JPH0717326A - 警告灯を有する車両用リヤウインドガラス - Google Patents

警告灯を有する車両用リヤウインドガラス

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JPH0717326A
JPH0717326A JP19278393A JP19278393A JPH0717326A JP H0717326 A JPH0717326 A JP H0717326A JP 19278393 A JP19278393 A JP 19278393A JP 19278393 A JP19278393 A JP 19278393A JP H0717326 A JPH0717326 A JP H0717326A
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JP
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vehicle
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glass plate
warning light
frame body
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JP19278393A
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Takayuki Ito
隆之 伊藤
Hideyuki Hashimoto
秀之 橋本
Yoshio Hosaka
良雄 保坂
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】ガラス板1の上縁端部とガラス板1の周縁部に
備えられた枠体3との間に介在された保持部材4のラン
プ受部Sに、ストップランプ2が受部Sに嵌め込まれた
際に車内側から電気的に接続されるようにコネクター2
0が取り付けられている警告灯を有する車両用リヤウイ
ンドガラス。 【効果】車外側に備えられた警告灯に給電するために、
警告灯を固定するための警告灯受部を介して車内側に通
電手段を導くことが容易に達成され、車内側に警告灯を
配した場合に比べて車内の有効スペースが広がり、後方
視界や車内の景観を改善することができるばかりではな
く、ガラス板によって警告灯の有効手段が減殺されるこ
とのない車両用リヤウインドガラスを得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、警告灯の保持部材を車
体の後部フレームに取付けられる合成樹脂製の枠体に備
えてなる、警告灯を有する車両用リヤウインドガラスに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両、特に自動車用の警告灯としては、
後方に情報を伝えるストップランプや方向指示器等があ
るが、このうちストップランプとしては、車両後尾部に
左右一対設けるのが通常である。このほか、車両走行
中、後続車に対する停止、減速等の認知をさらに容易な
らしめるため、ストップランプをリヤウインドの下方部
又は上方部に備えることも公知であり、またストップラ
ンプを車両後部トランクの蓋すなわちトランクリッドの
後部表面上等に設けたものも知られ、これらの形式のも
のは、ハイマウントストップランプ(以下、HMSLと
いう)と呼ばれ、現に市販されている。
【0003】このうち、ストップランプをリヤウインド
の下方部又は上方部に設ける形式のHMSLでは、その
取付けの仕方として、例えば特開昭63−22725号
公報に紹介されているとおり、ランプをリヤウインドの
車内側すなわち車体の内側の、リヤウインドを車体に取
付ける合成樹脂製の枠体に取付けることが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ランプをその
ようにリヤウインドの車内側に取付ける場合には、その
取付け及び取外しを狭い車内で行わなければならず、ま
たランプが所定の容積を有するうえ、その取付位置につ
