JPH0717392U - 受水型造水機 - Google Patents

受水型造水機

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JPH0717392U
JPH0717392U JP5162493U JP5162493U JPH0717392U JP H0717392 U JPH0717392 U JP H0717392U JP 5162493 U JP5162493 U JP 5162493U JP 5162493 U JP5162493 U JP 5162493U JP H0717392 U JPH0717392 U JP H0717392U
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water
conduit
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pipe
chamber
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孝志 前
秀晴 前
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孝志 前
秀晴 前
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】比較的コンパクトでかつ簡単な構造で完全な水
質の改善維持供給と受水槽衛生管理を実現することがで
き、しかもメンテナンスを容易かつ安価に行うことがで
きる受水型造水機を提供する。 【構成】各蛇口に水を圧送する加圧ポンプ3と水道管1
から分岐したフロート弁付き原水導管10と上端が該原
水導管10に通じ下端が槽底に達する原水誘導管2とを
有する受水槽Aと、これの近傍に設置された造水機本体
Bからなり、前記造水機本体Bは、積層ろ過材8を充填
した筒状タンク4と、仕切り壁を貫き先端が上筒室4a
内に伸び下端が積層ろ過材8の下側集水室に開口した一
次処理水導管6と、上筒室天壁から前記一次処理水導管
6を外囲するように垂下する内筒7と、オゾン添加部1
3を有する吐出導管53が前記内筒の周囲の上部筒室内
に開孔した循環ポンプ5を備えている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は受水型造水機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術及びその技術的課題】
水は生活を営む上で不可欠のものであり、安全でおいしいことが望まれる。し かし、現状では水道用水源は酸性で軟水化し、汚濁物質、有害物質が溶存した悪 質な水質となっている。その対策として、現状では殺菌のために多量の塩素を投 入することで対応しているだけである。このため、水道水は酸性度がますます高 くなっており、しかも水源地の富栄養化により多量発生するアオコが酸欠により 腐敗し、原水中のアミノ酸、フルボ酸が塩素と複合反応して発ガン性物質のトリ ハロメタン(有機ハロゲン化合物)が発生するが、このトリハロメタンは塩素では 有効に除去することができない。さらに、塩素により継手、配管等が腐食した赤 錆や、錆埋設配管の配管換え工事、給水管工事に伴う汚濁、汚土、有機物質や細 菌が水道水に混入する。 かかる水道水は直接蛇口から取り出されて使用されるほか、アパート、マンシ ョンなどの集合住宅やビル等さらには一般住宅においては、いったん受水槽(備 蓄タンクや貯水タンク)に溜め、受水槽から配管を経て各蛇口に分配されること が多くなっている。この場合、従来の受水槽にあっては単に水道水を蓄える機能 と蓄えた水を加圧送水する機能しかない。したがって、前記した悪い水質の水や 有害物質、汚濁物質がそのまま受水槽に送り込まれて経時滞留し、比重の重いも のは槽底に沈殿する。そして設置環境により藻類が複合発生したり、雑菌が繁殖 する。このため、流水の水道水よりも一段と水質が悪化し、酸性度の高い、腐食 性の強い、濁度の高い、塩素臭やカビ臭の強い水が分配されるという問題があっ た。 この対策として本考案者らは実開平3−11098号公報において、オゾンに よる一次処理とろ過材による二次処理を併用した浄水機を提案し、滅菌、懸濁物 質、汚濁物質、トリハロメタンの除去、臭気の除去、PH調整さらにミネラル化 を実現可能にした。しかし、この先行技術では単純に水道原水を受水槽の上方に 供給し、二次処理水を受水槽に戻す方式としているため、水質の悪い原水と二次 処理水とが槽内で混合することになり、浄化効率が悪くなるとともに蛇口に取り 出される水質が低下したりし、また受水槽の底部にコロイド状などの沈殿物が発 生する危険があるという問題があった。 また、この先行技術ではろ過材が汚損したときにこれを検知することができず しかもいちいちろ過材を交換しなければならないためメンテナンスが面倒で、コ ストが高くなるという問題があった。
