JPH0717735A - 高分散光ファイバおよびその製造方法 - Google Patents
高分散光ファイバおよびその製造方法Info
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- JPH0717735A JPH0717735A JP5162936A JP16293693A JPH0717735A JP H0717735 A JPH0717735 A JP H0717735A JP 5162936 A JP5162936 A JP 5162936A JP 16293693 A JP16293693 A JP 16293693A JP H0717735 A JPH0717735 A JP H0717735A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B37/00—Manufacture or treatment of flakes, fibres, or filaments from softened glass, minerals, or slags
- C03B37/01—Manufacture of glass fibres or filaments
- C03B37/012—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments
- C03B37/01205—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments starting from tubes, rods, fibres or filaments
- C03B37/01211—Manufacture of preforms for drawing fibres or filaments starting from tubes, rods, fibres or filaments by inserting one or more rods or tubes into a tube
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- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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- C03B2203/10—Internal structure or shape details
- C03B2203/22—Radial profile of refractive index, composition or softening point
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C03B2203/36—Dispersion modified fibres, e.g. wavelength or polarisation shifted, flattened or compensating fibres (DSF, DFF, DCF)
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- Glass Compositions (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 コア−クラッド比屈折率差が大きく、単位長
さ当りの分散が大きい高分散光ファイバを得る。 【構成】 ゲルマニア、シリカ、五酸化二燐、酸化ナト
リウムおよび酸化カルシウムの混合粉体を加熱溶融せし
めた後、急冷、固化せしめて、屈折率(Δ1)が石英の屈
折率と比較して5%以上高い、ロッド状のコア材を形成
する。これとは別に、臭素およびフッ素が添加された石
英からなり、屈折率(Δ2)が石英の屈折率と比較して
0.7%以上低い管状のクラッド材を形成する。コア材
をクラッド材内に挿入し、これらを加熱、溶融、一体化
して母材を得る。この母材を紡糸して光ファイバを得
る。
さ当りの分散が大きい高分散光ファイバを得る。 【構成】 ゲルマニア、シリカ、五酸化二燐、酸化ナト
リウムおよび酸化カルシウムの混合粉体を加熱溶融せし
めた後、急冷、固化せしめて、屈折率(Δ1)が石英の屈
折率と比較して5%以上高い、ロッド状のコア材を形成
する。これとは別に、臭素およびフッ素が添加された石
英からなり、屈折率(Δ2)が石英の屈折率と比較して
0.7%以上低い管状のクラッド材を形成する。コア材
をクラッド材内に挿入し、これらを加熱、溶融、一体化
して母材を得る。この母材を紡糸して光ファイバを得
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1.55μm用光ファ
イバと1.3μm用光ファイバの間に接続される分散補
償用光ファイバとして好適に用いられる高分散光ファイ
バおよびその製造方法に関する。
イバと1.3μm用光ファイバの間に接続される分散補
償用光ファイバとして好適に用いられる高分散光ファイ
バおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、1.55μm用分散シフト光ファ
イバや、1.55μm用光増幅器等、1.55μmの波
長帯で用いられる光ファイバの開発が進み、汎用の1.
3μm用光ファイバと、これら1.55μm用光ファイ
バとを接続して用いることが多くなってきている。そし
て、1.55μm用光ファイバを1.3μm用光ファイ
バのシステムに使用する際には、NAが大きくて高い分
散値が得られる高分散光ファイバを、使用波長帯が異な
る光ファイバで生じる分散を打ち消すための分散補償用
光ファイバとして用いるられることがある。
イバや、1.55μm用光増幅器等、1.55μmの波
長帯で用いられる光ファイバの開発が進み、汎用の1.
