JPH07170433A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH07170433A
JPH07170433A JP6271959A JP27195994A JPH07170433A JP H07170433 A JPH07170433 A JP H07170433A JP 6271959 A JP6271959 A JP 6271959A JP 27195994 A JP27195994 A JP 27195994A JP H07170433 A JPH07170433 A JP H07170433A
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JP
Japan
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image pickup
camera
subject
lens
facing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6271959A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Hashimoto
仁史 橋本
Takashi Shoji
隆 庄司
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07170433A publication Critical patent/JPH07170433A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 傾斜した被写体に対しても、撮像光学系を所
定の正対状態に調節することにより、片すぼみ、また
は、上,下すぼみのない撮影が容易に行えるカメラを提
供すること。 【構成】 撮像素子4を適用し、撮影光軸Oを形成する
撮像レンズ3と撮像素子4とを一体的に回動可能に保持
するレンズユニット1を適用するカメラであって、マル
チエリアAF情報を利用して被写体の正対度合いを検出
し、その情報に基づいて、片すぼみ、または、上下すぼ
み等がなく、しかも、全結像面が合焦状態にある撮影画
面を得るアオリ補正、即ち、平行アオリ調節を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ、詳しくは、テ
ィルトとシフト駆動が可能なカメラに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】撮影しようとする被写体がカメラの撮影
光学系に対して、正対の度合いが悪い状態にあるとき、
例えば、黒板を端の方から斜めに撮影しようとする場合
や、高いビルを下から撮影する場合等、従来、大型カメ
ラでは、その被写体に対して撮影光学系を正対させるよ
うな平行アオリ調節を行って、片すぼみのない状態で撮
影を行っていた。
【0003】なお、上記正対している状態とは、図14
に示すように被写体面101とカメラの撮影光学系10
2の光軸Oが直交している状態をいう。
【0004】また、平行アオリ調節とは、図14に示す
ように上記光軸Oを被写体に正対させ、更に、結像面1
03を上記光軸Oに対し、垂直な状態に保ちながら、目
標とする被写体の結像位置へシフトさせるアオリ調節動
作をいう。この平行アオリ調節を行って撮影した場合、
同一画面上の被写体像の大きさの倍率は変化せず、片す
ぼみ、または、上,下すぼみ等のない結像が得られる。
【0005】一方、撮像素子を使用する従来のカメラに
おいても、撮像素子を移動させて、アオリ調節を行うカ
メラが各種提案されている。
【0006】例えば、実公平1−15258号公報に開
示の撮影像記録装置における固体撮像素子のアオリ移動
装置は、固体撮像素子の撮像レンズに対する位置を被写
体に合わせて、撮影者の手動操作でシフト、または、テ
ィルトせしめる機構を有する装置である。
【0007】また、特開平1−91574号公報に開示
のテレビジョンカメラの光電変換面アオリ装置は、テレ
ビジョンカメラに適用可能なものであって、撮像素子の
シフト、または、ティルトを撮影中も連続して行うこと
が可能としたものであって、撮影者がシフト量、即ち、
平行移動の方向移動量、および、ティルト量、即ち、傾
斜量を指定して、上記調節を実行するものである。
【0008】更に、特開平3−159377号公報に開
示のアオリ撮影装置は、被写体面の傾きをフォーカス情
報生成手段を用いて検出し、検出された被写体面の傾き
に応じて撮像素子をティルト駆動させる撮影装置であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の実公
