JPH07170187A - 2進カウンタ間でトグルするsquid量子化器及び可変ヒステリシスsquidを有する超電導アナログデジタル変換器 - Google Patents

2進カウンタ間でトグルするsquid量子化器及び可変ヒステリシスsquidを有する超電導アナログデジタル変換器

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JPH07170187A
JPH07170187A JP22618694A JP22618694A JPH07170187A JP H07170187 A JPH07170187 A JP H07170187A JP 22618694 A JP22618694 A JP 22618694A JP 22618694 A JP22618694 A JP 22618694A JP H07170187 A JPH07170187 A JP H07170187A
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    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
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Abstract

(57)【要約】 【目的】双方向2進カウンタの内容を各サンプリング期
間の終わりで読み取るため手段を備えている超電導計数
A/D変換器を提供する。 【構成】カウンタの内容を読み取るための技法の一つ
は、可変ヒステリシス量子化器を使用し、読取り時期に
おける電圧パルスの発生を抑止することによってアナロ
グ信号の変化を見落とさなくカウンタを読み取ることあ
る。他の技法では、トグリング量子化器を一つと、双方
向2進カウンタを2個使用することである。量子化器は
各サンプリング間隔の終わりに2個のカウンタ間をトグ
ルすることによって、一方のカウンタが読取られる間に
他方のカンウタがカウント中とすることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は全体としてアナログ・デ
ジタル変換器、殊に超電導ジョセフソン接合を使用した
高速・高精度のアナログ・デジタル変換器に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】今日、種々の商用・軍事
電子デバイスにおいて高性能のアナログ・デジタル(A
/D)変換器が求められている。A/D変換器の性能の
より重要な尺度の2つは、1秒あたりに変換されるサン
プル数で測定されるその速度と、1つのアナログ信号中
に検出可能な最小変化増分により測定される精度であ
る。超電導技術は、超電導電子デバイス中に使用される
基本的なスイッチング素子であるジョセフソン接合が速
度、感度、および周期応答特性のユニークな組合せを備
えているために、高速高精度のA/D変換を実行する上
でとりわけ好適である。ジョセフソン接合は簡単な双安
定スイッチングデバイスで2個の超電導電極間にサンド
イッチ状となったすこぶる薄い絶縁層を備えている。ジ
ョセフソン接合に供給される電流が同接合の臨界電流を
越えて大きくなると、デバイスは超電導ゼロ電圧状態か
ら抵抗性電圧状態へと切替えられる。上記抵抗性電圧は
デバイスを横切る電圧降下が超電導体材料のエネルギー
ギャップと等しくなり、接合に供給される電流をほぼゼ
ロにまで少なくすることによってスイッチオフされる。
このスイッチング動作は僅か数ピコセカンド中に発生可
能であるために、ジョセフソン接合は真に高速のスイッ
チング素子であるといえる。超電導A/D変換器では一
個もしくはそれ以上のジョセフソン接合が一個もしくは
それ以上の誘導負荷と結合されることによってSQUI
D、即ち超電導量子干渉装置と称される論理回路が形成
される。
【0003】超電導A/D変換の基礎を提供するSQU
IDの特性は単接合SQUIDについて述べることによ
って最もよく理解することができよう。単接合SQUI
Dはインダクタンスを横切って接続されるジョセフソン
接合に過ぎないが、インダクタンス内へ注入される電流
とループ内の磁束との間に周期的な多値関係を呈する。
ループ内の磁束は、電流が小さく正確に反復可能な増分
値で増大する場合は常に微小量子だけ増加する。この磁
束量子は接合を横切って小さいが測定可能な電圧パルス
を発生させる。電流が上記と同等の増分で小さくなる
と、ループ内の磁束は微小量子だけ減少し接合を横切っ
てそれに対応する逆極性の電子パルスがつくりだされ
る。単接合SQUIDを使用して信号をアナログ形から
デジタル形に変換するためにはアナログ信号を可変電流
としてSQUID内へ導入する。電流が所定値だけ増減
する毎に、接合を横切って測定可能な電圧パルスがつく
りだされる。このようにしてSQUIDは量子化器とし
て作用し、その際、合成パルスが一つもしくはそれ以上
の2進カウンタ内に検出されカウントされる。この超電
導計数A/D変換器の主要な利点はその線形性が殆ど完
全であって感度と速度が高いことである。電流の増減分
はデバイスの精度を決定するものであるが極度に小さく
することができる。これは一つの、磁束量子が2.07
×10-15 ウエバーにすぎず、電流の増減分はインダク
タンス(ヘンリー単位で測定される)の値により除され
た磁束量子となるためである。
【0004】米国特許第4,646,060号(フィリ
