JPH07174949A - 一溝螺旋スロットおよびその製造方法 - Google Patents

一溝螺旋スロットおよびその製造方法

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JPH07174949A
JPH07174949A JP5322145A JP32214593A JPH07174949A JP H07174949 A JPH07174949 A JP H07174949A JP 5322145 A JP5322145 A JP 5322145A JP 32214593 A JP32214593 A JP 32214593A JP H07174949 A JPH07174949 A JP H07174949A
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佳延 北山
Takashi Tanaka
孝 田中
Wataru Katsurajima
渉 桂島
Shigehiro Matsuno
繁宏 松野
Kenji Kozuka
健次 小塚
Masato Isobe
政人 磯部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻き取っても螺旋ピッチの乱れが生じない一
溝螺旋スロットの提供。 【構成】 一溝螺旋スロットAは、熱可塑性樹脂で形成
された略円形断面の本体部1と、この本体部1の側面に
一端が開口するように形成された螺旋状の角溝2と、前
記本体部1に埋設された抗張力線3とを有している。抗
張力線3は、異形断面の繊維強化合成樹脂3aと一対の
補強繊維束3bとで構成されている。繊維強化合成樹脂
3aは、その長辺を前記角溝2の深さ方向と略平行に配
置するとともに、繊維強化合成樹脂3aの中心を角溝2
の幅方向の略中央部に配置し、補強繊維束3bが角溝2
の左右方向に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバケ―ブルの
要素として使用される光ファイバ担持用の一溝螺旋スロ
ットおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを多数束ねてケ―ブル化する
際に、これを保護担持する手段として螺旋状の収納溝を
熱可塑性樹脂で成形したスロットが使用されている。従
来、この種のスロットは、中央部に抗張力線(テンショ
ンメンバ―)を配置したものが一般的であり、このよう
な構造のものを製造するには、押出し機のヘッド部に抗
張力線を挿通し、その外周に溶融状熱可塑性樹脂をスロ
ットの断面形状に対応したダイスを回転しながら押出し
て、螺旋状溝を形成し、しかる後に冷却固化する方法が
採用されている。
【0003】しかしながら、このような従来の製法で
は、ダイスを回転するため、装置が複雑になること、回
転摺動部からの樹脂漏れ,樹脂の分解等の問題や、パッ
キン類の摩耗等もあって、定期的に回転ダイス部の分解
清掃及び部品交換を余儀無くされること、さらには、溶
融状樹脂を回転しつつ押出すため、その溶融粘弾性を考
慮してダイスを設計する必要があること、さらにまた、
そのようなダイスで成形してもなお成形時の変形が有る
ことなど、装置上、成形上の問題を内蔵していた。ま
た、溝をスロットの中心より深くする場合は、ダイスを
回転することにより螺旋状の成形物を得ることが困難で
あった。
【0004】そこで、本出願人は、このような装置上お
よび成形上の問題が解決できる一溝螺旋スロットの製造
方法を開発し、特願平4−65174号で既に提案して
いる。この出願で提案している製造方法は、まず、抗張
力線の周囲に溶融状熱可塑性樹脂を押し出した後に冷却
固化して、長手方向に直線状の収納用角溝を有する成形
物を形成する。
【0005】そして、これに引き続いて、得られた成形
物を加熱軟化した後長軸の回りに回転して撚を加え、し
かる後に冷却サイジングして前記角溝を螺旋状に形成す
る。このような工程で製造される一溝螺旋スロットは、
円形断面の本体部と、この本体部の側面に一端が開口す
るように形成された螺旋状の角溝と、前記本体部に埋設
された抗張力線とを有している。角溝は、スロットの長
手軸方向に沿って螺旋状に延び、抗張力線は、補強繊維
