JPH0717668A - 玉揚げ装置 - Google Patents

玉揚げ装置

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JPH0717668A
JPH0717668A JP16346793A JP16346793A JPH0717668A JP H0717668 A JPH0717668 A JP H0717668A JP 16346793 A JP16346793 A JP 16346793A JP 16346793 A JP16346793 A JP 16346793A JP H0717668 A JPH0717668 A JP H0717668A
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  • Coiling Of Filamentary Materials In General (AREA)
  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸条パッケージから垂れ下がった糸端を玉揚
げした状態で、短く切り揃える。 【構成】 玉揚げ装置(1)は巻取機(11)の前に移
動し、巻取機(1)のボビンホルダ(12)と玉揚げ装
置(1)に突設された支持部材(1a)とが互いに対向
する位置に停止する。そして、巻取機(11)のボビン
ホルダ(12)に挿着された糸条パッケージ(2)はプ
ッシャー(13)によって押し出され、玉揚げ装置
(1)側の支持部材(1a)に移載、挿着される。押し
出された糸条パッケージ(2)から垂れ下がった糸端
(2a)は、サクションガン(3)に吸引捕捉され、該
糸端(2a)は鋏式カッター(8)によって切断され、
切断された糸の切れ端はホース(7)を通って、屑糸ボ
ックスに収納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻取機によって巻かれ
た糸条パッケージを巻取機から、玉揚げするための玉揚
げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、合成繊維糸条の製造工程におい
て、巻き終わった糸条パッケージと空ボビンとを相互に
自動的に切り替えながら糸条を巻き取るターレット式自
動巻取機が盛んに用いられている。
【0003】このターレット式自動巻取機において、巻
き取られる糸条が巻き上がった糸条パッケージから空ボ
ビンに移行することに伴って生じる渡り糸は、糸条パッ
ケージと空ボビンとを切り替える際に、引きちぎられて
糸端となる。ところで、この糸端の位置は、巻取機側の
ボビンホルダの停止位置が不特定であることから、これ
また、不特定である。さらに、巻き取り中の糸条パッケ
ージの回転に伴う随伴流や空調風の影響によって、糸端
位置の乱れは増幅される。また、糸条パッケージから垂
れ下がる糸端長もランダムであり、時には長く垂れ下が
る。
【0004】このような糸端状態のままで糸条パッケー
ジを巻取機から玉揚げ装置に移載して、そのまま糸条パ
ッケージを積替工程や搬送工程で処理しようとすると、
この垂れ下がった糸端が装置に引っ掛かったり、絡まっ
たりして、装置の故障の原因となる。さらに、糸条パッ
ケージの最外層の糸条を剥ぎ取る工程や糸端固定の工程
において、糸条剥ぎ取りや糸端固定の失敗原因にもな
る。
【0005】このような諸問題を解決するための従来技
術として、巻取機から糸条巻取パッケージを支持部材に
突設した支持杆に受取り、該パッケージを所定の位置に
積替える玉揚装置において、前記支持部材に、パッケー
ジから垂れ下がった糸条を切断するための熱線式切断機
構を装着した玉揚装置(特開平5−43134号公報)
が提案されている。
【0006】この装置は、糸条パッケージから垂れ下が
った糸端を糸条パッケージの外径より大きな円弧状加熱
体(例えばニクロム線等出形成した電熱線)を形成し
て、玉揚げ装置の支持部材の下方に広範囲に設置してい
る。この目的は、巻取機から押し出されてくる糸条パッ
ケージの糸端を、確実に該円弧状加熱体に接触させ、切
断しようとするものである。
【0007】しかしながら、糸端を熱線式切断機構で切
断する場合においては、切断された糸の切れ端が床面に
落下して、作業環境を悪化させたり、巻き取り中の糸条
パッケージによる回転随伴流や空調風によって、前記の
糸の切れ端が舞い上がって、巻き取り中の糸条パッケー
ジに巻き込まれたりする問題がある。この問題を解決す
るために、垂れ下がった糸端を吸引する吸引手段を設け
て、切断されて不要となった糸の切れ端を屑糸ボックス
