JPH07177608A - 電気自動車の回生制動制御装置 - Google Patents

電気自動車の回生制動制御装置

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JPH07177608A
JPH07177608A JP31933393A JP31933393A JPH07177608A JP H07177608 A JPH07177608 A JP H07177608A JP 31933393 A JP31933393 A JP 31933393A JP 31933393 A JP31933393 A JP 31933393A JP H07177608 A JPH07177608 A JP H07177608A
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JP
Japan
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negative pressure
regenerative braking
braking force
pedal
brake system
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Toshio Hagino
敏夫 萩野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の走行動力源として用いられる主モータ
と負圧式液圧ブレーキシステムの負圧ポンプモータとが
別個に設置された電気自動車の回生制動制御装置におい
て、負圧式液圧ブレーキシステムに負圧失陥が生じた場
合、正常時に近いブレーキペダルフィーリングを確保す
ること。 【構成】 負圧検出手段eにより検出された負圧検出値
が所定値より低下した時、負圧検出値の低下量とペダル
踏力相当値検出手段fにより検出されたペダル踏力相当
値の増加量に応じ主モータaによる回生制動力を増加さ
せる制御を行なう回生制動力制御手段gを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の走行動力源とし
て用いられる主モータと負圧式液圧ブレーキシステムの
負圧ポンプモータとが別個に設置された電気自動車の回
生制動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気自動車の回生制動制御装置と
しては、例えば、特開平2−250603号公報に記載
のものが知られている。
【0003】上記従来公報には、電気自動車において、
エンジン車両におけるエンジンブレーキに相当する制動
力を走行用のモータ回生制動で発揮させ、更に発生エネ
ルギーによってバッテリーを充電する回生制動が行われ
ていることを利用し、左右いずれか一方の系統の液圧ブ
レーキの失陥を検知し、非失陥側のホイールドモータの
回生制動量を失陥側ホイールドモータの回生制動量より
少なくするようにして、左右二系統の液圧ブレーキのう
ち一系統が失陥した場合に、左右の制動力のバランスを
とり、ブレーキ片効き状態を防止する技術が示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記電
気自動車において、負圧源をエンジンから得るガソリン
車用の負圧倍力式液圧ブレーキシステムに対し負圧源を
電動式負圧ポンプに置き換えた場合、車両の走行動力源
である主モータと負圧式液圧ブレーキシステムの負圧ポ
ンプモータとが別個に設置されることになるため、負圧
式液圧ブレーキシステムのみのフェイル可能性があり、
負圧式液圧ブレーキシステムが負圧失陥となった場合、
制動時にブレーキペダルへのペダル踏力が正常時より大
幅に増加してしまい、ドライバーに違和感を与える。
【0005】すなわち、負圧式液圧ブレーキシステムに
負圧失陥が生じた場合、図8に示すように、正常負圧時
においては、要求減速度α’を得るのにペダル踏力が
F’であるのに対し、負圧失陥時においては、要求減速
度α’を得るのに負圧がP’に低下することでペダル踏
力はF’からF1 ’に増加し、これにより、ブレーキペ
ダルが急激に重たくなる。
【0006】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、その目的とするところは、車両の走行動
力源として用いられる主モータと負圧式液圧ブレーキシ
ステムの負圧ポンプモータとが別個に設置された電気自
動車の回生制動制御装置において、負圧式液圧ブレーキ
システムに負圧失陥が生じた場合、正常時に近いブレー
キペダルフィーリングを確保することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の電気自動車の回生制動制御装置にあっては、図