ップス外)は2重接合SQUID量子化器とn段の2重
接合SQUIDフリップフロップより構成される双方向
2進カウンタを備える超電導計数A/D変換器について
開示している(但し、nはカウンタの精度ビット数であ
る)量子化器は単接合SQUIDの場合のように同一出
力ライン上に逆極性の電圧パルスを生成するのではな
く、2本の異なる出力ライン上に同一極性のアップカウ
ントとダウンカウント電圧パルスを生成する。双方向2
進カウンタは電圧パルスを代数的にカウントして、アッ
プカウントパルスを受け取った時に2進計数値を増加
し、ダウンカウントパルスを受け取った時に2進計数値
を減少させる。超電導論理回路は、多数のANDゲート
とORゲートを含んでおり、カウンタのキャリーとボロ
ー作用を提供するようになっている。しかしながら、米
国特許第4,646,060号(フィリップス外)はサ
ンプリング間隔の終りにカウンタの内容を読取る手段を
開示しておらず、超電導計数A/D変換器においてカウ
ンタの内容を読取る手段が提供されることが望まれてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による高速・高精
度超電導計数A/D変換器は、それぞれのサンプリング
間隔の終りにカウンタの内容を読取る手段を備えてい
る。カウンタの内容を読取るための技法の一つは、可変
ヒステリシス量子化器を活用することである。可変ヒス
テリシス量子化器は読取り時期における電圧パルスの発
生を抑止することによってアナログ信号の変化を見落と
すことなくカウンタを読取ることができるようになって
いる。2進カウンタの内容を読取るためのもう一つの技
法は、トグリング量子化器を一つと、双方向2進カウン
タを2個使用することである。量子化器は各サンプリン
グ間隔の終りに2個のカウンタ間をトグルすることによ
って、1方のカウンタが読取られる間に他方のカウンタ
がカウント中であり、また逆の場合は逆となるようにす
ることが可能である。アダーが上記2個のカウンタの出
力を結合する。本発明の一実施例による超電導計数A/
D変換器は、2重接合SQUID量子化器と、浮動形又
は接地形の何れかの4接合SQUIDフリップフロップ
をn段備えた双方向2進カウンタを備えている。(但
し、nは、カウンタの精度ビット数である。)量子化器
はアナログ信号を連続的にトラッキングして2本の異な
る出力ライン上に同一極性のアップカウントとダウンカ
ウントの電圧パルスを生成しアナログ電流の値をそれぞ
れ増減するようになっている。双方向2進カウンタは電
圧パルスを代数的にカウントして、アップカウントパル
スを受け取った時には2進計数値を増加させ、ダウンカ
ウントパルスを受け取った時には2進計数値を減少させ
るようになっている。
【0006】量子化器は2個のジョセフソン接合と共に
接続された2つのセンタータップインダクタンスを備
え、超電導ループを構成する。一定のゲート電流がイン
ダクタンスのセンタータップ端子内に注入される一方、
アナログ信号は巻線を経由してインダクタンスヘトラン
ス結合される。双方向2進カウンタは最下位ビット(L
SB)から最上位ビット(MSB)へとカスケード状に
共に接続された浮動形の4接合SQUIDフリップフロ
ップをn段備えている。それぞれの浮動形4接合SQU
IDフリップフロップは共に接続された4個のジョセフ
ソン接合と2個のセンタータップ付インダクタンスを備
えることによって一つの超電導ループを構成している。
上記4接合SQUIDフリップフロップは双安定論理回
路であって、循環電流の方向が回路の状態を決定するよ
うになっている。“0”ビットは左廻りの循環超電流に
より表現され、“1”ビットは右廻り循環超電流により
表わされる。SQUIDフリップフロップに対してアッ
プカウント又はダウンカウントパルスが印加されると、
ジョセフソン接合のうちの一つを流れる電流が瞬間的に
同接合の臨界電流を越えて上昇する。このため、ジョセ
フソン接合が電圧パルスを発生することになり、循環電
流の方向が逆転する。続いてSQUIDに対してパルス
が印加されることによってフリップフロップは状態をト
グルもしくは反転することになる。このようにして、ア
ップカウントパルスはフリップフロップからもう一つの
フリップフロップへと脈動することにより、各段の2進
状態は変化し段の初期状態が“1”であればキャリーパ
ルスが生成されることになろう。同様にしてダウンカウ
ントパルスもフリップフロップからフリップフロップへ
と脈動して各段の2進状態が変更され段の初期状態が
“0”である場合にはボローパルスが生成することにな
ろう。
【0007】本発明によるハイースピード、高精度の超
電導計数A/D変換器の別の実施例では、量子化器は単
接合SQUID量子化器である。単接合量子化器はそれ
ぞれアナログ電圧の正値と負値について一本の出力ライ
ン上に逆極性のアップカウント電圧パルスとダウンカウ
ント電圧パルスを生成する。上記量子化器はジョセフソ
ン接合の交流効果を利用してアナログ電流ではなくてア
ナログ電圧をデジタル化する。一つのジョセフソン接合
に対して電圧が印加されると、同接合を横切って交流が
発生する。同電流の周波数は電圧の大きさに依存するた
め、サンプリング間隔中の平均電圧は交流の周波数をそ
の時間間隔にわたってカウントすることによってデジタ
ル化することができる。本発明による高速・高精度の超
電導計数A/D変換器のもう一つの実施例によれば、S
QUIDフリップフロップは接地形3接合SQUIDフ