平1−15258号公報に開示の撮影像記録装置、ま
た、特開平1−91574号公報に開示のテレビジョン
カメラのアオリ装置においては、カメラに対する被写体
の傾きの検出はなされておらず、撮影者が被写体の状態
を観察して、任意にアオリ角等を指定する必要があっ
た。更に、撮像レンズ系の光路の変更等の操作は行わな
いものであった。
【0010】一方、上述の特開平3−159377号公
報に開示のアオリ撮影装置は、被写体の傾きを検出する
ものであり、自動的にアオリの設定がなされる。
【0011】図15は、上記特開平3−159377号
公報に開示のアオリ撮影装置113によるアオリ補正動
作の状態を示す図である。本図に示すように、撮影装置
113に対して被写体110が傾斜している場合、被写
体110の撮影装置113に対する傾斜度合いを示す傾
斜角αを検出する。そして、その傾斜度合いに基づい
て、該被写体110に対してその結像面112a全面が
ピントの合った状態となるように、撮像素子112をア
オリ補正駆動、即ち、シフトとティルト駆動する。そし
て、遠近の被写体の全結像面が合焦した状態となる。
【0012】しかしながら、この撮影装置は、前述した
平行アオリ調節を行うものではないことから、図15に
示す撮影状態の場合、結像面112aで両端部112a
1と112a2ではそれぞれの光軸Oに沿った被写体距
離の違いから倍率が異なり、所謂、片すぼみ、または、
上,下すぼみの像になってしまう。そして、この撮影状
態では、とりわけ黒板上や開いた書物上の文字図形等の
被写体を撮影する目的に対しては、画面に歪みが生じた
状態となり、好ましい撮影画面が得られなかった。
【0013】そこで、傾斜した被写体を片すぼみ、また
は、上,下すぼみのない状態で撮影を行うためには、前
記大型カメラの場合と同様に、前記平行アオリ調節機構
を組み込んだカメラを提案することも考えられた。しか
し、このような撮影装置では、撮影者が被写体の正対の
度合いを撮影の度にチェックし、撮像レンズの光軸方向
を設定し、フォーカシングを行う必要があった。更に、
上記正対の度合いが許容範囲内であるかどうかも確認す
る必要もあり、非常に煩雑且つ高度な操作と確認が必要
であった。
【0014】本発明は、上述の不具合を解決するために
なされたものであり、傾斜した被写体に対しても、撮像
光学系を所定の正対状態に調節することにより、片すぼ
み、または、上,下すぼみのない撮影が容易に行えるカ
メラを提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体の当該
面部に対して、撮像レンズおよび撮像素子の撮像面が光
学的に正対している度合いに関する認識を行うための正
対度認識手段と、その正対度認識手段により認識された
正対している度合いに応じて、撮像レンズを、所定の正
対状態とすべく調節変位せしめるための撮像レンズ正対
機構と、撮像素子をシフトするためのシフト機構とを備
えたカメラである。
【0016】
【作用】本発明は、被写体の正対の度合いを正対度認識
手段により認識し、その正対の度合いに応じて、撮像レ
ンズ正対機構が、撮像レンズを所定の正対状態とすべく
調節変位せしめ、シフト機構が、撮像素子をシフトす
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。
【0018】図1は、本発明の第1実施例を示すカメラ
のブロック構成図である。
【0019】本カメラは、撮像素子を適用するカメラで
あって、撮影光軸Oを形成する撮像レンズ3と撮像素子
4とを一体的に回動可能に保持し、マルチエリアAF
(オートフォーカス)測距方式を適用して、被写体への
カメラの正対の度合いを検出し、その情報に基づいて片
すぼみ、たまは、上下すぼみ等がなく、しかも、全結像
面が合焦状態にある撮影画面を得るアオリ補正、即ち、
平行アオリ調節が可能なカメラである。
【0020】図2は、本カメラの上記平行アオリ調節動
作状態を示す光路図である。本図に示すように、カメラ
本体100を被写体120に向けたときの平行アオリ調
節以前の状態での被写体の正対度合いである、被写体1
20に対する撮影光軸O′の角度αを検出する。該角度
αの情報に基づいて、平行アオリ調節を行う。即ち、撮
影光軸Oが被写体120と直交する位置まで、撮像レン
ズ3と撮像素子4とを回動させる。続いて、被写体12
0の結像位置まで撮像素子4の結像面4aをシフトさせ
る。
【0021】図1により本カメラの構成について説明す
ると、被写体像は、レンズユニット1に内蔵される撮像
レンズ3を介して撮像素子4に取り込まれて撮像信号に
変換され、撮像信号処理回路2に出力される。撮像信号
処理回路2の映像出力は、図示しない記録系に出力され
る。
【0022】また、上記レンズユニット1は、更に、撮
