JP2838596B2 - 超伝導トグルフリップフロップ回路およびカウンタ回路 - Google Patents
超伝導トグルフリップフロップ回路およびカウンタ回路Info
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- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K3/00—Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
- H03K3/02—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses
- H03K3/38—Generators characterised by the type of circuit or by the means used for producing pulses by the use, as active elements, of superconductive devices
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03K—PULSE TECHNIQUE
- H03K23/00—Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains
- H03K23/76—Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains using magnetic cores or ferro-electric capacitors
- H03K23/763—Pulse counters comprising counting chains; Frequency dividers comprising counting chains using magnetic cores or ferro-electric capacitors using superconductive devices
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- Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
Description
【0001】
【発明の利用分野】本発明は極低温で動作する超伝導ス
ィッチング回路に係わり、特にジョセフソン接合を使っ
てパラメトロン型のスイッチング回路である量子磁束パ
ラメトロンを使ってカウンタ回路とその応用に関する。
ィッチング回路に係わり、特にジョセフソン接合を使っ
てパラメトロン型のスイッチング回路である量子磁束パ
ラメトロンを使ってカウンタ回路とその応用に関する。
【0002】
【発明の背景】ジョセフソン接合を使ったパラメトロン
型のスイッチング回路である量子磁束パラメトロン(Q
uantum Flux Parametron 以下QFP)は当技術分野
では公知であり、昭和59年度理化学研究所シンポジウ
ム予稿集1−3頁、48−78頁、96−102頁、昭
和60年度理化学研究所シンポジウム予稿集1−13
頁、昭和61年度理化学研究所シンポジウム予稿集53
−58頁、昭和62年度理化学研究所シンポジウム予稿
集68−74頁、昭和63年度理化学研究所シンポジウ
ム予稿集78−95頁、平成1年度理化学研究所シンポ
ジウム予稿集41−53頁に開示されている。量子磁束
パラメトロンは量子化された直流磁束を信号媒体として
使う、新しい動作原理に基づくスイッチング回路で、極
めて小さな消費電力で高速の動作を行うため、高速デジ
タル素子として優れている。
型のスイッチング回路である量子磁束パラメトロン(Q
uantum Flux Parametron 以下QFP)は当技術分野
では公知であり、昭和59年度理化学研究所シンポジウ
ム予稿集1−3頁、48−78頁、96−102頁、昭
和60年度理化学研究所シンポジウム予稿集1−13
頁、昭和61年度理化学研究所シンポジウム予稿集53
−58頁、昭和62年度理化学研究所シンポジウム予稿
集68−74頁、昭和63年度理化学研究所シンポジウ
ム予稿集78−95頁、平成1年度理化学研究所シンポ
ジウム予稿集41−53頁に開示されている。量子磁束
パラメトロンは量子化された直流磁束を信号媒体として
使う、新しい動作原理に基づくスイッチング回路で、極
めて小さな消費電力で高速の動作を行うため、高速デジ
タル素子として優れている。
【0003】量子磁束パラメトロンを使ったフリップフ
ロップ回路は既に昭和59年度理化学研究所シンポジウ
ム予稿集99頁に開示されている。この回路はrf−S
QUIDとQFPを組み合わせた構造で、該rf−SQ
