JPH07171320A - 濾材及びその製造方法 - Google Patents
濾材及びその製造方法Info
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- JPH07171320A JPH07171320A JP34427193A JP34427193A JPH07171320A JP H07171320 A JPH07171320 A JP H07171320A JP 34427193 A JP34427193 A JP 34427193A JP 34427193 A JP34427193 A JP 34427193A JP H07171320 A JPH07171320 A JP H07171320A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、流体が縦横方向にバランス良く流
れて処理能力が十全に発揮できる濾材を提供すること、
及び、そのような濾材を低コストで容易且つ効率良く製
造できる製法を提供することを目的とする。 【構成】 押出機4の複数のノズル5から溶融状態の合
成樹脂を押し出して成形した複数本の線状体1を連続的
に降下させ、その下方位置に配した引取装置によって上
記の線状体1をその降下速度より遅く引き取る工程と、
その降下速度と略同速度で引き取る工程とを組み合せる
ことによって、各線状体1が曲がりくねって互いに接点
をくっつけながら集合して立体網状構造となった密壁部
2と、各線状体1が略ストレート状態で並んだ疎壁部3
とを形成して冷却固化することを特徴とする製造方法に
よって、合成樹脂製の複数の線状体1が曲がりくねって
互いに接点をくっつけながら集合して立体網状構造とな
った密壁部2と、同じく合成樹脂製の複数の線状体1が
略ストレート状態で並んだ疎壁部3とを有することを特
徴とする濾材を得る。
れて処理能力が十全に発揮できる濾材を提供すること、
及び、そのような濾材を低コストで容易且つ効率良く製
造できる製法を提供することを目的とする。 【構成】 押出機4の複数のノズル5から溶融状態の合
成樹脂を押し出して成形した複数本の線状体1を連続的
に降下させ、その下方位置に配した引取装置によって上
記の線状体1をその降下速度より遅く引き取る工程と、
その降下速度と略同速度で引き取る工程とを組み合せる
ことによって、各線状体1が曲がりくねって互いに接点
をくっつけながら集合して立体網状構造となった密壁部
2と、各線状体1が略ストレート状態で並んだ疎壁部3
とを形成して冷却固化することを特徴とする製造方法に
よって、合成樹脂製の複数の線状体1が曲がりくねって
互いに接点をくっつけながら集合して立体網状構造とな
った密壁部2と、同じく合成樹脂製の複数の線状体1が
略ストレート状態で並んだ疎壁部3とを有することを特
徴とする濾材を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃水処理用として、又
は、ガス洗滌用並びにガス混合反応用などとして充填さ
れる濾材、及びその製造方法に関する。
は、ガス洗滌用並びにガス混合反応用などとして充填さ
れる濾材、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中空筒状の濾材が存在するが、こ
のような構造のものは、その中空部を流体が流れやす
く、外部から中空部へ流体が流れ込みにくいので、流体
の流れが一方向に偏つてバランスが悪く、濾材としての
処理能力が十全に発揮できないという問題があった。
のような構造のものは、その中空部を流体が流れやす
く、外部から中空部へ流体が流れ込みにくいので、流体
の流れが一方向に偏つてバランスが悪く、濾材としての
処理能力が十全に発揮できないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、流体
が縦横方向にバランス良く流れて処理能力が十全に発揮
できる濾材を提供すること、及び、そのような濾材を低
コストで容易且つ効率良く製造できる製法を提供するこ
とを目的とする。
が縦横方向にバランス良く流れて処理能力が十全に発揮
できる濾材を提供すること、及び、そのような濾材を低
コストで容易且つ効率良く製造できる製法を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の第1の目的を達成
するために、本発明の濾材は、合成樹脂製の複数の線状
体1が曲がりくねって互いに接点をくっつけながら集合
して立体網状構造となった密壁部2と、同じく合成樹脂
製の複数の線状体1が略ストレート状態で並んだ疎壁部
3とを有することを特徴とするものである。
するために、本発明の濾材は、合成樹脂製の複数の線状
体1が曲がりくねって互いに接点をくっつけながら集合
して立体網状構造となった密壁部2と、同じく合成樹脂
製の複数の線状体1が略ストレート状態で並んだ疎壁部
3とを有することを特徴とするものである。
【0005】また、上記の第2の目的を達成するため
に、本発明の濾材の製造方法は、押出機4の複数のノズ
ル5から溶融状態の合成樹脂を押し出して成形した複数
