JPH0717290Y2 - Mriのサーフェスコイル - Google Patents

Mriのサーフェスコイル

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JPH0717290Y2
JPH0717290Y2 JP1989100623U JP10062389U JPH0717290Y2 JP H0717290 Y2 JPH0717290 Y2 JP H0717290Y2 JP 1989100623 U JP1989100623 U JP 1989100623U JP 10062389 U JP10062389 U JP 10062389U JP H0717290 Y2 JPH0717290 Y2 JP H0717290Y2
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JP
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surface coil
coil
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capacitor
sensitivity
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孝至 石黒
隆洋 佐藤
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ジーイー横河メディカルシステム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はMRI(磁気共鳴画像撮影装置)のサーフェスコ
イルの特性改善に関する。
(従来の技術) 原子核を静磁場中におくと、原子核は磁界の強さと原子
核の種類によって異なる定数とに比較した角速度で歳差
運動をする。これをラーモアの歳差運動という。この静
磁場に垂直な軸に前記のラーモアの角周波数の高周波回
転磁場を印加すると磁気共鳴が起こり、前記の定数を有
する特定の原子核の集団は共鳴条件を満足する高周波磁
場によって準位間の遷移を生じ、エネルギー準位の高い
方に遷移する。共鳴後高い準位に励起された原子核は低
い準位に戻ってエネルギーの放射を行う。MRIはこの特
定の原子核による核磁気共鳴(以下NMRという)現象を
観察して被検体の断層像を撮影する装置である。このMR
Iにおいて、被検体の小部分の像を見るためには、ボデ
ィコイルを用いるのではなく、部分的に当てて希望する
撮影部位を画像化することのできる表面コイルを用いて
いる。
(考案が解決しようとする課題) ところで、垂直磁場方式のMRIに用いるサーフェスコイ
ルにおいて、第6図に示すような1ターンの平面状のル
ープを形作るサーフェスコイルは、垂直のz方向の磁場
中において水平に置いて使用することはできない。図に
おいて、(イ)は1ループサーフェスコイルの平面図、
(ロ)はz方向の垂直磁場に対して水平方向に置いたサ
ーフェスコイルの感度曲線を示す図である。図中、1は
1ループサーフェスコイル、2は受信NMR信号に対する
感度曲線である。このサーフェスコイル1では、NMR信
号3は静磁場に直交して発生するが、このNMR信号3は
感度曲線2に直交しているためサーフェスコイル1はこ
のNMR信号3に対して感度を持たない。
これに対し、第7図に示す8の字形状のサーフェスコイ
ルがある。図において、(イ)はサーフェスコイルの平
面図、(ロ)は第6図と同様にz方向の垂直磁場に対し
て水平に置いたサーフェスコイルの感度曲線の図であ
る。図中、4は1ループのコイルの中央を捻って8の字
状に成形した8の字サーフェスコイル、5は8の字サー
フェスコイル4により形成される感度曲線である。この
8の字サーフェスコイル4は中央部で捻ってあるため、
図の左側のループと右側のループとでは電流の流れる方
向は逆になっていて、その感度曲線5は(ロ)に示すよ
うに左側のループでは下向きに右側のループでは上向き
になっていて、中央部では感度曲線5は8の字サーフェ
スコイル4の属するxy平面に平行、即ち垂直磁場に対し
て直交しているため、中央部に置かれる被検体のNMR信
号に対しては感度を有している。しかし、この感度曲線
5はxy平面内のx軸方向にのみ存在していて、y軸方向
には存在しないため、この8の字サーフェスコイル4で
は、x軸方向に感ずるのみで、SN比が必ずしも良好とは
云えない。
本考案は上記の点に鑑みてなされたもので、その目的