UIDでデータを保持し、該QFPで保持されたデータ
を読み出す構成である。デジタル回路を用いた論理要素
でカウンタ回路を重要な位置を占めている。特に高速で
パルスの数を計数する高速カウンタ回路の用途は広く、
計算機ばかりでなく、アナログ・デジタル変換器等にも
応用できる。カウンタ回路は原理的にフリップ・フロッ
プ回路と組合せ回路で構成できる。この原理からすれ
ば、QFPを使い、該フリップ・フロップ回路といくつ
かのQFPで構成された組合せ論理回路でカウンタ回路
構成できることになる。しかし、QFPは多相の交流電
流で励振される回路であり、この為この様な構成でカウ
ンタ回路を構成するには以下に示す欠点がある。 1)組合せ論理回路、フリップ・フロップ回路が多相の
交流信号に同期して動作するため、高速に動作させるた
めには高周波かつ位相遅れが正確に制御された交流の励
振信号が必要である。 2)該高周波交流励振電流に同期した入力パルスをカウ
ントするため、ランダムに到着するパルスを計数できな
い。
ロップ回路は既に昭和59年度理化学研究所シンポジウ
ム予稿集99頁に開示されている。この回路はrf−S
QUIDとQFPを組み合わせた構造で、該rf−SQ
UIDでデータを保持し、該QFPで保持されたデータ
を読み出す構成である。デジタル回路を用いた論理要素
でカウンタ回路を重要な位置を占めている。特に高速で
パルスの数を計数する高速カウンタ回路の用途は広く、
計算機ばかりでなく、アナログ・デジタル変換器等にも
応用できる。カウンタ回路は原理的にフリップ・フロッ
プ回路と組合せ回路で構成できる。この原理からすれ
ば、QFPを使い、該フリップ・フロップ回路といくつ
かのQFPで構成された組合せ論理回路でカウンタ回路
構成できることになる。しかし、QFPは多相の交流電
流で励振される回路であり、この為この様な構成でカウ
ンタ回路を構成するには以下に示す欠点がある。 1)組合せ論理回路、フリップ・フロップ回路が多相の
交流信号に同期して動作するため、高速に動作させるた
めには高周波かつ位相遅れが正確に制御された交流の励
振信号が必要である。 2)該高周波交流励振電流に同期した入力パルスをカウ
ントするため、ランダムに到着するパルスを計数できな
い。
【0004】以上に示した従来技術によるカウンタ回路
の欠点は、組合せ回路およびフリップ・フロップ回路が
多相の交流電流により励振されることに起因している。
の欠点は、組合せ回路およびフリップ・フロップ回路が
多相の交流電流により励振されることに起因している。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、QFPを使って、ラン
ダムに到着する高速カウンタ回路を実現することにあ
る。
ダムに到着する高速カウンタ回路を実現することにあ
る。
【0006】
【発明の概要】この目的の為に、本発明では入力パルス
で動作するトグルフリップ・フロップ回路をrf−SQ
UIDとQFPで構成し、該回路を直列に接続したカウ
ンタ回路を提案する。
で動作するトグルフリップ・フロップ回路をrf−SQ
UIDとQFPで構成し、該回路を直列に接続したカウ
ンタ回路を提案する。
【0007】
【発明の実施例】以下に実施例を用いて本発明を説明す
る。図2aは本発明で使うトグルフリップ・フロップで
使うrf−SQUIDの動作を説明する図である。rf
−SQUID100はジョセフソン接合101とインダ
クタ102およびトランス103からなる超伝導閉回路
から構成される。該超伝導閉回路には該トランス103
を介して1次巻線104に流れる電流によりバイアス磁
束φb が印加される。バイアス磁束φb の位相角φb を
磁束量子φ0 =2.07×10-5Wを使ってφb =2πφ
b /φ0 と定義すれば、図2aに示すrf−SQUID
は磁束の量子化法則を用いて(1) 式で記述される。
る。図2aは本発明で使うトグルフリップ・フロップで
使うrf−SQUIDの動作を説明する図である。rf
−SQUID100はジョセフソン接合101とインダ
クタ102およびトランス103からなる超伝導閉回路
から構成される。該超伝導閉回路には該トランス103
を介して1次巻線104に流れる電流によりバイアス磁
束φb が印加される。バイアス磁束φb の位相角φb を
磁束量子φ0 =2.07×10-5Wを使ってφb =2πφ
b /φ0 と定義すれば、図2aに示すrf−SQUID
は磁束の量子化法則を用いて(1) 式で記述される。
【0008】 θ+2π(Im Lr/φ0 )sinθ−φb =2πN・・・・・ (1) ここで、θはジョセフソン接合101の位相角、Imは該
ジョセフソン接合101の臨界電流、Lrはrf−SQU
