JPH0717357U - 液体噴霧装置 - Google Patents

液体噴霧装置

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JPH0717357U
JPH0717357U JP4884093U JP4884093U JPH0717357U JP H0717357 U JPH0717357 U JP H0717357U JP 4884093 U JP4884093 U JP 4884093U JP 4884093 U JP4884093 U JP 4884093U JP H0717357 U JPH0717357 U JP H0717357U
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water
liquid
electrolyzed
spray liquid
electrolysis
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JP4884093U
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誠 中村
元春 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランニングコストを低減できる液体噴霧装置
を提供すること。 【構成】 噴霧液F2を収容する噴霧液タンク6と、該
液体F2を噴霧する噴霧手段4とを具備した液体噴霧装
置に、原水を電気分解し酸性水とアルカリ水を生成する
電解水生成器11と、水道水等の原水を電解水生成器1
1に導く原水管路12と、電解水生成器11で生成され
た酸性水を噴霧液タンク6に導く酸性水管路13とを設
けているので、酸性水を空気中または対象物に噴霧する
ことにより殺菌,消毒等を効果的に行うことができ、ま
た水道水を電気分解して得た酸性水を噴霧液F2として
使用することで原料単価が安価で済みランニングコスト
を大幅に低減できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、酸性水またはアルカリ水を噴霧することにより殺菌,消毒,鮮度維 持等の幅広い用途に使用可能な液体噴霧装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3には消毒,殺菌等に使用される従来の液体噴霧装置を示してある。同図に おいて、1は水等の気化液F1を収容した気化液タンク、2は気化液タンク1内 に一端を差し込まれた気化液管路、3は気化液管路2に介装されたポンプ、4は 気化液管路2の他端にその入口を接続された気化器、5は気化器4の出口に接続 された第1ノズル、6は殺菌,消毒用の噴霧液F2を収容した噴霧液タンク、7 は噴霧液タンク6内に一端を差し込まれた噴霧液管路、8は噴霧液管路7の他端 に接続された第2ノズル、9は両ノズルを直交向きで保持するノズルホルダであ る。気化器4は電熱ヒータ4aと多孔質素子(図示省略)を備えており、該多孔 質素子に送り込まれた気化液F1を電熱ヒータ4aの熱で加熱気化してその蒸気 を出口(第1ノズル5)から噴出することができる。
【0003】 この液体噴霧装置は二流体噴霧装置と称されるもので、以下のようにして噴霧 液F2の噴霧が行われる。即ち、ポンプ3を作動させて気化液タンク1内の気化 液F1を加熱状態にある気化器4内の多孔質素子に送り込むと、該気化液F1が 加熱気化してその蒸気が第1ノズル5の先端から噴出され、該噴出蒸気によって 噴霧液タンク6内の噴霧液F2が第2ノズル8の先端に吸い上げられると同時に 噴出蒸気と衝突して霧化され前方に吹き出される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の液体噴霧装置では、噴霧液F2として市販の殺菌液,消 毒液等を使用しているため原料価格自体が高価でランニングコストが高くつく難 点がある。
【0005】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ランニ ングコストを低減できる液体噴霧装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の考案では、噴霧用液体を収容する噴霧液 容器と、該液体を噴霧する噴霧手段とを具備した液体噴霧装置に、原水を電気分 解し酸性水とアルカリ水を生成する電解水生成手段と、水道水等の原水を電解水 生成手段に導く原水管路と、電解水生成手段で生成された酸性水とアルカリ水の 何れか一方を噴霧液容器に導く電解水管路とを設けている。
