JP2000161542A - 合成樹脂多孔管並びにその製造方法及び製造装置 - Google Patents

合成樹脂多孔管並びにその製造方法及び製造装置

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JP2000161542A
JP2000161542A JP10333942A JP33394298A JP2000161542A JP 2000161542 A JP2000161542 A JP 2000161542A JP 10333942 A JP10333942 A JP 10333942A JP 33394298 A JP33394298 A JP 33394298A JP 2000161542 A JP2000161542 A JP 2000161542A
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Kunihiko Tachikawa
邦彦 立川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外周表面をなめらかにすることができ、外周
への変形部の併設にも対応でき、強度面によりすぐれた
合成樹脂多孔管を提供する。 【解決手段】 管体2外周面に長手方向に沿って隆条3
が列設されるとともに、該隆条3を残して管を横切る螺
旋状の切目4が一定ピッチで管体2内周面側の少なくと
も一部分に刻設され、管体残存部と該隆条3とにより格
子状の網目が形成されていることを特徴とする合成樹脂
多孔管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周面の一部あるい
は周面全体が格子状の網目に形成された合成樹脂多孔管
並びにその製造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂多孔管は、図5に示すように周
面にその長手方向に沿う部分あるいは周面全体が格子状
の網目に形成されており、図示の周面の一部を網目とし
たものは、地中に埋設した側溝の配水管、雨水浸透管な
どに、また周面全体が網目のものは井戸の吸水管先端に
付設するストレーナーとして好適のものである。
【0003】これら合成樹脂多孔管は、従来は、金型を
用いる射出成形により、所定長さの管として得られるの
みで、通常の合成樹脂管と異なり、押出し成形による一
連の管として製造することは不可能とされていた。
【0004】そこで本発明者は、特開平2−52729
号公報において、押出し成形により、周面の少なくとも
一部を格子状の網目に形成した合成樹脂多孔管を製造す
る方法を提案した。この方法は、押出し成形により、管
体内周面に長手方向に沿って隆条を列設した製品を連続
的に製造するとともに、この製品に上記隆条を残して管
を横切る切目を一定間隔で設け、かつ製品を押出し方向
に牽引してこれら切目間だに当たる隆条を引き延ばし格
子状の網目を形成することを特徴とするものである。こ
れにより、合成樹脂多孔管を、連続的に、極めて能率的
に、しかも安価で提供することが可能となった。図6に
この方法により得られる合成樹脂多孔管を示す。
【0005】ところが、上記方法で製造された合成樹脂
多孔管は、管体内周面に長手方向に沿って隆条が列設さ
れ、外周面に螺旋状の溝が形成されたものであるため、
下記のようなさらなる要求ないし改善が望まれる点があ
った。 (1)外周方向から切り込みを入れるため、外周表面を
なめらかにすることが難しい。 (2)外周長手方向にツバ状のものを付けた網状製品の
ような外周に変形部を併設したいような場合、今までの
ような外周よりの切り込み方法では不可能である。 (3)長手方向隆条部分に外周より切り欠きが入るた
め、本来曲げモーメントに対しての応力を維持しなけれ
ばならない部分に集中荷重が働くようになり、より強度
が必要な場合にその要求に応えられない場合がでてく
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
要求及び問題点を一挙に解決し、外周表面をなめらかに
することができ、外周への変形部の併設にも対応でき、
強度面によりすぐれた合成樹脂多孔管並びにその製造方
法及び製造装置を提供することをその課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに
至った。即ち、本発明によれば、管体外周面に長手方向
に沿って隆条が列設されるとともに、該隆条を残して管
を横切る螺旋状の切目が一定ピッチで管体内周面側の少
なくとも一部分に刻設され、管体残存部と該隆条とによ
り格子状の網目が形成されていることを特徴とする合成
樹脂多孔管が提供される。また、本発明によれば、押出
し成形により、管体外周面に長手方向に沿って隆条を列
設した製品を連続的に製造するとともに、押出し用金型
の先端近傍でかつ管体に製品中心軸のまわりを設置さ
れ、製品の管内側から切目形成手段を回転させてその刃
先で該製品をその隆条を残した深さに切り込むことによ
り、少なくとも一部に格子状網目が形成された合成樹脂