束や鋼線,FRPで構成され、角溝の左右と下方に各1
本づつ合計3本配置されている。ところが、このような
製造方法によれば、前述した如き問題は解消できるもの
の、以下に説明する別の技術的問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述したよ
うな断面形状の一溝螺旋スロットでは、角溝を有してい
るため、角溝の深さ方向と、溝幅方向とで曲げ剛性が大
きく異なるため、製造した後に巻き取ると、その螺旋ピ
ッチが乱れ、この乱れにより光ファイバの挿入が困難に
なるという問題があった。また、抗張力線に補強繊維束
を用いた場合には、補強繊維束を構成する個々の単繊維
が全て熱可塑性樹脂で結合されていないので、全ての単
繊維が熱可塑性樹脂に対する補強繊維として寄与せず、
引っ張り力に対する補強効果および熱可塑性樹脂の収縮
を低減する補強効果が十分に得られなかった。
【0007】ところで、抗張力線として鋼線やFRPを
用いた場合には、抗張力線を熱可塑性樹脂と密着ないし
は接着させることにより、後者の問題は解決され、十分
な補強効果が発揮される。しかし、抗張力線の配置個所
を角溝の左右にすると、この方向の曲げ剛性が極端に大
きくなって、前述した製造方法で角溝を螺旋状に成形す
る際に、撚りを加えることができなくなる。
【0008】この場合、抗張力線を角溝の下方にのみ配
置することも考えられるが、抗張力線の断面形状が等方
性であると、前者の問題が解決できない。本発明は、こ
のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、巻き取っても螺旋ピッチの乱れが生じ
ない一溝螺旋スロットおよびその製造方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、熱可塑性樹脂で形成された略円形断面の
本体部と、この本体部の側面に一端が開口するように形
成された螺旋状の角溝と、前記本体部に埋設された抗張
力線とを有する一溝螺旋スロットにおいて、前記抗張力
線は、異形断面の繊維強化合成樹脂と一対の補強繊維束
とから構成され、前記繊維強化合成樹脂の長辺ないしは
長径側を前記角溝の深さ方向と略平行に配置するととも
に、前記繊維強化合成樹脂の中心を前記角溝の幅方向の
略中央部に配置し、前記補強繊維束を前記角溝の左右方
向に配置したことを特徴とする。
【0010】前記抗張力線は、長方形断面ないしは楕円
断面,長円断面から選択され、その長手軸方向に沿って
補強繊維束を配置することができる。また、上記一溝螺
旋スロットの製造方法として、長繊維状の補強繊維束に
液状の熱硬化性樹脂を含浸し、過剰な前記熱硬化性樹脂
を絞り出しながら所定の異形断面に成形して、前記熱硬
化性樹脂を硬化させて抗張力線とする第1工程と、前記
抗張力線の周囲に溶融状熱可塑性樹脂を、円形断面の本
体部の側面に一端が開口するように形成された角溝を設
けた断面形状に押出機で押し出した後に、必要に応じて
サイジングしながら冷却固化して、長手方向に直線状の
収納溝を有する丸型ロッド状物を形成する第2工程と、
この丸型ロッド状物を前記熱硬化性樹脂の熱変形温度以
上で、かつ、前記熱可塑性樹脂の軟化点以上で融点未満
の温度に加熱して、前記丸型ロッド状物をその長軸の回
りに回転して撚を加え、しかる後に冷却サイジングして
前記角溝を螺旋状に成形する第3工程とを含み、前記抗
張力線を、異形断面の繊維強化合成樹脂と一対の補強繊
維束とで構成し、前記第2工程で、前記補強繊維束を前
記角溝の左右に配置するとともに、前記繊維強化合成樹
脂の長辺ないしは長径が前記角溝の深さ方向と略平行
で、かつ、前記繊維強化合成樹脂の中心が前記角溝の幅
方向の略中央部になるようにガイドニップルを介して、
前記押出機の押出ダイス内に供給することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】上記構成の一溝螺旋スロットによれば、抗張力
線は、異形断面の繊維強化合成樹脂と一対の補強繊維束
とから構成され、繊維強化合成樹脂の曲げ剛性は、これ
が異形断面になっているので、長辺ないしは長径と直交
する方向の方が、短辺ないしは短径と直交する方向より
も小さくなっており、この繊維強化合成樹脂の長辺ない