【0003】 本考案は前記のような問題点を解消するために考案されたもので、その目的と するところは、比較的コンパクトでかつ簡単な構造で完全な水質の改善維持供給 と受水槽衛生管理を実現することができ、しかもメンテナンスを容易かつ安価に 行うことができる受水型造水機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本考案は、各蛇口に水を圧送する加圧ポンプと水道管 から分岐したフロート弁付き原水導管と上端が該原水導管に通じ下端が槽底に達 する原水誘導管とを有する受水槽と、これの近傍に設置された浄水機本体からな り、前記浄水機本体が、仕切り壁で上筒室と下筒室に区画され下筒室に上下に集 水室を残存せしめて積層ろ過材を充填した筒状タンクと、仕切り壁を貫き先端が 筒状タンクの上筒室内に伸び下端が積層ろ過材の下側集水室に開口した一次処理 水導管と、上筒室天壁から前記一次処理水導管を外囲するように垂下する内筒と 、吸込み導管が前記原水誘導管に対応する受水槽の槽底に接続し、オゾン添加部 を有する吐出導管が前記内筒の周囲の上部筒室内に開孔した循環ポンプを備え、 積層ろ過材の上側集水室が二次処理水取出し配管を介して受水槽に接続され、か つ、前記原水誘導管の下端に受水槽底域に通じる吸込み孔を設けるとともに原水 誘導管の上側には上水取り入れ孔を設け、原水供給停止時にも吸込み孔と上水取 り入れ孔を介して槽内から二次処理水を強制的に導出し浄水処理して槽内に戻す 循環系を構成するようにしたものである。 好適には、一次処理水導管は筒状タンクの外側を経由して積層ろ過材の下側集 水室に開口し、下側集水室には逆洗用排水弁を有する逆洗用排水管が接続され、 上側集水室には逆洗用導水管と逆洗時期検出手段が接続されている。 本考案の浄水機は、一般住宅、ビル、マンション、各種事業所、店舗等におけ る受水槽に好適である。
【0005】
【実施例】
以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。 図1ないし図5は本考案による受水型造水機の一実施例を示している。図1に おいて、Aは受水槽、Bは造水機本体であり、それら受水槽Aと造水機本体Bは ベースフレームCに搭載されている。 受水槽Aの上側には水道管1から分岐した原水導管10の先端部100が導か れ、その先端部にはフロート弁101が取り付けられ、図2の実線で示す満水レ ベルに達したときに自動的に原水の供給が止められるようになっている。槽内に は原水導管先端部100に対し上端開口が臨む原水誘導管2が設けられている。 この原水誘導管2は前記原水導管10の内径の2〜5倍の内径を有する太い管 からなっており、下端20は図3のようにドレーン口a’を同心状に囲むように 槽底aに達し、その下端周面には槽底域に開孔する比較的小さな切欠き状の吸込 み孔21が数個設けられている。また原水誘導管2の上端部には図2のようにス リット状の上水取り入れ孔22が形成されており、この上水取り入れ孔22にフ ロート弁101のアーム102が位置し、上下動がガイドされるようになってい る。受水槽Aの上部には加圧ポンプ3が設置されており、該加圧ポンプ3の取水 導管30は槽内に延び、清水が加圧されて各蛇口に送られるようになっている。
【0006】 前記造水機本体Bは上下密閉状の筒状タンク4と循環ポンプ5を有し、循環ポ ンプ5はベースフレームCに据え付けられ、筒状タンク4はベースフレームCか ら立ち上がる架台cに底部をもって据え付けられている。 前記筒状タンク4の中間には仕切り壁40が設けられ、この仕切り壁40によ り一次処理用の上筒室4aと下筒室4bが水密に区画形成されている。 前記下筒室4bには上端部と下端部にそれぞれ集水室400a,400bを残 存させるように積層ろ過材8が充填されている。集水室400aには先端が受水 槽Aに接続された二次処理水取出し配管12の後端が接続されている。 前記積層ろ過材8としては、たとえば多種の無機塩類を含む活性石たとえば麦 飯石などの溶結凝灰石と、遠赤外線放射性能を持つ炭類たとえば備長炭などの白 炭の併用が好適であり、少なくとも下側の集水室400bには多孔板80が設け られている。 前記筒状タンク4の上筒室中心には仕切り壁40を貫通した一次処理水導管6 が延びており、一次処理水導管6は上端が筒状タンク天板4cより適度に下方で 止まっている。一次処理水導管6は上側集水室400aから筒状タンク外部に導 出され、ついで筒状タンク4に沿って下り下端の吐出口が下集水室400bに通 じている。