き、車両ルーフの後縁部による上方への制限があること
から、その分車内の有効スペースを狭め、後方視界及び
車内の景観を阻害するばかりではなく、ランプの光をリ
ヤウインドのガラスをも透過させることになり、このた
めランプの有効光度が大幅に減殺され、その分ランプの
光度を上げなければならない。
【0005】そこで、このランプを合成樹脂製の枠体の
車外側に取付けることについて、本出願人は特願平5−
98341号にて提案しているが、この場合、ランプへ
の給電部分が車両外になってしまうためランプへの通電
ができず、車両内への電気配線の引込が極めて困難であ
るという欠点を有している。
【0006】この点、ストップランプをトランクリッド
の後部表面上等に設けたものでは、エアスポイラ等から
ランプへと車外給電はできるもののそのランプを被うエ
アスポイラを別途設ける必要があり、このためのコスト
も軽視できず、また景観上満足し得るものとするために
はデザイン的な制限があり、車種も限定されてしまって
いた。
【0007】本発明の目的は、従来技術が有していた上
記諸欠点を一挙に解消しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術が有
する上記諸問題点を解決すべくなされたものであり、ガ
ラス板の周縁部に合成樹脂製の枠体が備えられていて、
該枠体の車外側に警告灯を有するリヤウインドガラスに
おいて、前記枠体とガラス板の周縁部との間の一部に
は、車外側に向って開口している警告灯受部を少なくと
も有する保持部材が介在されていて、前記警告灯は警告
灯受部に嵌め込み固定されており、前記警告灯受部には
車両内の給電部と警告灯とを電気的に接続する通電手段
が備えられていることを特徴とする警告灯を有する車両
用リヤウインドガラスを提供するものである。
【0009】すなわち、本発明では、警告灯をリヤウイ
ンドガラスの車外側に取付けることにより、これをリヤ
ウインドガラスの車内側に取付ける場合に比べて、その
取付け及び取外しを容易にし、また車内の景観を阻害す
ることなく、後方視界を改善し、車内の有効スペースを
広げるとともに、その警告灯が本来有する有効光度を減
殺することなく、そのまま利用することができるように
したものであり、このような警告灯に容易に通電するこ
とができるようにしたものである。
【0010】通電手段は、車両内に備えられた給電部か
らの電流を警告灯に与えるように、警告灯が嵌め込み固
定される警告灯受部から、保持部材を貫いて車両内側に
引き込まれ、給電部に接続されている。
【0011】保持部材の構造としては、例えば、所定肉
厚を有する帯状の本体部分とその裏面側に一体に張出し
て設けた上部帯状部、中部帯状部及び下部帯状部とから
なり、その上部帯状部と中部帯状部との間の空間部分を
警告灯を車外から受けて保持する警告灯の受部とすると
ともに、中部帯状部と下部帯状部との間は、ガラス板の
周縁部を嵌入させる嵌合部を構成して装着部とする、等
の態様を採ることができる。
【0012】この保持部材は、基本的には、警告灯を強
固に保持する構造であるとともに、リヤウインドのガラ
ス板への装着部すなわちそのガラス板への接合部、係合
部等を備え、これを介してガラス板に強固に固定される
構造であることが望ましく、またそのような機能を有す
る構造であれば足りる。したがってガラス板による保持
部材の固定は、上記例示の態様ではその嵌合部で行う
が、これとは限らず、例えば、保持部材がガラス板の縁
部に当接する部分を接合面部すなわちガラス板への装着
部とし、この面部で適当な接着剤等によりガラス板に接
合、固定する、等適宜の手法により行うことができる。
【0013】なお、保持部材の固定は、上記したように
ガラス板への装着部により固定されるものに限らず、合
成樹脂製の枠体を成形する際に、枠体に埋め込まれるよ
うに一体に成形されてもよい。この場合、警告灯へ給電
するためのリード線等の配線も一体的に備えることによ
って、困難な配線作業が低減され好ましいが、ガラス板
に設けられた導電製プリント層と警告灯とを通電させる
ためには、保持部材がガラス板に固定され、さらに保持
部材にリード線等が備えられる方がより好ましい。これ
