JPH071753Y2 - 誘導加熱装置 - Google Patents

誘導加熱装置

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JPH071753Y2
JPH071753Y2 JP2868289U JP2868289U JPH071753Y2 JP H071753 Y2 JPH071753 Y2 JP H071753Y2 JP 2868289 U JP2868289 U JP 2868289U JP 2868289 U JP2868289 U JP 2868289U JP H071753 Y2 JPH071753 Y2 JP H071753Y2
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JP
Japan
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heating
billet
passage
induction heating
seal
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JP2868289U
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一重 長野
郁敏 根橋
邦美 宮田
克彦 堀
益男 井上
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Toshiba Corp
Chubu Electric Power Co Inc
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Toshiba Corp
Chubu Electric Power Co Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案はビレットの熱処理や熱間加工等で使用するビレ
ットヒーターの加熱工程において空気の遮断機構を設け
た誘導加熱装置に関するものである。
(従来の技術) 一般に熱間や温間鍛造ではビレットヒーターでビレット
を加熱した後、鍛造プレスで鍛造して所定の形状に成型
している。
この加熱工程において、材料によっては酸化性の雰囲気
の中で加熱されると多量の酸化スケールが発生すること
がある。
このように酸化スケールが発生すると、放射温度計によ
る測温が不安定になるだけでなく、鍛造金型の損耗が早
まる問題がある。また酸化スケールによる焼べりを見込
んで、予めビレットの体積を大きくする必要があり、製
品寸法のバラツキやスケール除去作業、あるいは製品へ
のスケールの混入などの問題もあった。
従来の誘導加熱装置は第6図に示すように、円筒状のコ
イルライニング1の外周に水冷銅管を巻回して加熱コイ
ル2を形成し、この外周をコイル押え3で支えてコイル
枠4の内側に支持し、ビレット5の加熱通路6となるコ
イルライニング1の内側底部に丸棒を2本平行に配置し
たスキッドビーム7を設けてビレットヒーター8が形成
されている。
このビレットヒーター8ではビレット5をスキッドビー
ム7の上に載せて加熱通路6の入口側11から連続的に走
行させ、加熱コイル2に交番電流を流してビレット5を
誘導加熱する。
所定の温度に加熱されたビレット5は出口側12からスキ
ッドビーム7にガイドされて滑り落ち、図示しない鍛造
プレスに送られるようになっている。
従来の構造では、加熱通路6が大気開放状態になってい
るので、酸化スケールが発生する欠点があった。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は上記欠点を除去し、不活性ガスを供給しなくて
も、また供給しても僅かの量で非酸化性雰囲気に保持し
て酸化スケールの発生を防止し、製品の品質を向上させ
ると共に、ランニングコストの安い誘導加熱装置を提供
することを目的とするものである。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案は水冷銅管を巻回した加熱コイルの内側に、被加
熱材を連続的に走行させて誘導加熱する加熱通路を形成
したビレットヒーターの、入口側と出口側に夫々シール
ダクトを取付けて、このシールダクトの内側に、その長
手方向に沿って間隔をおいて被加熱材の通路部分を開口
した複数枚の仕切板を設けたことを第1の要旨とするも
のである。
また本考案は、前記ビレットヒーターの加熱通路に不活
性ガス供給口を設けたことを第2の要旨とするものであ
