JPH07176388A - 高圧放電灯点灯装置 - Google Patents

高圧放電灯点灯装置

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Publication number
JPH07176388A
JPH07176388A JP32237093A JP32237093A JPH07176388A JP H07176388 A JPH07176388 A JP H07176388A JP 32237093 A JP32237093 A JP 32237093A JP 32237093 A JP32237093 A JP 32237093A JP H07176388 A JPH07176388 A JP H07176388A
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JP
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discharge lamp
voltage
high pressure
pressure discharge
power
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JP32237093A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Shiichi
広康 私市
Satoshi Nagai
敏 永井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高圧放電灯の特性差を吸収し、かつ始動時に
高圧放電灯の光束をオーバーシュートもアンダーシュー
トもなく、速く定常値にすることを目的とする。 【構成】 高圧放電灯6の放電灯電圧を検出する放電灯
電圧検出手段9と、高圧放電灯6を前回定格電力点灯し
た時の放電灯電圧を記憶しておく放電灯電圧記憶手段1
0cと、高圧放電灯6へ電力を供給する電力供給装置
2、3と、高圧放電灯6を点灯した直後の放電灯電圧と
放電灯電圧記憶手段10cの記憶値との比に応じて、高
圧放電灯6の点灯後の状態を識別し対応する制御モード
を選択する制御モード選択手段10dと、この制御モー
ドに基づいて、放電灯電圧検出手段9の出力から高圧放
電灯6へ供給する目標電力を所定時間毎に決定する目標
電力演算手段10bと、高圧放電灯6へ供給する電力が
目標電力となるように電力供給装置2、3を制御する電
力制御手段10aとを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高圧放電灯点灯装置
に関し、特にその始動時の光出力立上げ制御に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図35は、特開平2−215090号公
報に示された放電灯点灯装置の回路図であり、交流電源
51を全波整流器52で整流して直流電圧を得る。得ら
れた直流電圧は、インバータ回路53により交流電力に
変換される。この交流電力の周波数は、制御手段56に
より制御され、交流電力の周波数が低い場合は、LC共
振回路54のチョークコイルLのインピーダンスが小さ
くなるので、放電灯55に供給される電流は多く、交流
電力の周波数が高い場合は、LC共振回路54のチョー
クコイルLのインピーダンスが大きくなるので、放電灯
55に供給される電流は少なくなる。制御手段56はイ
ンバータ回路53の交流電力の周波数を変えることによ
り、図36に示すような電流、すなわち、点灯開始直後
は、放電灯55の光束を速く立ち上げるために大電流を
供給して、その後、放電灯55に供給する電流を順次低
下させ、かつその変化幅を点灯開始から所定時間までと
それ以後で異なる値にする装置が提案されている。
【0003】また、図37は特開平3−8299号公報
に示された車輌用高圧放電灯の点灯回路であり、バッテ
リ62の電圧をDC昇圧回路64により昇圧する。高周
波昇圧回路66は、DC昇圧回路64からの直流電圧を
正弦波交流電圧に変換して高圧放電灯68に交流電力を
供給する。DC昇圧回路64の出力部には、抵抗71
A、71B、72で構成される電圧検出回路、抵抗73
で構成される電流検出回路があり、この電圧検出回路の
出力電圧と電流検出回路の出力電流を制御回路70が読
み込み、制御回路70は、これらの値に基づいてDC昇
圧回路64の出力電圧を制御することにより、高圧放電
灯への供給電力を制御する装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の高圧放電灯点灯
装置は以上のように構成されているので、特開平2−2
15090号公報には以下のa,b,cの問題点、特開
平3−8299号公報には以下のd,eの問題点があ
る。
【0005】a.高圧放電灯の消灯直後で高圧放電灯自
体の温度が高い状態での再点灯時(以下ホットスタート
という)の際、消灯後十分な時間が経過して高圧放電灯
自体の温度が低い状態での点灯時(以下コールドスター
トという)よりも放電灯電圧は、高い値から始まるの
で、同一の電流変化パターンでは、ホットスタート時に
必要以上に電力が供給されてしまい、高圧放電灯の寿命
を著しく短くする。また、ホットスタートの際、光束が
オーバーシュートしてしまう。
【0006】b.個々の高圧放電灯の特性のばらつき、
高圧放電灯の経年変化による特性差により、同一の電流
変化パターンでは、高圧放電灯始動時の光束の立ち上が
り特性がばらつく。また、高圧放電灯によっては必要以
上に電力が供給されてしまい、高圧放電灯の寿命を著し
く短くする。
【0007】c.高圧放電灯点灯装置の電源としてバッ
テリを用いる場合、高圧放電灯に供給する最大電力は、
バッテリの電圧にかかわらず同一であるので、高圧放電
灯点灯装置が高圧放電灯に最大電流または最大電力を供
給する場合、バッテリ電圧が低い時は、バッテリ電圧が
高い時に比べ、高圧放電灯点灯装置の入力電流は増大す
る。高圧放電灯点灯装置の入力電流の増大は、バッテリ
電圧の低下をさらに招き、高圧放電灯の立ち消えを生じ
る。
【0008】d.DC昇圧回路と高圧放電灯の間には、
高圧放電灯の始動時に高圧パルスを高圧放電灯に印加す
るイグナイタ回路が直列に接続されているため、DC昇
圧回路の出力電圧検出回路は、放電灯電圧とイグナイタ
回路の電圧降下分の電圧をみていることになり真の放電
灯電圧を反映していない。よって、放電灯状態に最適な
電力が投入できず、点灯時の光束の立ち上がりが遅かっ
たり、または、点灯時に光束がオーバーシュートを生じ
る。
【0009】e.DC昇圧回路の出力電圧、出力電流を
検出する検出回路にショート故障、または、オープン故
障が生じたり、高圧放電灯に異常が発生した場合でも、
高圧放電灯点灯装置は、それらの異常を検出する機能が
無く、それらの異常が生じた場合、高圧放電灯が破裂す
るまで、高圧放電灯に過大な電力が印加されてしまう。
【0010】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、以下(1)〜(3)の3つの機
能を備えた高圧放電灯点灯装置を得ることを目的とす
る。 (1)高圧放電灯のばらつき、経年変化、始動状態によ
る特性差を吸収でき、かつ、放電灯電圧検出手段と高圧
放電灯の間にイグナイタ等の回路が直列に接続されてい
ても正確に放電灯電圧を把握でき、始動時に高圧放電灯
の光束がオーバーシュートもアンダーシュートもなく、
光束を速く定常値にする。 (2)高圧放電灯点灯装置の電源にバッテリを用いる場
合、高圧放電灯点灯装置の入力電圧低下時の高圧放電灯
点灯装置の入力電流の増加による立ち消えを解消する。 (3)放電灯電圧検出手段の故障時、または放電灯電流
検出手段の故障時、または高圧放電灯の異常時に、過大