リップフロップである。それぞれの接地形3接合SQU
IDフリップフロップは2個のインダクタンスと3個の
ジョセフソン接合を備える。上記ジョセフソン接合のう
ちの2個は4接合SQUIDフリップフロップにおける
2個のジョセフソン接合と同じで、第3番目のジョセフ
ソン接合は正もしくは負の何れかにパルス化することに
よって他の2個のジョセフソン接合に取って代わってい
る。更に本発明のもう一つの例では、量子化器とLSB
4接合SQUIDフリップフロップを組合わせて感度ビ
ットを一個追加した4接合SQUID量子化器を提供す
るようにしている。
【0008】
【発明の効果】本発明のA/D変換器はA/D変換速度
がすこぶる高速であってデバイス個数が少ないことを含
めて数多くの利点を備えている。これらの利点はカウン
タの数段の2進状態とカウンタの双方向遷移と伝播とを
共に制御することができる4接合SQUIDフリップフ
ロップの能力によるものである。通常この論理を処理す
るゲートでは所要速度が動作することはできない。それ
故、論理ゲートを除去すると、極度に高速のカウンタが
得られることになり、10ピコセカンド毎に1カウント
以上の大きさの速度で、即ち100GHzのカウント速
度でカウントアップもしくはカウントダウンすることが
可能になる。同様にして、論理ゲートを除去すると、デ
バイスカウントが少なくなり、信頼性が著しく向上し消
費電力とコストも小さくなる利点がある。上記より本発
明は超電導アナログ・デジタル変換器の分野で相当な前
進を示すものであることが理解されよう。本発明の有す
るその他の特徴と利点は本発明の原理を例解する添附図
面と相俟って以下の詳細な説明より明らかとなるはずで
ある。
【0009】
【実施例】図1は1個のジョセフソン接合12が1個の
インダクタンス14を横切って接続され超電導ループを
構成するようになった単接合SQUID10を示す。イ
ンダクタンス14の一端子は、16で示した電流源に接
続され、他方の端子はアース接続されている。図2はル
ープ内の注入電流と磁束間の関係を簡潔に表示したもの
である。電流が増加するにつれて、磁束も同様に増加
し、18で示すように、最終的に曲線の多値領域に達す
る。電流反転点20に達すると、電流の一層の増加によ
って磁束は22で示すように多価領域の高準位へ飛躍す
る。このように突然磁束が増分する結果、ジョセフソン
接合12を横切って小さいが測定可能な電圧パルスが得
られる。図2の曲線は、完全に周期的であり、図中の曲
線の隣接ピーク間の電流の増分量は一定であり、電流の
増加に伴って磁束も増加する。回路を流れる電流が下降
すると、ループ内の磁束は減少し、それに対応して逆極
性の電圧パルスがジョセフソン接合12を横切って発生
する。これらのSQUID特性は超電導デバイスを使用
するA/D変換の基礎である。
【0010】図3と図4に関する以下の説明において、
同じ参照番号は同じ回路素子を示すものとする。図3と
図4における回路は浮動接続であるかアース接続である
かの点は別として同様であることが理解されよう。図3
と図4は、本発明で使用可能な高速・高精度超電導A/
D計数変換器を示す。図3は浮動形4接合SQUIDフ
リップフロップ36をn段備えた双方向カウンタ34を
示し、図4では、4接合SQUIDフリップフロップ2
36が接地されている。図3は本発明で使用可能な高速
・高精度の超電導A/D計数変換器を示す。超電導計数
A/D変換器は2重接合SQUID量子化器32を1個
と、n段の浮動形4接合SQUIDフリップフロップ3
6を備える双方向2進カウンタ34を1個備えている。
(但し、nはカウンタの精度ビット数である。)図4に
おいて、A/D変換器は2重接合SQUID量子化器2
32と接地形4接合SQUIDフリップフロップ236
をn段備える双方向2進カウンタ234を備える。量子
化器232はライン238上でアナログ信号を連続的に
トラッキングして、2本の異なる出力ライン上に同一極
性のアップカウントとダウンカウントの電圧パルスを生
成してアナログ電流の値をそれぞれ増減する。双方向2
進カウンタ34(図3)と234(図4)とは電圧パル
スを代数的にカウントし、アップカウントパルスを受取
った時に2進カウントを増加し、ダウンカウントパルス
を受取った時に2進カウントを減少させる。
【0011】図3について述べると、量子化器32は2
個のジョセフソン接合40、42と、一個のセンタトラ
ップインダクタンス44を共に接続して一つの超電導ル
ープを構成している。それぞれのジョセフソン接合4
0、42の一端子はインダクタンス44の異なる端部の
端子に接続され、各ジョセフソン接合40、42の他方
の端子はアース接続されている。ライン46上の一定の
ゲート電流はインダクタンス44のセンタートラップ端
子内へ注入される。ライン38上のアナログ信号は巻線
48を経由してインダクタンス44へトランス結合され
る。その代わりに、ライン38上のアナログ信号を直接
インダクタンス44内へ結合してもよい。アナログ信号
が正に増分変化するとジョセフソン接合40を横切って
アップカウント電圧パルスが発生し、アナログ電流が負
に増分変化するとジョセフソン接合42を横切ってダウ
ンカウント電圧パルスが発生する。これらのアップカウ
ントとダウンカウントの信号は、それぞれインダクタン
ス44とジョセフソン接合40、42間の端子から2進
カウンタ34へ出力され、それぞれ抵抗器50を経てカ
ウンタへ印加される。双方向2進カウンタ34は最下位
ビット(LSB)から最上位ビット(MSB)へカスケ