1のクレーム対応図に示すように、車両の走行動力源と
して用いられる主モータaと、負圧式液圧ブレーキシス
テムbの負圧源cに用いられる負圧ポンプモータdとが
別個に設置された電気自動車において、前記負圧式液圧
ブレーキシステムbの負圧ラインに設けた負圧検出手段
eと、前記負圧式液圧ブレーキシステムbのペダル踏力
相当値を検出するペダル踏力相当値検出手段fと、前記
負圧検出手段eにより検出された負圧検出値が所定値よ
り低下した時、負圧検出値の低下量とペダル踏力相当値
の増加量に応じ主モータaによる回生制動力を増加させ
る制御を行なう回生制動力制御手段gと、を備えている
ことを特徴とする。
【0008】ここで、前記負圧検出手段eにより検出さ
れた負圧検出値が所定値より低下した時、警報を発する
警報手段hを備えるようにしてもよい。
【0009】
【作用】車両の走行動力源として用いられる主モータa
と、負圧式液圧ブレーキシステムbの負圧源cに用いら
れる負圧ポンプモータdとが別個に設置された電気自動
車にあっては、負圧ポンプモータdの故障等により負圧
式液圧ブレーキシステムbのみがフェイルすることがあ
る。このフェイルのうち負圧式液圧ブレーキシステムb
が負圧失陥状態である時、ブレーキペダルを踏み込んで
の制動操作を行なうと、回生制動力制御手段gにおい
て、負圧検出手段eにより検出される負圧検出値が所定
値より低下することによって負圧失陥時であると判断さ
れ、負圧検出値の低下量とペダル踏力相当値の増加量に
応じ主モータaによる回生制動力を増加させる制御が行
なわれることになる。
【0010】したがって、負圧式液圧ブレーキシステム
bの負圧失陥時、失陥程度の情報となる負圧検出値の低
下量とドライバーの要求減速度情報となるペダル踏力相
当値の増加量とに応じた回生制動力の制御により、負圧
失陥による制動力不足分が回生制動力によりうまく補わ
れることになり、正常時に近いブレーキペダルフィーリ
ングが確保される。
【0011】尚、負圧検出手段eにより検出された負圧
検出値が所定値より低下した時、警報手段hにより警報
を発することで、負圧式液圧ブレーキシステムbに負圧
失陥が生じたことをドライバーに知らせることができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】まず、構成を説明する。
【0014】図2は本発明の電気自動車の回生制動制御
装置が適用された実施例の電気自動車の回生制動制御シ
ステム図である。
【0015】負圧式液圧ブレーキシステムは、図2に示
すように、ブレーキペダル1、負圧ブースタ2、マスタ
ーシリンダ3、負圧タンク4、電動式負圧ポンプ5、電
動モータ6(負圧ポンプモータdに相当)、ON/OF
F負圧スイッチ7、リレー8、電源9、チェックバルブ
10、負圧ライン11を備えている。
【0016】したがって、ブレーキペダル1を踏み込む
と、ON/OFF負圧スイッチ7がONされて、リレー
8が作動し、電動モータ6が駆動する。これにより、負
圧ポンプ5が駆動し、チェックバルブ10を介して負圧
タンク4に貯められ、負圧タンク4からの負圧により負
圧ブースタ2が作動する。したがって、ブレーキペダル
1へのペダル踏力は負圧ブースタ2により倍力され、こ
の力をマスターシリンダ3に作用させることで液圧に変
換され、その液圧はマスターシリンダ3から各ホイール
ユニット(図示せず)にブレーキ液圧として送られ、所
定の制動力を得るようにしている。
【0017】前記ブレーキペダル1には、ストロークス
イッチSW1,SW2,SW3が設けられており、これ
らストロークスイッチSW1,SW2,SW3はペダル
踏力相当値検出手段を構成し、これによりブレーキペダ
ル1のペダル踏力が間接的に検出される。ここで、ブレ
ーキペダル1の踏力をF1 ,F2 ,F3 とし、ストロー
クスイッチSW1,SW2,SW3のストロークをS
1 ,S2 ,S3 とすると、これらの関係は図3の様にな
る。
【0018】前記負圧ライン11には負圧を検出する負
圧検出手段である負圧スイッチSW1,SW2,SW3
が設けられており、その設定圧P1 ,P2 ,P3 は、そ
の負圧レベルは、P1 >P2 >P3 となるように設定さ
れている。
【0019】21は回生制動力制御手段である回生制御
ユニットであって、ストロークスイッチSW1,SW
2,SW3及び負圧スイッチSW1,SW2,SW3に
より検出されたスイッチ信号が入力され、本電気自動車
の走行動力源である主モータ22及び主モータ22へモ
ータ駆動電力を供給する主電源23に対する指令により
回生制動力が制御され、警報手段である負圧警報24に
対し負圧失陥時に警報を発する指令が出力される。
【0020】次に、作用を説明する。