電力の印加による高圧放電灯の破裂を防止する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る高圧放電灯点灯装置は、ヨウ化物系の金属ハロゲン化
合物を封入した高圧放電灯と、この高圧放電灯の放電灯
電圧を検出する放電灯電圧検出手段と、上記高圧放電灯
を前回定格電力点灯した時の放電灯電圧を記憶しておく
放電灯電圧記憶手段と、上記高圧放電灯へ電力を供給す
る電力供給装置と、上記高圧放電灯を点灯した直後に上
記放電灯電圧検出手段が検出した放電灯電圧と上記放電
灯電圧記憶手段の記憶値との比に応じて、上記高圧放電
灯の点灯後の状態を識別し対応する制御モードを選択す
る制御モード選択手段と、この制御モードに基づいて、
上記放電灯電圧検出手段の出力から上記高圧放電灯へ供
給する目標電力を所定時間毎に決定する目標電力演算手
段と、上記高圧放電灯へ供給する電力が上記目標電力と
なるように上記電力供給装置を制御する電力制御手段と
を備えたものである。
【0012】この発明の請求項2に係る高圧放電灯点灯
装置は、上記高圧放電灯の点灯直後から定格電力に移行
する間の放電灯電圧の上昇率を演算する放電灯電圧上昇
率演算手段を設け、上記目標電力演算手段は上記制御モ
ードに基づいて、上記放電灯電圧上昇率が所定値以上の
間は、上記放電灯電圧検出手段が検出した放電灯電圧か
ら上記高圧放電灯へ供給する目標電力を所定時間毎に決
定し、上記放電灯電圧上昇率が所定値未満以降は、その
直前の目標電力を所定時間毎に逓減させて上記高圧放電
灯の定格電力まで移行するものである。
【0013】この発明の請求項3に係る高圧放電灯点灯
装置の上記目標電力演算手段は、上記放電灯電圧上昇率
が所定値未満になってからの上記目標電力を逓減させる
速度を徐々に遅くするか、または、段階的に遅くするも
のである。
【0014】この発明の請求項4に係る高圧放電灯点灯
装置は、上記電力供給装置の電源となるバッテリと、上
記バッテリの出力電圧を検出するバッテリ電圧検出手段
とを設け、上記目標電力演算手段は、上記バッテリ電圧
検出手段の出力に基づいて、上記電力供給装置が上記高
圧放電灯に供給できる最大電力を演算し、上記目標電力
が上記最大電力を超えないように決定するものである。
【0015】この発明の請求項5に係る高圧放電灯点灯
装置は、上記高圧放電灯と上記放電灯電圧検出手段と間
に直列に接続され、上記高圧放電灯の始動時に高圧パル
スを上記高圧放電灯に印加する高圧パルス発生手段と、
この高圧パルス発生手段のインピーダンスを記憶してお
くインピーダンス記憶手段と、上記高圧放電灯の放電灯
電流を検出する放電灯電流検出手段と、上記放電灯電圧
検出手段の出力を上記インピーダンスと上記放電灯電流
検出手段の出力の積で補正する放電灯電圧補正手段を備
えたものである。
【0016】この発明の請求項6に係る高圧放電灯点灯
装置は、上記放電灯電圧検出手段の出力電圧値が、正常
な上記高圧放電灯が取りうる範囲の値でない場合、又は
点灯後所定時間経過しても所定値以下の場合に異常と判
定する異常判定手段を設け、上記異常判定手段が異常と
判定した場合、上記電力供給装置の動作を停止させるも
のである。
【0017】この発明の請求項7に係る高圧放電灯点灯
装置は、上記高圧放電灯の放電灯電流を検出する放電灯
電流検出手段を設け、上記放電灯電流検出手段の出力電
流値が、正常な上記高圧放電灯が取りうる範囲の値でな
い場合、又は点灯後所定時間経過しても所定値以上の場
合に異常と判定する異常判定手段を設け、上記異常判定
手段が異常と判定した場合、上記電力供給装置の動作を
停止させるものである。
【0018】この発明の請求項8に係る高圧放電灯点灯
装置は、上記高圧放電灯の放電灯電流を検出する放電灯
電流検出手段と、上記放電灯電圧検出手段と上記放電灯
電流検出手段の手段の出力により演算した放電灯電力
が、点灯後所定時間経過しても所定値以上の場合に異常
と判定する異常判定手段を設け、上記異常判定手段が異
常と判定した場合、上記電力供給装置の動作を停止させ
るものである。
【0019】
【作用】この発明の請求項1に係る高圧放電灯点灯装置
においては、上記高圧放電灯を前回定格電力点灯した時
の放電灯電圧と上記高圧放電灯を今回点灯した直後の放
電灯電圧の比に応じて、上記制御モード選択手段により
上記高圧放電灯の点灯後の状態が識別されコールドスタ
ート、ホットスタート及びコールドスタートとホットス
タートの中間の状態であるミディアムスタートの少なく
とも3つの制御モードから何れか一つが選択され、この
選択された制御モードに基づいて上記目標電力演算手段
により上記高圧放電灯に投入する電力が所定時間毎に決
定される。
【0020】この発明の請求項2に係る高圧放電灯点灯
装置においては、上記放電灯電圧上昇率演算手段により
上記高圧放電灯の点灯直後から定格電力に移行する間の
放電灯電圧の上昇率が演算され、上記目標電力演算手段
により、コールドスタート、ホットスタート及びミディ
アムスタートの少なくとも3つの制御モードの何れか一
つに基づいて、放電灯電圧上昇率が所定値以上の間は、
上記放電灯電圧検出手段が検出した放電灯電圧から上記
高圧放電灯へ供給する目標電力が所定時間毎に決定さ
れ、放電灯電圧上昇率が所定値未満以降は、その直前の
目標電力が所定時間毎に逓減され上記高圧放電灯の定格
電力まで移行される。
【0021】この発明の請求項3に係る高圧放電灯点灯
装置においては、上記目標電力演算手段により、放電灯
電圧上昇率が所定値未満になってからの上記目標電力を
逓減させる速度が徐々に遅くなるか、または、段階的に
遅くなるように制御される。
【0022】この発明の請求項4に係る高圧放電灯点灯
装置においては、上記電力供給装置の電源にバッテリを
用いる場合、上記目標電力演算手段により、バッテリ電
圧に応じて上記電力供給装置が上記高圧放電灯に供給で
きる最大電力が演算され、上記目標電力が上記最大電力
を超えないように決定される。
【0023】この発明の請求項5に係る高圧放電灯点灯
装置においては、上記放電灯電圧検出手段の出力は、上
記インピーダンス記憶手段に記憶されたインピーダンス
値と、上記放電灯電流検出手段の出力の積により補正さ
れる。
【0024】この発明の請求項6に係る高圧放電灯点灯
装置においては、上記放電灯電圧検出手段の出力電圧値
が、正常な上記高圧放電灯が取りうる範囲の値でない場
合、又は点灯後所定時間経過しても所定値以下の場合に
異常であると判定され、上記電力供給装置の動作が停止
される。
【0025】この発明の請求項7に係る高圧放電灯点灯
装置においては、上記放電灯電流検出手段の出力電流値
が、正常な上記高圧放電灯が取りうる範囲の値でない場
合、又は点灯後所定時間経過しても所定値以上の場合に
異常であると判定され、上記電力供給装置の動作が停止
される。
【0026】この発明の請求項8に係る高圧放電灯点灯
装置は、放電灯電力が点灯後所定時間経過しても所定値
以上の場合に異常であると判定され、上記電力供給装置
の動作が停止される。
【0027】
【実施例】
実施例1.先ず実施例1の説明に先立ち、この発明の思
想について説明する。図7にコールドスタートとミディ
アムスタートとホットスタートの各制御モードにおける
放電灯電圧の立ち上がり特性を示す。図示のように各制
御モードでは、放電灯電圧の立ち上がり特性が異なるの
で、これらの制御モードを判別して、投入電力を変える
必要がある。しかし、これらの制御モードを判別するた
めには、高圧放電灯の近傍に高圧放電灯の温度を検出す
るための手段が必要でありコストがかかるという問題が
ある。また、図7からも分かるように各制御モードは、
放電灯電圧の始まりが異なるので、放電灯電圧の始まり
をみて制御モードを判別する方法が考えられるが、図8
の放電灯A、放電灯Bの放電灯電圧の立ち上がり特性を
示した図を見ると放電灯Aのホットスタートと放電灯B
のミディアムスタートは、放電灯電圧の始まりが同じで
ある。すなわち放電灯電圧の始まりだけをみたのでは、