本の線状体1を連続的に降下させ、その下方位置に配し
た引取装置によって上記の線状体1をその降下速度より
遅く引き取る工程と、その降下速度と略同速度で引き取
る工程とを組み合せることによって、各線状体が曲がり
くねって互いに接点をくっつけながら集合して立体網状
構造となった密壁部2と、各線状体1が略ストレート状
態で並んだ疎壁部3とを形成して冷却固化することを特
徴とするものである。
に、本発明の濾材の製造方法は、押出機4の複数のノズ
ル5から溶融状態の合成樹脂を押し出して成形した複数
本の線状体1を連続的に降下させ、その下方位置に配し
た引取装置によって上記の線状体1をその降下速度より
遅く引き取る工程と、その降下速度と略同速度で引き取
る工程とを組み合せることによって、各線状体が曲がり
くねって互いに接点をくっつけながら集合して立体網状
構造となった密壁部2と、各線状体1が略ストレート状
態で並んだ疎壁部3とを形成して冷却固化することを特
徴とするものである。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。まず、図1が本発明の濾材6を示したものである。
この濾材6は全体形状が円筒形であり、その周壁は密壁
部2と疎壁部3とによって構成されている。そして、そ
の密壁部2はポリプロピレン等合成樹脂製の複数本の線
状体1が曲がりくねって互いにその接点をくっつけなが
ら集合して立体網状構造になったものであり、又、その
疎壁部3は密壁部2の線状体1と同じ複数本の線状体1
が曲折せずに略ストレート状態で並んだ構造となってお
り、勿論、密壁部2の方が疎壁部3よりも線状体1の密
度が高く、疎壁部3の方が密壁部2よりも開口率が大き
くなっている。従って、密壁部2の存在する位置ではそ
の内部の中空部を縦方向に流体が流れやすいが、疎壁部
3の存在する位置では疎壁部3を通過して横方向にも流
体が流れるので、流体が縦方向にも横方向にもバランス
良く流れ、濾材6としての処理能力が十全に発揮される
ことになる。
る。まず、図1が本発明の濾材6を示したものである。
この濾材6は全体形状が円筒形であり、その周壁は密壁
部2と疎壁部3とによって構成されている。そして、そ
の密壁部2はポリプロピレン等合成樹脂製の複数本の線
状体1が曲がりくねって互いにその接点をくっつけなが
ら集合して立体網状構造になったものであり、又、その
疎壁部3は密壁部2の線状体1と同じ複数本の線状体1
が曲折せずに略ストレート状態で並んだ構造となってお
り、勿論、密壁部2の方が疎壁部3よりも線状体1の密
度が高く、疎壁部3の方が密壁部2よりも開口率が大き
くなっている。従って、密壁部2の存在する位置ではそ
の内部の中空部を縦方向に流体が流れやすいが、疎壁部
3の存在する位置では疎壁部3を通過して横方向にも流
体が流れるので、流体が縦方向にも横方向にもバランス
良く流れ、濾材6としての処理能力が十全に発揮される
ことになる。
【0007】次に、図2は上記の濾材6の製造工程を示
したものである。すなわち、上記の濾材6は、押出機4
の下面に円形配置で設けた複数のノズル5から溶融状態
のポリプロピレン等合成樹脂を押し出して成形した複数
本の線状体1を連続的に降下させ、その下方位置に変速
装置7を備えた引取ローラ8を配して、該引取ローラ8
の回転速度を変速装置7によって上記の線状体1の降下
速度より遅くしたり、又は略同一になるように調節し
て、前者の状態で各線状体1を曲がりくねらせて互いの
接点をくっつけながら集合させて立体網構造の円筒形の
密壁部2を形成すると共に、後者の状態で各線状体1を
略ストレート状態のまま円筒形に並べて疎壁部3を形成
し、これを冷却水9の中に浸漬して冷却固化し、その後
に適宜な長さに切断して得られるものである。
したものである。すなわち、上記の濾材6は、押出機4
の下面に円形配置で設けた複数のノズル5から溶融状態
のポリプロピレン等合成樹脂を押し出して成形した複数
本の線状体1を連続的に降下させ、その下方位置に変速
装置7を備えた引取ローラ8を配して、該引取ローラ8
の回転速度を変速装置7によって上記の線状体1の降下
速度より遅くしたり、又は略同一になるように調節し
て、前者の状態で各線状体1を曲がりくねらせて互いの
接点をくっつけながら集合させて立体網構造の円筒形の
密壁部2を形成すると共に、後者の状態で各線状体1を
略ストレート状態のまま円筒形に並べて疎壁部3を形成
し、これを冷却水9の中に浸漬して冷却固化し、その後
に適宜な長さに切断して得られるものである。
【0008】尚、上記の実施例の濾材6は円筒形である
が、本発明の濾材の形状はこれに限定されるものではな
く、角形その他の任意形状でもよい。形状を変えるには
押出機4の下面のノズル5の配置を変えればよい。
が、本発明の濾材の形状はこれに限定されるものではな
く、角形その他の任意形状でもよい。形状を変えるには
押出機4の下面のノズル5の配置を変えればよい。
【0009】
【発明の作用及び効果】本発明の濾材6は上記のとおり
密壁部2と疎壁部3とを有するので、流体を縦横方向に
バランス良く流すことができて濾材としての処理能力を