ード構成で接続される浮動形4接合SQUIDフリップ
フロップ36をn段備えている。それぞれの浮動形4接
合SQUIDフリップフロップ36は、4個のジョセフ
ソン接合52、54、56、58と、2個のセンタータ
ップインダクタンス60、62を共に接続しており、一
個の超電導ループを形成している。それぞれのジョセフ
ソン接合52、54の一端子はインダクタンス60の異
なる端の端子に接続され、ジョセフソン接合56、58
の各々の一端子はインダクタンス62の異なる端の端子
に接続されている。ジョセフソン接合52、56の他方
の端子は共に接続され、ジョセフソン接合54、58の
他方の端子は共に接続されている。ジョセフソン接合5
2、54、56、58の各々は同様に、その端子を横切
って接続された分流器64を備えている。
【0012】インダクタンス60のセンタータップ端子
は、先行する4接合のSQUIDフリップフロップ36
からキャリー信号を受信するか、もしインダクタンス6
0がLSBフリップフロップのものであるならば量子化
器32からアップカウント信号を受信する。インダクタ
ンス62のセンタータップは、ダウンカウント又はボロ
ー信号を受信する。キャリー信号とボロー信号はそれぞ
れ、ジョセフソン接合54とインダクタンス60との間
の端子と、ジョセフソン接合58とインダクタンス62
間の端子とから後続の4接合SQUIDフリップフロッ
プ36へ出力され、それぞれ抵抗器66を経由して後続
のSQUIDフリップフロップへ印加される。それぞれ
の4接合SQUIDフリップフロップ36には抵抗器6
9(図3)に非接地の非接地が一定電圧源36を印加す
ることによって一定のゲート電流が供給される。上記一
定のゲート電流はジョセフソン接合52、56間の端子
から各SQUIDフリップフロップを経由してジョセフ
ソン接合54、58間の端子へと流れ、そこで抵抗器7
0を経由して一定電圧源68へ復帰する。電圧源68と
4接合SQUIDフリップフロップ36とはアースされ
ていないため、SQUIDフリップフロップは浮動モー
ドで動作する。このため4個のジョセフソン接合は全て
同一とすることができ、対称的なSQUIDフリップフ
ロップが得られる。φo/2の磁束バイアス(但し、φ
oは磁束量子h/2e=2.07×10-1 5 ウエーバで
ある。)が磁束バイアスラインとインダクタンス72に
より各SQUIDフリップフロップ内に発生する。その
代わり、1本の磁束バイアスライン71によらずに個々
の磁束バイアスラインによって磁束バイアスをSQUI
Dフリップフロップに印加することもできる。磁束バイ
アスはそれぞれのSQUIDフリップフロップ内に磁束
バイアス電流を誘導する。ジョセフソン接合52、5
4、56、58は抵抗器でシャントされることによって
SQUIDフリップフロップ36がノンラッチングモー
ドで動作し、SQUIDフリップフロップがラッチング
モードで動作する場合よりもずっと高速で動作できるよ
うになっている。
【0013】それぞれの4接合SQUIDフリップフロ
ップ36(図3)は双安定論理回路で、循環電流の方向
が回路の状態を決定する。“0”ビットは左廻り循環超
電流により表わされ、“1”ビットは右廻り循環超電流
によって表われる。SQUIDフリップフロップに対し
てアップカウント/キャリーパルス又はダウンカウント
/ボローパルスが印加されると、ジョセフソン接合の一
つを流れる電流は瞬間的に同接合の臨界電流を超えて上
昇する。このためジョセフソン接合によって電圧パルス
が発生させられ、循環電流の方向は逆転する。次いでS
QUIDフリップフロップにパルスが印加されることに
よってフリップフロップはトグルもしくは状態を反転さ
せる。このようにして、アップカウント又はキャリー信
号はフリップフロップ間を脈動して各段の2進状態を変
化させ当該段の初期状態が“1”の場合、更に一つのキ
ャリー信号を発生させる。同様にして、ダウンカウント
又はボロー信号がフリップフロップ間を脈動することに
よって、各段の2進状態を変化させ、当該段の初期状態
が“0”の場合、更にボロー信号を発生させる。更に図
3について述べると、“0”から“1”へ上向し、
“0”から“1”へ下向し、“1”から“0”まで上向
し、および“1”から“0”へ下向する4つの可能な遷
移状態がSQUIDフリップフロップ36の各々につい
て存在する。一つのSQUIDフリップフロップが
“0”を表示している時、アップカウント又はキャリー
信号は、ジョセフソン接合56に対して、またダウンカ
ウント又はボロー信号はジョセフソン接合58に対し
て、ボロー信号を続くSQUIDフリップフロップにパ
ルス発振し出力させる。あるSQUIDフリップフロッ
プが“1”を表示している場合には、アップカウント又
はキャリー信号が、ジョセフソン接合54にパルスを発
生させ、続くSQUIDフリップフロップへキャリー信
号を出力させる一方、ダウンカウント又はボロー信号が
ジョセフソン接合52に対しパルス発振させる。従っ
て、ジョセフソン接合54はキャリー付き加算接合であ
り、ジョセフソン接合56はキャリーの加算接合であ
り、ジョセフソン接合58はボローによる減算接合であ
り、ジョセフソン接合52はボローなしの減算接合であ
る。
【0014】図3の遷移をそれぞれより詳しく見ると、
1ビットが“0”を示している場合、磁束バイアス電流
とゲート電流はジョセフソン接合56、58で正の組合
せになっており、ジョセフソン接合52、54内では負
