JPH07171991A - サーマルプリンタ - Google Patents
サーマルプリンタInfo
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- JPH07171991A JPH07171991A JP6289298A JP28929894A JPH07171991A JP H07171991 A JPH07171991 A JP H07171991A JP 6289298 A JP6289298 A JP 6289298A JP 28929894 A JP28929894 A JP 28929894A JP H07171991 A JPH07171991 A JP H07171991A
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Abstract
発色させられるだけのエネルギ−を発生することが可能
なサーマルプリンタの提供を目的としている。 【構成】 複数の発熱体と電池とを有するサーマルプリ
ンタにおいて、電池の残容量を検知して、電池の残容量
に応じて、同時に駆動する発熱体の数を決定するように
構成した。
Description
された複数の発熱抵抗体に駆動パルスを印加して発熱さ
せて印字を行うサーマルプリンタに関する。
熱を発生させ、発生エネルギーにより感熱紙に印字を行
うサーマルプリンタが知られている。サーマルプリンタ
は、発熱抵抗体が発生するエネルギーにより感熱紙の表
面の発色層を発色させるもので、エネルギーの強弱に応
じて印字濃度が変化する。
リンタにおいて、例えば、ニッケル−カドミウム電池な
どの内蔵電源を発熱抵抗体の駆動電源としている場合、
電池の残量が少なく駆動する発熱体の数が多いと、電池
が出力可能な電流量以上の電流が必要となり、発熱体が
感熱紙を発色させるだけのエネルギ−を発生できないよ
うな場合がある。
鑑み、電池の残量が少なくても、発熱体が感熱紙を発色
させられるだけのエネルギ−を発生することが可能なサ
ーマルプリンタの提供を目的としている。
複数の発熱体と、電池と、前記電池の残容量を検知する
検知手段と、前記電池の残容量に応じて、消費エネルギ
ーの最大値を決定する手段と、前記消費エネルギーの最
大値を越えないように、前記複数の発熱体を駆動する駆
動手段と、を有する構成となっている。
を複数のブロックに分割し、ブロック毎に発熱体を同時
に駆動することが可能である。さらに、前記駆動手段
は、前記複数のブロックの数を決定する決定手段を有す
ることが可能である。
検知する電圧検知手段を有し、前記駆動手段は前記電池
の電圧に応じて前記複数の発熱体を駆動することが可能
である。
のサーマルラインプリンタについて詳細に説明する。こ
のサーマルラインプリンタ10は、この一実施例におい
ては、A5サイズの感熱紙からなる用紙P上に、図示し
ない例えばパーソナルコンピュータからのプリント情報
に基づき、後述するサーマルラインヘッド154を有す
るサーマルラインプリント機構60を用いて、高速度で
画像形成(プリント動作)する事が出来ると共に、例え
ば、携帯型のパーソナルコンピュータに帯同可能な様
に、即ち、携帯可能な程度に小型に構成されている。
に示すような横置き状態での使用と、図2に示すような
縦置き状態での使用を選択することが出来る様に構成さ
れている。また、このサーマルラインサーマルラインプ
リンタ10は、後述する電池室62内に収納された充電
可能なニッケル−カドミウム電池64によりサーマルラ
インプリント機構60は駆動される様に構成されてい
る。尚、この一実施例においては、サーマルラインプリ
ント機構60は、AC電源を図示しないAC/DCコン
バータを用いて変換したDC電圧により、駆動され得る
様にも構成されている。ここで、DC電圧が印加された
状態で駆動されていない場合には、上述したニッケル−
カドミウム電池64は充電される様に設定されている。
0は、略直方体状のハウジング12を備え、このハウジ
ング12は上ハウジング部14と下ハウジング部16と
から構成されている。尚、これら上ハウジング部14と
下ハウジング16とは、図示しないビスにより互いに着
脱可能に固着されている。
る上ハウジング部14の前方部の略中央部には、これの
上面14a及び前面14bに渡り、後述するニッケル−
カドミウム電池64が収納される電池室62を覆う電池
蓋18が取り外し自在に取り付けられている。また、こ
の上ハウジング部14の上面14aの後方には、幅方向
の略全長に渡り、図1に示す様に横置き状態で使用され
る際に用紙Pが縦長状態でハウジング12内に挿入され
る第1の用紙挿入溝20が形成されている。また、上ハ
ウジング部14の上面14aの略中央部には、幅方向の
略全長に渡り、プリント済の用紙Pがハウジング12内
から排出される用紙排出溝22が形成されている。ま
た、上ハウジング部14の後面14cには、幅方向の略
全長に渡り、図2に示す様に、縦置き状態で使用される
際に用紙Pが縦長状態で挿入される第2の用紙挿入溝2
4が形成されている。ここで、横置き状態を示す図1に
おける上ハウジング14の後面14cは、縦置き状態を
示す図2における上ハウジング14の上面を構成してい
る。尚、これら第1及び第2の用紙挿入溝20,24と
用紙排出溝22とは、A5サイズの用紙Pが縦長状態で
挿入されるに適切な長さ、即ち、A5サイズの短辺の長
さより僅かに長い長さを有する様に夫々形成されてい
る。
前方右側には、パワー釦26が押し込み自在に取り付け
られており、このパワー釦26を押し込み駆動する事に
より、後述するパワースイッチ28(図3に示す)がオ
ンし、駆動系88及びサーマルラインプリント機構60
が駆動可能状態になされる様に構成されている。尚、こ
のパワースイッチ28がオンする事により、上ハウジン
グ部14の上面14aの前方左側に配設されたパワー
(POW/CHRG)ランプ30が点灯する様になされ
ている。ここで、このパワーランプ30は、電池室62
内に収納されたニッケル−カドミウム電池64の残量が
所定量よりも減じた場合に、点滅される様に設定されて
いる。
左側には、オンライン(ONLINE)釦32、モード
設定(MODE)釦34、強制送り(FEED)釦36
が並設されている。ここで、オンライン釦32はこれを
押し込み駆動する毎に、図示しないオンラインスイッチ
がオンライン(接続)状態とオフライン(断絶)状態と
で順次切替えられる様に設定されている。尚、上ハウジ
ング部14の上面14aの前方左側に配設されたオンラ
イン(ONLINE)ランプ38は、オンライン状態が
設定される事により点灯し、オフライン状態が設定され
る事により消灯する様に設定されている。
み駆動する毎に、図示しないフォント切替えスイッチ
が、プリント動作に用いられる文字フォントとして明朝
体を選択する状態とゴシック体を選択する状態とで順次
切替えられるように設定されている。尚、上ハウジング
部14の上面14aの前方左側に配設されたフォント
(ゴシック)ランプ40は、ゴシックフォントが選択さ
れる事により点灯し、明朝体フォントが選択される事に
より消灯する様に設定されている。
駆動している間だけ図示しない駆動スイッチをオンし
て、後述する駆動系88において、フィードローラ84
及びプラテンローラ86を強制的に回転駆動して、用紙
Pを強制的に搬送(排出)することが出来る様に設定さ
れている。また、上ハウジング部14の上面14aの前
方左側には、紙なし表示(P.E.)ランプ42が配設
され、これは後述する用紙搬送路から用紙Pが排出され
た際に点灯され、第1及び第2の用紙挿入溝20,24
から同時に用紙Pが挿入された異常状態が発生した際に
点滅される様に設定されている。尚、これら4種類のラ
ンプ30,38,40,42は、夫々この一実施例にお
いてはLED(Light Emitting Device) から構成されて
いる。
より後方よりの部位には、これの上面14a及び右側面
14dに渡り凹部44が形成されており、この凹部44
内には、後述するサーマルラインヘッド154とプラテ
ンローラ86との圧接状態を解除する為のリリースレバ
ー46がハウジング12の長手方向に沿って延出した軸
線回りに揺動自在に配設されている。このリリースレバ
ー46は、図1に示す状態で、サーマルラインヘッド1
54とプラテンローラ86との圧接状態を許容し、図1
において図示する状態から時計方向に揺動する事によ
り、サーマルラインヘッド154とプラテンローラ86
との圧接状態を強制的に解除して、両者の間に挟持され
