JPH07172824A - 硫酸根含有高塩基性塩化アルミニウム溶液の製造方法 - Google Patents

硫酸根含有高塩基性塩化アルミニウム溶液の製造方法

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JPH07172824A
JPH07172824A JP31479193A JP31479193A JPH07172824A JP H07172824 A JPH07172824 A JP H07172824A JP 31479193 A JP31479193 A JP 31479193A JP 31479193 A JP31479193 A JP 31479193A JP H07172824 A JPH07172824 A JP H07172824A
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 硫酸根含有高塩基性塩化アルミニウム溶液の
製造方法に於いて、(1)塩基度が50%未満の塩基性
塩化アルミニウム溶液とアルカリとして炭酸塩、又はア
ルミン酸アルカリ溶液と炭酸塩の混合溶液のいずれか一
種を所要の割合にて同時に添加混合反応せしめアルミナ
ゲルを生成する第1工程、(2)第1工程で得られたア
ルミナゲルを、塩基度が50%未満の塩基性塩化アルミ
ニウム溶液に、式 Y=10(12-0.2X) +2〔log 10(93-x) 〕4 、Y’=
10(5-0.08X) +0.5 X=50〜85〔Y,Y’;溶解時間(時間)、X;温
度(℃)〕で与えられる線で囲まれた部分の時間および
温度の範囲内で溶解する第2工程、(3)第2工程で得
られた塩基性塩化アルミニウム溶液に水溶性硫酸塩を添
加する第3工程、よりなることを特徴とする塩基度が6
0〜80%の硫酸根含有高塩基性塩化アルミニウム溶液
の製造方法。 【効果】 経時安定性に優れた硫酸根含有塩基性塩化ア
ルミニウム溶液を供給し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用水、排水、上下
水の処理に利用される硫酸根含有高塩基性塩化アルミニ
ウム(以下、PACと称する)の製造方法に関するもの
である。更に詳細には廉価で且つ常温から比較的高温度
域に於いても貯蔵安定性に優れたPACの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のPACの製造方法を大別すれば、
塩化アルミニウムと硫酸アルミニウムの混合物にCa
化合物を添加、又は硫酸アルミニウムに塩化カルシウム
と水酸化カルシウムを添加し、大部分の硫酸イオンを石
膏として除去しPACを得る方法。硫酸根を含有する
塩酸、又は塩酸のアルミニウム塩に易溶性のアルミナゲ
ルを溶解しPACを得る、或いは塩酸、又は塩酸のアル
ミニウム塩に易溶性のアルミナゲルを溶解後、硫酸や硫
酸ナトリウム等の水溶性硫酸塩を添加しPACを得る方
法、等がある。法は大量の石膏が副生し処分に困る。
【0003】法における従来の製法としては、 (イ)可溶性Al塩を炭酸アルカリを含む水性媒体中で
pHが6.5〜9.8となるように中和し、CO2 /A
2 3 >0.1モル比の炭酸根含有アルミナゲルを生
成せしめ、塩酸又は塩酸−硫酸の混酸に溶解する方法。
(特公昭60−8973号公報) (ロ)アルミン酸ソーダと炭酸ソーダの混合液と硫酸ア
ルミニウムの中和反応により得たゲルを、塩基性塩化ア
ルミニウムに溶解する方法。(特公昭63−12645
号公報) (ハ)塩化アルミニウムとアルミン酸ソーダの中和反応