3μm用光ファイバと、これら1.55μm用光ファイ
バとを接続して用いることが多くなってきている。そし
て、1.55μm用光ファイバを1.3μm用光ファイ
バのシステムに使用する際には、NAが大きくて高い分
散値が得られる高分散光ファイバを、使用波長帯が異な
る光ファイバで生じる分散を打ち消すための分散補償用
光ファイバとして用いるられることがある。
【0003】そして、このような高分散光ファイバとし
ては、従来コアとクラッドとの比屈折率差(以下、コア
−クラッド比屈折率差と記載する)が2.5〜3.0%
程度に形成された光ファイバが用いられ、ゲルマニア添
加石英コア−純石英クラッド構造のものが開発されてい
る。このような従来の高分散光ファイバを製造する方法
としては、VAD法により石英系光ファイバを形成する
際に、コアの部分にゲルマニア(GeO2)を多量に添
加して、コア−クラッド比屈折率差が2.5〜3.0%
となるように形成する方法が行われている。
ては、従来コアとクラッドとの比屈折率差(以下、コア
−クラッド比屈折率差と記載する)が2.5〜3.0%
程度に形成された光ファイバが用いられ、ゲルマニア添
加石英コア−純石英クラッド構造のものが開発されてい
る。このような従来の高分散光ファイバを製造する方法
としては、VAD法により石英系光ファイバを形成する
際に、コアの部分にゲルマニア(GeO2)を多量に添
加して、コア−クラッド比屈折率差が2.5〜3.0%
となるように形成する方法が行われている。
【0004】例えば、図2に示すような一般のVAD用
装置を用いて、以下のような手順で行われる。排気管
4を備えたチャンバ3内で、コア用バーナー1aによ
り、GeO2が多量に添加されたシリカ(SiO2)から
なるコア用多孔質ガラス微粒子体を堆積させ、またクラ
ッド用バーナー1b,1cによりコア用多孔質ガラス微
粒子体の外周上にSiO2からなるクラッドの一部をな
す多孔質ガラス微粒子層を堆積させて、多孔質ガラスプ
リフォーム2を形成する。これを脱水、焼結後、降温さ
せて中心材を得る。得られた中心材の周上にSiO2
ガラス微粒子を外付けし、脱水、焼結、延伸後、さらに
この工程を繰り返して純石英からなるクラッド層を形成
し、適宜のコア/クラッド径比を有するプリフォームを
得る。得られたプリフォームを高張力で溶融紡糸し
て、GeO2添加石英コア−純石英クラッド構造の高分
散光ファイバを得る。
装置を用いて、以下のような手順で行われる。排気管
4を備えたチャンバ3内で、コア用バーナー1aによ
り、GeO2が多量に添加されたシリカ(SiO2)から
なるコア用多孔質ガラス微粒子体を堆積させ、またクラ
ッド用バーナー1b,1cによりコア用多孔質ガラス微
粒子体の外周上にSiO2からなるクラッドの一部をな
す多孔質ガラス微粒子層を堆積させて、多孔質ガラスプ
リフォーム2を形成する。これを脱水、焼結後、降温さ
せて中心材を得る。得られた中心材の周上にSiO2
ガラス微粒子を外付けし、脱水、焼結、延伸後、さらに
この工程を繰り返して純石英からなるクラッド層を形成
し、適宜のコア/クラッド径比を有するプリフォームを
得る。得られたプリフォームを高張力で溶融紡糸し
て、GeO2添加石英コア−純石英クラッド構造の高分
散光ファイバを得る。
【0005】しかしながら、このような構造の従来の高
分散光ファイバでは、これをVAD法で製造する際に、
コア−クラッド比屈折率差をさらに大きくしようとして
も、GeO2の反応率や歪等の問題から、コア−クラッ
ド比屈折率差を約4%程度にするのが限界であった。ま
た現在使用されている高分散光ファイバは、その分散値
が70〜110ps/km/nm程度である。このた
め、例えば、1.3μm用光ファイバで生じる分散が、
波長1,55μmで17ps/km/nmであるとする
と、この1.3μm用光ファイバ100kmで生じる分
散を、分散値が100ps/km/nmの高分散光ファ
イバを用いて補償するためには、約17kmという長尺
の高分散光ファイバが必要になるという問題があった。
分散光ファイバでは、これをVAD法で製造する際に、
コア−クラッド比屈折率差をさらに大きくしようとして
も、GeO2の反応率や歪等の問題から、コア−クラッ
ド比屈折率差を約4%程度にするのが限界であった。ま