た用紙Pが容易に取り出される事を許容する様に設定さ
れている。
ング部14の後方部の略中央部には、これの上面14a
及び後面14cに渡り、裏蓋48が揺動自在に軸支され
ている。この裏蓋48を上方に揺動する事により、ハウ
ジング12内の後方の中央部(即ち、後述するスライド
プレス部材192が配設される配設空間SP)が開放さ
れる事になる。そして、このようにハウジング12の後
方部の略中央部が開放される事により、横置き状態にお
いて第1の用紙挿入溝20から挿入されてきた用紙Pを
フィードローラ84に接触させる為のスライドプレス部
材192をハウジング12に対して着脱(交換)するこ
とが出来る事になる。
を下半分を構成する下ハウジング部16の右側面16a
の前方部には、図示しないパーソナルコンピュータ等の
外部機器にオンライン接続する為の接続コネクタ50
が、また、後方部には、図示しないAC/DCコンバー
タに接続する為の電源コネクタ52が夫々配設されてい
る。また、図2に示す様に、下ハウジング部16の左側
面16bには、プリント濃度を調整する為の濃度調整ダ
イヤル54が横置き状態で垂直軸線回りに回動自在に配
設されている。この濃度調整ダイヤル54を適宜回転す
る事により、後述するサーマルラインヘッド154の発
熱量を調整し、用紙P上のプリント濃度を所望の濃度に
設定することが出来る事になる。
置する上ハウジング14の上面14aには、コ字状に形
成された用紙ガイド56の両端が夫々挿入される挿入孔
58が形成されている。この用紙ガイド56は、図1に
示す様に、横置き状態において挿入孔58に挿入して使
用されるもので、図2に示す縦置き状態においては、下
ハウジング部16の底面に形成された図示しない保持溝
内に収納・保持されている。
マルラインプリント機構60の構成を、図3以降の図面
を参照して、詳細に説明する。図3は電池蓋18を取り
外し、上ハウジング部14を取り除いた状態でのハウジ
ング12内の構成を示す上面図であり、図4は図3にお
けるA−A断面を示している。これら図3及び図4に示
す様に、ハウジング12内の前方の略中央部には、電池
室62が配設されており、この電池室62内には、上述
した電池蓋18を開放する事により、ニッケル−カドミ
ウム電池64が交換可能に装填される様になされてい
る。この電池室62の図中右方には、上述したパワー釦
26によりオン−オフ動作されるパワースイッチ28が
配設されている。
28との位置関係は、図4から明らかな様に、パワース
イッチ28のアクチュエータ28aは、パワー釦26の
中心軸線から側方にオフセットされた状態になされてい
る。このオフセットは、パワー釦26を常時上方に付勢
する為のスプリング66の下部受け面として、パワース
イッチ28のスイッチ本体28bの上面を利用する為に
設定されている。
示す様に、制御基板68上に固着されている。この制御
基板68は、ハウジング12の下ハウジング部16の底
面上に図示しないビスを介して固設されている。ここ
で、この制御基板68には、上述した接続コネクタ50
及び電源コネクタ52が固着されている。尚、この制御
基板68上には、全体制御を司るマイコン70と、制御
プログラムや初期値等が記憶されたEPROM72と、
例えばプリント情報をビットマップ上に展開する為のD
RAM74と、ゴシックフォントが記憶された第1のフ
ォントROM76と、明朝体フォントが記憶された第2
のフォントROM78等が取り付けられている。尚、こ
の制御基板68には、後述するヘッドサポート156を
上方に付勢して、このヘッドサポート156に支持され
るサーマルラインヘッド154をプラテンローラ86に
圧接させる為の一対のコイルスプリング182が貫通さ
れる為の一対の開口80が形成されている。
62の図中左方には、上述した4個のLED30,3
8,40,42が実装されるLED基板82が取り付け
られている。一方、電池室62の後方には、フィードロ
ーラ84やプラテンローラ86を回転自在に支持すると
共に、これらフィードローラ84やプラテンローラ86
を回転駆動する為の駆動系88が取り付けられるフレー
ム90が配設されている。このフレーム90は、この一
実施例においては3本のビス92(図3及び図11に示
す。)を介して、上ハウジング部14の下面に下方から
固着されている。
す様に、上述したビス92が夫々挿通される3箇所の取
り付けボス94a,94b,94cが一体的に形成され
た略平板状のフレーム本体96と、このフレーム本体9
6の左端部に起立した状態で一体的に形成された左側板
98と、このフレーム本体96の右端部に起立した状態
で一体的に形成された右側板100とを概略備えて構成
されている。ここで、フレーム本体96は、これの下方
に配設されるアンダーガイド184(後述する)との間
に、第1または第2の用紙挿入溝20,24から挿入さ
れてきた用紙Pを案内・搬送する為の共通用紙搬送路F
0 を規定している。また、左側板98は、後述する駆動
系88の取り付け基板として機能し、左右の両側板9
8,100は、ヘッドサポート156を回動自在に軸支
する基台として機能している。
の前方には、プラテンローラ86が収納・配設される為
の空間102を隔てた状態で、プリント動作が終了した
用紙Pを用紙排出溝22までガイドする為の排出ガイド
部104が、両側板98,100間に掛け渡された状態
で一体的に備えられている。この排出ガイド部104
は、図9及び図10に示す様に、プラテンローラ86の
外周に対向する様に、断面円弧状に形成され、両者の間
で規定される円弧状の用紙排出路Fd の終端は、用紙排
出溝22に開口している。
6の後部96aは上方に向けて緩やかに折曲されてい
る。一方、このフレーム本体96の直後方には、略L字
状の挿入ガイド部106が、両側板98,100間に掛
け渡された状態で一体的に備えている。この挿入ガイド
部106は、図11に示す様に、上述したフレーム本体
96の緩やかに折曲された後部96aとの間に、横置き
状態で第1の用紙挿入溝20から挿入されてきた用紙P
を、上述した共通用紙搬送路F0 に向けて案内する為の
第1の用紙搬送路F1 を規定する縦部106aと、アン
ダーガイド184との間に、縦置き状態で第2の用紙挿
入溝24から挿入されてきた用紙Pを、上述した共通搬
送路F0 に向けて案内する為の第2の用紙搬送路F2 を
規定する横部106bと備えて一体的に形成されてい
る。ここで、第1の用紙搬送路F1 の基端部は、上述し
た第1の用紙挿入溝20に開口し、第2の用紙搬送路F
2 の基端部は、上述した第2の用紙挿入溝24に開口し
ている。
この一実施例においては、図1に示す横置き状態で使用
される際に、第1の用紙挿入溝20を介してハウジング
12内に挿入されてきた用紙Pを更に前方の共通用紙搬
送路F0 に向けて(詳細には、プラテンローラ86と後
述するサーマルラインヘッド154との転接部に向け
て)搬送する為と、図2に示す縦置き状態で使用される
際に、第2の用紙挿入溝24を介してハウジング12内
に挿入されてきた用紙Pを更に前方の共通用紙搬送路F
0 に向けて搬送する為との、共通の搬送手段として配設
されている。
96の前方には、上述した空間102内に位置した状態
で、プラテンローラ86が回動可能に支持されている。
このプラテンローラ86は、図12に取り出して示す様
に、シャフト部108と、このシャフト部108の両端
108a,108bを残して外周に同軸に取り付けられ
たローラ本体110とを備えて構成されており、このロ
ーラ本体110は、この一実施例においては、ウレタン
フォームから形成されている。
a,108bには、夫々ベアリング112,114が嵌
入されている。そして、シャフト部108の一端部10
8aに嵌入された一方のベアリング112は、図7に示
す左側板98の略中央部に形成された第1の貫通孔11
6に貫通されており、従って、シャフト部108は一端
部108aで左側板98に回転可能に支持される事にな
る。尚、シャフト部108の一端部108aの端縁は、
この一方のベアリング112から更に外方に突出してお
り、この突出端には、駆動系88を構成する第1の従動
ギヤ118が同軸に、且つ、一体的に取り付けられてい
る。
に嵌入された他方のベアリング114は、図8に示す右
側板100の先端部に下向きに開放する様に形成された
円弧状の凹部120に下方からスナップ結合状態で下方
への偏位を禁止された状態で嵌合されており、このよう
にして、シャフト部108は他端部108bで右側板1
00に回転可能に支持される事になる。