しは長径側を角溝の深さ方向と略平行に配置するととも
に、前記繊維強化合成樹脂の中心を角溝の幅方向の略中
央部に配置しているので、スロットの曲げ剛性は、角溝
の深さ方向で大きく強化されるとともに、溝幅方向では
強化の大きさが小さくなっている。
【0012】このため、角溝を設けた場合に、角溝の深
さ方向で小さくなる曲げ剛性が異形断面の繊維強化合成
樹脂で強化され、角溝の深さおよび幅方向による曲げ剛
性の相違が少なくなる。また、上記構成の製造方法によ
れば、抗張力線の外周に熱可塑性樹脂を押し出し成形す
る第2工程で、補強繊維束を前記角溝の左右に位置する
とともに、前記繊維強化合成樹脂の長辺ないしは長径が
前記角溝の深さ方向と略平行で、かつ、前記繊維強化合
成樹脂の中心が前記角溝の幅方向の略中央部になるよう
にガイドニップルを介して、前記押出機の押出ダイス内
に供給するので、繊維強化合成樹脂の曲げ剛性は、これ
が異形断面になっているので、長辺ないしは長径と直交
する方向の方が、短辺ないしは短径と直交する方向より
も小さくなっており、第2工程で得られた丸型ロッド状
物を、第3工程で撚りを加える際に、繊維強化合成樹脂
の剛性が障害にならない。
【0013】
【実施例】以下本発明の好適な実施例について添附図面
を参照にして詳細に説明する。 実施例 図1は、本発明にかかる一溝螺旋スロットAの一実施例
を示している。同図に示す一溝螺旋スロットAは、熱可
塑性樹脂で形成された略円形断面の本体部1と、この本
体部1の側面に一端が開口するように形成された螺旋状
の角溝2と、前記本体部1に埋設された抗張力線3とを
有している。抗張力線3は、異形断面の繊維強化合成樹
脂3aと一対の補強繊維束3bとで構成されている。
【0014】そして、繊維強化合成樹脂3aは、その長
辺を前記角溝2の深さ方向と略平行に配置するととも
に、繊維強化合成樹脂3aの中心を角溝2の幅方向の略
中央部に配置し、補強繊維束3bを角溝2の左右方向に
配置した構造となっている。このような構造の一溝螺旋
スロットAを図2,図3に示す方法により製造した。な
お、この製造方法では、目標とする角溝2の形状寸法
は、幅が3.6mm、深さが3.3mmとし、本体部1
の外径は6.0mmとした。また、図2,図3に示した
製造方法では、繊維強化合成樹脂3aの製造工程は省略
している。
【0015】第1工程(異形断面繊維強化合成樹脂製抗
張力線の形成工程) 補強繊維として、ビニロン繊維(クラレ(株)製、商品
番号7901)のマルチフィラメント(12000デニ
ール)4本を用い、これをガイドを介して集束し、マト
リックス樹脂を含浸させた。マトリックス樹脂の組成
は、ビニルエステル樹脂(三井東圧化学製、商品名H2
000)60部、2官能性アクリレート(日本化薬製、
商品名カラヤッドHDDA)20部、N−ビニルピロリ
ドン(東亜合成製、商品名アロニックスM−150)2
0部に硬化触媒として、可視光硬化剤(日本油脂製、商
品名VLC−1)2部、過酸化触媒(日本油脂製、商品
名VLC−2)2部を添加したものである。
【0016】マトリックス樹脂を含浸させた補強繊維
は、次いで、一連の絞りダイスを通過させて、ビニロン
繊維含有率が57体積%になるように過剰なマトリック
ス樹脂を除去し、断面積が0.6mm×1.2mmの長
方形になるように成形し、直ちに紫外線照射装置(オー
ク社製、OR4000,ランプ長600mm,槽長75
0mm)中に温度125℃として通過させ、引き続い
て、槽内温度100℃の熱風硬化槽(槽長2000m
m)を速度5m/minで通過させた。得られたFRP
(繊維強化合成樹脂)3aの物性は、引っ張り強度60
kg/mm2 、ヤング率2400kg/mm2 であっ
た。
【0017】第2工程(丸型ロッド状物の形成工程) 図2に示すように、クリールスタンド10に、それぞれ
ボビン12に捲かれたFRP3aと、2本の補強繊維束
3b(芳香族ポリアミド繊維、商品名ケブラーK−4
9,1140デニール)とを準備し、ボビン12からこ
れらを繰り出しながら押出機13に供給した。この供給
の途中にダンサーローラ14を設け、FRP3aに15
00g、補強繊維束3bに450gの張力がかかるよう
にした。
【0018】押出機13では、抗張力線3(繊維強化合