制御モードの判別ができない。
【0028】しかし、高圧放電灯の温度が高いホットス
タート時は、高圧放電灯を点灯した直後の放電灯電圧V
L1が前回定格電力点灯した時の放電灯電圧VSTの近傍か
ら始まり、高圧放電灯の温度が低いコールドスタート時
は、VL1がVSTよりも遥かに小さな値から始まるので、
VSTとVL1の比と、始動時の高圧放電灯の温度の関係
は、どのような高圧放電灯でも図9のようになり、VST
とVL1の比からコールドスタート、ミディアムスター
ト、ホットスタートの各制御モードの判別ができる。
【0029】図1はこの発明の実施例1を示す高圧放電
灯点灯装置のブロック図である。6は高圧放電灯で、こ
の実施例では定格電力35(W)、最大投入電流2.6
(A)、定格電力点灯した時の放電灯電圧範囲が、ラン
プばらつき、経年変化により67(V)〜102(V)
の値をとる高圧放電灯を使用する。11は電力供給源と
なるバッテリ、1はバッテリ11をオン/オフする放電
灯スイッチ、2及び3はバッテリ11から供給される直
流電圧を昇圧して、高圧放電灯6に電力を供給する電力
供給装置のDC−DCコンバータ、7は高圧放電灯6を
始動するための高圧パルスを発生する手段のイグナイ
タ、4及び5は高圧放電灯6に交流電力を供給するため
の極性切り換えスイッチ、8は放電灯電流検出手段、9
は放電灯電圧検出手段、10は制御回路である。
【0030】図1の制御回路10は、DC−DCコンバ
ータ2及び3を制御する電力制御手段10aと、高圧放
電灯6に供給する目標電力を演算する目標電力演算手段
10bと、高圧放電灯6を前回定格電力点灯した時の放
電灯電圧を記憶しておく放電灯電圧記憶手段10cと、
コールドスタート、ミディアムスタート、ホットスター
トの各制御モードを判別する制御モード選択手段10d
とで構成されている。
【0031】また、制御回路10の端子aは放電灯スイ
ッチ1のオン/オフの検出端子、端子bはDC−DCコ
ンバータ2を制御する端子、端子cは極性切り換えスイ
ッチ5を制御する端子、端子dはイグナイタ7を制御す
る端子、端子eはDC−DCコンバータ3を制御する端
子、端子fは極性切り換えスイッチ4を制御する端子、
端子gは放電灯電流検出手段8からの入力端子、端子h
は放電灯電圧検出手段9からの入力端子である。
【0032】制御回路10の電力制御手段10aは、放
電灯スイッチ1がオンされると、DC−DCコンバータ
2の動作を開始し、極性切り換えスイッチ4をオンし
て、イグナイタ7を駆動する。電力制御手段10aは、
イグナイタ7が発生する高電圧パルスにより高圧放電灯
6が始動すると、DC−DCコンバータ2と極性切り換
えスイッチ4の組と、DC−DCコンバータ3と極性切
り換えスイッチ5の組を交互に駆動させることにより、
高圧放電灯6に交流電力を供給する。さらに、電力制御
手段10aは、高圧放電灯6に供給する電力が目標電力
演算手段10bで演算された目標電力と等しくなるよう
に、DC−DCコンバータ2及び3の出力電圧を変え
る。
【0033】DC−DCコンバータ2及び3の構成は同
じであり、動作をDC−DCコンバータ2を用いて説明
する。コンデンサ22とトランス23の一次側で共振回
路が形成されており、スイッチング素子21を制御回路
10により高周波でスイッチングすることでトランス2
3の二次側から昇圧された高周波電圧を出力する。ダイ
オード24とコンデンサ25で整流平滑回路を構成しト
ランス23からの高周波電圧を直流電圧に変換して出力
する。DC−DCコンバータ2の出力電圧値は、スイッ
チング素子21のオン/オフ比で決定される。図2にD
C−DCコンバータ2及び3のスイッチング素子21及
び31のスイッチング波形と極性切り換えスイッチ4及
び5の波形の関係を示す。
【0034】イグナイタ7は、高圧放電灯6に高電圧パ
ルスを印加して、高圧放電灯6の絶縁破壊を行い、高圧
放電灯6を点灯させる回路である。DC−DCコンバー
タ2の出力電圧により、コンデンサ72が充電される。
スイッチング素子71をオンにすると、コンデンサ72
の電荷は、トランス73の一次側、スイッチング素子7
1を通り放電して、トランス73の二次側に高電圧パル
スを発生する。
【0035】高圧放電灯6に流れる放電灯電流は、放電
灯電流検出手段8の抵抗81を介してグランドに流れ
る。すなわち抵抗81の両端に発生する電圧は、放電灯
電流に比例した値であるので、抵抗81の両端の電圧を
放電灯電流信号として制御回路10は読み込む。
【0036】放電灯電圧検出手段9のダイオード91及
び92のカソード側には、動作中のDC−DCコンバー
タの出力電圧が表れる。つまり、DC−DCコンバータ
2が動作中でDC−DCコンバータ3が停止している時
は、DC−DCコンバータ2の出力電圧がダイオード9
1及び92のカソード側に表れ、DC−DCコンバータ
3が動作中でDC−DCコンバータ2が停止している時
は、DC−DCコンバータ3の出力電圧がダイオード9
1及び92のカソード側に表れる。制御回路10は、放
電灯電圧検出手段9の出力電圧を読み込むことにより、
放電灯電圧を検出することができる。
【0037】次に図3〜図5のフローチャート及び図6
の目標電力テーブルの説明図を用いて制御回路10の動
作を説明する。図3のS10にて放電灯スイッチ1がオ
ンであれば、S11にてDC−DCコンバータ2を駆動
し、かつ極性切り換えスイッチ4をオンにして、高圧放
電灯6に電圧を印加するとともにイグナイタ7のコンデ
ンサ72を充電する。S12にてイグナイタ7のスイッ
チング素子71をオンにしてイグナイタ7を駆動し、高
圧放電灯6に高圧パルスを印加して高圧放電灯6の絶縁
破壊を行う。S13にて放電灯電流ILを読み込み、S
14で放電灯電流ILが200(mA)以上かどうかを
チェックする。放電灯電流ILが200(mA)以上で
あれば、高圧放電灯6が絶縁破壊して点灯したとみなし
て、次の動作を行う。放電灯電流ILが200(mA)
未満であれば、高圧放電灯6の絶縁破壊に失敗したとみ
なして、S11からの動作を再び行う。
【0038】S15では、高圧放電灯を前回定格電力点
灯したときの放電灯電圧VSTを放電灯電圧記憶手段10
cが記憶しているかどうかをチェックする。記憶してい
ない場合は、S16にて、定格電力点灯した時に正常な
放電灯が取りうる放電灯電圧の範囲の最も低い放電灯電
圧67(V)をVSTとして以後の演算を行う。S17で
は、放電灯電圧検出手段9の出力電圧VLを読み込み、
点灯開始直後の放電灯電圧VL1とする。
【0039】S20〜S25は3種類の制御モードを判
別する制御モード選択手段10dの動作である。S20
では、点灯直後の放電灯電圧VL1と前回定格電力点灯し
た時の放電灯電圧VSTの比率を演算する。点灯直後の放
電灯電圧VL1が前回定格電力点灯した時の放電灯電圧V
STの近傍から始まるホットスタート時は、α(=VL1/
VST)の値は大きく、点灯直後の放電灯電圧VL1が前回
定格電力点灯した時の放電灯電圧VSTよりも遥かに小さ
な値から始まるコールドスタート時は、αの値は小さい
ので、S21〜S25にてαが0.9以上であれば、制
御モードフラグFにホットスタートを意味する数値1を
設定、αが所定値0.8以上0.9未満であれば、制御
モードフラグFにミィデアムスタートを意味する数値2
を設定、αが0.8未満であれば、制御モードフラグF
にコールドスタートを意味する数値3を設定する。
【0040】次にS26では、図5のフローチャートに
示すタイマ割り込み処理が許可され、これ以降、放電灯
スイッチ1がオフされるまで1(msec)毎に図3〜
図4の処理が中断され、図5のタイマ割り込み処理が実
行される。タイマ割り込み処理では、放電灯電流ILと
放電灯電圧VLの読み込み、放電灯電力PLの演算を行な
うとともに、DC−DCコンバータ2、3の駆動と停
止、並びに極性切り換えスイッチ4、5のオンとオフに