本体96の後方の略中央部には、フィードローラ84の
ローラ本体122が収納される開口124が形成されて
いる。そして、図3に示す様に、このフレーム本体96
の後部上には、フィードローラ84が回転可能に取り付
けられている。このフィードローラ84は、図13に取
り出して示す様に、シャフト部126を備え、このシャ
フト部126の長さは、図3に示す様に、一端部126
aが左側板98から外方に突出し、他端部126bが上
述した開口124上を通過して、これから所定長さだけ
延出した位置で終端する様に設定されている。そして、
上述したローラ本体122は、開口124内に収納され
る為に、シャフト部126の他端部126b寄りに同軸
に、且つ、一体的に取り付けられている。
26aには、図示していないがベアリングが嵌入されて
いる。ここで、一端部126aに嵌入されたベアリング
は、図7に示す左側板98の後方部に形成された第2の
貫通孔128に貫通されており、従って、シャフト部1
26の一端部126aは左側板98に回転可能に支持さ
れる事になる。尚、シャフト部126の一端部126a
の端縁は、このベアリングから更に外方に突出してお
り、この突出端には、駆動系88を構成する第2の従動
ギヤ130が同軸に、且つ、一体的に取り付けられてい
る。
は、フレーム本体96上の開口124に隣接する位置に
配設された軸受部132に回動可能に支持されている。
このようにして、フィードローラ84は、固定された軸
線回りに回動可能にフレーム90に取り付け・支持され
る事になる。
ラテンローラ86を夫々回転駆動する為の駆動系88の
構成を説明する。先ず、この駆動系88が取り付けられ
る基板としてのフレーム90の左側板98は、図7に示
す様に、前方に位置した略正方形状の前方部分98a
と、この前方部分98の上端面と面一な上端面を有し、
右側板100に略対応した形状に前方部分98aの後方
に形成された後方部分98bとから一体的に形成されて
いる。この前方部分98aの内面には、図6及び図10
に示す様に、駆動系88を構成する所の、パルス信号に
より駆動される所謂ステッピングモータとしての駆動モ
ータ134(図3に示す。)を保持する保持部136が
内方に向けて突出した状態で一体的に形成されている。
また、この前方部分98aには、駆動モータ134のモ
ータ軸134aが遊嵌される第3の貫通孔138が形成
されている。このモータ軸134aの先端には、図3に
示す様に、駆動ギヤ140が同軸に、且つ、一体的に取
り付けられている。
所定位置には、第1乃至第3の支持ピン142,14
4,146が植設されており、これら第1乃至第3の支
持ピン142,144,146には、夫々に後述する第
1乃至第3のアイドルギヤ148,150,152が回
動自在に軸支されている。
8において、駆動モータ134の駆動力をプラテンロー
ラ86及びフィードローラ84に伝達する為の駆動力伝
達機構としてのギヤトレインの構成を説明する。上述し
た第1の支持ピン142に回動自在に支持された第1の
アイドルギヤ148の大径部148aは、駆動ギヤ14
0に噛合しており、この第1のアイドルギヤ148の小
径部148bは、第2の支持ピン144に回動自在に支
持された第2のアイドルギヤ150の大径部150aに
噛合している。また、この第2のアイドルギヤ150の
小径部150bは、プラテンローラ86に同軸に固定さ
れた第1の従動ギヤ118に噛合している。
の支持ピン146に回動自在に支持された第3のアイド
ルギヤ152に噛合しており、この第3のアイドルギヤ
152は、フィードローラ84に同軸に固定された第2
の従動ギヤ130に噛合している。ここで、第1の従動
ギヤ118の歯数は第2の従動ギヤ130の歯数より僅
かに少なくなる様に設定されている。この結果、駆動モ
ータ134の駆動力は、以上の様に構成されたギヤトレ
インを介してプラテンローラ86及びフィードローラ8
4に伝達され、これらを回転駆動する事となる。ここ
で、この駆動時において、プラテンローラ86の回転速
度がフィードローラ84の回転速度よりも僅かに早く設
定されている。従って、後述する用紙Pの連続供給時に
おいて、先の用紙Pの後端と、後の用紙Pの前端とが確
実に搬送方向に沿って分離される事になる。また、フィ
ードローラ84によりプラテンローラ86まで搬送され
た用紙Pは、両者の間で、テンションを掛けられた状態
でピンと張られる事になる。尚、フィードローラ84の
シャフト部126と第2の従動ギヤ130との間には、
図示していないが滑りクラッチが介設されている。
けられたフレーム90の下方には、サーマルラインヘッ
ド154を支持するヘッドサポート156が、フレーム
90の後部に揺動自在に軸支されている。この揺動支持
の為、フレーム90を構成する左右の両側板98,10
0の外面の後方部には、図7及び図8に示す様に、軸支
ピン158,160が夫々外方に向けて突出した状態で
形成されている。一方、ヘッドサポート156は、図1
2に取り出した状態で示す様に、略平板状のサポート本
体162と、このサポート本体162の左端部に起立し
た状態で一体的に形成された左側板164と、このサポ
ート本体162の右端部に起立した状態で一体的に形成
された右側板166と、このサポート本体162の前端
部に起立した状態で一体的に形成され、先端部が前方に
傾斜した状態で折曲された排紙ガイド部168を概略備
えて構成されている。
部には、上述した軸支ピン158,160に夫々外方か
ら嵌入され揺動支持される為の支持開口170,172
が形成されている。また、左右の側板164,166の
前方部の上端面には、プラテンローラ86を回動支持す
る為の左右一対のベアリング112,114が夫々嵌入
支持される為の円弧状の位置決め凹部174,176が
形成されている。一方、サポート本体162には、用紙
Pの搬送方向に沿って延出した長溝からなる一対のヘッ
ド取り付け穴178(図12においては、一方のヘッド
取り付け穴のみ図示されている。)が形成されている。
6の用紙Pの搬送方向に沿う幅は、対応するベアリング
112,114が夫々緊密に嵌入されるに最適の値に設
定されている。従って、この一実施例においては、図1
5及び図16に夫々示す様に、ヘッドサポート156の
両位置決め凹部174,176にプラテンローラ86の
両端に取り付けられたベアリング112,114が夫々
嵌入する事により、このヘッドサポート156とプラテ
ンローラ86との間の相対位置が正確に規定される事に
なる。
6のサポート本体162上には、周知のサーマルライン
ヘッド154が載置され、上述のヘッド取り付け穴17
8を介して下方から挿通された一対の取り付けねじ(図
示せず。)により、サーマルラインヘッド154はサポ
ート本体162上に固定されている。この固定動作の
際、サーマルラインヘッド154の発熱位置(図3にお
いて符号Xで示されるライン)がプラテンローラ86と
の転接位置に正確に位置決めされる様に、図示しない取
り付け治具を介して、その取付位置を用紙Pの搬送方向
に沿って正確に調整・規定された状態で、固定される様
になされている。尚、このサーマルラインヘッド154
のヘッドサポート156への取り付け治具を介しての取
り付け位置調整動作、及び、この位置調整動作後の固定
動作においては、ヘッドサポート156はフレーム90
から取り外された状態で、実行される様に設定されてい
る。
れており、また、このヘッドサポート156に対してサ
ーマルラインヘッド154は取り付け治具を介してその
取付位置を正確に規定された状態で取り付け・固定され
ており、更に、ヘッドサポート156の両位置決め凹部
174,176にプラテンローラ86の両端に取り付け
られたベアリング112,114が夫々嵌入する事によ
り、このヘッドサポート156とプラテンローラ86と
の間の相対位置が正確に規定されているので、このサー
マルラインヘッド154が取り付け・固定されたヘッド
サポート156をフレーム90に揺動自在に取り付けた
状態で、ヘッドサポート156の両位置決め凹部17
4,176にプラテンローラ86のベアリング112,
114を夫々嵌入させる事により、サーマルラインヘッ
ド154とプラテンローラ86との間の位置関係は、サ
ーマルラインヘッド154の発熱位置Xがプラテンロー
ラ86に正確に転接する様に正確に規定される事にな
る。
ーマルラインヘッド154の発熱位置Xがプラテンロー
ラ86に正確に転接する様に正確に規定されているの
で、プラテンローラ86の直径を小さく設定する事が可
能となり、このプラテンローラ86の直径は、サーマル