た現在使用されている高分散光ファイバは、その分散値
が70〜110ps/km/nm程度である。このた
め、例えば、1.3μm用光ファイバで生じる分散が、
波長1,55μmで17ps/km/nmであるとする
と、この1.3μm用光ファイバ100kmで生じる分
散を、分散値が100ps/km/nmの高分散光ファ
イバを用いて補償するためには、約17kmという長尺
の高分散光ファイバが必要になるという問題があった。
【0006】このように、現在使用されている高分散光
ファイバは、コア−クラッド比屈折率差の大きさに限界
があることから、単位当りの分散をさらに増大させるこ
とができないという不満があり、単位長さ当りの分散を
より大きくできるような高分散光ファイバの開発が望ま
れていた。
ファイバは、コア−クラッド比屈折率差の大きさに限界
があることから、単位当りの分散をさらに増大させるこ
とができないという不満があり、単位長さ当りの分散を
より大きくできるような高分散光ファイバの開発が望ま
れていた。
【0007】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、コア−クラッド比屈折率差を大きくして、単位長さ
当りの分散をより大きくできるようにした高分散光ファ
イバ、およびその製造方法を提供するものである。
で、コア−クラッド比屈折率差を大きくして、単位長さ
当りの分散をより大きくできるようにした高分散光ファ
イバ、およびその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の請求項1に記載の高分散光ファイバは、ゲ
ルマニアと、シリカ、五酸化二燐、酸化ナトリウムおよ
び酸化カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1
種とを含有してなり、屈折率が石英の屈折率と比較して
少なくとも5%高いコアと、臭素およびフッ素が添加さ
れた石英からなり、屈折率が石英の屈折率と比較して少
なくとも0.7%低いクラッドとからなるものである。
また、請求項2に記載の高分散光ファイバは、ゲルマニ
アからなるコアと、臭素およびフッ素が添加された石英
からなり、屈折率が石英の屈折率と比較して少なくとも
0.7%低いクラッドとからなるものである。また、請
求項3に記載の高分散光ファイバの製造方法は、コア材
料粉体を加熱溶融せしめた後、急冷、固化せしめてロッ
ド状のコア材を形成し、これとは別に、臭素およびフッ
素が添加された石英からなる管状のクラッド材を形成
し、上記コア材を上記クラッド材内に挿入し、これらを
加熱、溶融、一体化して母材を得、該母材を紡糸して光
ファイバを得るものである。
に、本発明の請求項1に記載の高分散光ファイバは、ゲ
ルマニアと、シリカ、五酸化二燐、酸化ナトリウムおよ
び酸化カルシウムからなる群から選ばれる少なくとも1
種とを含有してなり、屈折率が石英の屈折率と比較して
少なくとも5%高いコアと、臭素およびフッ素が添加さ
れた石英からなり、屈折率が石英の屈折率と比較して少
なくとも0.7%低いクラッドとからなるものである。
また、請求項2に記載の高分散光ファイバは、ゲルマニ
アからなるコアと、臭素およびフッ素が添加された石英
からなり、屈折率が石英の屈折率と比較して少なくとも
0.7%低いクラッドとからなるものである。また、請
求項3に記載の高分散光ファイバの製造方法は、コア材
料粉体を加熱溶融せしめた後、急冷、固化せしめてロッ
ド状のコア材を形成し、これとは別に、臭素およびフッ
素が添加された石英からなる管状のクラッド材を形成
し、上記コア材を上記クラッド材内に挿入し、これらを
加熱、溶融、一体化して母材を得、該母材を紡糸して光
ファイバを得るものである。
【0009】
【実施例】以下、本発明を詳しく説明する。図1は本発
明の高分散光ファイバの屈折率分布の例を示したもので
ある。本発明の高分散光ファイバは、コアを形成する材
料としてGeO2、SiO2、五酸化二燐(P2O5)、酸
化ナトリウム(Na2O)および酸化カルシウム(Ca
O)等を用い、コアの屈折率(Δ1)が石英の屈折率と
比較して5%以上、好ましくは5〜11%高くなるよう
に形成される。本発明の高分散光ファイバにおいて、コ