成樹脂3aおよび補強繊維束3b)の周囲に溶融状熱可
塑性樹脂を、円形断面の本体部1の側面に一端が開口す
るように形成された直線状の角溝を設けた断面形状に押
し出した後に、予備風冷装置15で冷却した後に、冷却
槽16内に導いた。ここで用いた熱可塑性樹脂は、ナイ
ロン12樹脂(宇部興産製、商品名3035U,融点1
77℃)であり、これを210℃で溶融押し出しした。
【0019】このとき、抗張力線3(繊維強化合成樹脂
3aおよび補強繊維束3b)は、2本の補強繊維束3b
が、製造しようとするスロットAの角溝2の左右に位置
するとともに、FRP3aの長辺が角溝2の深さ方向と
略平行で、かつ、FRP3aの中心が角溝2の幅方向の
略中央部になるようにガイドニップルを介して、押出機
13の押出ダイス内に供給した。
【0020】また、冷却槽16内には、サイジング装置
17が設けられていて、直線状の角溝の整形を行った。
なお、この工程では、上記予備風冷およびサイジング
は、必ずしも必要としない。冷却槽16内に導入されて
冷却された成形物は、その後、引取機18とダンサーロ
ーラ19とを介してボビン10に巻き取った。このとき
の引取速度は、5m/minに設定した。得られた成形
物は、長手方向に連続した直線状の角溝が形成された丸
型ロッド状物Bである。
【0021】第3工程(直線状角溝の螺旋加工工程) 図3に示すように、第2工程で得られた丸型ロッド状物
Bが捲回されたボビン20を回転供給機21にセット
し、供給機21から繰り出しながら、回転供給機21と
同期回転する回転ガイド22を介して、熱風加熱槽23
(槽長2m)に導入した。このときの回転供給機21の
回転数は5rpmに設定し、加熱槽23の温度を熱硬化
性樹脂の熱変形温度以上で、かつ、熱可塑性樹脂の軟化
点以上で融点未満の温度である165℃に設定した。
【0022】加熱槽23で加熱された丸型ロッド状物B
は、引き続いて、角溝内に挿入する3.4φのピンを備
えた回転自在なサイジング装置24を通過させながら風
冷して撚りを固定した後に、引取機25とダンサーロー
ラ26とを経て、胴径600φのボビン27に巻き取っ
た。このときの引取速度は、2m/minとした。得ら
れた一溝螺旋スロットAの性能評価の結果を以下の表に
示している。
【0023】比較例 図1に示した断面形状において、角溝2の下方に埋設す
る抗張力線をFRPに代えて、芳香族ポリアミド繊維束
(商品名ケブラーK−49、1140デニール)とし、
第3工程において、ピン挿入サイジング装置24を使用
しなかったこと以外は、実施例と同様な条件により一溝
螺旋スロットを製造した。得られた一溝螺旋スロットの
性能評価の結果を以下の表に示している。
【0024】なお、以下の表に示した性能評価方法は次
の方法に基づいている。 (スロット性能の評価) 上下方向および左右方向の剛性の測定 この測定方法は、所定長さに切断したスロットを片持ち
梁り状に支持し、支点間距離が300mmとなる点に3
0gの荷重を加え、スロットの撓み量を測定した。
【0025】螺旋ピツチの測定 (a)製造ライン上 第3工程において、引取機25の前方で螺旋のピッチを
測定した(n=5)。 (b)巻き取りボビン上 胴径600mmのボビン27の最外層に捲かれているス
ロットの螺旋ピッチを巻いたままの状態で測定した(n
=5)。 (c)巻き取り放置後 ボビン27に巻いたものを終端より繰り出して、1mに
切断したものの螺旋ピッチを測定した(n=5)。
【0026】 上記表に示したように、本発明にかかる一溝螺旋スロッ
トおよびその製造方法によれば、螺旋スロットの断面に
おいて、方向による剛性の相違が非常に少なくなるとと
もに、螺旋ピッチの乱れも非常に少なくなることが判
る。
【0027】なお、上記実施例では、繊維強化合成樹脂
3aとして長方形断面のものを例示したが、本発明の実
施はこれに限定されることはなく、例えば、楕円断面や
長円断面などの異形断面のものであってもよく、このよ
うな断面の場合には、上記実施例で示した長辺側に長径
側を配置すればよい。また、繊維強化合成樹脂3aの補
強繊維は、ビニロン繊維に限られることはなく、例え
ば、芳香族ポリアミド繊維などであってもよい。
【0028】さらに、本発明に使用できる熱可塑性樹脂
