JPH0717189U

JPH0717189U - 浴槽

Info

Publication number: JPH0717189U
Application number: JP5396493U
Authority: JP
Inventors: 浩志和久
Original assignee: 大同ほくさん株式会社
Priority date: 1993-09-09
Filing date: 1993-09-09
Publication date: 1995-03-28
Anticipated expiration: 2008-01-21
Also published as: JP2560317Y2

Abstract

(57)【要約】【目的】浴槽本体に内設の追い焚き循環金具が、入浴
者の邪魔にならないようにして不測の怪我を防止し、外
観を向上する。【構成】浴槽本体１の底部１ａ等に突出壁２を突設し
て、浴槽本体１内に開口する凹所３を形成する。突出壁
２の底壁２ａ等に貫装取着した追い焚き循環金具５ａ等
の所要取付部材５は、凹所３に収容内設してしまう。こ
の開成されている凹所は通水性を具備させた蓋体６の装
脱自在な閉成により被覆する。【効果】所要取付部材５は突設されていないので、入
浴者がこれに衝当して怪我をすることなく、蓋体６で所
要取付部材５が隠蔽されるので外観も向上する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は浴槽本体に取り付けられる所要取付部材が、当該浴槽本体内にあって突設状態となり、これに入浴者等が衝当してしまったりすることのないようにした浴槽の改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の浴槽にあっては、図６に例示する通り、浴槽本体Ａの底部ａに排水金具ｂを、そして側部ｃには追い焚き循環金具ｄを、さらに図示されていないが浴槽本体Ａの適所に気泡浴槽吸入口等を夫々貫設固定するようにしている。従って、上記の排水金具ｂや追い焚き循環金具ｄなどの所要取付部材が浴槽本体Ａの槽内面から突出されたものとなっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来例によるときは、各種の所要取付部材が突設されていることから、外観を損ねることとなるだけでなく、入浴者の身体に、これら所要取付部材が直接触れたり、衝当することもあり、特に子供や高齢者、さらには身障者にとっては、危険を伴うことにもなる欠陥がある。

【０００４】本考案は、上記の難点に鑑み、請求項１にあっては、浴槽本体に凹所を開口し、当該凹所内に収納されるよう排水金具や追い焚き循環金具等の取付けを行い、さらに当該凹所を通水性のある蓋体により閉成してしまうことで、外観がよく、入浴者に広いスペースを提供して、危険性を解消しようとするのが、その目的である。

【０００５】請求項２にあっては、請求項１における蓋体を落し込みの構成とすることで、蓋体の突出をも皆無とし、外観の向上と、危険防止の目的を、より一層確実なものにしようとしている。

【０００６】また、請求項３では、請求項１にあって、浴槽本体における側部から底部にわたって凹所が開成されている場合、これを閉成するための蓋体につき適切な構成をもたせ、これにより、上記請求項２と同じ目的を達成しようとしている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記の目的を達成するため、請求項１では浴槽本体の底部、側部の一方または底部と側部とにわたって外側への突出壁を形成することにより、浴槽本体内に開成する凹所を設け、上記の突出壁に貫設した追い焚き循環金具、排水金具そして気泡浴槽吸入口等の所要取付部材を、上記の凹所に収納固定し、開成された当該凹所が通水性をもった蓋体の装脱自在な閉成により被覆されていることを特徴とする浴槽を提供しようとしている。

【０００８】請求項２にあっては、請求項１における浴槽本体の底部に形成された凹所が、当該凹所に設けた台座に載置されて、上記の底部と略面一の状態で落し込まれた蓋体により閉成されていることを、その内容としている。

【０００９】請求項３では、請求項１における浴槽本体の底部に形成された側部凹所と、上記浴槽本体の底部に形成した底部凹所とによって凹部が形成され、上記の側部凹所における幅方向左右に形成した各縦装溝条に、蓋体の上位左右の両側端縁を係合して、当該蓋体を降下することにより、この蓋体の下位に形成した下端板部を、前記底部凹所の前面縦壁に沿って差し入れ自在とし、当該凹所を上記の蓋体によって閉成するようにしている。