は、保持部材をより強固に固定する点に鑑みても、好ま
しいものである。
【0014】なお、この保持部材は硬質の合成樹脂から
なることが好ましく、その材料としては、例えばPB
T、ABS、PVC等が適宜選択されて用いられる。こ
れらの材料を用いて、所望の形状に射出成形や押出成形
等適宜の方法によって成形されるが、成形時にリード線
やコネクター等を備えつける凹部や溝部を形成したり、
あるいはこれらリード線等が一体になるよう成形しても
よい。
【0015】一方、枠体については、保持部材の表面部
に接する部分は、その保持部材の表面部の形状に対応し
た形状に構成するが、この保持部材が上記例示の態様を
採る場合には、枠体は保持部材の本体部分、上部帯状部
及び下部帯状部の表面に対応した凹状形状に構成され
る。
【0016】また、それらガラス板、保持部材及び枠体
の各部材間の結合は、適宜の順序で、必要に応じ適当な
接着剤等を用いて行うこともできるが、この場合は、そ
の順序如何を問わず、いずれもガラス板のほか、枠体及
び保持部材を別途予じめ用意しておかなければならず、
また各部材間の接合強度、あるいは各部材間のシール効
果、出荷形態等の諸面から、枠体の成形時にそれら各部
材を一体化しておくのが望ましい。
【0017】さらに、この枠体の裏面側すなわち上記凹
状形状部分は、保持部材の本体部分、上部帯状部等の表
面側と接する部分となるが、本発明では、この枠体を保
持部材によって支え、補強するようにするだけではな
く、この枠体の上方部を保持部材の上部帯状部の幅より
さらに長く一体に延在させて張出部とし、この上方部及
びこれに延在する張出部にエアスポイラの役目、すなわ
ち車両後方の気流を調整し、空気抵抗を緩和させて、車
両走行中に受ける強い風圧等の影響を和らげる役目を持
たせるとともに、その結果として車両の燃費を低減さ
せ、また警告灯を保護し、例えば、洗車時のブラシ圧等
による衝撃や外部環境等にも耐えるようにすることがで
きる。
【0018】以上のとおり、この保持部材は、そのガラ
ス板によって強固に固定されるとともに、警告灯を受け
て強固に保持し、そして枠体を付随的に支え、補強する
ものであるから、その材質としては、これらの役目を果
たし得る程度の硬度、剛性、強度等を備え、また枠体の
材質に影響されないものである必要があるが、これらの
性質を有するものであれば、各種プラスチック製、繊維
強化プラスチック製、金属製等、周知の材料を用いるこ
とができる。
【0019】また、警告灯としては、円管状、球状、あ
るいはそれらの複数個をハウジングに収めた形式や発光
ダイオードの複数個をハウジングに収めた形式等、種々
の形態のものを取付けることができ、その数及び配置に
ついては、1つとは限らず、複数個を、リヤウインドガ
ラスの車外側周縁部の適宜の位置に配置することができ
る。またガラス板としては、リヤウインドの窓材として
用いられる無機系及び有機系のガラス板が使用できるこ
とは勿論である。
【0020】
【実施例】以下、本発明を、警告灯の一種であるHMS
Lをリヤウインドガラスの車外側周縁部上方に取付けた
場合の実施例に基づき、図1〜図2に従って説明する。
なお、本発明が、この実施例に限定されないことは勿論
である。図1は、そのHMSLを組込んだ車両用リヤウ
インドの(斜め上方から見た)正面図、図2は、図1の
A−A断面の拡大図で、ストップランプの取付け部分の
詳細を示す。
【0021】図中、1はリヤウインドの窓材を構成する
ガラス板、2はストップランプ、3は枠体を示し、4
は、ガラス板1によって固定され、そしてストップラン
プ2を受けて保持する、保持部材である。また、5は保
持部材4の本体部分、6は、本体部分5から図2中右上
方に延在した上部帯状部、7は、本体部分5の中間部分
から図2中右下方へ舌状に張出した中部帯状部、8は、
本体部分5の下方に断面略L字状に張出した下部帯状部
であり、これらが同一の材料によって一体に構成されて
いる。
【0022】このうち、中部帯状部7と下部帯状部8と
の間に構成される断面凹状の空間部分がガラス板1の上
縁端部の嵌入部分すなわちガラス板1への装着部として
の嵌合部Tを構成し、また車外に向って開口した上部帯