【0021】[回生制動制御作動]図4は回生制御ユニ
ット21で行なわれる回生制動制御作動の流れを示すフ
ローチャートで、以下、各ステップについて説明する
(回生制動力制御手段gに相当)。
【0022】ステップ101では、負圧スイッチSW1
がOFFであるかONであるかが判断され、OFFであ
ればステップ102に進み、ONであればステップ11
1に進む。
【0023】ステップ102では、負圧スイッチSW2
がOFFであるかONであるかが判断され、OFFであ
ればステップ103に進み、ONであればステップ10
7に進む。
【0024】ステップ103では、負圧スイッチSW3
がOFFであるかONであるかが判断され、OFFであ
ればステップ106に進み回生制動力を非作動とし、O
Nであればステップ104に進む。
【0025】ステップ104では、ストロークスイッチ
SW1がONであるかOFFであるかが判断される。
【0026】ステップ105では、ステップ104での
判断がONであれば後述の回生制動力の制御作動(段階
1)が行なわれる。
【0027】ステップ106では、ステップ103,1
04,109,115でOFFと判断されると、回生制
動力が非作動とされる。
【0028】ステップ107では、ステップ102で負
圧スイッチSW2がONである場合に、ストロークSW
2がONであるかどうかが判断される。
【0029】ステップ108では、ステップ107での
判断がONであれば後述の回生制動力の制御作動(段階
2の2)が行なわれる。
【0030】ステップ109では、ステップ107での
判断がOFFである時、ストロークスイッチSW1がO
Nであるかどうかが判断される。
【0031】ステップ110では、ステップ109での
判断がONであれば後述の回生制動力の制御作動(段階
2の1)が行なわれる。
【0032】ステップ111では、ステップ101で負
圧スイッチSW3がONである場合に、ストロークスイ
ッチSW2がONであるかどうかが判断される。
【0033】ステップ112では、ステップ111での
判断がONであれば後述の回生制動力の制御作動(段階
3の3)が行なわれる。
【0034】ステップ113では、ストロークスイッチ
SW1がONであるかどうかが判断される。
【0035】ステップ114では、ステップ113での
判断がONであれば後述の回生制動力の制御作動(段階
3の2)が行なわれる。
【0036】ステップ115では、ストロークスイッチ
SW3がONであるかどうかが判断される。
【0037】ステップ116では、ステップ115での
判断がONであれば後述の回生制動力の制御作動(段階
3の1)が行なわれる。
【0038】[3段階の回生制動力制御作動]次に、図
5〜図7に基づいて、負圧の低下量の大きさにより3段
階に分けて、回生制動力制御作動を説明する。
【0039】(a)段階1(図5参照) 図5において、負圧P1 はある要求減速度(例えば、
「α」)に対しペダル踏力が許容限界値Fとなる時の負
圧、すなわち負圧スイッチSW1の設定圧であって、負
圧ライン11内の負圧がこの負圧P1 まで低下すると、
負圧スイッチSW1がONになる。上述した制御フロー
では、ステップ101→ステップ102→ステップ10
3→ステップ104へと進む。
【0040】そして、負圧スイッチSW1がONで、ペ
ダルストロークがS1 (ペダル踏力F1 に対するストロ
ーク)を越えるステップ105では、図5の斜線部で表
示される回生制動力が加えられ、この回生制動力に
より減速度特性としては、負圧P1 により低下した特性
(A→B→C)に回生制動力分が上乗せされ、特性
(A→B→D→E)による減速度特性となる。
【0041】尚、回生制動力が付与される制御モード
であれば、負圧がP2 まで低下したとしても特性(A→
F→B→C)による減速度特性となる。
【0042】(b)段階2(図6参照) 図6において、上述した段階1に比べて、負圧ライン1
1の負圧が負圧スイッチSW2の設定圧P2 より低くな
ると、負圧スイッチSW2がONになる。上述した制御
フローでは、ステップ101→ステップ102→ステッ
プ107→ステップ109へと進む。
【0043】そして、負圧スイッチSW2がONで、ペ
ダルストロークがS1 (ペダル踏力F1 に対するストロ
ーク)を越えるステップ110では、図6の斜線部で表
示される回生制動力が加わえられ、この回生制動力
により減速度特性としては、負圧P2 により低下した特
性(A→B→K)に回生制動力分が上乗せされ、特性
(A→B→C→D→J)による減速度特性となる(段階
2の1)。
【0044】さらに、負圧スイッチSW2がONで、ペ
ダルストロークがS2 (ペダル踏力F2 に対するストロ
ーク)を越えるステップ108では、図6の斜線部で表
示される回生制動力と回生制動力が加わえられ、こ