により得た酸易溶性アルミナゲルをHCl又は塩化アル
ミニウムに溶解する方法。(特公平2−4534号公
報)等が知られている。
【0004】これらの欠点として、(イ)は、アルミナ
ゲルを遊離の酸に溶解するため(ロ)、(ハ)のように
塩化アルミニウム又は塩基性塩化アルミニウムのような
酸性物質に溶解する方法に比較し、2倍以上の多量のア
ルミナゲルを使用せねばならず、その為大容量のアルミ
ゲルの反応槽を必要とし、又その大量のアルミナゲルの
濾過及び酸への溶解に長時間かかり、装置、工程上、経
済的な製法とはいえない。又(ロ)、(ハ)は、アルミ
ナゲルを得る方法として、硫酸アルミニウム又は塩化ア
ルミニウムとアルミン酸ソーダ(又はアルミン酸ソーダ
と炭酸ソーダとの混合物)を反応せしめる方法を開示し
ているが、該方法は、硫酸アルミニウム又は塩化アルミ
ニウムに代え塩基性硫酸アルミニウム又は塩基性塩化ア
ルミニウムを用いる方法に比べ、多量のアルミン酸ソー
ダ又は炭酸ソーダを必要とする為、経済的とはいえな
い。更にただ単にアルミナゲルを酸又はAl塩に溶解す
るのみで高塩基性塩化アルミニウムとした後、硫酸根を
含有させPACに変成する(イ)〜(ハ)に記載の従来
法では、常温(約20℃)でも経時的にゲル化し、また
液温が40℃以上になるような気温の高い時期に貯蔵す
る場合には早期にゲル化又は分解し沈殿が発生するとの
致命的欠点を有する。特にPACの塩基度が70℃を超
える場合は、ゲル化又は沈殿が発生する傾向は著しくな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況下に鑑み、
本発明者らは、廉価で経時安定性に優れたPACを得る
べく鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、硫
酸根含有高塩基性塩化アルミニウム溶液の製造方法に於
いて(1)塩基度が50%未満の塩基性塩化アルミニウ
ム溶液とアルカリとして炭酸塩、又はアルミン酸アルカ
リ溶液と炭酸塩の混合溶液のいずれか一種を所要の割合
にて同時に添加混合反応せしめアルミナゲルを生成する
第1工程、(2)第1工程で得られたアルミナゲルを、
塩基度が50%未満の塩基性塩化アルミニウム溶液に、
式 Y=10(12-0.2X) +2〔log 10(93 −x)〕4 Y’=10(5-0.08X) +0.5 X=50〜85 〔式中、Y,Y’は溶解時間(時間)、Xは温度(℃)
を示す〕で与えられる線で囲まれた部分の時間および温
度の範囲内で溶解する第2工程、(3)第2工程で得ら
れた塩基性塩化アルミニウム溶液に水溶性硫酸塩を添加
する第3工程、よりなることを特徴とする塩基度が60
〜80%の硫酸根含有高塩基性塩化アルミニウム溶液の
製造方法を提供するにある。
【0007】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明の実施に際し、第1工程では塩基性塩化アルミニウム
溶液とアルカリとして炭酸塩、又はアルミン酸アルカリ
溶液と炭酸塩の混合溶液のいずれか一種を所要の割合に
て同時に添加混合反応せしめアルミナゲルを生成する。
ここに於いて使用される塩基性塩化アルミニウム溶液
(以下、BACと称する)は特に限定されないが、式A
ln(OH)m Cl3n-mで表される塩基度〔(m/3
n)×100〕が0を超え、かつ50%未満、望ましく
は30%を超え、かつ50%未満のものである。これに
より後述するアルカリとの反応の際、副生するNaCl
の量が塩酸又は塩化アルミニウムを用いる場合よりも低