ラインプリンタ10の全体のサイズに大きく影響を与え
るものである為、この様にして、このサーマルラインプ
リンタ10の全体構成を小型化することが出来る事にな
る。
7に示す様に、下ハウジング部16の底部上に形成され
た一対のばね受け座180に夫々の下端を受けられたコ
イルスプリング182により、上方に向けて回動付勢、
換言すれば、サーマルラインヘッド154がプラテンロ
ーラ86に下方から転接する様に回動付勢されている。
ここで、この図17及び上述した図5に示す様に、これ
らばね受け座180は、下ハウジング部16の底部の上
方に配設された制御基板68に形成された開口80を介
して、この制御基板68の上方に取り出されている。
ト156はプラテンーラ86が位置決めされた状態で取
り付けられているフレーム90に揺動自在に支持されて
いる。従って、上述した一対のコイルスプリング182
の付勢力により、サーマルラインヘッド154の発熱位
置Xは、その全長に渡り、確実に、プラテンローラ86
に転接する状態が達成される事になる。この結果、この
一実施例においては、プリント動作時において、用紙P
はこれがサーマルラインヘッド154とプラテンローラ
86との間に挟持された状態で、その幅方向の全長に渡
りサーマルラインヘッド154に確実に密着する事とな
る。このようにして、この一実施例においては、用紙P
はその幅方向の全長に渡り確実にラインプリントされる
状態が達成される事となる。
説明から明らかな様に、サーマルラインヘッド154は
プラテンローラ86に下方から少なくとも転接する状態
で接触する状態が達成されれば良いものである。この結
果、サーマルラインヘッド154をプラテンローラ86
に接触させる為のコイルスプリング182の付勢力は比
較的小さな力で済むことになる。従って、この一実施例
においては、サーマルラインヘッド154のプラテンロ
ーラ86に接触する圧接力は極めて小さいものとなる。
サーマルラインヘッド154とプラテンローラ86との
転接部に挟持される用紙Pの先端が、強い圧接力でサー
マルラインヘッド154の表面に係合し、これを傷つけ
る虞れが実質的になくなる事になる。また、サーマルラ
インヘッド154を、常時、プラテンローラ86に転接
させても、プラテンローラ86に永久変形等の悪影響を
与える虞がなくなる事になる。この結果、例えば、使用
待機状態においてサーマルラインヘッド154をプラテ
ンローラ86から引き離しておき、用紙の先端がサーマ
ルラインヘッドとプラテンローラとの間を通過した後に
サーマルラインヘッドをプラテンローラに対して圧接さ
せる様に構成された従来のオートリトラクション機構を
設けなくても済むことになる。このようにして、従来必
要とされたオートリトラクション機構がこの一実施例に
おいては不要となり、その分のコストダウンを図ること
が出来ると共に、これを設けなくて良い分だけ装置全体
の小型化を図ることが出来る事になる。
する排紙ガイド部168は、図19に示す様に、サーマ
ルラインヘッド154がプラテンローラ86に転接した
状態において、プラテンローラ86の下部に前方におい
て対向する様に位置決めされており、サーマルラインヘ
ッド154によりプリント動作された用紙Pの先端は、
この排紙ガイド部168に当接し、上方に向けてその搬
送方向を変更され、成上述した用紙排出路Fd に導かれ
る様に設定されている。
6に取り付けられたサーマルラインヘッド154との間
には、図11に示す様に、共通用紙搬送路F0 及び第2
の用紙搬送路F2 の底面を規定するアンダーガイド18
4が介設されている。このアンダーガイド184は、図
18にその取り付け状態を底面図として示す様に、略平
板上のガイド本体186と、このガイド本体186の中
央部略後方に形成された開口188と、ガイド本体18
6の下面に取り付けられ、この開口188を介してガイ
ド本体186の上方に取り出された付勢板190とを備
えて構成されている。ここで、この付勢板190は、図
19に示す様に、共通用紙搬送路F0 にもたらされた用
紙Pの先端をフィードローラ84に強制的に転接させ、
用紙Pとフィードローラ84との摩擦係合力により、フ
ィードローラ84の回転に伴い用紙Pをプラテンローラ
86とサーマルラインヘッド154との転接部に向けて
搬送させることが出来る様に構成されている。
2に示す様に縦置き状態で使用する際においては、第2
の用紙搬送路F2 と共通用紙搬送路F0 とは略一直線状
になされているので、第2の用紙挿入溝24を介してハ
ウジング12内に挿入された用紙Pの先端は、用紙Pの
自重により、第2の用紙搬送路F2 を下降して、共通用
紙搬送路F0 にもたらされ、ここで、付勢板190とフ
ィードローラ84との転接部に確実にもたらされる事に
なる。この為、この一実施例においては、付勢板190
とフィードローラ84との転接部より用紙搬送方向に関
して上流側には、用紙Pに搬送力を付与する何らの機構
も配設されてはいない。
図1に示す様に横置き状態で使用する際においては、第
1の用紙搬送路F1 と共通用紙搬送路F0 とは所定の鈍
角(換言すれば、第1の用紙搬送路F1 と第2の用紙搬
送路2 とは所定の鋭角)で交差状態に設定されているの
で、第1の用紙挿入溝20を介してハウジング12内に
挿入された用紙Pの先端は、そのままでは、共通用紙搬
送路F0 には搬送され難い事になる。この為、この一実
施例においては、第1の用紙搬送路F1 にもたらされた
用紙Pに搬送力を付与して、強制的に共通用紙搬送路F
0 に向かわさせる様にする為に、第1の用紙搬送路F1
にある用紙Pをフィードローラ84に摩擦係合させる為
の圧接手段としてのスライドプレス部材192が、図2
0及び図24に示す様に、フィードローラ84と裏蓋4
8との間に規定された配設空間SP内において、フィー
ドローラ84の中央部に対向した状態で配設されてい
る。尚、この配設空間SPは、第1の用紙搬送路F1 に
連通している。
及び図22に取り出して示す様に、図20に示す様に水
平方向に沿って移動可能に配設され、フィードローラ8
4に対向する面が、このサーマルラインプリンタ10が
図1に示す横置き状態において、移動軸線としての水平
線に対して所定角度だけ傾斜した斜面から構成される様
に設定されたプレス本体194と、このプレス本体19
4の斜面に全面的に貼着された摩擦板としてのラバープ
レート196と、このプレス本体194をフィードロー
ラ84に対して圧接させる為のコイルスプリング198
とを備えて構成されている。ここで、このプレス本体1
94を図20に示す状態において水平方向に沿ってのみ
移動可能とする為に(即ち、一方向に沿ってのみフィー
ドローラ84に進退自在に支持する為に)、プレス本体
194の両側面には、図20に示す状態において一方向
に沿って延出する溝194a,194bが形成されてお
り、一方、フレーム90の後部中央には、図6、図9、
及び図24に夫々示す様に、上述した配設空間SPに臨
んだ状態で、これら溝194a,194bに夫々嵌合す
ると共に、横置き状態で水平方向に延出する一対のスラ
イドガイド200a,200bが設けられている。
図22に示す様に、上述したコイルスプリング198の
先端が受けられる円筒状のばね受け座202が一体的に
形成されている。ここで、このコイルスプリング198
は、その先端がばね受け座202に収納されると共に、
図20に示す様に、その後端が裏蓋48の内面に係合す
る事により、軸方向に沿って縮小され、プレス本体19
4をフィードローラ84に向けて付勢する付勢力を発揮
する様に設定されている。
は、複数枚の用紙Pが第1の用紙挿入溝20に挿入され
てきた場合に、一枚づつフィードローラ84とスライド
プレス部材192との転接部に挟持される様に、換言す
れば、複数枚の用紙Pを所謂捌く事が出来る様にする為
に配設されている。
ハウジング部14に形成された第1の用紙挿入溝20か
らハウジング12内に挿入されてきた用紙Pは、第1の
用紙搬送路F1 を通過中に、このスライドプレス部材1
92によりフィードローラ84に圧接され、これの回転
駆動に応じて更に前方に搬送される事になるが、このス
ライドプレス部材192に貼着されたラバープレート1
96は、図20に示す横置き状態において水平線に対し
て、上述した所定角度だけ傾斜した状態で、フィードロ
ーラ84に接触している。この結果、フィードローラ8
4の回転により前方に搬送される事となった用紙Pは、
ラバープレート196の傾斜面に沿って搬送され、用紙
Pの先端は、斜めに、共通用紙搬送路F0 の下面を規定