状部6と中部帯状部7とにより形成される空間部分がス
トップランプ2を受けて保持する部分すなわちランプ受
部Sを構成している。この場合、ランプ受部Sの形状
は、この例では断面略く字状であるが、これに相対する
ストップランプ2の形状、保持の仕方等の如何により、
適宜の形状に構成することができる。
【0023】保持部材4のランプ受部Sには、ストップ
ランプ2が受部Sに嵌め込まれた際に車内側から電気的
に接続されるようにコネクター20が取付けられてい
る。このコネクター20は、例えば防水性のPBT樹脂
からなり、ランプ受部Sに全体あるいは一部が埋設され
たり、嵌合される等、適宜の取付け方法によって、ラン
プ受部Sに取付けられる。
【0024】コネクター20は、ガラス板1の車内側か
ら保持部材4の内部を通ってリード線21によって導か
れる電気を、ストップランプ2へ通電させるものであ
る。なお、コネクター20と車内側の給電部との電気的
な接続には、上記したようなリード線21、例えば銅線
がビニル製被覆を有したものを用いても、あるいはリー
ド線に限らず、剛性を有する金属板を用いてもよく、車
両内側に通されてガラス板1の車内側表面に設けられた
導電性プリント層23に、端子22において半田付け等
の所望の接続方法によって電気的に接続され、車内側か
ら車外側に配されているストップランプ2へ通電させる
ことができる。
【0025】リード線21を車外側のストップランプ2
から車内側へ連通させる方法としては、ガラス板1にリ
ード線21が通る大きさの孔を設け、この孔からリード
線21を通す方法もあるが、作業工程の増加やガラス板
の割れが防止できる点に鑑みて、保持部材4にリード線
21を車外側から車内側へ通す溝あるいは孔等をあらか
じめ設けるか、あるいは保持部材4の成形時に、リード
線21、さらにはコネクター20を一体化するように成
形して、保持部材4の車内側と車外側とを電気的に接続
できるようにすることが好ましい。
【0026】一方、枠体3が保持部材4に対向する部分
は、保持部材4の本体部分5の上表面、上部帯状部6の
上表面及び下部帯状部8の表面に接する部分であり、こ
れら表面に対応した凹状形状に構成されている。また、
枠体3の下方張出部10は、その端部に鍔状部11を備
え、これが保持部材4の下部帯状部8の端部9に当接
し、この端部9を把持するようになっており、またその
鍔状部11の上表面12は、ガラス板1の上方縁部の面
に相対して当接、接合され、さらに枠体3の一部は、図
中13として示すとおり、保持部材4の中部帯状部7の
端面及びこれに続くガラス板1の上面に当接、結合さ
れ、またストップランプ2の下面に当接するように構成
されている。
【0027】保持部材4は、以上の構造によって、この
ガラス板1に強固に固定されるとともに、ストップラン
プ2を保持し、また枠体3を付随的に支え、補強するこ
とができる。
【0028】さらに、図中15として示す部分は、図2
中、10、11、13及び14として示す部分と同じ
く、枠体3の一部を構成し、車体の後部フレームに接す
る部分であり、そのフレームの開口縁部に適合する形状
に構成されている。この場合、枠体3自体の材料は、従
来と特に異なるものを使用する必要はなく、ポリ塩化ビ
ニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の合成樹脂製材
料、その他車体フレームの開口縁部とガラス板1との間
をシールし、接合するのに通常用いられる材料を使用す
ることができる。
【0029】次に、この枠体3の上方表面部は、常時外
気に晒され、車両走行中に強い風圧を受ける部分となる
が、従来、例えばストップランプを後部トランクリッド
の後部表面上に設けたものでは、それらの影響を防ぐた
めに、前述のとおり、別途そのランプを被うエアスポイ
ラを設ける必要があった。
【0030】これに対して、本発明では、この枠体3の
上方部を、保持部材4の上部帯状部6に対応する部分だ
けではなく、保持部材4の上部帯状部6の幅よりさらに
長く延在させて張出し、その枠体3自体の張出部14と
して一体に構成する。この上方部及びこれに続く張出部
によって、エアスポイラの役目すなわち車両後方の気流