へ吸引収納する方法が行われている。
【0008】しかし、このような方法では、次に述べる
2つの点で問題がある。
【0009】第1の問題は、下記の通りである。
【0010】糸条パッケージから垂れ下がった糸端は、
前述のような理由から存在位置が乱れて不特定であり、
このような糸端を捕捉吸引するためには、前記の円弧状
加熱体と同様に吸引捕捉手段の糸条導入口をスリット状
にして、広範囲に渡って設置しなければならない。しか
し、このように糸条導入口を広範囲に渡ってに設けると
糸端を確実に吸引捕捉することは可能となるが、吸引捕
捉された糸端の非定常振動等の影響も加わって、今度は
糸端が吸引されている場所が特定できなくなるという二
律背反の性格を持つ。さらに付言すれば、糸端の吸引捕
捉位置が一定していない場合、機械式切断手段で糸条を
確実に切断するための機構が複雑になる。また、このよ
うな単一の糸条導入口を持つ糸条の吸引捕捉手段におい
ては、糸条パッケージから糸条導入口までの糸端長に糸
足差が生じる。このため、どうしても糸端長に長短がで
きることを避けられず、糸端を短くカットするために付
加的な手段が要求される。
【0011】第2の問題は、次の通りである。
【0012】熱線式切断手段による切断では、糸条パッ
ケージの糸端は吸引捕捉手段によって引張られているた
め、この張力の反作用により、熱線式切断手段で切断さ
れた糸条の糸端が飛び跳ねる現象がしばしば起こる。こ
の現象が起こると、溶融状態にある糸端が糸条パッケー
ジ上に落ち、この部分が溶着し、糸条パッケージの品質
を低下させるという問題が生じる。また、電熱ヒータ等
の加熱体表面に糸条の溶融物がスカムとなって付着する
ため、該電熱ヒータ等の加熱体表面温度を一定に維持す
るために、定期的な清掃作業が不可欠となる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、次に述べる
従来の技術の持つ課題(問題)を解決しようとするもの
である。
【0014】a.糸条パッケージを製品として払い出す
間の工程で、糸条パッケージから大きく垂れ下がった糸
端が、引っ掛かったり、巻き付いたりして装置の故障の
原因となる問題。
【0015】b.糸条の導入口を広範囲に渡ってに開口
すると糸端を確度良く捕捉することは可能となるが、吸
引捕捉された糸端の非定常振動等の影響も加わって、今
度は糸端が吸引されている場所が特定できなくなるとい
う二律背反の性格を持つ。したがって、糸端の吸引捕捉
位置が一定していないので、機械式切断手段で糸条を確
実に、かつ、短く切断するための機構が複雑になるとい
う問題。
【0016】c.糸端を熱線式切断機構で切断する場合
に、切断された糸の切れ端が床面に落下して、作業環境
を悪化させたり、巻き取り中の糸条パッケージによる回
転随伴流や空調風によって、前記の糸の切れ端が舞い上
がって、巻き取り中の糸条パッケージに巻き込まれたり
するという問題。
【0017】d.従来の技術である熱線式切断手段によ
る糸端処理において、切断された糸条が飛び跳ねて、糸
条パッケージの上に落ち、落下部分を溶着させたり、電
熱ヒータ等の加熱体表面に糸条の溶融物がスカムとなっ
て付着したり、炭化することにより、該電熱ヒータ等の
加熱体表面温度を低下させるという問題。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題を解決するための手段として、巻取機のボビンホル
ダに装着されたボビン上に形成された糸条パッケージを
該巻取機に付設されたプッシャーによって、該巻取機の
ボビンホルダに同軸上に対向した位置に突設された玉揚
げ装置側の糸条パッケージの支持部材に玉揚げする玉揚
げ装置において、該ボビンホルダ下部に、糸条を吸引捕
捉するための複数個の糸条導入口を持つ吸引捕捉手段を
設け、トラバースに直角方向に、該糸条吸引手段を出没
自在とする移動手段を設け、前記の糸条導入口上部に吸
引捕捉した糸条を切断する機械式切断手段を該糸条導入
口の数だけ設置したことを特徴とする玉揚げ装置が提供
される。
【0019】ここで、「トラバース方向」とは、「糸条
パッケージを形成するときの巻取機の糸条トラバース方
向」と定義し、「トラバースに直角方向」を「糸条パッ
ケージを形成するときの巻取機の糸条トラバース方向に
対して、ほぼ直角かつ水平方向」と定義する。
【0020】また、前記の吸引捕捉手段を、玉揚げする
糸条パッケージの数だけ設けると共に、隣接する糸条パ
ッケージのピッチ間隔に合わせて、糸条パッケージの周
面最外層のバンチ巻き形成部のほぼ鉛直下方に該吸引捕