するアンダーガイド184(詳細には、このアンダーガ
イド184を構成する付勢板190の上面)に当接する
事になる。従って、この用紙Pの先端は確実に共通用紙
搬送路F0 内に入り込み、その後、この共通用紙搬送路
F0 内を搬送される事になる。
スライドプレス部材192との間で挟持された状態でハ
ウジング12内でジャムした場合には、このジャムった
用紙Pの後端が第1の用紙挿入溝20から突出している
場合には、この後端を後方に引き抜く事により、簡単に
用紙Pをハウジング12から取り出すことが出来る事に
なる。詳細には、このようにジャムった用紙Pを後方に
引き抜こうとした場合、これが摩擦係合しているラバー
プレート196の表面は、このラバープレート196が
貼着されたプレス本体194の移動方向に対して傾斜し
てるので、このジャムった用紙を上方に引き抜こうとす
る力のプレス本体194の移動方向に沿う分力が発生す
る事になる。この分力は、このプレス本体194をフィ
ードローラ84に圧接しようとするコイルスプリング1
98の付勢力に抗する対向力として機能する事となり、
結果として、ラバープレート196がフィードローラ8
4に圧接する力が弱められる事になる。このようにし
て、別段、ジャムった用紙Pをフィードローラ84に押
し付けているプレス部材192を取り除かなくとも、上
述した様に、単に、このジャムった用紙Pを後方に引き
抜くだけで、これをハウジング12から取り出すことが
出来る事になる。
紙Pの先端がプレス部材192の先端に引っ掛かって、
これを後方に引き抜くことが出来ない場合には、裏蓋4
8を後方に回動して、配設空間SPを開放する事によ
り、このプレス部材192を後方に引き出すことが出来
る。このようにして、例え、ジャムの程度が甚だしい場
合でも、簡単にプレス部材192をハウジング12から
取り出す事により、このジャムを解除する事が容易に出
来る事になる。ここで、このようなプレス部材192の
ハウジング12内からの取り出しにより、消耗品として
のラバープレー196を容易に新品に交換することが出
来る事になる。
ンローラ86とサーマルラインヘッド154との転接部
で生じた場合に、両者をリリースさせる必要が発生する
場合がある。この為、図23に示す様に、上述したリリ
ースレバー46には、これがヘッドサポート156の右
側板100の上端面に対向する部分に、カム部204が
取り付けられている。このカム部204は、図1及び図
23に実線で示す様に、リリースレバー46が図中左方
に倒れている場合には、右側板100の上端面に当接せ
ず、一対のコイルスプリング182の付勢力により、所
定の圧接力でサーマルラインヘッド154がプラテンロ
ーラ86に当接する事を許容し、図23に鎖線で示すよ
うに、リリースレバー46が図中右方に倒れている場合
には、右側板100の上端面に当接して、一対のコイル
スプリング182の付勢力に抗してヘッドサポート15
6を押し下げ、サーマルラインヘッド154がプラテン
ローラ86から下方に離間する様に形成されている。
おいては、このリリースレバー46は図1に示す様に図
中左方に倒れた状態に設定しておき、上述した様に、用
紙Pがプラテンローラ86とサーマルラインヘッド15
4との転接部でジャムった場合には、このリリースレバ
ー46を図中右方に倒す事により、サーマルラインヘッ
ド154がプラテンローラ86から下方に離間し、両者
の間における用紙Pの挟持が解除され、このようにし
て、ジャムった用紙Pは容易に後方に引き抜かれ、ジャ
ムが解除される事になる。
F1 に臨んだ状態で、且つ、上述したフィードローラ8
4とスライドプレス部材192との転接部よりも、用紙
搬送方向上流側に位置した状態で、用紙Pが第1の用紙
挿入溝20を介してハウジング12内に挿入された事を
検知する第1の検知器206が、フレーム90を構成す
るフレーム本体96の後部96aに配設されている。ま
た、第2の用紙搬送路F2 に臨んだ状態で、用紙Pが第
2の用紙挿入溝24を介してハウジング12内に挿入さ
れた事を検知する第2の検知器208が挿入ガイド部1
06の横部106bに配設されている。また、図20に
示す様に、共通用紙搬送路F0 に臨んだ状態で、且つ、
上述したプラテンローラ86とサーマルラインヘッド1
54との転接部よりも、用紙搬送方向上流側に位置した
状態で、用紙Pが共通用紙搬送路F0 内にある事を検知
する第3の検知器210が、フレーム90のフレーム本
体96に配設されている。第1乃至第3の検知器20
6,208,210は、夫々、用紙Pの先端の通過によ
りオン動作し、後端の通過によりオフ動作する様に構成
されている。
08は、駆動系88及びサーマルラインプリント機構6
0の起動タイミングを規定する為のスタートセンサとし
て機能する様に構成されている。また、第3の検知器2
10は、第1または第2の検知器206,208がオン
動作してから所定時間経過してもオン動作しない場合
や、プリント動作にかかる時間を越えてオン動作し続け
ている場合や、第1または第2の検知器206,208
がオフ動作してから所定時間経過してもオフ動作しない
場合に、用紙Pがジャムしたと検出するジャムセンサと
して機能すると共に、サーマルラインプリント機構60
におけるプリント開始タイミングを規定する頭出しセン
サとして機能する様に構成されている。
25のブロック図に基づいて説明する。プリンタ10の
駆動制御を司るマイコン(CPU)70は、16メガバ
イトのアドレス空間を有する1チップマイコンである。
CPU(マイコン)70は、アドレスポート AB0〜AB23
および データポート DB0〜DB15 を介して、EPR
OM72、DRAM74、第1のフォントROM76お
よび第2のフォントROM78、G/A(ゲートアレ
イ)402と接続されている。CPU70はアドレスポ
ート AB0〜AB23 を介してアドレスバスABへアドレス
を指定するアドレスデータを送出し、また、データポー
ト DB0〜DB15 を介してデータをデータバスDBより送
受信する。
タ10の駆動を制御するプログラムや各種初期データが
書き込まれている。DRAM74は、ホストコンピュー
タ等からプリンタ10へと転送された印字データに基づ
いて画像出力のためのビットマップを展開する領域、イ
ンターフェースからのデータを蓄える領域、その他各種
処理の作業領域として使用されるダイナミックラムであ
る。第1のフォントROM76および第2のフォントR
OM78には、印字データをDRAM上にビットマップ
展開する際に使用する文字フォントデータが格納されて
いる。本実施例のプリンタ10においては、明朝体およ
びゴシック体の2種類のフォントが選択できるようにな
っており、それぞれのフォントに対応して第1のフォン
トROM76および第2のフォントROM78が設けら
れている(ブロック図には1個のみを示す)。また、C
PU70は、ゲートアレイ(G/A)402を介して、
インターフェイス(I/F)404とデータのやりとり
や、パワーオン表示・オンライン表示・フォント選択状
態表示・P. E. (用紙切れ)表示のためのLED3
0、38、40、42の駆動などの処理を行う。
ストコンピュータなどから転送されてくる印字データを
受信するためのプリンタインターフェース(セントロニ
クス社仕様準拠)で、8本のデータ線と3本の制御線を
有している。インターフェース(I/F)404のデー
タ線PDATA1〜8は、印字データの転送に用いら
れ、3本の制御線はそれぞれ、 1) /DATASTB:印字データをプリンタに読み込
ませる信号 2) BUSY:プリンタがデータを受け取れないことを
示す信号、 3) /ACK:プリンタがデータを読みとったことを示
す信号、 の3種類の信号を転送する。さらに、CPU70は、 A) オンライン釦32の操作によりオン・オフされて印
字データの受信の可不可を設定するオンラインスイッチ
410、 B) モード設定釦34の操作によりオン・オフされて印
字フォントを切り換えるモード設定スイッチ412、 C) 強制送り釦36の操作に応じて記録紙の強制搬送を
設定する強制送りスイッチ414、 のそれぞれのオン・オフをポートOL、FNT、FDよ
り読み込み、各スイッチの設定に応じて(即ち、オンラ
イン釦32・モード設定釦34・強制送り釦36の操作
に応じて)各処理を行う。
圧 V_Batt がアナログポート AN2に印加される。CPU
はポート AN2 に印加された電圧値をA/D変換し、こ
れに基づいてバッテリ電圧(外部電源電圧)を検知して
いる。