多孔管を製造する方法が提供される。さらに、本発明に
よれば、管体外周面に長手方向に沿って隆条を列設した
製品を連続的に製造する押出し機と、製品を強制的に牽
引する機構と、製品の管体内周側に螺旋状の切目を形成
する切目形成手段とからなり、該切目形成手段は、先端
部が該押出し機の押出し金型から突出するように該押出
し金型に取り付けられた回転シャフトと、その刃先が該
製品をその隆条を残した深さに切り込むように該回転シ
ャフトに保持された回転刃より構成されていること特徴
とする合成樹脂多孔管を製造する装置が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明による好ましい実施の
形態を実施例により詳述する。図1及び図2に本発明に
よる合成樹脂多孔管の二例を示す。図中1は本発明に係
る合成樹脂多孔管であり、管体2の外周面に長手方向に
沿って複数の隆条3が列設され、さらに管体2には一定
ピッチで所定幅の螺旋状の切目4が隆条3を残す形で形
成される。これにより、隆条3、3間の管体2にはその
長手方向に一定間隔で透孔5が形成され、全体として格
子状の網目を有する多孔管となっている。管体2の切目
4以外の残存部と各隆条3はその交差部位で結合し所要
の機械的強度が得られるようになっている。図示の例で
は、隆条2の数はそれぞれ8と22であるが、その数は
管の大きさ、用途等に応じて任意の数に設定することが
できる。また隆条2の大きさ、薄肉部分2の厚さ、切目
4の幅及び深さ並びにピッチも管の大きさ、用途等に応
じて任意に設定することができる。また、これらの寸法
を変えることにより、網目の大きさ、密度等が任意に調
整可能である。
【0009】次に、上記構成の合成樹脂多孔管を製造す
る装置及び方法を具体例を参照しながら説明する。図3
は、本発明を適用した装置例を示す全体概略側面図であ
り、図中11は押出し機、12は押出し用金型、13は
冷却水、14はテンションローラー、15は切目形成機
構を示す。これらは切目形成機構15を除き、通常の押
出し成形装置と構造的には同様である。図4(a)及び
(b)はそれぞれ切目形成機構15の詳細を示す一部切
断側面図及び正面図である。図中16は金型12の内
型、17は金型12の外型であり、これらの中心には回
転シャフト18が設けられる。回転シャフト18の一端
は金型12の外側に突出し、そこに回転刃19が挿着さ
れている。回転刃19はセンター軸受20を介在させて
回転刃止めナット21と回転刃ストッパー22とによ
り、回転シャフト18に固定され、回転シャフト18の
回転とともに金型12の端面上を回転し、その刃先が製
品aに内周面側から切り込むようになっている。なお、
23はセンター軸受とめビスである。回転シャフト18
の駆動は、例えば回転シャフト18の他端にベーベルギ
アを取付け、これに別のベーベルギアと噛合させること
により、金型12下方に設けた駆動手段により、駆動力
を付与して行うことができる。
【0010】動作について説明すると、押出し機11に
原材料であるペレット状の熱可塑性樹脂を供給し、押出
し用金型12を介して、管状部2とその外周面に列設さ
れた隆条3・・・からなる形状の製品aを形成し、これ
をテンションローラー14により強制的に牽引して引き
出す。ここで、押出し用金型12の先端面に取付けた切
目形成機構15の回転刃19を毎分15〜150回転さ
せる。すると回転刃19の刃先が製品aの内周面側から
切込まれ、回転刃19と製品aの強制的牽引とにより、
管体2には隆条3を残した形でらせん状の切目4が形成
される。この切目4は製品aの強制的牽引により一定幅
を有するように形成され、切目4以外の管体残存部と隆
条3とが格子状の網目を形成し、図1及び図2にしめす
ような合成樹脂多孔管が得られる。
【0011】上記では、合成樹脂多孔管の全面に格子状
網目を形成したが、本発明によれば、一部に格子状網目
を形成することもできる。これは、例えば、カム等を利
用して回転刃の刃先を前進・後退可能に設置することに
より行うことができる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような顕著なる
効果を得ることができる。 (1)従来一定長さの管として型造されていた合成樹脂
多孔管を、通常の合成樹脂多孔管と同様に押出し成形に
より連続した一連の管として作り出すことができる。 (2)押出し成形で製造できるので、生産費用が安価で
ある。 (3)一般押出し成形金型で外周面を成形できるため、
特別な金型を必要としない。このため金型の作製コスト
が非常に安価となる。 (4)金型本体は一般押出し金型と同様、回転等の運動
をさせる必要がないため、例えば外周長手方向に一部変
形部分を有するような製品も容易に作り出せる。 (5)一般押出し成形で利用できる材料であるならば、
本来成形しにくいとされてきた硬質塩化ビニルのような
押出し圧力が非常に高く熱分解を起こしやすいような材
質でも、網目状に成形可能である。 (6)外周長手方向に隆条を設けているので、隆条を内
周長手方向に設けたものと比べ、曲げモーメントに対し
て隆条間のスパンが長くとれ、また、外周面に切り欠き