【0007】 一方、上筒室4aには筒状タンク天板4cから前記一次処理水導管6と同心状 にかつ下端が仕切り壁40に達しない長さの内筒7が垂設されており、これによ り内筒7と上部筒室内面との間および内筒7と一次処理水導管6との間に外側環 状室41と内側環状室41’がそれぞれ形成されている。そして、一次処理水導 管6の軸線上の筒状タンク天板4cにはエア抜き導管9が開孔しており、これに より内側環状室41’を上昇した水を一次処理水導管6の上端から流入下降させ るとともに外側環状室41と内側環状室41’の水位を所定レベルに規定するよ うにしている。 前記エア抜き導管9には積層ろ過材8の洗浄時期検知手段11が設けられてい る。この洗浄時期検知手段11は下端が下側集水室400bに導通した細管11 0と該細管110に摺動移動可能に内装された浮き子111からなっており、細 管110には積層ろ過材の正常状態と汚損状態のレベルを示す線または色分けに よる表示部112が設けられている。 そして、前記下側集水室400bには逆洗用排水弁160を有する逆洗用排水 管16が接続されており、上側集水室400aには前記洗浄時期検知手段11に より積層ろ過材8が汚損されたことを検知したときに逆洗水を導く逆洗用導管1 7が接続されている。 この実施例においては逆洗用導管17は循環ポンプ5の吐出導管53の適所に 切換弁(好ましくは3方切換弁)170を介して接続されているが、これに限定さ れるものではない。すなわち、逆洗用導管17は圧力水を導くことができればよ いため、図6のようにオゾン添加部13の比較的近傍に切換弁170を介して接 続されてもよいし、図7のように原水導管10の一部に切換弁170を介して接 続されてもよい。
【0008】 前記外側環状室41の上には密閉空間が画成されており、この密閉空間には主 として残留オゾンとカルキ臭を除去するための排出部15が設けられている。こ の排気部15は管体でもよいが、必要に応じて、排出部15の下流に容器を接続 し、これの底部と外側環状室を戻し管で接続し、戻し管よりも高いレベルの容器 胴部に容器内に溜った泡状物を排出する排出管を接続した排泡機構としてもよい 。これは水質の悪い水道水の場合に効果的である。
【0009】 循環ポンプ5はたとえばマグネットポンプからなり、原水誘導間2よりもはる かに細径の吸込み導管50が受水槽Aのドレーン口a’と水密に接続されており 、その吸込み導管50には排水弁51とストレーナ52が設けられている。 また、循環ポンプ5の吐出側には吐出導管53の末端が接続されており、その 吐出導管53は筒状タンク4に沿って立上り、上筒室4aよりも高いレベル部位 にオゾン添加部13が設けられ、オゾン添加部13より下流は上筒室4aの下部 域にまで下り、下端の吐出口530が外側環状室41の接線方向に開口し、それ によりオゾン混入水を外側環状室41で旋回上昇させるようにしている。吐出管 部は筒状タンク4の外側に位置していてもよいし、筒状タンク天壁の4cを貫い て外側環状室41下部域まで挿入されていてもよい。しかしいずれの場合も吐出 口530は内筒7の下端よりも高いレベルに位置されていることが必要である。 オゾン添加部13は、図4のように本管130内にオリフィス131を設ける とともに、これより下流側にオゾン導入管132を接続しており、オゾン導入管 132は架台フレームCあるいは受水槽上側に配置したオゾン発生器14と接続 している。
【0010】 なお、受水槽Aはパネル式の組立て水槽であってもよく、受水槽Aの容量が比 較的大きい場合には、筒状タンク4がストレートでなく、上筒室4aと下筒室4 bを仕切り壁40で区画された径の異なる段付きタンクとしてもよい。 なお場合によっては一次処理水導管6をストレートに積層ろ過材8を貫通させ て下側集水室400bに開口させてもよいが、この場合にはたとえば、逆洗用導 管17の端部を筒状タンク4を囲むようにリング状とし、そのリング状部から複 数本の枝管を分岐して下側集水室400b内に挿入し、逆洗水を積層ろ過材8の 円周上でまんべんなく供給できるようにすることが必要であり、構造が複雑化す るとともに、ろ過有効面積が減少する点で不利である。