ータ450から出力される電圧VDDを検知しており、検
知電圧がある値以下になると、CPU70に対しリセッ
ト信号(/RESET)を発生する。リセットIC416はポ
ート/RESET(以下、ロー・アクティブの信号およびロー
・アクティブの信号を受けるポートは、その信号あるい
はポートを表す文字列の前に「/」を付して示す)から
CPU70に信号を入力して、VDDが所定値を越えない
限りCPU70をリセットする。従って、例えば、プリ
ンタ10の動作中にVDDが所定値より低くなった場合
や、プリンタ10の起動時にVDDが所定値に満たない場
合などには、CPU70はリセットされ、誤動作が防止
される。
送路F2 の入り口に設けられた第1の検知器206およ
び第2の検知器208、共通用紙搬送路F0 中サーマル
ラインヘッド154より搬送方向上流側に設けられた第
3の検知器の出力信号がポート PUS、PDS 、PTOP より
CPU70に入力される。CPU70はこれらの検知器
出力信号をモニタすることにより、用紙の搬送状態を知
ることができる。
路である。Xtal420が発生した基準クロックに基
づいて、DRAM74上にビットマップ展開された印字
データを、1行毎にサーマルヘッド側へ転送する際の転
送クロックCLKがCPU70のポート Port1 より出
力される。すなわち、転送クロックCLKに同期して、
印字データがサーマルヘッド154に転送される。1行
分の印字データは2分割されて(DATA1 および
DATA2)、Port2 および Port3 から送出される
(詳しくは後述)。
(図示せず)の発熱エネルギーは、CPU70の Port4
〜Port7 から送出されるストローブ信号(詳しくは後
述)により制御される。言い換えれば、DATA1およ
びDATA2の印字データにより駆動されるべき発熱抵
抗体が特定され、印字データ転送後に印加されるストロ
ーブ信号によって当該発熱抵抗体が所望のエネルギーを
発生するよう駆動される。
サーミスタ422が設けられている。サーミスタ422
の、ブリーダ抵抗により分割された電位はCPU70の
アナログ入力ポート AN1 に印加される。CPU70
は、印加された値(アナログ値)をA/D変換してサー
マルヘッド154の温度を検知している。
よび A・/A・B ・/B からモータ駆動回路430へ、モ
ータ134の駆動を制御するための駆動制御信号を送出
している。モータ駆動については後に詳述する。
ET440をオン・オフするための信号を送出する。電
源スイッチが押されてメインスイッチSWMAINが閉
じられると、FET440がオン状態になる。すると、
FET440を介して、サーマルヘッド、モータ駆動回
路、および周辺回路に供給するためバッテリ電圧を変換
するDC−DCコンバータ450に、バッテリ電源が供
給される。CPU70が動作を開始すると、ポート /PO
N はローとなり、FET440がオン状態となる。一旦
FET440がオンとなれば、電源スイッチが離されて
も(すなわちメインスイッチSWMAINが開放となっ
ても)、FET440のオン状態は維持され、従ってプ
リンタ10のパワーはホールドされる。なお、DC−D
Cコンバータ450は、CPU70、EPROM72、
DRAM74、ROM76等の駆動電源VDD用とし
て、バッテリ電圧 14.4 ボルトを5ボルトに変換する。
一旦信号 /PON がハイとなり、FET440がオフされ
ると、それ以降は電源が供給されなくなる。従って、F
ET440がオフされた場合には、パワー釦26を再度
操作して、メインスイッチSWMAINをオンすること
により、再起動するようになっている。
ル−カドミウム電池64を内蔵しており、これから約 1
4.4 ボルトの電圧を得ている。また、本実施例のプリン
タ10には電源コネクタ52が設けられており、ACア
ダプタなどの外部電源が接続可能となっている。ACア
ダプタは家庭用の交流100ボルトを18ボルトの直流
電圧に変換するもので、変換された直流電圧が電源コネ
クタ52よりプリンタ10に入力される。なお、ACア
ダプタが接続された際には、切り換え手段460によ
り、電源が内蔵バッテリから外部電源に切り換えられ
る。なお、この切り換えはACアダプタが電源コネクタ
52に接続されることにより操作される機械的な切り換
え手段に限らず、リレー等を用いた電気的な切り換え手
段とする事も可能である。また、外部電源としては、A
Cアダプタ以外に、カーバッテリなどをアダプタを介し
て接続するようにしてもよい。
4は2560ドット(2560個)の発熱抵抗体が横一
列に並んだラインサーマルヘッドである。1番目から1
280番目のドットのデータ(オン・オフを示すデー
タ)はDATA1として、1281番目から2560番
目のドットデータはDATA2として、CPU70から
サーマルヘッド154へと送られる。なお、サーマルヘ
ッド154に送られるドットデータはシリアルデータと
して、転送クロックCLKに同期して送られる。
体を4グループに分割し、それぞれをタイミングをずら
して駆動している(4分割駆動)。発熱抵抗体の4つの
グループは、ストローブ信号/STB1〜/STB4
を" L" にすることにより、印字データ(ドットデー
タ)に従って通電され発熱する。なお、このグループ化
は一時に大量の電流が流れてバッテリを消耗させること
を防ぐために行われるものである。したがって、バッテ
リが十分に充電されている時、あるいは、外部電源が接
続されている場合など電源の消耗が問題にならない場合
には、4つのグループ中2つをあるいは4つのグループ
全てを同時に駆動する(すなわち2グループ分割として
駆動する)ことも可能である。
構成を表す概念図である。上述のように1番目から12
80番目までの発熱抵抗体154Hに対応したデータが
CPU70から転送されてくると、データはサーマルラ
インヘッド154に設けられたシフトレジスタ154A
に転送クロックCLKに同期して格納される。サーマル
ヘッドの発熱抵抗体154Hとシフトレジスタ154A
および154Bの各ビットとは1対1に対応しており、
シフトレジスタの内容が" 1" ならば/STBnが"
L" になったときに対応する発熱抵抗体が発熱する。
えると(DATA1の転送が終了すると)、/STB1
を" L" にして、印字を開始する(なお、ここでは4分
割駆動として話を進める)。/STB1が" L" から"
H" になると同時に/STB2を" H" から" L" にし
て印字を続け、シフトレジスタ154Aに格納されたデ
ータに基づく印字を完了する。一方、/STB1が"
L" になると、転送クロックCLKに同期してシフトレ
ジスタ154BへのDATA2(1281番目から25
60番目までのデータ)の転送を開始する。そして、/
STB2による印字が終わると(DATA2の転送はす
でに完了しているので)、/STB2が"L" から" H"
になると同時に/STB3を" L" にしてシフトレジ
スタ154Bが格納しているデータに基づき印字を続け
る。同様にして、/STB3が" H" になると同時に/
STB4を" L" にする。以上のように、DATA1の
CPU70からサーマルラインヘッド154(シフトレ
ジスタ154A)への転送が完了すると、直ちにシフト
レジスタ154Aに格納されたデータに基づく印字が実
行される。また、DATA2はDATA1に基づく(シ
フトレジスタ154Aの格納データに基づく)印字が行
われるている間にシフトレジスタ154Bに転送されて
いるので、シフトレジスタ154Aの格納データに基づ
く印字が終了すると同時にシフトレジスタ154Bの格
納データに基づく印字が開始される。
ータが書き込まれている時には、シフトレジスタ154
Bにも何らかのデータが書き込まれる可能性があるが、
そのデータは無効データとみなしている。さらに、いず
れかのストローブ信号/STBnが" L" となっている
間は転送クロックCLKが入力されてもデータはシフト
レジスタには書き込まれない様になっている。従って、
DATA2がシフトレジスタ154Bに格納されている
間にシフトレジスタ154Aが書き換えられることはな
い。すなわち、DATA1に基づいて印字が行われてい
る時に、DATA2としてデータをシフトレジスタ15
4Bに転送しても、シフトレジスタ154Aの内容が書
き換えられることはない。このため、ストローブ信号 /
STB1 が" L" になると、直ちに転送クロックCLKに
同期してDATA2の転送が開始される。これにより、
DATA1に基づく印字が終了すると同時にDATA2