アは少なくともGeO2を10重量%以上含有し、Ge
O2以外の構成成分として、極めて高純度のSiO2を6
0重量%以下、P2O5を50重量%以下、Na2Oを2
0重量%以下、およびCaOを20重量%以下の範囲で
含有するように形成される。これらGeO2以外の構成
成分は1種またはそれ以上を適宜選択することができ、
その構成比も所望の屈折率等に応じて適宜設定すること
ができる。あるいは、GeO2以外の成分を用いず、G
eO2だけを用いてコアを形成することもできる。また
本発明の高分散光ファイバは、クラッドが臭素(Br)
およびフッ素(F)が添加された石英からなり、クラッ
ドの屈折率(Δ2)が石英の屈折率と比較して0.7%
以上、好ましくは0.7〜1.5%低くなるように形成
される。
明の高分散光ファイバの屈折率分布の例を示したもので
ある。本発明の高分散光ファイバは、コアを形成する材
料としてGeO2、SiO2、五酸化二燐(P2O5)、酸
化ナトリウム(Na2O)および酸化カルシウム(Ca
O)等を用い、コアの屈折率(Δ1)が石英の屈折率と
比較して5%以上、好ましくは5〜11%高くなるよう
に形成される。本発明の高分散光ファイバにおいて、コ
アは少なくともGeO2を10重量%以上含有し、Ge
O2以外の構成成分として、極めて高純度のSiO2を6
0重量%以下、P2O5を50重量%以下、Na2Oを2
0重量%以下、およびCaOを20重量%以下の範囲で
含有するように形成される。これらGeO2以外の構成
成分は1種またはそれ以上を適宜選択することができ、
その構成比も所望の屈折率等に応じて適宜設定すること
ができる。あるいは、GeO2以外の成分を用いず、G
eO2だけを用いてコアを形成することもできる。また
本発明の高分散光ファイバは、クラッドが臭素(Br)
およびフッ素(F)が添加された石英からなり、クラッ
ドの屈折率(Δ2)が石英の屈折率と比較して0.7%
以上、好ましくは0.7〜1.5%低くなるように形成
される。
【0010】本発明の高分散光ファイバは、例えば、以
下のようにして製造することができる。まず、Ge
O2、SiO2、P2O5、Na2OおよびCaO等のコア
材料を用いて、ロッド状のコア材を形成する。すなわ
ち、コア材料の粉体をそれぞれ所要量用意し、それらを
混合する。得られた混合粉体を純粋石英るつぼ内で13
00〜1600℃に加熱して、溶融させた後、急冷、固
化させてロッド状のコア材を形成する。このコア材の外
径は適宜設定することができるが、例えば10mmφ〜
20mmφ程度とすることができる。
下のようにして製造することができる。まず、Ge
O2、SiO2、P2O5、Na2OおよびCaO等のコア
材料を用いて、ロッド状のコア材を形成する。すなわ
ち、コア材料の粉体をそれぞれ所要量用意し、それらを
混合する。得られた混合粉体を純粋石英るつぼ内で13
00〜1600℃に加熱して、溶融させた後、急冷、固
化させてロッド状のコア材を形成する。このコア材の外
径は適宜設定することができるが、例えば10mmφ〜
20mmφ程度とすることができる。
【0011】これとは別に管状のクラッド材を形成す
る。すなわち、通常のVAD法によりBr添加石英スー
トを形成し、これを焼結炉内で焼結する際にFを添加す
る。得られたBr・F添加石英ガラスを、上記コア材の
外径より若干大きな内径を有する管状に加工し、クラッ
ド材とする。この管状のクラッド材の径は、所望のコア
/クラッド径比等に応じて適宜設定することができる
が、例えば内径5mmφ〜25mmφ、外径30mmφ
〜45mmφ程度に形成することができる。このように
して得られた管状のクラッド材内に、上記で得られたロ
ッド状のコア材を挿入した後、加熱、溶融してこれらを
一体化し、母材とする。さらに、この母材を通常の手法
により紡糸することによって、高分散光ファイバを得
る。
る。すなわち、通常のVAD法によりBr添加石英スー
トを形成し、これを焼結炉内で焼結する際にFを添加す
る。得られたBr・F添加石英ガラスを、上記コア材の
外径より若干大きな内径を有する管状に加工し、クラッ
ド材とする。この管状のクラッド材の径は、所望のコア
/クラッド径比等に応じて適宜設定することができる
が、例えば内径5mmφ〜25mmφ、外径30mmφ