より、高圧放電灯6に交流電力を供給するための処理を
行なう。
【0041】次にS28〜S32では、制御モードフラ
グFがホットスタートを意味する数値1であれば、ホッ
トスタート用の目標電力テーブル(VL−PH:図6)を
放電灯電圧VLに応じて検索して目標電力POBJを設定す
る。制御モードフラグFがミィデアムスタートを意味す
る数値2であれば、ミィデアムスタート用の目標電力テ
ーブル(VL−PM:図6)を放電灯電圧VLに応じて検
索して目標電力POBJを設定する。制御モードフラグF
がコールドスタートを意味する数値3であれば、コール
ドスタート用の目標電力テーブル(VL−PC:図6)を
放電灯電圧VLに応じて検索して目標電力POBJを設定す
る。S28〜S32の目標電力POBJの設定処理が終了
すると、図4の処理へ移行する。
【0042】次に図4の処理について説明する。S52
にて、タイマ割り込み処理(図5)内で演算される放電
灯電力PLが38(W)未満であれば、高圧放電灯6が
定格点灯領域に達したとみなし、S53にて、このとき
の放電灯電圧VLをVSTとして記憶する。このVSTは次
回点灯時のα(=VL1/VST)の演算に使用する。次に
S54で、放電灯電力PLと目標電力POBJを比較する。
放電灯電力PLが目標電力POBJを超えれば、S55にて
高圧放電灯6に供給する電力を下げるように、DC−D
Cコンバータ2のスイッチング素子21、またはDC−
DCコンバータ3のスイッチング素子31のオン/オフ
比DTを所定値ΔDTだけ減少させる。放電灯電力PL
が目標電力POBJ以下ならば、S56にて高圧放電灯6
に供給する電力を上げるように、DC−DCコンバータ
2のスイッチング素子21、またはDC−DCコンバー
タ3のスイッチング素子31のオン/オフ比DTを所定
値ΔDTだけ増加させる。すなわち、S54〜S56の
処理で、放電灯電力PLが目標電力POBJと等しくなるよ
うに制御される。S52〜S56の処理が終了すると、
再び図3のS28の処理に戻り、S28〜S56の処理
を放電灯スイッチ1がオフとなるまで繰り返し実行す
る。
【0043】次に図5のタイマ割り込み処理について説
明する。S69では、放電灯電流ILを読み込み、S7
0で放電灯電圧検出手段9の出力電圧VLを読み込み、
S74で放電灯電力PLを演算する。
【0044】S76〜S86は、DC−DCコンバータ
2及び3の駆動と停止、並びに極性切り換えスイッチ4
及び5のオンとオフを5(msec)毎に行ない、高圧
放電灯6に交流電力を供給するための処理である。S7
6にてタイマTPDを1だけカウントダウンする。S77
でタイマTPDが零以下であれば、S78でタイマTPDに
5(msec)を設定し、そうでなければS86の処理
に移行する。次にS79で現在DC−DCコンバータ2
が駆動中と判定されれば、S80〜S82の処理で、D
C−DCコンバータ2の駆動を停止し、DC−DCコン
バ−タ3の駆動を開始する。次に極性切り換えスイッチ
5をオンにし、極性切り換えスイッチ4をオフにする。
S79で現在DC−DCコンバータ2が停止中と判定さ
れれば、S83〜S85の処理で、DC−DCコンバ−
タ3の駆動を停止し、DC−DCコンバータ2の駆動を
開始する。次に極性切り換えスイッチ4をオンにし、極
性切り換えスイッチ5をオフにする。
【0045】図5のタイマ割り込み処理は1(mse
c)毎に実行されるので、タイマTPDも1(msec)
毎にカウントダウンされ、またタイマTPDには初期値と
して5(msec)が設定されるので、S76〜S85
の処理により、5(msec)毎にDC−DCコンバー
タ2と極性切り換えスイッチ4の組と、DC−DCコン
バータ3と極性切り換えスイッチ5の組が交互にオンと
なるので、高圧放電灯6に100(Hz)の交流電力が
供給されることになる。
【0046】S86ではDC−DCコンバータ2のスイ
ッチング素子21、またはDC−DCコンバータ3のス
イッチング素子31のオン/オフ比DTを図4のS5
5、S56で演算された値に更新し、タイマ割り込み処
理を終了する。タイマ割り込み処理が終了すると、中断
していた図3〜図4のいずれかの処理が中断箇所から再
開される。
【0047】実施例2.先ず実施例2の説明に先立ち、
この発明の思想について説明する。図15は、コールド
スタートの際の、任意の高圧放電灯A〜Cの放電灯電圧
の立ち上がりを示す特性図、図16は、高圧放電灯A〜
Cの高圧放電灯電圧−放電灯発光効率特性を示す特性図
である。図15、図16に示すように、放電灯電圧は、
始動の際、徐々に上昇し、放電灯電圧の上昇に伴い放電
灯発光効率も上昇する。よって、放電灯電圧から放電灯
発光効率を推定し、その時々の放電灯発光効率に応じて
定格より大きい電力を高圧放電灯に供給することによ
り、始動の際、速やかに高圧放電灯の光束を定常値に達
するようできる。
【0048】しかし、個々の高圧放電灯のばらつき、高
圧放電灯の経年変化により、放電灯電圧の立ち上がり特
性、放電灯電圧−放電灯発光効率特性、放電灯電圧の最
終値が異なってしまう。特に高圧放電灯の発光効率が急
激に上昇し始める所が、高圧放電灯によって異なってい
るのは、高圧放電灯の光束をオーバーシュートもアンダ
ーシュートも無く立ち上げることを困難にしている。例
えば、図16で、放電灯電圧がVSの時、高圧放電灯A
は発光効率100%に達しているので、投入電力は定格
電力で良いが、この時点で高圧放電灯B、高圧放電灯C
の発光効率は、変曲点前であるため、60%に達してお
らず、定格電力/0.6の投入電力が必要となる。すな
わち、高圧放電灯のばらつきを吸収して、高圧放電灯の
光束をオーバーシュートもアンダーシュートも無く立ち
上げるためには、高圧放電灯の発光効率の変曲点を検出
して、変曲点の前と後で投入電力を切り換える必要があ
る。
【0049】しかし、高圧放電灯の発光効率の変曲点を
知るためには、高圧放電灯の近傍に光センサを取り付け
る必要がありコストがかさむという問題点があるが、図
17の、ある高圧放電灯のコールドスタート時の放電灯
電圧の立ち上がり、放電灯電圧の上昇率(放電灯電圧上
昇率ΔVLは今回測定の放電灯電圧VLから前回測定の放
電灯電圧VOLDを引いたものである)を示す特性図と、
図18の、その高圧放電灯の発光効率特性をみると、放
電灯電圧の上昇率がある値ΔVD以下(図17)になる
所が、発光効率の変曲点VE(図18)と一致してお
り、この放電灯電圧の上昇率と変曲点の関係は、高圧放
電灯のばらつき、経年変化に関係なく、どの高圧放電灯
も放電灯電圧の上昇率がある値ΔVD以下になる所が、
発光効率の変曲点と一致する。そこで、放電灯電圧の上
昇率で発光効率の変曲点を推定する手法を採用してコス
トダウンをはかる。
【0050】また、放電灯電圧の最終値近傍では、図1
7に示すように放電灯電圧の上昇が緩やかなのに対し、
図18に示すように放電灯発光効率の上昇が急激になっ
ているので、放電灯電圧のわずかな変化で、投入電力を
大幅に変化させなければならず、放電灯電圧の検出精度
を良くする必要がありコストがかかる。そこで、高圧放
電灯の発光効率の上昇率の緩やかな所では、放電灯電圧
に応じて投入電力を決定し、高圧放電灯の発光効率が急
激に上昇し始める所では、時間分割により供給電力を定
格電力まで時間分割で減少させる手法を採用しコストダ
ウンをはかる。すなわち、高圧放電灯の放電灯電圧上昇
率が所定値ΔVD以上の値で上昇している間は、放電灯
電圧に応じて定格電力より大きい電力を放電灯に供給し
て高圧放電灯の光束を速く立ち上げ、上昇率が所定値未
満になってからは、所定時間毎に供給電力を減少させて
定格電力に移行する。
【0051】図10はこの発明の実施例2を示す高圧放
電灯点灯装置のブロック図である。制御回路10の構成
以外は、図1の実施例1と同じものである。
【0052】図10の制御回路10は、実施例1と同様
な電力制御手段10a、目標電力演算手段10b、放電
