JPH0976682A - 写真類の収納台紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】自由なレイアウトで写真類を収納できるように
する。収納された写真類の近くに関連情報等を書込み記
入できるようにする。 【解決手段】再接着性の感圧接着剤２が塗布された基板
１と、基板１に接着，剥離される透明フィルム４とを備
え、基板１に感圧接着剤２の塗布されていない感圧接着
剤未塗布部分３を設けてなる。基板１の縁辺１２１に感
圧接着剤２を細帯状に塗布し縁辺１２１の内側１２２に
感圧接着剤２をスポット状に規則的に塗布して、基板１
の他の部分を感圧接着剤未塗布部分３とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、写真類の収納台紙
に関する。さらに詳しくは、写真，カード，証書等から
なる写真類を収納して綴込まれる収納台紙の書込み構造
等に係る改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、写真類の収納台紙としては、例え
ば、実開昭５８−１３３４７８号公報に記載のものが知
られている。

【０００３】この従来の写真類の収納台紙は、接着，剥
離を繰返すことのできる再接着性の感圧接着剤が塗布さ
れた基板と、基板に接着，剥離されるＯＰＰフィルム等
の透明フィルムとを備え、基板に感圧接着剤の塗布され
ていない帯状の感圧接着剤未塗布部分を設けてなる。

【０００４】この従来の写真類の収納台紙では、写真類
は、基板の感圧接着剤未塗布部分を避けて感圧接着剤に
貼着され、基板の感圧接着剤に接着する透明フィルムで
被覆されることにより収納される。また、収納された写
真類の近くに位置する感圧接着剤未塗布部分には、収納
された写真類の関連情報等が書込み記入される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前述の従来の写真類の
収納台紙では、基板に設けられた感圧接着剤未塗布部分
が帯状の狭い面積で位置固定されていることから、関連
情報等の書込み記入を伴って写真類を収納しようとする
と、写真類の収納位置が制約されて写真類の基板におけ
るレイアウトに自由がなくなるという問題点がある。

【０００６】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、自由なレイアウトで写真類を収納するこ
とができ、しかも収納された写真類の近くに関連情報等
を書込み記入することのできる写真類の収納台紙を提供
することを課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係る写真類の収納台紙は、次のような手段
を採用する。

【０００８】即ち、請求項１では、再接着性の感圧接着
剤が塗布された基板と、基板に接着，剥離される透明フ
ィルムとを備え、基板に感圧接着剤の塗布されていない
感圧接着剤未塗布部分を設けてなる写真類の収納台紙に
おいて、基板の縁辺に感圧接着剤を細帯状に塗布し縁辺
の内側に感圧接着剤をスポット状に規則的に塗布して、
基板の他の部分を感圧接着剤未塗布部分としたことを特
徴とする。

【０００９】また、請求項２では、請求項１の写真類の
収納台紙において、基板の縁辺の内側に塗布された感圧
接着剤を基板の上下左右方向に延びる直線の交点に配置
したことを特徴とする。

【００１０】前述の手段によると、請求項１では、自由
なレイアウトで写真類を基板のどの位置に収納しても、
写真類が基板の縁辺の内側にスポット的，規則的に塗布
された感圧接着剤に部分的に貼着される。感圧接着剤に
貼着された写真類の周囲には、常に関連情報等の書込み
記入のための感圧接着剤未塗布部分が確保される。ま
た、透明フィルムは、主に基板の縁辺に細帯状に塗布さ
れた感圧接着剤に接着される。

【００１１】また、請求項２では、前述の請求項１の作
用において、感圧接着剤の塗布位置が写真類を収納する
際の上下左右の位置決め目印になる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る写真類の収納
台紙の実施の形態を図面に基いて説明する。

【００１３】図１〜図４は、本発明に係る写真類の収納
台紙の第１の実施の形態を示すものである。

【００１４】この実施の形態では、ビス止綴される写真
アルバム用として好適なものを示してある。

【００１５】この実施の形態は、図１に示されるよう
に、基板１，感圧接着剤２，感圧接着剤未塗布部分３，
透明フィルム４からなる。

【００１６】基板１は、厚紙，合成樹脂板等からなるも
ので、綴込み用のビス孔１１１，１１２が穿孔されて綴
込み積層される細長形の綴込部１１と、写真類Ｐが収納
される本体部１２と、綴込部１１，本体部１２を連結し
て頁めくりを容易にする柔軟なヒンジ部１３とからな
る。