は、光ファイバ担持用スロットとして要求される性能に
応じて各種の熱可塑性樹脂から適宜選択され、例えば、
各種ナイロンや各種ポリエチレン、各種ポリプロピレン
等が挙げられるが、なかでも、各種物性及び経済性等か
ら高密度ポリエチレンが、また、耐熱性の点からはナイ
ロン12等が推奨される。
【0029】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
かかる一溝螺旋スロットおよびその製造によれば、断面
の方向での剛性の相違が少なくなり、巻き取っても螺旋
ピッチの乱れが生じない一溝螺旋スロットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる製造方法が適用されるスロット
の断面図である。
【図2】本発明にかかる製造方法の第2工程の一例を工
程順に示す説明図である。
【図3】本発明にかかる製造方法の第3工程の一例を工
程順に示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体部 2 角溝 3 抗張力線 3a 繊維強化合成樹脂 3b 補強繊維束 A 一溝螺旋スロット B 丸型ロッド状物
フロントページの続き (72)発明者 桂島 渉 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 松野 繁宏 岐阜県岐阜市薮田西2丁目1番1号 宇部 日東化成株式会社岐阜研究所内 (72)発明者 小塚 健次 岐阜県岐阜市薮田西2丁目1番1号 宇部 日東化成株式会社岐阜研究所内 (72)発明者 磯部 政人 岐阜県岐阜市薮田西2丁目1番1号 宇部 日東化成株式会社岐阜研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂で形成された略円形断面の
    本体部と、この本体部の側面に一端が開口するように形
    成された螺旋状の角溝と、前記本体部に埋設された抗張
    力線とを有する一溝螺旋スロットにおいて、 前記抗張力線は、異形断面の繊維強化合成樹脂と一対の
    補強繊維束とから構成され、前記繊維強化合成樹脂の長
    辺ないしは長径側を前記角溝の深さ方向と略平行に配置
    するとともに、前記繊維強化合成樹脂の中心を前記角溝
    の幅方向の略中央部に配置し、前記補強繊維束を前記角
    溝の左右方向に配置したことを特徴とする一溝螺旋スロ
    ット。
  2. 【請求項2】 前記抗張力線は、長方形断面ないしは楕
    円断面,長円断面から選択され、その長手軸方向に沿っ
    て補強繊維束が配置されていることを特徴とする請求項
    1記載の一溝螺旋スロット。
  3. 【請求項3】 長繊維状の補強繊維束に液状の熱硬化性
    樹脂を含浸し、過剰な前記熱硬化性樹脂を絞り出しなが
    ら所定の異形断面に成形して、前記熱硬化性樹脂を硬化
    させて抗張力線とする第1工程と、 前記抗張力線の周囲に溶融状熱可塑性樹脂を、円形断面
    の本体部の側面に一端が開口するように形成された角溝
    を設けた断面形状に押出機で押し出した後に、必要に応
    じてサイジングしながら冷却固化して、長手方向に直線
    状の収納溝を有する丸型ロッド状物を形成する第2工程
    と、 この丸型ロッド状物を前記熱硬化性樹脂の熱変形温度以
    上で、かつ、前記熱可塑性樹脂の軟化点以上で融点未満
    の温度に加熱して、前記丸型ロッド状物をその長軸の回
    りに回転して撚を加え、しかる後に冷却サイジングして
    前記角溝を螺旋状に成形する第3工程とを含み、 前記抗張力線を、異形断面の繊維強化合成樹脂と一対の
    補強繊維束とで構成し、前記第2工程で、前記補強繊維
    束を前記角溝の左右に配置するとともに、前記繊維強化
    合成樹脂の長辺ないしは長径が前記角溝の深さ方向と略
    平行で、かつ、前記繊維強化合成樹脂の中心が前記角溝
    の幅方向の略中央部になるようにガイドニップルを介し
    て、前記押出機の押出ダイス内に供給することを特徴と
    する一溝螺旋スロットの製造方法。
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