JPH07174662A - 流体漏洩検知システム - Google Patents

流体漏洩検知システム

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JPH07174662A
JPH07174662A JP32151393A JP32151393A JPH07174662A JP H07174662 A JPH07174662 A JP H07174662A JP 32151393 A JP32151393 A JP 32151393A JP 32151393 A JP32151393 A JP 32151393A JP H07174662 A JPH07174662 A JP H07174662A
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fluid
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元徳 大熨
Yasuyuki Nishi
康之 西
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷房・暖房に応じて流体の漏洩を正確に検知
する空気調和機用配管の流体漏洩検知システムを提供す
る。 【構成】 圧力センサで入口弁と出口弁の間の配管中の
圧力を検出し、漏洩判定手段で、その圧力変動を基準値
と比較して流体漏洩を判定し、流体漏洩のときに警報信
号または弁駆動部の閉鎖信号を出力する。基準値は外気
温センサと流体温度センサとの出力に基いて配管の膨脹
・収縮状態を検出して補正する。また、判定モード設定
手段で、昼の環境条件で間欠モードを選択し、夜の環境
条件で連続モードを選択する。 【効果】 配管の熱膨脹・熱収縮を考慮するので、正確
な漏洩判定ができ、また昼夜に応じて検出周期を変更す
るので、流体の漏洩による危険性を回避し、使用者に不
快感を与えるのを防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、入口弁と出口弁との
間の配管の流体漏洩を検知する流体漏洩検知システムに
関し、特に、建築物の天井等に設置され配管中の流体の
発熱反応または吸熱反応により室内を冷房または暖房す
る空気調和機用の配管の流体の漏洩検知に最適な検知シ
ステムに係るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、室内を暖房または冷房する空気
調和機には、フロンガス等の冷媒が使用されるのが一般
的であるが、建築物の全室を集中管理する場合などにお
いて、建築物が高くなれば、冷媒が液状化して暖房等の
機能を果たさなくなるため、大きな建築物の集中管理シ
ステムおいては、空気調和機を電動ファンと熱交換コイ
ルとからなるファンコイルユニットで構成し、配管を通
してコイル内を流れる流体として温水または冷水を使用
するのが一般的に行われている。
【0003】従来、このような空気調和機用配管の流体
漏洩検知システムとして、特開平3−71032号公報
に記載された技術がある。すなわち、この流体漏洩検知
システムでは、建築物の天井内に設置されたファンコイ
ルユニットの配管中に漏洩検出センサとしての圧力セン
サを設け、この圧力センサで配管内の圧力を検出して圧
力低下の検出結果に基いて流体が漏洩したと判断し、配
管中の入口弁及び出口弁に閉塞信号を出力して弁を閉鎖
し、配管内への流体の流通を遮断していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のフ
ァンコイルユニットは、冷房用および暖房用として使用
されるのが一般的である。冷暖房時においては、ファン
コイルユニット及び配管中の流体温度と、周囲の外気温
度との間にかなりの温度差があるため、配管はその温度
差により熱膨脹または熱収縮する。
【0005】そのため、配管中の実際の漏洩による圧力
変動以外に配管の膨脹・収縮による圧力変動があり、こ
の配管の膨脹・収縮による圧力変動は、流体の漏れが少
ない場合の圧力変動よりも大きい場合がある。
【0006】上記従来技術においては、この配管の環境
状態による配管の膨脹・収縮を考慮せずに出入口弁を制
御していたので、実際には流体の漏洩がないにも拘ら
ず、弁を閉鎖してファンコイルユニットの作動を停止さ
せてしまうといった難点があった。
【0007】また、配管中の流体の漏洩を検出する場
合、配管中の流体の状態を一定に保つために、その配管
の両端に設置された弁を閉鎖して漏洩検出を行うのが最
適であるが、弁閉鎖を常時行うと、その都度、ファンコ
イルユニットの能力が変動し、使用者にとっては、周囲
温度、即ち外気温度が微妙に変動することになり、不快
感を与えるといった難点があった。一方、その不快感を
解消するために、漏洩検出周期を長く設定すればよい
が、そうすると、配管の漏洩が起こったにも拘らず、長