灯電圧記憶手段10c及び制御モード選択手段10d
と、高圧放電灯6の放電灯電圧上昇率を演算する放電灯
電圧上昇率演算手段10eとで構成されている。また、
制御回路10の端子a〜端子hは図1の実施例1と同様
のものである。
【0053】次に図11〜図14のフローチャート及び
図6の説明図を用いて制御回路10の動作を説明する。
図11のS10〜S17の動作は、実施例1の図3のS
10〜S17と同じであり、説明を省略する。次にS1
9では図14のフローチャートに示すタイマ割り込み処
理で演算される放電灯電圧上昇率ΔVLと、ΔVLの演算
に必要な今回測定の放電灯電圧VLと、前回測定の放電
灯電圧VOLDとの初期設定を行う。放電灯電圧上昇率Δ
VLと今回測定の放電灯電圧VLにはS17で読み込んだ
点灯開始直後の放電灯電圧VL1を、前回測定の放電灯電
圧VOLDには零を初期値として設定する。
【0054】図11のS20〜S25による3種類の制
御モードの判定処理と、S26のタイマ割り込み許可の
処理は、実施例1の図3のS20〜S26と同じであ
り、説明を省略する。次にS27で放電灯電圧上昇率Δ
VLが所定値ΔVB以上であれば、放電灯電圧VLに応じ
て目標電力POBJを決める処理(S28〜S32)へ分
岐し、放電灯電圧上昇率ΔVLが所定値ΔVB未満であれ
ば、所定時間毎に目標電力POBJを定格電力まで減少さ
せる処理(図12のS33〜S42)に分岐する。
【0055】放電灯電圧上昇率ΔVLが所定値ΔVB以上
の時に分岐してくるS28〜S32は、実施例1の図3
のS28〜S32と同様に目標電力POBJを演算し、演
算後に図13の処理へ移行する。
【0056】次に放電灯電圧上昇率ΔVLが所定値ΔVB
未満の時に分岐してくる図12のS33〜S42につい
て説明する。S33でタイマ割り込み処理(図14)内
でカウントダウンされるタイマTが零であれば、S34
にて、目標電力POBJを0.1(W)だけ減少させる。S
35とS36では、目標電力POBJが放電灯の定格電力
35(W)を下回らないように、目標電力POBJを定格
電力35(W)で制限する。
【0057】S38〜S42は、目標電力POBJを0.1
(W)づつ減少させる時間、すなわち、図14のタイマ
割り込み処理内でカウントダウンされるタイマTの値を
設定する処理である。タイマTは、制御モードにより3
通りの値が設定される。S38〜S42の処理で、制御
モードフラグFがホットスタートを意味する数値1であ
れば、タイマTには20(msec)が設定され、制御
モードフラグFがミィデアムスタートを意味する数値2
であれば、タイマTには60(msec)が設定され、
制御モードフラグFがコールドスタートを意味する数値
3であれば、タイマTには80(msec)が設定され
る。タイマTは、1(msec)毎に実行される図14
のタイマ割り込み処理内で1だけカウントダウンされる
ため、たとえばタイマTに80(msec)が設定され
ると、80(msec)でタイマTは零になり、目標電
力POBJが0.1(W)減じられる。S33〜S42の処
理が終了すると、図13の処理へ移行する。
【0058】図13のS52〜S56の処理は、実施例
1の図4の処理S52〜S56と同じなので説明を省略
する。
【0059】次に、図14のタイマ割り込み処理につい
て説明する。S66で、放電灯電圧上昇率ΔVLが所定
値ΔVB未満の時に、目標電力POBJを0.1(W)づつ
減少させる時間であるタイマTを1だけカウントダウン
する。S67とS68では、カウントダウンしたタイマ
Tが負の値にならないように零で制限する。S69で
は、放電灯電流ILを読み込み、S70で放電灯電圧検
出手段9の出力電圧VLを読み込み、S72で放電灯電
圧VLから前回測定の放電灯電圧VOLDを引いて放電灯電
圧上昇率ΔVLを求める。S73で次回のタイマ割り込
み処理で放電灯電圧上昇率ΔVLを演算する時のため
に、VOLDに今回の放電灯電圧VLを設定する。S74で
放電灯電力PLを演算する。
【0060】S76〜S86は、DC−DCコンバータ
2及び3の駆動と停止、並びに極性切り換えスイッチ4
及び5のオンとオフを5(msec)毎に行ない、高圧
放電灯6に100(Hz)の交流電力を供給するための
処理で、実施例1の図5のS76〜S86と同じであ
る。
【0061】実施例3.この発明の実施例3における高
圧放電灯点灯装置の構成を示すブロック図は、図10に
示した実施例2の高圧放電灯点灯装置のブロック図と同
じものである。
【0062】ただし、この実施例3における制御回路1
0の目標電力演算手段10bは、放電灯電圧上昇率ΔV
Lが所定値ΔVB未満となってからの、目標電力POBJを
0.1(W)づつ減少させる時間、すなわちタイマTの
値を設定する処理が実施例2と異なる。
【0063】図19は、実施例3におけるタイマTの設
定動作を示すフローチャートである。図19のS37及
びS43〜S47の処理が、図12に示した実施例2の
フローチャートに追加されており、タイマTは、目標電
力POBJと制御モードにより6通りの値が設定される。
【0064】次に図19のS37及びS43〜S47の
処理について説明する。S37にて目標電力POBJが4
0(W)以上であれば、S43〜S47の処理に分岐す
る。ここで制御モードフラグFがホットスタートを意味
する数値1であれば、タイマTには5(msec)が設
定され、制御モードフラグFがミィデアムスタートを意
味する数値2であれば、タイマTには15(msec)
が設定され、制御モードフラグFがコールドスタートを
意味する数値3であれば、タイマTには20(mse
c)が設定される。 S37にて目標電力POBJが40
(W)未満であれば、S38〜S42の処理に分岐す
る。ここで制御モードフラグFがホットスタートを意味
する数値1であれば、タイマTには20(msec)が
設定され、制御モードフラグFがミィデアムスタートを
意味する数値2であれば、タイマTには60(mse
c)が設定され、制御モードフラグFがコールドスター
トを意味する数値3であれば、タイマTには80(ms
ec)が設定される。以上説明したようにS37〜S4
7の目標電力演算手段10bにより、放電灯電圧上昇率
ΔVLが所定値ΔVB未満の場合、高圧放電灯6への供給
電力を減少させる速度が段階的に遅くなる処理が行われ
る。
【0065】なおこの実施例3では、高圧放電灯6への
供給電力を減少させる速度を2段階で遅くする場合を示
したが、2段階には限らず3段階でも4段階でも良い。
また、減少させる速度を徐々に遅くすることも可能であ
る。
【0066】実施例4.この発明の実施例4における高
圧放電灯点灯装置の構成を示すブロック図は、図1に示
した実施例1又は図10に示した実施例2、3の高圧放
電灯点灯装置のブロック図と同じものである。ただし、
この実施例4における制御回路10の端子aは、放電灯
スイッチ1のオン/オフを検出するとともに、バッテリ
電圧をも検出する。また、制御回路10の目標電力演算
手段10bは、実施例1〜実施例3のいずれかに、図2
0のフローチャートのS48〜S51の処理を追加した
ものである。実施例1に処理を追加する場合は、図4の
フローチャートのS52の処理の前に図20のS48〜
S51を追加する。実施例2又は3に処理を追加する場
合は、図13のフローチャートのS52の処理の前に図
20のS48〜S51を追加する。
【0067】次に図20のS48〜S51の処理につい
て説明する。S48でバッテリ電圧VBTを読み込み、S
49で図21の目標電力最大値を示すVBT−PMAXテー
ブルを検索して、バッテリ電圧VBTに応じた目標電力の
最大値PMAXを求め、S50で、目標電力POBJとの比較
を行い、目標電力POBJがPMAXを超える場合は、S51
でPMAXを新たに目標電力POBJとする。以上説明したよ
うにS48〜S51の目標電力演算手段10bにより、