減するので、後工程で脱塩化する場合にはゲルの洗浄が
簡素化できる。
【0008】又、アルカリとしては炭酸塩又は炭酸塩と
アルミン酸アルカリとの混合溶液を用いるが、炭酸塩と
しては炭酸ソーダ、アルミン酸アルカリとしてはアルミ
ン酸ソーダが経済上望ましい。アルミン酸ソーダとして
はNa2 O/Al2 3 モル比として1.1〜1.5、
より好ましくは1.1〜1.3のアルミン酸ソーダを用
いれば、副生するNaClの量が低減するばかりでな
く、生成するアルミナゲルの溶解性も向上し、且つアル
ミン酸ソーダも安価である。
【0009】本発明の実施に際し、BACとアルカリを
反応せしめアルミナゲルを生成する方法としては(a)
BACとアルカリを所要の割合にて同時に添加する方
法、より具体的には、張水した反応容器に攪拌下、pH
6〜9の範囲に維持しつつBACとアルカリを同時に注
加する方法の採用を必須とする。従来より酸性アルミニ
ウム塩溶液とアルカリの反応方法としては(b)酸性ア
ルミニウム塩溶液にアルカリを添加する方法。(c)
(b)とは逆にアルカリに酸性アルミニウム塩を添加す
る方法が知られているが、該(b)、(c)法を採用す
る場合には原料添加後の反応系内のAl2 3 濃度が5
%を超えるような濃度の原料を用いる場合には原料を添
加し終える前に高粘度化(ゲル化)し合成できないた
め、通常約4%以下で合成せざるを得ない。他方、本発
明法である”BACとアルカリを所要の割合にて同時に
添加する方法”を採用する場合には原料添加後の反応系
内のAl2 3 濃度が10%程度であっても増粘傾向は
なく、従って、(c)(b)の方法に比較し同容量の反
応槽で約2倍以上の合成が可能となる。加えてこの方法
で得られたアルミナゲルは(c)(b)の方法により得
られたアルミナゲルに比較し希釈、静置時の沈降性に優
れ、希釈後単なる傾潟濾過のみでAl2 3 含有量が1
0%のスラリー(アルミナゲル)を得ることができる。
かかる沈降性は後述するアルミナゲル中よりのNaCl
の除去に際し、装置、時間が大幅に合理化可能である。
更にアルカリ源として炭酸塩の使用を必須とすることに
より極めてBACに対する溶解性に優れたアルミナゲル
を得ることができる。
【0010】炭酸塩とアルミン酸アルカリの混合比率
は、第1,2工程に用いるBACの塩基度、第2工程の
溶解温度、目標とするBACの塩基度により異なるが、
ゲルを生成する場合の反応系内の総Al2 3 量に対
し、およそCO2 /Al2 3 ≧0.2モル比となるよ
うに混合する。これにより第2工程でのBACに容易に
溶解する、所謂易溶性のアルミナゲルを得ることができ
る。
【0011】このようにして得られたアルミナゲルは次
いで塩基度50%未満、通常20%〜50%の低塩基度
のBACに溶解するが、BACに溶解するアルミナゲル
中に含有されるNaCl量が最終製品として得られるP
AC中のAl2 3 量に対しNaCl/Al2 3 モル
比で1を越える場合には、予めPAC中のNaCl/A
2 3 モル比が1以下となるようにアルミナゲルを脱
塩する。もし最終製品であるPAC中のNaCl/Al
2 3 モル比が1を超えるようであれば、40〜50℃
以上の比較的高温度で貯蔵する場合、PACが早期に沈
殿を発生するので好ましくない。
【0012】脱塩方法としては常法による濾過洗浄、希
釈/デカンテーション等いかなる方法でも良いが、本発
明の第1工程により得られたアルミナゲルは、希釈/デ
カンテーションのみで10%のAl2 3 濃度のスラリ
ーが得られるので、特別な濾過器を必要とせず、装置効
率、操業時間の短縮等に於いて極めて有利である。