【0007】 請求項2の考案では、噴霧用液体を収容する噴霧液容器と、該液体を噴霧する 噴霧手段とを具備した液体噴霧装置に、水道水等の原水を収容する原水容器と、 原水を電気分解し酸性水とアルカリ水を生成する電解水生成手段と、原水容器内 の原水を電解水生成手段に導く原水管路と、電解水生成手段で生成された酸性水 とアルカリ水の何れか一方を噴霧液容器に導く電解水管路とを設けている。
【0008】 請求項3の考案では、請求項1または2の液体噴霧装置に、電解水管路または 噴霧液容器に配置され電解水の電解度を検出する電解度検出手段と、電解度検出 手段で検出された電解度が所定範囲から外れた際にこれを報知する報知手段とを 設けている。
【0009】 請求項4の考案では、請求項1,2または3の液体噴霧装置に、電解水管路ま たは噴霧液容器に配置され電解水の電解度を検出する電解度検出手段と、電解度 検出手段で検出された電解度が所定範囲から外れた際に電解水生成手段を極性反 転状態で作動させる逆洗手段とを設けている。
【0010】
【作用】
請求項1乃至4の考案によれば、原水管路を通じて送り込まれる水道水等の原 水を電解水生成手段で電気分解して酸性水とアルカリ水を生成し、これらの一方 を電解水管路を通じて噴霧液タンクに導いて噴霧手段によって噴霧することがで きる。
【0011】 請求項3の考案によれば、電解水管路を流れる電解水または噴霧液容器内の電 解水の電解度が所定範囲から外れると、これが報知手段によって報知される。
【0012】 請求項4記載の考案によれば、電解水管路を流れる電解水または噴霧液容器内 の電解水の電解度が所定範囲から外れると、電解水生成手段が極性反転状態で作 動され電極に付着したスケール等が除去される。
【0013】
【実施例】
図1及び図2には本考案の第1実施例を示してある。同図に示した液体噴霧装 置は消毒,殺菌等の用途に使用されるもので、図3に示した液体噴霧装置と構成 を同じくする部分に同一符号を用いてある。
【0014】 即ち、同図において1は気化液タンク、2は気化液管路、3はポンプ、4は気 化器、4aは電熱ヒータ、5は第1ノズル、6は2タンク、7は噴霧液管路、8 は第2ノズル、9はノズルホルダ、F1は気化液、F2は噴霧液である。
【0015】 10は周知のフロートスイッチで、噴霧液タンク6内に垂設され、噴霧液F2 の液位の上限及び下限を夫々検知する。
【0016】 11は電解水生成器で、図2に示すように、入口11aと2つの出口11b, 11cとこれら出入口を結ぶ通路11dを有する生成器本体11eと、通路11 d内に対向対置された陽極11f及び陰極11gと、両電極間に配置された隔膜 (イオン透過膜)11hとから構成されている。この電解水生成器11では、両 電極11f,11gに所定の直流電圧を印加することにより、通路11dを流れ る原水を電気分解してH+ やClO- を多く含んだ酸性水とOH- やCa2+,M g2+,Na+ 等を多く含んだアルカリ水(アルカリイオン水)を生成し、酸性水 を上側の出口11bから、またアルカリ水を下側の出口11cから夫々送り出す ことができる。
【0017】 12は電磁弁13aを介装した原水管路で、一端を水道管に、他端を電解水生 成器11の入口11aに夫々接続されている。13は酸性水管路で、一端を電解 水生成器11の一方の出口11bに、他端を噴霧液タンク6の上端に夫々接続さ れている。14はアルカリ水管路で、一端を電解水生成器11の他方の出口11 cに、他端を回収タンク15の上端に夫々接続されている。
【0018】 16は制御回路で、ポンプ3,電熱ヒータ4a,電解水生成器11及び電磁弁 13aの夫々に駆動電力を供給する。詳しくは、図示省略のスイッチ操作に基づ いて電熱ヒータ4aを発熱させ、且つポンプ3を作動させると共に、フロートス イッチ10からの下限信号に基づいて電磁弁12aを開放し、これに合わせて電 解水生成器11の両電極11f,11gに直流電圧を印加する。