IDのインダクタ102のインダクタンス値、Nは整数
である。図2bにN=0の時のθとφb の関係を示して
いる。ImとLrの積をφ0 /2πより大きくすると図2b
に示すヒステリシス特性を示す様になる。この様なヒス
テリシス特性を持つrf−SQUIDでバイアス位相角
φb をπにすると該rf−SQUID100の動作点は
A点またはB点になる。ここで、A点をデジタル信号の
“1”に、B点をデジタル信号の“0”に対応させる
と、該rf−SQUIDはフリップ・フロップ回路を構
成する。A点からB点に遷移させるには図2bのヒステ
リシス特性に従ってバイアス位相角を減少させるか、外
部より電流を流して該ジョセフソン接合の位相角を減少
させてA→B線上を移動させる。同様にB点からA点に
移動させるにはB→A線上を移動させる。
ジョセフソン接合101の臨界電流、Lrはrf−SQU
IDのインダクタ102のインダクタンス値、Nは整数
である。図2bにN=0の時のθとφb の関係を示して
いる。ImとLrの積をφ0 /2πより大きくすると図2b
に示すヒステリシス特性を示す様になる。この様なヒス
テリシス特性を持つrf−SQUIDでバイアス位相角
φb をπにすると該rf−SQUID100の動作点は
A点またはB点になる。ここで、A点をデジタル信号の
“1”に、B点をデジタル信号の“0”に対応させる
と、該rf−SQUIDはフリップ・フロップ回路を構
成する。A点からB点に遷移させるには図2bのヒステ
リシス特性に従ってバイアス位相角を減少させるか、外
部より電流を流して該ジョセフソン接合の位相角を減少
させてA→B線上を移動させる。同様にB点からA点に
移動させるにはB→A線上を移動させる。
【0009】図2aの回路はデータを保持するフリップ
・フロップ回路の動作を行なうが、この回路を用いて、
入力信号で動作するカウンタ回路を構成するには更に工
夫が必要である。本発明ではQFPを使った回路で、ラ
ンダムに入力されるパルスを計数するのに以下の方法を
採用した。 1)入力信号を励振電流として使い、パルスが印加され
る毎にQFP他の回路が動作する。 2)入力パルスが印加される毎に該フリップ・フロップ
回路の保持しているデータが反転する、いわゆるトグル
フリップ・フロップを採用し、該トグルフリップ・フロ
ップを多段に接続してカウンタ回路を構成する。
・フロップ回路の動作を行なうが、この回路を用いて、
入力信号で動作するカウンタ回路を構成するには更に工
夫が必要である。本発明ではQFPを使った回路で、ラ
ンダムに入力されるパルスを計数するのに以下の方法を
採用した。 1)入力信号を励振電流として使い、パルスが印加され
る毎にQFP他の回路が動作する。 2)入力パルスが印加される毎に該フリップ・フロップ
回路の保持しているデータが反転する、いわゆるトグル
フリップ・フロップを採用し、該トグルフリップ・フロ
ップを多段に接続してカウンタ回路を構成する。
【0010】図1は本発明によるトグルフリップ・フロ
ップの概念図である。図1のトグルフリップ・フロップ
は図2aに示すrf−SQUID100のインダクタ1
02に同相で磁束結合したインダクタ210で該rf−
SQUID100に流れる循環電流を検出しその信号を
電流増幅器200に入力する。電流増幅器200の動作
はQFPの動作を念頭に置いたもので、その動作は以下
に示す通りである。
ップの概念図である。図1のトグルフリップ・フロップ
は図2aに示すrf−SQUID100のインダクタ1
02に同相で磁束結合したインダクタ210で該rf−
SQUID100に流れる循環電流を検出しその信号を
電流増幅器200に入力する。電流増幅器200の動作
はQFPの動作を念頭に置いたもので、その動作は以下
に示す通りである。
【0011】電流増幅器200は増幅器201と励振イ
ンダクタ202から構成され、該増幅器201は該励振
線202に入力線203を介して入力パルス信号が印加
された時だけ活性化されて該入力信号を増幅し、増幅し
た出力電流信号を出力線221に出力する。出力線22
1は帰還インダクタ220に接続されている。帰還イン
ダクタ220はrf−SQUIDのインダクタ102に
逆相で磁気結合しており、該電流増幅器200の出力電
流はrf−SQUID100の循環電流と同方向の電流
を該rf−SQUIDの閉回路に誘起し、この誘起され
た電流が該rf−SQUIDの循環電流の方向を反転さ
せ、フリップ・フロップ回路の保持信号を反転させる。
この動作で入力パルス信号が励振信号になっていること
は本回路方式の特徴として挙げられる。
ンダクタ202から構成され、該増幅器201は該励振
線202に入力線203を介して入力パルス信号が印加
された時だけ活性化されて該入力信号を増幅し、増幅し
た出力電流信号を出力線221に出力する。出力線22