る。
更に本考案は、入口側のシールダクトに設けた仕切板
に、被加熱材の通過口を開口した可撓性シール板を取付
けたことを第3の要旨とするものである。
(作用) 本考案の作用について説明すると、加熱コイルの内側に
形成した加熱通路の入口側と出口側に夫々複数枚の仕切
板を取付けたシールダクトが設けられ、隣接する仕切板
の間にほぼ閉じ込められた複数の空間部が連続して形成
されているので外気の侵入が防止できる。
しかも加熱コイルの内側の加熱通路内では被加熱材が高
温に加熱され、またこの表面に付着していた可燃物が燃
焼してガスが発生するため加熱通路内の加熱雰囲気は圧
力が高くなって、内部の気体がシールダクト側に流出し
て行く。
この結果、加熱状態ではシールダクト内の圧力が高くな
り、またここで外気の侵入が妨げられるので、加熱通路
内はほぼ非酸化性の雰囲気に保持される。
更に加熱コイルを貫通して加熱通路に不活性ガス供給口
を設けた構造は、不活性ガスを加熱通路に供給して非酸
化性の雰囲気に保持して誘導加熱を行う。
この場合、仕切板を設けたシールダクトが加熱通路の両
側に設けられているので、外気が遮断された状態となっ
ており、酸化スケールを発生し易い材質でも、僅かの量
の不活性ガスを供給するだけで酸化を防止することがで
きる。
また入口側のシールダクトに設けた仕切板に被加熱材の
通過口を開口した可撓性シール板を取付けた構造は、シ
ール板がビレット接触して隙間を小さくし、隣接する仕
切板の間に形成された空間部の密閉性を高めて外気の侵
入を更に確実に防止することができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図および第2図を参照し
て詳細に説明する。
この誘導加熱装置は、円筒状のコイルライニング1の外
周に水冷銅管を巻回して加熱コイル2を形成し、この外
周をコイル押え3で支えてコイル枠4の内側に支持され
ている。またビレット5の加熱通路6となるコイルライ
ニング1の内側底部に丸棒を2本平行に配置したスキッ
ドビーム7を設けてビレットヒーター8が形成されてい
る。
またこのビレットヒーター8の上部から加熱コイル2を
通して加熱通路6に放射温度計9が挿着されている。
更に加熱通路6の入口側11と出口側12にはスキッドビー
ム7に沿って角筒状のシールダクト13A,13Bが夫々取付
けられている。
このシールダクト13A,13Bの内側にはその長手方向に沿
って間隔をおいて複数枚の仕切板14…が設けられてい
る。この仕切板14…の中央部には第2図に示すようにビ
レット5の通路部分をビレット5の外形よりやや大きい
円形に開口した通過口15が形成されビレット5と非接触
の状態になっている。
上記構造の誘導加熱装置では、ビレット5がスキッドビ
ーム7の上を走行してシールダクト13Aからビレットヒ
ーター8の加熱通路6に搬送され、ここで加熱コイル2
により誘導加熱されて所定の温度に加熱される。
この後、出口側12のスキッドビーム7に案内されシール
ダクト13Bを通って図示しない鍛造プレスに導かれる。
この場合、加熱通路6の入口側11と出口側12には夫々仕
切板14…を取付けたシールダクト13A,13Bが設けられ、
隣接する仕切板14,14の間にほぼ閉じ込められた複数の
空間部が連続して形成されているので外気の侵入が妨げ
られる。
しかも加熱コイル2の内側の加熱通路6内ではビレット
5が高温に加熱され、またビレット5の表面に僅かに付
着していた可燃物が燃焼してガスが発生するため加熱通
路6内の加熱雰囲気は圧力が高くなって、内部の気体が
シールダクト13A、13Bに流出して行く。
この結果加熱状態ではシールダクト13A、13B内の圧力が
高くなり、またここで外気の侵入が妨げられるので、加
熱通路6内はほぼ非酸化性の雰囲気に保持され、ビレッ
ト5の材質によっては、不活性ガスを供給しなくとも酸
化スケールの発生を防止でき、放射温度計9での測温も
正確に行うことができる。
第3図および第4図は本考案の他の実施例を示すもの
で、ビレット5が侵入するシールダクト13Aの仕切板14
の通過口15に、弾性ゴムやガラス繊維、石綿などの可撓
性のあるシール板16が取付けられている。このシール板
16の中央部にはビレット外径より小さい円形の通過口15
が開口され、この周縁に放射状にスリット17が形成され
ている。
このシール板16は可撓性があるのでビレット5に接触し
て隙間を小さくし、仕切板14、14の間に形成された空間
部の密閉性を高めて外気の侵入を更に防止することがで