〜45mmφ程度に形成することができる。このように
して得られた管状のクラッド材内に、上記で得られたロ
ッド状のコア材を挿入した後、加熱、溶融してこれらを
一体化し、母材とする。さらに、この母材を通常の手法
により紡糸することによって、高分散光ファイバを得
る。
【0012】このようにして、石英の屈折率を基準とし
て、コアの屈折率が5%以上高く、クラッドの屈折率が
0.7%以上低い光ファイバが得られる。すなわちコア
−クラッド比屈折率差が5.7%以上と非常に大きく、
従って、単位長さ当りの分散が大きい高分散光ファイバ
を得ることができる。
て、コアの屈折率が5%以上高く、クラッドの屈折率が
0.7%以上低い光ファイバが得られる。すなわちコア
−クラッド比屈折率差が5.7%以上と非常に大きく、
従って、単位長さ当りの分散が大きい高分散光ファイバ
を得ることができる。
【0013】(実施例1)まず、GeO2の粉体10.
5重量%と、SiO2の粉体10.8重量%と、P2O5
の粉体20.0重量%と、Na2Oの粉体20.0重量
%と、CaOの粉体38.7重量%を混合した。得られ
た混合粉体を純粋石英るつぼ内で1550℃に加熱して
溶融させた。これを急冷、固化させて外径が10mmφ
のロッド状ガラス体を形成し、コア材とした。このコア
材の比屈折率差(石英基準)は6.2%であった。一
方、VAD法によりBr添加石英スートを形成し、これ
を焼結炉内でFを添加しつつ焼結した。このときのBr
の添加量は1.0wt%、Fの添加量は2.8wt%と
した。得られたBr・F添加石英ガラスを外径40mm
φ、内径11mmφの管状に加工し、クラッド材とし
た。このクラッド材の比屈折率差(石英基準)は1.0
%であった。クラッド材内にコア材を挿入した後、加
熱、溶融させてこれらを一体化し、母材を形成した。こ
の母材に所望の外付けを行い、紡糸して外径が125μ
mの高分散光ファイバを得た。このようにして得られた
高分散光ファイバは、コア径が2.0μm、クラッド径
が125μm、コア−クラッド比屈折率差(石英基準)
が約7.2%であった。また、得られた高分散ファイバ
は1.55μmの波長における分散値が250ps/n
m/kmであり、良好な高分散特性を示した。
5重量%と、SiO2の粉体10.8重量%と、P2O5
の粉体20.0重量%と、Na2Oの粉体20.0重量
%と、CaOの粉体38.7重量%を混合した。得られ
た混合粉体を純粋石英るつぼ内で1550℃に加熱して
溶融させた。これを急冷、固化させて外径が10mmφ
のロッド状ガラス体を形成し、コア材とした。このコア
材の比屈折率差(石英基準)は6.2%であった。一
方、VAD法によりBr添加石英スートを形成し、これ
を焼結炉内でFを添加しつつ焼結した。このときのBr
の添加量は1.0wt%、Fの添加量は2.8wt%と
した。得られたBr・F添加石英ガラスを外径40mm
φ、内径11mmφの管状に加工し、クラッド材とし
た。このクラッド材の比屈折率差(石英基準)は1.0
%であった。クラッド材内にコア材を挿入した後、加
熱、溶融させてこれらを一体化し、母材を形成した。こ
の母材に所望の外付けを行い、紡糸して外径が125μ
mの高分散光ファイバを得た。このようにして得られた
高分散光ファイバは、コア径が2.0μm、クラッド径
が125μm、コア−クラッド比屈折率差(石英基準)
が約7.2%であった。また、得られた高分散ファイバ
は1.55μmの波長における分散値が250ps/n
m/kmであり、良好な高分散特性を示した。
【0014】(実施例2)まず、GeO2の粉体を純粋
石英るつぼ内で1600℃に加熱して溶融させた。これ
を急冷、固化させて外径が10mmφのロッド状ガラス
体を形成し、コア材とした。このコア材の比屈折率差
(石英基準)は9.9%であった。一方、VAD法によ
りBr添加石英スートを形成し、これを焼結炉内でFを
添加しつつ焼結した。このときのBrの添加量は1.0
wt%、Fの添加量は2.8wt%とした。得られたB
r・F添加石英ガラスを外径40mmφ、内径11mm
φの管状に加工し、クラッド材とした。このクラッド材
の比屈折率差(石英基準)は1.0%であった。クラッ
ド材内にコア材を挿入した後、加熱、溶融させてこれら