像レンズ3を合焦駆動するステッピングモータを用いた
フォーカスモ−タ(M)5と、撮像素子4をシフトさせ
る後述の撮像素子シフト機構6を有している。そして、
上記撮像レンズ3と撮像素子4を支持する鏡筒本体23
(図4参照)は、レンズユニット正対機構10により回
動駆動される。
【0023】上記フォーカスモータ5,撮像素子シフト
機構6,レンズユニット正対機構10は、それぞれシス
テムコントロール回路15により制御されるフォーカス
モータ駆動回路7,シフト機構駆動回路8,正対機構駆
動回路9により駆動される。なお、上記システムコント
ロール回路15は、CPU,ROM,RAM等で構成さ
れる。
【0024】また、測距用発光素子11は、上記システ
ムコントロール回路15からのタイミングコントロール
信号に基づいて、AF測距回路13により駆動され、被
写体に向けて測距光を発光する。該測距光は、被写体に
て反射され、図3に示す撮影画面19上の上下位置の測
距エリアA,Bと、左右位置の測距エリアC,D対応の
3角測距方式の測距光として、受光素子12a,12
b、および、受光素子12c,12dに入射する。
【0025】該受光素子12a,12b,12c,12
dの出力信号は、測距情報として上記システムコントロ
ール回路15に取り込まれる。そして、該距離情報に基
づいて、システムコントロール回路15に内蔵される正
対度認識手段により、被写体の正対度合いが認識され
る。即ち、受光素子12a,12bの出力信号により上
下の正対度合いが認識され、受光素子12c,12dの
出力信号により左右の正対度合いが認識される。そし上
下、左右の正対度合い情報によりレンズユニット1の鏡
筒本体23のY,X軸方向の正対駆動が行われる。
【0026】更に、上記測距情報に基づいて、撮像レン
ズ3の合焦位置、および、撮像素子4のシフト量が演算
れさる。更に、上記合焦駆動、並びに、シフト駆動が実
行される。但し、上記撮像レンズ3の合焦位置は、前記
正対駆動に伴う被写体距離の変化を考慮した状態での合
焦位置とする。
【0027】本実施例では、被写体に対する正対度合が
大きすぎる場合も想定して、上記正対度認識手段により
認識された被写体の正対度合いが所定の限界値を逸脱
し、レンズユニット1の正対駆動が不可能の範囲である
ときは、システムコントロール回路15より警告表示回
路14を介して正対度合いが所定の限界値を逸脱してい
ることを示す警告表示信号を図示しないファインダ,L
CD表示部等に出力する構成を付加している。なお、上
記警告表示は警告の発報を行うアラーム手段であっても
よい。
【0028】図4は、本実施例のカメラに内蔵されるレ
ンズユニット機構の斜視図である。
【0029】このレンズユニット機構は、本図に示すよ
うに鏡筒本体23が、外形球面部23bを介して、2組
の回動部材24,25により2方向θx、θyに回動可
能とする機構である。
【0030】そして、該機構の主要構成としては、レン
ズユニット1と、撮像素子ブロック35と、レンズユニ
ット1の正対機構10とで構成される。
【0031】そして、上記レンズユニット1は、撮像レ
ンズ3と、被駆動、被支持用球面部23b、および、光
軸O方向と平行に延出するガイド溝23aとを有し、撮
像レンズ3の光軸Oの通る点Gを中心として、水平,垂
直軸であるX,Y軸回りに回動自在に支持される鏡筒本
体23と、該鏡筒本体23に内蔵される撮像レンズ3の
合焦駆動用フォーカスモータ5と、光軸Oの回りの回動
を規制(以下、ローリング規制と称する)する運動規制
部であって、上記ガイド溝23aに摺動自在に嵌入する
円柱状の回動規制ピン30と、上記球面部23bの下面
側の受け部となる、光軸方向の移動を規制する2つの球
状受け部材28と、上記球面部23bの側面側の受け部
となる球状受け部材29とで構成されている。なお、図
4に示すように回動の中立状態にあっては、上記光軸O
はZ軸と一致している。
【0032】また、上記正対機構10は、表面が摩擦部
材で構成される球状回転体の部材で構成されるX,Y軸
回転部材24,25と、該回転部材24,25をX,Y
軸ウォームギヤーボックス26,27を介して駆動する
X,Y軸ステップモータ31,32とで構成される。な
お、上記X,Y軸回転部材24,25は、上記球面部2
3bに略点接触の関係で各々接し、変位を与えるべく転
接して所定の方向にそれぞれ回動駆動する。更に、球面
部23bを介して鏡筒本体23の水平,垂直方向である
X,Y軸方向の位置規制の機能を有する。
【0033】また、撮像素子ブロック35は、撮像素子
4と、撮像素子4のシフト機構6が内蔵されるが、その
シフト機構の詳細は後述する。
【0034】図5は、上記鏡筒本体23の側面図であ
る。また、図6は、図5のA矢視図である。