の組合せになっている。従って、ジョセフソン接合56
と58は相対的に大きな電流をサポートすることによっ
てそれらがキャリー又はボロー信号によってパルス発振
できるようになっている。アップカウント又はキャリー
信号は電流をループへ供給し、ジョセフソン接合56を
流れる電流と正結合されジョセフソン接合58を流れる
電流を正結合されることになろう。それ故、ジョセフソ
ン接合56を流れる電流はその臨界電流を上廻り、同接
合に電圧パルスを発生させることになろう。SQUID
フリップフロップの循環状態は右廻り方向へ変化し、
“1”を表示し、次のビットにはキャリー信号もボロー
信号も伝播されることはない。ダウンカウントもしくは
ボロー信号は電流をループへ供給し、同電流はジョセフ
ソン接合58を流れる電流と加算正結合し、ジョセフソ
ン接合56内を流れる電流と減算負結合する。それ故、
ジョセフソン接合58を流れる電流はその臨界電流を上
廻り、同接合に電圧パルスを発生させることになろう。
SQUIDフリップフロップの循環状態は右廻り方向へ
変化し、ボロー信号が次のビットに伝播されることにな
ろう。
【0015】1ビットが“1”を表示している場合、磁
束バイアスと電流とゲート電流とはジョセフソン接合5
2、54内で正結合し、ジョセフソン接合56、58内
では負結合する。従って、ジョセフソン接合52、54
は対照的に大きな電流をサポートし、同電流はキャリー
又はボロー信号のために接合をしてパルス発振させるこ
とができよう。アップカウントもしくはキャリー信号は
電流をループに供給する。同電流はジョセフソン接合5
4を流れる電流を正結合し、ジョセフソン接合52を流
れる電流と負結合する。それ故、ジョセフソン接合54
を流れる電流はその臨界電流を上廻り、同接合によって
電圧パルスを発生させることになろう。SQUIDフリ
ップフロップの循環状態は左廻り方向へ変化して“0”
を表示し、キャリー信号が次のビットへ伝播されること
になろう。ダウンカウント又はボロー信号はループへ電
流を供給し、同電流はジョセフソン接合52を流れる電
流と正結合し、ジョセフソン接合54内を流れる電流と
負結合することになる。それ故、ジョセフソン接合52
を流れる電流はその臨界電流を上廻り、同接合をして電
圧パルスを発生させることになろう。SQUIDフリッ
プフロップの循環状態は左廻り方向へ変化し、次のビッ
トに対してはキャリー信号もボロー信号も伝播されるこ
とはないであろう。
【0016】図4の以下の説明においては、ジョセフソ
ン接合236が、電気的にアースされている点を除き、
その動作は図3における回路と同様であることが理解で
きよう。更に図4について述べると、アースされた定電
圧源268を抵抗器269に印加することによって一定
のゲート電流がそれぞれの4接合SQUIDフリップフ
ロップ236に供給される。上記の一定ゲート電流はジ
ョセフソン接合252、256間の端子からそれぞれの
SQUIDフリップフロップを経てジョセフソン接合2
54、258間の端子へ流れ、そこでアースされる。電
圧源268と4接合SQUIDフリップフロップ236
とはアースされているために、ジョセフソン接合25
2、256の臨界電流はジョセフソン接合254、25
8のそれより小さなほぼ30%となる筈である。Φo/
2の磁束バイアス(但し、Φoは磁束量子h/2e=
2.07×10-1 5 ウエーバである)が個々の磁束バイ
アスライン270とインダクタンス272により各SQ
UIDフリップフロップ内に発生する。その代わり、磁
束バイアスを個々の磁束バイアスラインによってではな
く一本の磁束バイアスラインによってSQUIDフリッ
プフロップへ印加することも可能である。磁束バイアス
は各SQUIDフリップフロップ内に磁束バイアス電流
を誘導する。ジョセフソン接合252、254、25
6、258は抵抗でシャントされることによってSQU
IDフリップフロップ236がノンラッチングモードで
動作し、SQUIDフリップフロップがラッチングモー
ドで動作する場合よりもずっと高速で動作することがで
きるようになっている。
【0017】それぞれの4接合SQUIDフリップフロ
ップ236は双安定論理回路で図3に関し説明したと同
じ方法で動作する。SQUIDフリップフロップ236
の各々につき、“0”から“1”へ上向し、“0”から
“1”へ下向し、“1”から“0”へ下向し、また
“1”から“0”へ下向する4つの可能な遷移が図3の
フリップフロップ36と同一に作用する。本発明による
高速・高精度超電導A/D計数変換器のもう一つの例で
は、量子化器35は図5に示すように単接合SQUID
量子化器74である。単接合量子化器74は一本のライ
ン上に逆極性のアップカウントとダウンカウント電圧パ
ルスを発生し、ライン76上におけるアナログ電圧値を
正と負にするようになっている。双方向進5カウンタ3
4のLSBSQUIDフリップフロップ36の場合、量
子化器74の一本の出力ラインがインダクタンス60の
センタータップ端子に付加され、一方、インダクタンス
62のセンタータップ端子はアースされる。単接合量子
化器74は、ジョセフソン接合78、インダクタンス8
0、および抵抗器82が共に接続されることによって一
つの超電導ループを構成する。インダクタンス80の一
端子はジョセフソン接合78の一端子に接続され、イン
ダクタンス80の他方の端子は抵抗器82の一端子に接
続され、抵抗器82の他方の端子はジョセフソン接合7
8の他方端子に接続される。ジョセフソン接合78、と