目標電力POBJは、バッテリ電圧VBTに応じた目標電力
の最大値PMAXを超えないように制限される。
【0068】実施例5.この発明の実施例5における高
圧放電灯点灯装置の構成は、実施例1〜実施例4のいず
れかの高圧放電灯点灯装置の制御回路10に、高圧パル
ス発生手段としてのイグナイタ7のインピーダンスを記
憶しておくインピーダンス記憶手段10fと、この記憶
したインピーダンスに基づいて放電灯電圧を補正する放
電灯電圧補正手段10gとを追加したものである。この
実施例5の制御回路10を実施例1の制御回路10と置
換する場合は、図22のブロック図に示す構成であり、
実施例2〜実施例4の制御回路10と置換する場合は、
図23のブロック図に示す構成であり、いずれもインピ
ーダンス記憶手段10f及び放電灯電圧補正手段10g
が追加される。
【0069】またインピーダンス記憶手段10f及び放
電灯電圧補正手段10gの追加にともなって、図24の
フローチャートのS17〜S18、図25のフローチャ
ートのS70〜S71の処理が実施例1〜実施例4の処
理のいずれかに追加される。この追加処理を実施例1に
追加する場合は、図3のS17が図24のS17とS1
8に置き換わり、図5のS70が図25のS70とS7
1に置き換わる。また実施例2〜実施例4に追加する場
合は、図11のS17が図24のS17とS18に置き
換わり、図14のS70が図25のS70とS71に置
き換わる。
【0070】次に図24のS17〜S18、図25のS
70〜S71の処理について説明する。図24のS17
で放電灯電圧検出手段9の出力電圧VADを読み込み、S
18で、予めインピーダンス記憶手段10fに記憶され
ているイグナイタ7のインピーダンスZと放電灯電流I
Lの積、すなわち、イグナイタ7での電圧降下を演算し
て、この値を放電灯電圧検出手段9の出力値VADから引
いたものを新たに点灯直後の放電灯電圧VL1とする。
【0071】同様に、図25のS70〜S71は、S7
0で放電灯電圧検出手段9の出力電圧VADを読み込み、
S71で、予めインピーダンス記憶手段10fに記憶さ
れているイグナイタ7のインピーダンスZと放電灯電流
ILの積、すなわち、イグナイタ7での電圧降下を演算
して、この値を放電灯電圧検出手段9の出力値VADから
引いたものを新たに放電灯電圧VLとする。以上説明し
たようにS17〜S18及びS70〜S71の放電灯電
圧補正手段10gにより、放電灯電圧検出手段9の出力
電圧VADは、イグナイタ7での電圧降下を考慮して補正
される。
【0072】実施例6.この発明の実施例6における高
圧放電灯点灯装置の構成は、実施例1〜実施例5のいず
れかの高圧放電灯点灯装置の制御回路10に放電灯電圧
異常検出手段10hを追加したものであり、図26の制
御回路10のブロック図に示すように、放電灯電圧検出
手段9の入力端子h部分に放電灯電圧異常検出手段10
hが追加される。
【0073】また放電灯電圧異常検出手段10hの追加
にともなって図27、図28、図29の各フローチャー
トの処理が追加される。この追加処理を図3〜図5のフ
ローチャートに追加する場合は、図3のS17の後に図
27のタイマTKを零に初期化するS19の処理が加わ
り、図5のS74の後に図28のタイマTKを1だけカ
ウントアップするS75の処理が加わり、図4のS5
5、S56の後に図29のS57〜S65が加わる。
【0074】次に図27〜図29の処理について説明す
る。図27のS19ではタイマTKを零に初期化する。
図28のS75ではタイマTKを1だけカウントアップ
する。図29のS57ではタイマTKが、10000に
達したかどうかをチェックする。タイマTKは、1(m
sec)毎に実行されるタイマ割り込み処理内(図5)
で1だけカウントアップされるため、始動後10秒でタ
イマTKの値は10000に達する。すなわち、点灯後
10秒経過していれば、S58の異常判定処理を行う。
放電灯電圧VLは、点灯後徐々に上昇して所定の値に到
達するので、S58にて、点灯後10秒経過しても放電
灯電圧VLが50(V)以下であれば異常と判定する。
また、点灯経過時間にかかわらず、S61の異常判定を
行う。S61は、放電灯電圧VLが正常な高圧放電灯が
取りうる放電灯電圧の範囲0(V)〜102(V)に収
まっていなければ異常と判定する。
【0075】S63〜S65の処理は、S58又はS6
1で異常と判定された時に行う処理であり、DC−DC
コンバータ2及び3の駆動を停止し、極性切り換えスイ
ッチ4及び5をオフにし、かつタイマ割り込みを禁止し
て処理を終了する。S63〜S65の処理により高圧放
電灯6は消灯する。
【0076】また、実施例6の追加処理を図11〜図1
4のフローチャートに追加する場合は、図11のS19
が図30のS19に置き換わり、図14のS74の後に
図28のS75が加わり、図13のS55、S56の後
に図29のS57〜S65が加わる。この場合の動作
は、上記で説明したものと同様である。
【0077】実施例7.この発明の実施例7における高
圧放電灯点灯装置の構成は、実施例1〜実施例6のいず
れかの高圧放電灯点灯装置の制御回路10に放電灯電流
異常検出手段10iを追加したものであり、図31の制
御回路10のブロック図に示すように、放電灯電流検出
手段8の入力端子g部分に放電灯電流異常検出手段10
iが追加される。
【0078】また放電灯電流異常検出手段10iの追加
にともなって図27、図28、図32の各フローチャー
トの処理が追加される。この追加処理を図3〜図5のフ
ローチャートに追加する場合は、図3のS17の後に図
27のタイマTKを零に初期化するS19の処理が加わ
り、図5のS74の後に図28のタイマTKを1だけカ
ウントアップするS75の処理が加わり、図4のS5
5、S56の後に図32のS57〜S65が加わる。
【0079】次に図27、図28、図32の処理につい
て説明する。図27のS19ではタイマTKを零に初期
化する。図28のS75ではタイマTKを1だけカウン
トアップする。図32のS57ではタイマTKが、10
000に達したかどうかをチェックする。タイマTK
は、1(msec)毎に実行されるタイマ割り込み処理
内(図5)で1だけカウントアップされるため、始動後
10秒でタイマTKの値は10000に達する。すなわ
ち、点灯後10秒経過していれば、S59の異常判定処
理を行う。高圧放電灯点灯装置が正常であれば、放電灯
電流ILは、点灯後徐々に減少して所定の値に到達する
ので、S59にて、点灯後10秒経過しても放電灯電流
ILが1.5(A)以上であれば異常と判定する。また、
点灯経過時間にかかわらず、S62の異常判定を行う。
S62は、放電灯電流ILが正常な高圧放電灯が取りう
る放電灯電流の範囲0.2(A)〜2.6(A)に収まっ
ていなければ異常と判定する。
【0080】S63〜S65の処理は、S59又はS6
2で異常と判定された時に高圧放電灯6を消灯させる処
理で、実施例6における図29のS63〜S65の処理
と同じである。
【0081】また、実施例7の追加処理を図11〜図1
4のフローチャートに追加する場合は、図11のS19
が図30のS19に置き換わり、図14のS74の後に
図28のS75が加わり、図13のS55、S56の後
に図32のS57〜S65が加わる。この場合の動作
は、上記で説明したものと同様である。
【0082】実施例8.この発明の実施例8における高
圧放電灯点灯装置の構成は、実施例1〜実施例7のいず
れかの高圧放電灯点灯装置の制御回路10に放電灯電力
異常検出手段10jを追加したものであり、図33の制
御回路10のブロック図に示すように、放電灯電圧検出
手段9の入力端子h部分と放電灯電流検出手段8の入力
端子g部分に放電灯電力異常検出手段10jが追加され
る。
【0083】また放電灯電力異常検出手段10jの追加
にともなって図27、図28、図34の各フローチャー
トの処理が追加される。この追加処理を図3〜図5のフ