を一体化し、母材を形成した。この母材に所望の外付け
を行い、紡糸して外径が125μmの高分散光ファイバ
を得た。このようにして得られた高分散光ファイバは、
コア径が2μm、クラッド径が125μm、コア−クラ
ッド比屈折率差(石英基準)が約10.9%であった。
また、得られた高分散ファイバは1.55μmの波長に
おける分散値が300ps/nm/kmであり、良好な
高分散特性を示した。
石英るつぼ内で1600℃に加熱して溶融させた。これ
を急冷、固化させて外径が10mmφのロッド状ガラス
体を形成し、コア材とした。このコア材の比屈折率差
(石英基準)は9.9%であった。一方、VAD法によ
りBr添加石英スートを形成し、これを焼結炉内でFを
添加しつつ焼結した。このときのBrの添加量は1.0
wt%、Fの添加量は2.8wt%とした。得られたB
r・F添加石英ガラスを外径40mmφ、内径11mm
φの管状に加工し、クラッド材とした。このクラッド材
の比屈折率差(石英基準)は1.0%であった。クラッ
ド材内にコア材を挿入した後、加熱、溶融させてこれら
を一体化し、母材を形成した。この母材に所望の外付け
を行い、紡糸して外径が125μmの高分散光ファイバ
を得た。このようにして得られた高分散光ファイバは、
コア径が2μm、クラッド径が125μm、コア−クラ
ッド比屈折率差(石英基準)が約10.9%であった。
また、得られた高分散ファイバは1.55μmの波長に
おける分散値が300ps/nm/kmであり、良好な
高分散特性を示した。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の高分散光
ファイバは、ゲルマニアと、シリカ、五酸化二燐、酸化
ナトリウムおよび酸化カルシウムからなる群から選ばれ
る少なくとも1種とを含有してなり、屈折率が石英の屈
折率と比較して少なくとも5%高いコアと、臭素および
フッ素が添加された石英からなり、屈折率が石英の屈折
率と比較して少なくとも0.7%低いクラッドとからな
るものである。あるいは、ゲルマニアからなるコアと、
臭素およびフッ素が添加された石英からなり、屈折率が
石英の屈折率と比較して少なくとも0.7%低いクラッ
ドとからなるものである。また、本発明の高分散光ファ
イバの製造方法は、コア材料粉体を加熱溶融せしめた
後、急冷、固化せしめてロッド状のコア材を形成し、こ
れとは別に、臭素およびフッ素が添加された石英からな
る管状のクラッド材を形成し、上記コア材を上記クラッ
ド材内に挿入し、これらを加熱、溶融、一体化して母材
を得、該母材を紡糸して光ファイバを得るものである。
ファイバは、ゲルマニアと、シリカ、五酸化二燐、酸化
ナトリウムおよび酸化カルシウムからなる群から選ばれ
る少なくとも1種とを含有してなり、屈折率が石英の屈
折率と比較して少なくとも5%高いコアと、臭素および
フッ素が添加された石英からなり、屈折率が石英の屈折
率と比較して少なくとも0.7%低いクラッドとからな
るものである。あるいは、ゲルマニアからなるコアと、
臭素およびフッ素が添加された石英からなり、屈折率が
石英の屈折率と比較して少なくとも0.7%低いクラッ
ドとからなるものである。また、本発明の高分散光ファ
イバの製造方法は、コア材料粉体を加熱溶融せしめた
後、急冷、固化せしめてロッド状のコア材を形成し、こ
れとは別に、臭素およびフッ素が添加された石英からな
る管状のクラッド材を形成し、上記コア材を上記クラッ
ド材内に挿入し、これらを加熱、溶融、一体化して母材
を得、該母材を紡糸して光ファイバを得るものである。
【0016】したがって、コア−クラッド比屈折率差が
非常に大きく、単位長さ当りの分散が大きな高分散光フ
ァイバが得られる。よって、本発明の高分散光ファイバ
を用いて分散補償を行う場合にも、使用する高分散光フ
ァイバの長さを短くすることができる。さらに、コア−
クラッド比屈折率差を大きくすることによって、曲げ損
失を低減させることができ、高分散光ファイバをコンパ
クトに巻いて使用することができ、省スペース化を図る
ことができる。また、本発明の高分散光ファイバは、レ
ーザとの接続効率も良いので、これらの利点を生かし
て、各種光デバイス等に有効に用いることができる。
非常に大きく、単位長さ当りの分散が大きな高分散光フ
