JPH0717186A - 工事事項記載表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 誤字、脱字等の記載不備もしくは不良を極力
少なくし、欠陥写真の発生を回避できるようにした耐久
性に優れた工事事項記載表示装置を提供する。 【構成】 支持装置１は地上に自立して設置するために
用いられる。支持装置１の受板部材１２は磁性平面を有
している。記載用シート２は表面にチョークによる記載
の可能な記載面２１を有する。記載用シート２は、記載
面２１に少なくとも工事件名記載領域Ａ、工事場所記載
領域Ｂ及び工事業者名記載領域Ｃを有し、裏面が着磁面
となっており、受板部材１２の磁性面１２１に着脱され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、工事事項記載表示装置
に関する。更に詳しくは、各種建設工事の進行状況に合
せて、工事件名、工事場所または工事業者名の記載と共
に、工事の現況を撮影する際に用いられる工事事項記載
表示装置に係る。

【０００２】

【従来の技術】この種の従来の工事事項記載表示装置
は、いわゆる黒板型であって、工事の進行状況に合せ
て、工事件名、工事場所または工事業者を、黒板の上に
チョークを用いて記載し、工事の現況を黒板の記載事項
と一緒にスチールカメラで撮影する。得られた写真は許
可を受ける等の目的で監督官庁に提出される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た黒板型の工事事項記載表示装置は、撮影の度毎に、工
事件名、工事場所または工事業者名等を、チョークを用
いて記載しなければならない。この作業はかなり面倒で
あり、時として誤字、脱字等を招き、欠陥写真となって
しまうことがある。

【０００４】また、黒板が工事事項記載表示装置の他の
部分、例えば黒板を支持する支持部材と一体的になって
いるため、持ち運びや保管等において、黒板の記載面が
損傷を受け易い。このため、耐久性が低くなる。

【０００５】そこで、本発明の課題は、所定事項記載の
煩わしさを少なくした工事事項記載表示装置を提供する
ことである。

【０００６】本発明のもう一つの課題は、誤字、脱字等
の記載不備もしくは不良を極力少なくし、欠陥写真の発
生を回避できるようにした工事事項記載表示装置を提供
することである。

【０００７】本発明のもう一つの課題は、耐久性の高い
工事事項記載表示装置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上述した課題解決のた
め、本発明は、支持装置と、記載用シートとを含む工事
事項記載表示装置であって、前記支持装置は、地上に自
立して設置するためのものであって、受板部材を有し、
前記受板部材が磁性平面を有しており、前記記載用シー
トは、表面にチョークによる記載の可能な記載面を有
し、前記記載面に工事件名記載領域、工事場所記載領域
及び工事業者名記載領域を有し、裏面が着磁面となって
いて前記受板部材の前記磁性面に着脱される。

【０００９】

【作用】地上に自立して設置するための支持装置を有す
るから、工事現場において地上に自立させ、工事現況撮
影に供することができる。

【００１０】受板部材は磁性平面を有しており、記載用
シートは表面にチョークによる記載の可能な記載面を有
し、裏面が着磁面となっていて受板部材の磁性面に着脱
されるから、支持装置の受板部材上に、記載用シートを
磁力によって装着し、その表面の記載面に必要事項をチ
ョークを用いて記載することができる。

【００１１】記載用シートは記載面に工事件名記載領
域、工事場所記載領域及び工事業者名記載領域を有する
から、少なくとも「工事件名」、「工事場所」及び「工
事業者名」という文字を予め不動文字として記載してお
くことが可能であり、これらに関する誤字、脱字等の誤
りを回避することができる。記載用シートとは別の補助
シートを用意し、この補助シートに工事件名、工事場所
または工事業者名を具体的に表示し、この補助シート
を、記載用シートの工事件名記載領域、工事場所記載領
域または工事業者名記載領域に磁力によって張付ける構
成をとることにより、誤字、脱字の問題をほぼ確実に回
避することが可能である。

【００１２】受板部材は磁性平面を有しており、記載用
シートは裏面が着磁面となっていて受板部材の磁性面に
着脱されるから、当該工事事項記載表示装置の不使用
時、保管時または運搬時等には、記載用シートを取外
し、安全で風雨の影響を受けないような場所に保管する
ことができる。このため、耐久性が高くなり、寿命が長
くなる。

【００１３】

【実施例】図１は本発明に係る工事事項記載表示装置の
斜視図である。本発明に係る工事事項記載表示装置は、
支持装置１と、記載用シート２とを含んでいる。支持装
置１は地上に自立して設置するために用いられる。参照
符号１１は支持脚である。支持装置１は受板部材１２を
有する。受板部材１２は磁性平面１２１を有している。
このような受板部材１２は全体を薄い鉄板の磁性金属板
で構成するか、または例えば木、プラスチックもしくは
非磁性金属で構成された基板の表面に磁性体層を設ける
ことによって実現できる。受板部材１２の表面は非磁性
もしくは磁性の保護膜によって覆うこともできる。

【００１４】図２は記載用シート２の平面図、図３は同
じく正面断面図である。これらの図にも示すように、記
載用シート２は、表面にチョークによる記載の可能な記
載面２１を有する。記載面２１には、工事件名記載領域
Ａ、工事場所記載領域Ｂ及び工事業者名記載領域Ｃが設
けられている。これらの工事件名、工事場所及び工事業
者名等は、必須の情報である。その他に、必要事項を記
載する領域を設けることもできる。また、記載用シート
２は裏面２２が着磁面となっていて、受板部材１２の磁
性面１２１に着脱される。このような記載用シート２は
ゴムまたはプラスチック等に磁性粉を含有させた可撓性
のある複合磁性シートと、チョークの筆記性に優れた可
撓性シートの張り合わせ等によって構成できる。