い時間それを検出できなくなり、危険な状態に陥ること
になるといった難点があった。
【0008】また、これらの人が常時いる昼の間では、
漏洩が起きても直に気がつくが、人がいない夜の間に漏
洩が起きた場合、その発見が遅れることになる。従っ
て、漏洩検出周期を昼と夜の環境条件で同じ周期で行う
ことは、建物内に水を嫌うコンピュータ関連機器を有す
る場合、特に回避しなければならない。
【0009】そこで、この発明の目的とするところは、
冷房・暖房に応じて流体の漏洩を正確に検出できる空気
調和機用配管の流体漏洩検知システムを提供するところ
にある。また、昼夜に応じて検出周期を変更することに
より、流体の漏洩による危険性を回避し、かつ使用者に
不快感を与えるのを防止できる流体漏洩検知システムを
提供するところにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1の発明に係る流体漏洩検知システムは、入口弁と
出口弁との間の配管の流体漏洩を検知するものであり、
入口弁及び出口弁の弁子を開閉する弁駆動部と、配管中
の圧力を検出する圧力センサと、この圧力センサの出力
を受けて配管の圧力変動を演算する圧力演算手段と、圧
力演算手段の出力を受けてその圧力変動を基準値と比較
して流体漏洩を判定する漏洩判定手段と、この漏洩判定
手段の判定結果が流体漏洩のときに警報信号または弁駆
動部の閉鎖信号を出力する警告手段とを備えており、配
管の環境状態に応じて前記基準値を補正する基準値補正
部を設けたことを特徴としている。
【0011】その実施態様として、基準値補正部を、配
管の膨脹・収縮状態を検出して基準値を補正するように
構成したものと(請求項2)、さらに、配管の膨脹・収
縮状態の検出を、外気温センサと流体温度センサとの出
力に基いて行うものとがある(請求項3)。
【0012】また、請求項4の発明に係る流体漏洩検知
システムは、基準値補正部を除いて、請求項1と同様
に、弁駆動部、圧力センサ、圧力演算手段、漏洩判定手
段、及び警告手段を備えており、さらに請求項1にな
い、環境条件に応じて判定周期を設定する判定モード設
定手段を設けたことを特徴としている。
【0013】この最適な実施態様としては、判定モード
設定手段を、環境条件に応じて、連続的に流体漏洩を検
出する連続モードと、間欠的に流体漏洩を検出する間欠
モードとのうちのいずれか一方を選択するように構成し
(請求項5)、さらに、環境条件として、昼夜の環境条
件を指令する環境条件指令部を設けた構成としている
(請求項6)。
【0014】また、請求項7の発明に係る流体漏洩検知
システムは、請求項1ないし請求項6のうちのいずれか
一に記載の流体漏洩検知システムを、建築物の天井内に
設置された配管の入口弁と出口弁との間に空気調和機を
配設した空気調和機用の配管の流体漏洩の検知に利用し
たことを特徴としている。
【0015】そして、その実施態様としての空気調和機
は、電動ファンと熱交換コイルとを備え、配管を通して
コイル内を流れる流体として温水または冷水を使用した
いわゆるファンコイルユニットであることを特徴として
いる。
【0016】
【作用】上記請求項1の流体漏洩検知システムにおいて
は、圧力センサにより、配管中の圧力を検出し、この検
出圧力の圧力変動を圧力演算手段で演算し、その演算結
果を、漏洩判定手段で、基準値と比較して流体の漏洩を
判定し、その判定結果が流体漏洩のときに警告手段によ
り、警報信号または弁駆動部の閉鎖信号を出力する。
【0017】このとき、基準値補正部により、配管の環
境状態に応じて基準値を補正するので、配管の環境状態
が変化しても、それに応じた基準値を設定することがで
き、正確な流体漏洩の検知が可能となる。
【0018】配管の環境状態は、請求項2のように、配
管の膨脹・収縮状態をパラメータとすればよく、さら
に、請求項3のように、この配管の膨脹・収縮状態を、
外気温センサと流体温度センサとの出力に基いて、暖房
運転か冷房運転か判断できれば、配管が膨脹したか、収
縮したかが容易に検出することができ、漏洩検知が極め
て容易かつ精度良くなる。
【0019】また、請求項4の発明に係る流体漏洩検知
システムにおいては、判定モード設定手段で環境条件に
応じて判定周期を設定しているので、環境条件に合せて
漏洩検知が可能となり、流体漏洩による危険性が回避で
きる。
【0020】特に、その最適な実施態様である請求項5
のように、連続的に流体漏洩を検出する連続モードと、
間欠的に流体漏洩を検出する間欠モードとのうちのいず
れか一方を選択するようにすれば、常時監視しなければ
ならない時とそうでない時とを選択でき、さらに、請求
項6のように、環境条件として、昼夜の環境条件を指令
するようにすれば、人のいる昼は間欠的に、また人のい
ない夜は連続的に監視でき、流体漏洩による建物内の機
器の破損を未然に防止することができる。
【0021】また、請求項7の流体漏洩検知システムに