【0013】本発明の実施に於いて、第2工程のBAC
へのアルミナゲルの溶解は特定温度、特定時間で実施す
ることを必須とする。本発明に於いてBACへのアルミ
ナゲルの溶解は通常約50℃〜約85℃に加熱されたB
ACにアルミナゲルを徐々に添加するが、この際ゲルの
溶解速度の遅速如何に関わらず、少なくとも50〜85
℃の温度で図1に示す時間保持する。即ち、式 Y=10(12-0.2X) +2〔log 10(93 −x)〕4 ,Y’=10(5-0.08X) +0.5 X=50〜85 〔式中、Y,Y’は溶解時間(時間)、Xは温度(℃)
を示す〕で与えられる線で囲まれた部分の溶解温度およ
び溶解時間の範囲内で処理すればよい。 上記の温度を
下回る温度あるいは同温度内でも溶解時間が不足する場
合は、最終製品であるPACの常温における経時的ゲル
化は避けられない。一方、アルミナゲルをBACに50
〜85℃の温度で所定の時間溶解すれば、最終製品のP
ACはゲル化を起こさず経時的に安定に推移する。脱塩
されたアルミナゲルを用いたとしても、溶解時間が所定
の時間を超えた場合にはPACはゲル化は起こさないも
のの、常温以上の温度で比較的早期に沈殿が発生する。
従ってBACが85℃以上の場合にはアルミナゲルを添
加後、直ちに所定の温度範囲内に冷却し、所定時間内で
溶解しなければならない。尚、本発明の温度と溶解時間
は図1の関係を満足すれば安定性の優れたPACを得る
ことが可能であるが、図から明らかなように50℃近辺
の低温域では10時間以上、85℃近辺の高温域では数
分〜数十分と操作時間は短く、工程、装置、作業性等の
観点から温度60〜75℃で図1に規定する時間、通常
2.5〜4時間溶解するのが望ましい。BACへのアル
ミナゲルの添加はBAC溶液にアルミナゲルを一度に多
量に添加するとゲル化が生じるため、添加したアルミナ
ゲル中に存在するCO2 による発泡が著しくない範囲、
通常原料BAC溶液1リットルに対し、約5g(Al2
3 乾体基準)/分〜約10g/分の範囲で、BAC溶
液攪拌下に添加すればよい。
【0014】このようにして得られた塩基度を高めたB
ACは次いで水溶性硫酸塩を添加しPACに変成する。
BACに対する水溶性硫酸塩の添加量は特に制限されな
いが、通常、PACを式 Al2 (OH)X ・Cl
Y (SO4 Z で表わされる組成に於いて、Zが0.0
5〜0.5を満足する範囲で添加すればよい。BACと
水溶性硫酸塩の混合温度は約85℃以下、好ましくは約
30℃〜約70℃の範囲で実施される。混合温度が85
℃以上の場合、直ちに冷却しない限り得られるPACは
経時的に分解し、沈殿を発生する傾向が高くなる。第3
工程で使用する水溶性硫酸塩としては硫酸、硫酸アルミ
ニウム、硫酸ナトリウム等の可溶性硫酸塩のいずれでも
良いが、硫酸アルミニウムを用いるのが好ましい。本発
明の実施に於いて、硫酸根の含有をアルミナゲルを溶解
する前のBACに存在させている場合には、所定量のア
ルミナゲルを全て溶解する前にゲル化が生じ高塩基度の
PACを得ることができない。
【0015】
【発明の効果】以上詳述した本発明方法によれば、 (1)高塩基性塩化アルミニウムを得るためのアルミナ
ゲルの製法として塩基度が50%未満の塩基性塩化アル
ミニウム溶液にアルカリとして炭酸塩、又はアルミン酸
アルカリ溶液と炭酸塩の混合溶液のいずれか一種を反応
せしめアルミナゲルを得る方法を採用するため、先に紹
介した特公昭63−12645号公報や特公平2−45
34号公報のように、アルミナゲルを得る方法として、
硫酸アルミニウム又は塩化アルミニウムとアルミン酸ソ