ローチャートに追加する場合は、図3のS17の後に図
27のタイマTKを零に初期化するS19の処理が加わ
り、図5のS74の後に図28のタイマTKを1だけカ
ウントアップするS75の処理が加わり、図4のS5
5、S56の後に図34のS57〜S65が加わる。
【0084】次に図27、図28、図34の処理につい
て説明する。図27のS19ではタイマTKを零に初期
化する。図28のS75ではタイマTKを1だけカウン
トアップする。図34のS57ではタイマTKが、10
000に達したかどうかをチェックする。タイマTK
は、1(msec)毎に実行されるタイマ割り込み処理
内(図5)で1だけカウントアップされるため、始動後
10秒でタイマTKの値は10000に達する。すなわ
ち、点灯後10秒経過していれば、S60の異常判定処
理を行う。高圧放電灯点灯装置が正常であれば、放電灯
電力PLは、点灯後徐々に減少して35(W)の定格電
力に到達するので、S60にて、点灯後10秒経過して
も放電灯電力PLが60(W)以上であれば異常と判定
する。
【0085】S63〜S65の処理は、S60で異常と
判定された時に高圧放電灯6を消灯させる処理で、実施
例6における図29のS63〜S65の処理と同じであ
る。
【0086】また、実施例8の追加処理を図11〜図1
4のフローチャートに追加する場合は、図11のS19
が図30のS19に置き換わり、図14のS74の後に
図28のS75が加わり、図13のS55、S56の後
に図34のS57〜S65が加わる。この場合の動作
は、上記で説明したものと同様である。
【0087】実施例9.実施例1〜実施例8では、高圧
放電灯点灯装置の電源として、バッテリ11を使用して
いるが、バッテリ11の代わりに交流電源と交流電源の
電圧を直流電圧に平滑する平滑回路を用いた場合でも、
実施例1〜実施例8は、同じように動作し、同じ効果が
得られる。
【0088】実施例10.実施例1〜実施例8では、高
圧放電灯6への電力供給装置として、2つのDC−DC
コンバータ2及び3を交互に駆動しながら、DC−DC
コンバータ2及び3の出力電圧を変える手段を用いてい
るが、この発明は、高圧放電灯への電力供給装置とし
て、図35の特開平2−215090の従来例の電力供
給手段を用いても、図37の特開平3−8299の従来
例の電力供給手段を用いても、同様の効果が得られる。
【0089】実施例11.実施例1、2では、コールド
スタート、ミディアムスタート、ホットスタートの3つ
の制御モードを判定して投入電力を変えているが、点灯
直後の放電灯電圧VL1と前回定格電力点灯した時の放電
灯電圧VSTの比率α(=VL1/VST)の値によって、更
に制御モードを細かく分けることが可能であり、制御モ
ードを細かく分けることにより、光束の立ち上げ制御の
制御性の向上が得られる。
【0090】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、温度検出装置
等を用いずに高圧放電灯の点灯後の状態を知ることがで
き、この状態に基づいて高圧放電灯に供給する電力を決
定するので、高圧放電灯の始動の際に始動状態に係わら
ず高圧放電灯の光束が、オーバーシュートもアンダーシ
ュートもすることがなく、かつ速やかに定常値になる。
【0091】請求項2の発明によれば、高圧放電灯の点
灯後の状態及び放電灯電圧の上昇率に基づいて高圧放電
灯に供給する電力を決定するので、高圧放電灯の始動の
際に始動状態、個々の高圧放電灯のばらつき、及び高圧
放電灯の経年変化に影響されず、高圧放電灯の光束が、
オーバーシュートもアンダーシュートもすることがな
く、かつ速やかに定常値になる。
【0092】請求項3の発明によれば、高圧放電灯の点
灯後の状態及び放電灯電圧の上昇率に基づいて高圧放電
灯に供給する電力を決定するので、高圧放電灯の始動の
際に始動状態、個々の高圧放電灯のばらつき、及び高圧
放電灯の経年変化に影響されず、高圧放電灯の光束が、
オーバーシュートもアンダーシュートもすることがな
く、かつ速やかに定常値になる。さらに、高圧放電灯の
電圧が急激に上昇する際に高圧放電灯への供給電力を逓
減させる速度を徐々に遅くするか、または、段階的に遅
くするようにしたので、時間分割で供給電力を減少させ
定格電力に移行することができ、光束のオーバーシュー
ト及びアンダーシュートをより一層抑制できる。
【0093】請求項4の発明によれば、バッテリ電圧が
正常の値よりも低い場合の点灯であっても、高圧放電灯
点灯装置の入力電流の増加による高圧放電灯の立ち消え
を防止することができる。
【0094】請求項5の発明によれば、放電灯電圧検出
手段と高圧放電灯の間に高圧パルス発生手段であるイグ
ナイタ等が直列に接続されていても、正確に放電灯電圧
を検出できるので、高圧放電灯に最適な電力が供給でき
る。
【0095】請求項6の発明によれば、放電灯電圧異常
検出手段によって高圧放電灯点灯装置の異常を検出で
き、異常が生じた場合、放電灯の破裂を防止して安全を
確保することができる。
【0096】請求項7の発明によれば、放電灯電流異常
検出手段によって高圧放電灯点灯装置の異常を検出で
き、異常が生じた場合、放電灯の破裂を防止して安全を
確保することができる。
【0097】請求項8の発明によれば、放電灯電力異常
検出手段によって高圧放電灯点灯装置の異常を検出で
き、異常が生じた場合、放電灯の破裂を防止して安全を
確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す高圧放電灯点灯装置
のブロック図である。
【図2】この発明の実施例1を示す高圧放電灯点灯装置
のスイッチングシーケンス図である。
【図3】この発明の実施例1を示す高圧放電灯点灯装置
のフローチャートである。
【図4】この発明の実施例1を示す高圧放電灯点灯装置
のフローチャートである。
【図5】この発明の実施例1を示す高圧放電灯点灯装置
のフローチャートである。
【図6】この発明の高圧放電灯点灯装置の目標電力テー
ブルを説明する説明図である。
【図7】コールドスタート、ミディアムスタート、ホッ
トスタート時の放電灯電圧の立ち上がり特性を示す特性
図である。
【図8】異なる放電灯におけるコールドスタート、ミデ
ィアムスタート、ホットスタート時の放電灯電圧の立ち
上がり特性を示す特性図である。
【図9】始動時の放電灯温度特性を示す特性図である。
【図10】この発明の実施例2を示す高圧放電灯点灯装
置のブロック図である。
【図11】この発明の実施例2を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図12】この発明の実施例2を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図13】この発明の実施例2を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図14】この発明の実施例2を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図15】放電灯電圧の立ち上がり特性を示す特性図で
ある。
【図16】放電灯電圧に対する放電灯発光効率を示す特
性図である。
【図17】放電灯電圧と放電灯電圧上昇率を示す特性図
である。
【図18】放電灯電圧に対する放電灯発光効率を示す特
性図である。
【図19】この発明の実施例3を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図20】この発明の実施例4を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図21】この発明の高圧放電灯点灯装置の目標電力最
大値を説明する説明図である。
【図22】この発明の実施例5を示す高圧放電灯点灯装
置の制御回路のブロック図である。