抵抗器82間の端子はアースされ、インダクタンス80
と抵抗器82間の端子はアナログ信号を受取る。アップ
カウント/ダウンカウント信号はインダクタンス80と
ジョセフソン接合78間の端子から2進カウンタへ出力
され、抵抗器84を介してカウンタへ印可される。
【0018】単接合SQUID量子化器74はジョセフ
ソン接合の交流効果を利用して、アナログ電流でなくア
ナログ電圧をデジタル化する。電圧がジョセフソン接合
に印可される場合、同接合に横切って交流が発生する。
同電流の周波数は電圧の大きさに依存するため、サンプ
リング間隔中の平均電圧は交流の周波数をその時間間隔
にわたってカウントすることによってデジタル化するこ
とができる。本発明による高速、高精度の超電導A/D
計数変換器はそれぞれのサンプリング間隔の終りにカウ
ンタの内容を読取るための手段を備えている。カウンタ
の内容を読取るための一つの方法は1個のトグリング量
子化器120と2個の双方向2進カウンタ34(図6に
図示する)を活用することである。量子化器120はそ
れぞれのサンプリング間隔の終りに2個のカウンタどう
しの間をトグルすることによってカウンタBがカウント
中にカウンタAを読取ることができるようにし、また逆
の場合は逆となるようにすることである。アダー(図示
せず)が上記2個のカウンタの出力を結合する。トグリ
ング量子化器120は、4個のジョセフソン接合52、
54、56、58と4接合SQUIDフリップフロップ
36の2個のインダクタンス60、62と、第1と第2
の抵抗器122を備える。第1の抵抗器122の一端子
はインダクタンス60のセンタータップ端子に接続さ
れ、第2の端子122の一端子はインダクタンス62の
センタータップ端子に接続され、抵抗器122の他方端
子は共に接続される。ライン124上のアナログ信号は
巻線126を経てインダクタンス60、62へトランス
結合される。ライン128上の一定ゲート電流は2個の
抵抗器122間の端子において量子化器内へ注入され
る。
【0019】カウンタAはジョセフソン接合52、56
間の端子をアースすることによってカウント用に選択さ
れ、カウンタBはジョセフソン接合54、58間の端子
をアースすることによってカウント用に選択される。ゲ
ート電流はアース端子を有する2個のジョセフソン接合
内を流れることによって2個のジョセフソン接合がアナ
ログ電流によりスイッチングできるようになっている。
量子化器を流れるゲート電流を時間の関数として示すダ
イアグラムが図7に示されている。電流AとBが等し
い、クロスオーバー点で一方又は他方のカウンタがパル
スを受取るためにトグル中に情報が失われることはな
い。カウンタAが選択されると、アナログ電流中の正の
増分変化によってジョセフソン接合52を横切ってアッ
プカウント電圧パルスが発生し、負の増分変化によって
ジョセフソン接合56を横切ってダウンカウント電圧パ
ルスが発生する。カウンタBが選択されると、アナログ
電流の正の増分変化によってジョセフソン接合54を横
切ってアップカウント電圧パルスが発生し、負の増分変
化によってジョセフソン接合58を横切ってダウンカウ
ント電圧パルスが発生する。アップカウント信号はイン
ダクタンス60とジョセフソン接合52間の端子からカ
ウンタAに出力され、インダクタンス60とジョセフソ
ン接合54間の端子からカウンタBへ出力される。ダウ
ンカウント信号はインダクタンス62とジョセフソン接
合56間の端子からカウンタAに出力され、インダクタ
ンス62とジョセフソン接合58間の端子からカウンタ
Bへ出力される。
【0020】2進カウンタ34の内容を読取るためのも
う一つの手段は図8に示すような可変ヒステリシス量子
化器130を活用することである。可変ヒステリシス量
子化器130は、読取り期間中における電圧パルスの発
生を抑止し、アナログ信号内における変化を逸すること
なくカウンタに読取らせる。可変ヒステリシス量子化器
130は2重接合SQUID量子化器2の2個のジョセ
フソン接合40、42と一つのセンタータップインダク
タンス132とを備えている。それぞれのジョセフソン
接合40、42の一端子は、インダクタンス132の異
なる端の端子へ接続され、各ジョセフソン接合40、4
2の他方端子はアース接続されている。ライン46上の
一定のゲート電流は変調器134により変調され、その
際、変調されたゲート電流はインダクタンス132のセ
ンタータップ端子内へ注入される。ライン38上のアナ
ログ信号は巻線48を経てインダクタンス132へトラ
ンス結合される。インダクタンス132は大きいため、
量子化器130がβL≫π(但し、βLは2πLIc/
Φoとして定義され、Lは量子化器130のインダクタ
ンスであり、Icはジョセフソン接合40、42の臨界
電流であり、Φoは磁束量子である。量子化器130の
ヒステリシスは変調されたゲート電流により制御され、
その際小さなゲート電流は大きなヒステリシスをつくり
だし、大きなゲート電流は小さなヒステリシスをつくり
だすようになっている。
【0021】図9と図10に示すように、サンプリング
間隔中に、小さなヒステリシスによって量子化器がアッ
プカウントとダウンカウント信号を双方向2進カウンタ
34へ出力することが可能になる。サンプリング間隔の
終りに、ヒステリシスは急速に増加してそれ以上の余分
の電圧パルスの発生を抑止する。この読取り期間中、カ
ウンタのビットはLSBから開始して順次読取られる。
読取り期間中のアナログ信号の変化は何れも磁束として