の回生制動力,により減速度特性としては、負圧P
2 により低下した特性(A→B→K)に回生制動力,
分が上乗せされ、特性(A→B→C→D→E→F→
G)による減速度特性となる(段階2の2)。
【0045】尚、回生制動力,が付与される制御モ
ードであれば、負圧がP3 まで低下したとしても特性
(A→H→C→I→E→J)による減速度特性となる。
【0046】(c)段階3(図7参照) 図7において、上述した段階1及び段階2に比べて、負
圧ライン11の負圧が負圧SW3の設定圧P3 より低く
なると、負圧SW3がONになる。上述した制御フロー
では、ステップ101→ステップ111→ステップ11
3→ステップ115へと進む。
【0047】そして、負圧スイッチSW3がONで、ペ
ダルストロークがS3 (ペダル踏力F3 に対するストロ
ーク)を越えるステップ116では、図7で表示される
回生制動力I が加えられ、この回生制動力I より減速度
特性としては、負圧P3 により低下した特性(J→A→
B→P)に回生制動力I 分が上乗せされ、特性(J→A
→B→C→D→E)による減速度特性となる(段階3の
1)。
【0048】同様に、ペダルストロークがS1 を越える
ステップ114では、図7で表示される回生制動力と
回生制動力I ,IIが加えられ、この回生制動力,I ,
IIにより減速度特性としては、負圧P3 により低下した
特性(J→A→B→P)に回生制動力,I ,II分が上
乗せされ、特性(J→A→B→C→D→E→F→G)に
よる減速度特性となる(段階3の2)。
【0049】同様に、ペダルストロークがS2 を越える
ステップ112では、図7で表示される回生制動力,
と回生制動力I ,II,III が加えられ、この回生制動
力,,I ,II,III により減速度特性としては、負
圧P3 により低下した特性(J→A→B→P)に回生制
動力,,I ,II,III 分が上乗せされ、特性(J→
A→B→C→D→E→F→G→H→I)による減速度特
性となる(段階3の3)。
【0050】尚、回生制動力,,I ,II,III が付
与される制御モードであれば、負圧がゼロまで低下した
としても特性(J→K→C→L→E→M→N→O)によ
る減速度特性となる。
【0051】[負圧失陥時の制動作用]負圧失陥時にブ
レーキペダル1を踏み込んでの制動操作を行なうと、負
圧スイッチSW1の作動により負圧失陥時であると検知
され、図4に示すフローチャートにしたがって回生制動
制御が行なわれる。
【0052】この回生制動制御は、図4のフローチャー
トのステップ101〜103に示すように、負圧失陥レ
ベルの大きさに応じて回生制動力の大きさを異ならせて
いると共に、同じ負圧失陥レベルであってもブレーキペ
ダル1へのペダル踏力に応じて回生制動力の大きさを異
ならせている。この制御により、負圧失陥による制動力
不足分が回生制動力によりうまく補われることになり、
正常時に近いブレーキペダルフィーリングが確保され
る。
【0053】このように、ストロークスイッチSW1,
SW2,SW3を設けてペダル踏力により回生制動力を
異ならせている理由は、負圧失陥レベルでのみで回生制
動力を増やしてしまうと、緩ブレーキ時(負圧ブースタ
2の全負荷点手前)に逆に効きすぎ、いわゆるカックン
ブレーキとなってしまうことによる。よって、回生制動
力の制御にペダル踏力を加えることで、負圧ブースタ2
の全負荷点を過ぎたポイントでの回生制動力を増やし、
カックンブレーキ等の発生を抑えるようにしている。
【0054】尚、回生制御ユニット21では、負圧失陥
が検出され、回生制動の作動が行なわれると、同時に警
報手段である負圧警報24により警報を発する制御も行
われることで、ドライバーに対し負圧失陥を知らせ、早
期に故障の修復により正常状態へ復帰できるようにして
いる。
【0055】次に、効果を説明する。
【0056】(1)車両の走行動力源として用いられる
主モータ22と負圧式液圧ブレーキシステムのモータ6
とが別個に設置された電気自動車の回生制動制御装置に
おいて、ブレーキペダル1のペダル踏力を検出するペダ
ル踏力検出手段としてのストロークスイッチSW1,S
W2,SW3と、負圧式液圧ブレーキシステムの負圧ラ
イン11に設けた負圧検出手段としての負圧スイッチS
W1,SW2,SW3と、これらペダルストロークスイ
ッチSW1,SW2,SW3により検出されたペダル踏
力の増加量及びこれら負圧スイッチSW1,SW2,S
W3により検出された負圧の低下量に応じて、回生制動
力を通常より増加させる回生制動力制御手段としての回
生制御ユニット21とを備えた装置としたため、負圧式
液圧ブレーキシステムに負圧失陥が生じた場合、正常時
に近いブレーキペダルフィーリングを確保することがで
きる。
【0057】(2)回生制御ユニット21により負圧失