に基づく印字を開始することが可能となっている。同様
にして、/STB3、/STB4によって印字が行われ
ている間に次行のデータDATA1がシフトレジスタ1
54Aに転送される。
すべての駆動が終了すると、1行分の印字が終了したこ
とになる。本実施例のプリンタ10においては、1行分
の印字が終了すると、次の行を印字する前に(すなわち
ストローブ信号を出力する前に)バッテリ電圧を検知し
ている。印字中にバッテリ電圧が降下すると警告表示を
行う。バッテリ電圧が、最低動作電圧を下回った場合に
は、印字動作を中止する。なお、印字中は、発熱抵抗体
に電流が流れるため、発色させる画素数にほぼ比例した
量(駆動される発熱素子の数にほぼ比例した量)だけバ
ッテリ電圧が下降する。
っていない場合(紙送りを行っていない場合)、消費電
力を抑える目的で、/POWER_DOWN 信号を" L" にしてス
テップモータの相電流を小さくしている。プリンタ10
においては、モータ駆動時の相電流(規定値)は200
mA、非駆動時(/POWER_DOWN 信号" L" 時)の相電流は
10mA となっている。印字動作を始めるためには記録
紙の搬送を開始する必要があり、このためステップモー
タの駆動に先立って /POWER_DOWN 信号を" H" にし
て、相電流を10mAから規定値の200mA に上げる必
要がある。本実施例では、ステップモータは2相励磁方
式により駆動している。従って、印字開始前に(モータ
134の駆動開始直前に)電流が20mA から400mA
に増加する。このため、バッテリの電圧が下降する。
CPU70はこの時のバッテリ電圧(印字前に /POWER_
ON が" L" から" H" に変わった時点でのバッテリ電
圧)を検知し、プリンタ10の駆動に必要な最低電圧以
下であれば警告表示を行って、印字動作を行わないで停
止する。
動モータ134の制御と、バッテリ電圧の関係を示すタ
イミングチャートである。
ると、CPU70からサーマルヘッド154へ1行分の
印字データが転送される。まず、DATA1(発熱抵抗
体の1個目から1280個目までに対応するデータ)を
CLKに同期して転送する。
34を駆動して用紙の搬送を開始し、同時に/STB
1、/STB2を順に" L" にして発熱抵抗体(1〜1
280個目)を駆動する。/STB2は/STB1が"
L" から" H" になると直ちに" L" になる。また、/
STB1が" L" になると、シフトレジスタBにデータ
を書き込んでもシフトレジスタAの内容は書き換えられ
ないので、/STB1が" L" になると、速やかにDA
TA2の転送を開始している。すなわち1個目から12
80個目の発熱抵抗体を駆動している間にDATA2
(発熱抵抗体1281個目〜2560個目に対応するデ
ータ)をCLKに同期させて転送する。/STB2によ
る駆動が完了した時点ではすでにDATA2の転送も完
了しているので、/STB2に続いて、/STB3、/
STB4を順次" L" にして残りの発熱抵抗体(発熱抵
抗体1281個目〜2569個目)を駆動する。こうし
て/STB1〜/STB4が順次、ストローブ信号によ
って決められる所定時間ずつ"L" となることにより、
サーマルラインヘッドの一列の発熱抵抗体全ての駆動が
完了する。図において、/STB1を時間T11、次いで
/STB2を時間T21の間" L" とすることにより発熱
抵抗体の1個目から1280個目までの駆動が完了し、
/STB3を時間T31、次いで/STB4を時間T41の
間" L" とすることにより、1281個目から2560
個目までの発熱抵抗体の駆動が完了する。2行目の印字
は同様に、時間T12、時間T22、時間T32、時間T42
の間/STB1〜/STB4をそれぞれ" L" とするこ
とにより実行する。
に示すように/STB1および/STB2による発熱抵
抗体の駆動が終わると次のパターンに移行する。すなわ
ち、T11およびT21の間は、A="H" 、/A="L"、B="L" 、
/B="H" というパターンであり、T31およびT41の間
は、A="H" 、/A="L"、B="H" 、/B="L" というパターン
になる。以降、同様にして4分割された発熱抵抗体の2
つが駆動される毎に励磁パターンが更新される。本プリ
ンタにおいては、駆動モータ134に1パルス(1パタ
ーン)の駆動パルスが印加されると用紙が1/2行分進
むようになっている。すなわち、2パルスの駆動パルス
が駆動モータ134に印加されると、用紙は1行分搬送
され、その間に発熱抵抗体が全て駆動されることにな
る。このようにして、用紙を1行分搬送し、その間に1
行分の印字を行うという処理を繰り返すことにより、1
ページ分の印字を完了する。
ドミウム電池64を電源電圧としている。ニッケル−カ
ドミウム電池64は、電池が新しいうち(完充電直後)
は電圧が高く、消耗するにつれて次第に電圧が下がると
いう特性を持っている。しかも、初めのうちは時間経過
に対する電圧の下がり方は比較的緩やかであるが、ある
程度まで下がると以降は急激に電圧が下がり、本プリン
タ10においては印字が不可能となる。そこで、本プリ
ンタ10においては、1行印字を行う毎にバッテリ電圧
を検知し、検知したバッテリ電圧が所定値より小さくな
った場合には、警告表示を行い、さらに最低動作電圧よ
り小さくなった場合には印字動作が中止される。
のように、駆動パルスを印加する前に/POWER_DOWN 信号
を" L" から" H" にしている(Ta )。モータは2相
励磁方式で駆動されており、駆動開始(Tb )以降は、
A・/A・B・/Bのいずれか2つが" H" 、2つが"
L" というパターンを形成している。このため、モータ
駆動中はモータ駆動による駆動電流の変動はほとんど無
いと考えられる。図において、Ta では上述の/POWER_D
OWN の変化によりバッテリ電圧が減少している。Tb で
は、モータ駆動開始のためにバッテリ電圧はさらに減少
している。Tc- Td 間でのバッテリ電圧の変化(上
昇)は、印字率(発熱抵抗体の駆動数)がTb - Tc 間
で発熱する発熱抵抗体数よりも減少したためにバッテリ
電圧が上昇しているものである。
a 、Tb 、Td において行われる。Ta で行われるのは
上述のようにモータの相電流を上昇させる時点での電圧
検知であり、以降は印字中の各ライン毎の電圧検知が行
われることになる。
ドミウム電池64を電源電圧としている。ニッケル−カ
ドミウム電池64は、電池が新しいうち(フル充電直
後)は電圧が高く、消耗するにつれて(残容量が少なく
なるにつれ)次第に電圧が下がるという特性を持ってい
る。しかも、初めのうちは時間経過に対する電圧の下が
り方は比較的緩やかであるが、ある程度まで下がると以
降は急激に電圧が下がる。このため、上記構成のプリン
タ10においてサーマルヘッドと駆動モータを同時に駆
動しようとした場合、負荷が大きくなりすぎて電池の電
圧降下を容量を越えてしまいサーマルヘッドの発熱量が
感熱紙を発色させるに到らない場合がある。上記の特性
から、ニッケル−カドミウム電池64の電圧を検知する
ことにより、電池の残容量が予測できる。この特性を利
用して、本発明においては、一列に配置された発熱抵抗
体を複数のグループに分割し、ニッケル−カドミウム電
池の電圧に応じて、同時に駆動するグループの数を変え
るようにしている。言い換えれば、ニッケル−カドミウ
ム電池の電圧に応じて、複数の発熱抵抗体の分割数を変
えている。
印字制御を説明するフローチャートである。電源が投入
されると、イニシャライズ・メモリテストが行われる
(S1〜S5)。既に述べたように、DRAM74にエ
ラーが発見されると(Y:S7)、印字動作を行わず、
エラー表示を行って(S9)、動作を停止する。
検知器208が用紙を検出していれば、S13で用紙の
頭出し(用紙を印字位置まで搬送)を行い、インターフ
ェースにデータが着信するまでは、S11〜S15の処
理が繰り返される。なお、S13の用紙の頭だしは、初
めて用紙が検出された場合にのみ用紙を所定の印字位置
まで搬送するものであり、一旦頭だしが行われれば、そ
れ以降はこのステップ(S13)では何も行われず、次
のS15へ処理は進む。データがインターフェースI/
Fに着信すると(Y:S15)、再度用紙の存在を調べ
る(S17)。ここで用紙が検出されると、頭だし処理
が行われる(S19)。なお、S13と同様、頭だし処
理は、初めて用紙が検出された場合にのみ用紙を印字位
置まで搬送するもので、すでに頭だし処理により用紙が
所定位置まで搬送されている場合には、何もせずに次の