【0019】 ここで、上述の液体噴霧装置の使用方法及び動作について説明する。 同装置における噴霧液(酸性水)F2の噴霧は図3に示した液体噴霧装置と同 様に行われる。即ち、スイッチ操作に基づいてポンプ3が作動し気化液タンク1 内の気化液F1が加熱状態にある気化器4内の多孔質素子に送り込まれると、該 気化液F1が加熱気化してその蒸気が第1ノズル5の先端から噴出され、該噴出 蒸気によって噴霧液タンク6内の噴霧液(酸性水)F2が第2ノズル8の先端に 吸い上げられると同時に噴出蒸気と衝突して霧化され前方に吹き出される。
【0020】 上記の噴霧により噴霧液タンク6内の水位が低下してフロートスイッチ10か ら下限信号が出力されると、制御回路16によって原水管路12の電磁弁12a が開かれ、且つ電解水生成器11の両電極11f,11gに直流電圧が印加され る。これにより、水道水が原水管路12を通じて電解水生成器11内に送り込ま れ、該水道水が電解水生成器11内で電気分解されて酸性水とアルカリ水が生成 される。生成された酸性水は酸性水管路13を通じて噴霧液タンク6に送り込ま れ、一方、アルカリ水はアルカリ水管路14を通じて回収タンク15に送り込ま れる。酸性水の補充により噴霧液タンク6内の水位が上昇しフロートスイッチ1 0から上限信号が出力されると、制御回路16によって原水管路12の電磁弁1 2aが閉じられ、且つ電解水生成器11への電圧印加が解かれる。
【0021】 本第1実施例の液体噴霧装置によれば、酸性水を空気中または対象物に噴霧す ることにより室内や手指等の殺菌,消毒を効果的に行うことができる。また、水 道水を電気分解して得た酸性水を噴霧液F2として使用できるので、従来に比べ 原料単価が安価で済みランニングコストを大幅に低減できる利点がある。更に、 噴霧液タンク6への酸性水の補充を自動的に行えるので噴霧液補充の手間がかか らずメンテナンスが簡単である。
【0022】 尚、油脂分の洗浄,生鮮食品の鮮度維持,植物の活性化,土壌の改良等を目的 としてアルカリ水を噴霧する場合は、上記の酸性水管路13を回収タンクに接続 しアルカリ水管路14を噴霧液タンク6に接続するか、電解水生成器11の陽極 11fと陰極11gの配置位置を逆転させるか、或いは制御回路16からの印加 電圧の極性を反転させればよく、この場合も水道水を電気分解して得たアルカリ 水を使用できるので原料単価が安価で済む利点がある。
【0023】 図4には本考案の第2実施例を示してある。同図に示した液体噴霧装置も消毒 ,殺菌等の用途に使用されるもので、上述の第1実施例とは、原水管路12に電 磁弁12aに代えてポンプ12bを介装した点と、水道水,地下水等の原水F3 を収容する原水タンク17を別途配設した点と、原水管路12の一端を原水タン ク17に差し込んだ点で異なる。
【0024】 この液体噴霧装置は原水タンク17内に収容された原水F3を原水管路12を 通じて電解水生成器11に送り込むようにしたものであり、詳しくは噴霧により 噴霧液タンク6内の水位が低下してフロートスイッチ10から下限信号が出力さ れると、制御回路16によって原水管路12のポンプ12aが作動され、且つ電 解水生成器11の両電極11f,11gに直流電圧が印加される。これにより、 原水タンク17内の原水F3が原水管路12を通じて電解水生成器11内に送り 込まれ、該水道水が電解水生成器11内で電気分解されて酸性水とアルカリ水が 生成される。生成された酸性水は酸性水管路13を通じて噴霧液タンク6に送り 込まれ、一方、アルカリ水はアルカリ水管路14を通じて回収タンク15に送り 込まれる。酸性水の補充により噴霧液タンク6内の水位が上昇しフロートスイッ チ10から上限信号が出力されると、制御回路16によって原水管路12のポン プ12bが停止し、且つ電解水生成器11への電圧印加が解かれる。噴霧液(酸 性水)F2の噴霧作用は第1実施例と同様である。
【0025】 本第2実施例の液体噴霧装置によれば、水道水,地下水等の原水F3を電気分 解して得た酸性水を噴霧液F2として使用できるので、従来に比べ原料単価が安 価で済みランニングコストを大幅に低減できる利点がある。他の効果は第1実施 例と同様である。
【0026】 尚、油脂分の洗浄,生鮮食品の鮮度維持,植物の活性化,土壌の改良等を目的 としてアルカリ水を噴霧する場合は、上記の酸性水管路13を回収タンクに接続 しアルカリ水管路14を噴霧液タンク6に接続するか、電解水生成器11の陽極 11fと陰極11gの配置位置を逆転させるか、或いは制御回路16からの印加 電圧の極性を反転させればよく、この場合も水道水,地下水等の原水を電気分解 して得たアルカリ水を使用できるので原料単価が安価で済む利点がある。