おいては、流体漏洩検知システムを、建築物の天井内に
設置された空気調和機用の配管に利用したので、特に、
建物内に流体漏洩により最も破損しやすいコンピュータ
機器が設置されていてもその破損の危険性を未然に防止
することができ、特に、流体として、請求項8のよう
に、温水または冷水を使用した場合には、その効果が大
である。
【0022】
【実施例】以下、添附図面に示した実施例について説明
する。図1ないし図6は、この発明に係る空気調和機用
配管の流体漏洩検知システムに係るもので、図1はその
システムの全体構成図、図2は入口弁及び出口弁の制御
基板の構成を示す図、図3は流体検知システムの漏洩制
御部の機能ブロック図、図4は流体漏洩検知制御の全体
を示すフローチャート、図5は図4におけるパターンB
による検出処理を示すフロ−チャ−ト、図6は図4にお
けるパターンHによる検出処理を示すフロ−チャ−ト、
図7は図4におけるパターンCによる検出処理を示すフ
ロ−チャ−トである。
【0023】この発明に係る流体漏洩検知システム1
は、図1の如く、ビル等の比較的大きな建築物内で使用
されるものであり、建築物の全体を流通する往路管2と
復路管3との間に各室の天井内に設置される配管5が接
続され、この配管5の往路管2との接続部に入口弁7
が、また復路管3との接続部に出口弁8が夫々設けら
れ、入口弁7と出口弁8との間に複数の空気調和機9が
配管接続されてなる空気調和システム10において、入
口弁7及び出口弁8の間の配管中の圧力変動を検出する
ことによって、流体の漏洩を検出するものである。
【0024】空気調和機9は、建築物の高さが大である
ため、電動ファン11と熱交換コイル12とからなり、
コイル内に温水または冷水を流通させるいわゆるファン
コイルユニットが使用される。以下、説明の便宜上、空
気調和機9をFCU9という。このFCU9のコイル1
2は、径が0.3mm程度の銅管製のものであるため、
その内部に流れる温水または冷水により、管の膨脹・収
縮が極めて大となる。従って、このコイル12を含む配
管5(コイル12と同様に銅製である)の流体(温水・
冷水)の漏洩を検知する場合には、この配管5の熱膨脹
・熱収縮をも考慮しなければならない。
【0025】そこで、流体漏洩検知システム1は、以下
の如く構成されている。即ち、この検知システム1にお
いては、出口弁8は、周知構造のON−OFF制御弁が
使用され、入口弁7には、このシステム1を制御する制
御基板14が搭載されている。即ち、この制御基板14
は、図2の如く、その入力端子として、弁子のリミット
スイッチ13の全閉確認信号入力端子aと、圧力センサ
15の入力端子bと、外気温センサ16の入力端子c
と、流体温度センサ17の入力端子dと、中央監視盤2
0からの昼夜切換え信号入力端子eとを備え、また、出
力端子として、入口弁7の弁駆動部18へ出力する弁駆
動出力端子fと、システム1の中央監視盤20へ出力す
る漏洩検出用の警報信号出力端子g、システムの異常検
出信号出力端子h、及びFCU9のファン11の停止信
号出力端子iとを備えている。さらに、出口弁制御基板
21への制御出力端子j及び制御基板21からの弁全閉
信号入力端子kとを有している。
【0026】出口弁8の制御基板21は、その入力端子
として、入口弁制御基板14からの制御信号入力端子m
及び弁子のリミットスイッチ23の全閉信号入力端子n
を有し、出力端子として、弁駆動部24への出力端子p
および全閉信号出力端子qを有している。
【0027】圧力センサ15は、ストレインゲージであ
って、入口弁7近傍の配管中に配設されている。外気温
センサ16は、サーミスタであって、近傍の居室のリタ
ーンエア口等に設置されている。流体温度センサ17
は、サーミスタであって、入口弁7近傍の配管中に配設
されている。なお、図1において、中央監視盤20と入
口弁7との配線中に中継盤26が配設され、また、配管
中には漏洩試験用弁27が設けられている。また、入口
弁7および出口弁8の内部構造は、特開平3−7103
2号公報に記載の如く周知構造であり、かつこの発明の
要旨と直接的に関係しないので、その説明は省略する。
【0028】次に、漏洩検知システム1における入口弁
7の制御基板14の概略制御構成を、図3に示す機能ブ
ロック図に基いて説明すると、これは、圧力センサ15
の出力を受けて配管5の圧力変動を演算する圧力演算手
段31と、圧力演算手段31の出力を受けてその圧力変
動を基準値Aと比較して流体漏洩を判定する漏洩判定手
段32と、この漏洩判定手段32の判定結果が流体漏洩
のときに警報信号または弁駆動部の閉鎖信号を出力する
警告手段33と、配管の環境状態に応じて前記基準値A
を補正する基準値補正部34と、環境条件に応じて判定
周期を設定する判定モード設定手段35とを備えてい
る。
【0029】前記基準値補正部34は、配管の膨脹・収
縮状態を検出して基準値を補正するように構成されたも
のであり、前記外気温センサ16と、配管中の流体の温