を調整し、空気抵抗を緩和させて、車両走行中に受ける
強い風圧の影響を和らげる役目を持たせるとともに、結
果として車両の燃費を低減させ、またランプ2を保護
し、洗車時のブラシ圧による衝撃等の外力や風雨等の外
部環境にも耐えるようにする等の諸効果を得ることがで
きる。
【0031】この場合、枠体3の材料として通常用いら
れる材料は、弾性、可撓性を有するものであるから、そ
の枠体3の上部帯状部6に対応する部分及びこれに連な
るその張出部14自体では、そのような効果を直ちに期
待することはできないが、本発明では、保持部材4をガ
ラス板1により強固に固定、支持し、この保持部材4を
介して枠体3の上部帯状部6に対応する部分及びこれに
一体に連なるその張出部14を支え、補強することによ
り、それら効果を得ることができるようにしたものであ
る。
【0032】以上の3つの構成部材を組立てるに際して
は、各部材間の接合部の接合強度、あるいは各部材間の
シール効果、出荷形態等の諸面から、それら部材の接合
を枠体3の成形時に一挙に行うのが望ましい。その成形
法としては、圧縮成形、射出成形、トランスファ成形、
その他種々の手法を採ることができるが、枠体3の形状
に対応する成形型枠すなわち金型の内部形状、流動性そ
の他枠体用として通常用いられる材料の性質、作業性、
等の諸面からすると、特に射出成形を用いるのが有利で
ある。
【0033】これを、その成形法として射出成形法を用
いる場合についてみると、例えば、次の態様を採ること
ができる。保持部材4のガラス板1への嵌合部Tにガラ
ス板1を嵌入させて予じめ一体化し、枠体3の形状に対
応する金型に、そこで一体化したガラス板1及び保持部
材4の対応する縁部を嵌入、挟持して臨ませ、保持部材
4を含むガラス板1の周縁部に形成される金型のキャビ
ティに枠体3用の材料を流し込み、その材料の硬化、離
型後、出荷し、これを車体への取付け作業現場で、車体
後部フレームの開口縁部に当接、接合させる。
【0034】この場合、上記ガラス板1と保持部材4と
を予め一体化するに際しては、その嵌合部に接着剤等を
介在させてもよく、またその一体化を保持部材4自体の
成形時に行うことも可能である。
【0035】また、その態様としては、枠体3の形状に
対応する金型に、ガラス板1及び保持部材4の対応する
縁部を嵌入、挟持して臨ませ、保持部材4を含むガラス
板1の周縁部に形成される金型のキャビティに枠体3用
の材料を流し込み、硬化、離型後、出荷し、車体への取
付け作業現場で、これを車体後部フレームの開口縁部に
当接、接合させるようにする手法を採ることもでき、さ
らには枠体3の形状に対応する金型に、保持部材4の対
応する部分を嵌入、挟持して臨ませ、その金型のキャビ
ティに枠体3用の材料を流し込み、その材料の硬化、離
型後、出荷し、車体への取付け作業現場で、これをガラ
ス板1と合わせて車体後部フレームの開口縁部に当接、
接合させる態様を用いることも可能である。
【0036】本発明では、以上の諸態様を採ることによ
り、各部材間の接合強度、密封性等を良好に保持するこ
とができるだけではなく、その製作時以降、包装、出
荷、移送、輸送、その取付け作業現場に至るまでの取扱
いを大幅に改善することができる。
【0037】このほか、その組立上の態様としては、ガ
ラス板1、保持部材4及び枠体3の各部材を個々に製
作、準備し、必要に応じ適当な接着剤等を用いて、適宜
の順序で組立てる、等の手法を採ることも可能である。
【0038】その後、ランプ2を図2中矢印の方向に進
めてランプ保持部Sに取付けて保持させ、またその取替
え時には、その矢印とは逆の方向に取外すことになる
が、この場合、その保持部の開口が車外側に向っている
ため、その取付け、取外しの作業は容易に行うことがで
きる。なお、その取付け、保持は、クリップ、両者間に
設けた凹凸、或いは必要に応じて接着剤等による取付け
等、その種のものを保持させるに際して通常用いられて
いる仕方により行うことができる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成しているの
で、車外側に備えられた警告灯に給電するために、警告
灯を固定するための警告灯受部を介して車内側に通電手