【0011】
【実施例の作用】
原水導管10から原水としての水道水を供給し、循環ポンプ5を駆動すれば、 原水は原水導管10の先端部100から受水槽aに内設されている原水誘導管2 に流入し、これを通って受水槽Aのドレン口に接続されている吸込み導管50に 吸い込まれ、加圧されて吐出導管53に圧送され、筒状タンク4の上方へと揚水 される。 この部位の吐出導管53にはオリフィス131が介装されているため、ここを 通ることで流速が増加され、それによりオゾン発生機14で連続的に作られたオ ゾンが導管132からジェット状に吸い込まれ、原水と混合される。このオゾン 混合水はオゾン添加部13より下流の吐出管部を通過することによって旺盛に反 応し、ついで吐出口530から上筒室4aの外側環状室41に吹き込まれる。 吐出口530は外側環状室41の接線方向に向いているため旋回流となり、そ れによりオゾンと原水は激しく撹拌混合して気液接触が行われ、オゾンは微細な 泡となって外側環状室41を上昇する。これによりオゾンの持つ強力な酸化作用 で大腸菌、一般雑菌、ウイルス等が殺菌され、また塩素や塩素化合物トリハロメ タン等の発ガン性物質が分解され、同時にカルキ臭などの臭いも分解除去される 。さらに有機物などの懸濁物が溶けていても、それが気泡に捕集され気泡に帯同 され、使用済みオゾン(残留オゾン)の泡ともども水位より上の密閉空間に集めら れ、ここに下端が導通している排出部15から大気に放散される。
【0012】 上記のようにオゾンによる処理がなされることによって原水は酸化還元電位が 与えられ、クラスターの小さな非腐食性の一次処理水となり、また塩素が除去さ れるため目や肌に対する刺激のない良質の水となる。その一次処理水は内筒7の 下端を潜って内側環状室41’に進入し、この内側環状室41’を上昇して一次 処理水導管6の上端開口から内部を下り、筒状タンク4の外側を経由して下側集 水室400bに押し込まれる。 この下側集水室400bには多孔板80を介して積層ろ過材8が積層されてお り、一次処理水は積層ろ過材8中を湧昇流となって上昇してゆく。積層ろ過材8 は白炭のような炭類を積層しているため、これに一次処理水が接触することによ り、炭酸水素イオン等の働きで残留オゾンが分解され、同時に遠赤外線が照射さ れることにより還元浄化される。さらに積層ろ過材8として麦飯石のような活性 石を積層しているため、これの強い吸着力により汚染物質(重金属、臭気、細菌 群など)が吸着分解され、また、同時に活性石に含まれている鉄分、マグネシウ ム、マンガン、カルシウムなどの各種無機塩類が溶出するため、イオン化した活 性水となり、同時にPHが調整される。これにより安全でミネラル分の豊かな二 次処理水となる。 なお、活性石からヒドロケイ酸やメタケイ酸が溶出し、炭類から放射される遠 赤外線によって水中の遊離炭素や溶存した二酸化炭素がカルシゥムと反応して、 受水槽Aや各管内に炭化カルシウムの析出保護膜が形成されるため、水道管の腐 食が防止され、赤水が的確に抑制される。
【0013】 前記のようにして得られた水質改善ミネラル水からなる二次処理水は、上側集 水室400aから取出し導管12により受水槽A内に送りこまれ、この二次処理 水の水位はフロート弁101によって制御され、設定水位に達すると原水導管1 0からの原水の供給が止められ、蛇口を開けば加圧ポンプ3により吸いあげられ 圧送される。受水槽A内の水位が下がれば原水導管10からの原水が原水誘導管 2に補給され、前記系によって処理される。 循環ポンプ5は原水の供給時も供給停止時も常時駆動されており、その吸込み 量は原水供給量より多く例えば前者に対し1.1〜1.4倍に設定される。そし て、原水誘導管2は下端が槽底に当接ないしは結合しているが、その下端には切 欠き状の吸込み孔21が設けられている。このため、受水槽Aの二次処理水の水 位が満水レベルに達していないときには、原水導管10からの原水が原水誘導管 2を経て吸込み導管50に吸い込まれるのと平行して、受水槽の底域の二次処理 水が吸込み孔21から吸込み導管50に吸い込まれ、循環ポンプ5により吐出導 管53に圧送され、オゾン添加されて前記系統によって処理され、上側集水室4 00aから二次処理水取出し管12により受水槽Aに戻される循環系が構成され る。 