捉手段を設置することが好ましい。
【0021】そして、糸条パッケージから糸条を解舒す
るために、該糸条パッケージを保持する支持部材の回転
手段を設けることが好ましい。
【0022】さらに、前記の吸引捕捉手段を、前記の
「トラバースに直角方向」とは独立に、「トラバース方
向」に移動自在とする手段を設け、前記の機械式切断手
段を該吸引捕捉手段の糸条導入口上部に出没自在に設け
ることが好ましい。
【0023】
【作用】このような本発明による玉揚げ装置によれば、
次のような作用によって前記の諸課題が解決でき、本発
明の目的を達成することかができる。
【0024】すなわち、巻き取りの完了時に、巻取機に
付設されたプッシャーによって、糸条パッケージが玉揚
げ装置側の糸条パッケージ支持部材上に押し出される。
この後、糸条パッケージの糸端は、玉揚げ装置側に設置
された複数個の糸条の導入口を持つ吸引捕捉手段によっ
て捕捉される。このとき、吸引捕捉手段の糸条導入口が
複数個設置されているため、糸条導入口の断面積を狭い
範囲に限定できる。このため、この捕捉された糸端は吸
引捕捉手段の糸条導入口上部に設置された機械式切断手
段によって容易に捕捉し、切断可能となる。
【0025】したがって、糸条パッケージから大きく垂
れ下がった糸端は短く切り揃えられる。この結果、糸条
パッケージの移載や搬送時において、装置に糸条パッケ
ージから垂れ下がった糸端が引っ掛かったり、絡み付い
たりすることが無くなる。
【0026】また、熱線式切断手段で糸端を切断すると
きのように、糸端の切断時に溶融した糸端が跳び上がっ
て糸条パッケージの上に落ち、糸条パッケージの品質を
低下させるということも無くなる。
【0027】ここで、前記の吸引捕捉手段を、「トラバ
ースに直角方向」に出没自在に移動させることで、糸条
パッケージの外周面に対してほぼ接線方向に垂れ下がっ
た糸端を確実に捕捉することができる。
【0028】しかし、偶にではあるが、糸条パッケージ
から垂れ下がった糸端の位置が、前記の吸引捕捉手段の
捕捉可能な範囲から外れる場合が起こる。このようなケ
ースにも対処するためには、以下に述べるような手段が
必要になる。
【0029】ここで、該手段を間違いなく説明するため
に若干の補足事項を述べる。
【0030】ターレット式自動巻取機においては、次に
述べる理由から、糸条パッケージの周面最外層にバンチ
巻きをつくる。すなわち、糸条パッケージとして巻き取
られた糸条は、巻き終わった糸条パッケージと空ボビン
が互いに回動して切り替わる時に、巻取機のトラバース
から解除される。このとき巻かれた糸条が糸条パッケー
ジの周面最外層にバンチ巻きを形成する。
【0031】本発明者は、この補足的に述べた事実に着
目して、「糸条パッケージの周面最外層に形成されたバ
ンチ巻き」を有効に利用することにより、次のようにし
て極めて効果的に糸条パッケージから垂れ下がった糸端
を捕捉吸引できることを見つけた。
【0032】すなわち、糸条パッケージを保持する玉揚
げ装置に突設された支持部材を回転させることによっ
て、糸条パッケージに巻き取られた糸条を解舒する。こ
の解舒の結果、パツケージから垂れ下がった糸端の初期
位置が乱れていても、該糸端は糸条パッケージでの巻取
位置、すなわち、糸条パッケージの周面最外層に形成さ
れたバンチ巻き部の鉛直下方に寄ってくる。このような
理由から、糸条パッケージの周面最外層に形成されたバ
ンチ巻き部の鉛直下方に、糸条パツケージの糸端を捕捉
吸引する糸条導入口を糸条パッケージの数だけ設けれ
ば、広範囲に糸条導入口を設けなくとも、好適に該糸端
を吸引捕捉できる。
【0033】さらに好ましくは、糸端の吸引捕捉手段が
運動可能な自由度をトラバース方向にも拡張すれば、該
糸端の吸引捕捉手段は「トラバース方向」と「トラバー
スに直角方向」の2次元の自由度を持つことになるか
ら、糸条パッケージの下部を平面的にカバーすることが
できる。さらに、機械式切断手段を吸引捕捉手段の糸条
の入口部に出没自在とすれば、糸条パッケージから垂れ
下がった糸端が、前記の運動をすることによって、該機
械式切断手段に引っ掛かかることが無い。
【0034】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。
【0035】図1は本発明の一実施例を示す正面図であ
り、図2は側面図である。
【0036】図1において、(1b)は玉揚げ装置の機
台であり、(1a)は玉揚げ装置(1)に突設された支
持部材であり、該支持部材(1a)には、巻取機(図2
の(11))から玉揚げされた糸条パッケージ(2)が