【0027】 図5には本考案の第3実施例を示してある。同図に示した液体噴霧装置も消毒 ,殺菌等の用途に使用されるもので、上述の第1実施例とは、電解水生成器とし てポットタイプのもの(18)を使用し原水管路12,アルカリ水管路14及び 回収タンク15を除外した点と、酸性水管路13にポンプ13aを介装した点で 異なる。
【0028】 本第3実施例で用いたポットタイプの電解水生成器18は、陽極18a,陰極 18b及び隔膜18cを備え水道水,地下水等の原水を収容する電解容器18d と、酸性水を貯留する酸性水容器18eと、電解容器18dと酸性水容器18e の両下部を接続するポンプ18f介装の管路18gと、電解容器18dと酸性水 容器18eの両上部を接続するポンプ18h介装の管路18iとから構成されて おり、電解容器18dで生成された酸性水を管路18gを通じて酸性水容器18 eに送り込むと共に、該酸性水を管路18iを通じて電解容器18dに戻し循環 させることで、酸性水容器18e内の酸性水のpH値を下げて殺菌力を高められ るようになっている。
【0029】 この液体噴霧装置は電解水生成器18の酸性水容器18eに貯留されている酸 性水を噴霧液タンク6に供給できるようにしたものであり、詳しくは噴霧により 噴霧液タンク6内の水位が低下しフロートスイッチ10から下限信号が出力され ると、制御回路16によって酸性水管路13のポンプ13aが作動され、酸性水 容器18e内の酸性水が該酸性水管路13を通じて噴霧液タンク6に送り込まれ る。酸性水の補充により噴霧液タンク6内の水位が上昇しフロートスイッチ10 から上限信号が出力されると酸性水管路13のポンプ13aが停止する。噴霧液 (酸性水)F2の噴霧作用は第1実施例と同様である。
【0030】 本第3実施例の液体噴霧装置によれば、第2実施例と同様に水道水,地下水等 の原水を電気分解して得た酸性水を噴霧液F2として使用できるので、従来に比 べ原料単価が安価で済みランニングコストを大幅に低減できる利点がある。また 、電解水生成器18としてポットタイプのものを用いているので、アルカリ水を 別容器に回収する必要がない。他の効果は第1実施例と同様である。
【0031】 尚、油脂分の洗浄,生鮮食品の鮮度維持,植物の活性化,土壌の改良等を目的 としてアルカリ水を噴霧する場合は、上記の電解容器18dの電極位置を逆転さ せるか、或いは制御回路16からの印加電圧の極性を反転させればよく、この場 合も水道水,地下水等の原水を電気分解して得たアルカリ水を使用できるので原 料単価が安価で済む利点がある。
【0032】 図6には本考案の第4実施例を示してある。同図に示した液体噴霧装置も消毒 ,殺菌等の用途に使用されるもので、上述の第2実施例とは、噴霧液タンク6に 弁19a介装の排液管路19を設けた点と、噴霧液タンク6内に収容液体のpH 値を検出するpHセンサ20を設けた点と、pH値が所定範囲から外れた際に作 動するブザー,ランプ等の警報器21を設けた点で異なる。
【0033】 この液体噴霧装置は噴霧液タンク6内の噴霧液(酸性水)F2が噴霧に適さな い場合にこれを報知できるようにしたものであり、詳しくは不使用時間が長く噴 霧液タンク6内の噴霧液(酸性水)F2のpH値が所定範囲(例えば0〜5)か ら外れると、pHセンサ20の検出信号に基づき制御回路16によって警報器2 1から警報器21から音,光等が発せられ、噴霧液(酸性水)F2が噴霧に適さ ないことが報知される。利用者はこの警報に基づいて排液管路19の弁19aを 手動操作で開けて噴霧液タンク6内の噴霧液(酸性水)F2を該排液管路19を 通じて排出することが可能であり、排出後に装置を作動させれば新しい酸性水を 噴霧液タンク6内に補充することができる。噴霧液(酸性水)F2の噴霧作用は 第2実施例と同様である。
【0034】 本第4実施例の液体噴霧装置によれば、警報器21からの警報によって噴霧液 (酸性水)F2のpH値が噴霧に適しているか否かを利用者に報知できる利点が ある。また、警報発生と同時に全ての運転動作を停止するようにすれば不適性液 が噴霧されることを未然に防止することも可能である。他の効果は第2実施例と 同様である。