1は帰還インダクタ220に接続されている。帰還イン
ダクタ220はrf−SQUIDのインダクタ102に
逆相で磁気結合しており、該電流増幅器200の出力電
流はrf−SQUID100の循環電流と同方向の電流
を該rf−SQUIDの閉回路に誘起し、この誘起され
た電流が該rf−SQUIDの循環電流の方向を反転さ
せ、フリップ・フロップ回路の保持信号を反転させる。
この動作で入力パルス信号が励振信号になっていること
は本回路方式の特徴として挙げられる。
【0012】図3は該電流増幅器200にQFP250
を採用した場合の本発明の実施例である。QFP250
は2個のジョセフソン接合251、252と2個の励振
インダクタ253、254からなる超伝導閉回路を該励
振線202を介して励振する構造である。このQFPの
動作はさきに挙げた理化学研究所シンポジュウムに開示
されている。QFPは2端子素子であるので入力信号と
出力信号が混じり合う。このため、図2の電流増幅器2
00を単純にQFP250に置き換えただけでは所望の
機能を発揮できない。図3では、入力信号と出力信号を
分離するための原理的な方法を示している。即ち、図3
ではスイッチ260を用いて入力信号と出力信号の切り
換えをおこなう。この回路構成では、QFP250が励
振される以前はスイッチ260はインダクタ210に接
続されrf−SQUID100信号が該QFP250に
導かれる。QFPが励振された後スイッチ260は帰還
インダクタ220に接続され、該QFP250の出力電
流は帰還インダクタ220に導かれ該rf−SQUID
100の保持信号(循環電流)を反転させる。
を採用した場合の本発明の実施例である。QFP250
は2個のジョセフソン接合251、252と2個の励振
インダクタ253、254からなる超伝導閉回路を該励
振線202を介して励振する構造である。このQFPの
動作はさきに挙げた理化学研究所シンポジュウムに開示
されている。QFPは2端子素子であるので入力信号と
出力信号が混じり合う。このため、図2の電流増幅器2
00を単純にQFP250に置き換えただけでは所望の
機能を発揮できない。図3では、入力信号と出力信号を
分離するための原理的な方法を示している。即ち、図3
ではスイッチ260を用いて入力信号と出力信号の切り
換えをおこなう。この回路構成では、QFP250が励
振される以前はスイッチ260はインダクタ210に接
続されrf−SQUID100信号が該QFP250に
導かれる。QFPが励振された後スイッチ260は帰還
インダクタ220に接続され、該QFP250の出力電
流は帰還インダクタ220に導かれ該rf−SQUID
100の保持信号(循環電流)を反転させる。
【0013】図4は該スイッチ260をQFPを使って
実現した実施例である。図4の実施例では、電流増幅器
200を2個のQFP250−1、250−2と遅延素
子300から構成する。インダクタ210で検出した該
rf−SQUID100の信号は第1のQFP250−
1に印加される。該第1のQFP250−1の出力信号
は第2のQFP250−2に入力される。該第2のQF
P250−2の出力信号は出力線221を介して帰還イ
ンダクタ220に印加される。励振線203aは第1の
QFP250−1を、励振線203bは第2のQFP2
50−2を励振するが、該2個の励振線203a、20
3bの間には遅延素子300が置かれている。従って、
遅延素子300の遅延時間分該第2のQFP250−2
は該第1のQFP250−1より遅く励振される。従っ
て、図3の回路ではまず、該第1のQFP250−1が
該rf−SQUID100の信号を増幅し、次に該第2
のQFP250−2がその信号をさらに増幅して該帰還
インダクタ220に供給する。
実現した実施例である。図4の実施例では、電流増幅器
200を2個のQFP250−1、250−2と遅延素
子300から構成する。インダクタ210で検出した該
rf−SQUID100の信号は第1のQFP250−
1に印加される。該第1のQFP250−1の出力信号
は第2のQFP250−2に入力される。該第2のQF
P250−2の出力信号は出力線221を介して帰還イ
ンダクタ220に印加される。励振線203aは第1の
QFP250−1を、励振線203bは第2のQFP2
50−2を励振するが、該2個の励振線203a、20
3bの間には遅延素子300が置かれている。従って、
遅延素子300の遅延時間分該第2のQFP250−2
は該第1のQFP250−1より遅く励振される。従っ
て、図3の回路ではまず、該第1のQFP250−1が
該rf−SQUID100の信号を増幅し、次に該第2
のQFP250−2がその信号をさらに増幅して該帰還
インダクタ220に供給する。