挿着されている。また、該支持部材(1a)には、玉揚
げされた糸条バッケージ(2)を糸条の解舒方向に回転
させる回転手段(図示せず)が設けてある。さらに、該
糸条パッケージ(2)から垂れ下がった糸端(2a)
は、本実施例では糸条の吸引捕捉手段として設けられた
サクションガン(3)に吸引捕捉された状態にある。こ
のサクションガン(3)は、玉揚げする糸条パッケージ
の数だけ、隣接する糸条パッケージのピッチ間隔に合わ
せて、糸条パッケージの周面最外層のバンチ巻き形成部
のほぼ鉛直下方に設置されている。また、(14)は糸
条吸引捕捉切断装置であり、機械式切断手段として鋏式
カッター(8)を使用し、サクションガン(3)、サク
ションガン保持ブラケット(4)、ホース(7)及びア
クチュエータ(5、9)より構成されている。
【0037】この鋏式カッター(8)は、サクションガ
ン保持ブラケット(4)を介して、アクチュエータ
(5)に接続され、該アクチュエータ(5)の駆動によ
って、該鋏式カッター(8)は「トラバースに直角方
向」へ出没自在に移動される。また、該鋏式カッター
(8)は吸引捕捉された糸端を切断可能なようにアクチ
ュエータ(9)の駆動によって、サクションガン(3)
の糸条吸引口へ出没自在に移動される。該鋏式カッター
(8)によって、切断された糸の切れ端はホース(7)
を通って、屑糸ボックス(図2の(10))へ運ばれ
る。さらに、これらの一連の糸条吸引捕捉切断装置(1
4)は玉揚げ装置(1)の幾台に「トラバース方向」へ
スライド可能な支持台(6)を介して固定されている。
【0038】また、図2において、(11)は巻取機で
あり、(12)はボビンホルダであって、(13)は巻
き上がった糸条パッケージ(2)を押し出すためのプッ
シャーである。
【0039】以上のように構成された、本発明の一実施
例である玉揚げ装置の作動について、以下に説明する。
【0040】図2において、玉揚げ装置(1)は、巻取
機で巻かれた糸条パッケージを玉揚げするために、巻取
機(11)の前に移動し、巻取機(1)のボビンホルダ
(12)と玉揚げ装置(1)に突設された支持部材(1
a)とが互いに対向する位置に停止する。そして、巻取
機(11)のボビンホルダ(12)に挿着された糸条パ
ッケージ(2)はプッシャー(13)によって押し出さ
れ、玉揚げ装置(1)側の支持部材(1a)に移載さ
れ、挿着される。この糸条パッケージ(2)の移載の
時、該糸条パッケージ(2)から大きく垂れ下がった糸
端(2a)は巻取機(11)のフレーム等に接触したり
して、糸端位置の乱れが増長される。
【0041】次に、図1を使用して、糸端処理の態様に
ついて、さらに詳細に説明する。
【0042】前記の垂れ下がった糸端(2a)は、サク
ションガン(3)によって吸引捕捉されるが、該サクシ
ョンガン(3)は、糸条パッケージ(2)が玉揚げ装置
(1)の支持部材(1a)に移載された時点で、糸条の
吸引捕捉が可能なように制御される。この制御は、例え
ば、該サクションガン(3)に供給される圧縮空気を電
磁弁等を使用してON−OFFすることによって達成で
きる。このようにして、糸条の吸引捕捉が可能となった
サクションガン(3)は、アクチュエータ(5)の駆動
によって、「トラバースに直角方向」(矢印の方向)に
移動する。このため、糸条パッケージ(2)から垂れ下
がった糸端(2a)を吸引捕捉できる。
【0043】ここで、各糸条パッケージ(2)から垂れ
下がった糸端(2a)は必ずしも、各サクションガンに
一対一で吸引される必要はなく、複数の糸端が一つのサ
クションガンに吸引されていても良い。要するに、糸条
パッケージ(2)から大きく垂れ下がった糸端を短くす
ることができれば、本発明の目的が達成されるのであ
り、複数の糸端が一つのサクションガンに吸引されても
問題ではない。
【0044】さらに、玉揚げ装置(1)に突設された支
持部材(1a)を糸条の解舒方向に回転させれば、より
確実に糸端(2a)を吸引捕捉することができる。
【0045】この後、鋏式カッター(8)がサクション
ガン(3)の上方に設置されたアクチュエータ(9)に
よって駆動されて前進し、吸引捕捉された糸端(2a)
を切断する。切断された糸の切れ端は、ホース(7)を
通って、屑糸ボックスに収容される。この鋏式カッター
(8)には、鋏式カッター(8)への糸条の導入を容易
にするために、前方がVの字状等に開口したガイド等を
設けて、さらに確実に糸条を捕捉切断することもでき
る。
【0046】ここで、糸条パッケージ(2)から垂れた
下がった糸端(2a)を更に確実に吸引捕捉するために