ァイバが得られる。よって、本発明の高分散光ファイバ
を用いて分散補償を行う場合にも、使用する高分散光フ
ァイバの長さを短くすることができる。さらに、コア−
クラッド比屈折率差を大きくすることによって、曲げ損
失を低減させることができ、高分散光ファイバをコンパ
クトに巻いて使用することができ、省スペース化を図る
ことができる。また、本発明の高分散光ファイバは、レ
ーザとの接続効率も良いので、これらの利点を生かし
て、各種光デバイス等に有効に用いることができる。
【図1】 本発明の高分散光ファイバの屈折率分布の例
を示した図である。
を示した図である。
【図2】 VAD装置の例を示した説明図である。
1a、1b、1c…バーナー、2…多孔質ガラスプリフ
ォーム、3…チャンバ、4…排気管
ォーム、3…チャンバ、4…排気管
Claims (3)
- 【請求項1】 ゲルマニアと、シリカ、五酸化二燐、酸
化ナトリウムおよび酸化カルシウムからなる群から選ば
れる少なくとも1種とを含有してなり、屈折率が石英の
屈折率と比較して少なくとも5%高いコアと、臭素およ
びフッ素が添加された石英からなり、屈折率が石英の屈
折率と比較して少なくとも0.7%低いクラッドとから
なることを特徴とする高分散光ファイバ。 - 【請求項2】 ゲルマニアからなるコアと、臭素および
フッ素が添加された石英からなり、屈折率が石英の屈折
率と比較して少なくとも0.7%低いクラッドとからな
ることを特徴とする高分散光ファイバ。 - 【請求項3】 コア材料粉体を加熱溶融せしめた後、急
冷、固化せしめてロッド状のコア材を形成し、これとは
別に、臭素およびフッ素が添加された石英からなる管状
のクラッド材を形成し、上記コア材を上記クラッド材内
に挿入し、これらを加熱、溶融、一体化して母材を得、
該母材を紡糸して光ファイバを得ることを特徴とする請
求項1または2のいずれかに記載の高分散光ファイバの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5162936A JPH0717735A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 高分散光ファイバおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5162936A JPH0717735A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 高分散光ファイバおよびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0717735A true JPH0717735A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15764063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5162936A Pending JPH0717735A (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 高分散光ファイバおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0717735A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019085693A1 (zh) * | 2017-11-01 | 2019-05-09 | 江苏亨通光导新材料有限公司 | 轴向气相沉积法制备超低损耗光纤预制棒及光纤 |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5162936A patent/JPH0717735A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019085693A1 (zh) * | 2017-11-01 | 2019-05-09 | 江苏亨通光导新材料有限公司 | 轴向气相沉积法制备超低损耗光纤预制棒及光纤 |
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