【0014】この回路構成で、該第1のQFP250−
1の出力信号はインダクタ210にも逆流する。従って
この逆流電流よりも大きい出力電流を該第2のQFP2
50−2から該帰還インダクタ220に供給し、該rf
−SQUID100の保持信号を確実に反転させるため
には、該第2のQFP250−2の電流レベル(ジョセ
フソン接合の臨界電流他)を大きくする事が望ましい。
遅延素子300は伝送線路で容易に構成できるがさらに
インダクタ、静電容量、抵抗を用いた回路で構成できる
ことは明か。
1の出力信号はインダクタ210にも逆流する。従って
この逆流電流よりも大きい出力電流を該第2のQFP2
50−2から該帰還インダクタ220に供給し、該rf
−SQUID100の保持信号を確実に反転させるため
には、該第2のQFP250−2の電流レベル(ジョセ
フソン接合の臨界電流他)を大きくする事が望ましい。
遅延素子300は伝送線路で容易に構成できるがさらに
インダクタ、静電容量、抵抗を用いた回路で構成できる
ことは明か。
【0015】図5はQFPの入力信号と出力信号を分離
して使う他の実施例である。図5の実施例では該rf−
SQUID100の信号はインダクタ360を介してQ
FP250に印加し、該QFP250の出力信号を抵抗
350を介して該rf−SQUID100に帰還させる
方法である。一般に、rf−SQUID100のジョセ
フソン接合101の等価インダクタンス値はインダクタ
102のインダクタンス値より大きい。従って、図5の
回路構成ではインダクタ102とインダクタ360の結
合方向を逆方向とし、該抵抗350を介して流れる帰還
電流が該rf−SQUID100の循環電流に加算され
る構造である。一方、ジョセフソン接合101の等価イ
ンダクタンス値がインダクタ102のインダクタンス値
より小さければインダクタンス360の結合方向を同相
にすればよい。
して使う他の実施例である。図5の実施例では該rf−
SQUID100の信号はインダクタ360を介してQ
FP250に印加し、該QFP250の出力信号を抵抗
350を介して該rf−SQUID100に帰還させる
方法である。一般に、rf−SQUID100のジョセ
フソン接合101の等価インダクタンス値はインダクタ
102のインダクタンス値より大きい。従って、図5の
回路構成ではインダクタ102とインダクタ360の結
合方向を逆方向とし、該抵抗350を介して流れる帰還
電流が該rf−SQUID100の循環電流に加算され
る構造である。一方、ジョセフソン接合101の等価イ
ンダクタンス値がインダクタ102のインダクタンス値
より小さければインダクタンス360の結合方向を同相
にすればよい。
【0016】図5の構成では、該QFP250が励振さ
れる以前はインダクタ360を介して該rf−SQUI
D100の信号が該QFP250に伝えられ、励振時は
過渡的に該抵抗350を介して該QFP250の出力電
流が該rf−SQUID100に帰還され、この時rf
−SQUIDの循環電流が反転する。図5に示す様にQ
FP250に負荷インダクタ370を接続し、QFP2
50の出力電流を該負荷インダクタ370に出力するこ
ともできる。
れる以前はインダクタ360を介して該rf−SQUI
D100の信号が該QFP250に伝えられ、励振時は
過渡的に該抵抗350を介して該QFP250の出力電
流が該rf−SQUID100に帰還され、この時rf
−SQUIDの循環電流が反転する。図5に示す様にQ
FP250に負荷インダクタ370を接続し、QFP2
50の出力電流を該負荷インダクタ370に出力するこ
ともできる。
【0017】図6は本発明によるトグルフリップ・フロ
ップを使ったカウンタ回路の実施例である。図6の実施
例では図5に示すトグルフリップ・フロップ回路を直列
に複数個接続し、2段目以降は入力パルス信号と前段の
トグルフリップ・フロップの出力電流で次段のトグルフ
リップ・フロップを励振する構成である。このため前段
の負荷インダクタ370は次段の励振インダクタとして
使われている。初段のトグルフリップ・フロップのQF
P250aには該入力線203以外に励振バイアス線3
80が設けられ、二つの励振線に流れる電流により励振
される。図6のカウンタ回路では、入力信号、QFP2
50の出力電流、初段の励振バイアス電流の電流レベル
を以下の様に設定する。 (1) 入力信号だけでは各QFPは励振されない。 (2) 入力信号と前段のQFPの出力が正の時のQFPは
励振される。 (3) 入力信号と前段のQFPの出力が負の時ではQFP
は励振されない。 (4) 初段では励振バイアス電流を印加し常に入力信号で
QFPが励振される。 この様な電流設定を行なうと、図7に示す様に図6の実
施例はリップルカウンタとしての動作を行なう。