は、垂直磁場用サーフェスコイルを水平に置いて使用す
る場合においてもSN比の向上したサーフェスコイルを実
現することにある。
(課題を解決するための手段) 前記の課題を解決する第1の考案は、対向する辺に短絡
辺を有し、この短絡辺内にコンデンサを有する第1のサ
ーフェスコイルと、対向する辺に短絡辺を有し、この短
絡辺内にコンデンサを有し、前記第1のサーフェスコイ
ルとの間で鎖交磁束が0となるように配置された第2の
サーフェスコイルと、を備えたことを特徴とするMRIの
サーフェスコイルである。
また、前記の課題を解決する第2の考案は、各ループが
反対方向に電流を流すように作られた8の字状の第1の
サーフェスコイルと、各ループが反対方向に電流を流す
ように作られ、前記8の字形状の第1のサーフェスコイ
ルと鎖交磁束が0となるように配置された8の字状の第
2のサーフェスコイルとを備え、前記第1のサーフェス
コイル及び前記第2のサーフェスコイルの少なくとも一
方は、8の字状の各ループの大きさが異なるように構成
されたものであることを特徴とするMRIのサーフェスコ
イルである。
(作用) 直角座標の1軸方向に配置された2ループからなるサー
フェスコイルが前記の軸方向に感度を有し、これに直交
する他の軸方向に配置された2ループからなるサーフェ
スコイルは前記の軸方向に直角な方向に感度を有し、2
軸方向に感度を持たせることによりSN比の向上を図る。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案の実施例を原理図と共に説
明する。
第1図は本考案の原理的構成を示す原理図である。図に
おいて、第7図と同一の部分には同一の符号を付してあ
る。11は8の字サーフェスコイル4と同じ特性を持ち、
8の字サーフェスコイル4と直交する位置に配置された
8の字サーフェスコイル、12は8の字サーフェスコイル
4に直列に挿入されて8の字サーフェスコイル4のそれ
ぞれ一方のリングと共振回路を形成するコンデンサ、13
は同様に8の字サーフェスコイル11に挿入されているコ
ンデンサである。14は8の字サーフェスコイル4の直列
コンデンサ12の両端に接続れ、前記の共振周波数の微調
整を行いインピーダンス整合を行って、8の字サーフェ
スコイル4で受信したNMR信号をプリアンプ15に入力す
る周波数微調整マッチング回路である。16は8の字サー
フェスコイル11に対して、周波数微調整を行い、インピ
ーダンス整合を行って受信信号をプリアンプ17に入力す
る周波数微調整マッチング回路である。18はプリアンプ
15とプリアンプ17の90°位相差のある2信号の位相を揃
えて合成するコンバイナである。
次に上記のように構成された原理的構成の動作を説明す
る。まず、各8の字サーフェスコイル4,11におけるNMR
信号の受信について説明する。8の字サーフェスコイル
4のNMR信号の受信は第7図(ロ)で示した感度曲線5
の水平部、即ち主磁場に直交する部分で行われる。この
感度曲線5はz軸に垂直なxy平面内にあるが、y軸方向
にコイルが無いため、x軸方向成分のNMR信号に対して
感度を持っている。8の字サーフェスコイル11は8の字
サーフェスコイル4に対して直交しており、xy平面のy
軸方向にコイル面が存在するので、xy平面のy軸方向に
感度を持っている。
z方向の主磁場に垂直なxy平面に平行な面に生ずるNMR
信号の中x方向成分の信号は8の字サーフェスコイル4
を励起して高周波電流を流す。周波数微調整マッチング
回路14はコンデンサ12と8の字サーフェスコイル4との
なす共振回路の共振周波数の微調整を行って受信感度を
上げ、又、インピーダンス整合をして伝達損失をなくし
てプリアンプ15に受信信号を送る。8の字サーフェスコ
イル11も同様にNMR信号のy方向の成分の信号を受信
し、周波数微調整マッチング回路16は8の字サーフェス
コイル11からの信号を受けてプリアンプ17に入力し、入
力された信号はプリアンプ17で増幅される。プリアンプ
15の出力はx方向のNMR信号、プリアンプ17の出力はy
方向のNMR信号なので、両信号はコンバイナ18において9
0°の位相補正をされて同位相の信号とされて出力され
る。この時2個のコイルの感度方向はx,yでzx平面に対
称な形状とすることにより、2コイル間のカップリング
は殆どない。
以上説明したように上述の原理的構成によれば、8の字
形状のサーフェスコイルを2つの直角方向に感度を持つ
ように配置したので、クオドラチャー方式が可能となっ
て、SN比が改善される。