【００１７】感圧接着剤２は、接着，剥離を繰返すこと
のできるエマルジョン型等の再接着性のもので、図２に
詳細に示されるように、基板１の本体部１２の縁辺１２
１沿いと縁辺１２１の内側面１２２とに塗布されてい
る。

【００１８】基板１の本体部１２の縁辺１２１沿いで
は、感圧接着剤２が細帯状に塗布されている。即ち、こ
の感圧接着剤２は、本体部１２の周囲を囲むような格好
になっている。

【００１９】また、基板１の本体部１２の内側面１２２
では、感圧接着剤２が本体部１２の左右方向へ延びる複
数の直線Ｘと上下方向へ延びる複数の直線Ｙとの各交点
Ｑに塗布されている。即ち、この感圧接着剤２は、本体
部１２にスポット状に規則的に配置された格好になって
いる。また、この感圧接着剤２は、直線Ｘ，Ｙに対応し
て小正方形になっている。なお、左右方向へ延びる直線
Ｘの間隔ａが上下方向へ延びる直線Ｙの間隔ｂよりも長
くなっており、感圧接着剤２の上下方向の間隔が左右方
向の間隔よりも長くなっている。

【００２０】感圧接着剤未塗布部分３は、基板１の本体
部１２の感圧接着剤２が塗布された部分以外の部分から
なるもので、本体部１２の大部分を占めている。この感
圧接着剤未塗布部分３は、基板１の本体部１２の表面か
らなるもので、基板１の本体部２の材質である厚紙，合
成樹脂板等に対応した各種の筆記具で書込み記入が可能
になっている。

【００２１】透明フィルム４は、基板１の本体部１２の
全体を覆うＯＰＰフィルム等からなるもので、本体部１
２に塗布された感圧接着剤２に接着，剥離可能になって
いる。

【００２２】この実施の形態によると、前述の従来例に
比して基板１の本体部１２に塗布された感圧接着剤２の
塗布面積が減縮されているため、感圧接着剤２の製造使
用量が少なくなって製造コストが低減される。

【００２３】また、この実施の形態を使用するには、図
３，図４に示すように、収納する写真類Ｐを基板１の本
体部１２の内側面１２２に塗布されているスポット状の
感圧接着剤２に合わせて上下，左右を位置合せする。こ
の結果、前述のように感圧接着剤２が直線Ｘ，Ｙの交点
Ｑに配置されていることにより、写真類Ｐの正確な上
下，左右の位置決めが行われる。なお、この位置決めの
際には、前述の従来例のように感圧接着剤未塗布部分３
を避ける等の注意を特別に払う必要はない。

【００２４】位置決めされた写真類Ｐは、押圧されるこ
とにより背部にある感圧接着剤２に貼着される。このと
き、写真類Ｐを基板１の本体部１２どの位置に収納して
も、本体部１２にスポット状に規則的に配置されている
感圧接着剤２の一部に部分的に貼着されることになる。

【００２５】感圧接着剤２に貼着された写真類Ｐの周囲
には、感圧接着剤２のスポット状の規則的な配置によ
り、必ず感圧接着剤未塗布部分３が広く確保されことに
なる。このため、収納された写真類Ｐの周囲の感圧接着
剤未塗布部分３に写真類Ｐの撮影年月日，撮影場所等の
関連情報等を書込み記入することができる。この関連情
報等の書込み記入欄５は、前述の直線Ｘ，Ｙの間隔ａ，
ｂの長さの相違によって、写真類Ｐの上下側に比較的広
く確保されることになる。

【００２６】感圧接着剤２に写真類Ｐを貼着した後に
は、透明フィルム４を写真類Ｐに被覆して写真類Ｐが貼
着されていない感圧接着剤２に接着する。このとき、本
体１２の内側面１２２では、部感圧接着剤２がスポット
状の規則的な配置で一部に写真類Ｐが貼着されているた
め、感圧接着剤２，透明フィルム４の接着面の配置がよ
りスポット状になるため、透明フィルム４に皺が形成さ
れにくくなる。また、本体部１２の縁辺１２１では、本
体部１２，透明フィルム４の接着で本体部１２３の内側
面１２２側がシールされ、内側面１２２への空気，埃等
の浸入が防止されるため、写真類Ｐの汚損や感圧接着剤
２の劣化が防止される。なお、本体部１２の内側面１２
２にスポット状，規則的に塗布された感圧接着剤２の全
部に写真類Ｐが貼着されても、縁辺１２１の細帯状の感
圧接着剤２で透明フィルム４を接着することができるた
め、写真類Ｐの収納状態が保持される。