ーダ(又はアルミン酸ソーダと炭酸ソーダとの混合)を
反応させる方法に比べ、アルミン酸ソーダ又は炭酸ソー
ダの使用量が少なく経済的である。 (2)高塩基性塩化アルミニウムを得る方法として塩基
性塩化アルミニウムにアルミナゲルを溶解する方法を採
用したことにより先に紹介した特公昭60−8973号
公報のように塩酸や塩酸と硫酸の混酸に溶解する方法に
比較しアルミナゲルの使用量が少なくて済むため、アル
ミナゲルを得るための反応槽、濾過槽等の設備の小型化
が可能であるとともに、溶解時間も短時間でよく、結果
として装置的にも操業的にも経済的である。 (3)またアルミナゲルの製法に於いて、BACとアル
カリを所望の割合にて同時に添加混合反応する方法を採
用したことにより、極めて沈降性に優れる10%を超え
る高Al2 3 濃度のアルミナゲルを泥状化することな
く合成を可能ならしめたため、アルミナゲルを得るため
の反応槽、濾過槽等のの設備の小型化とともに脱塩等の
操作も容易となり、結果として装置的にも操業的にも経
済的である。 (4)更に第1工程で得られた硫酸根を含有しない易溶
性のアルミナゲルを特定温度、特定時間で塩基性塩化ア
ルミニウムに溶解・熟成し、その後水溶性硫酸塩と添加
混合する方法を採用したことにより、先に紹介した公知
方法に比較し、常温に於ける経時安定性の改良はもとよ
り、比較的高温度の貯蔵に於いてもゲル化又は沈殿の発
生の極めて少ない硫酸根含有高塩基性塩化アルミニウム
の提供が可能となる。 等、廉価でかつ常温から比較的高温度範囲に於いて、貯
蔵安定性に優れた塩基度60〜80%の硫酸根含有高塩
基性塩化アルミニウム溶液の供給を可能としたもので、
その産業上の価値は頗る大である。
【0016】
【実施例】以下、本発明方法を実施例により更に詳細に
説明するが、本発明はかかる実施例によりその範囲を制
限されるものではない。
【0017】実施例1 予め200gの水を投入した攪拌機付き反応容器中に、
アルミン酸ソーダ(Al2 3 濃度26%、Na2 O/
Al2 3 =1.2モル比)185gと炭酸ソーダ溶液
(14%濃度)250gを混合したアルカリ溶液と、B
AC(Al2 3 濃度13.5%、塩基度48%)43
4gを、pH6.5〜8の範囲に維持しつつ攪拌しなが
ら常温下同時に添加し、Al2 3 濃度10%のアルミ
ナゲルスラリーを得た。このアルミナゲルスラリーを水
にて2.9%に希釈、静置後、上澄水を廃棄することに
より一部脱塩処理してAl2 3 9.2%、NaCl
2.6%のアルミナゲルスラリー1160g得た。脱塩
処理後のアルミナゲルスラリー(全量)をBAC(Al
2 3 濃度12.7%、塩基度48%)600gに60
℃の温度を維持しながら30分で供給し、その後さらに
3時間攪拌保持し溶解処理した(溶解時間3.5時
間)。続いて、該溶液に硫酸アルミニウム(Al2 3
濃度8%)221gを60℃の温度で添加混合し、30
分後に濾過し透明なPAC溶液1960gを得た。この
溶液の組成はAl2 3 10.2%、硫酸根2.5%、
塩基度71.5%、NaCl/Al2 3 (モル比)
0.26であった。このようにして得たPAC150m
lを広口透明瓶に採集密詮し、温度20℃と50℃の各
々の恒温槽に放置し溶液の経時変化を観察した。その結
果を表1に示す。
【0018】比較例1 アルミナゲルスラリーの溶解時間を1時間とした他は実
施例1と同様に行い、透明なPAC溶液を得た。この溶
液の組成はAl2 3 10.1%、硫酸根2.5%、塩
基度71.3%、NaCl/Al2 3 (モル比)0.
