JPH0717132U - 柄付きブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボディブラシやフェイスブラシに用いた場合
には、力が入れやすくて使いやすいだけでなく、身体へ
の当りがソフトでかつ一定で使用感に優れており、ま
た、掃除用ブラシとして構成した場合には、従来掃除が
困難であった場所も楽に掃除することのできる柄付きブ
ラシを提供する。 【構成】 ハンドル１１の先端にブラシヘッド１２が設
けられてなるブラシ１０において、前記ブラシヘッドは
前記ハンドルに対して屈曲部１５を介して任意角度前方
に屈曲保持されているとともに、前記屈曲部は可撓性部
材１６によって構成されていて前記ブラシヘッドが少な
くともその前後方向に弾性保持されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、入浴用のボディブラシや洗顔用フェイスブラシ、あるいは便器や 浴槽の掃除に用いる柄付きブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

たとえば、入浴用のボディブラシや洗顔用のフェイスブラシ、または浴槽など の掃除用の柄付きブラシとしては、木製またはプラスチック製のハンドルとブラ シ毛またはスポンジ類が設けられたブラシヘッドとからなるものが知られている 。また、特にマッサージ効果を目的とするものにあっては、前記ブラシヘッドに ゴム製の数多くの突起を設けたものなどが知られている。

【０００３】 このような柄付きブラシ類は、ハンドルとブラシヘッドとの角度が固定されて いるため、背中など手の届きにくいところに用いる場合、力が入りにくいという 問題があった。 さらに、肩や腰などの曲線的なところに用いる場合、その曲面の形によって、 あるところでは力が入り過ぎて皮膚を傷めたり、またあるところでは力が入らな いことがあり、使いやすさおよび使用感において今一つ満足できるものではなか った。 また、同様に、掃除用のブラシにあっても、たとえば浴槽の底面や天井あるい は便器の底などの手の届きにくいところや屈曲したところに用いる場合、力を入 れにくく掃除が効率よくできないことがある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、このような問題点に鑑み提案されたものであって、ボディブラシ やフェイスブラシに用いた場合には、力が入れやすくて使いやすいだけでなく、 身体への当りがソフトでかつ一定で使用感に優れており、また、掃除用ブラシと して構成した場合には、従来掃除が困難であった場所も楽に掃除することのでき る柄付きブラシを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

すなわち、この考案は、ハンドルの先端にブラシヘッドが設けられてなるブラ シにおいて、前記ブラシヘッドは前記ハンドルに対して屈曲部を介して任意角度 前方に屈曲保持されているとともに、前記屈曲部は可撓性部材によって構成され ていて前記ブラシヘッドが少なくともその前後方向に弾性保持されていることを 特徴とする柄付きブラシに関する。

【０００６】

【実施例】

以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図１はこの考案の一例を示す柄付きブラシの斜視図、図２はその要部を示す断 面図、図３はこの考案の他の例を示す斜視図である。

【０００７】 図１にこの考案の一実施例を示す。図示されるブラシは入浴用のボディブラシ １０を示したものである。 このボディブラシ１０は、ハンドル１１とブラシヘッド１２とからなる。ハン ドル１１は木またはプラスチックなどが適宜のハンドル形状に形成されてなり、 その先端に、屈曲部１５を介してブラシヘッド１２が設けられている。符号１３ は吊り下げ用の孔である。

【０００８】 ブラシヘッド１２は略円形に形成され、その片面に、豚などのブラシ毛１８が 植え込まれた使用面１４が設けられている。前記使用面１４に設けられるブラシ 毛１８としては、前記した豚や馬などの天然毛材のほか、毛状に形成された樹脂 などの合成毛材でもよい。また、毛材以外には、多数の突起部を設けたゴム板や スポンジ材、あるいはスポンジ材を布などで覆ってなるものを、接着剤などで前 記ブラシヘッド１２に固定してもよい。