【００１０】

【作用】

請求項１の浴槽によるときは、追い焚き循環金具等の所要取付部材が、凹所に収納された状態で浴槽本体に貫設され、しかも、当該凹所は通水性を有する蓋体により閉成されているから、所要取付部材は外観から見えなくなり、蓋体のみが露呈するので外観がよくなるのはもちろん、入浴のためのスペースが大となり、かつ、これらの所要取付部材に入浴者が衝当したりすることがないので、その安定性も確保されることになる。また、追い焚き循環金具の場合には、熱い湯が直接入浴者に噴当することも抑制できることになる。

【００１１】請求項２にあっては、蓋体が凹所に対して落し込みであるので、操作性がよく、しかも蓋体は浴槽本体の底部と略面一であることから、蓋体自体も入浴者にとって全く支障とはならない。

【００１２】請求項３の場合には、凹所が側部凹所と底部凹所とにより構成されており、蓋体を側部凹所の縦装溝条から、底部凹所へ差し込むことにより、蓋体を係止状態に保持できるので、操作性がよく、かつ、所要取付部材を点検するときにも、蓋体を引き上げるだけでよいことになり、また、排水金具は底部凹所に、追い焚き循環金具は側部凹所に収納するよう取着するといったことが可能となり、取着位置の各種要請にも対応し易いものとなる。

【００１３】

【実施例】

本考案を図１乃至図５の実施例によって詳記すると、図１に示されている通り浴槽本体１の底部１ａには、外側へ向けて曲突した突出壁２を形成することによって、浴槽本体１内に開成する凹所３を設けており、図示例では平面から見て四角形状に形成され、そのコーナ箇所には、計４個の台座４が、底部１ａの面よりも段落状態となるよう固設されることで、その上面に蓋体受承面４ａが形成されている。

【００１４】上記のようにして形成された凹所３には、これに収納されてしまうようにして、突出壁２における底壁２ａに、追い焚き循環金具５ａとか排水金具５ｂといった所要取付部材５を貫設するのであり、さらに、別途用意した蓋体６を、図１（Ｂ）に明示の通り前記の台座４における蓋体受承面４ａ上に落し込むことで、当該凹所３を閉成する。ここで、蓋体６は図２のように板状体にスリット状の通水孔６ａを穿設するといった手段により、通水性が付与されており、もちろん、入浴者の荷重に耐え得るよう、その材質や寸法が決定されることになる。

【００１５】上記の実施例にあっては、凹所３を底部１ａに形成したが、もちろん浴槽本体１の側部１ｂに形成するようにしてもよく、この際、蓋体６が凹所３を閉成した状態に保持しておく必要があるから、前記の台座に嵌め込んだ状態で、蓋体をビス止めするとか、適宜の着脱自在な止め具を付加しておくこととなる。

【００１６】図３に示す実施例にあっては、前記の凹所３が浴槽本体１の底部１ａに形成された底部凹所３ａだけでなく、これに、側部１ｂに形成した側部凹所３ｂを連装したものとなっており、従って、前記の突出壁２は、底部１ａから側部１ｂにわたって、その一部に突設されており、さらに、上記の側部１ｂにあって、図３に明示されているように、その幅方向である左右両側端に、各縦装溝条７ａ、７ｂが形成されている。

【００１７】一方、蓋体６は図３（Ｂ）および図４によって明示されている通り、その幅方向両側にあって側端縁６ｂ、６ｃが突設されており、もちろん、前記の実施例と同じく、穿設された通水孔６ａは、多数の円形等による通孔として形成されており、当該蓋体６の平板状とした平板部６ｄの上端からは、略直交状に曲成した横向天板部６ｅが形成されている。

【００１８】そこで、図示の実施例では上記の凹所３を形成している側部１ｂにあって所要取付部材５である追い焚き循環金具５ａを貫設すると共に、底壁２ａには排水金具５ｂを設けるようにすると共に、これらを凹所３に収納させてある。さらに、上記の蓋体６は、これを降下させることによって、その平板部６ｄにおける左右の側端縁６ｂ、６ｃを、前記の凹所３における各縦装溝条７ａ、７ｂに係合して行き、さらに、蓋体６の降下によって、蓋体６における平板部６ｄの下端板部６ｄ′を、前記底部凹所３ａの前面縦壁２ｂに沿って差し入れ自在としてある。