【0035】図5に示すように、鏡筒本体23は支持部
28,29に支持された状態で、例えば、X軸回りに回
動させると、その光軸OはO′方向まで回動される。
【0036】図7は、上記撮像素子ブロック35に内蔵
されるシフト機構6の斜視図である。
【0037】このシフト機構6は、撮像素子4を光軸O
と直交するX軸、また、Y軸に沿ってシフト駆動を行う
機構である。上記撮像素子4は、その結像面4aに対向
した撮像光用の開口部を持つ第1ベース41に固着され
ている。該第1ベース41は、第2ベース43に保持さ
れたガイド軸42によりX軸方向に摺動自在に支持され
ている。該第2ベース43は、第3ベース45に保持さ
れたガイド軸44によりY軸方向に摺動自在に支持され
ている。上記第3ベース45は、前記レンズユニット1
の鏡筒本体23に固着されている。
【0038】そして、上記第2ベース43にはX軸シフ
トモータ48が支持されており、該モータ48の出力軸
に固着されたピニオン47が第1ベース41に取り付け
られているラック46に噛合している。また、上記第3
ベース45にはY軸シフトモータ51が支持されてお
り、該モータ51の出力軸に固着されたピニオン50が
第2ベース43に取り付けられているラック49に噛合
している。
【0039】上記のようなシフト機構6において、Y,
X軸シフトモータ51,48を駆動するとラック49、
または、46を介して第2ベース43、または、第1ベ
ース41がY,X軸方向に駆動され、撮像素子4のシフ
ト駆動がなされる。
【0040】以上のように構成された本実施例のカメラ
の撮影シーケンスにおけるサブルーチン「撮影準備処
理」について、図8のフローチャート、および、図1の
ブロック構成図等を用いて説明する。なお、上記撮影準
備処理は、図2のカメラ本体100を被写体に向け、そ
こで、レリーズ釦を半押ししたときにコールされるサブ
ルーチン処理である。
【0041】図8に示すように、ステップS1におい
て、受光素子12aから12dの出力信号に基づいて、
前記図3に示す被写体の画面19上の測距エリアA,
B,C,Dの測距を行う。そして、ステップS2にて、
該エリアA,B,C,Dの測距情報により、被写体の正
対度合いである被写体面に対する、カメラ本体100の
光軸、即ち、鏡筒本体23の中立状態における光軸O′
の角度α(図2参照)を演算する。なお、この角度α
は、図2では水平面上の傾斜角として表示してあるが、
実際は、上下方向と左右方向の2つの方向の角度、即
ち、上下の測距エリアA,Bの測距データで求められる
上下方向傾斜角α1と、左右の測距エリアC,Dの測距
データで求められる左右方向傾斜角α2がそれぞれ演算
される。
【0042】続いて、ステップS3において、上記測距
情報に基づいて撮像レンズ3のAF駆動を行う。ステッ
プS4において、被写体がカメラ本体100に対して傾
斜しているかどうか、即ち、前記傾斜角αが0°である
かどうかを判断する。傾斜していない場合、平行アオリ
処理を行う必要がないので、そのまま、本ルーチンを終
了する。被写体が傾斜していると判断した場合は、ステ
ップS5に進む。
【0043】ステップS5において、上記被写体の傾斜
角αが、鏡筒本体23を正対補正の回動が可能な許容範
囲を越えているかどうかの判断を行う。そして、該許容
範囲を越えており、正対調節駆動が不可能な場合、ステ
ップS9にジャンプする。ステップS9においては、警
告表示回路14を介して正対補正が不可能である旨の表
示信号を図示しない表示装置に出力し、該表示を行う。
【0044】ステップS5の判断にて、正対調節の回動
駆動が可能な範囲内であると判断された場合、ステップ
S6に進み、レンズユニット1の正対機構の回動駆動量
を算出する。その回動駆動量としては、光軸Oの方向を
前記角度α、詳しくは、前述した上下方向の傾斜角α1
と左右方向の傾斜角α2だけ回動せしめるため、鏡筒本
体23のY軸とX軸の回動角である。但し、実際には、
該回転角は、Y軸,X軸ステップモータ32,31の駆
動パルス数として求められる。
【0045】次に、ステップS7にて撮像素子4のシフ
ト量を演算する。該シフト量としては、図9の撮影光路
図に示す状態の場合、被写体120までの距離L1、被
写体面の傾斜角α、結像位置L2、撮像レンズ3の焦点
距離fとすると、
【0046】
【数1】1/f=(1/L1)+(1/L2) 更に、
【0047】
【数2】tan(α)=x/L2 が成立し、上記式(1),(2)より、上記シフト量x
は、
【0048】
【数3】 x=((L1×f)/(L1−f))×tan(α) で示される。
【0049】例えば、レンズ焦点距離fが35mmで、
被写体距離L1が2mである場合、被写体の傾斜15
°,30°および45°に対してのシフト量xは、9.