度を検出する流体温度センサ17と、外気温センサ16
と流体温度センサ17との出力を受け、その温度差から
暖房パターンH、冷房パターンC、中間パターンMを設
定するパターン設定手段36と、パターン設定手段36
の出力に基いて基準値を補正する補正値を演算する基準
値補正手段37とを備えている。さらに、このパターン
設定手段36は、配管の温度変化に関係なく常時圧力変
動を検出するパターンBをも有している。
【0030】また、判定モード設定手段35は、環境条
件に応じて、連続的に流体漏洩を検出する連続モード
と、間欠的に流体漏洩を検出する間欠モードとのうちの
いずれか一方を選択するもので、中央監視盤20に設け
られた昼夜の環境条件を指令する環境条件指令部38か
らの指令により、昼の環境条件で間欠モードを選択し、
夜の環境条件で連続モードを選択するように構成されて
いる。
【0031】次に、この流体漏洩検知システム1の検知
制御の概略を説明すると、入口弁7には外部から昼夜切
換え信号が入力されており、昼の場合には予めパラメー
タとして計測開始時間Tf(0時間〜3時間で10分単
位で設定可能)と、計測間隔時間Ti(1時間〜3時間
で10分単位で設定可能)で設定した時間ごとに漏洩検
出動作を行う。
【0032】夜の場合には、人がいない場合が多いので
常時検出動作を行う。これによって、流体漏洩警報出力
がONする。もし、ここで、入口弁7及び出口弁8が共
に閉鎖方向に動作を開始した後、閉鎖リミットのON
が、1分経過後に確認できない場合には、システムの異
常として異常信号を出力し、入口弁7及び出口弁8を開
放方向に動作させる。
【0033】漏洩検出動作は、基本的には入口弁7及び
出口弁8によって閉ざされた配管中に漏れがあった場
合、その配管中の圧力が低下することによって漏洩を検
出するものである。しかし、漏れによる圧力低下以外
に、実際には配管5及びFCU9の温度とその外気温と
の温度差がかなりあるため、主にFCU9において熱収
縮・膨脹の影響の方が漏れ量が少ない場合の圧力変動よ
りも大きいことがある。
【0034】よって、この制御システムは、外気温CT
と入口弁7及び出口弁8で閉塞された配管中の温度IT
の両方を検出し比較することによって、漏洩判定の基準
値を変更する。この変更パターンを示すと、以下のよう
になる。
【0035】(1)パターンH……CTがITに比べ低
い場合、すなわち暖房時のパターン (2)パターンC……CTがITに比べ高い場合、すな
わち冷房時のパターン (3)パターンM……CTがITとほぼ同じ温度で、C
Tの±5℃以内にITがある場合のパターン (4)パターンB……上記(1)〜(3)のどのパター
ンにおいてもこのパターンは有効で、配管の破断を検出
するパターン。
【0036】以上の通り、4通りのパターンがあり、こ
れによって、夫々の漏洩判定方法が以下のように異なる
ことになる。
【0037】そこで、この流体漏洩検知システム1の検
知制御の概略を、図4ないし図7のフロ−チャ−トに基
いて説明する。なお、これらの図において、符号Si
(i=11,12,13……)は各ステップを示す。
【0038】この流体検知制御は、電源の投入により開
始され、まず、外気温CT、流体温度IT、圧力P、昼
モード信号a、リセット信号R等の各種信号が入力され
(S11)、次にリセット信号Rが入力されているか否
か判断される(S12)。リセット信号Rは、システム
が異常でない場合、常にON信号とされる。従って、リ
セット信号が入力されるまで待機することになる。リセ
ット信号が入力されたならば(S12:Yes)、時間
t、異常フラグFa、漏洩フラグFlがリセットされ
(S13)、パターンBによる検出処理が開始される。
【0039】このパターンBによる検出処理は、他のパ
ターンと異なり、全ての状態において動作するパターン
であり、圧力センサ15の検出圧力を常時監視すること
で、配管5の破断を検出する。圧力の検出間隔を1秒と
し、この1秒ごとに計測した値でその1回前に計測した
値に対して現在の値が20パーセント以上の圧力降下が
認められた場合には、直に出口弁8を閉め始め、その温
度差によって通常の各パターンH,C,Mの漏洩検出動
作を行う。
【0040】即ち、パターンBによる検出処理は、圧力
演算手段31により、圧力Pn(n=1,2,3……)
を読込み、基準値補正手段37に格納し、漏洩判定手段
32で前回の値Pn−1と比較する。即ち、Pn/Pn
−1<Sか否か判断する(S36)。つまり、基準値A
(=Pn−1)を補正して検出圧力と比較する。この場
合の補正値はS=0.8となる。1回前に計測した値P
−1に対して現在の値Pnが20パーセント以上の圧
力降下があった場合(S36:Yes)、漏洩フラグF
lをセットし(S37)、基準値補正手段37に現在の
値Pnを基準値Aとして格納し(S38)、リターンす
る。1回前に計測した値Pn−1に対して現在の値Pn