ップを使ったカウンタ回路の実施例である。図6の実施
例では図5に示すトグルフリップ・フロップ回路を直列
に複数個接続し、2段目以降は入力パルス信号と前段の
トグルフリップ・フロップの出力電流で次段のトグルフ
リップ・フロップを励振する構成である。このため前段
の負荷インダクタ370は次段の励振インダクタとして
使われている。初段のトグルフリップ・フロップのQF
P250aには該入力線203以外に励振バイアス線3
80が設けられ、二つの励振線に流れる電流により励振
される。図6のカウンタ回路では、入力信号、QFP2
50の出力電流、初段の励振バイアス電流の電流レベル
を以下の様に設定する。 (1) 入力信号だけでは各QFPは励振されない。 (2) 入力信号と前段のQFPの出力が正の時のQFPは
励振される。 (3) 入力信号と前段のQFPの出力が負の時ではQFP
は励振されない。 (4) 初段では励振バイアス電流を印加し常に入力信号で
QFPが励振される。 この様な電流設定を行なうと、図7に示す様に図6の実
施例はリップルカウンタとしての動作を行なう。
【0018】
【本発明の効果】以上説明したごとく、本発明を用いれ
ば、簡単な構造で、高速のカウンタ回路を構成できる。
故に、本発明は高速計算機や高速計測装置の実現に必要
不可欠である。
ば、簡単な構造で、高速のカウンタ回路を構成できる。
故に、本発明は高速計算機や高速計測装置の実現に必要
不可欠である。
【図1】本発明によるトグルフリップ・フロップの原理
図、
図、
【図2】rf−SQUIDのフリップ・フロップとして
の動作説明図、
の動作説明図、
【図3】本発明によるトグルフリップ・フロップをQF
Pを使って構成する実施例、
Pを使って構成する実施例、
【図4】2個のQFPを使って実現したトグルフリップ
・フロップの実施例、
・フロップの実施例、
【図5】抵抗で帰還をかけたトグルフリップ・フロップ
の実施例、
の実施例、
【図6】本発明によるトグルフリップ・フロップを使っ
て構成したカウンタ回路の実施例、
て構成したカウンタ回路の実施例、
【図7】図6に示すカウンタ回路の動作説明図である。
100 rf−SQUID 101 ジョセフソン接合 102 インダクタ 103 トランス 200 電流増幅器 201 増幅器 202 励振インダクタ 203 入力線 210 インダクタ 220 帰還インダクタ 221 出力線 250 QFP 251,252 ジョセフソン接合 253,254 励振インダクタ 260 スイッチ 300 遅延素子 350 抵抗 360 インダクタ 370 負荷インダクタ 380 励振バイアス線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−182213(JP,A) 特開 昭60−43916(JP,A) 特開 昭58−115936(JP,A) 特公 昭63−47162(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03K 3/38 ZAA H03K 21/00 ZAA H03K 23/00 ZAA
Claims (5)
- 【請求項1】 rf−SQUIDの循環電流を電流増幅
器で検出する回路であって、該電流増幅器は励振電流に
より活性化され、入力パルス電流を該励振電流とし、該
電流増幅器の出力電流を該rf−SQUIDに帰還さ
せ、該rf−SQUIDの循環電流の流れる方向を反転
させることを特徴とする超伝導トグルフリップ・フロッ
プ回路。 - 【請求項2】 請求項1のトグルフリップ・フロップ回
路であって、該電流増幅器に量子磁束パラメトロンを使
ったことを特徴とするトグルフリップ・フロップ回路。 - 【請求項3】 請求項2のトグルフリップ・フロップ回
路であって、該電流増幅器は2個の量子磁束パラメトロ
ンを直列につないだ構成であって、初段の量子磁束パラ
メトロンには該rf−SQUIDの循環電流信号が入力
され、後段の量子磁束パラメトロンの出力電流が該rf
−SQUIDに帰還され、後段の量子磁束パラメトロン
は初段の量子磁束パラメトロンより遅れて励振されるこ
とを特徴とするトグルフリップ・フロップ回路。 - 【請求項4】 請求項2のトグルフリップ・フロップ回
路であって、量子磁束パラメトロンの出力を抵抗を介し
てrf−SQUIDに帰還させることを特徴とするトグ
ルフリップ・フロップ回路。 - 【請求項5】 請求項1のトグルフリップ・フロップ回
路を複数個直列に接続し、該入力信号を該複数のトグル
フリップ・フロップ回路に共通に印加し、前段の電流増
幅器の出力電流を次段の励振電流とすることを特徴とす
るカウンタ回路。
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