段を導くことが容易に達成され、車内側に警告灯を配し
た場合に比べて車内の有効スペースが広がり、後方視界
や車内の景観を改善することができるばかりではなく、
ガラス板によって警告灯の有効手段が減殺されることも
ない。
【0040】また、特に枠体を、その枠体の成形時に、
既に保持部材を固定したガラス板に、又は、ガラス板と
保持部材とに、射出成形等により一体化した場合には、
各部材間の接合強度、密封性等を良好に保持することが
できるほか、その製作時以降、その包装、出荷、移送、
輸送、取付け作業現場に至るまでのその取扱いを大幅に
改善することができる。
【0041】また、本発明では、枠体の上方部を保持部
材の上部帯状部の幅より長く延在させ、その枠体自体の
張出部として一体に構成することにより、これに警告灯
を被うエアスポイラの役目、すなわち車両後方の気流を
調整し、空気抵抗を緩和させて、車両走行中に受ける風
圧の影響を和らげる等の役目を持たせるとともに、その
結果として車両の燃費を低減させ、また警告灯を保護
し、衝撃灯の外力や風雨等の外部環境にも耐えるように
する等の諸効果を得ることができ、さらには従来のよう
にこれを別途設ける場合に比べて、その安全性、コスト
低減等多岐にわたる効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図
【図2】図1のA−A断面図
【符号の説明】
1:ガラス板 2:ストップランプ 3:枠体 4:ランプ2の保持部材 5:保持部材4の本体部分 6:保持部材4の上部帯状部 7:保持部材4の中部帯状部 8:保持部材4の下部帯状部 9:下部帯状部8の端部 10:枠体3の下方張出部 11:枠体3の鍔状部 14:枠体3の張出部 20:コネクター 21:リード線 S:ランプ保持部 T:嵌合部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板の周縁部に合成樹脂製の枠体が備
    えられていて、該枠体の車外側に警告灯を有するリヤウ
    インドガラスにおいて、前記枠体とガラス板の周縁部と
    の間の一部には、車外側に向って開口している警告灯受
    部を少なくとも有する保持部材が介在されていて、前記
    警告灯は警告灯受部に嵌め込み固定されており、前記警
    告灯受部には車両内の給電部と警告灯とを電気的に接続
    する通電手段が備えられていることを特徴とする警告灯
    を有する車両用リヤウインドガラス。
  2. 【請求項2】前記通電手段は、少なくとも警告灯に接続
    されるコネクターと、該コネクターに車両内の給電部か
    らの電流を導くリード線とからなることを特徴とする請
    求項1の警告灯を有する車両用リヤウインドガラス。
  3. 【請求項3】ガラス板の車内側表面には、車両内の給電
    部と通電している導電性プリント層が形成されていて、
    前記通電手段は導電性プリント層に接続されていること
    を特徴とする請求項1又は2の警告灯を有する車両用リ
    ヤウインドガラス。
  4. 【請求項4】保持部材はガラス板へ装着される装着部を
    有しており、該装着部によって保持部材はガラス板に固
    定され、警告灯が保持部材を介してガラス板に固定され
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの警告灯を
    有する車両用リヤウインドガラス。
  5. 【請求項5】前記枠体はガラス板の周縁部に一体成形さ
    れたものであって、前記保持部材及び通電手段は枠体が
    ガラス板に一体に成形される際にガラス板とともに一体
    化されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    の警告灯を有する車両用リヤウインドガラス。
JP19278393A 1993-07-07 1993-07-07 警告灯を有する車両用リヤウインドガラス Pending JPH0717326A (ja)

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