54mm,20.6mmおよび35.6mmとなる。
【0050】次に、ステップS8において、上記ステッ
プS6,7で求められた鏡筒本体23の回動駆動角α,
撮像素子4のシフト量xの平行アオリ駆動を行って、本
ルーチンを終了する。
【0051】以上説明したように本実施例のカメラによ
れば、4つの受光素子により被写体の4つのエリアの測
距を行って、被写体の正対度合いを求め、撮像レンズと
撮像素子とが平行に保持された状態で正対駆動を行い、
平行アオリ調節を行う。この平行アオリ調節により被写
体が、例えば、黒板上の文字や書籍の印刷文字であっ
て、もし、カメラに対して傾斜している状態であっても
片すぼみ、または、上,下すぼみのない状態での撮影
を、ユーザが調節操作する必要がなく自動的に行うこと
ができる。
【0052】また、警告表示回路14を付加することに
よって、上記被写体の正対度合いがカメラの平行アオリ
調節可能範囲を逸脱している場合は、その旨の警告表示
を行って、撮影者に正常な平行アオリ調節ができないこ
とを認識させることができ、撮影不良を未然に防止する
ことができる。
【0053】更に、本実施例によれば、撮像レンズ3と
撮像素子4とが一体化されたユニットより構成されてい
るので、撮像レンズ3と撮像素子4とは常に平行関係が
保たれることになり、両者の正対駆動手段を各別に備え
る必要もなく、簡単な構成で平行アオリ調節が実現でき
る。
【0054】次に、上記第1実施例のカメラの変形例に
ついて説明する。この変形例は、前記第1実施例のカメ
ラに対して異なる点は、測距方式がパッシブ方式であっ
て、撮像素子の撮像信号から抽出されるコントラスト情
報より被写体の距離情報を得る、所謂、イメージャ測距
方式により、被写体の正対度合いを求めるように構成さ
れる点である。
【0055】図10は上記変形例のカメラのブロック構
成図である。本変形例の構成は、第1実施例のものと上
記イメージャ測距方式関連の構成部のみが異なり、その
他の構成は同一とする。従って、その同一の構成要素は
図1のブロック構成図と同一の符号を用いて示し、その
説明も省略する。
【0056】本変形例においては、BPF(バンドパス
フィルタ)61に撮像信号処理回路2から出力される
被写体の撮像信号を取り込み、該撮像信号よりコントラ
ストデータを抽出する。エリア分割回路62において、
該コントラストデータを図3に示す撮影画面のエリア
A,B,C,Dに対応する4つのコントラストデータに
分割する。次に、A/D変換回路63において各コント
ラストデータのA/D変換を行い、その出力信号をシス
テムコントロール回路15に出力する。
【0057】そして、システムコントロール回路15に
おいて、上記エリアA,B,C,Dそれぞれに対する合
焦位置におけるモータのステップ数を把握し、その値よ
りフォーカスレンズ繰り出し量を求める。該フォーカス
レンズ繰り出し量から被写体距離情報を演算により求
め、被写体の正対度合いを求める。この正対度合い情報
により平行アオリ調節を行うが、その処理動作は、前記
第1実施例のカメラと同様である。
【0058】本変形例によれば、前記第1実施例のカメ
ラのようにマルチエリアの測距を行うための発光素子、
複数の受光素子等を配設する必要がなく、撮像素子の出
力データを利用することが可能であり、構成部材を少な
くでき、コスト的に有利となる。
【0059】次に、本発明の第2実施例を示すカメラに
ついて説明する。
【0060】本実施例のカメラは、前記第1実施例のカ
メラに適用した回動可能な鏡筒本体23に代えて、撮像
レンズの前方に図11のカメラの概略の配置図に示すよ
うに正対機構として回動可能なミラーユニット76を配
設し、撮像レンズ73は回動駆動を行わず、また、撮像
素子74はシフト駆動のみを行うことを特徴とする。但
し、その他の構成要素は、第1実施例のカメラのものと
同一とする。なお、上記図11において、70はカメラ
本体、75は保護ガラスを示している。
【0061】図12は、上記ミラーユニット76の主要
構造を示す斜視図である。
【0062】本ミラーユニット76において、ミラー8
1は、支持枠82にX支持軸83を介して回動自在に支
持されている。更に、上記支持枠82は、Y支持軸85
を介してベース84に回動自在に支持されている。そし
て、上記ミラー81は、X支持軸83に固着されたギヤ
ー86を介してX軸駆動モータ87によりX軸中心に回
動駆動される。また、上記支持枠82は、Y支持軸85
に固着されたギヤー88を介して、Y軸駆動モータ89
によりY軸中心に回動駆動される。上記ベース84は前