ステップへ進む。
74にイメージを書き込む(S21)。1ページ分のイ
メージを書き込むまでS11〜S22の処理が繰り返さ
れる。イメージの書き込みが完了すると(Y:S2
2)、S23で用紙検出が行われる。ここでは、用紙が
印字位置に搬送されない限り処理はS25へは進まな
い。なお、S24の頭だし処理も、上述のS13および
S19の頭だし処理と同様、初めて用紙を検出した場合
にのみ用紙の搬送処理が行われる。
位置まで搬送されると、CPU70はDATA1の送出
を開始する(S25)。DATA1の送出が終了すると
(S25)、駆動モータ134の駆動を開始し(S2
7)、印字処理に移る。印字処理はS29から始まる処
理で、S29で1行分の印字を行った後、S35でバッ
テリ電圧を検知している。バッテリ電圧が13ボルトを
越えていれば(Y:S35)、図29に示すように、/S
TB1 、/STB2 を同時に出力し、その後で /STB3、/STB4
を同時に出力するよう制御する(S37)。すなわち、
4グループに分割されている発熱抵抗体を、2グループ
づつを1ブロックとして同時に駆動して印字を行う。バ
ッテリ電圧が13ボルト以下ならば(N:S35)、前
述の様に(図26参照)ストローブ信号 /STB1〜/STB2
の" L" が順次出力されるよう制御される(S39)。
なお、ここで、バッテリ電圧が12ボルト以下と判定さ
れると(N:S41)、警告表示が行われ(S43)、
電圧が最低動作電圧以下と判定されれば(Y:S4
5)、印字動作を停止する。バッテリ電圧が最低動作電
圧より大きければ、印字が終了していない限り、次の行
の印字が行われる。この場合、ストロ−ブ信号は、図2
6に示すように出力される。印字が終了すると、用紙が
排紙が行われ(S33)、その後は、S11以降の処理
が繰り返される。
ボルトを越えている場合には、/STB1 および /STB2 が
同時に出力される。すなわち、1個目〜1280個目の
発熱体を同時に駆動することが可能となっている。ニッ
ケル−カドミウム電池の場合、電池の残容量が多いうち
は電圧が高く、残容量が減るにつれて電圧が低くなると
いう特性がある。電圧が13ボルトを越えている状態で
は、残容量は十分にあると考えられるため、プリンタに
よる消費電力が大きめでも駆動可能であると考えられ
る。同様に、1281個目〜2560個目の発熱体も同
時に駆動可能である。ところが、バッテリ電圧が13ボ
ルト以下となれば、 /STB1〜/STB4 は別々に出力される
(同時には出力されない)。すなわち、同時に駆動する
ことができるのは、1個目〜640個目、641個目〜
1280個目・・・・ということになる。
クに分け、電圧が高い場合にはブロック2つを同時に駆
動し、電圧が低い場合には同時に駆動するブロックは一
つだけとしている。しかし、ブロック分割数は4つに限
る必要はなく、また、電圧と同時に駆動できるブロック
数との関係も、2段階ではなくもっと細かくすることも
可能である。
定されることなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形可能である事はいうまでもない。
の発明に係わるプリンタをサーマルラインプリンタに適
用する様に説明したが、この発明は、このような適用に
限定されることなく、他のプリント機構、例えば、サー
マルドットプリント機構を有するプリンタや、インクジ
ェット式プリント機能を有するプリンタ等、如何なる構
成のプリント機構を有するプリンタにも適用することが
出来る事は言うまでも無い。
(残容量)に応じて、同時に駆動される発熱体の最大数
を変更しているので、電池を効率的に利用することがで
きる。
ルラインプリンタの一実施例の構成を横置き状態で示す
斜視図である。
ルラインプリンタの一実施例の構成を縦置き状態で示す
斜視図である。
ら、電池蓋18を取り外し、上ハウジング部14を取り
除いた状態で、ハウジング12内の構成を示す横断面図
である。
リンタの断面形状を示す縦断面図である。
状を示す縦断面図である。
形状を示す縦断面図である。
プリンタの断面形状を示す縦断面図である。
して、両者の位置決め状態を示す示す斜視図である。
図である。
ムの左側面図である。
グに対するヘッドサポートの嵌合状態を示す右側面図で
ある。
グに対するヘッドサポートの嵌合状態を示す左側面図で
ある。
ラインプリンタの縦断面図である。
ルラインプリンタから下ハウジング部、制御基板、及
び、ヘッドサポートを取り除いた状態で示す底面図であ
る。
ーマルラインプリンタの縦断面図である。
プリンタの断面形状を示す縦断面図である。
ら示す斜視図である。
ら示す斜視図である。
る為の縦断面図である。
ウジングの背面を取り除いた状態で示す背面図である。
するブロック図である。
構造を説明する概念図である。
るタイミングチャートである。
る。
ミングをしめすタイミングチャートである。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の発熱体と、 電池と、 前記電池の残容量を検知する検知手段と、 前記電池の残容量に応じて、消費エネルギーの最大値を
決定する手段と、 前記消費エネルギーの最大値を越えないように、前記複
数の発熱体を駆動する駆動手段と、を有するサーマルプ
リンタ。 - 【請求項2】 前記駆動手段は、前記複数の発熱体を複
数のブロックに分割し、ブロック毎に発熱体を同時に駆
動することを特徴とする請求項1のサーマルプリンタ。 - 【請求項3】 前記駆動手段は、前記複数のブロックの
数を決定する決定手段を有することを特徴とする、請求
項2のサーマルプリンタ。 - 【請求項4】 前記検知手段は、前記電池の電圧を検知
する電圧検知手段を有し、前記駆動手段は前記電池の電
圧に応じて前記複数の発熱体を駆動することを特徴とす
る、請求項1、2または3のサーマルプリンタ。 - 【請求項5】 複数の発熱体と、 電池と、 前記複数の発熱体を同時に駆動可能な駆動手段と、 前記電池の残容量を検知する検知手段と、 前記電池の残容量に応じて、同時に駆動する前記複数の
発熱体の数を決定する制御手段と、を有するサーマルプ
リンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6289298A JPH07171991A (ja) | 1993-10-30 | 1994-10-28 | サーマルプリンタ |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5-294465 | 1993-10-30 | ||
JP29446593 | 1993-10-30 | ||
JP6289298A JPH07171991A (ja) | 1993-10-30 | 1994-10-28 | サーマルプリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07171991A true JPH07171991A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=26557548
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6289298A Pending JPH07171991A (ja) | 1993-10-30 | 1994-10-28 | サーマルプリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07171991A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012179806A (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Toshiba Tec Corp | サーマルプリンタおよびプログラム |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP6289298A patent/JPH07171991A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012179806A (ja) * | 2011-03-01 | 2012-09-20 | Toshiba Tec Corp | サーマルプリンタおよびプログラム |
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