【0035】 尚、油脂分の洗浄,生鮮食品の鮮度維持,植物の活性化,土壌の改良等を目的 としてアルカリ水を噴霧する場合は、第2実施例と同様に上記の酸性水管路13 を回収タンクに接続しアルカリ水管路14を噴霧液タンク6に接続するか、電解 水生成器11の陽極11fと陰極11gの配置位置を逆転させるか、或いは制御 回路16からの印加電圧の極性を反転させればよく、この場合も水道水,地下水 等の原水を電気分解して得たアルカリ水を使用できるので原料単価が安価で済む 利点がある。この場合も基準となるpH値を定めておけば噴霧液(アルカリ水) F2のpH値が噴霧に適しているか否かを簡単に判別することができる。
【0036】 また、排水管路19に回収タンクを別途接続し、弁19aを電磁弁としてその 開閉を制御回路16で制御できるようにすれば、上記の不適性液の排出をpH値 に基づいて自動的に行うことも可能である。更に、上記のpHセンサ20は酸性 水管路13の途中に設けるようにしてもよく、電解水生成器11から噴霧液タン ク6に送り込まれる酸性水またはアルカリ水にpH値異常を生じた際に警報器2 1から警報を発するようにしてもよい。更にまた、噴霧液タンク6に通じる電解 水管路途中に開閉弁または逆止弁を設けておけば、上記の排出或いは洗浄操作を 行う際に不意の逆流による電解水生成器11の汚損を防止できる。
【0037】 図7及び図8には本考案の第5実施例を示してある。同図に示した液体噴霧装 置も消毒,殺菌等の用途に使用されるもので、上述の第2実施例とは、酸性水管 路13に電磁弁13bを介装した点と、酸性水管路13に該管路を流れる酸性水 の電位を検出する酸化還元電位センサ22を設けた点と、電解水生成器11の電 極極性を反転させる極性切換回路23を設けた点で異なる。
【0038】 この液体噴霧装置は噴霧液タンク6に送り込まれる酸性水の電位が低下した際 に電解水生成器11の電極の洗浄を行えるようにしたものであり、詳しくは図8 に示すように、噴霧液タンク6に送り込まれる酸性水の電位Eが所定値(例えば 1100mV)よりも小さくなると、制御回路16によって酸性水管路13の電 磁弁13bが閉じられ、且つ電解水生成器11の両電極に極性反転状態(陽極に マイナス、陰極にプラス)で直流電圧が印加される(ステップS1〜S4)。
【0039】 これにより、電解水生成器11の両電極に逆洗が施され、特に陽極側に付着し たスケール等が除去されて、スケール含有水がアルカリ水管路14を通じて回収 タンク15に排出される。上記の逆洗は所定時間、例えば1分程度継続され、こ の後は印加電圧の極性が復帰して電磁弁13bを開かれ、通常通りの噴霧液(酸 性水)F2の補充が継続される(ステップS5〜S7)。噴霧液(酸性水)F2 の噴霧作用は第2実施例と同様である。
【0040】 本第5実施例の液体噴霧装置によれば、陽極酸化や汚れ等により酸性水の生成 効率が低下した際に自動的に逆洗を行って電解水生成器11の電極からスケール 等を除去し電解機能を再生することができる。他の効果は第2実施例と同様であ る。
【0041】 尚、油脂分の洗浄,生鮮食品の鮮度維持,植物の活性化,土壌の改良等を目的 としてアルカリ水を噴霧する場合は、第2実施例と同様に上記の酸性水管路13 を回収タンクに接続しアルカリ水管路14を噴霧液タンク6に接続するか、電解 水生成器11の陽極11fと陰極11gの配置位置を逆転させるか、或いは制御 回路16からの印加電圧の極性を反転させればよく、この場合も水道水,地下水 等の原水を電気分解して得たアルカリ水を使用できるので原料単価が安価で済む 利点がある。この場合も基準となる電位を定めておけば逆洗の要否を簡単に判別 することができる。
【0042】 また、上記の電位センサ22は噴霧液タンク6内に設けるようにしてもよく、 該タンク6内の酸性水またはアルカリ水に電位低下を生じた際に逆洗を行うよう にしてもよい。更に、電位センサ22の代わりにpKaセンサやpHセンサ等を 利用してもよい。
【0043】 上述の第1乃至第5実施例では何れも噴霧液タンクに電解水を所定量貯留する タイプのものを示したが、噴霧液タンクとして小容量のものを使用すれば電解水 生成器で生成された電解水(酸性水またはアルカリ水)をリアルタイムで噴霧す ることが可能であり、噴霧液タンク内で電解水の品質が劣化することを極力防止 してより効能の安定した噴霧を行える。また、液体噴霧装置として二流体噴霧式 のものを示したが本考案は液体噴霧が可能な種々の装置に広く適用できることは 言うまでもない。