【図23】この発明の実施例5を示す高圧放電灯点灯装
置の制御回路のブロック図である。
【図24】この発明の実施例5を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図25】この発明の実施例5を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図26】この発明の実施例6を示す高圧放電灯点灯装
置の制御回路のブロック図である。
【図27】この発明の実施例6を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図28】この発明の実施例6を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図29】この発明の実施例6を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図30】この発明の実施例6を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図31】この発明の実施例7を示す高圧放電灯点灯装
置の制御回路のブロック図である。
【図32】この発明の実施例7を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図33】この発明の実施例8を示す高圧放電灯点灯装
置の制御回路のブロック図である。
【図34】この発明の実施例8を示す高圧放電灯点灯装
置のフローチャートである。
【図35】従来の放電灯点灯装置を示す回路図である。
【図36】従来の放電灯点灯装置の端子電圧、放電灯電
流、光量、温度を示す特性図である。
【図37】従来の車輌用高圧放電灯の点灯回路を示す回
路図である。
【符号の説明】
1 放電灯スイッチ 2 DC−DCコンバータ 3 DC−DCコンバータ 4 極性切り換えスイッチ 5 極性切り換えスイッチ 6 高圧放電灯 7 イグナイタ 8 放電灯電流検出手段 9 放電灯電圧検出手段 10 制御回路 10a 電力制御手段 10b 目標電力演算手段 10c 放電灯電圧記憶手段 10d 制御モード選択手段 10e 放電灯電圧上昇率演算手段 10f インピーダンス記憶手段 10g 放電灯電圧補正手段 10h 放電灯電圧異常検出手段 10i 放電灯電流異常検出手段 10j 放電灯電力異常検出手段 11 バッテリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヨウ化物系の金属ハロゲン化合物を封入
    した高圧放電灯と、この高圧放電灯の放電灯電圧を検出
    する放電灯電圧検出手段と、上記高圧放電灯を前回定格
    電力点灯した時の放電灯電圧を記憶しておく放電灯電圧
    記憶手段と、上記高圧放電灯へ電力を供給する電力供給
    装置と、上記高圧放電灯を点灯した直後に上記放電灯電
    圧検出手段が検出した放電灯電圧と上記放電灯電圧記憶
    手段の記憶値との比に応じて、上記高圧放電灯の点灯後
    の状態を識別し対応する制御モードを選択する制御モー
    ド選択手段と、この制御モードに基づいて、上記放電灯
    電圧検出手段の出力から上記高圧放電灯へ供給する目標
    電力を所定時間毎に決定する目標電力演算手段と、上記
    高圧放電灯へ供給する電力が上記目標電力となるように
    上記電力供給装置を制御する電力制御手段とを備えたこ
    とを特徴とする高圧放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 上記高圧放電灯の点灯直後から定格電力
    に移行する間の放電灯電圧の上昇率を演算する放電灯電
    圧上昇率演算手段を設け、上記目標電力演算手段は上記
    制御モードに基づいて、上記放電灯電圧上昇率が所定値
    以上の間は、上記放電灯電圧検出手段が検出した放電灯
    電圧から上記高圧放電灯へ供給する目標電力を所定時間
    毎に決定し、上記放電灯電圧上昇率が所定値未満以降
    は、その直前の目標電力を所定時間毎に逓減させて上記
    高圧放電灯の定格電力まで移行することを特徴とする請
    求項1記載の高圧放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 上記目標電力演算手段は、上記放電灯電
    圧上昇率が所定値未満になってからの上記目標電力を逓
    減させる速度を徐々に遅くするか、または、段階的に遅
    くすることを特徴とする請求項2記載の高圧放電灯点灯
    装置。
  4. 【請求項4】 上記電力供給装置の電源となるバッテリ
    と、上記バッテリの出力電圧を検出するバッテリ電圧検
    出手段とを設け、上記目標電力演算手段は、上記バッテ
    リ電圧検出手段の出力に基づいて、上記電力供給装置が
    上記高圧放電灯に供給できる最大電力を演算し、上記目
    標電力が上記最大電力を超えないように決定することを
    特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の高圧放電灯点
    灯装置。
  5. 【請求項5】 上記高圧放電灯と上記放電灯電圧検出手
    段と間に直列に接続され、上記高圧放電灯の始動時に高
    圧パルスを上記高圧放電灯に印加する高圧パルス発生手
    段と、この高圧パルス発生手段のインピーダンスを記憶
    しておくインピーダンス記憶手段と、上記高圧放電灯の
    放電灯電流を検出する放電灯電流検出手段と、上記放電
    灯電圧検出手段の出力を上記インピーダンスと上記放電
    灯電流検出手段の出力の積で補正する放電灯電圧補正手
    段を備えたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記
    載の高圧放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 上記放電灯電圧検出手段の出力電圧値
    が、正常な上記高圧放電灯が取りうる範囲の値でない場
    合、又は点灯後所定時間経過しても所定値以下の場合に
    異常と判定する異常判定手段を設け、上記異常判定手段
    が異常と判定した場合、上記電力供給装置の動作を停止
    させることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の
    高圧放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 上記高圧放電灯の放電灯電流を検出する
    放電灯電流検出手段を設け、上記放電灯電流検出手段の
    出力電流値が、正常な上記高圧放電灯が取りうる範囲の
    値でない場合、又は点灯後所定時間経過しても所定値以
    上の場合に異常と判定する異常判定手段を設け、上記異
    常判定手段が異常と判定した場合、上記電力供給装置の
    動作を停止させることを特徴とする請求項1〜5の何れ
    かに記載の高圧放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 上記高圧放電灯の放電灯電流を検出する
    放電灯電流検出手段と、上記放電灯電圧検出手段と上記
    放電灯電流検出手段の手段の出力により演算した放電灯
    電力が、点灯後所定時間経過しても所定値以上の場合に
    異常と判定する異常判定手段を設け、上記異常判定手段
    が異常と判定した場合、上記電力供給装置の動作を停止
    させることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の
    高圧放電灯点灯装置。
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