26であった。このPACの経時変化を実施例1と同様
の方法で実施した。その結果を表1に示す。
【0019】比較例2 アルミナゲルスラリーの溶解並びに硫酸アルミニウムの
添加を45℃で実施した他は実施例1と同様に行い透明
なPAC溶液を得た。この溶液の組成はAl23
0.1%、硫酸根2.4%、塩基度70.9%、NaC
l/Al2 3 (モル比)0.27であった。このPA
Cの経時変化を実施例1と同様の方法で実施した。その
結果を表1に示す。
【0020】実施例2 予め200gの水を投入した攪拌機付き反応容器中に、
アルミン酸ソーダ(Al2 3 濃度26%、Na2 O/
Al2 3 =1.2モル比)109gと炭酸ソーダ溶液
(25%濃度)320gを混合したアルカリ溶液と、B
AC(Al2 3 濃度14%、塩基度40%)440g
を、pH6〜9の範囲に維持しつつ攪拌しながら常温下
同時に添加し、Al2 3 濃度8.4%のアルミナゲル
スラリーを得た。このアルミナゲルスラリーを水にて
6.1%に希釈、静置後、上澄水を廃棄することにより
一部脱塩処理してAl2 3 8.4%、NaCl8.3
%のアルミナゲルスラリー1070g得た。脱塩処理後
のアルミナゲルスラリー(全量)をBAC(Al2 3
濃度14%、塩基度40%)570gに60℃の温度を
維持しながら30分で供給し、その後さらに7.5時間
攪拌保持し溶解処理した(溶解時間8時間)。続いて、
該溶液に硫酸アルミニウム(Al2 3 濃度8%)37
7gを60℃の温度で添加混合し、30分後に濾過し透
明なPAC溶液1940gを得た。この溶液の組成はA
2 3 10.3%、硫酸根4.3%、塩基度60.8
%、NaCl/Al2 3 (モル比)0.77であっ
た。このようにして得たPAC150mlを広口瓶に採
集密詮し、温度20℃と50℃の各々の恒温槽に放置し
溶液の経時変化を観察した。その結果を表1に示す。
【0021】比較例3 アルミナゲルスラリーを脱塩処理しなかった他は実施例
2と同様に行い透明なPAC溶液を得た。この溶液の組
成はAl2 3 10.2%、硫酸根4.4%、塩基度6
1.2%、NaCl/Al2 3 (モル比)1.11で
あった。このPACの経時変化を実施例1と同様の方法
で実施した。その結果を表1に示す。
【0022】実施例3 実施例1に於いて、BACに対するアルミナゲルスラリ
ーの溶解条件を80℃、30分とし、その後40℃まで
急冷した後、該溶液に硫酸アルミニウムを添加混合し、
30分後に濾過した他は同様に行い透明なPAC溶液を
得た。この溶液の組成はAl2 3 10.2%、硫酸根
2.4%、塩基度70.9%、NaCl/Al2
3 (モル比)0.05であった。このPACの経時変化
を実施例1と同様の方法で実施した。その結果を表1に
示す。
【0023】比較例4 実施例1に於いて、BACに対するアルミナゲルスラリ
ーの溶解条件を100℃、30分とし、その後40℃ま
で急冷した後、該溶液に硫酸アルミニウムを添加混合
し、30分後に濾過した他は同様に行い透明なPAC溶
液を得た。この溶液の組成はAl2 3 10.4%、硫
酸根2.4%、塩基度70.7%、NaCl/Al2
3 (モル比)0.05であった。このPACの経時変化
を実施例1と同様の方法で実施した。その結果を表1に
示す。
【0024】比較例5 攪拌機付き反応容器にBAC(Al2 3 濃度11%、
塩基度48%)533gを入れ、攪拌下アルミン酸ソー
ダ溶液(Al2 3 濃度26%、Na2 O/Al2 3
=1.2モル比)185gと炭酸ソーダ溶液(10%濃
度)350gを混合したアルカリ溶液を常温下に添加
し、Al2 3 濃度10%のアルミナゲルスラリーを得
ようとしたが、アルカリ溶液の70%を添加した時点で
ゲル化し、以後攪拌不能となった。
【0025】比較例6 硫酸アルミニウムの添加をアルミナゲルスラリー添加前
に実施した他は、実施例1と同様に行ったが、アルミナ
ゲルスラリーの80%を添加した時点でゲル化し、所望
のPACは得られなかった。
【0026】
【表1】 注:Gはゲル化日数、その他は沈殿発生日数を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】は塩基性塩化アルミニウム溶液に対するアルミ
ナゲルの溶解温度および溶解時間を示し、本発明に於い
て規定する、この反応により得られた塩基性塩化アルミ
ニウム溶液の経時安定性に優れた範囲を、溶解温度と溶