記カメラ本体70に固着されている。
【0063】以上のように構成された本実施例のカメラ
における平行アオリ調節の状態を図13に示す。まず、
傾斜する被写体120に本実施例のカメラ本体70を向
けた状態においては、ミラーユニット76は、中立回動
位置76(A)に位置している。また、撮像素子74も
中立シフト位置74(A)に位置している。そこで、前
記図3の撮影画面19に示すような測距エリアA,B,
C,Dの測距情報を検出し、被写体120の正対度合
い、即ち、中立光軸O′に対する被写体120の傾斜角
α(α1,α2)を演算する。
【0064】そして、上記傾斜した被写体120に対し
て平行アオリ調節を行う場合、ミラーユニット76を回
動位置76(A)から上記演算傾斜角αの1/2だけ回
動させ、回動位置76(B)に位置させる。この状態で
撮像レンズ73を通る光軸Oは、被写体面に正対した状
態になっている。
【0065】更に、被写体120の結像位置に撮像素子
74の結像面を位置させるため、撮像素子74を中立シ
フト位置74(A)からシフト位置74(B)までシフ
ト駆動する。そのシフト量は、前記(数3)に示したシ
フト量xと同様である。
【0066】以上説明したように、本実施例のカメラに
おいては、第1実施例のカメラのように回動可能な鏡枠
本体を必要とせず、構成の簡単な回動可能なミラーユニ
ット76を配設すればよいので、カメラの小型化,軽量
化が可能となる。また、正対駆動を行う場合、ミラーユ
ニットを回動させるだけでよく、制御が容易であり、そ
の応答速度を向上させることが可能である。
【0067】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように本
発明のカメラは、傾斜した被写体に対しても、撮像光学
系を所定の正対状態に調節することにより、片すぼみ、
または、上,下すぼみのない撮影が容易に行えるという
長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すカメラのブロック構
成図である。
【図2】上記図1のカメラの平行アオリ調節動作状態で
の光路図である。
【図3】上記図1のカメラの測距エリアを示す図であ
る。
【図4】上記図1のカメラのレンズユニット機構の斜視
図である。
【図5】上記図1のカメラのレンズユニット機構の動作
状態を示す側面図である。
【図6】上記図1のカメラのレンズユニット機構の下面
図である。
【図7】上記図1のカメラのレンズユニット機構の撮像
素子ブロックに内蔵される正対機構の斜視図である。
【図8】上記図1のカメラの撮影シーケンスにおけるサ
ブルーチン「撮影準備処理」のフローチャートである。
【図9】上記図8の「撮影準備処理」でのシフト状態を
示す光路図である。
【図10】上記図1の第1実施例のカメラの変形例のブ
ロック構成図である。
【図11】本発明の第2実施例のカメラの概略配置図で
ある。
【図12】上記図11のカメラの正対機構であるミラー
ユニット機構の斜視図である。
【図13】上記図11のカメラの平行アオリ調節を行っ
た状態での光路図である。
【図14】カメラが被写体に対して正対状態にあるとき
の光路図である。
【図15】従来例のカメラにおいて、アオリ調節を行っ
た状態での光路図である。
【符号の説明】
3,73 撮像レンズ 4,74 撮像素子 6 撮像素子シフト機構(シフト機構) 10レンズユニット正対機構(撮像レンズ正対機構) 12a,12b,12c,12d 受光素子(正対度認
識手段) 13AF測距回路(正対度認識手段) 14警告表示回路(表示手段) 15システムコントロール回路(正対度認識手段) 61BPF(正対度認識手段) 62エリア分割回路(正対度認識手段) 63A/D変換回路(正対度認識手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の当該面部に対して、撮像レンズ
    および撮像素子の撮像面が光学的に正対している度合い
    に関する認識を行うための正対度認識手段と、その正対
    度認識手段により認識された前記正対している度合いに
    応じて、前記撮像レンズを、所定の正対状態とすべく調
    節変位せしめるための撮像レンズ正対機構と、前記撮像
    素子をシフトするためのシフト機構とを備えたことを特
    徴とするカメラ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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