が20パーセントよりも小さい圧力降下の場合(S3
6:No)、そのまま現在の値Pnを基準値Aとして格
納し(S38)、リターンしてパターンBによる検出処
理を続行することになる。
【0041】このパターンBによる検出処理の終了後
に、漏洩フラグFlがセットされているか否か判断され
(S15)、セットされている場合(S15:Ye
s)、漏洩の確認のため、パターンH,C,Mでの検出
処理を行うべく、S21に至る。
【0042】漏洩フラグFlがセットされていない場合
(S15:No)、次に昼モードか否か判断され(S1
6)、昼モードでない場合(S16:No)、即ち夜モ
ードの場合には、人がいない場合が多いので常時検出を
行うため、S14に戻り再度パターンBによる検出処理
を行う。
【0043】昼モードの場合(S16:Yes)、計測
開始時間Tfかあるいは計測間隔時間Tiか判断するた
め、S16〜S19の判断が行われる。即ち、昼モード
の場合(S16:Yes)、計測間隔時間Tiか否か判
断され(S17)、計測間隔時間Tiでなければ(S1
7:No)、時間tを1つインクリメントして(S2
0)、S14に戻る。
【0044】また、計測間隔時間Tiならば(S17:
Yes)、第1回目の計測か否か判断すべく、初回フラ
グFnがセットされているか否か判断される(S1
8)。初回フラグFnがセットされている場合(S1
8:Yes)、S21に至る。初回フラグFnがセット
されていない場合(S18:No)、計測開始時間Tf
か否か判断され(S19)、計測開始時間Tfでなけれ
ば(S19:No)、時間tを1つインクリメントして
(S20)、S14に戻る。
【0045】計測開始時間Tfであれば(S19:Ye
s)、S21に至る。ここで、このフロ−チャ−トで
は、計測開始時間Tfを計測間隔時間Tiよりも長く設
定しているが、これに限らず、Tf≦Tiであってもよ
いことは勿論である。
【0046】これらの判断の結果、昼モードの場合に
は、S15からS19を経て所定時間ごとに、また、夜
モードの場合には、S15から直接S21に至ることに
なる。そして、S21で、外気温CTと流体温度ITと
の差がTs(=±5℃)以上か否か判断され(S2
1)、Tsよりも小さい場合(S21:No)、パター
ンMによる検出処理がなされる(S25)。また、Ts
以上の場合(S21:Yes)、暖房運転か冷房運転か
判断すべく、外気温CTと流体温度ITとを比較し(S
22)、外気温CTの方が高い場合には冷房運転と判断
して(S22:Yes)、冷房パターンCによる検出処
理を行う(S24)。外気温CTの方が低い場合(S2
2:No)、暖房運転と判断して暖房パターンHによる
検出処理を行う(S23)。
【0047】[パターンHによる検出処理]図6はパタ
ーンHによる検出処理を示す。この処理は、パターンB
による検出処理で漏洩と判断された場合にも再度確認の
ために行うので、まず、漏洩フラグFlをリセットし
(S41)、その後昼モードか否か判断される(S4
2)。昼モードの場合(S42:Yes)、入口弁7及
び出口弁8の閉動作を実行する(S43)。
【0048】弁7,8の閉動作は、まず、出口弁8を閉
方向に動作を開始させ、その10秒後に入口弁7を閉方
向に動作を開始させる。同時にファン停止信号をON
し、配管内に設置されたFCU9のファン12を停止さ
せる。
【0049】次に、出口弁8及び入口弁7の閉リミット
スイッチのONを確認し(S44,S45)、確認でき
なければ(S44,S45:No)、異常フラグFaを
セットし、初回フラグFnをリセットして(S62)、
リターンする。
【0050】出口弁8及び入口弁7の閉リミットスイッ
チのONが確認できれば(S44,S45:Yes)、
圧力センサ15から圧力Pを検出し(S46)、基準値
補正手段37でδPhを演算する。そして、時間tsを
リセットして(S48)、To(=30秒)の経過後
(S49:Yes)、圧力P1を検出する(S51)。
そして、漏洩判定手段37で基準値Aと比較する(S5
2)。
【0051】この配管の熱膨脹による圧力降下は、IT
とCTとの温度差と漏洩検出動作を開始した時点の検出
圧力で決まるので、その圧力降下値は、実験的に求めた
次式を使用する。
【0052】δPh=α(IT−CT)+0.05P δPh:配管の熱膨脹による圧力降下値 IT−CT:周囲温度と流体の温度との温度差 P:入口弁、出口弁を閉じた時に計測したスタート圧力 α:設定可能な乗数で、0.000〜0.099までと
し、0.001ステップで設定可能。
【0053】このαは、そのときの検出圧力Pに対して
予め設定した0〜20kg/cm、の間で1kg/c
毎にその設定した乗数αに対して±する値が図8に
示すRAM内のテーブルに格納されている。よって、パ
ラメータαは、その時の検出圧力Pによって変化する値
である。
【0054】パラメータαは、入口弁及び出口弁を閉じ
たときの圧力で計測したスタート圧力Pの値や配管中の