解時間の関係として斜線部分として表したものである。
【符号の説明】
図中Y,Y’は溶解時間(分)、Xは溶解温度(℃)示
し 、 Y=10(12-0.2X) +2〔log 10(93 −x)〕4 Y’=10(5-0.08X) +0.5, X=50〜85であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 蘆谷 俊夫 愛媛県新居浜市惣開町5番1号 住友化学 工業株式会社内 (72)発明者 阪谷 達也 大阪市城東区鴫野西四丁目1番24号 朝日 化学工業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫酸根含有高塩基性塩化アルミニウム溶液
    の製造方法に於いて(1)塩基度が50%未満の塩基性
    塩化アルミニウム溶液とアルカリとして炭酸塩、又はア
    ルミン酸アルカリ溶液と炭酸塩の混合溶液のいずれか一
    種を所要の割合にて同時に添加混合反応せしめアルミナ
    ゲルを生成する第1工程、(2)第1工程で得られたア
    ルミナゲルを、塩基度が50%未満の塩基性塩化アルミ
    ニウム溶液に、式 Y=10(12-0.2X) +2〔log 10(93 −x)〕4 Y’=10(5-0.08X) +0.5 X=50〜85 〔式中、Y,Y’は溶解時間(時間)、Xは温度(℃)
    を示す〕で与えられる線で囲まれた部分の時間および温
    度の範囲内で溶解する第2工程、(3)第2工程で得ら
    れた塩基性塩化アルミニウム溶液に水溶性硫酸塩を添加
    する第3工程、よりなることを特徴とする塩基度が60
    〜80%の硫酸根含有高塩基性塩化アルミニウム溶液の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 第1工程における塩基性塩化アルミニウ
    ム溶液の塩基度が20%を超え50%未満であることを
    特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 第1工程における塩基性塩化アルミニウ
    ムとアルカリの反応を張水下、塩基性塩化アルミニウム
    溶液とアルカリをpH6〜9範囲に維持しつつ同時に添
    加混合反応せしめることを特徴とする請求項1記載の方
    法。
  4. 【請求項4】 第1工程における炭酸塩が炭酸ナトリウ
    ムである請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 第1工程で使用するアルミン酸アルカリ
    のモル比(M2 O/Al2 3 )が1.1〜1.5であ
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  6. 【請求項6】 第1工程で使用するアルミン酸アルカリ
    がアルミン酸ナトリウムであることを特徴とする請求項
    1又は4記載の方法。
  7. 【請求項7】 第2工程に用いる塩基性塩化アルミニウ
    ム溶液の塩基度が20%を超え50%未満であることを
    特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 第2工程で用いるアルミナゲルが最終製
    品として得られる硫酸根含有塩基性塩化アルミニウム中
    のAl2 3 量に対し、NaCl/Al2 3 モル比が
    1以下になるように脱塩されたアルミナゲルであること
    を特徴とする請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 第2工程に於ける塩基性塩化アルミニウ
    ムに対するアルミナゲルの溶解条件が温度60〜75
    ℃、2.5〜4時間の範囲内であることを特徴とする請
    求項1記載の方法。
  10. 【請求項10】 第3工程における水溶性硫酸塩の添加
    混合温度が30〜70℃であることを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  11. 【請求項11】 第3工程における水溶性硫酸塩が硫酸
    アルミニウムであることを特徴とする請求項1又は10
    記載の方法。
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