また、受水槽Aの水位が満水となってフロート弁101が上昇し原水導管10 からの原水の供給が止められた状態においては、原水誘導管2の上端に形成され ているスリット状の上水取り入れ孔22が受水槽内の二次処理水と通じている。 このため、この状態においては受水槽の底域の二次処理水が吸込み孔21から吸 込み導管50に吸い込まれると同時に、上水取り入れ孔22から二次処理水の上 水が原水誘導管2に流入し、それら槽底の水と上水が循環ポンプ5によって圧送 され、前記のように浄化処理されたのち二次処理水取出し管12により受水槽A に戻される循環系が構成される。 従って、受水槽Aでは原水と二次処理水が完全に分離され、両者が混合するこ とはなく、かつ二次処理水はこれを使用していないときにもたえず一次処理、二 次処理された清浄な状態を保ち、受水槽の底にコロイド状物などが全く沈殿され ない。
【0014】 前記のように積層ろ過材8の活性石が塩素や不純物を吸着することから、ろ過 材間やろ過材表面には時間の経過とともにコロイト状成分が付着堆積する。する と目詰りにより下側集水室400bの内圧が上昇し、それにより洗浄時期検知手 段11の細管110に内装されている浮き子111のレベルが上がる。これによ り逆洗の時期がきたことを知ることができる。 そこでこの時には、第1実施例の場合、図5に示されている循環ポンプ5の駆 動を一時止め、逆洗用排水弁160を開放し、切換弁170を操作して吐出側導 管53とオゾン添加部13を結ぶ系を遮断し吐出側導管53と逆洗用導管17と を連通させる。そして循環ポンプ5を駆動する。こうすれば、逆洗水が上側集水 室400aに圧流され、下側集水室400bから流出して逆洗用排水管16から 排出されるため、積層ろ過材8の汚れが洗い流される。逆洗用排水管16から排 出される水が透明になれば元の正常な状態に戻ったことになるので、逆洗用排水 弁160を閉じ、切換弁170を通常循環系に切り替えればよい。 図6の第2実施例も同様であるが、この場合には切換弁170を操作すること で吐出導管53の吐出管部が逆洗用導管17と連通するため、オゾンにより浄化 した一次処理水を逆洗水として活用することができ、逆洗効果を高めることがで きる。 また、図7の第3実施例の場合には、切換弁170を操作することで原水導管 10と逆洗用導管17とが連通され、原水によって前記した逆洗が行われる。 いずれにしても簡単に積層ろ過材8の機能特性が復元するため、比較的高価な 積層ろ過材8が無駄にならず、ランニングコストを安価にすることができる。ま た一次処理水導管6が積層ろ過材8を貫通していないため、ろ過効率がよくなる とともに逆洗も短時間で効率よく行うことができる。
【0015】
【考案の効果】
以上説明した本考案によるときには、比較的コンパクトでかつ簡単な構造によ って水道水を滅菌し、塩素や有機ハロゲン化合物を除去し、臭気を除去し、さら にPHを調整し、かつミネラル化を図って安全でうまい水を作り出すことができ るだけでなく、受水槽内に原水誘導管2を配して循環ポンプ5の吸込み導管50 で吸い込ませるようにしているため原水と二次処理水をとを完全に分離させるこ とができるため良好な水質を保つことができ、しかも、各蛇口から取出しを行わ なれない受水槽満水状態においても原水誘導管2の下端に設けた吸込み孔21と 上端に設けた上水取り入れ孔22を介して二次処理水が原水誘導管2から吸込み 導管50に吸い込まれ、一次−二次処理されて受水槽に戻される循環系が構成さ れているため溜め水状態とならず、槽底にコロイド状物が沈殿するようなことが 全くない。したがって、完全な水質の改善維持供給と受水槽衛生管理を実現する ことができるというすぐれた効果が得られる。 また、請求項2によれば、積層ろ過材8のろ過効率が高くなり、また汚染物質 の吸着により機能が低下したときにも簡単に復元させることができ、煩雑な積層 ろ過材8の交換を要しないためメンテナンスコストを低減することができるとい うすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による受水型造水機の第1実施例を示す
斜視図である。
【図2】同じくその縦断側面図である。
【図3】原水誘導管と受水槽の取り合いを示す断面図で
ある。
【図4】本考案におけるオゾン添加部の断面図である。
【図5】第1実施例の回路図である。
【図6】本考案の第2実施例を示す回路図である。
【図7】本考案の第3実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