【００１９】上記の差し入れによって、蓋体６の横向天板部６ｅが、図４に示されている通り側部凹所３ｂにおける上端部を閉成することになり、図示例では当該横向天板部６ｅは、浴槽本体１の外周縁部１ｃと略面一の状態となるようにしてあり、かくして、当該凹所３は蓋体６によって閉成されることとなる。

【００２０】従って、上記図１および図２によって示されている浴槽の場合には、底部１ａに形成の凹所３内に所要取付部材５が、すべて収納されてしまい、これらは蓋体６によって閉覆状態に保持されることから、入浴者等は蓋体６を直視するだけで、当該所要取付部材５は見ることができない状態となり、蓋体６は水平状態として落し込むことにより、凹所３を閉成自在とすることができる。

【００２１】これに対し、図３乃至図５に示されている浴槽の場合には蓋体６の降下と引き下げ操作によって、凹所３を開閉自在とすることができ、従って、浴槽本体１の底部１ａまで、蓋体６を横向状態にて降動させるといった作業よりも、浴槽本体１の外側から蓋体を上下方向に抜き差しするといった簡易な作業で、凹所３の開閉を行うことができる。

【００２２】

【考案の効果】

本考案は、上記のようにして構成することができるものであるから、追い焚き循環金具等の所要取付部材が、外部から見えないこととなって、その外観を向上できるだけでなく、浴槽本体内に突設するものがないことから、充分なスペースをとることができ、しかも、上記の所要取付部材に入浴者が衝当して怪我をするといった不安を解消することができる。

【００２３】また、請求項２、請求項３の浴槽にあっては、請求項１の浴槽において、凹所を底部または、底部と側部の両部にわたり形成し、夫々当該凹所を閉成する蓋体につき、適切な構成をもたせるようにしたので、蓋体の操作性を、より向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の請求項１と請求項２に係る浴槽の一実
施例を示し、（Ａ）はその平面図で（Ｂ）は、（Ａ）の
Ｂ−Ｂ線縦断正面図である。

【図２】上記の浴槽に用いられている蓋体の一例を示し
た平面図である。

【図３】本考案の請求項２に係る浴槽を示す一実施例で
（Ａ）はその平面図、（Ｂ）はその蓋体を示した平面図
である。

【図４】図３におけるIV−IV線縦断正面図である。

【図５】図３のＶ−Ｖ縦断側面図である。

【図６】従来の浴槽を示し、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は
縦断正面図である。

【符号の説明】

１浴槽本体１ａ底部１ｂ側部２突出壁２ｂ前面縦壁３凹所３ａ底部凹所３ｂ側部凹所４台座５所要取付部材５ａ追い焚き循環金具５ｂ排水金具６蓋体６ｂ側端縁６ｃ側端縁６ｄ′ 下端板部７ａ縦装溝条７ｂ縦装溝条

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】浴槽本体の底部、側部の一方または底部
と側部とにわたって外側への突出壁を形成することによ
り、浴槽本体内に開成する凹所を設け、上記の突出壁に
貫設した追い焚き循環金具、排水金具そして気泡浴槽吸
入口等の所要取付部材を、上記の凹所に収納固定し、開
成された当該凹所が通水性をもった蓋体の装脱自在な閉
成により被覆されていることを特徴とする浴槽。
【請求項２】浴槽本体の底部に形成された凹所が、当
該凹所に設けた台座に載置されて、上記の底部と略面一
の状態で落し込まれた蓋体により閉成されている請求項
１記載の浴槽。
【請求項３】浴槽本体の側部に形成された側部凹所
と、上記浴槽本体の底部に形成した底部凹所とによって
凹部が形成され、上記の側部凹所における幅方向左右に
形成した各縦装溝条に、蓋体の上位左右の両側端縁を係
合して、当該蓋体を降下することにより、この蓋体の下
位に形成した下端板部を、前記底部凹所の前面縦壁に沿
って差し入れ自在とし、当該凹所を上記の蓋体によって
閉成するようにした請求項１記載の浴槽。