【0044】
【考案の効果】
請求項1乃至4の考案によれば、酸性水またはアルカリ水を空気中または対象 物に噴霧することにより殺菌,消毒,油脂分の洗浄,生鮮食品の鮮度維持等を効 果的に行うことができる。また、水道水等を電気分解して得た酸性水またはアル カリ水を噴霧液として使用できるので、従来に比べ原料単価が安価で済みランニ ングコストを大幅に低減できる利点がある。
【0045】 請求項3の発明によれば、電解水管路を流れる電解水または噴霧液容器内の電 解水が噴霧に適しているか否かを利用者に報知できる利点がある。
【0046】 請求項4の発明によれば、陽極酸化や汚れ等により電解水の生成効率が低下し た際に自動的に逆洗を行って電解水生成手段の電極からスケール等を除去し電解 機能を再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す液体噴霧装置の構成
【図2】図1に示した電解水生成器の断面図
【図3】従来例を示す液体噴霧装置の構成図
【図4】本考案の第2実施例を示す液体噴霧装置の構成
【図5】本考案の第3実施例を示す液体噴霧装置の構成
【図6】本考案の第4実施例を示す液体噴霧装置の構成
【図7】本考案の第5実施例を示す液体噴霧装置の構成
【図8】第5実施例に係る逆洗制御のフローチャート
【符号の説明】
1…気化液タンク、F1…気化液、3…ポンプ、4…気
化器、5…第1ノズル、6…噴霧液タンク、F2…噴霧
液、8…第2ノズル、11…電解水生成器、12…原水
管路、13…酸性水管路、16…制御回路、17…原水
タンク、F3…原水、18…電解水生成器、20…pH
センサ、21…警報器、22…電位センサ、23…極性
切換回路。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 噴霧用液体を収容する噴霧液容器と、該
    液体を噴霧する噴霧手段とを具備した液体噴霧装置にお
    いて、 原水を電気分解し酸性水とアルカリ水を生成する電解水
    生成手段と、 水道水等の原水を電解水生成手段に導く原水管路と、 電解水生成手段で生成された酸性水とアルカリ水の何れ
    か一方を噴霧液容器に導く電解水管路とを設けた、 ことを特徴とする液体噴霧装置。
  2. 【請求項2】 噴霧用液体を収容する噴霧液容器と、該
    液体を噴霧する噴霧手段とを具備した液体噴霧装置にお
    いて、 水道水等の原水を収容する原水容器と、 原水を電気分解し酸性水とアルカリ水を生成する電解水
    生成手段と、 原水容器内の原水を電解水生成手段に導く原水管路と、 電解水生成手段で生成された酸性水とアルカリ水の何れ
    か一方を噴霧液容器に導く電解水管路とを設けた、 ことを特徴とする液体噴霧装置。
  3. 【請求項3】 電解水管路または噴霧液容器に配置され
    電解水の電解度を検出する電解度検出手段と、 電解度検出手段で検出された電解度が所定範囲から外れ
    た際にこれを報知する報知手段とを設けた、 ことを特徴とする請求項1または2記載の液体噴霧装
    置。
  4. 【請求項4】 電解水管路または噴霧液容器に配置され
    電解水の電解度を検出する電解度検出手段と、 電解度検出手段で検出された電解度が所定範囲から外れ
    た際に電解水生成手段を極性反転状態で作動させる逆洗
    手段とを設けた、 ことを特徴とする請求項1,2または3記載の液体噴霧
    装置。
JP4884093U 1993-09-08 1993-09-08 液体噴霧装置 Pending JPH0717357U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007011035A1 (ja) * 2005-07-22 2007-01-25 Mikuni Corporation 噴霧装置

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WO2007011035A1 (ja) * 2005-07-22 2007-01-25 Mikuni Corporation 噴霧装置

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