동제어 로봇장치

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JP2007054448A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Yunekusu:Kk センサ保持装置
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