水量に対してのFCU9の比率等によって異なるものと
思われる。従って、実際の現場に設置した場合には、そ
の配管内の漏れが発生していない状況を作り出してか
ら、このパラメータαの値を決定しなければならない。
今回の実験で求まった値はα=0.04であった。
【0055】このαの決定後に求めたδPhは、入口弁
7及び出口弁8が閉まり、その時点から30秒経過後の
配管内の圧力下降値である。従って、基準値Aは入口弁
7及び出口弁8が閉じた直後の圧力Pであり、その基準
補正値は−δPhである。
【0056】この漏洩判定手段32での判定の結果(S
52)、圧力P1が補正された基準値(P−δPh)よ
りも大きい場合(S52:Yes),漏れがないと判断
して次に昼モードか否か判断し(S53)、昼モードの
場合は入口弁7及び出口弁8を開放し(S59)、初回
フラグFnをセットし(S60)、リターンして次回の
計測間隔時間Tiの間待機する。
【0057】S53で夜モードの場合(S53:N
o)、連続的に漏洩の判定を行うため、上記漏れが無い
状態では、再びその時点の圧力P1を基準値A(=P)
として基準補正手段37に格納し(S58)、その時点
の温度差(CT−IT)からδPhを算出して(S4
7)、その時点から再び30秒経過後の圧力P1を計測
し(S52)、その測定圧力が再びP−δPhの値以内
か、以上か判定する動作を繰り返す(S52)。この動
作の繰り返しにより、基準値が徐々に低下するおそれが
あるため、夜モードの場合には、検出圧力Pが所定値
(=1kg/cm)よりも大きいときのみ(S54:
Yes)、検出動作を繰り返す。
【0058】検出圧力Pが所定値Po(=1kg/cm
)よりも小さい場合(S54:No)、一旦、入口弁
7を所定時間開放して圧力を回復した後、再度検出圧力
Pが所定値Poよりも大きいか小さいかを判断する(S
56)。この結果、依然として圧力Pが回復しない場合
(S56:No)、異常フラグFaをセットし、初回フ
ラグFnをリセットして(S57)、リターンする。圧
力が回復した場合(S57:Yes)、再び検出動作を
繰返すべく、S58に至る。
【0059】また、昼モード及び夜モードを問わず、検
出圧力P1が基準値(P1−δPh)を下回れば(S5
2:No)、漏洩フラグFlをセットし、初回フラグF
nをリセットして(S61)、リターンする。
【0060】なお、検出動作中、圧力Pが回復しない場
合(S56:No)、計測不能として弁7,8を閉鎖
し、その圧力が1kg/cmになるまで保持すること
も可能である。以上がパターンHによる検出処理であ
る。
【0061】[パターンCによる検出処理]このパター
ンCは、図7の如く、基本的には図6に示すパターンH
の処理と同様であるので、パターンHと異なるフロー部
分(S82,S84等)のみを説明し、その他のフロー
部分はパターンHの検出処理の説明を参照せよ。
【0062】即ち、このパターンCは、冷房時のパター
ンでFCU9内に冷水が流れているので、ITはCTに
比べ温度が低くなっている。ここで漏洩検出動作が開始
され入口弁及び出口弁が閉じると、FCU9は周囲温度
に対して温度が低いため、配管が熱収縮し、圧力Pが上
昇する。このことは、漏れと反対方向に圧力が変化する
ことを示す。
【0063】この配管の熱収縮による圧力上昇は、IT
とCTとの温度差と漏洩検出動作を開始した時点の検出
圧力で決まるので、その圧力上昇値は、実験的に求めた
次式を使用する。
【0064】δPc=β(CT−IT)×P δPc:配管の熱収縮による圧力上昇値 CT−IT:周囲温度と流体の温度との温度差 P:入口弁、出口弁を閉じた時に計測したスタート圧力 β:設定可能な乗数で、0.000 〜0.099 までとし、0.00
1 ステップで設定可能。
【0065】パラメータβは、入口弁7及び出口弁8を
閉じたときの圧力で計測したスタート圧力Pの値や配管
中の水量に対しての空気調和機の比率等によって異なる
ものと思われる。従って、実際の現場に設置した場合に
は、その配管内の漏れが発生していない状況を作り出し
てから、このパラメータβの値を決定しなければならな
い。βの決定後に求めたδPc(S77)とは、入口弁
7及び出口弁8が閉まり、その時点から30秒経過後の
配管内の圧力上昇値である。
【0066】従って、S82でP1>P+δPhの場合
(S82:Yes)、漏洩が無いと判定し、入口弁7及
び出口弁8を共に開き、サイクル時間Tiの時間計測を
行い、タイムアップ後、再び検出動作を繰り返す。
【0067】P1≦P+δPcの場合(S82:N
o)、漏洩していると判断し、漏洩フラグFlをセット
する(S91)。
【0068】また、漏れがないと判断した場合(S8
2:Yes)で、夜モードときには(S83:No)、
連続的に検出動作を繰返すので、基準値(P+δPc)
が上昇し続ける。よって、検出圧力Pが上限設定圧力P
m(1.0〜20.0kg/cmまで設定可能)以上