陥が検出された時には、警報手段である負圧警報24に
より警報が発せられるため、負圧式液圧ブレーキシステ
ムに失陥が生じた場合には、ドライバーにそのことが知
らされることになり、早期の安全対策が確保される。
【0058】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0059】例えば、実施例では、負圧の低下レベルを
3段階に分ける制御の例を示したが、簡素化するために
2段階に分けて制御を行っても良く、また、効き変化を
滑らかにするために4段階〜無段階の制御を行っても良
い。
【0060】また、ペダル踏力相当値検出手段としてス
トロークスイッチを用いた例を示したが、トルクセンサ
等によりペダル踏力を直接検出するようにしても良い。
【0061】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にあっ
ては、車両の走行動力源として用いられる主モータと負
圧式液圧ブレーキシステムの負圧ポンプモータとが別個
に設置された電気自動車の回生制動制御装置において、
負圧検出手段により検出された負圧検出値が所定値より
低下した時、負圧検出値の低下量とペダル踏力相当値の
増加量に応じ主モータによる回生制動力を増加させる制
御を行なう回生制動力制御手段を備えた装置としたた
め、負圧式液圧ブレーキシステムに負圧失陥が生じた場
合、正常時に近いブレーキペダルフィーリングを確保す
ることができるという効果が得られる。
【0062】尚、負圧検出手段により検出された負圧検
出値が所定値より低下した時、警報を発する警報手段を
設けた場合、上記効果に加え、負圧失陥が生じた場合に
は、ドライバーにそのことが直ちに知らされ、早期の安
全対策が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気自動車の回生制動制御装置を示す
クレーム対応図である。
【図2】本発明実施例の電気自動車の回生制動制御装置
が適用された実施例の電気自動車の回生制動制御システ
ム図である。
【図3】実施例装置で用いられるストロークスイッチで
のブレーキペダルストロークとブレーキペダル踏力との
関係図である。
【図4】実施例装置の回生制御ユニットで行なわれる回
生制動制御作動の流れを示すフローチャートである。
【図5】実施例装置の負圧レベルに応じた回生制動作動
の段階1の説明図である。
【図6】実施例装置の負圧レベルに応じた回生制動作動
の段階2の説明図である。
【図7】実施例装置の負圧レベルに応じた回生制動作動
の段階3の説明図である。
【図8】従来の正常負圧時と負圧低下時のペダル踏力に
対する減速度特性図である。
【符号の説明】
a 主モータ b 負圧式液圧ブレーキシステム c 負圧源 d 負圧ポンプモータ e 負圧検出手段 f ペダル踏力相当値検出手段 g 回生制動力制御手段 h 警報手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行動力源として用いられる主モ
    ータと、負圧式液圧ブレーキシステムの負圧源に用いら
    れる負圧ポンプモータとが別個に設置された電気自動車
    において、 前記負圧式液圧ブレーキシステムの負圧ラインに設けた
    負圧検出手段と、 前記負圧式液圧ブレーキシステムのペダル踏力相当値を
    検出するペダル踏力相当値検出手段と、 前記負圧検出手段により検出された負圧検出値が所定値
    より低下した時、負圧検出値の低下量とペダル踏力相当
    値の増加量に応じ主モータによる回生制動力を増加させ
    る制御を行なう回生制動力制御手段と、 を備えていることを特徴とする電気自動車の回生制動制
    御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電気自動車の回生制動制
    御装置において、 前記負圧検出手段により検出された負圧検出値が所定値
    より低下した時、警報を発する警報手段を備えているこ
    とを特徴とする電気自動車の回生制動制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008126572A1 (ja) * 2007-03-29 2008-10-23 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 制動装置および制動装置の制御方法
US8360533B2 (en) 2009-09-25 2013-01-29 Mando Corporation Regenerative braking system

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