十全に発揮できるという作用効果がある。また、本発明
の濾材の製造方法は、上記のような密壁部2と疎壁部3
を有する濾材6を容易且つ効率良く製造できるという作
用効果がある。特にこのような構造の濾材を射出成型法
により形成しようとすると、密壁部2を形成するための
金型と疎壁部3を形成するための金型とを備えなければ
ならず極めてコスト高になるが、本発明の製造方法では
製造設備を変えることなく密壁部2と疎壁部3とを一緒
に形成できるのでコスト的に極めて有利である。
密壁部2と疎壁部3とを有するので、流体を縦横方向に
バランス良く流すことができて濾材としての処理能力を
十全に発揮できるという作用効果がある。また、本発明
の濾材の製造方法は、上記のような密壁部2と疎壁部3
を有する濾材6を容易且つ効率良く製造できるという作
用効果がある。特にこのような構造の濾材を射出成型法
により形成しようとすると、密壁部2を形成するための
金型と疎壁部3を形成するための金型とを備えなければ
ならず極めてコスト高になるが、本発明の製造方法では
製造設備を変えることなく密壁部2と疎壁部3とを一緒
に形成できるのでコスト的に極めて有利である。
【図1】濾材の斜視図である。
【図2】濾材の製造工程図である。
1 線状体 2 密壁部 3 疎壁部 4 押出機 5 ノズル 6 濾材 7 変速装置 8 引取ローラ 9 冷却水
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂製の複数の線状体1が曲がりく
ねって互いに接点をくっつけながら集合して立体網状構
造となった密壁部2と、同じく合成樹脂製の複数の線状
体1が略ストレート状態で並んだ疎壁部3とを有するこ
とを特徴とする濾材。 - 【請求項2】 押出機4の複数のノズル5から溶融状態
の合成樹脂を押し出して成形した複数本の線状体1を連
続的に降下させ、その下方位置に配した引取装置によっ
て上記の線状体1をその降下速度より遅く引き取る工程
と、その降下速度と略同速度で引き取る工程とを組み合
せることによって、各線状体1が曲がりくねって互いに
接点をくっつけながら集合して立体網状構造となった密
壁部2と、各線状体1が略ストレート状態で並んだ疎壁
部3とを形成して冷却固化することを特徴とする濾材の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5344271A JP2733819B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 濾材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5344271A JP2733819B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 濾材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07171320A true JPH07171320A (ja) | 1995-07-11 |
JP2733819B2 JP2733819B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=18367949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5344271A Expired - Fee Related JP2733819B2 (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 濾材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2733819B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6446169A (en) * | 1987-08-17 | 1989-02-20 | Mitsubishi Electric Corp | Pattern extracting device |
JPH0326901U (ja) * | 1989-07-27 | 1991-03-19 |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP5344271A patent/JP2733819B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6446169A (en) * | 1987-08-17 | 1989-02-20 | Mitsubishi Electric Corp | Pattern extracting device |
JPH0326901U (ja) * | 1989-07-27 | 1991-03-19 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2733819B2 (ja) | 1998-03-30 |
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