第2図は他の原理的構成を示す原理図である。図におい
て、第1図と同じ部分には同一の符号を付してある。こ
の原理図では8の字サーフェスコイル4,11が互いに重な
っているが8の字サーフェスコイル4はxz平面に対して
対称で、8の字サーフェスコイル11はyz平面に対して対
称であって、2個のコイル間を貫く磁束の総和は零とな
り、第1図のコイルと同じ動作をする。
第3図は本考案の一実施例の構造図である。21はx方向
に長辺を有し、短辺の中心が短絡辺22で結ばれており、
その中央部にコンデンサ23が挿入されていて、その両端
が受信信号の取り出し口になっている方形サーフェスコ
イル、24は方形サーフェスコイル21とは90°の位相差の
ある他は同様な短絡辺25とコンデンサ26を有している方
形サーフェスコイルである。この実施例の方形サーフェ
スコイル21は短絡辺22で2個の矩形のコイルに分離さ
れ、短絡辺22の中央部のコンデンサ23の両端の受信点に
対しては、第7図の(ロ)に示す感度曲線5と同様な感
度曲線を生じ、第2図に示した原理的構成と同様な動作
をする。
第4図は更に他の原理的構成を示す原理図である。図に
おいて、第1図と同等の部分には同一の符号を付してあ
る。図中、31はxz平面に対して対称な形で、中央で捻っ
た形の変形8の字サーフェスコイル、32は2部分に分離
された各部分に挿入されているコンデンサ13と同様なコ
ンデンサである。変形8の字サーフェスコイル31はxz平
面に対称なために第2図と同様な動作により、x方向、
y方向に感度を有している。しかし、2個のコイル間を
貫く磁束の操作は矢張り零となり、両コイルのカップリ
ングはない。
第5図は他の実施例の構造図である。図において、第2
図の原理的構成と同等の部分には同一の符号を付してあ
る。図中、33はxz平面に対して対称に作られた変形8の
字サーフェスコイル、34は第3図のコンデンサ23と同様
に挿入されたコンデンサで、この実施例も第4図に示し
た原理的構成と同様にxz平面に対し対称に作られてい
て、2個のコイル間を貫く磁束の総和は零となり、両コ
イルのカップリングがなく、第1図のコイルと同じ動作
をする。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように本考案によれば、水平に置い
てもx方向y方向の両方向に感度を有するSN比の良好な
垂直磁場用サーフェスコイルが実現できて、実用上の効
果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の原理的構成を示す原理図、 第2図は本考案の他の原理的構成を示す原理図、 第3図は本考案の一実施例を示す構造図、 第4図は本考案の更に他の原理的構成を示す原理図、 第5図は本考案の他の実施例を示す構造図、 第6図は従来の1ループコイルとその感度曲線の図、 第7図は従来の8の字サーフェスコイルとその感度曲線
の図である。 1……1ループサーフェスコイル 2,5……感度曲線、3……NMR信号 4,11……8の字サーフェスコイル 12,13,23,26,32,34……コンデンサ 14,16……周波数微調整マッチング回路 15,17……プリアンプ、18……コンバイナ 21,24……方形サーフェスコイル 22,25……短絡辺 31,33……変形8の字サーフェスコイル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する辺に短絡辺を有し、この短絡辺内
    にコンデンサを有する第1のサーフェスコイルと、 対向する辺に短絡辺を有し、この短絡辺内にコンデンサ
    を有し、前記第1のサーフェスコイルとの間で鎖交磁束
    が0となるように配置された第2のサーフェスコイル
    と、 を備えたことを特徴とするMRIのサーフェスコイル。
  2. 【請求項2】各ループが反対方向に電流を流すように作
    られた8の字状の第1のサーフェスコイルと、 各ループが反対方向に電流を流すように作られ、 前記8の字形状の第1のサーフェスコイルと鎖交磁束が
    0となるように配置された8の字状の第2のサーフェス
    コイルとを備え、 前記第1のサーフェスコイル及び前記第2のサーフェス
    コイルの少なくとも一方は、8の字状の各ループの大き
    さが異なるように構成されたものであることを特徴とす
    るMRIのサーフェスコイル。
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