A 受水槽 B 造水機本体 1 水道管 2 原水誘導管 3 加圧ポンプ 4 筒状タンク 4a 上筒室 4b 下筒室 5 循環ポンプ 6 一次処理水導管 7 内筒 8 積層ろ過材 12 二次処理水取出し配管 13 オゾン添加部 16 逆洗用排水管 17 逆洗用導水管 21 吸込み孔 22 上水取り入れ孔 50 吸込み導管 53 吐出導管 100 フロート弁 160 逆洗用排水弁 170 切換弁 400a 上側集水室 400b 下側集水室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/68 G 9045−4D H 9045−4D Z 9045−4D

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】各蛇口に水を圧送する加圧ポンプ3と水道
    管1から分岐したフロート弁付き原水導管10と上端が
    該原水導管10に通じ下端が槽底に達する原水誘導管2
    とを有する受水槽Aと、これの近傍に設置された造水機
    本体Bからなり、前記造水機本体Bが、仕切り壁で上筒
    室4aと下筒室4bに区画され下筒室4bに上下に集水
    室400a,400bを残存せしめて積層ろ過材8を充
    填した筒状タンク4と、仕切り壁を貫き先端が上筒室4
    a内に伸び下端が積層ろ過材8の下側集水室に開口した
    一次処理水導管6と、上筒室天壁から前記一次処理水導
    管6を外囲するように垂下する内筒7と、吸込み導管5
    0が前記原水誘導管2に対応する受水槽の槽底に接続
    し、オゾン添加部13を有する吐出導管53が前記内筒
    の周囲の上部筒室内に開孔した循環ポンプ5を備え、積
    層ろ過材8の上側集水室400aが二次処理水取出し配
    管12を介して受水槽Aに接続され、かつ、前記原水誘
    導管2の下端に受水槽底域に通じる吸込み孔21を設け
    るとともに原水誘導管2の上側には上水取り入れ孔22
    を設け、原水供給停止時にも吸込み孔21と上水取り入
    れ孔22を介して槽内から二次処理水を強制的に導出し
    浄水処理して槽内に戻す循環系を構成するようにしたこ
    とを特徴とする受水型造水機。
  2. 【請求項2】一次処理水導管6が筒状タンク4の外側を
    経由して積層ろ過材8の下側集水室400bに開口して
    おり、下側集水室400bには逆洗用排水弁160を有
    する逆洗用排水管16が接続され、上側集水室400a
    には、一次処理水導管6またはオゾン添加部下流の吐出
    導管53若しくは原水導管10のいずれかから切換弁1
    70を介して分岐した逆洗用導水管17が接続されてい
    る請求項1に記載の受水型造水機。
  3. 【請求項3】下側集水室400bに浮き子111を内装
    した細管110を備えた手洗浄時期検知手段11が設け
    られているものを含む請求項2に記載の受水型造水機。
  4. 【請求項4】上水取り入れ孔22がスリット状をなし、
    フロート弁100のアーム102のガイド溝を兼ねてい
    る請求項1に記載の受水型造水機。
JP5162493U 1993-08-31 1993-08-31 受水型造水機 Pending JPH0717392U (ja)

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JP5162493U Pending JPH0717392U (ja) 1993-08-31 1993-08-31 受水型造水機

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JP (1) JPH0717392U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03293094A (ja) * 1990-04-09 1991-12-24 Sankaino Chinmi:Kk 浄水装置
JPH052797B2 (ja) * 1984-12-24 1993-01-13 Matsushita Electric Works Ltd

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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