【００２７】なお、写真類Ｐを収納交換する際には、透
明フィルム４，写真類Ｐを感圧接着剤２から剥離するこ
とになるが、透明フィルム４，写真類Ｐと感圧接着剤２
との接着，貼着面積が小さくなっているため、感圧接着
剤２からの透明フィルム４，写真類Ｐの剥離が容易にな
る。

【００２８】図５は、本発明に係る写真類の収納台紙の
第２の実施の形態を示すものである。

【００２９】この実施の形態では、前述の第２の実施の
基板１の本体部１２の内側面１２２にスポット状，規則
的に塗布された感圧接着剤２を上下方向に延びる細帯状
としてある。

【００３０】この実施の形態によると、比較的感圧接着
剤２の塗布面積が連続するため、大きなサイズの写真類
Ｐの収納に好適となる。

【００３１】

【実施例】以上、図示した実施の形態の外に、本体部１
の綴込部１１にビス孔１１１，１１２を穿孔しないで、
無線綴により綴込まれる実施例とすることも可能であ
る。

【００３２】さらに、基板１の本体部１２の内側面１２
２に感圧接着剤２を十字形等の他の形状でスポット状に
規則的に配置する実施例とすることも可能である。

【００３３】

【発明の効果】以上のように本発明に係る写真類の収納
台紙は、請求項１，２共通として、感圧接着剤のスポッ
ト状の規則的な配置により、写真類をどの位置に収納し
ても周囲に感圧接着剤未塗布部分が広く確保されるた
め、自由なレイアウトで写真類を収納することができ、
しかも収納された写真類の近くに関連情報等を書込み記
入することができる効果がある。

【００３４】さらに、請求項１，２共通として、感圧接
着剤の塗布面積の減少で製造使用量が少なくなるため、
製造コストが低減される効果がある。

【００３５】さらに、請求項１，２共通として、感圧接
着剤と透明フィルムとの接着面積が小さいため、接着さ
れた透明フィルムに皺が形成されにくくなる効果があ
る。

【００３６】さらに、請求項１，２共通として、感圧接
着剤と透明フィルム，写真類との接着，貼着面積が小さ
いため、感圧接着剤からの透明フィルム，写真類の剥離
が容易になり、写真類の収納交換が容易になる効果があ
る。

【００３７】さらに、基板の縁辺に細帯状に塗布された
感圧接着剤により、基板の周囲をシールすることができ
るため、写真類の汚損，感圧接着剤の劣化を防止するこ
とができる効果がある。

【００３８】さらに、基板の縁辺に細帯状に塗布された
感圧接着剤により、透明フィルム専用の接着域が確保さ
れるため、写真類の収納状態の保持性能を高めることが
できる効果がある。

【００３９】さらに、請求項２のみとして、感圧接着剤
に写真類の上下，左右を合わせることにより、収納され
る写真類の上下，左右を正確に位置決めすることができ
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る写真類の収納台紙の第１の実施の
形態を示す斜視図である。

【図２】図１の要部の平面図である。

【図３】図２の使用状態図である。

【図４】図２の他の使用状態図である。

【図５】本発明に係る写真類の収納台紙の第２の実施の
形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 基板 １２ 本体部 １２１ 縁辺 １２２ 内側面 ２ 感圧接着剤 ３ 感圧接着剤未塗布部分 ４ 透明フィルム Ｐ 写真類 Ｑ 交点 Ｘ，Ｙ 直線

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 再接着性の感圧接着剤が塗布された基板
   と、基板に接着，剥離される透明フィルムとを備え、基
   板に感圧接着剤の塗布されていない感圧接着剤未塗布部
   分を設けてなる写真類の収納台紙において、基板の縁辺
   に感圧接着剤を細帯状に塗布し縁辺の内側に感圧接着剤
   をスポット状に規則的に塗布して、基板の他の部分を感
   圧接着剤未塗布部分としたことを特徴とする写真類の収
   納台紙。
2. 【請求項２】 請求項１の写真類の収納台紙において、
   基板の縁辺に塗布された感圧接着剤を基板の上下左右方
   向に延びる直線の交点に配置したことを特徴とする写真
   類の収納台紙。