【００１５】上述のように、本発明に係る工事事項記載
表示装置は、地上に自立して設置するための支持装置１
を有するから、工事現場において地上に自立させ、工事
現況撮影に供することができる。

【００１６】また、受板部材１２は磁性平面１２１を有
しており、記載用シート２は表面にチョークによる記載
の可能な記載面２１を有し、裏面２２が着磁面となって
いて受板部材１２の磁性平面１２１に着脱されるから、
支持装置１の受板部材１２上に、記載用シート２を磁力
によって装着し、その表面の記載面２１に必要事項をチ
ョークを用いて記載することができる。

【００１７】記載用シート２は、記載面２１に工事件名
記載領域Ａ、工事場所記載領域Ｂ及び工事業者名記載領
域Ｃを有するから、少なくとも「工事件名」、「工事場
所」及び「工事業者名」という記載を予め記載しておく
ことが可能であり、これらに関する誤字、脱字等の誤り
を回避することができる。

【００１８】受板部材１２は磁性平面１２１を有してお
り、記載用シート２は裏面２２が着磁面となっていて受
板部材１２の磁性平面１２１に着脱されるから、当該工
事事項記載表示装置の不使用時、保管時または運搬時等
には、記載用シート２を取外し、安全で風雨の影響を受
けないような場所に保管することができる。このため、
耐久性が高くなり、寿命が長くなる。

【００１９】記載用シート２は、記載面２１に工事図記
載領域Ｄを有する。従って、この工事図記載領域にチョ
ークを用いて工事図面を描くことができる。工事図記載
領域Ｃには一定間隔で縦横に直交する多数の線Ｘ、Ｙが
引かれている。この線Ｘ、Ｙによって構成される方眼を
利用して、工事図面を容易かつ正確に描くことができ
る。

【００２０】図４は記載用シート２とは別の補助シート
３の平面図を示している。この補助シート３に工事件
名、工事場所または工事業者名を予め記載しておき、記
載用シート２上に設けられた工事件名記載領域Ａ、工事
場所記載領域Ｂまたは工事業者名記載領域Ｃに磁力によ
って張付ける。このような補助シート３を有する場合
は、誤字、脱字の問題をほぼ確実に回避することが可能
である。

【００２１】図５は本発明に係る工事事項記載表示装置
が含むことのあるチョーク収納具の斜視図である。チョ
ーク収納具４は容器４１と、着磁部材４２と、消去部材
４３とを有している。参照符号４１２は蓋、参照符号５
はチョークである。容器４１はチョーク収納部４１１を
有しており、その内部に適当数のチョーク５が収納され
ている。着磁部材４２は容器４１の側面に取りつけら
れ、消去部材４３は容器４１の他の側面に取り付けられ
ている。着磁部材４２は、例えば記載用シート２と同材
質でなるシートで構成でき、容器４１の側面に接着その
他の手段によって取付けられている。従って、着磁部材
４２を利用して当該チョーク収納具４を受板部材１２の
裏面側等に装着することができる。チョーク収納具４は
消去部材４３を有するから、記載用シート２上にチョー
クで記載された事項を消去することができる。

【００２２】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、次の
ような効果を得ることができる。 （ａ）所定事項記載の煩わしさを少なくした工事事項記
載表示装置を提供することができる。 （ｂ）誤字、脱字等の記載不備もしくは不良を極力少な
くし、欠陥写真の発生を回避できるようにした工事事項
記載表示装置を提供することができる。 （ｃ）耐久性の高い工事事項記載表示装置を提供するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る工事事項記載表示装置の斜視図で
ある。

【図２】本発明に係る工事事項記載表示装置に用いられ
る記載用シートの平面図である。

【図３】本発明に係る工事事項記載表示装置に用いられ
る記載用シートの正面断面図である。

【図４】本発明に係る工事事項記載表示装置に用いられ
ることのある補助シートの平面図である。

【図５】本発明に係る工事事項記載表示装置に含まれる
ことのあるチョーク収納具の斜視図である。

【符号の説明】

１ 支持装置 １２ 受板部材 ２ 記載用シート ２１ 記載面 ２２ 着磁面

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持装置と、記載用シートとを含む工事
   事項記載表示装置であって、 前記支持装置は、地上に自立して設置するために用いら
   れるものであって、受板部材を有し、前記受板部材が磁
   性平面を有しており、 前記記載用シートは、表面にチョークによる記載の可能
   な記載面を有し、前記記載面に少なくとも工事件名記載
   領域、工事場所記載領域及び工事業者名記載領域を有
   し、裏面が着磁面となっていて前記受板部材の前記磁性
   面に着脱される工事事項記載表示装置。
2. 【請求項２】 前記記載用シートは、前記記載面に工事
   図記載領域を有する請求項１に記載の工事事項記載表示
   装置。
3. 【請求項３】 前記工事図記載領域は、一定間隔で縦横
   に直交する線が引かれている請求項２に記載の工事事項
   記載表示装置。
4. 【請求項４】 前記記載用シートとは別の補助シートを
   有し、前記補助シートが前記工事件名記載領域、工事場
   所記載領域または工事業者名記載領域の少なくとも一つ
   に磁力によって張付けられ、工事件名、工事場所または
   工事業者名を表示する請求項１に記載の工事事項記載表
   示装置。
5. 【請求項５】 チョーク収納具を含んでおり、前記チョ
   ーク収納具は容器と、着磁部材と、消去部材とを有して
   おり、前記容器がチョーク収納部を有し、前記着磁部材
   が前記容器の側面に取りつけられ、前記消去部材が前記
   容器の他の側面に取り付けられている請求項１に記載の
   工事事項記載表示装置。