に圧力が上昇した場合には、(S84:Yes)、無条
件に計測動作を中止し、入口弁7を開き、圧力を低下さ
せ、再び計測動作を開始する。以上がパターンCにおけ
る検出処理である。
【0069】[パターンMによる検出処理]このパター
ンMは一般的には中間期のパターンであるが、実際には
検出誤差のために逆のパターンで漏洩の検出を行うこと
を防止するためのパターンである。従って、FCU9内
の流体温度ITが外気温度CTに対して高いか低いか判
断できないため、膨脹するか収縮するか判断できない。
そこで、この間は熱膨脹していると仮定して漏洩検出動
作を行う。熱膨脹しているとして、このモードにおいて
の30秒後の圧力下降値δPmは現時点では実験結果で
求めた次式に従い算出する。
【0070】δPm=θP δPM:パターンMにおける便宜的な圧力下降値 P:入口弁出口弁を閉めたときの圧力で計測のスタート
圧力 θ:設定可能な乗数で0.001 〜0.99まで設定可能とす
る。
【0071】パラメータθは入口弁及び出口弁を閉めた
時の圧力で計測のスタート圧力Pの値や配管中の水量に
対しての空気調和機の比率などによってこのパラメータ
は異なるものと思われる。
【0072】よって、実際の現場に設置した場合には、
その配管内で漏れが発生していない状況を作り出し、こ
のパラメータθを決定しなければならない。θ決定後に
求めたδPmは入口弁7及び出口弁8が閉まり、その時
点から30秒後の配管内の圧力下降値である。
【0073】このパターンMでの検出処理は、配管5が
膨脹してものと仮定して行って手いるので、基本的に暖
房パターンHの制御と同様になる。従って、このパター
ンMの説明は暖房パターンHの項を参照されたい。以上
がパターンMにおける検出処理である。
【0074】これらの検出処理後、図4の如く、漏洩フ
ラグFlがセットされているか否か判断され(S2
6)、セットされている場合(S26:Yes)、漏洩
と判断して、警告手段から警報出力がなされ(S2
7)、入口弁7及び出口弁8が閉鎖すし、リセットされ
るまでこの状態を維持し続ける。
【0075】また、漏洩フラグFlがセットされていな
くても(S26:No)、異常フラグFaがセットされ
ている場合(S29:Yes)、中央監視盤20側に異
常信号が出力される。また、異常フラグFaもセットさ
れていない場合(S29:No)、正常であるため、リ
ターンしてこの制御を繰返す。
【0076】このように、外気温及び配管内の流体の温
度をパラメータとして、複数の基準補正値の設定パター
ンを設けたから、配管の熱膨脹・熱収縮があっても、精
度のよい圧力検出が可能となり、漏洩の判定を正確に行
うことができる。
【0077】なお、この発明は、上記実施例に限定され
るものではなく、この発明の範囲内で多くの修正・変更
を加えることができるのは勿論である。例えば、上記実
施例では、中央監視盤20からの信号により、昼モード
と夜モードとの切換え動作を行っているが、昼夜の判別
をセンサまたはタイマーにより自動的に行うように構成
してもよい。また、昼夜判別信号のみならず、人がいる
かいないか、赤外線センサにより、自動的に検出し、そ
の信号に基づいて、連続モードと間欠モードとの切換え
を行うように構成してもよい。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかな通り、
請求項1に係る流体漏洩検知システムによると、配管の
環境状態に応じて判定基準値を補正しているので、正確
な漏洩判定が可能となる。
【0079】特に、請求項2のように、配管の膨脹・収
縮状態をパラメータとすれば、配管の膨脹・収縮による
圧力変動があっても流体の漏洩を精度よく判定でき、さ
らに、請求項3のように、配管の膨脹・収縮状態を、外
気温と流体温度とに基いて、暖房運転か冷房運転か判断
すれば、配管が膨脹したか、収縮したかが容易に検出す
ることができる。
【0080】また、請求項4に係る流体漏洩検知システ
ムによると、判定モード設定手段で環境条件に応じて判
定周期を設定しているので、環境条件に合せて漏洩検知
が可能となり、流体漏洩による危険性が回避できる。
【0081】特に、請求項5のように、連続的に流体漏
洩を検出する連続モードと、間欠的に流体漏洩を検出す
る間欠モードとのうちのいずれか一方を選択するように
すれば、常時監視しなければならない時とそうでない時
とを選択でき、さらに、請求項6のように、昼夜の環境
条件を指令するようにすれば、人のいる昼は間欠的に、
また人のいない夜は連続的に監視でき、流体漏洩による
建物内の機器の破損を未然に防止することができる。
【0082】また、請求項7の流体漏洩検知システムに
よると、流体漏洩検知システムを、建築物の天井内に設
置された空気調和機用の配管に利用したので、特に、建
物内に流体漏洩により最も破損しやすいコンピュータ機
器が設置されていてもその破損の危険性を未然に防止す