【０００９】 このブラシヘッド１２は、図２に示されるように、屈曲部１５によって、前記 ハンドル１１に対して任意角度前方（すなわち、ブラシ毛１８の設けられている 側）に屈曲保持されているとともに、前後に弾力的に動くように構成されている 。

【００１０】 屈曲部１５は可撓性部材１６よりなり、可撓性カバー１７によって一体に覆わ れている。可撓性部材１６は、前記ブラシヘッド１２を前後方向に弾性的に屈曲 可能に保持するためのもので、ゴム材あるいは金属製の板バネなどがあらかじめ 任意の角度に前方に折り曲げられ、一端がハンドル１１の先端に、他端がブラシ ヘッド１２の後端に一体に埋設されている。

【００１１】 このブラシヘッド１２の屈曲角度は、使用されるブラシの種類や大きさなどに よって適宜に設けることができる。このようにして、ブラシヘッド１２を前方に 屈曲させることにより、肩や背中など手の届きにくいところを洗う場合でも力が 入れやすく極めて便利である。

【００１２】 可撓性カバー１７は、ゴムまたはゴム弾性を有する合成樹脂が可撓性部材１６ の外周に一体に形成されていて、可撓性部材１６の前後方向への屈曲形状に従っ て当該可撓性部材１６を屈曲自在に覆う。なお、この可撓性カバーの他の例とし ては、金属や合成樹脂をコイル状に巻いたものや、全体を蛇腹状に構成した樹脂 製管材（いわゆるフレキシブルホース類）が挙げられる。

【００１３】 これら可撓性部材１６と可撓性カバー１７とからなる屈曲部１５が設けられる ことにより、前記ブラシヘッド１２が前後に弾性的に保持される。したがって、 身体を擦ったり洗ったりする場合に、背中や臀部などの曲線に合わせてブラシヘ ッドが前後に弾性的に動くので、身体への当りがソフトあるだけでなくその圧力 が一定で確実である。

【００１４】 図３はこの考案の他の例を示したものである。この例では洗顔用のフェイスブ ラシ２０が示される。符号２１はハンドル、２２はブラシヘッド、２４は使用面 、２５は屈曲部、２６は可撓性部材である。 このフェイスブラシ２０には、スポンジ材２７が布２８などで覆われた使用面 ２４が設けられている。 前記フェイスブラシ２０によれば、屈曲部２５を介してブラシヘッド２２が弾 性的に前後に屈曲するので、皮膚への当りが柔らかく使い心地に優れている。

【００１５】 なお、この考案はこれらの実施例に限定されるものではなく、前記した掃除用 の柄付きブラシとして構成してもよい。

【００１６】

【考案の効果】

以上図示し説明したように、この考案の柄付きブラシによれば、手の届きにく いところでも力を入れやすく使用に極めて便利である。 また、身体の曲線沿ってブラシヘッドが自在に屈曲するため、当りがソフトで 一定の圧力で用いることができ、使用感は極めて良好である。 さらに、掃除用のブラシとして形成した場合には、浴槽や便器などの曲線や形 状に沿ってブラシヘッドが屈曲し、この種の掃除作業を極めて効率よく行なうこ とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一例を示す柄付きブラシの斜視図で
ある。

【図２】その要部を示す断面図である。

【図３】この考案の他の例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ ボディブラシ １１ ハンドル １２ ブラシヘッド １４ 使用面 １５ 屈曲部 １６ 可撓性部材 １８ ブラシ毛

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ハンドルの先端にブラシヘッドが設けら
   れてなるブラシにおいて、 前記ブラシヘッドは前記ハンドルに対して屈曲部を介し
   て任意角度前方に屈曲保持されているとともに、前記屈
   曲部は可撓性部材によって構成されていて前記ブラシヘ
   ッドが少なくともその前後方向に弾性保持されているこ
   とを特徴とする柄付きブラシ。
2. 【請求項２】 請求項１において、ブラシがボディブラ
   シまたはフェイスブラシであるブラシ。