量子化器ループ内にストアされる。量子化器ヒステリシ
スは、その後減少し、電圧パルスの発生が再開される。
ヒステリシスを緩慢に減少させることによって、量子化
器からの出力パルス列は図10に示すように若干圧縮さ
れる。このため、量子化器は新たなパルスを出力すると
共に読取り期間中に量子化器内にストアされていたパル
スを回復することができる。本発明のもう一つの例で
は、SQUIDフリップフロップは図11に示すような
接地形3接合SQUIDフリップフロップ290であ
る。それぞれの接地形3接合SQUIDフリップフロッ
プ290は2個のインダクタンス260、262と接地
形4接合SQUIDフリップフロップ236の2個のジ
ョセフソン接合254、258を備える。同様に、3接
合SQUIDフリップフロップ290も第3のジョセフ
ソン接合292と、第1と第2の抵抗器294と分流器
296を備える。第1の抵抗器294の一端子は、イン
ダクタンス260の他方端子に接続され、第2の抵抗器
294の一端子はインダクタンス262の他方端子へ接
続され、第1と第2の抵抗器294の他方端子は共に接
続される。分流器296の一端子とジョセフソン接合2
92の一端子は第1の抵抗器294とインダクタンス2
60間の端子に接続され、分流器296の他方端子とジ
ョセフソン接合292の他方端子とは第2抵抗器294
とインダクタンス262間の端子に接続される。一定の
ゲート電流が第1と第2の抵抗器294間の端子の3接
合SQUIDフリップフロップ290内へ注入される。
【0022】第1の抵抗器294とインダクタンス26
0間の端子は先行する3接合SQUIDフリップフロッ
プ290からキャリー信号を受取るか、あるいは3接合
SQUIDフリップフロップがLSBフリップフロップ
である場合、量子化器からアップカウント信号を受取
る。第2抵抗器294とインダクタンス262間の端子
はダウンカウント又はボロー信号を受取る。キャリーと
ボローの信号は4接合SQUIDフリップフロップ23
6の場合の如く、後続の3接合SQUIDフリップフロ
ップ290へ出力される。3接合SQUIDフリップフ
ロップ290の場合、ジョセフソン接合254、258
は4接合SQUIDフリップフロップ236の場合の如
く、動作し、ジョセフソン接合292はジョセフソン接
合252、256と取って代わる。ジョセフソン接合2
92は正負何れか一方にパルス発振することによって2
個のジョセフソン接合の動作を実行する。ジョセフソン
接合292はゲート電流を何ら粗搬送せず、ただ電流を
循環させるだけであるから、ジョセフソン接合292の
臨界電流は他の2個のジョセフソン接合254、258
のそれより少ないほぼ60%となるはずである。更にも
う一つの本発明の実施例では、量子化器とLSB4接合
SQUIDフリップフロップが組合わされて一つ余分の
感度ビットを備えた一個の4接合SQUID量子化器3
00を提供するようになっている。第12に示す如く、
4接合SQUID量子化器300は4個のジョセフソン
接合252、254、256、258と接地形4接合S
QUIDフリップフロップ236の分流器264を備え
る。同様にして、4接合SQUID量子化器300は2
個のセンタータップインダクタンス302、304と1
個のインダクタンス306を備えている。それぞれのジ
ョセフソン接合252、254の一端子は異なる端のイ
ンダクタンス302端子に接続され、それぞれのジョセ
フソン接合256、258の一端子は異なる端のインダ
クタンス304端子に接続される。ジョセフソン接合2
52、256の他方端子は共に接続され、ジョセフソン
接合254、258の他方端子は共に接続される。
【0023】以上より、本発明は超電導アナログ、デジ
タル変換器分野で著しく前進を示すことが理解できよ
う。これまで本発明の好ましい実施例を幾つか示し解説
してきたが、本発明の精神と範囲を逸脱せずに他の適応
と変更を施こすことが可能なことも明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は単接合SQUIDデバイスの回路線図、
【図2】図2は単接合SQUIDについて磁束を注入電
流の関数としてグラフ化した図、
【図3】図3は、浮動式4接合SQUIDを有する高速
・高精度超電導A/D変換器の回路線図、
【図4】図4は、接地形4接合SQUIDを有する高速
・高精度超電導A/D変換器の回路線図、
【図5】図5は単接合SQUID量子化器の回路線図、
【図6】図6は1個のトグリング量子化器と2個の双方
向カウンタの回路線図、
【図7】図7は1個のトグリング量子化器内を流れる電
流を時間の関数として示す線図、
【図8】図8は可変ヒステリシス量子化器の回路線図、
【図9】図9は可変ヒステリシス量子化器のヒステリシ
スを時間の関数として示す線図、
【図10】図10は可変ヒステリシス量子化器により発
生させられる電圧パルスを時間の関数として示す線図、
【図11】図11は単接合SQUIDフリップフロップ
の回路線図、
【図12】図12は、4接合SQUID量子化器の回路
線図。
【符号の説明】
52、54、56、58、120 ジョセフソン接合 14、162 インダクタンス 10 単接合SQUID 16 電流源 36 4接合SQUIDフリップフロップ 34 2進カウンタ 232 量子化器 60、62 センタータップ付インダクタンス 64 分流器 68 電圧源 71 磁束バイアスライン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可変ヒステリシス超電導量子干渉デバイス