ることができ、特に、流体として、請求項8のように、
温水または冷水を使用した場合には、その効果が大とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る空気調和機用配管の流体漏洩検
知システムの全体構成図
【図2】入口弁及び出口弁の制御基板の構成を示す図
【図3】流体検知システムの漏洩制御部の機能ブロック
【図4】流体漏洩検知制御の全体を示すフローチャート
【図5】図4におけるパターンBによる検出処理を示す
フロ−チャ−ト
【図6】図4におけるパターンHによる検出処理を示す
フロ−チャ−ト
【図7】図4におけるパターンCによる検出処理を示す
フロ−チャ−ト
【図8】パターンHにおけるパラメータαの設定テーブ
ルを示す図
【符号の説明】
1 流体漏洩検知システム 2 往路管 3 復路管 5 配管 7 入口弁 8 出口弁 9 FCU 14 制御基板 15 圧力センサ 16 外気温センサ 17 流体温度センサ 18 弁駆動部 20 中央監視盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長野 光昭 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 大熨 元徳 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 西 康之 大阪府大阪市中央区本町四丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口弁と出口弁との間の配管の流体漏洩
    を検知する流体漏洩検知システムにおいて、入口弁及び
    出口弁の弁子を開閉する弁駆動部と、配管中の圧力を検
    出する圧力センサと、この圧力センサの出力を受けて配
    管の圧力変動を演算する圧力演算手段と、圧力演算手段
    の出力を受けてその圧力変動を基準値と比較して流体漏
    洩を判定する漏洩判定手段と、この漏洩判定手段の判定
    結果が流体漏洩のときに警報信号または弁駆動部の閉鎖
    信号を出力する警告手段とを備え、配管の環境状態に応
    じて前記基準値を補正する基準値補正部を設けたことを
    特徴とする流体漏洩検知システム。
  2. 【請求項2】 前記基準値補正部は、配管の膨脹・収縮
    状態を検出して基準値を補正するように構成したことを
    特徴とする請求項1記載の流体漏洩検知システム。
  3. 【請求項3】 前記基準値補正部は、外気温を検出する
    外気温センサと、配管中の流体の温度を検出する流体温
    度センサとを備え、外気温センサと流体温度センサとの
    出力に基いて、配管の膨脹・収縮状態を検出し、基準値
    を補正するように構成したことを特徴とする請求項1記
    載の流体漏洩検知システム。
  4. 【請求項4】 入口弁と出口弁との間の配管の流体漏洩
    を検知する流体漏洩検知システムにおいて、入口弁及び
    出口弁の弁子を開閉する弁駆動部と、配管中の圧力を検
    出する圧力センサと、この圧力センサの出力を受けて配
    管の圧力変動を演算する圧力演算手段と、圧力演算手段
    の出力を受けてその圧力変動を基準値と比較して流体漏
    洩を判定する漏洩判定手段と、この漏洩判定手段の判定
    結果が流体漏洩のときに警報信号または弁駆動部の閉鎖
    信号を出力する警告手段とを備え、環境条件に応じて判
    定周期を設定する判定モード設定手段を設けたことを特
    徴とする流体漏洩検知システム。
  5. 【請求項5】 前記判定モード設定手段は、環境条件に
    応じて、連続的に流体漏洩を検出する連続モードと、間
    欠的に流体漏洩を検出する間欠モードとのうちのいずれ
    か一方を選択可能とされたことを特徴とする請求項4記
    載の流体漏洩検知システム。
  6. 【請求項6】 前記判定モード設定手段に、昼夜の環境
    条件を指令する環境条件指令部を設け、判定モード設定
    手段は、昼の環境条件で間欠モードを選択し、夜の環境
    条件で連続モードを選択するように構成されたことを特
    徴とする請求項5記載の流体漏洩検知システム。
  7. 【請求項7】 建築物の天井内に設置された配管の入口
    弁と出口弁との間に空気調和機を配設し、この配管の流
    体漏洩を検知するように構成したことを特徴とする請求
    項1ないし請求項6のうちのいずれか一に記載の流体漏
    洩検知システム。
  8. 【請求項8】 前記空気調和機は、電動ファンと熱交換
    コイルとを備え、配管を通してコイル内を流れる流体と
    して、温水または冷水を使用したことを特徴とする請求
    項7記載の流体漏洩検知システム。
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