は、支持台(6)をアクチュエータ(図示せず)によっ
て駆動し、「トラバース方向」に出没自在とすることが
好ましい。
【0047】ところで、本発明は上述の実施例に限定さ
れることはなく、下記のようなものが好適に実施できる
ことはいうまでもない。
【0048】a.本実施例に記載のアクチュエータとし
て、流体圧シリンダー、モータによって駆動されるボー
ルネジ等を持つ直進運動可能な機構、ピニオンを駆動す
るモータによってラックを直線運動させるラック・ピニ
オン等を用いても良い。
【0049】b.本実施例に記載のホース(7)はフレ
キシブルホースであることが好ましいが、個々のサクシ
ョンガンに対応して一対一に設ける必要は無く、複数の
サクションガンに対して一本以上のホースで対応しても
良い。
【0050】c.本実施例に記載の糸条吸引捕捉手段と
してのサクションガン(3)は、個別にサクションガン
としての機能(糸条導入口、負圧源等)を全て持たせる
必要は無く、例えば、糸条導入口のみを複数として、糸
条の吸引力を発生する負圧源を単一、あるいは、二つ以
上設けても良い。また、負圧源としては、実施例の圧縮
空気によるエジェクタ方式だけで無く、真空ポンプ方式
も有効に利用できることはいうまでもない。
【0051】d.本発明の機械式切断手段としては、剪
断力を利用した本実施例の鋏式カッターの他、鋭いエッ
ジを持つ押し切りカッター、鋸式カッター等が好適に使
用できる。
【0052】e.本実施例に記載の巻取機は、本実施例
を例示する図面に記載の4コップ型巻取機に限定される
こと無く、2個以上の糸条パッケージを形成可能な巻取
機であっても良い。
【0053】
【発明の効果】巻取機によって巻き取られた糸条パッケ
ージから垂れ下がった糸端が、大きく垂れた状態で該糸
条パッケージを取り扱うことによって発生する下記の問
題点を解消するという顕著な効果を奏する。
【0054】すなわち、糸条パッケージから垂れ下がっ
た糸端を確実に吸引捕捉でき、該糸端を短く切断できる
ために、糸条パッケージの移載や搬送時において、装置
に糸条が引っ掛かったり、絡み付いたりすることによる
装置の故障を防止できる。また、糸端固定や糸条パッケ
ージの最外層糸条の剥ぎ取りを好適に実施できる。さら
には、従来の装置、特に、熱線式切断装置が持つ溶融糸
端の落下による糸条バッケージの損傷や溶融糸条の付着
による表面温度の低下による切断不良が解消できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 玉揚げ装置 1a 支持部材 2 糸条パッケージ 2a 糸端 3 サクションガン 8 鋏式カッター 11 巻取機 12 ボビンホルダ 13 プッシャー 14 糸条吸引捕捉切断装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取機のボビンホルダに装着されたボビ
    ン上に形成された糸条パッケージを該巻取機に付設され
    たプッシャーによって、該巻取機のボビンホルダに同軸
    上で対向した位置に突設された玉揚げ装置側の糸条パッ
    ケージの支持部材に玉揚げする玉揚げ装置において、 A.該ボビンホルダ下部に、糸条を吸引捕捉するための
    複数個の糸条導入口を持つ吸引捕捉手段、 B.トラバースに直角方向に、該糸条吸引手段を出没自
    在とする移動手段、および、 C.前記の糸条導入口上部に吸引捕捉した糸条を切断す
    る機械式切断手段を該糸条導入口の数 設けたことを特徴とする玉揚げ装置。
  2. 【請求項2】 前記の吸引捕捉手段を、 D.玉揚げする糸条パッケージの数設けると共に、 E.隣接する糸条パッケージのピッチ間隔に合わせて、
    糸条パッケージの周面最外層のバンチ巻き形成部のほぼ
    鉛直下方に該吸引捕捉手段を設置した 請求項1記載の玉揚げ装置。
  3. 【請求項3】 糸条パッケージから糸条を解舒するため
    に、 F.該糸条パッケージを保持するボビンホルダの回転手
    段を設けた 請求項1または請求項2記載の玉揚げ装置。
  4. 【請求項4】 前記の吸引捕捉手段を、 G.前記のトラバースに直角方向とは独立に、トラバー
    ス方向に移動自在とする手段と、 H.前記の機械式切断手段を該吸引捕捉手段の糸条導入
    口上部に出没自在に設けた 請求項1、請求項2または請求項3記載の玉揚げ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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