    (SQUID)量子化器と、 可変アナログ信号を上記SQUID量子化器に印加する
    手段と、 2進カウンタと、を備え、 量子化器がアナログ信号の値を増減するためのにアップ
    カウントとダウンカウントの電圧パルスを発生し、2進
    カウンタが電圧パルスを代数的にカウントし、 アップカウントパルスを受取った時に2進カウント値を
    増加し、ダウンカウントパルスを受取った時に2進カウ
    ント値を減少させ、 量子化器のヒステリシスが制御され、小さなヒステリシ
    スが量子化器にアップカウントとダウンカウントパルス
    を2進カウント値へ出力させ、 大きなヒステリシスが電圧パルスの発生を抑止し、カウ
    ンタの読取り期間を提供する超電導計数アナログ・デジ
    タル変換器。
  2. 【請求項2】可変ヒステリシス量子化器が、 第1と第2のジョセフソン接合と、 センタータップインダクタンスと、 可変ゲート電流を量子化器へ供給する手段と、を備え、 量子化器のヒステリシスがゲート電流により制御される
    請求項1の超電導計数アナログ・デジタル変換器。
  3. 【請求項3】SQUID量子化器と、 SQUID量子化器のヒステリシスを変化させる手段
    と、を備え、 小さなヒステリシスが量子化器にアップカウントとダウ
    ンカウント電圧パルスを発生させ、大きなヒステリシス
    が電圧パルスの発生を抑制する可変ヒステリシス超電導
    量子干渉デバイス(SQUID)量子化器。
  4. 【請求項4】トグリング超電導量子干渉デバイス(SQ
    UID)量子化器と、 可変アナログ信号をSQUID量子化器へ印加する手段
    と、 第1と第2の2進カウンタと、から成り、 量子化器がアナログ信号の値を増減させるためのアップ
    カウントとダウンカウント電圧パルスを発生し、2進カ
    ウンタが電圧パルスを代数的にカウントし、アップカウ
    ントパルスを受取った時に2進カウント値を増加し、ダ
    ウンカウントパルスを受取った時に2進カウント値を減
    少し、 量子化器がそれぞれのサンプリング間隔の終わりに2個
    のカウンタ間でトグルすることによって一方のカウンタ
    がカウント中に他方のカウンタが読取り可能になった超
    電導計数アナログ・デジタル変換器。
  5. 【請求項5】トグリング量子化器が、 第1、第2、第3、第4、および第4のジョセフソン接
    合と、 第1および第2のセンタータップインダクタンスと、 上記2個のインダクタンスのセンタータップ端子同士の
    間に直列に接続された2個の抵抗器と、 一定のゲード電流を2個の抵抗器間の端子内へ注入する
    手段と、から成り、 第1のカウンタが第1と第3のジョセフソン接合間の端
    子をアースさせることによって選択されてカウントし、
    第2のカウンタが第2と第4のジョセフソン接合間の端
    子をアースさせることによって選択されてカウントし、 第1のカウンタが選択されてカウントする時、アナログ
    信号の正の増分変化によって第1のジョセフソン接合を
    横切ってアップカウント電圧パルスが発生し、負の増分
    変化によって第3のジョセフソン接合を横切るダウンカ
    ウント電圧パルスが発生し、第2のカウントが選択され
    てカウントする際、アナログ信号の正の増分変化によっ
    て第2のジョセフソン接合を横切ってアップカウント電
    圧パルスが発生し、負の増分変化によって第4のジョセ
    フソン接合を横切ってダウンカウント電圧パルスが発生
    する請求項4の超電導計数アナログ・デジタル変換器。
  6. 【請求項6】2分岐SQUID量子化器と、 2分岐間をトグルする手段と、から成るトグルリング超
    電導量子干渉(SQUID)量子化器。
  7. 【請求項7】第1、第2、第3、及び第4のジョセフソ
    ン接合と、 第1と第2のセンタータップインダクタンスと、 上記2個のインダクタンスのセンタータップ端子同士の
    間に直列に接続された2個の抵抗器と、 上記2個の抵抗器間の端子内へ一定のゲード電流を注入
    する手段と、 可変アナログ信号を量子化器へ印加する手段と、から成
    り、 第1カウンタが第1と第3のジョセフソン接合間の端子
    をアースさせることよって選択されてカウントし、第2
    のカウンタが第2と第4のジョセフソン接合間の端子を
    アースさせることによって選択されてカウントし、 第1のカウンタが選択されてカウントする際、アナログ
    信号の正の増分変化によって第1のジョセフソン接合を
    横切ってアップカウント電圧パルスが発生し、負の増分
    変化によって第3のジョセフソン接合を横切ってダウン
    カウント電圧パルスが発生し、 第2のカウンタが選択されてカウントする際、アナログ
    信号の正の増分変化によって第2のジョセフソン接合を
    横切ってアップカウント電圧パルスが発生し、負の増分
    変化によって第4のジョセフソン接合を横切ってダウン
    カウント電圧パルスが発生するようになった第1と第2
    の2進カウント間をトグルするためのトグリング超電導
    量子干渉(SQUID)量子化器。
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