が入らないため、切り込みによる集中荷重が防止され、
強度面ですぐれたものとなる。 (7)外周面に切り欠きが入らないため、外周面の加工
は金型で思い通りに成形可能となり、非常になめらかな
外周面をもつ製品が提供できる。 (8)多孔管の上にさらに不織布を巻いて使用するよう
な場合等において、両者の間に間隙を必要とするとき
に、金型外型の形状溝の深さ次第でその間隙寸法を任意
に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による合成樹脂多孔管の一例を示す斜視
図である。
【図2】本発明による合成樹脂多孔管の別例を示す斜視
図である。
【図3】本発明を適用した装置例を示す全体概略側面図
である。
【図4】(a)及び(b)はそれぞれ切目形成機構の詳
細を示す一部切断側面図及び正面図である。
【図5】従来の合成樹脂多孔管の斜視図である。
【図6】本出願人が先に提案した合成樹脂多孔管の斜視
図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂多孔管 2 管体 3 隆条 4 切目 5 透孔 11 押出し機 12 押出し用金型 13 冷却水 14 テンションローラー 15 切目形成機構 16 金型内型 17 金型外型 18 回転シャフト 19 回転刃 20 センター軸受 21 回転刃ナット 22 回転刃ストッパー 23 センター軸受
とめビス
フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA01 BA15 CB25 DA23 DB05 DB17 EA04 EA18 EA19 4F207 AG09 AG15 AG21 AH01 AH03 AH43 KA01 KA17 KA20 KL51 KL80 KW26 4F213 AG09 AG15 AG21 AH01 AH03 AH43 WA06 WA54 WA62

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管体外周面に長手方向に沿って隆条が列
    設されるとともに、該隆条を残して管を横切る螺旋状の
    切目が一定ピッチで管体内周面側の少なくとも一部分に
    刻設され、管体残存部と該隆条とにより格子状の網目が
    形成されていることを特徴とする合成樹脂多孔管。
  2. 【請求項2】 押出し成形により、管体外周面に長手方
    向に沿って隆条を列設した製品を連続的に製造するとと
    もに、押出し用金型の先端近傍でかつ管体に製品中心軸
    のまわりを設置され、製品の管内側から切目形成手段を
    回転させてその刃先で該製品をその隆条を残した深さに
    切り込むことにより、少なくとも一部に格子状網目が形
    成された合成樹脂多孔管を製造する方法。
  3. 【請求項3】 管体外周面に長手方向に沿って隆条を列
    設した製品を連続的に製造する押出し機と、製品を強制
    的に牽引する機構と、製品の管体内周側に螺旋状の切目
    を形成する切目形成手段とからなり、該切目形成手段
    は、先端部が該押出し機の押出し金型から突出するよう
    に該押出し金型に取り付けられた回転シャフトと、その
    刃先が該製品をその隆条を残した深さに切り込むように
    該回転シャフトに保持された回転刃より構成されている
    こと特徴とする合成樹脂多孔管を製造する装置。
JP10333942A 1998-11-25 1998-11-25 合成樹脂多孔管並びにその製造方法及び製造装置 Pending JP2000161542A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100454590B1 (ko) * 2002-01-28 2004-11-05 송주영 유공관의 천공장치
KR100709967B1 (ko) 2004-12-21 2007-04-25 주식회사 픽슨 파형 반 유공관의 제조방법
KR100789421B1 (ko) 2006-03-07 2007-12-28 주식회사 현대인더스트리 코르게이트공법을 이용한 나선형유공관의 성형 장치
JP2011045813A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Daikyonishikawa Corp オイルストレーナ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100454590B1 (ko) * 2002-01-28 2004-11-05 송주영 유공관의 천공장치
KR100709967B1 (ko) 2004-12-21 2007-04-25 주식회사 픽슨 파형 반 유공관의 제조방법
KR100789421B1 (ko) 2006-03-07 2007-12-28 주식회사 현대인더스트리 코르게이트공법을 이용한 나선형유공관의 성형 장치
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