きる。
第5図は本考案の異なる他の実施例を示すもので、加熱
コイル2を貫通して加熱通路6に不活性ガス供給口10を
設けると共に、出口側のシールダクト13Bに酸素検知セ
ンサー18が取付けられている。
なお他の構成は第1図と同様であるので、同一番号を付
して説明を省略する。
上記構成の誘導加熱装置は不活性ガス供給口10から窒素
ガスなどの不活性ガスを供給しながら加熱通路6を非酸
化性の雰囲気に保持して誘導加熱するものである。
この場合、仕切板14…を設けたシールダクト13A、13Bが
両側に設けられているので、前記実施例と同様の作用に
より外気が遮断された状態になり、酸化スケールを発生
し易い材質の場合でも、僅かの不活性ガスを供給するだ
けで酸化を防止することができる。
なお仕切板14の取付枚数は、上記実施例に限らず、多い
程閉じ込められた空間部が多く形成され遮蔽効果が高め
られる。
またシールダクト13A、13B内のビレット5のガイドはス
キットビーム7の代りにローラを用いたものでも良い。
[考案の効果] 以上説明した如く本考案によれば、加熱通路の入口側と
出口側に複数枚の仕切板を取付けたシールダクトを夫々
設けて、隣接する仕切板の間にほぼ閉じ込められた複数
の空間部が連続して形成されているので、外気の侵入を
防止することができる。
この結果、加熱通路は不活性ガスを供給しなくても、ま
た供給しても僅かの量で非酸化性雰囲気に保持されて酸
化スケールの発生が防止され、製品の品質を向上させる
と共に、ランニングコストの安い誘導加熱装置を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図は誘導加熱装置の縦断正面図、第2図はシールダ
クト縦断側面図、第3図は他の実施例によるシールダク
ト縦断正面図、第4図は第3図に示すシールダクト側面
図、第5図は他の実施例による誘導加熱装置の縦断正面
図、第6図は従来の誘導加熱装置を示す縦断正面図であ
る。 1……コイルライニング、2……加熱コイル 5……ビレット、6……加熱通路 7……スキッドビーム、8……ビレットヒーター 9……放射温度計、10……不活性ガス供給口 11……入口側、12……出口側 13A、13B……シールダクト 14……仕切板、15……通過口 16……シール板、18……酸素検知センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 堀 克彦 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)考案者 井上 益男 福島県福島市笹谷字道前4―3 (56)参考文献 実開 昭59−160552(JP,U)

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水冷銅管を巻回した加熱コイルの内側に、
    被加熱材を連続的に走行させて誘導加熱する加熱通路を
    形成したビレットヒーターの、入口側と出口側に夫々シ
    ールダクトを取付けて、このシールダクトの内側に、そ
    の長手方向に沿って間隔をおいて被加熱材の通路部分を
    開口した複数枚の仕切板を設けたことを特徴とする誘導
    加熱装置。
  2. 【請求項2】ビレットヒーターの加熱通路に不活性ガス
    供給口を設けたことを特徴とする請求項1記載の誘導加
    熱装置。
  3. 【請求項3】入口側のシールダクトに設けた仕切板に、
    被加熱材の通過口を開口した可撓性シール板を取付けた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の誘導加
    熱装置。
JP2868289U 1989-03-14 1989-03-14 誘導加熱装置 Expired - Lifetime JPH071753Y2 (ja)

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JP2868289U JPH071753Y2 (ja) 1989-03-14 1989-03-14 誘導加熱装置

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JPH02119389U JPH02119389U (ja) 1990-09-26
JPH071753Y2 true JPH071753Y2 (ja) 1995-01-18

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